JP2003174220A - 白色光源 - Google Patents

白色光源

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、広帯域で光の発生効率の高い白色
光源を提供することを目的とする。 【解決手段】本発明は、複数の、活性ファイバを少なく
とも含む増幅自然放出光発生部を具備した白色光源に関
し、この白色光源は、前記増幅自然放出光発生部の少な
くとも2つが直列に接続されており、前記複数の増幅自
然放出光発生部が、それぞれ、少なくとも一部重複した
波長範囲を有する増幅自然放出光を発生する。また、本
発明の白色光源は、ミラーまたはファラデー回転ミラー
を備えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、増幅された自然放
出光(ASE:Amplified Spontane
ous Emission)光源を含む、白色光源に関
する。より詳細には、一般的な光部品の評価や測定を行
うためのシステムの白色光源、および、光ファイバを用
いて行う光ファイバ通信システムにおける光部品の評価
や測定を行うためのシステムの白色光源、並びに、スペ
クトルスライス信号光源およびCDM(Code Di
vision Multiplexing)信号光源に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、波長多重(WDM)技術などを利
用した光ファイバ通信システムの広帯域化が進展してい
る。このような光ファイバ通信システムや関連する研究
開発分野では、光部品の評価や測定を行うための、AS
E光源を含めた白色光源、および、スペクトルスライス
光源、CDM用光源などに対するニーズが高まってい
る。特に、このような光源の低コスト化、広帯域化等が
望まれている。
【0003】ASE光源を含めた白色光源の具体例とし
て、例えば図1(a)および(b)に示すような構成が
ある。図1(a)が、単一の増幅波長帯を用いた光源で
あり、図1(b)が、2つの増幅波長帯を用いた広帯域
化光源である。図1(a)を参照すると、この光源で
は、活性ファイバ3から出力される増幅された光(以
下、増幅光という)を出力する活性ファイバ3の一端に
終端器5を接続し、他端に合波器2を介して励起光源1
およびアイソレータ4が接続されている。合波器2は、
励起光源1から発せられる励起光と活性ファイバ3の結
合を行う。また、終端器5は、活性ファイバ3がレーザ
発振等の不安定動作を起こさないようにするために設け
られる。アイソレータ4は、同じく活性ファイバ3がレ
ーザ発振等の不安定動作を起こさないようにするために
設けられる。また、励起光源1における増幅光の反射が
無視できる場合には、アイソレータ4および終端器5を
省略できる場合もある。従来においては、白色光を出力
する活性ファイバ3として、エルビウム(Er)添加フ
ァイバを用い、そのEr添加ファイバから出力される増
幅光を白色光として用いている。
【0004】この光源の動作を、Er添加ファイバ3を
活性ファイバとした場合を例にとり、簡単に述べると次
にようになる。Er添加ファイバは励起光源1からの励
起光で励起される。Er添加ファイバ中では励起光によ
り光が局所的に発生し、それがEr添加ファイバ中をフ
ァイバ軸方向に伝搬する過程において増幅される。その
増幅光は、Er添加ファイバの合波器側および終端器側
(それぞれ図の前方および後方と称する)の両方に放出
されるため、増幅光はEr添加ファイバの前方および後
方の両方に発生する。このように、図1(a)の光源で
は、一つの活性ファイバを用い、一つの増幅波長帯(例
えば、C帯またはL帯)における増幅光を得ている。ま
た、この光源では、この両方に発生した光のうち、前方
に出力された増幅光を光源として利用する。
【0005】次に、図1(b)に例示した光源は、上記
の図1(a)に示した単一増幅波長帯用の光源を、並列
に2つ接続した構成を有する。すなわち、図1(b)の
光源では、活性ファイバ3aから出力される増幅光を出
力する活性ファイバ3aの一端に終端器5aを接続し、
他端に合波器2aを介して励起光源1aが接続されてい
る第1の増幅光発生部10aと、活性ファイバ3bから
出力される増幅光を出力する活性ファイバ3bの一端に
終端器5bを接続し、他端に合波器2bを介して励起光
源1bが接続されている第2の増幅光発生部10bとを
具備している。
【0006】さらに、この各増幅光発生部10a、10
bが合波器6により並列に接続され、合波器6の出力側
にはアイソレータ4が接続されている。合波器6により
合波された増幅光はアイソレータ4を介して出力され
る。図1(b)に示される光源では、2つの活性ファイ
バ3a,3bを用いることにより、2つの増幅波長帯
(例えば、C帯およびL帯)にまたがる白色光が得られ
る(参考文献:M. Yamada et al.,
Electron. Lett., Vol. 33,
pp. 710−711 (1997))。このよう
な構成の光源においても、従来においては、白色光を出
力する活性ファイバ3として、エルビウム(Er)添加
ファイバを用い、そのEr添加ファイバから出力される
増幅光を白色光として用いている。また、この光源も、
各増幅光発生部において前方および後方の両方に増幅光
が発生するが、この両方に発生した光のうち、前方に出
力された増幅光を光源として利用する。
【0007】上述のように、従来法では、活性ファイバ
としてEr添加ファイバのような希土類添加ファイバの
みを用いているため、光源のスペクトルが希土類添加フ
ァイバの利得帯域に限定され、広帯域の光源を得ること
が困難であった。
【0008】また、活性ファイバからの増幅光は、活性
ファイバの両端から発せられるが、従来法ではこの一方
のみを使用しているため、光の発生効率が低かった。さ
らに2波長帯の並列接続により光源を構成する場合、2
波長帯にまたがる光成分が捨てられるため、広帯域な光
の発生効率が低かった。また、図1(b)のように並列
接続により光源を構成する場合、合波器が有する波長分
離特性以外の部分にある程度で発生される光成分が捨て
られており、光の発生効率が悪かった。例えばEr添加
ファイバを用いた上記の例の場合、C帯用Er添加ファ
イバでは、C帯よりも長波長側、L帯用Er添加ファイ
バではL帯よりも短波長側が捨てられており、効率が悪
かった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に
鑑みて成されたものであり、本発明は、より広帯域の白
色光源を提供することを目的とする。また、本発明は、
光の発生効率のよい白色光源を提供することを目的とす
る。さらに本発明は、広帯域で光の発生効率の高い白色
光源を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面は、
複数の、活性ファイバを少なくとも含む増幅自然放出光
発生部を具備した白色光源に関し、この白色光源は、前
記増幅自然放出光発生部の少なくとも2つが直列に接続
されており、前記複数の増幅自然放出光発生部が、それ
ぞれ、少なくとも一部重複した波長範囲を有する増幅自
然放出光を発生する。
【0011】第1の側面の白色光源の一態様は、活性フ
ァイバを少なくとも含む第1の増幅自然放出光発生部と
活性ファイバを少なくとも含む第2の増幅自然放出光発
生部を具備した白色光源であって、前記第1の増幅自然
放出光発生部と第2の増幅自然放出光発生部が直列に接
続されており、前記第1の増幅自然放出光発生部および
前記第2の増幅自然放出発生部が、それぞれ、少なくと
も一部重複した波長範囲を有する第1の増幅自然放出光
および第2の増幅自然放出光を発生する白色光源であ
る。この第1の態様では、白色光源は、さらに1以上の
増幅自然放出光発生部を直列または並列に接続すること
ができる。
【0012】さらに詳細には、本発明の白色光源は、活
性ファイバと励起光源を少なくとも含む第1の増幅自然
放出光発生部と活性ファイバと励起光源を少なくとも含
む第2の増幅自然放出光発生部を具備し、前記第1の増
幅自然放出光発生部と前記第2の増幅自然放出光発生部
がそれぞれ第1の端部と第2の端部を有しており、前記
第1の増幅自然放出光発生部の第2の端部が第2の増幅
自然放出光発生部の第1の端部に直列に接続されてお
り、前記第1の増幅自然放出光発生部から発生される第
1の増幅自然放出光の波長範囲と、前記第2の増幅自然
放出光発生部から発生される第2の増幅自然放出光の波
長範囲が少なくとも一部で重なり合っており、前記第1
の増幅自然放出光発生部から発生された第1の増幅自然
放出光が、前記第2の増幅自然放出光発生部に入射さ
れ、第2の増幅自然放出光発生部から発生された第2の
増幅自然放出光と組み合わされるとともに、前記第2の
増幅自然放出光発生部に含まれる第2の活性ファイバに
より増幅され、これによって前記第1の増幅自然放出光
と前記第2の増幅自然放出光の両波長範囲にわたる増幅
された出力光を第2の増幅自然放出光発生部から出力す
ることができる。
【0013】本発明の別の態様では、白色光源は、上記
の第2の増幅光発生部の第2の端部に、さらに、活性フ
ァイバおよび励起光源を少なくとも含む、第3の増幅自
然放出光を発生する第3の増幅自然放出光発生部を並列
に接続することができ、これにより、前記第2の増幅自
然放出光発生部から出力された増幅された出力光と第3
の増幅自然放出光を組み合わせ、前記第1の増幅自然放
出光から前記第3の増幅自然放出光の全波長範囲にわた
る十分な利得の増幅された出力光を出力することができ
る。
【0014】本発明の第2の側面は、白色光源にミラー
またはファラデー回転ミラーを備えたことを特徴とする
白色光源に関する。
【0015】具体的には、本発明の第2の側面は、1ま
たは複数の、活性ファイバを少なくとも含む増幅自然放
出光発生部を具備する白色光源であって、前記増幅自然
放出光発生部の少なくとも1つがミラーを具備し、前記
白色光源が、複数の前記増幅自然放出光発生部を含む場
合、その複数の前記増幅自然放出光発生部のうちの少な
くとも2つが直列に接続され、その複数の増幅自然放出
光発生部が、それぞれ、少なくとも一部重複した波長範
囲を有する増幅自然放出光を発生する白色光源に関す
る。
【0016】本発明の第2の側面の第1の態様は、活性
ファイバを少なくとも含む第1の増幅自然放出光発生部
と活性ファイバを少なくとも含む第2の増幅自然放出光
発生部を具備した白色光源であって、前記第1の増幅自
然放出光発生部と第2の増幅自然放出光発生部が直列に
接続され、前記第1の増幅自然放出光発生部および(ま
たは)第2の増幅自然放出光発生部が、さらにミラーを
具備し、前記第1の増幅自然放出光発生部および前記第
2の増幅自然放出発生部が、それぞれ、第1の増幅自然
放出光および第2の増幅自然放出光を発生し、これらの
波長範囲が少なくとも一部で重なっている白色光源に関
する。
【0017】第2の側面の別の態様は、上記第1の態様
の白色光源に、さらに1以上の増幅自然放出光発生部を
直列または並列に接続することができる白色光源であっ
て、この1以上の増幅自然放出光発生部のそれぞれが、
任意にミラーを具備することができる白色光源に関す
る。
【0018】本発明の第2の側面では、使用されるミラ
ーの少なくとも1つがファラデー回転ミラーである。
【0019】本発明の白色光源は、前記活性ファイバ
が、同じであるかまたは異なっており、希土類添加ファ
イバ、ラマンファイバ、半導体、希土類添加導波路、お
よび色中心を有する固体導波路から選択される。
【0020】特に、本発明では少なくとも1つの活性フ
ァイバは希土類添加ファイバであることが好ましく、該
希土類添加ファイバは、エルビウム添加ファイバ、ツリ
ウム添加ファイバまたはツリウムコアテルビウムクラッ
ド添加ファイバであることが好ましい。最も好ましく
は、前記希土類添加ファイバはツリウム添加ファイバで
ある。
【0021】本発明では、少なくとも1つの活性ファイ
バはラマンファイバであることが好ましい。ラマンファ
イバはシリカラマンファイバおよびテルライトラマンフ
ァイバから選択されることが好ましい。最も好ましくは
ラマンファイバはシリカラマンファイバである。
【0022】本発明では、前記白色光源が、活性ファイ
バとしてのラマンファイバと、該ラマンファイバを励起
する励起光源を具備し、該励起光源の励起光波長が14
50nmから1580nmであることを特徴とする。ま
た、本発明の白色光源が、活性ファイバとして少なくと
も1つのラマンファイバを含み、さらに、該ラマンファ
イバを励起する励起光源を含む場合、該励起光源の励起
光波長が1370nmから1500nmであることを特
徴とする。
【0023】また、本発明の前記白色光源が、活性ファ
イバとして少なくとも1つのエルビウム添加ファイバを
含み、さらに、該エルビウム添加ファイバを励起する励
起光源を含む場合、該励起光源の励起光波長が1500
nm以下であることを特徴とする。
【0024】さらに、前記白色光源が、活性ファイバと
して少なくとも1つのツリウムコアテルビウムクラッド
添加ファイバを含み、さらに、該ツリウムコアテルビウ
ムクラッド添加ファイバを励起する励起光源を含む場
合、該励起光源の励起光波長が1500nm以下である
ことを特徴とする。
【0025】本発明の上記態様および他の種々の態様並
びに本発明の特徴は、以下の本発明の説明、図面等から
より明らかになるであろう。
【0026】
【発明の実施の形態】定義 本明細書において、用語「白色光」とは、活性ファイバ
により増幅された、広帯域にわたる増幅された自然放出
(ASE:Amplified Spontaneou
s Emission)光または広帯域にわたる増幅さ
れた自然散乱(Amplified Spontane
ous Scattering)光を意味する。また、
本明細書において、用語「白色光源」とは、上記白色光
を発生することができる光源を意味し、ASE光源等を
包含する。
【0027】本明細書において、活性ファイバとは、増
幅された自然放出光および増幅された自然散乱光を発生
する、光ファイバのような活性媒質を意味する。
【0028】本明細書において、「自然放出光」および
「自然散乱光」とは、活性ファイバに励起光源より励起
光を入射したときに、この励起光により活性ファイバに
より発生される光をいう。
【0029】本明細書において、「増幅された自然放出
光」または「増幅自然放出光」とは、活性ファイバが希
土類添加ファイバである場合に、この活性ファイバから
出力される増幅された自然放出光を意味し、「増幅され
た自然散乱光」または「増幅自然散乱光」とは、活性フ
ァイバがラマンファイバである場合に、この活性ファイ
バから出力される増幅された自然散乱光を意味する。な
お、「増幅された散乱光」および「増幅散乱光」は、そ
れぞれ、「増幅された自然放出光」および「増幅自然放
出光」とも称される。従って、本明細書では簡略化する
ために、「増幅された自然放出光(増幅自然放出光)」
とともに、「増幅された散乱光(増幅散乱光)」を含め
て、「増幅自然放出光」と総称する。
【0030】本明細書において、「直列に接続する」と
は、2つ以上の要素を直線状に接続することを意味す
る。但し、それら2つの要素の間に慣用の光部品(励起
光を導入するための合波器など)が介在することを排除
しない。
【0031】本明細書において、ミラーとは、伝搬する
光の全部または一部を反射する光学素子を意味し、波長
選択性を含んでいるものも含める。誘電体蒸着ミラー等
のみでなく、ファイバーグレーティングなども含める。
【0032】添付の図面において、各図はあくまでも概
略図であることに注意されたい。特に、出力スペクトル
を示す図では、スペクトルの細部まで詳細に示すもので
はないことに注意されたい。
【0033】本発明を以下に説明する。本発明は、広帯
域および(または)光の発生効率のよい白色光源に関す
る。特に本発明は、少なくとも第1の活性ファイバと第
1の励起光源を含む第1の増幅自然放出光発生部と少な
くとも第2の活性ファイバと第2の励起光源を含む第2
の増幅自然放出光発生部を具備した白色光源において、
前記第1の増幅自然放出光発生部と第2の増幅自然放出
光発生部が直列に接続されており、前記第1の増幅自然
放出光発生部から発生される第1の増幅自然放出光と、
前記第2の増幅自然放出光発生部から発生される第2の
増幅自然放出光が少なくとも一部重複した波長範囲を有
しているか、または、前記第1の活性ファイバまたは前
記第2の活性ファイバのいずれか一方が、他方の活性フ
ァイバを含む増幅自然放出光発生部から放出される増幅
自然放出光を増幅するか、または、前記第1の増幅自然
放出光と前記第2の増幅自然放出光が少なくとも一部重
複した波長範囲を有し、かつ、前記第1の活性ファイバ
または前記第2の活性ファイバのいずれか一方が、他方
の活性ファイバを含む増幅自然放出光発生部から発生さ
れる増幅自然放出光を増幅する白色光源に関する。
【0034】本発明を図面を参照して以下に詳細に説明
する。なお、図2から図29において、同じ構成要素に
は同じ符号を付した。
【0035】本発明の第1の側面は、少なくとも2つの
活性ファイバを有し、その活性ファイバのそれぞれが直
列に接続されている白色光源である。
【0036】まず、図2(a)に示されるような構成
(従来の白色光源)を考える。この光源は、上述の単一
の増幅波長帯を用いた光源と同様であり、増幅自然放出
光を出力する活性ファイバ13の一端に終端器15を接
続し、他端に合波器12を介して励起光源11およびア
イソレータ14が接続されている。なお、本明細書にお
いて、活性ファイバ、合波器および励起光源により構成
される部分(例えば、図2(a)の四角で囲まれた21
0の部分)を増幅自然放出光発生部と称する。また、本
明細書において、上記増幅自然放出光発生部にさらに終
端器およびアイソレータ(アイソレータは任意構成要素
であってよい。)を接続した構成(例えば、図2(a)
の220)を「白色光発生部」と称する。
【0037】図2(b)および図2(c)は、この光源
で出力される白色光の出力スペクトルを表す図である。
図2(b)は、活性ファイバ13として、例えば希土類
添加ファイバの1つであるツリウム(Tm)添加ファイ
バ(TDF)を用い、1400nmの励起光で励起した
場合の出力スペクトル201である。図2(c)は、活
性ファイバ13として、例えば希土類添加ファイバの1
つであるエルビウム(Er)添加ファイバ(EDF)を
用い、980nmの励起光で励起した場合の出力スペク
トル202である。図2(b)および図2(c)に示さ
れるように、このような希土類添加ファイバを活性ファ
イバとして用いた場合、それぞれの希土類添加ファイバ
に重なりを有する波長範囲(約1520nm〜約155
0nm)が存在する。従って、これらの光ファイバを組
み合わせれば、広帯域にわたって所定のパワー密度を有
する白色光源を得ることができる。
【0038】本発明におけるこの態様(第1の態様)を
図3に示した。図3(a)は、第1の態様の白色光源の
構成の概略図であり、図3(b)は、その出力スペクト
ルの概略図である。
【0039】図3(a)は、2つの活性ファイバ13を
直列に接続し、それぞれ固有の波長範囲の全体を合波し
て使用する場合の例である。図3(a)において、符号
13aおよび13bはそれぞれ活性ファイバを表し、符
号21は励起光源、符号22は合波器、符号24はアイ
ソレータをそれぞれ表す。また、図3(a)において、
符号310は第1の増幅自然放出光発生部を、符号32
0は第2の増幅自然放出光発生部を表す。第1の態様で
は、第1の増幅自然放出光発生部310として、第1の
活性ファイバ13aと、この一端に設けられた合波器1
2と、この合波器12を介して第1の活性ファイバ13
aに接続された励起光源11を具備する。さらに第1の
態様では、この第1の増幅自然放出光発生部310の合
波器側の一端がアイソレータ14に接続され、このアイ
ソレータ14が第2の活性ファイバ13bの一端が接続
される。さらに、活性ファイバ13bの他端が合波器2
2を介して励起光源21およびアイソレータ24に接続
される。また、終端器15が第1の増幅自然放出光発生
部310のアイソレータ14とは反対側に設けられる。
【0040】第1の態様の白色光源では、励起光源11
からの励起光で第1の活性ファイバ13aが励起され
る。第1の活性ファイバ13a中ではこの励起により自
然放出光が局所的に発生し、それが第1の活性ファイバ
13a中をファイバ軸方向に伝搬する過程において増幅
される。その増幅された光(増幅自然放出光)は、第1
の活性ファイバ13aの合波器側および終端器側の両方
向に向かい、出力される増幅自然放出光は活性ファイバ
13aの合波器側および終端器側の両方に発生する。次
に、第1の活性ファイバ13aから合波器12の方向へ
出射された増幅自然放出光(第1の増幅自然放出光a)
が、アイソレータ14を介して、第2の活性ファイバ1
3bに入射する。第1の増幅自然放出光aは、第2の活
性ファイバ13b中において増幅され、励起光源21か
らの励起光により発生される第2の活性ファイバ13b
の増幅自然放出光に付加される。従って、第2の活性フ
ァイバ13bから出射される第2の増幅自然放出光b
は、第1の増幅自然放出光aおよび第2の活性ファイバ
13bの増幅自然放出光より広帯域である。
【0041】本発明では、直列に2つの活性ファイバを
接続することにより、発生された光成分が、並列接続で
必須の合波器で捨てられる必要がなく、効率よく増幅自
然放出光を使用することができる。このように本発明の
第1の態様によれば、従来の並列接続で問題点であった
点が解消される。さらに、第1の態様によれば、2つの
活性ファイバを使用することにより、より広帯域の白色
光を得ることが可能となる。すなわち、増幅自然放出光
aは、活性ファイバ13b中において増幅されるととも
に、活性ファイバ13b自身の増幅自然放出光に付加さ
れる。その結果、白色光発生部から出射される増幅自然
放出光bは、増幅自然放出光aおよび活性ファイバ13
b自身の増幅自然放出光より広帯域であるという利点が
ある。具体的には、図3(b)に示されるように、第1
の活性ファイバ13aにより得られる出力スペクトル3
01と第2の活性ファイバ13bにより得られる出力ス
ペクトル302はそれぞれの波長域の一部で十分な重な
りを有するため、本発明の白色光源は、これらの2種類
の波長を合わせた、広帯域で十分なパワーを有する出力
スペクトル303を得ることができる。第1の態様で
は、2つの活性ファイバを適宜選択することにより、規
定値以上の広帯域出力スペクトルを得ることが可能であ
る。
【0042】本発明の第1の態様は、活性ファイバとし
て、同種類の活性ファイバを用いる例である。例えば、
希土類添加ファイバ同士、または、ラマンファイバ同士
を、活性ファイバ13aおよび13bとして使用する。
ここで、各々の活性ファイバは、各ファイバの増幅自然
放出光の波長範囲が少なくとも一部重なり、所望の既定
値以上のパワー密度が得られる任意の同種類の活性ファ
イバを使用することができ、前記条件を満たすいかなる
組み合わせであってもよい。具体的には、希土類添加フ
ァイバの場合、各々の希土類添加ファイバは、同じ希土
類添加ファイバであっても、異なる希土類添加ファイバ
であってもよい(但し、同じ希土類添加ファイバを用い
る場合は、発生される増幅自然放出光の波長が、少なく
とも一部で異なる波長とする。)。組み合わせの例は、
例えば、(1)同じ希土類添加ファイバの組み合わせと
して、EDFとEDFの組み合わせ、(2)異なる希土
類添加ファイバの組み合わせとして、EDFとTDFの
組み合わせを挙げることができる。この他の例として
は、例えば、ツリウムコアテルビウムクラッド添加ファ
イバのような希土類添加ファイバを適宜組み合わせて使
用することができる。また、ラマンファイバの場合は、
シリカラマンファイバまたはテルライトラマンファイバ
を使用することができる。具体的には、一部が重なる異
なる波長帯を有する活性ファイバにする方法は、例え
ば、活性ファイバ13a,13bがEr添加ファイバの
場合には、活性ファイバ13a,13bの長さを異なる
値(それぞれ10m及び50mなど)に設定すればよ
い。
【0043】この第1の形態では、活性ファイバは、所
望の白色光源に応じて適宜選択することができる。希土
類添加ファイバの場合、希土類元素の添加濃度、ファイ
バの長さなどは、所望の白色光源に応じて適宜選択すれ
ばよい。具体的には、例えば、EDFの場合、添加濃度
1000重量ppm、ファイバ長20mが好ましい。ま
た、ラマンファイバであるシリカラマンファイバの場
合、ファイバ長は5kmが好適である。
【0044】第1の態様においては、ラマンファイバ
は、一般に、その励起光波長を選択することで、任意の
波長域で増幅自然放出光を発生させることができるの
で、本発明の白色光源のより好ましい構成要素である。
なお、第1の活性ファイバと、第2の活性ファイバは、
相互に交換可能である。
【0045】第1の態様では、2つの活性ファイバを組
み合わせる例を示したが、コストの増加および直列に接
続することによる効率の低下が無視できる場合には、さ
らに多くの活性ファイバを組み合わせることができる。
【0046】第1の態様の励起光源、終端器、合波器、
およびアイソレータは、それぞれ、使用される活性ファ
イバに合わせて、適宜従来の機器を選択すればよい。例
えば、励起光源は、使用される活性ファイバに依存する
が、1200nmから1600nmの波長域の光源を使
用することができる。具体的には、活性ファイバとして
のラマンファイバと、該ラマンファイバを励起する励起
光源の場合、該励起光源の励起光波長は約1450nm
から約1580nmであることが好ましい。また、ラマ
ンファイバを励起する励起光源の励起波長の他の例とし
ては約1370nmから約1500nmであることが好
ましい。
【0047】その他の例としては、活性ファイバとして
エルビウム添加ファイバを含み、該エルビウム添加ファ
イバを励起する励起光源を含んでいる白色光源の場合、
該励起光源の励起光波長は1500nm以下であること
が好ましい。
【0048】また、別の例として、白色光源が、活性フ
ァイバとしてツリウムコアテルビウムクラッド添加ファ
イバを含み、該ツリウムコアテルビウムクラッド添加フ
ァイバを励起する励起光源を含んでいる場合、該励起光
源の励起光波長は1500nm以下であることが好まし
い。
【0049】次に、本発明の第2の態様について説明す
る。第2の態様では、図3(a)に示される構成と同様
の構成の白色光源であるが、活性ファイバとして異なる
種類の活性ファイバを組み合わせて使用する。この組み
合わせは、同じ活性ファイバでは、所望の範囲をカバー
するためには、多くの活性ファイバを組み合わせる必要
があり、装置が複雑化し、コストの増加に繋がるような
場合に特に有効である。以下に、異なる種類の活性ファ
イバを組み合わせた例(希土類添加ファイバとラマンフ
ァイバの組み合わせ)について説明する。
【0050】第2の態様において使用されるラマンファ
イバは、ラマン増幅を利用して増幅自然放出光を出力す
る光ファイバである。ラマンファイバは、一般に、その
励起光波長を選択することで、任意の波長域で増幅自然
放出光を発生させることができる。特に、ラマンファイ
バは、従来の希土類添加ファイバを活性ファイバとして
使用した場合には得られない波長域の増幅自然放出光を
発生させることができる。例えば、1420nmの励起
光源を使用してシリカラマンファイバにより発生された
増幅自然放出光は、1495から1530nmにわたっ
ており、例えばTDFやEDFでは得られない帯域の増
幅自然放出光を発生させることができる。従って、希土
類添加ファイバとラマンファイバを組み合わせることに
より、従来では得られない帯域にわたる白色光源を得る
ことが可能となる。加えて、ラマンファイバは、一般
に、その励起光波長を選択することで、任意の波長域で
増幅自然放出光を発生させることができることから、ラ
マンファイバと組み合わされる活性ファイバの増幅自然
放出光の波長範囲にあわせて、波長域を調整できるとい
う利点も有する。
【0051】第2の態様の白色光源は、例えば図4
(a)に示されるような構成を有する。第2の態様で
は、第2の活性ファイバ23の一端が第1の増幅自然放
出光発生部410に、アイソレータ14を介して接続さ
れ、活性ファイバ23の他端が合波器22を介して励起
光源21およびアイソレータ24に接続される。また、
終端器15が増幅自然放出光発生部410の合波器12
とは反対側に設けられる。図4(a)では、第1の活性
ファイバ13として希土類添加ファイバを使用し、第2
の活性ファイバ23としてラマンファイバを使用する。
使用可能なラマンファイバの例には、シリカラマンファ
イバおよびテルライトラマンファイバを挙げることがで
きる。第1の活性ファイバとしては、上記第1の態様で
説明した希土類添加ファイバを使用することができる。
【0052】また、活性ファイバ、励起光源、合波器、
終端器、アイソレータ等の構成要素の諸条件は、上記第
1の態様で説明したとおりである。
【0053】第2の態様の白色光源では、まず、励起光
源11からの励起光で第1の活性ファイバ13が励起さ
れる。第1の活性ファイバ13中ではこの励起により自
然放出光が局所的に発生し、それが第1の活性ファイバ
13中をファイバ軸方向に伝搬する過程において増幅さ
れる。その増幅自然放出光は、第1の活性ファイバ13
の合波器側および終端器側の両方に放出され、増幅自然
放出光は活性ファイバ13の前方および後方の両方に発
生する。次に、第1の活性ファイバ13から合波器12
の方向へ出射された増幅自然放出光(第1の増幅自然放
出光a)が、アイソレータ14を介して、ラマンファイ
バ23に入射する。第1の増幅自然放出光aは、ラマン
ファイバ23中において、一部の短波長域を除いて増幅
され、励起光源21からの励起光により発生されるラマ
ンファイバの増幅自然放出光に付加される。従って、ラ
マンファイバ23から出射される第2の増幅自然放出光
bは、第1の増幅自然放出光aおよびラマンファイバ自
身の増幅自然放出光より広帯域である。
【0054】ここで、希土類添加ファイバ13として例
えば、Tm添加ファイバまたはEr添加ファイバを用
い、ラマンファイバ23としてシリカラマンファイバを
用いる場合を例に取って第2の態様の出力スペクトルを
図4(b)から4(e)を参照して説明する。なお、図
4(b)は希土類添加ファイバ(Tm添加ファイバおよ
びEr添加ファイバ)の増幅自然放出光の出力スペクト
ルの概略図であり、図4(c)は希土類添加ファイバと
ラマンファイバの増幅自然放出光の出力スペクトルの概
略図であり、図4(d)はTm添加ファイバとラマンフ
ァイバの増幅自然放出光の出力スペクトルの概略図であ
り、図4(e)は、Er添加ファイバとラマンファイバ
の増幅自然放出光の出力スペクトルの概略図である。
【0055】まず、Tm添加ファイバとEr添加ファイ
バは、図4(b)に示されるように、それぞれ、401
および402のような増幅自然放出光を発生させること
ができる。一方、ラマンファイバは、上述のように励起
光の波長範囲を選択することにより図4(c)の403
に示すような増幅自然放出光を発生することができる。
従って、例えばTm添加ファイバとラマンファイバを組
み合わせれば図4(d)に示されるように、404の広
波長範囲で白色光を発生させることができる。また、E
r添加ファイバとラマンファイバを組み合わせることに
より、同様に、図4(e)に示される405のような広
波長範囲で白色光を発生させることができる。
【0056】このように、第2の態様では、図4(c)
および図4(e)に示されるように、第1の活性ファイ
バ(希土類添加ファイバ)13により得られる出力スペ
クトル401または402とラマンファイバ23により
得られる出力スペクトル403とを合わせた、広帯域の
出力スペクトル404または405が得られる。
【0057】上記の例では、2つの活性ファイバを組み
合わせる例を示したが、コストの増加および直列に接続
することによる効率の低下が無視できる場合には、さら
に多くの活性ファイバを組み合わせることができる。ま
た、第1の活性ファイバと第2の活性ファイバは、その
種類を相互に交換することができる。すなわち、上述の
例では、第1の活性ファイバとしてラマンファイバを使
用し、第2の活性ファイバとして希土類添加ファイバを
使用することができる。
【0058】次に、本発明の第3の態様について図5を
参照して説明する。図5(a)は、第3の態様の白色光
源の構成を示す概略図であり、図5(b)から図5
(d)は、この白色光源において得られるスペクトルの
概略図である。第3の態様では、第1の白色光発生部5
10と、第2の白色光発生部520とから構成され、こ
れらが合波器36により並列接続されている。また、合
波器36の出力側にはアイソレータ34が設けられる。
【0059】第3の態様の第1の白色光発生部510
は、図4(a)に示される構成と同様である。すなわ
ち、第1の白色発生部510は、第1の増幅自然放出光
発生部530、アイソレータ14、第2の増幅自然放出
光発生部540、および終端器15からなる。第1の増
幅自然放出光発生部530は、第1の活性ファイバ13
aと、この一端に設けられた合波器12と、この合波器
12を介して第1の活性ファイバ13aに接続された励
起光源11を具備する。さらに、第1の白色光発生部で
は、第1の増幅自然放出光発生部530の合波器12の
側にアイソレータ14を介して、第2の活性ファイバ2
3の一端が接続される。活性ファイバ23の他端は合波
器22を介して励起光源21に接続される。また、終端
器15が第1の増幅自然放出光発生部310の合波器1
2とは反対側に設けられる。第3の態様では、第2の白
色光発生部520が、合波器36により上記の第1の白
色光発生部510と並列接続され、合波器36の出力側
にはさらにアイソレータ34が接続される。第2の白色
光発生部520は、第3の活性ファイバ13bと、この
一端に設けられた合波器32と、この合波器32を介し
て第3の活性ファイバ13bに接続された励起光源31
と、前記第3の活性ファイバ13bの他端に設けられた
終端器35とを具備する。
【0060】第3の態様では、第1の活性ファイバ13
aは、例えば希土類添加ファイバであり、第2の活性フ
ァイバ23は、ラマンファイバであり、第3の活性ファ
イバ13bは、例えば希土類添加ファイバである。これ
らの活性ファイバは、所望の出力スペクトルをカバーで
きる組み合わせであれば、どのような組み合わせを用い
てもよい。これらの活性ファイバの種類、活性ファイバ
の諸条件等は、第1の態様および第2の態様で説明した
とおりである。
【0061】第3の態様の動作を、第1および第3の活
性ファイバを希土類添加ファイバ、第2の活性ファイバ
をラマンファイバとして説明する。第1の増幅自然放出
光発生部530では、まず、励起光源11からの励起光
で第1の活性ファイバ13aが励起される。第1の活性
ファイバ13a中ではこの励起により自然放出光が局所
的に発生し、それが第1の活性ファイバ13a中をファ
イバ軸方向に伝搬する過程において増幅される。その増
幅された光(増幅自然放出光)は、第1の活性ファイバ
13aの合波器側および終端器側の両方に放出される。
次に、増幅自然放出光のうち、第1の活性ファイバ13
aから合波器12の方向へ出射された増幅自然放出光
(第1の増幅自然放出光a)が、アイソレータ14を介
して、第2の増幅自然放出光発生部540に入射され
る。第2の増幅自然放出光発生部540では、上記増幅
自然放出光aがラマンファイバ23に導入され、ラマン
ファイバ23中において、一部の短波長域を除いて増幅
される。この増幅された光は、励起光源21からの励起
光により発生されるラマンファイバ自身の増幅自然放出
光に付加され、出力光bとして出力される。一方、第2
の白色光発生部520では、上記の第1の増幅自然放出
光発生部530と同様に増幅自然放出光cが合波器32
から放出さる。上記の増幅自然放出光aおよび増幅自然
放出光cは、合波器36により結合され、アイソレータ
34を介して出力光dとして出力される。
【0062】ここで、希土類添加ファイバ13aとして
例えば、Tm添加ファイバを、そして希土類添加ファイ
バ13bとしてEr添加ファイバを用い、ラマンファイ
バ23としてシリカラマンファイバを用いる場合を例に
取って第3の態様の出力スペクトルを図5(b)から図
5(d)を参照して説明する。なお、図5(b)は希土
類添加ファイバ(Tm添加ファイバおよびEr添加ファ
イバ)の増幅自然放出光の出力スペクトルの概略図であ
り、図5(c)は希土類添加ファイバ(Tm添加ファイ
バおよびEr添加ファイバ)とラマンファイバの増幅自
然放出光の出力スペクトルおよび出力光bの出力スペク
トルの概略図であり、図5(d)は出力光bとEr添加
ファイバ13bの出力スペクトルと、出力光dの出力ス
ペクトルの概略図である。
【0063】まず、Tm添加ファイバとEr添加ファイ
バは、図5(b)に示されるように、それぞれ、501
および502のような増幅自然放出光を発生させること
ができる。ここで、図1(b)に示したような従来の並
列接続による白色光源では、図5(b)に示されるよう
な谷の部分500が存在し、十分なパワー密度の出力が
得られない領域が存在する場合がある。一方、ラマンフ
ァイバは、上述のように励起光の波長範囲を選択するこ
とにより図5(c)の503に示すような増幅自然放出
光を発生することができる。従って、本発明の第3の態
様のように、ラマンファイバ23を具備する第2の増幅
自然放出光発生部540を、第一の増幅自然放出光発生
部530の出力側に設置し、白色光発生部510を形成
する(例えばTm添加ファイバとラマンファイバを組み
合わせる。)ことにより、図5(c)に示されるような
広波長範囲の出力スペクトル504を有する出力光b
が、発生されうる。ここで、出力光bは、図5(c)の
504で示されるように、第3の白色光発生部520か
ら出力される出力スペクトル502と十分な波長の重な
りを形成することが可能となる。さらに、出力光bと白
色光発生部520から出力される出力光cを合波するこ
とにより、図5(d)に示される出力スペクトル505
を有する、広範囲の白色光dを得ることができる。
【0064】このように、第3の態様では、まず、図5
(d)に示されるように、第1の活性ファイバ(希土類
添加ファイバ)13により得られる出力スペクトル50
1とラマンファイバ23により得られる出力スペクトル
503とを合わせ、広帯域の出力スペクトル504の出
力光bを得、ついで、白色光発生部520から出力され
る出力光cと、この出力光bを合波して、非常に広範囲
の出力スペクトルを有し、かつ、十分なパワー密度を有
する出力光d(スペクトルは図5(d)の505であ
る)が得られる。
【0065】なお、表記の例では、第1および第3の活
性ファイバに希土類添加ファイバを使用し、第2の活性
ファイバにラマンファイバを使用した例を示したが、本
発明では、これらの活性ファイバとしていずれのファイ
バを組み合わせてもよい。すなわち、例えば第2および
第3の活性ファイバとして希土類添加ファイバを使用
し、第1の活性ファイバとしてラマンファイバを使用し
てもよい。
【0066】本発明の第1の側面では、2つの活性ファ
イバとして、希土類添加ファイバ、ラマン増幅を行う光
ファイバ、半導体、希土類添加導波路、および色中心を
有する固体導波路の任意の組み合わせも可能である。
【0067】また、第1の側面の励起光源、終端器、合
波器、およびアイソレータは、それぞれ、使用される活
性ファイバに合わせて、適宜従来の機器を選択すればよ
い。
【0068】例えば、励起光源は、使用される活性ファ
イバに依存するが、1200nmから1600nmの波
長域の光源を使用することができる。具体的には、活性
ファイバとしてのラマンファイバと、該ラマンファイバ
を励起する励起光源の場合、該励起光源の励起光波長は
約1450nmから約1580nmであることが好まし
い。また、ラマンファイバを励起する励起光源の励起波
長の他の例としては約1370nmから約1500nm
であることが好ましい。
【0069】その他の例としては、活性ファイバとして
エルビウム添加ファイバを含み、該エルビウム添加ファ
イバを励起する励起光源を含んでいる白色光源の場合、
該励起光源の励起光波長は1500nm以下であること
が好ましい。
【0070】また、別の例として、白色光源が、活性フ
ァイバとしてツリウムコアテルビウムクラッド添加ファ
イバを含み、該ツリウムコアテルビウムクラッド添加フ
ァイバを励起する励起光源を含んでいる場合、該励起光
源の励起光波長は1500nm以下であることが好まし
い。
【0071】次に、本発明の第2の側面について説明す
る。本発明の第2の側面は、増幅自然放出光発生部の他
端にミラーまたはファラデー回転ミラーを備えたことを
特徴とする白色光源に関する。本発明の第2の側面の第
1の態様を図6を参照して説明する。
【0072】図6は、増幅自然放出光発生部の他端にミ
ラーまたはファラデー回転ミラーを設けた、白色光源の
例示的概略図である。この白色光源は、増幅自然放出光
発生部の一端にミラーを設け、他端にアイソレータを設
けている。
【0073】この態様の増幅自然放出光発生部610で
は、活性ファイバ13に合波器12を介して励起光源1
1が接続されている。なお、本明細書において、上記増
幅自然放出光発生部にさらにミラーまたはファラデー回
転ミラー、およびアイソレータ(アイソレータは任意構
成要素であってよい。)を接続した構成(例えば、図6
の620)を、上記第1の側面と同様に「白色光発生
部」と称する。
【0074】この態様の白色光発生部620では、活性
ファイバ13は、Er添加ファイバ、Tm添加ファイバ
のような希土類添加ファイバ、またはラマン増幅用のラ
マンファイバを好適に使用することができる。活性ファ
イバ13は、励起光源11からの励起光で励起され、増
幅自然放出光を発生する。この増幅自然放出光のうち、
活性ファイバ13から合波器12側に出射された光a
は、合波器12及びアイソレータ14を通過して出力さ
れる。また、活性ファイバ13から合波器12とは反対
側に出射された増幅自然放出光bは、ミラー26で反射
され、活性ファイバ13に再度入射されて増幅される。
この再度増幅された光は、活性ファイバ13から合波器
12側に出射される。すなわち、その再度増幅された光
は、活性ファイバ13から出射された増幅自然放出光a
と合流する。従って、増幅自然放出光が捨てられること
なく、すべて白色光dとして出力される。
【0075】また、活性ファイバ13に吸収されずに活
性ファイバ13を突き抜けた励起光cは、ミラー26で
反射され、再び活性ファイバ13に入射されて、活性フ
ァイバ13を励起する。
【0076】本発明の第2の側面では、ミラー26は、
増幅自然放出光及び励起光に対する反射率がともに高い
ことが好ましい。また、ミラーは、ファイバ端面に金な
どの蒸着膜を蒸着させたもの、ファイバとコリメートレ
ンズ、および板状反射体(いわゆる日常的に用いるミラ
ー板と同様なもの)を組み合わせたものなどがある。
【0077】このように、この態様では、増幅自然放出
光が捨てられることなく、すべて白色光として出力され
るので効率が良い。また、励起光も捨てられることなく
再利用できるので白色光源の励起効率も向上する。した
がって、より高パワーの白色光を出力することができ
る。また、より安価な低出力の励起光源を用いることが
できる。
【0078】活性ファイバは、所望の白色光源に応じて
適宜選択することができる。希土類添加ファイバの場
合、希土類元素の添加濃度、ファイバの長さなどは、所
望の白色光源に応じて適宜選択すればよい。具体的に
は、例えば、EDFの場合、添加濃度1000重量pp
m、ファイバ長10mが好ましい。また、ラマンファイ
バであるシリカラマンファイバの場合、ファイバ長は
2.5kmが好適である。
【0079】また、この第1の態様の励起光源、終端
器、合波器、サーキュレータ、およびアイソレータは、
それぞれ、使用される活性ファイバに合わせて、適宜従
来の機器を選択すればよい。例えば、励起光源は、使用
される活性ファイバに依存するが、約1200nmから
約1600nmの波長域の光源を使用することができ
る。また、具体的な励起波長の例は、第1の側面で説明
したとおりである。
【0080】本発明の第2の側面の第1の態様では、1
つの活性ファイバを用いる例を示したが、コストの増加
および効率の低下などが無視できる場合には、さらに多
くの白色光発生部を組み合わせることができる。例え
ば、2つの白色光発生部を合波器で並列に接続するこ
と、またはサーキュレータを用いて直列に接続すること
などが可能である。
【0081】具体的には、上記図3(a)に示される第
1の側面の第1の態様において、終端器15をミラー2
6aに置き換え、そして、アイソレータ14と第2の活
性ファイバ13bとの間に第2のミラー26bを設置し
た構成が挙げられる。ここで、ミラー26bは、活性フ
ァイバ13bからの増幅自然放出光のうち、波長域zを
含むある波長域を完全にあるいは部分的に透過し、この
波長域zを含む波長域以外の波長域を完全にあるいは部
分的に反射する機能を有する。このような構成を有する
白色光源は、第1の活性ファイバから出射される第1の
増幅自然放出光の波長域と、第2の活性ファイバから出
射される第2の増幅自然放出光の波長域にまたがった広
帯域な白色光が高効率で得られ、かつ、第1の増幅自然
放出光のパワースペクトルと、第2の増幅自然放出光の
パワースペクトルが平坦でない場合であっても、これら
の増幅自然放出光にまたがる白色光は、平坦化されう
る。
【0082】さらに、この例において、ミラー26bを
チャープ型ファイバグレーティング(FG)に置き換え
たり、スペクトル等化器に置き換えることもできる。こ
のような機器を使用することにより、出力される広帯域
の白色光が平坦化されうる。
【0083】次に、本発明の第2の側面の第2の態様を
図7を参照して説明する。
【0084】この第2の態様では、上記第1の態様の白
色光発生部をサーキュレータにより直列に接続する。図
7は、この構成を示す概略図である。図7は、第1の白
色光発生部710の活性ファイバ13と、第2の白色光
発生部720の活性ファイバ23を異なる種類の活性フ
ァイバとした例を示した。本発明では、これらの白色光
発生部の活性ファイバは、希土類添加ファイバ、ラマン
ファイバ等のいずれの活性ファイバを用いてもよい。第
1の白色光発生部の活性ファイバと、第2の白色光発生
部の活性ファイバの組み合わせとしては、例えば希土類
添加ファイバ同士、ラマンファイバ同士、希土類添加フ
ァイバとラマンファイバのようないずれの組み合わせで
も用いることができる。
【0085】この第2の態様の白色光源の動作を説明す
る。活性ファイバ13は、励起光源11からの励起光で
励起され、増幅自然放出光を発生する。この増幅自然放
出光のうち、活性ファイバ13から合波器12側に出射
された光aは、合波器12及びアイソレータ14を通過
して出力される。また、活性ファイバ13から合波器1
2とは反対側に出射された増幅自然放出光a’は、ミラ
ー26で反射され、活性ファイバ13に再度入射されて
増幅される。この再度増幅された光は、活性ファイバ1
3から合波器12側に出射される。すなわち、その再度
増幅された光は、活性ファイバ13から出射された増幅
自然放出光aと合流する。従って、増幅自然放出光が捨
てられることなく、すべて白色光Aとして出力される。
この出力光Aは、増幅自然放出光aよりも、強度が増大
している。
【0086】また、活性ファイバ13に吸収されずに活
性ファイバ13を突き抜けた励起光cは、ミラー26で
反射され、再び活性ファイバ13に入射されて、活性フ
ァイバ13を励起する。
【0087】一方、第2の活性ファイバ23からは、合
波器22の方向に増幅自然放出光bが出射される。ま
た、第2の活性ファイバ23のミラー方向に出射した増
幅自然放出光b’がミラー26bで反射されて、再度第
2の活性ファイバに入射され、第2の活性ファイバ中で
増幅される。この光は、増幅自然放出光bと合流し、サ
ーキュレータ27の出射ポートから出力光Bとして出射
される。この出力光Bは、増幅自然放出光bよりも、強
度が増大している。
【0088】また、活性ファイバ23に吸収されずに活
性ファイバ23を突き抜けた励起光dは、ミラー26で
反射され、再び活性ファイバ23に入射されて、活性フ
ァイバ23を励起する。
【0089】なお、上述の出力光Aは、サーキュレータ
27を介して第2の活性ファイバに入力されうる。第2
の活性ファイバ23に入力された出力光Aは、第2の活
性ファイバで説明したのと同様に、活性ファイバ23に
より増幅され、第2の活性ファイバの出力光Bに合流さ
れ、出力光Cとして出力されうる。
【0090】このように、この第2の態様では、増幅自
然放出光が捨てられることなく、すべて白色光として出
力されるので効率が良い。また、励起光も捨てられるこ
となく再利用できるので白色光源の励起効率も向上す
る。従って、より高パワーの白色光を出力することがで
きる。さらに、異なる種類の活性ファイバを直列に組み
合わせることができるのでより広帯域の白色光を得るこ
とが可能である。また、より安価な低出力の励起光源を
用いることができる。
【0091】本発明の第2の側面の第2の態様では、2
つの活性ファイバを用いる例を示したが、コストの増加
および効率の低下などが無視できる場合には、さらに多
くの白色光発生部を組み合わせることができる。例え
ば、第3の白色光発生部を合波器で並列に接続するこ
と、または3つの白色光源部をサーキュレータを用いて
直列に接続することなどが可能である。また、第2の側
面の第2の態様は、サーキュレータ27を合波器に置き
換え、第1の白色光発生部710と第2の白色光発生部
720を並列接続することも可能である。
【0092】第2の側面の第2の態様では、活性ファイ
バは、希土類添加ファイバの場合、希土類元素の添加濃
度、ファイバの長さなどは、所望の白色光源に応じて適
宜選択すればよい。具体的には、例えば、上記第1の態
様と同様の条件を選択することができる。
【0093】また、この第2の態様の励起光源、終端
器、合波器、サーキュレータ、およびアイソレータは、
それぞれ、使用される活性ファイバに合わせて、適宜従
来の機器を選択すればよい。例えば、励起光源は、使用
される活性ファイバに依存するが、約1200nmから
約1600nmの波長域の光源を使用することができ
る。また、具体的な励起波長の例は、第1の側面で説明
したとおりである。
【0094】次に、本発明の第2の側面の第3の態様に
ついて説明する。第3の態様は、上記第2の側面の第1
の態様において用いられたミラーをファラデー回転ミラ
ーとした構成を有する。この構成を図8に示す。この第
3の態様では、ファラデー回転ミラーを用いること以外
の諸条件(活性ファイバ、励起光源、アイソレータな
ど)は、上記第1の態様と同様である。
【0095】図8は、上記第1の態様の白色光源の構成
のミラーをファラデー回転ミラーに置き換えた白色光源
の例示的概略図である。
【0096】この態様の増幅自然放出光発生部810で
は、活性ファイバ13に合波器12を介して励起光源1
1が接続されている。
【0097】この態様の白色光発生部820では、活性
ファイバ13は、Er添加ファイバ、Tm添加ファイバ
のような希土類添加ファイバ、またはラマン増幅用のラ
マンファイバを好適に使用することができる。活性ファ
イバ13は、励起光源11からの励起光で励起され、増
幅自然放出光を発生する。この増幅自然放出光のうち、
活性ファイバ13から合波器12側に出射された光a
は、合波器12及びアイソレータ14を通過して出力さ
れる。また、活性ファイバ13から合波器12とは反対
側に出射された増幅自然放出光bは、ファラデー回転ミ
ラー28で反射され、活性ファイバ13に再度入射され
て増幅される。この再度増幅された光は、活性ファイバ
13から合波器12側に出射される。すなわち、その再
度増幅された光は、活性ファイバ13から出射された増
幅自然放出光aと合流する。従って、増幅自然放出光が
捨てられることなく、すべて白色光dとして出力され
る。従って、この白色光は、増幅自然放出光aよりも、
強度が増大している。
【0098】また、活性ファイバ13に吸収されずに活
性ファイバ13を突き抜けた励起光cは、ファラデー回
転ミラー28で反射され、再び活性ファイバ13に入射
されて、活性ファイバ13を励起する。
【0099】次に、図9を参照してファラデー回転ミラ
ーについて説明する。図9は、ファラデー回転ミラー2
8を示す概略図である。
【0100】ファラデー回転ミラー28は、レンズ90
1とファラデー回転子902と反射板903(いわゆる
ミラー板)を有している。本発明の第2の側面の第1の
態様および第2の態様で説明したミラー26は、入射し
た増幅自然放出光を単純に反射するだけであるが、図9
に示したファラデー回転ミラー28は、増幅自然放出光
を下記のように反射する。すなわち、光導波路から出射
した増幅自然放出光は、レンズ901で平行光に変換さ
れ、ファラデー回転子902に入射する。増幅自然放出
光は、ファラデー回転子902を通過することで偏光ベ
クトルが変換される。例えば、直線偏光の入射を考える
と、直線偏光の向きが45度回転する。この場合ファラ
デー回転子902は、45度ファラデー回転子とも呼ば
れる。
【0101】ファラデー回転子902を出射した後の増
幅自然放出光は、反射板903で反射されて再びファラ
デー回転子902に入射する。その後、増幅自然放出光
は、さらに直線偏光の向きが45度回転し、ファラデー
回転ミラー28から出力されたときには、直線偏光の向
きが90度回転する。
【0102】この第3の態様では、上述したファラデー
回転ミラーを用いることにより、白色光出力を高出力状
態にしたときの出力光のパワーの安定性を高め、出力光
の最大パワーをより高めることができる。
【0103】本発明の第2の側面は、ミラーまたはファ
ラデー回転ミラーを設けることが特徴であるが、この特
徴により、従来の白色光源と比べ、より広帯域にわたる
白色光を、規定値(例えば−20dBm/nm)よりも
高いパワー密度で得ることができ、さらに出力スペクト
ルが平坦化された白色光を安定性よく得ることができ
る。
【0104】上述のように、本発明の白色光源は、広帯
域で、十分に高いパワーを有し、出力スペクトルの平坦
化が可能な光源である。また、本発明の白色光源は、従
来に比べ構成が簡単であり、コストを低減することが可
能である。
【0105】本発明の第2の側面では、活性ファイバと
して、希土類添加ファイバ、ラマン増幅を行う光ファイ
バ、半導体、希土類添加導波路、および色中心を有する
固体導波路を用いることができ、複数の活性ファイバを
用いる場合には、任意の組み合わせが可能である。
【0106】また、第2の側面の励起光源、終端器、合
波器、およびアイソレータは、それぞれ、使用される活
性ファイバに合わせて、適宜従来の機器を選択すればよ
い。
【0107】例えば、励起光源は、使用される活性ファ
イバに依存するが、1200nmから1600nmの波
長域の光源を使用することができる。具体的には、活性
ファイバとしてのラマンファイバと、該ラマンファイバ
を励起する励起光源の場合、該励起光源の励起光波長は
約1450nmから約1580nmであることが好まし
い。また、ラマンファイバを励起する励起光源の励起波
長の他の例としては約1370nmから約1500nm
であることが好ましい。
【0108】その他の例としては、活性ファイバとして
エルビウム添加ファイバを含み、該エルビウム添加ファ
イバを励起する励起光源を含んでいる白色光源の場合、
該励起光源の励起光波長は1500nm以下であること
が好ましい。
【0109】また、別の例として、白色光源が、活性フ
ァイバとしてツリウムコアテルビウムクラッド添加ファ
イバを含み、該ツリウムコアテルビウムクラッド添加フ
ァイバを励起する励起光源を含んでいる場合、該励起光
源の励起光波長は1500nm以下であることが好まし
い。
【0110】
【実施例】以下に本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、これらの実施例は、あくまで例示であり、本
発明を制限することを意図しない。
【0111】実施例 1 この例は、上述した第1の側面の第1の形態を例示する
ものである。図10(a)は、本例の白色光源の例を示
す構成図である。
【0112】この例では、第1の活性ファイバ13aと
してTm添加ファイバ(TDF:Tm添加濃度:600
0重量ppm、ファイバ長:5m)を使用し、第2の活
性ファイバ13bとしてEr添加ファイバ(EDF;E
r添加濃度:2000重量ppm、ファイバ長:10
m)を用いている。TDF13aから合波器12の方向
に出射した増幅自然放出光aは、アイソレータ14を介
して、第2の活性ファイバ13bに入射する。TDF1
3aは1400nmの励起光で励起され、そのTDFか
ら出力される増幅自然放出光aのスペクトルは図10
(b)の1001に示したようになっている。一方、E
DF13bは980nmの励起光で励起され、そのED
F13bから出力される増幅自然放出光は、1540n
m付近に強度ピークを有する(図10(b)の1002
参照)。
【0113】また、増幅自然放出光aは、EDF13b
中において増幅されるとともに、EDFで発生する増幅
自然放出光に付加される。その結果、EDF13bから
出射される出力光(増幅自然放出光)bは、増幅自然放
出光aおよびEDFで発生する増幅自然放出光より広帯
域である。従って、本発明によれば、広帯域の出力スペ
クトルを有する白色光を得られるという利点がある。
【0114】本例の白色光源の出力スペクトルの概略図
を図10(b)に示した。図10(b)に示されるよう
に、波長域の一部が重なる2種類の増幅自然放出光が合
わされ、図10(b)の1003に示される出力スペク
トルを有する出力光が得られる。このように、この例の
構成では、約1450nmから約1620nmの広帯域
の白色光を得ることができる。
【0115】上述した白色光源の動作から明らかなよう
に、増幅自然放出光aと、希土類添加ファイバ13bに
より発生される増幅自然放出光の波長域が一部重なるこ
とにより、出力される白色光の広帯域化が行われるの
で、活性ファイバは、その条件を満たすものであれば、
EDFやTDFに限定されるものではない。2つの活性
ファイバとしては、希土類添加ファイバ、ラマン増幅を
行う光ファイバ(例えばシリカラマンファイバまたはテ
ルライトラマンファイバ)、半導体、希土類添加導波
路、および色中心を有する固体導波路の任意の組み合わ
せが可能である。
【0116】具体的には、例えば第1の活性ファイバ1
3aとしてEDFを使用することも可能である。この場
合、第2の活性ファイバ(EDF)13bは、1480
nmの励起光で励起されうる。また、後述する実施例2
の一部と構成を同じくするが、TDF13aの代わりに
ラマンファイバを設置し、励起光源11の励起光波長を
1380nm近辺に設置した構成も可能である。このと
きのラマンファイバからの増幅自然放出光aおよびED
Fからの増幅自然放出光のスペクトルは上述したTDF
を用いた場合と若干異なるが類似したものとなる。例え
ば、規定値以上のパワー密度を有する出力光(増幅自然
放出光)bの帯域幅はほぼ同じである。
【0117】さらに本例では、上記のTm添加ファイバ
13aとEr添加ファイバ13bの位置を入れ替えた構
成も可能である。Er添加ファイバへの入射光に対する
利得は、一般に、約1520nm以下では、短波長にな
るほど小さい。従って、このように上記のTm添加ファ
イバ13aとEr添加ファイバ13bの位置を入れ替え
た構成は、本例の上記構成よりも短波長域において出力
光のパワー密度が大きくなる。これは本例の利点であ
る。
【0118】また、本例では2つの活性ファイバについ
て説明したが、さらに多くの活性ファイバを直列に接続
することも可能である。
【0119】実施例 2 実施例 2−1 この例は、上述した第1の側面の第2の形態を例示する
ものである。図11(a)は、本例の白色光源の例を示
す構成図である。
【0120】この例では、活性ファイバ13bとしてE
r添加ファイバ(EDF;Er添加濃度:1000重量
ppm、ファイバ長:20m)およびラマンファイバ
(シリカラマンファイバ;ファイバ長:5km)23を
用いている。ラマンファイバ23は、ラマン増幅を利用
して増幅自然放出光を出力する光ファイバである。ED
F13から合波器12の方向へ出射された増幅自然放出
光aは、アイソレータ14を介して、ラマンファイバ2
3に入射される。この増幅自然放出光aのスペクトルを
図11(b)の1101に示す。増幅自然放出光aは、
約1530nmから約1590nmの波長域に、規定値
以上の強度を有している。この増幅自然放出光aは、E
DFを1480nmの励起光で励起した場合に得られ
る。ラマンファイバ23は1520nmの波長で励起さ
れ、ラマンファイバ単体では、約1620nmを強度ピ
ークとした増幅自然放出光を出射する(図11(b)の
1102参照)。
【0121】第1の増幅自然放出光aは、ラマンファイ
バ23中において、一部の短波長域を除いて増幅される
とともに、ラマンファイバ23により発生される増幅自
然放出光に付加される。その結果、ラマンファイバ23
から出射される増幅自然放出光bは、増幅自然放出光a
およびラマンファイバ23により発生される増幅自然放
出光を合わせた帯域を有し、増幅された出力スペクトル
を有する。その増幅自然放出光bのスペクトルは図11
(b)の1103で表される。本例によれば、約154
0nmから約1640nmの広帯域の出力スペクトルを
有する白色光を得ることができる。
【0122】このように、本発明によれば、ラマンファ
イバ23から出射される増幅自然放出光bは、増幅自然
放出光aおよびラマンファイバ23により発生される増
幅自然放出光より広帯域であるという利点を有する。
【0123】また、本発明によれば、EDF13bおよ
びラマンファイバ23を、図1(b)のEr添加ファイ
バ3aおよびEr添加ファイバ3bの位置に各々設置し
た場合に比べ、白色光の出力は帯域が広く、出力も高い
という利点を有する。
【0124】上述した白色光源の動作から明らかなよう
に、増幅自然放出光aと、ラマンファイバ23により発
生される増幅自然放出光の波長域が一部重なることによ
り、出力される白色光の広帯域化が行われるので、活性
ファイバは、その条件を満たすものであれば、EDFや
ラマンファイバに限定されるものではない。2つの活性
ファイバとしては、希土類添加ファイバ、ラマン増幅を
行う光ファイバ(例えばシリカラマンファイバまたはテ
ルライトラマンファイバ)、半導体、希土類添加導波
路、および色中心を有する固体導波路の任意の組み合わ
せが可能である。
【0125】さらに本例では、上記のEr添加ファイバ
13bとラマンファイバ23の位置を入れ替えた構成も
可能である。また、本例では2つの活性ファイバについ
て説明したが、さらに多くの活性ファイバを直列に接続
することも可能である。
【0126】実施例 2−2 この例は、上述した第1の側面の第2の形態を例示する
ものである。図11(c)は、本例の白色光源の例を示
す構成図である。
【0127】この例では、活性ファイバ13aとしてT
m添加ファイバ(TDF;Tm添加濃度:6000重量
ppm、ファイバ長:5m)およびラマンファイバ(シ
リカラマンファイバ;ファイバ長:5km)23を用い
ている。本例は、上述した例2−1と類似しているが、
以下の点が主に異なる。すなわち、例2−1では、活性
ファイバとしてEDFおよびラマンファイバを用いてい
るが、本例では、活性ファイバとしてツリウム(Tm)
添加ファイバ(TDF)13aおよびラマンファイバ2
3を用いている。なお、図11(c)において例2−1
と同じ機能を有する構成要素には同一の符号を付してあ
る。また、本例の白色光源の動作は例2−1と同様であ
る。
【0128】TDF13aは1400nmの励起光で励
起され、そのTDF13bから出力される増幅自然放出
光aのスペクトルは図11(d)の1105で表され
る。一方、ラマンファイバ23は1440nmの励起光
で励起され、そのラマンファイバ23から出力される増
幅自然放出光は、1530nm付近に強度ピークを有す
る(図11(d)の1106を参照)。
【0129】増幅自然放出光aは、ラマンファイバ23
中において、一部の短波長域を除いて増幅されるととも
に、ラマンファイバで発生される増幅自然放出光に付加
される。その結果、ラマンファイバ23から出射される
増幅自然放出光bは、増幅自然放出光aおよびラマンフ
ァイバ23により発生される増幅自然放出光を合わせた
帯域を有し、かつ、増幅された出力スペクトルを有す
る。その増幅自然放出光bのスペクトルは図11(d)
の1107で表される。本例によれば、約1440nm
から約1540nmの広帯域の出力スペクトルを有する
白色光を得ることができる。
【0130】このように、本発明によれば、ラマンファ
イバ23から出射される増幅自然放出光bは、増幅自然
放出光aおよびラマンファイバ23により発生される増
幅自然放出光より広帯域であるという利点を有する。
【0131】また、本発明によれば、TDF13aおよ
びラマンファイバ23を、図1(b)のEr添加ファイ
バ3aおよびEr添加ファイバ3bの位置に各々設置し
た場合に比べ、白色光の出力は帯域が広く、出力も高い
という利点を有する。
【0132】上述した白色光源の動作から明らかなよう
に、増幅自然放出光aと、ラマンファイバ23により発
生される増幅自然放出光の波長域が一部重なることによ
り、出力される白色光の広帯域化が行われるので、活性
ファイバは、その条件を満たすものであれば、EDFや
ラマンファイバに限定されるものではない。2つの活性
ファイバとしては、希土類添加ファイバ、ラマン増幅を
行う光ファイバ(例えばシリカラマンファイバまたはテ
ルライトラマンファイバ)、半導体、希土類添加導波
路、および色中心を有する固体導波路の任意の組み合わ
せが可能である。
【0133】さらに本例では、上記のTm添加ファイバ
13aとラマンファイバ23の位置を入れ代えた構成も
可能である。この場合、励起光源も合わせて交換する。
このようにTm添加ファイバ13aとラマンファイバ2
3の位置を入れ代えた構成では、図11(c)の活性フ
ァイバの配置と以下のような性能の違いがある。すなわ
ち、一般にラマンファイバは入射光に対して、励起光波
長に近い短波長側で利得が小さいか、または損失を示
す。従って、Tm添加ファイバ13aとラマンファイバ
23の位置を入れ代えた構成では、白色光源の出力光の
パワー密度は、一般に、短波長側で、図11(c)の活
性ファイバの配置を有する白色光源の出力光より大きく
なる。これは、本例の利点である。
【0134】また、本例では2つの活性ファイバについ
て説明したが、さらに多くの活性ファイバを直列に接続
することも可能である。
【0135】実施例 3 この例は、上述した第1の側面の第2の形態を例示する
ものである。図12(a)は、本例の白色光源の例を示
す構成図である。
【0136】この例では、活性ファイバ13aとしてツ
リウム(Tm)をコアに、テルビウム(Tb)をクラッ
ドに共添加したファイバ(TmコアTbクラッド添加フ
ァイバ;文献T. Sakamoto et al.
Optical Amplifiers and Th
eir Applications, ThC3,p
p. 40−43, 1996)を、活性ファイバ23
としてラマンファイバ(シリカラマンファイバ;ファイ
バ長:5km)を用いている。本例は、上記例2−2と
類似するが、以下の点で主に異なる。すなわち、例2−
2では、活性ファイバとして活性ファイバとしてツリウ
ム(Tm)添加ファイバ(TDF)13aおよびラマン
ファイバ23を用いているが、本例では、上述のように
活性ファイバとしてTm添加ファイバに代わってTmコ
アTbクラッド添加ファイバ13cを使用し、図11
(c)のTm添加ファイバに相当する位置にラマンファ
イバを設置し、ラマンファイバに相当する位置にTmコ
アTbクラッド添加ファイバ13cを設置した。なお、
図12(a)において例2−2と同じ機能を有する構成
要素には同一の符号を付してある。
【0137】本例の白色光源の動作は以下の通りであ
る。ラマンファイバ23は1520nmの励起光で励起
され、約1580nmから約1650nmの波長範囲に
高いパワー密度を有する増幅自然放出光(図12(b)
の1201参照)。ラマンファイバ23から合波器12
の方向へ出射された増幅自然放出光aは、アイソレータ
14を介して、TmコアTbクラッド添加ファイバ13
cに入射される。一方、TmコアTbクラッド添加ファ
イバ13cは1200nmの波長で励起され、Tmコア
Tbクラッド添加ファイバ単体では、約1680nmに
強度ピークを有する増幅自然放出光を発生する(図12
(b)の1202参照)。また、TmコアTbクラッド
添加ファイバ13cは、1680nm付近に入力光に対
して大きな利得を有する。但し、TmコアTbクラッド
添加ファイバ13cの励起光波長は、上記1200nm
に限らず、1400nm、800nmなどが有効であ
り、一般的には、1500nm以下の波長が可能であ
る。
【0138】従って、第1の増幅自然放出光aは、Tm
コアTbクラッド添加ファイバ13c中において、波長
に応じて増幅されるとともに、TmコアTbクラッド添
加ファイバ13cにより発生される増幅自然放出光に付
加される。その結果、TmコアTbクラッド添加ファイ
バ13cから出射される増幅自然放出光bは、増幅自然
放出光aおよびTmコアTbクラッド添加ファイバ13
bにより発生される増幅自然放出光を合わせた帯域を有
し、かつ、増幅された出力スペクトルを有する。その増
幅自然放出光bのスペクトルは図12(b)の1203
で表される。本例によれば、約1590nmから約17
20nmの広帯域の出力スペクトルを有する白色光を得
ることができる。
【0139】このように、本発明によれば、TmコアT
bクラッド添加ファイバ13cから出射される増幅自然
放出光bは、増幅自然放出光aおよびTmコアTbクラ
ッド添加ファイバ13cにより発生される増幅自然放出
光より広帯域であるという利点を有する。
【0140】さらに本例では、上記のラマンファイバ2
3とTmコアTbクラッド添加ファイバ13cの位置を
入れ代えた構成も可能である。この場合、励起光源も合
わせて交換する。
【0141】本例ではラマンファイバは短波長側で大き
な利得を有するので、ラマンファイバ23とTmコアT
bクラッド添加ファイバ13cの位置を入れ代えた構成
では、白色光源の出力光のパワー密度は、一般に、短波
長側で、図12(a)の活性ファイバの配置を有する白
色光源の出力光より大きくなる。これは、本例の利点で
ある。
【0142】さらに、ドーパントとした用いられる上記
のテルビウム(Tb)をユーロピウム(Eu)に置き換
えた構成も有効である。
【0143】また、本例では2つの活性ファイバについ
て説明したが、さらに多くの活性ファイバを直列に接続
することも可能である。
【0144】実施例 4 この例は、上述した第1の側面の第3の形態を例示する
ものである。図13(a)は、本例の白色光源の例を示
す構成図である。
【0145】この例では、活性ファイバ13aとしてT
m添加ファイバ(TDF;Tm添加濃度:6000重量
ppm、ファイバ長:5m)を、活性ファイバ13bと
してEr添加ファイバ(EDF;Er添加濃度:100
0重量ppm、ファイバ長:20m)を、そしてラマン
ファイバ(シリカラマンファイバ;ファイバ長:5k
m)23を用いている。本例は、図1(b)の従来技術
の広帯域化構成に比較されるものであるが、以下の点が
主に異なる。すなわち、上述した従来の広帯域化の構成
では、短波長側の白色光発生部にEr添加ファイバ3a
を、また長波長側の白色光発生部にEr添加ファイバ3
bを用いている。一方、本実施例では、短波長側の白色
光発生部1310に例3の白色光源の構成を、また長波
長側の白色光発生部1320に1480nm励起のED
F13bを用いている。なお、図中符号31は1480
nmの励起光源、32は合波器、34はアイソレータ、
35は終端器、36は合波器を示している。
【0146】第1の白色発生部(短波長側の白色光発生
部)1310は、第1の増幅自然放出光発生部、アイソ
レータ14、第2の増幅自然放出光発生部、および終端
器15からなる。第1の増幅自然放出光発生部は、第1
の活性ファイバ13aと、この一端に設けられた合波器
12と、この合波器12を介して第1の活性ファイバ1
3aに接続された励起光源11を具備する。さらに、第
1の白色光発生部では、第1の増幅自然放出光発生部の
合波器12の側にアイソレータ14を介して、第2の活
性ファイバ23の一端が接続される。活性ファイバ23
の他端は合波器22を介して励起光源21に接続され
る。また、終端器15が第1の増幅自然放出光発生部の
合波器12とは反対側に設けられる。第3の態様では、
第2の白色光発生部1320が、合波器36により上記
の第1の白色光発生部1310と並列接続され、合波器
36の出力側にはさらにアイソレータ34が接続され
る。第2の白色光発生部(長波長側の白色光発生部)1
320は、第3の活性ファイバ13bと、この一端に設
けられた合波器32と、この合波器32を介して第3の
活性ファイバ13bに接続された励起光源31と、前記
第3の活性ファイバ13bの他端に設けられた終端器3
5とを具備する。
【0147】本例の白色光源により出力される白色光の
出力スペクトルを図13(b)に示す。図13(b)に
示されるように、本例では、約1440nmから約16
40nmにわたる広帯域の白色光を得ることができる。
【0148】本例に従った、短波長側の白色光発生部1
310からの増幅自然放出光bのスペクトルを図13
(c)に示す。短波長側の白色光発生部1310で出力
される光bは、上記例3で示した動作により、1302
および1303に示されるような出力スペクトルが合わ
された1304(図13(d))のような出力スペクト
ルを有する。一方、長波長側の白色光発生部からの増幅
自然放出光cは、図13(d)の1305に示されるよ
うな出力スペクトルを有する。この増幅自然放出光cは
1600nm付近に強度ピークを有する。その結果、増
幅自然放出光bと増幅自然放出光cを合波した増幅自然
放出光dのスペクトルは図13(d)の1301(すな
わち図13(b))に示すようになり、従来の白色光源
では得られない広帯域なスペクトルが得られる。本発明
によれば、このように従来にない広帯域の出力スペクト
ル(約1440nmから約1640nmの範囲)を有す
る白色光源を得ることができるという利点がある。
【0149】また、図1(b)に示されるような従来の
白色光源では、例えば図13(e)に示される帯域の白
色光源を得ることが可能であるが、図13(e)に示さ
れるように谷の部分1309が存在することにより合波
された波長範囲全体にわたって規定値以上の出力を得る
には不十分であったが、本例によれば、規定値以上の十
分な出力の白色光源を合波された波長範囲全体にわたっ
て得ることができる。
【0150】また、本例では、第1の活性ファイバとし
てTDF13aを使用し、第3の活性ファイバとしてE
DF13bを使用した例を示したが、例えば13aのT
DFに代えてEDFを使用することも可能である。この
場合、例えば第1の励起光源として第3の励起光源と同
様の励起光源を用いれば、図13(f)の1307に示
されるような広帯域の出力スペクトルを有する白色光を
得ることができる。この白色光は、EDFを第1の活性
ファイバとする第1の白色光発生部1310の出力光
(図13(f)の1308のような出力スペクトルを有
する。)と、第2の白色光発生部1320の出力光(図
13(f)の1305のような出力スペクトルを有す
る。)を合波することにより得られる。
【0151】このように本例によれば、複数の増幅自然
放出光のそれぞれが一部重なることにより、出力される
白色光の広帯域化が行われるので、広帯域の白色光源を
得ることができる。本例では、活性ファイバは、所定の
条件を満たすものであれば、EDF、TDF、シリカラ
マンファイバに限定されるものではない。2つの活性フ
ァイバとしては、希土類添加ファイバ、ラマン増幅を行
う光ファイバ(例えばシリカラマンファイバまたはテル
ライトラマンファイバ)、半導体、希土類添加導波路、
および色中心を有する固体導波路の任意の組み合わせが
可能である。
【0152】このように、本発明によれば、従来にない
広帯域、かつ、高パワー密度の出力スペクトルを有する
白色光源を得ることができる。
【0153】実施例 5 この例は、上述した第1の側面の第2の形態を例示する
ものである。図14(a)は、本例の白色光源の例を示
す構成図である。
【0154】この例は、上記例2−2と類似の構成を有
しているが、以下の点が主に異なる。すなわち、本例で
は、ラマンファイバ23のアイソレータ14側(増幅自
然放出光aの入力側)に分波器1400を設置し、アイ
ソレータ24の出力側に合波器1410を設置してい
る。この他の構成、ファイバの条件等は上記例2−2と
同様である。
【0155】本例では、分波器1400に入射した増幅
自然放出光aのうち長波長成分がラマンファイバ23へ
導かれ、短波長成分は合波器1410へ導かれる。この
ように構成するのは、ラマンファイバ中では、短波長成
分は励起光としても使用されるため損失となるからであ
る。すなわち、ラマンファイバ23の励起光波長付近の
波長域においては、ラマン利得が小さいため、ラマンフ
ァイバ23を通過した増幅自然放出光aはラマンファイ
バ23のファイバ損失に応じた損失を受けるのである。
従って、本例のように、分波器1400および合波器1
410を用いてバイパスを行った方が、このラマンファ
イバの励起光波長付近の波長域においては、白色光の出
力スペクトルのパワー密度が大きくなる。このように、
励起光波長付近の波長域(短波長域)の成分を分波する
ことは有利である。
【0156】分波器1400により分波された長波長成
分は、ラマンファイバ23中で増幅されるとともに、ラ
マンファイバ23中で発生した増幅自然放出光に付加さ
れる。ラマンファイバ23から出射される増幅自然放出
光bは合波器1410に入射され、短波長成分と合波さ
れて、出力光cとなる。
【0157】その出力光cのスペクトルは図14(b)
の1403で表される。本例によれば、約1430nm
から約1540nmの広帯域の出力スペクトルを有する
白色光を得ることができる。このように、本例によれば
さらに広帯域の出力スペクトルを有する出力光cを得る
ことができる。
【0158】上述した動作において、短波長成分と長波
長成分の境界は下記の要領で決められる。すなわち、上
述のようにラマンファイバ23を通過した増幅自然放出
光aはラマンファイバ23のファイバ損失に応じた損失
を受ける。
【0159】したがって、分波器1400の境界の波長
は、ラマンファイバ23の正味のラマン利得がゼロdB
になる波長付近とすればよい。例えば、本例では、その
境界の波長は1470nmである。
【0160】本例においても、上記例2−2に示すよう
な活性ファイバおよび活性ファイバの配置などの変更が
可能である。
【0161】実施例 6 この例は、上述した第2の側面の第1の態様を例示する
ものである。図15は本例の白色光源の例を示す構成図
である。
【0162】図15の白色光源は、白色光を出力する活
性ファイバとして光ファイバを用いている。その光ファ
イバは、Er添加ファイバ、Tm添加ファイバなどの希
土類添加ファイバ13、またはラマン増幅用のラマンフ
ァイバ23を好適に使用することができる。
【0163】本例では、増幅自然放出光発生部1510
の活性ファイバの一端にミラーを設けた白色光源であ
る。この白色光源は、増幅自然放出光発生部1510の
活性ファイバの他端にアイソレータを設けている。
【0164】この態様の増幅自然放出光発生部1510
では、活性ファイバ13または23に合波器12を介し
て励起光源11が接続されている。
【0165】本例の動作を、活性ファイバ13aとして
Er添加ファイバ(EDF;Er添加濃度:1000重
量ppm、ファイバ長:20m、励起光源の波長:14
80nm)を例にとり説明する。
【0166】本例の白色光発生部1520では、Er添
加ファイバ13は、励起光源11からの励起光で励起さ
れ、増幅自然放出光を発生する。この増幅自然放出光の
うち、Er添加ファイバ13から合波器12側に出射さ
れた光aは、合波器12及びアイソレータ14を通過し
て出力される。また、Er添加ファイバ13から合波器
12とは反対側に出射された増幅自然放出光bは、ミラ
ー26で反射され、Er添加ファイバ13に再度入射さ
れて増幅される。この再度増幅された光は、Er添加フ
ァイバ13から合波器12側に出射される。すなわち、
その再度増幅された光は、Er添加ファイバ13から出
射された増幅自然放出光aと合流する。従って、増幅自
然放出光が捨てられることなく、すべて白色光dとして
出力される。
【0167】このように、本例によれば、図1(a)に
示されるような白色光源と比べて高いパワー密度の白色
光を得ることができる。
【0168】また、Er添加ファイバ13に吸収されず
にEr添加ファイバ13を突き抜けた励起光cは、ミラ
ー26で反射され、再びEr添加ファイバ13に入射さ
れて、Er添加ファイバ13を励起する。
【0169】本例では、ミラー26は、増幅自然放出光
及び励起光に対する反射率がともに高いことが好まし
い。また、ミラーは、ファイバ端面に金などの蒸着膜を
蒸着させたもの、ファイバとコリメートレンズ、および
板状反射体(いわゆる日常的に用いるミラー板と同様な
もの)を組み合わせたものなどがある。
【0170】このように、この例では、増幅自然放出光
が捨てられることなく、すべて白色光として出力される
ので効率が良い。また、励起光も捨てられることなく再
利用できるので白色光源の励起効率も向上する。したが
って、より高パワー(高いパワー密度)の白色光を出力
することができる。また、より安価な低出力の励起光源
を用いることができる。
【0171】また、本発明で使用できる活性ファイバ
は、この例の白色光源を構成できる条件を満たすもので
あれば、EDFに限定されるものではない。活性ファイ
バとしては、希土類添加ファイバ(例えばTDF)、ラ
マン増幅を行う光ファイバ(例えばシリカラマンファイ
バまたはテルライトラマンファイバ)、半導体、希土類
添加導波路、および色中心を有する固体導波路を用いる
ことが可能である。
【0172】また、本例の特徴であるミラーの設置は、
上記例1から例5にも適用可能である。すなわち、例1
から例5の各倒における終端器をミラーに置き換えるこ
とにより、上述したような本例と同様の効果を得ること
ができる。
【0173】実施例 7 この例は、上述した第2の側面の第1の態様を例示する
ものである。図16は本例の白色光源の例を示す構成図
である。
【0174】図16に示されるように本例は、上記例6
に類似しているが、下記の点で異なる。つまり、この例
7では、例6における通常のミラー26に替えて、ファ
ラデー回転ミラー28を用いている。図16は、この構
成例を示す図である。この構成の白色光源は、ミラー以
外は上記例6と同様に動作する。なお、本例の構成およ
び活性ファイバ等の条件は、上記差異以外例6と同様で
ある。
【0175】本例では、ファラデー回転子28を用いる
ことにより、ファラデー回転子から活性ファイバ13ま
たは23に戻る増幅自然放出光は、活性ファイバ13か
ら発せられる増幅自然放出光と比べて直線偏光の向きが
90度回転している。
【0176】本例では、上述したファラデー回転ミラー
を用いることにより、白色光出力を高出力状態にしたと
きの出力パワーの安定性を高めることができ、出力パワ
ーの極大値の値を高めることができる。
【0177】図17は、本例における出力スペクトル
(活性ファイバがツリウム添加ファイバの場合)の例を
示す図である。この図に示されるように、通常のミラー
を用いた場合に比べ、出力パワーの極大値が高められて
いることがわかる。すなわち、白色光の出力パワーが約
0.1dB以下の時間安定性を保つとき、通常のミラー
を用いた場合に比べて出力パワーの極大値が約7dB向
上した。
【0178】上述したことは、明らかに本例と例6の間
のみならず、上記例1から例5で終端器の代わりにミラ
ーを用いた例にも適用可能である。すなわち、ミラーを
ファラデー回転ミラーに置き換えることにより、上述し
た同様の効果を得ることができる。
【0179】本例のようなファラデー回転ミラーを設け
ることは、上記例1から例5にも同様に適用可能であ
る。
【0180】さらに、本例では、活性ファイバの選択を
含む種々の条件は上記例6と同様に、行うことができ
る。
【0181】実施例 8 本例は、本発明の第2の側面を例示するものである。図
18は本例の白色光源の例を示す構成図である。
【0182】図18に示した白色光源は、図15の例6
の白色光源を、2つ並列させた構成を有する。従って、
白色光発生部1810および1820は、それぞれ、例
6で説明したように動作する。また、これらの白色光源
部から得られる増幅自然放出光aおよびbは、例6で説
明したような特性を有する。さらに、活性ファイバの選
択などは例6で説明したように種々の変更が可能であ
る。
【0183】本例では、図18に示される第1の活性フ
ァイバ13aと第2の活性ファイバ13bはそれぞれ異
なる波長帯の増幅自然放出光aおよびbを出射する。そ
の異なる波長帯を得る方法は、例えば、活性ファイバ1
3a,13bがEr添加ファイバの場合には、活性ファ
イバ13a,13bの長さを異なる値(それぞれ10m
及び50mなど)に設定すればよい。光ファイバ13
a、13bに対する励起光源の波長(λ1及びλ2)は
同じでも異なっていてもよい。活性ファイバ13a,1
3bから出射された増幅自然放出光aおよびbは、出力
側の合波器16で合波され、白色光dとなる。なお、図
中符号11および21は励起光源、12および22は合
波器、26aおよび26bはミラーを示している。
【0184】本例により得られる増幅自然放出光aおよ
びbの波長域の例は、光ファイバ13a、13bがEr
添加ファイバ(Er添加濃度は、それぞれ、1000重
量ppmおよび2000重量ppmであり、ファイバ長
はそれぞれ、10mおよび20mである)であり、励起
光波長λ1およびλ2がともに1.48μmのとき、1
525〜1560nmおよび1565〜1610nmで
ある。1560〜1565nmの波長域は、出力側の合
波器16の波長分離特性で決まる、使用不可の波長帯
(デッドバンド)である。また、同じく白色光dの波長
域の例は、λ1が0.98μm、λ2が1.48μmの
とき、1515〜1560nm及び1565〜1610
nmである。ただし、活性ファイバ13aを0.98μ
mで励起したときの増幅自然放出光の波長帯aは、1.
48μmで励起したときの増幅自然放出光bの波長域よ
り短波長側に約10nm広い。従って、このような励起
波長を用いることはより広帯域となるという利点を有す
る。
【0185】上述した活性ファイバ13a、13bがE
r添加ファイバの例であるが、活性ファイバ13a、1
3bがシリカラマンファイバ(ファイバ長:5km)の
場合には、以下のような特性を持つ例となる。すなわ
ち、励起光波長λ1が1500nm、λ2が1400n
mのとき、白色光dの波長域は、1420〜1500n
mおよび1520〜1600nmである。このように本
例によれば、広帯域で高効率な白色光源を実現できる。
【0186】本例では、上記例6の構成と同様の構成を
白色光発生部1810および1820が有しているの
で、本例は上記例6と同様の特性を有する光源となる。
すなわち、本例の白色光源は、より高パワー(高いパワ
ー密度)の白色光を出力することができ、そしてより安
価な低出力の励起光源を用いることができる。
【0187】また、上述の例は、増幅自然放出光の2つ
の波長帯を用いたものであるが、3つ以上の波長帯を用
いた場合にも明らかに同様のことが成り立つ。すなわ
ち、3つの波長帯を用いた場合には、第3の波長帯のユ
ニットを図18の白色光源に追加し、出力側の合波器を
2波長帯合波のものから、3波長帯合波のものに置き換
えるなどとすればよい。
【0188】実施例 9 この例は、本発明の第2の側面の第2の態様を例示する
ものである。図19(a)は、本例の白色光源の例を示
す構成図である。
【0189】図19(a)に示されるように、本例は、
例6の白色光源を2つ縦列接続した構成を有する。すな
わち、活性ファイバ13a、合波器12および励起光源
11から構成される第1の増幅自然放出光発生部、並び
に活性ファイバ13b、合波器22および励起光源21
から構成される第2の増幅自然放出光発生部のそれぞれ
の一端にミラー26a,26bを設置し、第1の増幅自
然放出光発生部と第2の増幅自然放出光発生部の間にサ
ーキュレータ27を設置している。
【0190】本例では、第1の活性ファイバ13aから
出射した増幅自然放出光Aは、サーキュレータ27を経
て第2の光活性ファイバ13bに入射する。その後、こ
の光Aは活性ファイバ13bで増幅され、活性ファイバ
13bで発生されたミラー26b方向の増幅自然放出光
b’とともにミラー26bで反射される。ミラー26b
で反射された増幅自然放出光b’は、再び活性ファイバ
13bに入射して増幅され、活性ファイバ13bで発生
された合波器22方向の増幅自然放出光bとともに出力
され、出力光Bとしてサーキュレータ27を経て白色光
源から出力される。
【0191】なお、本例では、活性ファイバ13aを含
む第1の白色光発生部と、活性ファイバ13bを含む第
2の白色光発生部は、上記例6で説明したような動作お
よび特性を有する。
【0192】この構成では、活性ファイバ13aからの
増幅自然放出光Aが活性ファイバ13bに入射するた
め、活性ファイバ13bにおける変換効率を高くでき
る。すなわち、活性ファイバ13bにおいて、励起光源
22からの励起光のパワーを増幅自然放出光bおよび
b’のパワーに高効率で変換できるので、より高いパワ
ーを得ることができる。したがって、光ファイバ13b
の励起光パワーを、光ファイバ13aの励起光パワーよ
り大きくするなどして、従来の白色光源と比較して、白
色光源全体の、励起光のパワーから増幅自然放出光のパ
ワーへの変換効率をより高くすることができる。したが
って、従来の白色光源が有する、変換効率が低いという
欠点を解決できる。
【0193】本例では、例えば、代表例(1)として活
性ファイバ13aとしてTDFを使用し、活性ファイバ
13bとしてラマンファイバ23を使用することができ
る。また、そのほかの代表例(2)として、例えば、活
性ファイバ13aとしてEDFを使用し、活性ファイバ
13bとしてラマンファイバ23を使用することができ
る。さらに、また別の代表例(3)として、例えば、活
性ファイバ13aとしてEDFを使用し、活性ファイバ
13bとしてTDFを使用することができる。また別の
代表例(4)として、例えば、活性ファイバ13aおよ
び13bとしてラマンファイバを使用することができ
る。
【0194】これらの場合、増幅自然放出光b’がミラ
ー26bで反射されて、サーキュレータ27の出射ポー
トから出射され、出力光Bの強度が増大する。また、ラ
マンファイバ23を第2の活性ファイバとして用いた場
合には、その励起光率を向上することができる。
【0195】図19(b)から図19(e)に上記の代
表例(1)から(4)により得られる出力スペクトルを
示した。図19(b)から図19(e)はそれぞれ、代
表例(1)から(4)に対応する。具体的には、図19
(b)では、TDFとラマンファイバの出力スペクトル
1902および1903が合波された1901のスペク
トルを有する白色光が得られる。また同様に図19
(c)では、EDFとラマンファイバの出力スペクトル
1906および1905が合波された1904のスペク
トルを有する白色光が得られる。同様に、図19(d)
の1907および図19(e)の1908に示される出
力スペクトルを有する白色光が得られる。特に、本例の
構成をとることにより図19(d)の1907に示され
るように希土類添加ファイバ同士の組み合わせでも、広
帯域全体にわたって規定値以上のパワー密度を有する白
色光を得ることができる。
【0196】なお、本例では、活性ファイバの選択を含
む種々の条件は上記例6と同様に、行うことができる。
【0197】実施例 10 この例は、本発明の第2の形態を例示するものである。
図20は、本例の白色光源の例を示す構成図である。
【0198】図20に示されるように、本例は、上記例
1の構成に類似するが、以下の点で例1とは異なる。す
なわち、本例は、例1の白色光源の終端器をミラー26
aに置き換え、さらに第1の増幅自然放出光発生部と第
2の増幅自然放出光発生部との間にミラー26bを設け
た構造を有する。
【0199】図20で表される本例では、活性ファイバ
13aから出射される増幅自然放出光aの波長域(波長
域x)と、活性ファイバ13bから出射される増幅自然
放出光bの波長域(波長域y)は、同じではないが重な
る領域(波長域z)を有する。また、増幅自然放出光a
および増幅自然放出光bのパワースペクトルは、それぞ
れ波長域xおよびyにおいて平坦ではない。
【0200】ミラー26bは、活性ファイバ13bから
の増幅自然放出光のうち、波長域zを含むある波長域を
完全にあるいは部分的に透過し、波長域zを含む波長域
以外の波長域を完全にあるいは部分的に反射する。この
ようなミラーの例としては、例えば、垂直入射の誘電体
多層膜フィルタや、チャープ型ファイバブラックグレー
ティングを挙げることができる。
【0201】活性ファイバ13bから活性ファイバ13
a入射された増幅自然放出光は活性ファイバ13aで増
幅された後、ミラー26aで反射され活性ファイバ13
aの方向に伝搬する。光ファイバ13bからミラー26
bの方向に出射された増幅自然放出光はミラー26bで
反射され活性ファイバ13bの方向に伝搬する。その結
果、波長域x及びyにまたがって平坦化された、広帯域
な白色光が高効率で得られる。
【0202】この例で使用しうる活性ファイバは、例6
で説明したものと同様である。また、活性ファイバの選
択を含む種々の条件は上記例6と同様に、行うことがで
きる。
【0203】例えば、活性ファイバ13aとして濃度1
000重量ppm、長さ25mのエルビウム添加ファイ
バを、そして、活性ファイバ13bとして濃度1000
重量ppm、長さ10mのエルビウム添加ファイバを用
いた場合、上記波長域x、yおよびzは、x=1550
nm〜1610nm、y=1530nm〜1580n
m、およびz=1550nm〜1580nmとなる。
【0204】実施例 11 この例は、本発明の第2の側面を例示するものである。
この例は例10のより具体的な例である。図21は、本
例の白色光源の例を示す構成図である。
【0205】図21に示されるこの例では、例10にお
ける光ファイバ13bをEr添加ファイバ(C帯増幅
用)、同じく光ファイバ13aをEr添加ファイバ(L
帯増幅用)としている。Er添加ファイバ13bおよび
13aの励起光波長λ1及びλ2はともに1.48μm
であるとする。また、例10におけるミラー26bをチ
ャープ型ファイバグレーティング(FG)20としてい
る。そのチャープ型FG20は、C帯の増幅自然放出光
を反射し、L帯の増幅自然放出光を反射する。
【0206】したがって、Er添加ファイバ13bで発
生されたチャープ型FG20の方向の増幅自然放出光
b’のうちC帯成分はチャープ型FG20で反射され、
L帯成分はチャープ型FG20を通過する。ただし、そ
のC帯成分のスペクトルのパワー密度は、L帯成分のス
ペクトルのパワー密度より大きい。そのチャープ型FG
20を通過したL帯成分は、Er添加ファイバ13aで
増幅された後、ミラー26でEr添加ファイバ13aの
方向に反射され、Er添加ファイバ13aおよび13b
の順に通過し、増幅されて白色光源から出力光dとして
出射される。
【0207】一方、チャープ型FG20で反射されたC
帯成分は、Er添加ファイバ13bを通過して増幅さ
れ、アイソレータ24を経てこの例の白色光源から出射
される。Er添加ファイバ13aは伝搬される光に対し
てL帯にのみ利得を有しており、Er添加ファイバ13
aがC帯内の波長で発振することはない。Er添加ファ
イバ13aで発生された増幅自然放出光のL帯成分は、
Er添加ファイバ13bに入射され、増幅されて本例の
白色光源から出射される。
【0208】上述したように、本例では、Er添加ファ
イバ13b及び13aで発生されたL帯の増幅自然放出
光が効率良く利用されるので、C帯及びL帯にまたがっ
て出力スペクトルが平坦化された白色光を効率良く発生
できる。
【0209】この例で使用しうる活性ファイバは、上記
で説明したもの以外に、上述のような条件を満たす限
り、例6で説明したものを用いることができる。
【0210】実施例 12 この例は、本発明の第2の形態を例示するものである。
この例は例10の別のより具体的な例である。図22
は、本例の白色光源の例を示す構成図である。
【0211】図22に示される本例は、例11に類似し
た構成を有するが、チャープ型FG20部分の構成が異
なる。本実施例ではミラー51を使用する。このミラー
51はC帯とL帯に関する合分波器51aとミラー51
bからなる。この合分波器51aは、誘電体多層膜やフ
ァイバカプラである。また、一般に、このミラー51
は、例10のミラー26bに比べ、構成要素が多いが、
光の波長分離と反射を別の部品で行っており、それらの
部品の製作が簡単であるため、より簡単で安価に所要の
特性を出すことができるという特徴を有する。この白色
光源の動作、効果および諸条件などは、例11と同様で
ある。
【0212】実施例 13 この例は、本発明の第2の形態を例示するものである。
この例は例10の別の例である。図23は、本例の白色
光源の例を示す構成図である。
【0213】図23に示される本例は、例10と同様の
構成を有するが、下記の点が主に異なる。この例13で
は、例10における活性ファイバ13bをラマンファイ
バ、活性ファイバ13aをラマンファイバとする。ラマ
ンファイバは、シリカラマンファイバまたはテルライト
ラマンファイバを好適に使用できる。ラマンファイバの
ファイバ長などの条件は適宜選択すればよい。例えば、
5kmのシリカラマンファイバを用いることができる。
ラマンファイバ13bおよび13aの励起光波長λ1お
よびλ2はともに1.48μmである。また、スペクト
ル等化器61を活性ファイバ13bを含む第2の増幅自
然放出光発生部と13aを含む第1の増幅自然放出光発
生部の間に設置している。またこの場合、ミラー26
は、活性ファイバ13aから出射された増幅自然放出光
b’を反射するミラーである。
【0214】一般に、ラマンファイバ13b及び13a
でそれぞれ発生される増幅自然放出光のスペクトルは、
図24(a)に示されるように、長波長側の強度が高い
右肩上がりのスペクトルである。そこで、出力白色光の
スペクトル平坦化(広帯域化)および高出力化のため、
中間にスペクトル等化器を用いる。そのスペクトル等化
器の透過損失スペクトル例を図24(b)に示した。図
24(a)の増幅自然放出光スペクトルと、図24
(b)のスペクトル等化器のスペクトルは逆特性を有し
ており、スペクトル等化器を通過した白色光のスペクト
ルを平坦化することができる。
【0215】このように、本例によれば、白色光源の出
力光のスペクトルを平坦化することができる。
【0216】なお、本例では、2つの増幅自然放出光発
生部を例に取り説明したが、さらに複数の増幅自然放出
光発生部を設けてもよい。この場合、各増幅自然放出光
発生部の間にスペクトル等化器を任意に設けることがで
きるが、全ての増幅自然放出光発生部の間にスペクトル
等化器を設けることが好ましい。
【0217】実施例 14 この例は、本発明の第2の形態を例示するものである。
この例は例13の別の例である。図25は、本例の白色
光源の例を示す構成図である。
【0218】図25に示される本例は、例13と同様の
構成を有するが、下記の点が主に異なる。この例14で
は、例13におけるスペクトル等化器に代えて、ミラー
71(ファイバカプラ71a及びミラー71bからな
る)を用いる。したがって、本例は例12とも類似して
いる。
【0219】本例では、基本的に上記例13と同じよう
に動作するが、ラマンファイバ13bから合波器12側
に出射された増幅自然放出光がミラー71に入射され、
ラマンファイバ13aに入射されない増幅自然放出光成
分は、ファイバカプラ71aに接続したミラー71bで
反射され、ラマンファイバ13bに戻り、増幅される。
したがって、増幅自然放出光のスペクトルの等化と、白
色光発生効率の高効率化を同時に行うことができる。
【0220】本例のファイバカプラ71aの透過損失ス
ペクトル例を図26(b)に示した。図26(a)の増
幅自然放出光スペクトルと、図26(b)のファイバカ
プラの透過損失スペクトルは逆特性を有しておりスペク
トル等化器を通過した白色光のスペクトルを平坦化する
ことができる。
【0221】なお、本例では、2つの増幅自然放出光発
生部を例に取り説明したが、さらに複数の増幅自然放出
光発生部を設けてもよい。この場合、各増幅自然放出光
発生部の間にミラー71を任意に設けることができる
が、全ての増幅自然放出光発生部の間にミラー71を設
けることが好ましい。
【0222】実施例 15 この例は、本発明の第2の形態を例示するものである。
この例は例13の別の例である。図27は、本例の白色
光源の例を示す構成図である。
【0223】図27は、上記例2と同様の構成を有する
が、以下の点が異なる。すなわち、例2では、活性ファ
イバ13の、合波器12とは反対側に終端器15を設け
て無反射終端にしており、終端器側に出射した増幅自然
放出光は捨てていた。一方、本例では、終端器15代え
てミラー26を設置し、ミラー側に出射した増幅自然放
出光を反射して活性ファイバ13に戻す。そのため、本
例では例2に比べ、活性ファイバ13の合波器12側に
出射する増幅自然補出光が増大するという利点がある。
また、活性ファイバ13からミラーに向けて励起光源1
1からの励起光が一部突き抜けるときには、例2ではそ
の励起光は捨てられる。しかし、本例ではその励起光を
反射させ、再び活性ファイバ13に入射させて再利用で
きるので、活性ファイバ13の励起効率を増大できる。
【0224】本例のこのほかの動作および活性ファイバ
の選択などの諸条件は上記例2で説明したとおりであ
る。
【0225】例えば、図27に示される構成では、第1
の活性ファイバ13としてEr添加ファイバおよびTm
添加ファイバのような希土類添加ファイバを使用し、第
2の活性ファイバ23としてシリカラマンファイバのよ
うなラマンファイバを使用したが、本例では、第1の活
性ファイバおよび第2の活性ファイバとして希土類添加
ファイバを使用することができる。この場合、構成は終
端器15をミラー26に置き換える以外、例1と同様で
あるので、励起光などの諸条件は、例1で説明した条件
を適用することができる。
【0226】実施例 16 この例は、本発明の第2の形態を例示するものである。
図28は、本例の白色光源の例を示す構成図である。
【0227】図28は、上記例5の変形例である。従っ
て、例5と類似の構成を有するが、以下の点が異なる。
すなわち、例5では、分波器1400および合波器14
10を用いて、短波長成分と長波長成分の分波および合
波を行っていたが、本例では、一つの波長分離器、すな
わち分波器と合波器の機能を有する装置(具体的には分
波器または合波器と同じもの)2800(以下、装置2
800と称する)、サーキュレータ27、および2つの
ミラー26a、26bを用いる。
【0228】本例では、ミラー26aで反射された増幅
自然放出光の長波長成分は、装置2800に付随するミ
ラー26bで反射された増幅自然放出光の短波長成分
と、装置2800で合波され、サーキュレータ27を介
してその出力ポートから出力される。このとき、増幅自
然放出光の長波長成分は、ラマンファイバ23中で2回
増幅されるので、本例は白色光源からの出力光dのパワ
ー密度が高くなるという利点を有する。また、明らか
に、活性ファイバ13(Tm添加ファイバ)の終端器1
5をミラーに置き換えて、増幅自然放出光aの出力光の
パワー密度を高めることも可能である。
【0229】実施例 17 この例は、本発明の第2の形態を例示するものである。
図29は、本例の白色光源の例を示す構成図である。
【0230】図29は、上記例4の変形例である。従っ
て、例4と類似の構成を有するが、以下の点が異なる。
すなわち、例4では、第1の白色光発生部410と第2
の白色光発生部420にそれぞれ終端器15および35
を設置していたが、本例では、これをミラー26aおよ
び26bにそれぞれ置き換えた。
【0231】従って、本例は、上記例4と同様の動作に
加え、ミラーを設置したことによる上記例16および例
6で説明した効果を合わせて有する。すなわち、広帯域
に渡る白色光dを得ることが可能であると共に、白色光
dのパワー密度を高めることも可能である。
【0232】なお、本発明の上記例において、ミラーは
適宜ファラデー回転ミラーと置き換えることができるこ
とは、当業者に明らかであろう。また、本発明の上記例
において、また、ミラーは、ファイバ端面に金などの蒸
着膜を蒸着させたもの、ファイバとコリメートレンズ、
および板状反射体(いわゆる日常的に用いるミラー板と
同様なもの)を組み合わせたものなどがあり、また、増
幅自然放出光の一部または全部を反射するミラーとして
は、垂直入射の誘電体多層膜フィルタや、チャープ型フ
ァイバブラックグレーティングを用いることができる。
【0233】本発明は、特許請求の範囲の欄に記載した
発明を含め、以下の発明を包含する。なお、以下の記載
には、特許請求の範囲に記載した発明も含めた。
【0234】(1) 複数の、活性ファイバを少なくと
も含む増幅自然放出光発生部を具備した白色光源におい
て、前記増幅自然放出光発生部の少なくとも2つが直列
に接続されており、前記複数の増幅自然放出光発生部
が、それぞれ、少なくとも一部重複した波長範囲を有す
る増幅自然放出光を発生する白色光源。
【0235】(2) 活性ファイバを少なくとも含む第
1の増幅自然放出光発生部と活性ファイバを少なくとも
含む第2の増幅自然放出光発生部を具備した白色光源に
おいて、前記第1の増幅自然放出光発生部と第2の増幅
自然放出光発生部が直列に接続されており、前記第1の
増幅自然放出光発生部および前記第2の増幅自然放出発
生部が、それぞれ、少なくとも一部重複した波長範囲を
有する第1の増幅自然放出光および第2の増幅自然放出
光を発生する白色光源。
【0236】(3) さらに1以上の増幅自然放出光発
生部を直列または並列に接続した上記(2)に記載の白
色光源。
【0237】(4) 活性ファイバと励起光源を少なく
とも含む第1の増幅自然放出光発生部と活性ファイバと
励起光源を少なくとも含む第2の増幅自然放出光発生部
を具備した白色光源において、前記第1の増幅自然放出
光発生部と前記第2の増幅自然放出光発生部がそれぞれ
第1の端部と第2の端部を有しており、前記第1の増幅
自然放出光発生部の第2の端部が第2の増幅自然放出光
発生部の第1の端部に直列に接続されており、前記第1
の増幅自然放出光発生部から発生される第1の増幅自然
放出光の波長範囲と、前記第2の増幅自然放出光発生部
から発生される第2の増幅自然放出光の波長範囲が少な
くとも一部で重なり合っており、前記第1の増幅自然放
出光発生部から発生された第1の増幅自然放出光が、前
記第2の増幅自然放出光発生部に入射され、第2の増幅
自然放出光発生部から発生された第2の増幅自然放出光
と組み合わされるとともに、前記第2の増幅自然放出光
発生部に含まれる第2の活性ファイバにより増幅され、
これによって前記第1の増幅自然放出光と前記第2の増
幅自然放出光の両波長範囲にわたる増幅された出力光を
第2の増幅自然放出光発生部から出力する白色光源。
【0238】(5) 上記(4)に記載の白色光源であ
って、前記第2の増幅光発生部の第2の端部に、さら
に、活性ファイバおよび励起光源を少なくとも含む、第
3の増幅自然放出光を発生する第3の増幅自然放出光発
生部を並列に接続し、前記第2の増幅自然放出光発生部
から出力された増幅された出力光を第3の増幅自然放出
光と組み合わせることにより、前記第1の増幅自然放出
光から前記第3の増幅自然放出光の全波長範囲にわたる
増幅された出力光を出力する白色光源。
【0239】(6) 1または複数の、活性ファイバを
少なくとも含む増幅自然放出光発生部を具備する白色光
源において、前記増幅自然放出光発生部の少なくとも1
つがミラーを具備し、前記白色光源が、複数の前記増幅
自然放出光発生部を含む場合、その複数の前記増幅自然
放出光発生部のうちの少なくとも2つが直列に接続さ
れ、その複数の増幅自然放出光発生部が、それぞれ、少
なくとも一部重複した波長範囲を有する増幅自然放出光
を発生する白色光源。
【0240】(7) 活性ファイバを少なくとも含む第
1の増幅自然放出光発生部と活性ファイバを少なくとも
含む第2の増幅自然放出光発生部を具備した白色光源に
おいて、前記第1の増幅自然放出光発生部と第2の増幅
自然放出光発生部が直列に接続され、前記第1の増幅自
然放出光発生部および(または)第2の増幅自然放出光
発生部が、さらにミラーを具備し、前記第1の増幅自然
放出光発生部および前記第2の増幅自然放出発生部が、
それぞれ、第1の増幅自然放出光および第2の増幅自然
放出光を発生し、これらの波長範囲が少なくとも一部で
重なっている白色光源。
【0241】(8) 上記(7)に記載の白色光源であ
って、さらに1以上の増幅自然放出光発生部が、直列ま
たは並列に接続され、この1以上の増幅自然放出光発生
部のそれぞれが、任意にミラーを具備する白色光源。
【0242】(9) 活性ファイバと励起光源を含む第
1の増幅自然放出光発生部と活性ファイバと励起光源を
含む第2の増幅自然放出光発生部を具備する白色光源に
おいて、ミラーが、前記第1の増幅自然放出光発生部お
よび(または)第2の増幅自然放出光発生部に接続さ
れ、前記第1の増幅自然放出光発生部と前記第2の増幅
自然放出光発生部がそれぞれ第1の端部と第2の端部を
有しており、前記第1の増幅自然放出光発生部の第2の
端部が第2の増幅自然放出光発生部の第1の端部に直列
に接続され、前記ミラーが接続された第1の増幅自然放
出光および(または)第2の増幅自然放出光発生部から
発生された第1の増幅自然放出光および(または)第2
の増幅自然放出光が、前記ミラーにより全て出力として
使用され、第1の増幅自然放出光発生部から発生された
第1の増幅自然放出光および第2の増幅自然放出光発生
部から発生された第2の増幅自然放出光の波長範囲が少
なくとも一部で重なり合っており、該第1の増幅自然放
出光が、該第2の増幅自然放出光発生部に入射され、第
2の増幅自然放出光と組み合わされるとともに、前記第
2の増幅自然放出光発生部に含まれる活性ファイバによ
り増幅され、第1の増幅自然放出光と第2の増幅自然放
出光の両波長範囲にわたる増幅された増幅自然放出光を
出力する白色光源。
【0243】(10) 上記(8)に記載の白色光源で
あって、前記第2の増幅光発生部の第2の端部に、さら
に、活性ファイバおよび励起光源を少なくとも含み、任
意にミラーが接続された第3の増幅自然放出光を発生す
る第3の増幅自然放出光発生部を並列に接続し、前記第
2の増幅自然放出光発生部から出力された増幅された出
力光を第3の増幅自然放出光と組み合わせることによ
り、前記第1の増幅自然放出光から前記第3の増幅自然
放出光の全波長範囲にわたる増幅された出力光を出力す
る白色光源。
【0244】(11) 前記ミラーが前記第1の増幅自
然放出光発生部の第2の端部に接続された上記(9)ま
たは(10)に記載の白色光源。
【0245】(12) 前記白色光源が、前記第1の増
幅自然放出光発生部の第2の端部と前記第2の増幅自然
放出光発生部の第1の端部の間に設けられた分波器と、
前記第2の増幅自然放出光発生部の第2の端部に設けら
れた合波器と、前記第1の増幅自然放出光発生部から発
生された第1の増幅自然放出光の短波長成分または長波
長成分を前記分波器から前記合波器に導くためのバイパ
ス路をさらに具備し、前記第1の増幅自然放出光の波長
成分または長波長成分を前記分波器により分離して前記
バイパスを経由して前記合波器に導くとともに、前記分
波器により分波されずに残った前記第1の増幅自然放出
光を前記第2の増幅自然放出光発生部を経由して前記合
波器に導く上記(4)に記載の白色光源。
【0246】(13) 前記白色光源が、前記第2の増
幅自然放出光発生部の第2の端部に接続された第1のミ
ラーと、前記第1の増幅自然放出光発生部の第2の端部
と前記第2の増幅自然放出光発生部の第1の端部の間に
第1および第2のポートで接続された3ポート分波器
と、該3ポート分波器の第3のポートに接続された第2
のミラーと、該3ポート分波器と前記第1の増幅自然放
出光発生部の第2の端部の間に設けられたサーキュレー
タを具備する上記(9)に記載の白色光源。
【0247】(14) 前記増幅自然放出光発生部を複
数設けるとともに、各々の増幅自然放出光発生部から出
射される増幅自然放出光を合波するための合波器をさら
に備えたことを特徴とする上記(6)に記載の白色光
源。
【0248】(15) 複数の前記増幅自然放出光発生
部を有し、各々が直列に接続された上記(6)に記載の
白色光源であって、前記ミラーが増幅自然放出光発生部
の間に配置されるように設置され、この幅自然放出光発
生部の間に配置されたミラーが、各々の増幅自然放出光
発生部から放出される増幅自然放出光を部分的にまたは
完全に反射する白色光源。
【0249】(16) 前記白色光源が、前記第1の増
幅自然放出光発生部の第1の端部に接続された第1のミ
ラーと、前記第1の増幅自然放出光発生部の第2の端部
と前記第2の増幅自然放出光発生部の第1の端部の間に
接続された第2のミラーを具備し、第2のミラーが、前
記第2の増幅自然放出光の全部または一部を反射する上
記(9)に記載の白色光源。
【0250】(17) 前記ミラーがファイバグレーテ
ィングであることを特徴とする上記(16)に記載の白
色光源。
【0251】(18) 複数の増幅自然放出光発生部を
設け、これらを直列に接続した上記(6)に記載の白色
光源であって、前記ミラーが、直列に接続された複数の
増幅自然放出光発生部の終端部に設けられ、各々の増幅
自然放出光発生部の間にスペクトル等化器を設けた白色
光源。
【0252】(19) 前記白色光源が、前記第1の増
幅自然放出光発生部の第1の端部接続された第1のミラ
ーと、前記第2の増幅自然放出光発生部の第2の端部に
接続された第2のミラーと、前記第1の増幅自然放出光
発生部の第2の端部と前記第2の増幅自然放出光発生部
の第1の端部の間に設けられたサーキュレータとを具備
する上記(9)に記載の白色光源。
【0253】(20) 前記ミラーの少なくとも1つが
ファラデー回転ミラーであることを特徴とする上記
(6)から(10)に記載の白色光源。
【0254】(21) 前記活性ファイバが、希土類添
加ファイバ、ラマンファイバ、半導体、希土類添加導波
路、および色中心を有する固体導波路から選択され、複
数の活性ファイバが存在する場合には、これらは同じで
あるかまたは異なっている上記(1)から(10)に記
載の白色光源。
【0255】(22) 前記活性ファイバが希土類添加
ファイバである上記(21)に記載の白色光源。
【0256】(23) 前記希土類添加ファイバがエル
ビウム添加ファイバ、ツリウム添加ファイバまたはツリ
ウムコアテルビウムクラッド添加ファイバである上記
(22)に記載の白色光源。
【0257】(24) 前記希土類添加ファイバがツリ
ウム添加ファイバである上記(22)に記載の白色光
源。
【0258】(25) 前記活性ファイバがラマンファ
イバである上記(21)に記載の白色光源。
【0259】(26) 前記ラマンファイバがシリカラ
マンファイバまたはテルライトラマンファイバである上
記(25)に記載の白色光源。
【0260】(27) 前記ラマンファイバがシリカラ
マンファイバである上記(26)に記載の白色光源。
【0261】(28) 前記活性ファイバが希土類添加
ファイバであり、該希土類添加ファイバが異なる活性フ
ァイバであり、該希土類添加ファイバの少なくとも1つ
がツリウム添加ファイバであり、他の少なくとも1つの
活性ファイバがエルビウム添加ファイバである上記(2
1)に記載の白色光源。
【0262】(29) 前記活性ファイバが異なる活性
ファイバであり、該活性ファイバの少なくとも1つが希
土類添加ファイバであり、他の少なくとも1つの活性フ
ァイバがラマンファイバである上記(21)に記載の白
色光源。
【0263】(30) 前記希土類添加ファイバがツリ
ウム添加ファイバ、エルビウム添加ファイバ、ツリウム
コアテルビウムクラッド添加ファイバ、または、ツリウ
ムコアユーロピウムクラッド添加ファイバである上記
(29)に記載の白色光源。
【0264】(31) 前記希土類添加ファイバがツリ
ウム添加ファイバであり、前記ラマンファイバがシリカ
ラマンファイバである上記(30)に記載の白色光源。
【0265】(32) 前記希土類添加ファイバがエル
ビウム添加ファイバであり、前記ラマンファイバがシリ
カラマンファイバである上記(30)に記載の白色光
源。
【0266】(33) 前記希土類添加ファイバがツリ
ウムコアテルビウムクラッド添加ファイバ、または、ツ
リウムコアユーロピウムクラッド添加ファイバである上
記30に記載の白色光源。
【0267】(34) 前記第1の増幅自然放出光発生
部に含まれる活性ファイバがツリウム添加ファイバであ
り、前記第2の増幅自然放出光発生部に含まれる活性フ
ァイバがエルビウム添加ファイバである上記(2)、
(3)、(4)、(5)、(7)、(8)、(9)、ま
たは(10)に記載の白色光源。
【0268】(35) 前記第1の増幅自然放出光発生
部に含まれる活性ファイバがエルビウム添加ファイバで
あり、前記第2の増幅自然放出光発生部に含まれる活性
ファイバがツリウム添加ファイバである上記(2)、
(3)、(4)、(5)、(7)、(8)、(9)、ま
たは(10)に記載の白色光源。
【0269】(36) 前記第1の増幅自然放出光発生
部に含まれる活性ファイバがツリウム添加ファイバであ
り、前記第2の増幅自然放出光発生部に含まれる活性フ
ァイバがラマンファイバである上記(2)、(3)、
(4)、(5)、(7)、(8)、(9)、または(1
0)に記載の白色光源。
【0270】(37) 前記第1の増幅自然放出光発生
部に含まれる活性ファイバがエルビウム添加ファイバで
あり、前記第2の増幅自然放出光発生部に含まれる活性
ファイバがラマンファイバである上記(2)、(3)、
(4)、(5)、(7)、(8)、(9)、または(1
0)に記載の白色光源。
【0271】(38) 前記第1の増幅自然放出光発生
部に含まれる活性ファイバがラマンファイバであり、前
記第2の増幅自然放出光発生部に含まれる活性ファイバ
がツリウム添加ファイバである上記(2)、(3)、
(4)、(5)、(7)、(8)、(9)、または(1
0)に記載の白色光源。
【0272】(39) 前記第1の増幅自然放出光発生
部に含まれる活性ファイバがラマンファイバであり、前
記第2の増幅自然放出光発生部に含まれる活性ファイバ
がエルビウム添加ファイバである上記(2)、(3)、
(4)、(5)、(7)、(8)、(9)、または(1
0)に記載の白色光源。
【0273】(40) 前記第1の増幅自然放出光発生
部に含まれる活性ファイバがラマンファイバであり、前
記第2の増幅自然放出光発生部に含まれる活性ファイバ
がツリウムコアテルビウムクラッド添加ファイバ、また
は、ツリウムコアユーロピウムクラッド添加ファイバで
ある上記(2)、(3)、(4)、(5)、(7)、
(8)、(9)、または(10)に記載の白色光源。
【0274】(41) 前記第1の増幅自然放出光発生
部に含まれる活性ファイバがツリウムコアテルビウムク
ラッド添加ファイバであり、前記第2の増幅自然放出光
発生部に含まれる活性ファイバがラマンファイバである
上記(2)、(3)、(4)、(5)、(7)、
(8)、(9)、または(10)に記載の白色光源。
【0275】(42) 前記第1の増幅自然放出光発生
部に含まれる活性ファイバがラマンファイバであり、前
記第2の増幅自然放出光発生部に含まれる活性ファイバ
がラマンファイバである上記(2)、(3)、(4)、
(5)、(7)、(8)、(9)、または(10)に記
載の白色光源。
【0276】(43) 前記白色光源が、活性ファイバ
としてのラマンファイバと、該ラマンファイバを励起す
る励起光源を具備し、該励起光源の励起光波長が145
0nmから1580nmであることを特徴とする上記
(1)から(10)に記載の白色光源。
【0277】(44) 前記白色光源が、活性ファイバ
として少なくとも1つのラマンファイバを含み、さら
に、該ラマンファイバを励起する励起光源を含んでお
り、該励起光源の励起光波長が1370nmから150
0nmであることを特徴とする上記(1)から(10)
に記載の白色光源。
【0278】(45) 前記白色光源が、活性ファイバ
として少なくとも1つのエルビウム添加ファイバを含
み、さらに、該エルビウム添加ファイバを励起する励起
光源を含んでおり、該励起光源の励起光波長が1500
nm以下であることを特徴とする上記(1)から(1
0)に記載の白色光源。
【0279】(46) 前記白色光源が、活性ファイバ
として少なくとも1つのツリウムコアテルビウムクラッ
ド添加ファイバを含み、さらに、該ツリウムコアテルビ
ウムクラッド添加ファイバを励起する励起光源を含んで
おり、該励起光源の励起光波長が1500nm以下であ
ることを特徴とする上記(1)から(10)に記載の白
色光源。
【0280】(47) 前記白色光源が、活性ファイバ
として少なくとも1つのツリウムコアテルビウムクラッ
ド添加ファイバと少なくとも1つのラマンファイバを含
み、さらに、該ツリウムコアテルビウムクラッド添加フ
ァイバを励起する励起光源と該ラマンファイバを励起す
る励起光源とを含んでおり、該ツリウムコアテルビウム
クラッド添加ファイバを励起する励起光源の励起光波長
が1500nm以下であり、ラマンファイバを励起す励
起光源の励起波長が1450から1570nmであるこ
とを特徴とする上記(1)から(10)に記載の白色光
源。
【0281】(48) 前記ラマンファイバを励起す励
起光源を有し、該励起光源の励起波長が1450から1
570nmであることを特徴とする上記(41)に記載
の白色光源。
【0282】
【発明の効果】本発明によれば、複数の活性ファイバを
直列に接続することにより、より広帯域の白色光源を提
供することができる。また、本発明よれば、ミラーまた
はファラデー回転ミラーを備えることにより、光の発生
効率のよい白色光源を提供することができる。さらに本
発明によれば、広帯域で光の発生効率の高い白色光源を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の白色光源の構成を表す概略図である。
(a)は単独の活性ファイバを有する構成の例である。
(b)は、2つの活性ファイバを並列接続した場合の構
成を示す。
【図2】(a)は本発明に関連する白色光源を説明する
ための構成要素の概略図である。(b)および(c)
は、この構成要素から出力されうる白色光の出力スペク
トルの概略図である。
【図3】(a)は本発明の白色光源の構成(本発明の第
1の側面)を表す概略図である。(b)は、この白色光
源から出力されうる白色光の出力スペクトルの概略図で
ある。
【図4】(a)は本発明の別の白色光源の構成(本発明
の第1の側面)を表す概略図である。(b)および
(c)は、この白色光源の各構成要素から出力されうる
出力光のスペクトルの概略図であり、(d)および
(e)は、各構成要素から出力される出力光が組み合わ
されて得られる白色光の出力スペクトルの概略図であ
る。
【図5】(a)は本発明の別の白色光源の構成(本発明
の第1の側面)を表す概略図である。(b)は、この白
色光源の構成要素530から出力されうる出力光と、構
成要素520から出力されうる出力光のスペクトルの概
略図であり、(c)はこの白色光源の構成要素510か
ら出力されうる出力光と、構成要素520から出力され
うる出力光のスペクトルの概略図であり、(d)は、こ
の白色光源から出力される白色光の出力スペクトルの概
略図である。
【図6】本発明の別の白色光源の構成(本発明の第2の
側面)を表す概略図である。
【図7】本発明の別の白色光源の構成(本発明の第2の
側面)を表す概略図である。
【図8】本発明の別の白色光源の構成(本発明の第2の
側面)を表す概略図である。
【図9】ファラデー回転ミラーの構成を表す概略図であ
る。
【図10】本発明の第1の側面に関する白色光源の具体
例(実施例1)を示す図である。(a)は、この例の白
色光源の構成を表わし、(b)は、この例の白色光源か
ら出力される白色光の出力スペクトルの概略図を表す。
【図11】本発明の第1の側面に関する白色光源の別の
具体例(実施例2)を示す図である。(a)は、この例
の白色光源の構成を表わし、(b)は、この例の白色光
源から出力される白色光の出力スペクトルの概略図を表
す。(c)は、本例の白色光源の例を示す構成図であ
る。(d)は、この例の白色光源から出力される白色光
の出力スペクトルの概略図である。
【図12】本発明の第1の側面に関する白色光源の別の
具体例(実施例3)を示す図である。(a)は、この例
の白色光源の構成を表わし、(b)は、この例の白色光
源から出力される白色光の出力スペクトルの概略図を表
す。
【図13】本発明の第1の側面に関する白色光源の別の
具体例(実施例4)を示す図である。(a)は、この例
の白色光源の構成を表わす。(b)は、この例の白色光
源から出力される白色光の出力スペクトルの概略図を表
す。(c)はこの白色光源の構成要素1310から出力
される出力光のスペクトルの概略図である。(d)は、
同図(c)で得られた構成要素1310から出力される
出力光とこの白色光源の構成要素1320から出力され
る出力光を合わせると、同図(b)の出力スペクトルが
得られることを示すための概略図である。(e)は、図
1(b)に示される従来の白色光源により得られる白色
光の出力スペクトルを示す。(f)は、活性ファイバの
種類を変更した場合の、同図(a)で表される白色光源
の出力光の出力スペクトルの概略図である。
【図14】本発明の第1の側面に関する白色光源の別の
具体例(実施例5)を示す図である。(a)は、この例
の白色光源の構成を表わし、(b)は、この例の白色光
源から出力される白色光の出力スペクトルの概略図を表
す。
【図15】本発明の第2の側面に関する白色光源の具体
例(実施例6)を示す図である。
【図16】本発明の第2の側面に関する白色光源の別の
具体例(実施例7)を示す図である。
【図17】図16に示される白色光源から出力される出
力光の出力スペクトルを示す図である。
【図18】本発明の第2の側面に関する白色光源の別の
具体例(実施例8)を示す図である。
【図19】本発明の第2の側面に関する白色光源の別の
具体例(実施例9)を示す図である。(a)は、この例
の白色光源の構成を表わし、(b)から(e)は、活性
ファイバを変更した場合のこの具体例の白色光源から出
力される白色光の出力スペクトルの概略図を表す。
【図20】本発明の第2の側面に関する白色光源の別の
具体例(実施例10)を示す図である。
【図21】本発明の第2の側面に関する白色光源の別の
具体例(実施例11)を示す図である。
【図22】本発明の第2の側面に関する白色光源の別の
具体例(実施例12)を示す図である。
【図23】本発明の第2の側面に関する白色光源の別の
具体例(実施例13)を示す図である。
【図24】図23の構成の白色光源の光パワーの等化特
性を示す図である。(a)は、活性ファイバの出力光の
パワーを示す図であり、(b)はスペクトル等化器の透
過損失スペクトルを表す。
【図25】本発明の第2の側面に関する白色光源の別の
具体例(実施例14)を示す図である。
【図26】図25の構成の白色光源の光パワーの等化特
性を示す図である。(a)は、活性ファイバの出力光の
パワーを示す図であり、(b)はファイバカプラの透過
損失スペクトルを表す。
【図27】本発明の第2の側面に関する白色光源の別の
具体例(実施例15)を示す図である。
【図28】本発明の第2の側面に関する白色光源の別の
具体例(実施例16)を示す図である。
【図29】本発明の第2の側面に関する白色光源の別の
具体例(実施例17)を示す図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,11,21,31 励起光源 2,2a,2b,12,16,22,32,36,14
10 合波器 3,3a,3b,13,13a,13b,23 活性フ
ァイバ 4,14,24,34 アイソレータ 5,5a,5b,15,35 終端器 1400 分波器 26,26a,26b,51,51b,71,71b
ミラー 27 サーキュレータ 28 ファラデー回転ミラー 51a 合分波器 61 スペクトル等化器 71a ファイバカプラ 2800 分波器と合波器の機能を有する装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 誠 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2K002 AA04 AB30 BA01 DA10 HA23 5F072 AB09 AB13 AK06 AK07 JJ04 JJ08 KK05 KK07 KK15 QQ07 YY17

Claims (47)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性ファイバを少なくとも含む第1の増
    幅自然放出光発生部と活性ファイバを少なくとも含む第
    2の増幅自然放出光発生部を具備した白色光源におい
    て、 前記第1の増幅自然放出光発生部と第2の増幅自然放出
    光発生部が直列に接続されており、 前記第1の増幅自然放出光発生部および前記第2の増幅
    自然放出発生部が、それぞれ、少なくとも一部重複した
    波長範囲を有する第1の増幅自然放出光および第2の増
    幅自然放出光を発生する白色光源。
  2. 【請求項2】 さらに1以上の増幅自然放出光発生部を
    直列または並列に接続した請求項1に記載の白色光源。
  3. 【請求項3】 活性ファイバと励起光源を少なくとも含
    む第1の増幅自然放出光発生部と活性ファイバと励起光
    源を少なくとも含む第2の増幅自然放出光発生部を具備
    した白色光源において、 前記第1の増幅自然放出光発生部と前記第2の増幅自然
    放出光発生部がそれぞれ第1の端部と第2の端部を有し
    ており、前記第1の増幅自然放出光発生部の第2の端部
    が第2の増幅自然放出光発生部の第1の端部に直列に接
    続されており、 前記第1の増幅自然放出光発生部から発生される第1の
    増幅自然放出光の波長範囲と、前記第2の増幅自然放出
    光発生部から発生される第2の増幅自然放出光の波長範
    囲が少なくとも一部で重なり合っており、 前記第1の増幅自然放出光発生部から発生された第1の
    増幅自然放出光が、前記第2の増幅自然放出光発生部に
    入射され、第2の増幅自然放出光発生部から発生された
    第2の増幅自然放出光と組み合わされるとともに、前記
    第2の増幅自然放出光発生部に含まれる第2の活性ファ
    イバにより増幅され、これによって前記第1の増幅自然
    放出光と前記第2の増幅自然放出光の両波長範囲にわた
    る増幅された出力光を第2の増幅自然放出光発生部から
    出力する白色光源。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の白色光源であって、前
    記第2の増幅光発生部の第2の端部に、さらに、活性フ
    ァイバおよび励起光源を少なくとも含む、第3の増幅自
    然放出光を発生する第3の増幅自然放出光発生部を並列
    に接続し、前記第2の増幅自然放出光発生部から出力さ
    れた増幅された出力光を第3の増幅自然放出光と組み合
    わせることにより、前記第1の増幅自然放出光から前記
    第3の増幅自然放出光の全波長範囲にわたる増幅された
    出力光を出力する白色光源。
  5. 【請求項5】 1または複数の、活性ファイバを少なく
    とも含む増幅自然放出光発生部を具備する白色光源にお
    いて、 前記増幅自然放出光発生部の少なくとも1つがミラーを
    具備し、 前記白色光源が、複数の前記増幅自然放出光発生部を含
    む場合、その複数の前記増幅自然放出光発生部のうちの
    少なくとも2つが直列に接続され、その複数の増幅自然
    放出光発生部が、それぞれ、少なくとも一部重複した波
    長範囲を有する増幅自然放出光を発生する白色光源。
  6. 【請求項6】 活性ファイバを少なくとも含む第1の増
    幅自然放出光発生部と活性ファイバを少なくとも含む第
    2の増幅自然放出光発生部を具備した白色光源におい
    て、 前記第1の増幅自然放出光発生部と第2の増幅自然放出
    光発生部が直列に接続され、 前記第1の増幅自然放出光発生部および(または)第2
    の増幅自然放出光発生部が、さらにミラーを具備し、 前記第1の増幅自然放出光発生部および前記第2の増幅
    自然放出発生部が、それぞれ、第1の増幅自然放出光お
    よび第2の増幅自然放出光を発生し、これらの波長範囲
    が少なくとも一部で重なっている白色光源。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の白色光源であって、さ
    らに1以上の増幅自然放出光発生部が、直列または並列
    に接続され、この1以上の増幅自然放出光発生部のそれ
    ぞれが、任意にミラーを具備する白色光源。
  8. 【請求項8】 活性ファイバと励起光源を含む第1の増
    幅自然放出光発生部と活性ファイバと励起光源を含む第
    2の増幅自然放出光発生部を具備する白色光源におい
    て、 ミラーが、前記第1の増幅自然放出光発生部および(ま
    たは)第2の増幅自然放出光発生部に接続され、 前記第1の増幅自然放出光発生部と前記第2の増幅自然
    放出光発生部がそれぞれ第1の端部と第2の端部を有し
    ており、前記第1の増幅自然放出光発生部の第2の端部
    が第2の増幅自然放出光発生部の第1の端部に直列に接
    続され、 前記ミラーが接続された第1の増幅自然放出光および
    (または)第2の増幅自然放出光発生部から発生された
    第1の増幅自然放出光および(または)第2の増幅自然
    放出光が、前記ミラーにより全て出力として使用され、 第1の増幅自然放出光発生部から発生された第1の増幅
    自然放出光および第2の増幅自然放出光発生部から発生
    された第2の増幅自然放出光の波長範囲が少なくとも一
    部で重なり合っており、 該第1の増幅自然放出光が、該第2の増幅自然放出光発
    生部に入射され、第2の増幅自然放出光と組み合わされ
    るとともに、前記第2の増幅自然放出光発生部に含まれ
    る活性ファイバにより増幅され、第1の増幅自然放出光
    と第2の増幅自然放出光の両波長範囲にわたる増幅され
    た増幅自然放出光を出力する白色光源。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の白色光源であって、前
    記第2の増幅光発生部の第2の端部に、さらに、活性フ
    ァイバおよび励起光源を少なくとも含み、任意にミラー
    が接続された第3の増幅自然放出光を発生する第3の増
    幅自然放出光発生部を並列に接続し、前記第2の増幅自
    然放出光発生部から出力された増幅された出力光を第3
    の増幅自然放出光と組み合わせることにより、前記第1
    の増幅自然放出光から前記第3の増幅自然放出光の全波
    長範囲にわたる増幅された出力光を出力する白色光源。
  10. 【請求項10】 前記ミラーが前記第1の増幅自然放出
    光発生部の第2の端部に接続された請求項8または9に
    記載の白色光源。
  11. 【請求項11】 前記白色光源が、 前記第1の増幅自然放出光発生部の第2の端部と前記第
    2の増幅自然放出光発生部の第1の端部の間に設けられ
    た分波器と、 前記第2の増幅自然放出光発生部の第2の端部に設けら
    れた合波器と、 前記第1の増幅自然放出光発生部から発生された第1の
    増幅自然放出光の短波長成分または長波長成分を前記分
    波器から前記合波器に導くためのバイパス路をさらに具
    備し、 前記第1の増幅自然放出光の波長成分または長波長成分
    を前記分波器により分離して前記バイパスを経由して前
    記合波器に導くとともに、前記分波器により分波されず
    に残った前記第1の増幅自然放出光を前記第2の増幅自
    然放出光発生部を経由して前記合波器に導く請求項3に
    記載の白色光源。
  12. 【請求項12】 前記白色光源が、 前記第2の増幅自然放出光発生部の第2の端部に接続さ
    れた第1のミラーと、 前記第1の増幅自然放出光発生部の第2の端部と前記第
    2の増幅自然放出光発生部の第1の端部の間に第1およ
    び第2のポートで接続された3ポート分波器と、 該3ポート分波器の第3のポートに接続された第2のミ
    ラーと、 該3ポート分波器と前記第1の増幅自然放出光発生部の
    第2の端部の間に設けられたサーキュレータを具備する
    請求項8に記載の白色光源。
  13. 【請求項13】 前記増幅自然放出光発生部を複数設け
    るとともに、各々の増幅自然放出光発生部から出射され
    る増幅自然放出光を合波するための合波器をさらに備え
    たことを特徴とする請求項5に記載の白色光源。
  14. 【請求項14】 複数の前記増幅自然放出光発生部を有
    し、各々が直列に接続された請求項5に記載の白色光源
    であって、前記ミラーが増幅自然放出光発生部の間に配
    置されるように設置され、この幅自然放出光発生部の間
    に配置されたミラーが、各々の増幅自然放出光発生部か
    ら放出される増幅自然放出光を部分的にまたは完全に反
    射する白色光源。
  15. 【請求項15】 前記白色光源が、前記第1の増幅自然
    放出光発生部の第1の端部に接続された第1のミラー
    と、前記第1の増幅自然放出光発生部の第2の端部と前
    記第2の増幅自然放出光発生部の第1の端部の間に接続
    された第2のミラーを具備し、第2のミラーが、前記第
    2の増幅自然放出光の全部または一部を反射する請求項
    8に記載の白色光源。
  16. 【請求項16】 前記ミラーがファイバグレーティング
    であることを特徴とする請求項15に記載の白色光源。
  17. 【請求項17】 複数の増幅自然放出光発生部を設け、
    これらを直列に接続した請求項5に記載の白色光源であ
    って、前記ミラーが、直列に接続された複数の増幅自然
    放出光発生部の終端部に設けられ、各々の増幅自然放出
    光発生部の間にスペクトル等化器を設けた白色光源。
  18. 【請求項18】 前記白色光源が、前記第1の増幅自然
    放出光発生部の第1の端部接続された第1のミラーと、
    前記第2の増幅自然放出光発生部の第2の端部に接続さ
    れた第2のミラーと、前記第1の増幅自然放出光発生部
    の第2の端部と前記第2の増幅自然放出光発生部の第1
    の端部の間に設けられたサーキュレータとを具備する請
    求項8に記載の白色光源。
  19. 【請求項19】 前記ミラーの少なくとも1つがファラ
    デー回転ミラーであることを特徴とする請求項5から9
    に記載の白色光源。
  20. 【請求項20】 前記活性ファイバが、希土類添加ファ
    イバ、ラマンファイバ、半導体、希土類添加導波路、お
    よび色中心を有する固体導波路から選択され、複数の活
    性ファイバが存在する場合には、これらは同じであるか
    または異なっている請求項1から9に記載の白色光源。
  21. 【請求項21】 前記活性ファイバが希土類添加ファイ
    バである請求項20に記載の白色光源。
  22. 【請求項22】 前記希土類添加ファイバがエルビウム
    添加ファイバ、ツリウム添加ファイバまたはツリウムコ
    アテルビウムクラッド添加ファイバである請求項21に
    記載の白色光源。
  23. 【請求項23】 前記希土類添加ファイバがツリウム添
    加ファイバである請求項21に記載の白色光源。
  24. 【請求項24】 前記活性ファイバがラマンファイバで
    ある請求項20に記載の白色光源。
  25. 【請求項25】 前記ラマンファイバがシリカラマンフ
    ァイバまたはテルライトラマンファイバである請求項2
    4に記載の白色光源。
  26. 【請求項26】 前記ラマンファイバがシリカラマンフ
    ァイバである請求項25に記載の白色光源。
  27. 【請求項27】 前記活性ファイバが希土類添加ファイ
    バであり、該希土類添加ファイバが異なる活性ファイバ
    であり、該希土類添加ファイバの少なくとも1つがツリ
    ウム添加ファイバであり、他の少なくとも1つの活性フ
    ァイバがエルビウム添加ファイバである請求項20に記
    載の白色光源。
  28. 【請求項28】 前記活性ファイバが異なる活性ファイ
    バであり、該活性ファイバの少なくとも1つが希土類添
    加ファイバであり、他の少なくとも1つの活性ファイバ
    がラマンファイバである請求項20に記載の白色光源。
  29. 【請求項29】 前記希土類添加ファイバがツリウム添
    加ファイバ、エルビウム添加ファイバ、ツリウムコアテ
    ルビウムクラッド添加ファイバ、または、ツリウムコア
    ユーロピウムクラッド添加ファイバである請求項28に
    記載の白色光源。
  30. 【請求項30】 前記希土類添加ファイバがツリウム添
    加ファイバであり、前記ラマンファイバがシリカラマン
    ファイバである請求項29に記載の白色光源。
  31. 【請求項31】 前記希土類添加ファイバがエルビウム
    添加ファイバであり、前記ラマンファイバがシリカラマ
    ンファイバである請求項29に記載の白色光源。
  32. 【請求項32】 前記希土類添加ファイバがツリウムコ
    アテルビウムクラッド添加ファイバ、または、ツリウム
    コアユーロピウムクラッド添加ファイバである請求項2
    9に記載の白色光源。
  33. 【請求項33】 前記第1の増幅自然放出光発生部に含
    まれる活性ファイバがツリウム添加ファイバであり、前
    記第2の増幅自然放出光発生部に含まれる活性ファイバ
    がエルビウム添加ファイバである請求項1、2、3、
    4、6、7、8、または9に記載の白色光源。
  34. 【請求項34】 前記第1の増幅自然放出光発生部に含
    まれる活性ファイバがエルビウム添加ファイバであり、
    前記第2の増幅自然放出光発生部に含まれる活性ファイ
    バがツリウム添加ファイバである請求項1、2、3、
    4、6、7、8、または9に記載の白色光源。
  35. 【請求項35】 前記第1の増幅自然放出光発生部に含
    まれる活性ファイバがツリウム添加ファイバであり、前
    記第2の増幅自然放出光発生部に含まれる活性ファイバ
    がラマンファイバである請求項1、2、3、4、6、
    7、8、または9に記載の白色光源。
  36. 【請求項36】 前記第1の増幅自然放出光発生部に含
    まれる活性ファイバがエルビウム添加ファイバであり、
    前記第2の増幅自然放出光発生部に含まれる活性ファイ
    バがラマンファイバである請求項1、2、3、4、6、
    7、8、または9に記載の白色光源。
  37. 【請求項37】 前記第1の増幅自然放出光発生部に含
    まれる活性ファイバがラマンファイバであり、前記第2
    の増幅自然放出光発生部に含まれる活性ファイバがツリ
    ウム添加ファイバである請求項1、2、3、4、6、
    7、8、または9に記載の白色光源。
  38. 【請求項38】 前記第1の増幅自然放出光発生部に含
    まれる活性ファイバがラマンファイバであり、前記第2
    の増幅自然放出光発生部に含まれる活性ファイバがエル
    ビウム添加ファイバである請求項1、2、3、4、6、
    7、8、または9に記載の白色光源。
  39. 【請求項39】 前記第1の増幅自然放出光発生部に含
    まれる活性ファイバがラマンファイバであり、前記第2
    の増幅自然放出光発生部に含まれる活性ファイバがツリ
    ウムコアテルビウムクラッド添加ファイバ、または、ツ
    リウムコアユーロピウムクラッド添加ファイバである請
    求項1、2、3、4、6、7、8、または9に記載の白
    色光源。
  40. 【請求項40】 前記第1の増幅自然放出光発生部に含
    まれる活性ファイバがツリウムコアテルビウムクラッド
    添加ファイバであり、前記第2の増幅自然放出光発生部
    に含まれる活性ファイバがラマンファイバである請求項
    1、2、3、4、6、7、8、または9に記載の白色光
    源。
  41. 【請求項41】 前記第1の増幅自然放出光発生部に含
    まれる活性ファイバがラマンファイバであり、前記第2
    の増幅自然放出光発生部に含まれる活性ファイバがラマ
    ンファイバである請求項1、2、3、4、6、7、8、
    または9に記載の白色光源。
  42. 【請求項42】 前記白色光源が、活性ファイバとして
    のラマンファイバと、該ラマンファイバを励起する励起
    光源を具備し、該励起光源の励起光波長が1450nm
    から1580nmであることを特徴とする請求項1から
    9に記載の白色光源。
  43. 【請求項43】 前記白色光源が、活性ファイバとして
    少なくとも1つのラマンファイバを含み、さらに、該ラ
    マンファイバを励起する励起光源を含んでおり、該励起
    光源の励起光波長が1370nmから1500nmであ
    ることを特徴とする請求項1から9に記載の白色光源。
  44. 【請求項44】 前記白色光源が、活性ファイバとして
    少なくとも1つのエルビウム添加ファイバを含み、さら
    に、該エルビウム添加ファイバを励起する励起光源を含
    んでおり、該励起光源の励起光波長が1500nm以下
    であることを特徴とする請求項1から9に記載の白色光
    源。
  45. 【請求項45】 前記白色光源が、活性ファイバとして
    少なくとも1つのツリウムコアテルビウムクラッド添加
    ファイバを含み、さらに、該ツリウムコアテルビウムク
    ラッド添加ファイバを励起する励起光源を含んでおり、
    該励起光源の励起光波長が1500nm以下であること
    を特徴とする請求項1から9に記載の白色光源。
  46. 【請求項46】 前記白色光源が、活性ファイバとして
    少なくとも1つのツリウムコアテルビウムクラッド添加
    ファイバと少なくとも1つのラマンファイバを含み、さ
    らに、該ツリウムコアテルビウムクラッド添加ファイバ
    を励起する励起光源と該ラマンファイバを励起する励起
    光源とを含んでおり、該ツリウムコアテルビウムクラッ
    ド添加ファイバを励起する励起光源の励起光波長が15
    00nm以下であり、ラマンファイバを励起す励起光源
    の励起波長が1450から1570nmであることを特
    徴とする請求項1から9に記載の白色光源。
  47. 【請求項47】 前記ラマンファイバを励起す励起光源
    を有し、該励起光源の励起波長が1450から1570
    nmであることを特徴とする請求項40に記載の白色光
    源。
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