JP2003510854A - ファイバー・レーザの製造方法 - Google Patents

ファイバー・レーザの製造方法

Info

Publication number
JP2003510854A
JP2003510854A JP2001527407A JP2001527407A JP2003510854A JP 2003510854 A JP2003510854 A JP 2003510854A JP 2001527407 A JP2001527407 A JP 2001527407A JP 2001527407 A JP2001527407 A JP 2001527407A JP 2003510854 A JP2003510854 A JP 2003510854A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
laser
diffraction grating
writing
active fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001527407A
Other languages
English (en)
Inventor
オリヴェッティ,グイド
ロッシ,ジャコモ
トルメン,マウリッツィオ
Original Assignee
コーニング オーティーイー エッセピーアー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by コーニング オーティーイー エッセピーアー filed Critical コーニング オーティーイー エッセピーアー
Publication of JP2003510854A publication Critical patent/JP2003510854A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/02Optical fibres with cladding with or without a coating
    • G02B6/02057Optical fibres with cladding with or without a coating comprising gratings
    • G02B6/02076Refractive index modulation gratings, e.g. Bragg gratings
    • G02B6/02123Refractive index modulation gratings, e.g. Bragg gratings characterised by the method of manufacture of the grating
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01SDEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
    • H01S3/00Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
    • H01S3/05Construction or shape of optical resonators; Accommodation of active medium therein; Shape of active medium
    • H01S3/06Construction or shape of active medium
    • H01S3/063Waveguide lasers, i.e. whereby the dimensions of the waveguide are of the order of the light wavelength
    • H01S3/067Fibre lasers
    • H01S3/0675Resonators including a grating structure, e.g. distributed Bragg reflectors [DBR] or distributed feedback [DFB] fibre lasers
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/02Optical fibres with cladding with or without a coating
    • G02B6/02057Optical fibres with cladding with or without a coating comprising gratings

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Lasers (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 Ybをドープした二重クラッド・アクティブ・ファイバーファイバー・レーザ(106)を製造するために、第1の端部(114a)の近くで第1のブラッグ回折格子を書き込むのに適したUV放射を受け入れ易くするように前処理し、書き込み工程中に、走査されたポンピング放射を上記アクティブ・ファイバーの第1の端部に供給して、上記第1の回折格子と、事前に切断、洗浄されたアクティブ・ファイバーの第2の端部(114b)の反射面との間で増幅された刺激発光を励起し、その結果としてアクティブ・ファイバーからレーザ発光を誘発させ、そのレーザ発光の光出力を測定、処理してレーザ効率を得、その効率が最大値に達した場合に、書き込み工程を中止する。同様のステップを用いて上記アクティブ・ファイバーの第2の端部(114b)近くに第2の回折格子を書き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明はファイバー・レーザの製造法に関するものである。
【0002】 ファイバー・レーザは、ドープ光ファイバー(アクティブ・ファイバー)とそ
のドーパントを励起するために上記ドープ光ファイバーに対してポンプ放射を提
供するように適合化されたポンプ・ソースで構成された光学装置である。ドーピ
ングに用いられる希土類元素は通常、エルビウム(Er)、ネオジム(Nd)、
イッテルビウム(Yb)、サマリウム(Sm)、ツリウム(TM)、及びプラセ
オジム(Pr)などである。用いられる単数または複数の希土類元素はレーザ発
光の波長及びポンプ光の波長によって決められる。
【0003】 励起されたドーパントは、脱励起の結果として刺激された発光放射を発生する
傾向がある。ファイバー・レーザはまた上記刺激された発光放射を上記光ファイ
バー内に閉じ込め、さらに、所定の増幅条件に到達した場合に、その放射の一部
を出力させるようになっている反射要素を含んでいる。そうした反射要素は、例
えば、上記ドープ光ファイバーの両端上に書き込まれたブラッグ回折格子であっ
てもよい。ブラッグ回折格子には、高反射率ゾーンと低反射率ゾーンが、反射波
長(ブラッグ波長)を確立させる距離で相互に離れて交互に配置されている。
【0004】 ブラッグ回折格子は通常、伝送信号の反射要素を形成するために、標準的な伝
送ファイバー、つまり、刺激された発光目的のためにドーピングされていないフ
ァイバーのコアに書き込まれる。標準的なファイバー上への書き込み工程の前に
、通常、光線感作物質がそのファイバーのコアの、回折格子を受け入れるべく前
処理された領域に加えられる。書き込み工程は上記光線感作物質をUV放射に露
出させるステップを含んでおり、それによって屈折率変差を含む上記コア領域に
干渉パターンを発生させる。この干渉パターンは種々の技術を用いて得ることが
でき、そのうちで最も用いられているのは「位相マスク」技術と上記コア領域に
2つの干渉性UVビームを照射するステップを含む技術である。
【0005】 書き込み中の回折格子特性に関するリアル・タイム情報はその光ファイバーの
一方の端部に広スペクトル源(例えば、白光ランプあるいはLED)からの放射
を与え、そして、スペクトル分析装置でそのファイバーの同じ端部での反射スペ
クトルか、あるいはそのファイバーの反対側の端部で発光スペクトルを検出する
ことで得ることができる。こうした方式でピーク波長、強度、及びその回折格子
の形状に関する情報を得ることができ、これらの情報を用いて、UV強度、書き
込み継続時間、及び回折格子長などのプロセス・パラメータを制御することがで
きる。
【0006】 上記書き込み工程に関連した情報を得るためのさらに別の技術は、そのファイ
バーの一方の端部に波長調整レーザ放射を供給するステップと、そして、パワー
計で、(同じファイバー端部での)光反射力か、あるいは(ファイバーの反対側
の端部での)光伝送力を検出するステップを含んでいる。この別の技術は処理速
度が前に述べた技術と比較してより遅いが、解像度はより高い。そして、最初に
述べた技術(広帯域放射供給)は好ましくは書き込み工程のリアル・タイム・モ
ニタリングのために用いられ、二番目の技術(調整レーザ放射供給)は好ましく
は書き込み工程の終了時に回折格子特性を調べるために用いられる。
【0007】 アクティブ・ファイバー上の共振キャビティを調べるための簡単な技術は、そ
のアクティブ・ファイバーをそれぞれ所定のレーザ波長でブラッグ波長を有する
ブラッグ回折格子を含むドーピングされていない2本のファイバーとつなげるス
テップを含んでいる。しかしながら、上記ファイバー接合領域で起きる不可避的
な挿入ロスがレーザ・パワーの減少と上記共振キャビティ内での望ましくない反
射を誘発させ、それらの現象がレーザ性能を低下させる。
【0008】 別の方式は、アクティブ・ファイバーのコアにブラッグ回折格子を直接書き込
む方式である。この場合、そのファイバーに与えられる放射の波長(すなわち、
リアル・タイム・モニタリング用あるいは回折格子の特徴づけのために用いられ
る波長)ではアクティブ・ファイバー内での吸収度が高くて、上に述べたモニタ
リング技術の実施が不可能になってしまう。
【0009】 通常、アクティブ・ファイバー上に回折格子を書き込む前に、同じ、ただしド
ープされていないファイバーでそれまでに集めたデータを考慮に入れて、必要な
露出時間の評価を行う。しかしながら、こうした方法では、書き込み工程の終了
時に得られた有効回折格子反射率に対して用いることができず、その結果として
、有効レーザ効率に関しても用いることもできない。
【0010】 Mikael Svalgaard, “Ultraviolet ligh
t induced refractive index structure
s in germanosilica”, Ph. D. tesis, M
arch 1997, Mikroelectronik Centret,
Published by Mikroelektronik Centret
, Technical University of Denmark, B
uilding 345 east, DK−2800 Lyungby, D
enmarkという資料の4章に、エンド・ミラーとしてブラッグ・ファイバー
回折格子を組み込んでいるErでドープしたファイバー・レーザの周波数安定性
を調べるために研究について述べている。Svalgaardはブラッグ回折格
子を形成する動力学がその回折格子の帯域幅(通常はナノメートルの何分の1)
と同じ程度のスペクトル・シフトを含んでおり、そして、UV書き込み中のそう
した小さな変化が得られるファイバー・レーザの性能に重大な影響を及ぼすこと
を示唆している。UV回折格子制作及びErドープ・ファイバーのポンピングを
同時に行う方式でレーザ性能のリアル・タイム・モニタリングを行うための方法
が提案されている。
【0011】 実験的設定に関する記述(パラグラフ4.2)で、長さ10cmで、その端部
が標準通信用ファイバーに融着接続されているErドープ・ファイバーについて
検討が行われている。上記(第1の)回折格子形成の動的メカニズムは広帯域1
550nm LED源を用いた伝送でモニターされる。上記第1の回折格子がブ
ラッグ波長での透過率が0.028±0.001となるまで露出される。第2の
回折格子の書き込み中に、Erドープ・ファイバーは1530/980nm波長
分割多重化ファイバー・カプラー(WDM)を通じて980nmマルチモード・
ダイオード・レーザによってポンプされ、そして、そのレーザ出力(ほぼ153
0nm)がスペクトル分析装置でモニターされる。第2の回折格子の露出時間が
第1の回折格子のそれと同じ到達すると、最大レーザ・パワーが得られる。フィ
ードバックを防ぐために、上記ダイオード及びファイバー・レーザの両方の後に
光アイソレータを用い、そしてすべてのファイバー端部に一定の角度を持たせて
ある。パラグラフ4.3に報告されているように、頑丈な単一周波数動作性能を
得るためには、キャビティは非常に短くなければならない。具体的には、このキ
ャビティは12.5±1mm長である。さらに、Svalgaardによると、
レーザ発光を起こさせるためには第2の回折格子のブラッグ波長が第1の回折格
子の波長と合致していることが重要である。
【0012】 本出願人は、上記資料で構想されているファイバー・レーザが単一縦方向モー
ド波長安定化ドープ光ファイバーであり、主としてそのファイバーが非常に短い
という理由で、ブラッグ波長での吸収率が比較的低いアクティブ・ファイバーを
含んでいることを確認した。この特徴が書き込み工程中に第1の回折格子の特性
をモニタリングするために標準技術(広帯域放射をファイバーに供給して関連フ
ァイバー出力スペクトルを検出する方法)の使用を可能にしているのである。
【0013】 本出願人は、ブラッグ波長での吸収率が高いアクティブ・レーザを含んだファ
イバー・レーザを実現しなければならないのであれば、上述の方法は適切ではな
いことに気づいた。
【0014】 本発明の目的に即して言えば、『高い吸収性』とはブラッグ波長を中心として
約±10cmの範囲で少なくとも15dBの吸収率を意味している。ファイバー
の吸収率は主にその形状、長さ、及びドーパント濃度に依存している。
【0015】 本出願人は特に、LED源又は別の広帯域源による第1の回折格子書き込みモ
ニタリングが、ファイバー内での過剰な信号ロスによって正しいスペクトル検出
ができなくなることから、高吸収性ファイバーの場合はLED源あるいは別の広
帯域源による第1回折格子書き込みモニタリングが不可能であろうということに
気づいた。
【0016】 高吸収率アクティブ・ファイバーを含むファイバー・レーザは、例えば、光伝
送システムにおける光増幅器のためのポンプ・ソースとして用いることができる
。この種の装置の場合、単一モード安定化レーザ放射を有することは必要ではな
く、このアクティブ・ファイバーは好ましくはポンプ吸収を最大限となるように
設計される。そして、上記アクティブ・ファイバーは好ましくは比較的長い、そ
して高度にドーピングされたファイバーである。さらに、非常に高いポンプ吸収
を達成するためには、ファイバー・レーザは二重クラッド・アクティブ・ファイ
バー、つまりレーザ発光のためのコア、ポンプ放射を受け入れるためのコアより
大きな内側クラッド、そして外側クラッドを有するアクティブ・ファイバーを好
適に含むことができることが知られている。ポンプ放射は上記内側クラッドから
ドーパント励起のためのコアに伝播、伝送される。二重クラッド・アクティブ・
ファイバーを含むファイバー・レーザは、例えば、SDL Inc.名義の米国
特許第5,530,709号に開示されている。
【0017】 本出願人は使用が予定されたアクティブ・ファイバーが二重クラッド・ファイ
バーであれば、回折格子書き込みモニタリングにおいて別の困難が発生するであ
ろうということにも気づいた。実際、この場合、広帯域源の光は主に(コアより
ずっと大きな図形的断面積を有する)内側クラッド内を伝播して、検出されたス
ペクトルがコア内に書き込まれる回折格子については何も示さないであろう。ア
クティブ・ファイバーが二重クラッド・ファイバーである場合、ファイバーの吸
収に関する上の条件はより厳しいものとなり、(ブラッグ波長を中心として約±
10nmの範囲で)15dB以下の吸収量でも周知の技術は適正に使用できなく
なってしまう。
【0018】 本出願人は、高吸収率アクティブ・ファイバーを含むファイバー・レーザを実
現するための方法がそのアクティブ・ファイバーに関する反射面を形成するステ
ップと、第1の回折格子書き込み中に、上記第1の回折格子と反射面間の増幅さ
れた自然発光とそれに伴うレーザ発光を起こさせるためにそのアクティブ・ファ
イバーをポンピングするステップとを含むことを見出した。このレーザ発光は、
書き込み工程中のレーザ性能を制御できるようにするために検出、処理される。
そして、この方法はさらに同様の方法で第2の回折格子を書き込むステップを含
んでおり、それによって第1の回折格子と第2の回折格子の間に共振キャビティ
が形成される。
【0019】 本出願人は、回折格子書き込み工程中に、そのアクティブ・ファイバーに供給
されるポンプ放射を最小値と最大値の間で繰り返し走査し、そして、アクティブ
・ファイバーからの出力パワーを十分に処理することで、最適化されたレーザ性
能を得るために行使反射率を制御するために好適に用いることができるそのレー
ザの効率及び閾値パワーのリアル・タイム値を求めることができることを発見し
た。
【0020】 第1の態様によれば、本発明はアクティブ・ファイバー内に第1の反射波長を
有する第1の回折格子を書き込むステップを含むファイバー・レーザの製造方法
において、 −上記第1の回折格子を書き込むステップの前に、上記アクティブ・ファイバ
ーに関する反射面であって、上記第1の反射波長より大きな第2の反射波長帯域
を有する反射面を形成するステップと、 −上記第1の回折格子と上記反射面との間に増幅された刺激発光を励起させる
と同時に、その結果として上記アクティブ・ファイバーからレーザ発光を誘発さ
せるために、上記第1の回折格子の書き込みステップ中に上記アクティブ・ファ
イバーを光学的にポンピングするステップと、 −上記第1の回折格子の書き込みステップ中に、レーザ発光の光出力を測定す
るステップと、 −測定された上記光出力に従って上記第1の回折格子の書き込みステップを制
御するステップと、を含むファイバー・レーザ製造方法に関するものである。
【0021】 好ましくは、上記方法は、上記第1の回折格子に続いて、上記第1の回折格子
と共に上記ファイバー・レーザのための共振キャビティを形成するのに適した第
2の共振キャビティを上記アクティブ・ファイバーに書き込むステップを含んで
いる。
【0022】 上記方法は、好ましくは、上記第1の回折格子の書き込みステップ中に、所定
の出力範囲で上記ポンプ放射の出力を走査するステップを含んでいる。
【0023】 好ましくは、上記走査ステップは所定の走査期間で反復され、上記光出力測定
ステップが所定の走査期間中所定の数の光出力値を得るステップを含んでいる。
【0024】 上記所定の数の光出力値を得るステップは、好ましくは、上記光出力値のそれ
ぞれを得るために、所定の測定期間中に測定された光出力の平均値を計算するス
テップを含んでいる。
【0025】 上記方法は、好ましくは、レーザ効率の現在値を得るために、上記光出力値を
処理するステップを含んでいる。
【0026】 上記処理ステップは、好ましくは、上記光出力値に対応したレーザ・ゲイン特
性に関して所定の数のポイントに対する適合するラインを見つけるステップと、
上記ラインを評価するステップとを含んでいる。
【0027】 上記書き込みを制御するステップは、好ましくは、レーザ効率の上記現在値が
限界値に達したかどうかをチェックするステップと、上記限界値に達している場
合に、上記第1の回折格子を書き込むステップを停止するステップとを含んでい
る。
【0028】 上記チェック・ステップは、好ましくは、最後の走査期間中に上記レーザ効率
の現在値をその前の走査期間中のレーザ効率の値と比較するステップを含んでい
る。
【0029】 上記方法は、好ましくは、上記限界値に基づいて、上記第1の回折格子の反射
率を評価するステップを含んでいる。
【0030】 反射面を形成する上記ステップは、好ましくは、ガラス/空気界面で反射面を
形成するために上記アクティブ・ファイバーの一方の端部を切断し、清浄化する
ステップを含んでいる。
【0031】 上記アクティブ・ファイバーは、好ましくは、上記第1の回折格子の最大反射
波長に対応する波長を中心として約±10nmの範囲で15dBの吸収量を有す
るアクティブ・ファイバーを含んでいる。
【0032】 上記アクティブ・ファイバーは、好ましくは、二重クラッド・アクティブ・フ
ァイバーを含んでいる。
【0033】 上記方法は好ましくは、 −上記第1及び第2の回折格子間に増幅された刺激発光を励起させ、それによ
って上記アクティブ・ファイバーからレーザ発光を誘発させるために、上記第2
の回折格子の書き込みステップ中に上記アクティブ・ファイバーを光学的にポン
ピングするステップと、 −上記第2の回折格子の書き込みステップ中に、上記レーザ発光の光出力を測
定するステップと、 −測定された上記光出力に基づいて上記第2の回折格子を書き込むステップを
制御するステップと、を含んでいる。
【0034】 上記方法は、好ましくは、上記第2の回折格子の書き込みステップ中に所定の
出力範囲でポンプ放射の出力を走査するステップを含んでいる。
【0035】 上記走査ステップは、好ましくは所定の走査期間で反復され、上記光出力測定
ステップが上記所定の走査期間中に所定の数の光出力値を得るステップを含んで
いる。
【0036】 上記所定の数の光出力値を得るステップは、好ましくは、上記光出力値のそれ
ぞれを得るために、所定の測定期間中に測定された光出力の平均値を計算するス
テップを含んでいる。
【0037】 上記方法は、好ましくは、上記レーザ効率の現在値を得るために上記光出力値
を処理するステップを含んでいる。
【0038】 上記処理ステップは、好ましくは、上記光出力値から上記レーザ閾値出力の現
在値を求めるステップを含んでいる。
【0039】 上記書き込みステップを制御するステップは、好ましくは上記レーザ効率の現
在値が最大値に達したかどうかをチェックするステップと、上記最大値に到達し
ていた場合には、第2の回折格子を書き込むステップを停止するステップを含ん
でいる。
【0040】 上記書き込みステップを制御するステップは、好ましくは、上記レーザ効率の
現在値と上記閾値出力との間の所定の関係に到達した場合に、上記第2の回折格
子の書き込みステップを停止するステップを含んでいる。
【0041】 上記方法は、好ましくは、上記限界値に基づいて上記第2の回折格子の反射率
を評価するステップを含んでいる。
【0042】 上記方法は、好ましくは、上記第2の回折格子を書き込むステップの前に、上
記反射面の代わりに無視できる程度の反射率のゾーンを形成するステップを含ん
でいる。
【0043】 好ましくは、上記第2の回折格子は第3の反射波長帯域を有しており、上記第
3と第1の反射波長帯域間の比率が1.5〜3との間である。
【0044】 別の態様によれば、本発明は、アクティブ・ファイバーと、上記アクティブ・
ファイバーの第1の部分に書き込まれ、第1の反射波長帯域を有する第1の回折
格子と、そして、上記アクティブ・ファイバーの第2の部分に書き込まれ、第2
の反射波長を有する第2の回折格子を含み、第1の回折格子と第2の回折格子が
上記ファイバー・レーザのための共振キャビティを形成し、上記第1及び第2の
反射波長帯域間の比率が1.5から3の間であることを特徴とするファイバー・
レーザに関するものである。
【0045】 上記アクティブ・ファイバーは、好ましくは、二重クラッド・アクティブ・フ
ァイバーを含んでいる。
【0046】 上記アクティブ・ファイバーは、好ましくは、上記反射波長帯域の中心に対応
する波長を中心として約±10nmの範囲で少なくとも15dBの吸収量を有し
ている。
【0047】 上に述べた一般的記述及び以下の詳細な説明は例示的なものであり、説明目的
だけのためのものであって、権利請求されている発明を限定するものではない。
以下の説明は、本発明の実施例と同様、本発明のさらなる利点と目的を規定し、
示唆するものである。
【0048】 本明細書に組み込まれ、その一部を構成する以下の添付の図面は、本発明の実
施の形態を示すものであり、説明と合わせて本発明の利点と原理を説明するもの
である。
【0049】 図1で、光伝送システム1は第1の端末サイト10、第2の端末サイト20、
上記2つの端末サイト10、20を接続している光ファイバー線30、そして上
記光ファイバー線30に沿って端末サイト10と端末サイト20との間に配置さ
れた少なくとも1つのライン・サイト40を含んでいる。
【0050】 説明を簡単にするために、以下に述べられる光伝送システム1は、単方向性の
ものとし、信号は1つの端末サイトから他の端末サイト(本例では第1の端末サ
イトから第2の端末サイト)に伝わるものとするが、以下のすべての検討事項は
信号が双方向に流れる双方向性システムにおいても有効なものと考えられる。さ
らに、上記光伝送システム1は最大128チャンネルを伝送するようになってい
るが、上記説明から、本発明の範囲及び精神においては限定的なものではなく、
特定の光伝送システムのニーズと必要性に応じて、128チャンネル以下でも、
あるいはそれ以上でも用いることができることは明らかであろう。
【0051】 上記第1の端末サイト10は好ましくは複数の入力チャンネル10を受信する
ようになっているマルチプレクシング部(MUX)11と、トランスミッタ出力
増幅装置部(TPA)12を含んでいる。第2の端末サイト20は好ましくはレ
シーバ・プリアンプ(RPA)部14と複数の出力チャンネル17を出力するよ
うになっているデマルチプレクシング部(DMUX)15を含んでいる。
【0052】 本明細書で図3に関連して以下に説明するマルチプレクシング部11は、入力
チャンネル16をここでは青帯域BB、第1の赤帯域RB1及び第2の赤帯域R
B2の3つの準帯域にマルチプレックスまたはグループ化するが、マルチプレク
シング部11はこれとは別に入力チャンネル18を3つ以下、あるいは以上の準
帯域にグループ化することも可能である。
【0053】 そうすると、上記3つの準帯域BB、RB1、及びRB2はTPA部12、少
なくとも1つのライン・サイト40及び第2の端末サイト20によって別個の帯
域として、あるいは組み合わせられた広帯域として受信される。光ファイバー線
30の複数の部分は上記少なくとも1つのライン・サイト40をTPA部12、
RPA部14、そして場合によってはその他のライン・サイト40(図示せず)
と接合させている。後で図4を参照して説明するTPA部12は、マルチプレク
シング部11から個別の準帯域BR、BR1、BR2を受信して、それらを最適
化し、そしてそれらを光ファイバー線の第1の部分で送信するために単一の広帯
域SWBに組み合わせる。後で図6を参照して説明するライン・サイト40は、
上記広帯域SWBを受信し、その単一広帯域SWBを再度BR、BR1、BR2
に分割し、最後に各準帯域BR、BR1、BR2内に信号をアド、ドロップし、
そして、それらを単一の広帯域SWBに再び組み合わせる。アド及びドロップ操
作のために、ライン・サイト40に周知のタイプ、あるいは本出願人名義の欧州
特許出願第98110594.3号に述べられているようなタイプの光アド/ド
ロップ・マルチプレクサ(OADM)を設けることができる。
【0054】 光ファイバー線30の第2の部分は、ライン・サイト40の出力を別のライン
・サイト40(図示せず)か、あるいは第2の端末サイト20のRPA部14に
つなげる。後で図7を参照して説明するRPA部14は、上記単一広帯域SWB
の増幅及び最適化も行い、そして、単一広帯域SWBをBB、RB1、及びRB
2に分割してからそれらを出力することもできる。
【0055】 後で図8を参照して説明するデマルチプレクシング部15は、RPA部14か
ら3つの準帯域BB、RB1、及びRB2を受信して、それらを3つのBB、R
B1、及びRB2を出力チャンネル17の個々の波長に分割する。入力チャンネ
ル16及び出力チャンネル17の数は、一部のチャンネルがサイト(又はライン
・サイト)40でアドされたりドロップされたりするので、等しくない場合もあ
り得る。
【0056】 上に述べたことから、各準帯域BB、RB1、及びRB2に対して、TPA部
12の対応する入力とRPA部14の対応する出力との間に1つの光学リンクが
形成される。
【0057】 図2は上記光伝送システム1内で用いられ、ファイバー・リンクを通じて送ら
れる信号のチャンネルに対する異なったゲインとそれら3つのBB、RB1、及
びRB2の異なった割り当てにほぼ対応する増幅期のスペクトル発光範囲を定性
的に示すグラフである。特に、第1の準帯域BBは好ましくは1529nm〜1
535nmの間の範囲をカバーし、エルビウムをドープした増幅器の第1の増幅
波長範囲に対応し、そして最大16チャンネルの割り当てを行い;第2の準帯域
RB1は1541nm〜1561nmの間の入り、エルビウムをドープした増幅
器の第2の増幅波長範囲に対応し、そして最大48チャンネルの割り当てを行い
;そして第3の準帯域RB2は1575nm〜1602nmの間の範囲をカバー
し、本発明に従って、エルビウムをドープした増幅器の1つの増幅波長範囲に対
応し、そして最大64チャンネルの割り当てを行う。エルビウム/イッテルビウ
ムをドープしたファイバー増幅器のゲイン・スペクトル・グラフは、1575−
1602nm範囲が増幅では最良の性能を提供するが、チャンネルは最低156
5nmまで、そして最高1620nmまでの範囲で好適に割り当てられることを
示している。
【0058】 ここに提案されている128チャンネル・システムにおける隣接チャンネルは
好ましくは50GHz固定スペーシングを有している。あるいは、異なった固定
スペーシングを用いてもよく、あるいは周波数スペーシングを不均等にして周知
の4波混合現象を緩和するようにしてもよい。
【0059】 エルビウム増幅帯域では、RB1及びRB2帯域はかなりフラットなゲイン特
性を有しているが、BB帯域はゲイン応答がかなり凸凹である。以下に説明する
ように、BB帯域におけるエルビウム・ドープ・ファイバー・スペクトル範囲を
利用するために、光伝送システム1はその範囲におけるゲイン特性を平坦化する
ために等化手段を用いている。その結果、1529−1602nmのエルビウム
・ドープ・ファイバー・スペクトル発光範囲をそれぞれBB帯域、RB1帯域、
及びRB2帯域を含む3つの準帯域に分割することによって、光伝送システム1
はエルビウム・ドープ・ファイバー・スペクトル発光範囲の大部分を有効に活用
して密度の高いWDMを提供することができる。
【0060】 以下に図1に示した本発明の種々のモジュールについて詳細に説明する。
【0061】 図3は、第1の端末サイト10のより詳細な図である。第1の端末サイト10
は、マルチプレクシング部11及びTPA部12(図3には示していない)に加
えて、光ライン端末部(OLTE)41及び波長コンバータ部(WCS)42を
含んでいる。
【0062】 例えばSONET、ATM、IP及びSHDなどの標準的なシステムでの標準
回線終端装置に相当するOLTE41は送信/受信(TX/RX)装置(図示せ
ず)をWDMシステム10内のチャンネル数と等しい量だけ含んでいる。1つの
好ましい実施の形態では、OLTE41は128のTX/RX装置を有している
。マルチプレクシング部11で、OLTE41は一般的な波長で複数の信号を送
信する。図3に示すように、好ましい実施の形態では、OLTE41は16チャ
ンネルで構成される第1のグループ、48のチャンネルで構成される第2のグル
ープ、そして64のチャンネルで構成される第3のグループを出力する。しかし
ながら、上に述べたように、チャンネルの数は特定の光伝送システムのニーズと
必要条件に応じて変えることができる。
【0063】 当業者にはすぐ分かるように、OLTE41はWCS42に情報を送るより小
さな、複数(例えば3つ)の個別OLTEの集合で構成することもできる。従っ
て、WCS42は128の波長コンバータ・モジュールWCM1−WCM128
を含んでいる。
【0064】 装置WCM1−WCM16はそれぞれOLTE41からの第1の信号グループ
の対応する1つの信号を受信し、装置WCM17−WCM64はそれぞれOLT
E41からの第2の信号グループの対応する1つの信号を受信し、そして装置W
CM65−WCM128はそれぞれOLTE41からの第3の信号グループの対
応する1つの信号を受信する。それぞれの装置は1つの信号を一般波長から特定
の波長に変えて、その信号を再送信することができる。これらの装置は信号をO
C−48、STM−16などの標準的なフォーマットで受信、再送信できるが、
WCM1−128の好ましい動作は用いられた特定のデータ・フォーマットに自
由に対応できる。
【0065】 各WCM1−128は、好ましくはOLTE41から光信号を受信してそれを
電気信号に変改するためのフォトダイオード(図示せず)を有するモジュール、
固定搬送波長を発生させるためのレーザあるいは光発生源(図示せず)、そして
、光信号で固定搬送周波数を外部的にモジュレートするためのマッハ−ツェンダ
ー・モジュレータ(図示せず)を有している。あるいは、各WCM1−128は
レーザ・ダイオードと共に受信波長をそのレーザ・ダイオードの搬送波長に変換
するために電気信号で直接モジュレートされるフォトダイオードを含んでいる場
合もある。さらに別の方式として、各WCM1−128は幹線ファイバー回線か
ら、例えば波長デマルチプレクサを介して光信号を受信して、それを電気信号に
変換するための高感度受信装置(例えば、SDHあるいはSONET標準に基づ
くもの)を有するモジュールと、直接変調あるいは外部変調レーザ源で構成され
る場合もある。後者の方式の場合、幹線ファイバー回線の出力からの信号の再生
と本発明によるこの新しい光伝送システムにおける送信を可能にすることができ
、それによって総回線長を拡張することができる。
【0066】 図3は、OLTE41とWCM1−WCM128までの組み合わせで信号の提
供、再生が行われることを示しているが、それらの信号はそれらの発生源につい
ての特別の限定なしに1つのソースで直接提供、再生することも可能である。
【0067】 マルチプレクシング部11は、3つの波長マルチプレクサ(WM)43、44
及び45を有している。好ましい128チャンネル・システムの場合、装置WC
M1−WCM16からの選定された各波長信号出力がWM43によって受信され
、WCM17−WCM64からの選択された各波長出力がWM44によって受信
され、そして、WCM65−WCM128からの選定された各波長信号出力がW
M45によって受信される。WM43、WM44、及びWM45は、3つの帯域
BB、RB1、及びRB2からの受信信号を組み合わせて3つの対応する波長分
割多重化信号に変換する。図3に示すように、WM43は通常の1x16平面光
スプリッタと同様の16チャンネル波長マルチプレクサであり、WM44は通常
の1x64平面光スプリッタでそのうち16のポートは使われない平面光スプリ
ッタと同様の64チャンネル波長マルチプレクサであり、そして、WM45は通
常の1x64平面光スプリッタと同様の64チャンネル波長マルチプレクサであ
る。各波長マルチプレクサは光伝送システム1に光モニタリング・チャンネル(
図示せず)を提供するための第2のポート(例えば2x16及び2x64スプリ
ッタ)を含んでいてもよい。同様に、WM43、44、及び45はシステム拡張
のためのスペースを提供するためにより多数の入力を持っていてもよい。受動的
シリカ−オン−シリコン(SiO)又はシリカ−オン−シリカ(SiO−S
iO)技術を用いた波長マルチプレクサは、例えば、当業者でもつくることが
できる。例えば、挿入ロスを減少させるために、その他の技術もWMのために用
いることができる。その事例としては、AWG(アレイ導波路回折格子)、カス
ケード・マッハ・ツエンダー、ファイバー回折格子、そして干渉フィルターなど
である。
【0068】 図4を参照をすると、マルチプレクシング部11からのBB、RB1、及びR
B2帯域出力はTPA部12によって受信される。これらBB、RB1、及びR
B2帯域信号は図3に示すOLTE41、WCS42、及びWM43、44、4
5構成からのソースから提供されてもよい。例えば、BB、RB1、及びRB2
帯域信号は、以下により詳細に説明するような本発明の意図から逸脱せずに、利
用者によって発生させられ、TPA部12に直接供給されてもよい。
【0069】 TPA部12はそれぞれ対応する帯域BB、RB1、及びRB2のための3つ
の増幅器部51、52、及び53、カップリング・フィルター54及び等化フィ
ルター61を含んでいる。増幅器部51、52は好ましくはエルビウム−ドープ
2段階フィルター増幅器であり(他の希土類ドープ増幅器も用いることができる
)、増幅器部53は、本発明に依れば、ルビウム/イットリウム−ドープ(Er
/Yb)ファイバー増幅器であり、これについては図9を参照して以下に詳述す
る。
【0070】 増幅器51、52及び53からの出力はフィルター54によって受け取られ、
それがBB、RB1、及びRB2帯域を単一の広帯域(SWB)に結合する。
【0071】 増幅器51及び52の各々は1つ又は2つのレーザ・ダイオードによってポン
プされて、それが増幅する信号に光学ゲインを与える。各増幅器の特性は、その
長さとポンプ波長も含めて、それが増幅する特定の準帯域のためにその増幅器の
性能を最適化するように選定される。例えば、増幅器部51及び52の第1段階
(プレアンプ)はBB及びRB1帯域を増幅するために980nmで作動するレ
ーザ・ダイオード(図示せず)によって線形あるいは飽和方式でポンプしてもよ
い。適切なレーザ・ダイオードは本出願人が提供している。これらのレーザ・ダ
イオードは例えばE−TEK DYNAMICS INC, 1885 Lun
dy Ave., San Jose, CA(USA)から発売されているモ
デルSWDM0915SPRなどの一般に市販されている980/1550WD
Mカップラを用いてプレアンプの光通路に結合させることができる。この980
nmレーザ・ダイオードは他の可能なポンプ波長と比較して増幅器のための低ノ
イズ構成を提供してくれる。
【0072】 増幅器部51−53の各々の第2段階は好ましくは飽和状態で作動する。増幅
器部51の第2段階は好ましくはエルビウムがドープされており、BB帯域を上
に述べたWDMカップラ(図示せず)を用いてBB帯域の光通路に結合された別
の980nmポンプ(図示せず)によって増幅する。この980nmポンプは1
529−35nmの範囲をカバーする低帯域での信号のためのより優れたゲイン
挙動及びノイズ特性を提供してくれる。増幅器部52の第2段階は好ましくはエ
ルビウム−ドープされており、1480nmで作動するレーザ・ダイオード・ポ
ンプ・ソースでRB1帯域を増幅する。こうしたレーザ・ダイオードは市販され
ており、例えば、JDS FITEL, INC., 570 Heston
Drive, Napean, Ontario (CA)から提供されている
モデル1402PAX−1などである。この1480nmポンプはより優れた飽
和変換効率挙動を提供し、これはRB1帯域で1542nm−61nmの領域で
より多数のチャンネルを使うために用いられている。あるいは、高出力980n
mポンプ・レーザあるいは980nm波長領域の多重化ポンプ・ソースを用いて
もよい。部53は図9を参照して以下に詳細に説明する。
【0073】 フィルター61は、RB1帯域全体で、システム出力での信号レベル及びSN
Rを等化するのを支援するためにRB1帯域増幅器内に配置されている。具体的
には、フィルター61はRB1帯域内の高増幅の波長領域を減衰させるデエンフ
ァシス・フィルターを含んでいる。このデアンファシス・フィルターが用いられ
た場合は、長期ブラッグ回折格子技術、スプリット−ビーム・フーリエ・フィル
ターなどを用いることができる。例えば、このデエンファシス・フィルターは1
541nm−1561nmの作動波長範囲を有し、さらに、1541−1542
nm及び1559−1560nmのピーク伝送の波長を有しており、これらのピ
ーク間ではより低い、比較的定常的な伝送が行われる。図5は好ましいデエンフ
ァシス・フィルター61のフィルター形状あるいは相対的な減衰性能を示してい
る。図5のグラフはデエンファシス・フィルター61が約1542nm及び15
60nmのあたりでピーク伝送の領域を持つと同時に、約1546nmと155
6nmとの間で比較的定常的な、あるいはフラットな減衰の領域を有しているこ
とを示している。エルビウム・ドープ・ファイバー増幅器のためのデエンファシ
ス・フィルター61は高帯域でのゲイン応答の平坦化を支援するためにそれらの
ピーク間の波長で約3−4dBの減衰を加えるだけでよい。デエンファシス・フ
ィルター61は、ファイバー増幅器で用いられているドーパントあるいはこれら
の増幅器のポンプ・ソースの波長など用いられている実際のシステムのゲイン平
坦化特性に応じて、図5で示すのとは異なった減衰特性を有していてもよい。
【0074】 また、デエンファシス・フィルター61は省略してもよく、デエンファシス動作
を第1の端末サイト10のマルチプレクシング部11で較正された減衰によって
得るようにしてもよい。
【0075】 TPA12の増幅器を通過した後、増幅器部51、52、53からの増幅され
たBB、RB1、及びRB2帯域出力はそれぞれフィルター54によって受信さ
れる。フィルター54は帯域結合フィルターであり、例えば、2つのカスケード
化干渉性3ポート・フィルター(図示せず)を含んでいてもよく、その場合第1
のものはBB帯域をRB1帯域と結合し、第2のものは第1のフィルターによっ
て与えられるBB/RB1帯域をRB2帯域と結合させる。
【0076】 通信チャンネルとは違った波長、例えば1480nmでの光モニター(図示せ
ず)とサービス回線用の挿入部をWDM1480/1550干渉性フィルター(
図示せず)を介して共通ポートに付加してもよい。この光モニターは確実に光伝
送システム1に漏洩がないようにするために光信号を検出する。サービス回線挿
入部は回線サービス・モジュールのためのアクセスを提供し、光監視チャンネル
を通じてアラーム、監視、性能及びデータのモニタリング、コントロール及び家
庭用アラーム、音声周波数用付加回線などを管理することができる。
【0077】 TPA部12のフィルター54からの単一広帯域出力は、例えば100キロメ
ートルなど光ファイバー回線30の一定の長さの伝送ファイバー(図示せず)を
通過するが、それによってその単一広帯域SWB内の信号が減衰する。その結果
、ライン・サイト40はその単一広帯域SWB内の信号を受信して増幅させる。
図6に示すように、ライン・サイト40はいくつかの増幅器(AMP)64−6
9、3つのフィルター70−72、等化フィルター(EQ)74 、そして3つ
のOADMステージ75−77を含んでいる。
【0078】 フィルター70は単一広帯域SWBを受信して、BB及びRB1帯域からRB
2帯域を分離する。増幅器64はBB及びRB1帯域を受信、増幅するのに対し
て、フィルター71は増幅器64からの出力を受信し、BB帯域とRB1帯域を
分離する。BB帯域は等化フィルター74によって等化され、第1のOADMス
テージ75によって受信され、そこで所定の信号がドロップ及び/又はアドされ
、さらに増幅器65によって増幅される。すでにTPA12内のデエンファシス
・フィルター61を通過したRB1帯域は最初に増幅器66によって増幅され、
次に第2のOADMステージ76によって受信され、そこで所定の信号がドロッ
プ及び/又はアドされ、さらに増幅器67によって増幅される。RB2帯域は増
幅器68によって増幅され、次に第3のOADMステージ77によって受信され
、そこで所定の信号がドロップ及び/又はアドされ、さらに増幅器69によって
増幅される。増幅されたBB、RB1、及びRB2帯域はその後フィルター72
によって単一広帯域SWBに再び結合される。
【0079】 単一広帯域SWBを受信する増幅器64は、好ましくは線形方式で作動する単
一光ファイバー増幅器で構成されている。つまり、増幅器64はその出力パワー
がその入力パワーに依存するような状態で作動される。実際の実施形態に応じて
、増幅器64はあるいは単一ステージあるいは多重ステージ増幅器のいずれであ
ってもよい。それを線形状態で作動させることによって、増幅器64はBB及び
RB1帯域チャンネル間の出力依存性を保証するのに役立つ。言い換えれば、線
形状態で作動する増幅器64によって、2つの準帯域BB、RB1のうちの1つ
の個別チャンネルの出力パワー(及び信号:ノイズ比)が他の準帯域RB1、B
B内のチャンネルが付加あるいは除去されても大幅には変化しない。高密度シス
テム内での一部あるいはすべてのチャンネルの存在には影響を受けないようにす
るためには、第1ステージ増幅器(増幅器64及び増幅器68など)をライン・
サイト40で、不飽和方式で、個別の等化及び増幅を行うためにその一部を取り
出す前に作動させる必要がある。好ましい実施の形態においては、増幅器64及
び68はエルビウム・ドープ・ファイバー増幅器であり、各帯域に対して好まし
くは5.5dB以下のノイズ指数を得るために980nmポンプで作動するレー
ザ・ダイオード(図示せず)と共伝播方向でポンプされる。
【0080】 フィルター71は例えば、3ポート装置、好ましくはBB帯域を等化フィル
ター74に供給するドロップ・ポートとRB1taiikiwo 増幅器56に
供給する反射ポートを有する3ポート装置で構成することができる。
【0081】 増幅器66は、好ましくは飽和単一のエルビウム・ドープ・ファイバー増幅器
で、従ってその出力パワーはその入力パワーとは基本的に無関係である。こうし
た方法で、増幅器66はBB帯域内でのチャンネルと比較してRB1帯域でのチ
ャンネルのパワーを飛躍的に大きくする。この好ましい実施の形態においては、
BB帯域と比較してRB1帯域のチャンネルの数が多いので(つまり、後者での
16チャンネルに対して48チャンネル)、RB1帯域チャンネルは通常増幅器
64を通過するとより低いゲインを持つことになる。その結果、増幅器66はR
B1対域内のチャンネルのパワーをBB帯域のそれとバランスを保たせるように
機能する。もちろん、BB及びRB1帯域の他のチャンネル構成に対しては、増
幅器66は必要ないかもしれないが、それとは別にライン・サイト40のBB帯
域側で必要とされる場合もある。
【0082】 RB1帯域のチャンネルに関しては、増幅器64と66は合わせて2ステージ
増幅器とみなすことができ、この場合、最初のステージは線形モードで作動し、
二番目のステージは飽和状態で作動される。RB1帯域内の出力パワーの安定化
に役立てるため、増幅器64と68は好ましくは同じレーザ・ダイオード・ソー
スでポンプされる。こうした方法で、EP695049にも述べられているよう
に、増幅器64からの残留ポンプ出力は増幅器66に提供される。特に、ライン
・サイト40は増幅器64とフィルター71との間に配置されたWMDカップラ
を含んでおり、これは増幅器64の出力に残っている980nmポンプ光を抽出
する。このWDMカップラとして、例えば、E−TEK DYNAMICS I
NC, 1885 Lundy Ave., San Jose, CA(US
A)から発売されているモデルSWDMCPR3PS110などを用いることが
できる。このWDMカップラからの出力は同じタイプで増幅器66の後の光通路
内に配置されている第2のWDMカップラに送られる。これらふたつのカップラ
は残留980nmポンプ信号を比較的低いロスで伝送する光ファイバー78によ
って結合されている。第2のWDMカップラは残留980nmポンプ出力を反対
の伝播方向で増幅器66に送る。
【0083】 増幅器66から、RB1帯域信号は本出願人の名義による欧州特許出願第98
110594.3号に述べられているタイプの既知のタイプのOADMステージ
76に送られる。OADMステージ76から、RB1帯域信号は増幅器67に送
られる。好ましいエルビウム・ドープ・ファイバー増幅器の場合、増幅器67は
例えば増幅器64及び68を駆動するレーザ(図示せず)を上回るポンプ出力を
有するレーザ・ダイオード・ソースからの、例えば1480nmのポンプ波長を
有している。1480nm波長はエルビウム・ドープ・ファイバーのための他の
ポンプ波長と比較して高出力パワーの出力に対して優れた変換効率を提供してく
れる。あるいは、高出力980nmポンプ・ソースあるいは、975nmと98
6nmでのものなど多重化ポンプ・ソースのグループ、あるいは980nmでの
二極化ポンプ・ソースを用いて増幅器67を駆動させることもできるであろう。
増幅器67は好ましくはRB1帯域内の信号に対してパワー・ブーストを提供す
るために飽和状態で作動されるが、望ましい場合多段階増幅器で構成してもよい
【0084】 増幅器64とフィルター71を通過した後、BB帯域は等化フィルター74に
入る。上にも述べたように、エルビウム・ドープ・ファイバー・スペクトル発光
範囲はBB帯域領域にピークを持っているが、RB1帯域領域ではほぼフラット
な状態を維持する。その結果、RB帯域あるいは単一広帯域SWB(BB帯域を
含む)がエルビウム・ドープ・ファイバー増幅器によって増幅されると、BB帯
域領域内のチャンネルが不均等に増幅される。また、上でも検討したように、こ
の不均等増幅という問題を克服するために等化手段が適用されると、等化はスペ
クトル全体のチャンネルに適用されてしまい、その結果ゲインの不均衡が継続し
てしまう。しかしながら、チャンネルのスペクトルをBB帯域とRB1帯域に分
割することにより、BB帯域でのより少なくなった作動エリアでの等化が行われ
、BB帯域のチャンネルに対してゲイン特性の適切な平坦化を行うことができる
【0085】 好ましい実施の形態で、等化フィルター74は、異なった波長で指定された減
衰を行う長期チャープ・ブラッグ回折格子技術に基づく2ポート装置で構成され
る。例えば、BB帯域に対する等化フィルター74は1529nmから1536
nmまでの作動波長範囲を有することができ、谷の底での波長は1530.3n
m〜1530.7nmの間である。等化フィルター74は単独で用いる必要はな
く、最適フィルター形状をもたらし、それによってWDMシステム1で用いられ
る手いる特定の増幅器に対してゲイン等化をもたらすために、他のフィルター(
図示せず)とカスケードで組み合わせて用いることもできる。等化フィルター7
4は当業者でもつくることができ、あるいはその分野の多数の業者から入手する
こともできる。なお、この等化フィルター74のために用いられる特定の構造は
当業者には周知のことであり、例えば、長期間回折格子、干渉性フィルター、あ
るいはマッハ・ツエンダー・タイプの光ファイバーなどの特殊なブラッグ回折格
子を含むこともできる。
【0086】 等化フィルター74から、BB帯域信号は例えばOADMステージ76と同じ
タイプのOADMステージ75に送られ、そしてさらに増幅器65に送られる。
好ましいエルビウム・ドープ・ファイバー増幅器を用いると、増幅器65は98
0nmの波長を持つことになり、これはレーザ・ダイオード・ソース(図示せず
)によって提供され、増幅器65を反対の伝播方向にポンピングするための光通
路にWDMカップラ(図示せず)を介して結合される。BB帯域のチャンネルが
両方の増幅器64と65を通過するので、等化フィルター74はこれら両方の増
幅器によって引き起こされるゲイン不均衡を補償することができる。従って、等
化フィルター74でのデシベル降下はBB帯域に対する全体的な増幅及びライン
・パワーの必要性に従って決めなければならない。増幅器65は好ましくはBB
帯域内の信号にパワー・ブーストを与えるために飽和状態で作動し、望ましい場
合は多重ステージ増幅器で構成してもよい。
【0087】 RB2帯域は、システムの必要性に応じて980nmか1480nmポンプ光
でポンプされるエルビウム・ドープ・ファイバー増幅器であるファイバー増幅器
68から受信される。増幅器68から、RB2帯域チャンネルが、例えばOAD
Mステージ75及び76と同じタイプのOADMステージ77に運ばれ、そして
増幅器69に供給される。増幅器69は、本発明に依ればRB2帯域を増幅する
ようになっているエルビウム/イッテルビウム共ドープ増幅器であり、これにつ
いては図10を参照して詳しく説明する。
【0088】 それぞれ増幅器65、67、及び69を通過した後、増幅されたBB、RB
1、及びRB2帯域は再びフィルター72によって単一広帯域SWBに結合され
る。図4のフィルター54と同様、フィルター72は、例えば2つのカスケード
された干渉性3−ポート・フィルター(図示せず)を含んでいてもよく、この場
合最初のものがBBをRB1帯域と結合し、二番目のもの第1のフィルターによ
って与えられるBB及びRB1帯域をRB2帯域と結合する。
【0089】 TPA部12の場合と同様、ライン・サイト40も例えば、WDM1480
/1550干渉性フィルター(図示せず)を通じて光モニターとサービス回線挿
入及び抽出部(図示せず)を含むことができる。これらの要素の1つ又は複数は
ライン・サイト40のいずれの相互接続箇所に含めることができる。
【0090】 増幅器64−69、フィルター70−72、及びOADMステージ75−76
に加えて、ライン・サイト40は長距離通信リンクに沿って信号伝送中に発生す
る可能性のある色分散を補償するための分散補償モジュール(DCM)を含んで
いてもよい。DCM(図示せず)は好ましくはBB、RB1、及びRB2帯域の
いずれか1つあるいは複数におけるチャンネル分散を補償するために増幅器65
、67、及び69のいずれか1つ又は複数の上流で結合されたサブユニットで構
成され、そしていくつかの形状を持っていてもよい。例えば、DCMは第1のポ
ートが3つの帯域BB、RB1、及びRB2のチャンネルを受信するように接続
された光学サーキュレータを有していてよい。チャープ化されたブラッグ回折格
子をそのサーキュレータの第2のポートに取付けることができる。これらのチャ
ンネルは第2のポートを出て、ブラッグ回折格子で反射されて色分散を補償する
。分散補償された信号はその後サーキュレータの次のポートをでて、WDM内で
の伝送が続けられる。一定の長さの分散補償ファイバーなど、チャープ化された
ブラッグ回折格子以外の他の装置も色分散を補償するために用いることができる
。DCM部の設計及び仕様は本発明に限定されず、そして、WDMシステム1で
は、システム実施の全体的必要性に応じてDCM部を用いても、あるいは省略し
てもよい。
【0091】 ライン・サイト40の後、結合された単一広帯域SWB信号は光ファイバー回
線30の一定の長さの長距離光伝送ファイバーを通過する。第1及び第2の端末
サイト10、20間の距離がその光信号の減衰を起こさせるのに十分な程長い場
合、つまり100キロメートル以上の場合、増幅を行う1つ又は複数の追加的な
ライン・サイト40を用いることができる。実際の構成では、5スパンの長距離
伝送ファイバが用いられ(それぞれ0.22dB/Kmのパワー・ロスと総スパ
ン・ロスが約25dBとなるような長さを有している)、4つの増幅ライン・サ
イト40によって分離されている。
【0092】 伝送ファイバーの最後のスパンに続いて、RPA部14が最後のライン・サイ
ト40からの単一広帯域SWBを受信し、その通信リンクの末端での受信及び検
出のために単一広帯域SWBの信号を用意する。図7に示すように、RPA部1
4は増幅器(AMP)81−85、フィルター86と87、等化フィルター88
、そして、必要であれば、3つのルーター・モジュール91−93を含むことが
できる。
【0093】 フィルター85は単一広帯域SWBを受信して、BB及びRB1帯域からRB
2帯域を分離する。増幅器81は好ましくはエルビウムがドープされており、B
B及びRB1帯域のチャンネルに対する信号:ノイズ比率を改善するのに役立つ
ようにBB及びRB1帯域を増幅する。増幅器81は例えば980nmポンプ、
あるいは別の波長で作動するポンプでポンプされ、その増幅器のノイズ指数を低
くする。BB及びRB1帯域はその後フィルター87によって分離される。
【0094】 TPA部12及びライン・サイト40の場合と同様に、増幅器82及び83は
BB帯域と、そしてRB1帯域をそれぞれ980nmポンピングで増幅する。R
B1地域のチャンネル間の出力パワーの安定化に寄与するために、増幅器81及
び83は好ましくは残留980nmポンプ信号を比較的低いロスで伝送する結合
光ファイバー89を用いて同じ980nmレーザ・ダイオード・ポンプ・ソース
によってポンプされる。具体的には、増幅器81は増幅器81と87の間に位置
し、増幅器81の出力端に残っている980nmポンプ光を抽出するWDMカッ
プラと結合されている。このWDMカップラとして、例えば、E−TEK DY
NAMICS INC, 1885 Lundy Ave., San Jos
e, CA(USA)から市販されているモデル番号SWDMCPR3PS11
0を用いることができる。このWDMカップラからの出力は同じタイプで、増幅
器83の後の光通路内に配置されている第2のWDMカップラに送られる。これ
ら2つのカップラは光ファイバー89によって結合されており、残留980nm
ポンプ光を比較的低いロスで伝送する。第2のWDMカップラはこの残留980
nmポンプ光を反対の伝播方向で増幅器83に送り込む。従って、増幅器81−
83、フィルター87、そして等化フィルター88はそれぞれライン・サイト4
0の増幅器64、65、及び67、フィルター71、そして等化フィルター74
と同じ機能を果たしており、システム全体の必要性に応じて、同じ、あるいは同
等の部品を使用してもよい。
【0095】 増幅器84はRB2帯域を受信、増幅するためにフィルター88と結合されて
いる。増幅器84は、例えば、図6の増幅器68と同じエルビウム・ドープ増幅
器である。そして、RB2帯域チャンネルは次に、好ましくは周知のタイプのエ
ルビウム・ドープ増幅器である増幅器85によって受信される。
【0096】 RPA部14はさらに、ルーティング・ステージ90を含んでおり、これはB
B、RB1、及びRB2対域内のチャンネル・スペーシングをデマルチプレクシ
ング部15のチャンネル分離能力に適合させることができる。特に、デマルチプ
レクシング部15のチャンネル分離能力は比較的広いチャンネル・スペーシング
(例えば、100GHzグリッド)で、同時にWDMシステム1内のチャンネル
間の密度が高い場合(例えば、50GHz)、RPA部14は図7に示すルーテ
ィング・スペースを含むことができる。デマルチプレクシング部15のチャンネ
ル分離能力にもとづて、その他の構造を付加することもできる。
【0097】 ルーティング・ステージ90は3つのルータ・モジュール91−93を含んで
いる。各ルータ・モジュール91−93はそれぞれの帯域を」2つの準帯域に分
け、各準帯域は対応する帯域のチャンネルの半分を含んでいる。例えば、BB帯
域がそれぞれ50GHzで分離された16チャンネルλ−λ16を含んでいる
場合、ルータ・モジュール91は、そのBB帯域を100GHzで分離されたチ
ャンネルλ、λ、・・・λ15を有する第1の準帯域BB“と、100GH
zで分離されたチャンネルλ、λ、・・・λ16を有する第2の準帯域BB
′に分離し、準帯域BB′のチャンネルでインターリーブする。同様の方法で、
ルータ・モジュール92と93はRB1とRB2をそれぞれ第1の準帯域RB1
′とRB2’及び第2の準帯域RB’’及びRB2’’に分離する。
【0098】 各ルータ・モジュール91−93は、例えば、第1のポートに取り付けられた
第1の一連のブラッグ回折格子と、第2のポートに取り付けられた第2の一連の
回折格子を有するカップラ(図示せず)を含むことができる。第1のポートに取
り付けられたブラッグ回折格子はすべて1つおきのチャンネル(すなわち、偶数
チャンネル)に対応する反射波長を融資、第2のポートに取り付けられたブラッ
グ回折格子は残りのチャンネル(すなわち、奇数チャンネル)に対応する反射波
長を有する第2のポートに取り付けられている。回折格子のこうした構成は1つ
の入力経路をチャンネル間スペーシングの2倍のスペーシングで2つの出力経路
に分離するのにも役立つ。
【0099】 RPA部を通過した後、BB、RB1、及びRB2帯域あるいはそれに対応す
る準帯域はそれぞれデマルチプレクシング部15によって受信される。図8に示
すように、デマルチプレクシング部15は6つの波長デマルチプレクサ(WD)
95’、95’’、96’、96’’、97’、97’’を含んでおり、これら
はそれぞれ対応する準帯域BB’、BB’’、RB1’、RB’’、RB2’及
びRB’’を受信し、出力チャンネル17を発生する。デマルチプレクシング部
15はさらに、出力チャンネル17を受信するための受信装置Rx1−Rx12
8を含んでいる。
【0100】 波長デマルチプレクサは好ましくはアレイ波長回折格子装置を含んでいるが、
同じ、あるいは同様の波長分離を達成するための別の構造も考えられる。例えば
、準帯域BB’、BB’’、RB1’、RB’’、RB2’及びRB’’内のチ
ャンネルをデマルチプレクスするために干渉性フィルター、ファブリー・ペロー
・フィルター、あるいはイン−ファイバー・ブラッグ回折格子を通常の方法で用
いることもできる。
【0101】 好ましい構成においては、デマルチプレクシング部15は干渉性フィルター及
びAWGフィルター技術を結合している。また、ファブリー・ペロー・フィルタ
ー、あるいはイン−ファイバー・ブラッグ回折格子を使用することもできる。好
ましくは干渉性フィルターを有する8チャンネル・デマルチプレクサであるWD
95’、95’’は第1の準帯域BB’と第2の準帯域BB’’をそれぞれ受信
し、デマルチプレックスする。具体的には、WD95’はチャンネルλ、λ 、・・・λ15をデマルチプレックスし、WD95’’はチャンネルλ、λ 、・・・λ16をデマルチプレックスする。しかしながら、WD95’とWD9
5’’の両方とも1x8タイプのAWG100GHzデマルチプレクサであって
もよい。同様に、WD96’とWD96’’は第1の準帯域RB1’と第2の準
帯域RB1’’をそれぞれ受信、デマルチプレックスし、チャンネルλ17−λ 54 を発生し、WD97’とWD97’’は第1の準帯域RB2’と第2の準帯
域RB2’’をそれぞれ受信、デマルチプレックスして、チャンネルλ55−λ 128 を発生する。WD96’とWD96’’の両方とも利用可能なデマルチプ
レクサ・ポートのうちの24のポートだけを用いるように設定された1x32タ
イプのAWG100GHzデマルチプレクサであってよく、WD97’及びWD
97’’の両方とも利用できるデマルチプレクサ・ポートのすべてを使用する1
x32AWG100GHzデマルチプレクサであってもよい。出力チャンネル1
7はWD95’、95’’、96’、96’’、97’、97’’によってデマ
ルチプレックスされた個別チャンネルによって構成され、出力チャンネル17の
各チャンネル17は受信装置Rx1−Rx128の1つによって受信される。
【0102】 図9は本発明による光増幅器100を示している。光増幅器100は図4の増
幅器部53と図6の増幅器部69の両方で、RB2帯域の信号を増幅させるため
に用いることができる。
【0103】 増幅器100は好ましくは双方向でポンプされる光増幅器で、以下のものを含
んでいる。
【0104】 −増幅される光信号の入力用の入力ポート101 −増幅後の光信号の出力のための出力ポート −入力ポート101に光学的に結合された第1の端部103aと出力端部10
2に光学的に結合された第2の端部103bを有し、光信号を増幅するようにな
っているアクティブ・ファイバー103 −第1の光カップラ105によって上記アクティブ・ファイバー103に光学
的に結合され、好ましは伝送される信号と同じ伝播方向で第1のポンプ放射を上
記アクティブ・ファイバー103に供給するようになっている第1のポンプ・ソ
ース104 −第2の光カップラ106によって上記アクティブ・ファイバー103に光学
的に結合され、好ましは伝送される信号と反対の伝播方向で第2のポンプ放射を
上記アクティブ・ファイバー103に供給するようになっている第2のポンプ・
ソース104 あるいは、第1のポンプ放射、第2のポンプ放射、そして出力信号をその都度
マルチプレクシングすることで、第1のポンプ放射と第2のポンプ放射を、好ま
しくは同じ伝播方向でアクティブ・ファイバー103に送ってもよい。
【0105】 あるいは、第1のポンプ・ソース及び/又は第2のポンプ・ソースの代わりに
複数のポンプ・ソースを用いることもできる。この複数のポンプ・ソースは波長
(異なった波長で作動している場合)あるいは極性のいずれかでマルチプレック
スすることができる。
【0106】 増幅器100は、入力端部101からカップラ105だけに光が伝送されるよ
うにするための入力端101と第1のカップラ105との間に配置された周知の
タイプの第1の光アイソレータ108、および/または、第2のカップラ107
から出力端部102だけに光が伝送されるように第2のカップラ107と出力端
部102との間に配置された周知のタイプの第2の光アイソレータ109とを含
んでいてもよい。
【0107】 アクティブ・ファイバー103はエルビウムとイッテルビウムの両方がドープ
されたシリカ・ファイバーである。アクティブ・ファイバー103は単一モード
で、好ましくは10mから30mの間の長さ、そして好ましくは0.15〜0.
22の間のアパチャー値を有している。アクティブ・ファイバー103のコアは
以下の成分を表示された濃度で含んでいる。
【0108】 −Al: 0.1−13原子パーセント −P: 0.1−30原子パーセント −Er: 0.1−0.5原子パーセント −Yb:0.5−3.5原子パーセント エルビウムとイッテルビウム濃度の比率は1:5〜1:30の範囲、例えば、
1:20である。
【0109】 第1のカップラ105は好ましくはマイクロ光干渉性WDMカップラで、以下
の部品を含んでいる。
【0110】 −増幅される(RB2帯域チャンネル内の)信号を受信するために光学的に入
力ポート101に結合された第1のアクセス・ファイバー −第1のポンプ放射を受信するために、単一モード光ファイバー110で光学
的に第1のポンプ・ソース104に結合された第2のアクセス・ファイバー10
5b −アクティブ・ファイバー103に第1のポンプ放射と共に(そして同じ伝播
方向で)増幅するために光信号を送るためにアクティブ・ファイバー103に光
学的に結合された第3のアクセス・ファイバー105c 上記第1のカップラ105はさらにそのアクセス・ファイバー内で光ビームを
その都度導く集光レンズ・システム(図示せず)と、選択性反射面(図示せず)
、例えばダイクロイックミラーを含んでいる。カップラ内でのその反射面の実際
の傾斜は信号とポンプ放射を搬送する入力光ビームの方向に依存する。好ましく
は、カップラ105内の選択性反射面はRB2帯域チャンネルの波長に対しては
透明で、第1のポンピング放射の波長は反射する。こうした方法で、RB2帯域
チャンネルはほとんどロスなしで反射面を通過し、第1のポンプ放射は反射面に
よってアクティブ・ファイバー103のコア内に反射される。また、第1のカッ
プラ105はRB2帯域チャンネルの波長に対しては反射性を示し、第1のポン
ピング放射の波長に対しては透明性である選択性反射面を含んでいてもよい。
【0111】 この第1のカップラ105は、好ましくは0.6dB以下の光信号に対する挿
入ロスを有している。例えば、第1のカップラ105はOPlink社製造のモ
デルNWDM−45/54である。
【0112】 別の実施の形態によれば、上記第1のカップラ105は溶融ファイバー状のカ
ップラである。
【0113】 第2のカップラ107は好ましくは溶融ファイバーWDMカップラで、以下の
部品を含んでいる。
【0114】 −出力ポート102に増幅された信号を供給するために出力ポートに光学的に
結合された第1のアクセス・ファイバー107a −対応するポンプ放射を受信するために、光ファイバー111によって第2の
ポンプ・ソース106に光学的に接続された第2のアクティブ・ファイバー10
7b −アクセス・ファイバー103から増幅された光信号を受信し、そしてアクテ
ィブ・ファイバー103に対して第2のポンプ・ソース106によって発生され
たポンプ放射を供給するためにアクティブ・ファイバー103に光学的に結合さ
れた第3のアクセス・ファイバー107c −開放端部を有する、つまり低反射終端されている第4のアクセス・ファイバ
ー107d 第2のカップラ107は第1及び第3のアクセス・ファイバー107a、10
7cを形成している第1のファイバーと第2及び第4のアクセス・ファイバー1
07b、107を形成している第2のファイバーを融合することでつくることが
できる。
【0115】 第2のカップラ107は好ましくは光信号に対して0.3dB以下の挿入ロス
を有している。
【0116】 第1のポンプ・ソース104は好ましくは半導体レーザ・ダイオードであり、
1465nm〜1495nmの範囲の波長で第1のポンプ放射を提供し、アクテ
ィブ・ファイバー103内のErイオンを励起するようになっている。第1のポ
ンプ・ソース104によって提供されるポンピングパワーは好ましくは40mW
と150mWの間である。第1のポンプ・ソース104は、例えば、SUMIT
OMO ELECTRIC INDUSTRIES, Ltd.によるモデル番
号SLA5600−DAである。
【0117】 特に共伝播方向ポンピングにおけるErの直接ポンピングは、アクティブ・フ
ァイバー103内で光信号の予備増幅を発生させるものと考えられる。この予備
増幅はYbイオンをポンピングすることでもたらされるブースティング効果と組
み合わさって、特に低入力パワー状態での増幅器で観察される大幅な性能強化の
理由となっていると考えられる。
【0118】 本出願人は、1480nm帯域でErイオンを直接ポンピングする方が980
nm帯域でポンピングするより好ましいことを発見した。実際、1480nmで
のポンプ放射は980nmポンプ放射の場合と違ってアクティブ・ファイバー内
でゆっくりと吸収され、従ってより長い波長(1600nm)でより高い蛍光を
発生すると考えられる。これによって、光信号パワーが過剰なASE蓄積を抑制
しつつアクティブ・ファイバーにそって徐々に高くなることを可能にしている。
【0119】 提案されている増幅器は、以下にも述べるように、−25dB程度までの非常
に低い入力パワーで光信号を増幅させることができる。
【0120】 図10で、第2のポンプ・ソース106は、好ましくはファイバー・レーザ1
12とポンプ・レーザ・ダイオード113を含んでいる。好適に、ファイバー・
レーザ112は、1000nmから1100nmの範囲の波長で第2のポンプ放
射を発生するように適合化されており、そしてアクティブ・ファイバー103内
でYbイオンを励起させるようになっている。ファイバー・レーザ112は、好
ましくは二重クラッド・ファイバー114と第2のブラッグ回折格子118、1
19で構成されている。ブラッグ回折格子118、119は、二重クラッド・フ
ァイバー114の両端に書き込まれファイバー・レーザ112のファブリー・ペ
ロー共振キャビティの境界を定めている。
【0121】 ポンプ・レーザ・ダイオード113は、上記二重クラッド・ファイバー114
の一方の端部に光学的に結合されており、その二重クラッド・ファーバー114
に対してポンピングを行うために励起放射を発生する。二重クラッド・ファーバ
ー114の反対側はアクティブ・ファイバー103に対して第2のポンプ放射を
伝送するためにファイバー111にスプライスされている。
【0122】 図11aは、二重クラッド・ファーバー114の実際の寸法とはずれた断面を
示している。ファイバー114は第一の屈折率n1を有するコア115、そのコ
ア115を取り囲んでおり、第2の屈折率n<nを有する内側クラッド11
6、そして、上記内側クラッド116を取り囲んでおり、第3の屈折率n<n を有する外側クラッド117を含んでいる。コア115、内側クラッド116
及び外側クラッド117は同軸である。
【0123】 ファイバー114は、好ましくはアクティブ・ファイバー103をポンピング
するのに適した波長で第2のポンプ放射を発生させるために高濃度のYbでドー
プされたコア115を有するシリカ・ファイバーである。コア115内のYb濃
度は好ましくは0.1原子%以上、より好ましくは0.7原子%から1.5原子
%の範囲である。
【0124】 コア115の他の成分の濃度は好ましくは以下の範囲である。
【0125】 −Ge: 0.1−20原子%の間 −Al: 0.1−6原子%の間 −P: 0.1−20原子%の間 ポンプ・レーザ・ダイオード113は、好ましくは、発光スペクトルの中心が
二重クラッド・ファーバー114内でドーパント・イオンをポンプするのに適し
た波長、好ましくは910nm〜925nmの範囲を中心としている広域レーザ
である。ポンプ・レーザ・ダイオード113は、好ましくは、励起放射を非常に
高い効率(100%近く)でアクティブ・ファイバー114内に結合するために
、ほぼ同じ直径のコアを有する出力多重モード光ファイバー120と同じアパチ
ャーのアクティブ・ファイバー114の内側クラッド116を備えている。
【0126】 図11bに示すように、通常の動作条件の下では、ポンプ・レーザ・ダイオー
ド113によって発生されるポンプ放射は内側クラッド116に供給され、コア
115によって漸次吸収され、Ybイオンを励起する。Ybイオンを脱励起する
と1000−1100nmの波長範囲の刺激発光が発生し、それがコア115な
いに伝播してそれ自体を励起する。回折格子118、118は、1000−11
00nmの波長範囲(例えば1047nm)の所定の波長を反射して、複数回の
反射の後に、ポンプ・レーザ・ダイオード113とは反対側のファイバー端部1
14から発光されるこの特殊波長での高出力レーザ放射を発生させる。
【0127】 ファイバー・レーザ112は、最初に望ましいレーザ性能に従って最適化され
た特性(長さ、形状、及び組成)を有する二重クラッド・ファーバー114を作
り、次にファイバー114の両端に回折格子118と119を書き込んで実現す
ることができる。
【0128】 ファイバー114を作るためには、2つの異なったプレフォーム(図示せず)
を用いる。第一のプレフォームはコア115と内側クラッド116の内側部分を
得るために用いられる。第1のプレフォームは周知の「化学的気相成長」(CV
D)法を用いてSiO、P、及びAlを堆積させ、次に、周知の
「溶液ドーピング」法を用いて希土類イッテルビウムを導入することでつくられ
る。この第1のプレフォームは次にその外径を所定の値に減少するように加工さ
れる。
【0129】 市販タイプの第2のプレフォームは上記内側クラッド116の外部部分と外側
クラッド117を得るために用いられる。この第2のプレフォームは中心領域が
純粋なSiOで、その周辺領域はフッ素がドープされたSiOである。第2
のプレフォームの中心領域はその一部が除去されて上記第1のプレフォームの外
径より多少大きな直径を有する中心長さ方向の孔が形成されており、その孔に上
記第1のプレフォームが導入される。内側のクラッドはその一部は上記第1のプ
レフォームによって、一部は第2のプレフォームによって形成されている。
【0130】 以上のようにして得られた3層プレフォームを通常の方法で線引きして光ファ
イバー114を得る。
【0131】 回折格子118及び119は、図12に示す回折格子書き込みアセンブリを用
い、以下に述べるような本出願人が開発した手法で書き込むことができる。
【0132】 図12で、回折格子書き込みアセンブリ130は、ファイバー114の第1の
端部に光学的に結合されたポンプ・レーザ・ダイオード113と、光出力測定装
置131、好ましくはファイバー114の第2の端部114bの全面に配置され
たパワーメータ、そしてファイバー114の第2の端部114bと上記想定装置
131との間に配置された光バンド・パス・フィルター132によって構成され
ている。
【0133】 測定装置131は、例えば、ANDO AQ2140タイプのパワーメータで
ある。
【0134】 フィルター132は、好ましくはソース106のでレーザ発光λlaser
所定の波長を中心とする干渉性フィルターである。
【0135】 アセンブリ130はさらに好ましくはDAC(デジタル・アナログ・コンバー
タ)133によって、そして側主なソフトウエア(例えばLabvlew(登録
商標))を用いてポンプ・レーザ・ダイオード113と装置131を制御するよ
うになっているプロセッサ(PC)134を含んでいる。DAC133は例えば
National Instruments PCI 6110Eのタイプのも
のでもよい。図12に示すように、プロセッサ134はさらに測定装置131に
よって提供される情報に従って、回折格子書き込みプロセス中にレーザ105の
out/Ppump特性を(ディスプレイ上に)提供するように構成される。
【0136】 さらに、アセンブリ130はファイバー114に回折格子118、119を書
き込むのに適したUV書き込み装置を含んでいる。UV書き込み装置135は好
ましくはエキシマ・レーザ装置を含んでいる。
【0137】 第1の回折格子118を書き込む方法を図16の流れ図、及び図18の構成図
を参照にして以下に説明する。この方法は以下のステップを含んでいる。
【0138】 −好ましくはガラス/空気界面で所定の反射率R、好ましくは4%程度が得
られるように、ファイバー114の第2の端部を切断、洗浄して(ブロック20
0)アクティブ・ファイバーに接合した反射面を形成するステップ;この反射面
は第1の回折格子に期待される反射波長帯域より広い波長帯域を有している。
【0139】 −ドーパント・イオンを励起し、そして自由発光を形成する増幅された刺激発
光(ASE)を発生させるためにポンプ・レーザ・ダイオード113によって光
出力Pinを有するポンプ放射をアクティブ・ファイバー114に供給するステ
ップ(ブロック210) −UV書き込み装置105によって、所定のレーザ波長λlaserに対応す
る空間期間で、ファイバー114の第1の端部114a近くに第1の回折格子1
18を書き込むステップ(ブロック220); 第1の回折格子は変動する反射
率R1を有しており、ファイバー114の第2の端部114bと共に共振キャビ
ティを形成して、刺激発光がファイバー114で行ったり来たりすることができ
るようにし、さらに波長λlaserでレーザ発光として出力できるようにする
【0140】 −書き込みステップ中にプロセッサ134及びDAC133によってポンプ・
レーザ・ダイオード113を駆動させることで、所定の出力範囲(可能であれば
ゼロ出力から)ポンプ放射の出力を繰り返し走査するステップ(ブロック230
);レーザ発光を行わせるためのポンプ放射の最大値は回折格子強度に依存する
閾値パワーPthを定義し、走査期間は、例えば15−20秒間である。
【0141】 −フィルター132により、ファイバー114の第2の端部114bからの出
力である光放射をスペクトル的にフィルタリングするステップ(ブロック240
);フィルタリングを行うことで、残留ポンプ放射と、そして書き込みプロセス
の開始時の自由放射を抑制することが可能になる。
【0142】 −書き込み及び走査ステップ中に、測定装置131によって、フィルタリング
された出力放射を測定するステップ(ブロック250);光出力の測定とは、走
査中に所定の数N(例えば10)の光出力値を得るステップを含んでおり、各値
は所定の測定期間(例えば2秒間)中に検出された出力の平均値を計算すること
で得られる;光出力値の所定の数Nと所定の測定期間とは走査期間の値と関係し
ている。
【0143】 −レーザ効率ηと閾値出力Pthを得るために、好ましくは直線回帰を行うこ
とで測定された光出力を処理するステップ(ブロック260);直線回帰の実行
はPout/Pin特性曲線の最後のN個のポイント(最後の走査期間中に得ら
れたN個の光出力値に対応する)に最もよく合う直線を見つけるステップと、そ
して、ηとPthの現在値を得るために、その傾斜及びその直線とPin軸との
交点を評価するステップを含んでいる。
【0144】 − ηの現在値(ηcurr、図18aのポイントA)、つまり最後の走査期間
に関連したηの値をηの先行値(ηprec、図18aのポイントB)、つまり
その処理の前ステップで得られた前の走査期間に関連した値を比較して効率ηが
増大しているか同かをチェックするステップ(ブロック270);効率ηの現在
値ηcurrは第1の反射率Rの現在値に関係している。
【0145】 −効率が増大している場合(ηcurr>ηprec)、書き込み、走査、フ
ィルタリング、モニタリング、処理、及びチェック(ブロック220−270)
を繰り返すステップ −レーザ効率ηが劣化し始めた場合、つまり、効率ηがもはや増大せず(ηc
urr≦ηprec)、限界値ηlimit(図18aのポイントC)に到達し
た場合は、上記のプロセスを停止するステップ(ブロック280);ηlimi は第1の回折格子の反射率Rの最大値(100%近く)であり、Rの想定
値(4%)で得ることができる最大効率である;書き込みプロセスがこのポイン
トを超えて続けられると、ηは欠陥中心線の飽和及び干渉フリンジ・コントラス
トの現象などのいくつ外部からもたらされる現象に関連した回折格子の劣化によ
って低下するであろう(図18aのポイントD)。
【0146】 −効率限界値ηlimitに基づいて第1の回折格子118の最終反射率を評
価するステップ(ブロック290) 上に述べた第1の回折格子を書き込む工程は全体で数分間を要するだけである
【0147】 第1の回折格子は好ましくは0.3nm〜1nm、より好ましくは0.4〜0
.7nmの範囲の反射波長を有している。
【0148】 上記第1のステップで用いられる反射面は回折格子、半反射鏡あるいはレンズ
・システムなどの微小光学要素を含むファイバーの別の部分である上記第2の端
部114b上につくられた多層干渉性反射面で形成してもよい。
【0149】 本出願人は、第1の回折格子の書き込みをいつ停止すべきかについて判断する
上で、閾値パワーPthが効率に加えてもう1つの使用可能なパラメータである
ことに気づいた。実際、閾値パワーPthは書き込み工程中に低下し、そして、
効率がその限界値であるηlimitに到達すると、限界値Pth、limit に達する。しかしながら、本出願人はPthの評価がηの評価より難しいこと、
そして書き込み工程中のPthの変動がηの変動よりすくないことに気づいた。
さらに、Pthの実際の値が直線回帰で得られる値と比較してやや違っている。
従って、本出願人はηがチェック・ステップで用いるべき好ましいパラメータで
あることに気づいた。
【0150】 通常、上記の工程の終了時に得られる限界効率ηlimitはファイバー・レ
ーザ112に対して得られる最大効率ηmax(図18aのポイントE)とは対
応していない。最大効率ηmaxに到達するためには、通常第2の回折格子を書
き込んで、その反射率を最適化する必要がある。
【0151】 アクティブ・ファイバー114の第2の端部の反射率が望ましい特性のレーザ
・キャビティを形成させるような一部の装置においては、第1の回折格子118
を書き込むだけで十分であろう。例えば、アクティブ・ファイバー114第2の
端部の反射率が4%であれば、「イン−エア・レーザ」、つまりその出力が空気
中に直接放出されるレーザに対しては十分であろう。
【0152】 本発明で想定されている使用を目的とした場合、本出願人は、少なくとも4%
の反射率を持った第2の回折格子119の存在がファイバー・レーザ112の性
能向上を可能にすることに気づいた。
【0153】 本出願人はさらに、上に述べた書き込み技術が、第2の回折格子119の実際
のスペクトル割り当てにはさらに注意しなくてはならないとしても、第2の回折
格子119の書き込みにも適していることにも気づいた。それは、アクティブ・
ファイバー114が、書き込みステップ中に、その屈折率を変え、その結果とし
て回折格子波長のピークがずれるからである。こうした欠陥を克服するために、
第2の回折格子119を好適にやや大きめのものとすることにより、そのピーク
のずれがその回折格子の帯域幅内に含まれることになる。好ましくは、第2の回
折格子の反射帯域と第1の回折格子の反射帯域との比率は1.5〜3の間である
。「フェーズ・マスク」書き込み技術が用いられる場合は、そのマスクの全面に
UV放射の所定の回折だけを投下させるスリットを設けたスクリーンを配置する
ことによって反射帯域を大きくした回折格子をえることができる。
【0154】 さらに、第1の回折格子118に関連したピークと第2の回折格子に関連した
ピークの重なりを達成するためには、書き込み中のピーク・シフトについてのア
プリオリは評価を行っておくことが好ましい。この評価は書き込み肯定の必要な
継続時間及び回折格子ピーク1秒あたりのおおよそのずれを評価することによっ
て行うことができる。
【0155】 第2の回折格子119を書き込む方法を図17の流れ図と図18bの図を参照
して以下に説明する。この方法は以下のステップを含んでいる。
【0156】 −無視できる程度の反射率を有し、(ファイバー軸に対して垂直な平面に対し
て)7−8℃の角度で傾斜した端面を得るために、アクティブ・ファイバー11
4の第2の端部を切断するステップ(ブロック300) −アクティブ・ファイバー114のドーパント・イオンを励起するために、ポ
ンプ・レーザ・ダイオード113を用いてアクティブ・ファイバー114に光出
力Pinを有するポンプ放射を供給するステップ(ブロック310) −UV書き込み装置105によって、所定のレーザ波長λlaserに対応す
る空間期間で、ファイバー114の第2の端部114b近くに第2の回折格子1
19を書き込むステップ(ブロック320); 第2の回折格子119 は変動
する反射率R2を有しており、ほぼ100%近い反射率R1を有する第1の回折
格子118と共に共振キャビティを形成して、刺激発光がファイバー114で行
ったり来たりすることができるようにし、さらに波長λlaserでレーザ発光
として出力できるようにする。
【0157】 −書き込みステップ中にプロセッサ134及びDAC133によってポンプ・
レーザ・ダイオード113を駆動させることで、所定の出力範囲(可能であれば
ゼロ出力から)ポンプ放射の出力を繰り返し走査するステップ(ブロック330
);レーザ発光を行わせるためのポンプ放射の最小値は第2の回折格子強度に依
存する閾値パワーPthを定義する。
【0158】 −フィルター132により、ファイバー114の第2の端部114bからの出
力である光放射をスペクトル的にフィルタリングするステップ(ブロック340
);フィルタリングを行うことで、残留ポンプ放射と、そして書き込みプロセス
の開始時の自由放射を抑制することが可能になる。
【0159】 −書き込み及び走査ステップ中に、測定装置131によって、フィルタリング
された出力放射を測定するステップ(ブロック350);光出力の測定とは、走
査中に所定の数N’(これは第1の回折格子書き込みのための所定数Nとは違っ
ている場合がある)の光出力値を得るステップを含んでおり、各値は所定測定期
間(例えば2秒間)中に検出された出力の平均値を計算することで得られる;光
出力値の所定の数N’と所定の測定期間とは走査期間の値と関係している。
【0160】 −レーザ効率ηと閾値出力Pthを得るために、好ましくは直線回帰を行うこ
とで測定された光出力を処理するステップ(ブロック360);直線回帰の実行
はPout/Pin特性曲線の最後のN個のポイント(最後の走査期間中に得ら
れたN’個の光出力値に対応する)に最もよく合う直線を見つけるステップと、
そして、ηとPthの現在値を得るために、その傾斜及びその直線とPin軸と
の交点を評価するステップを含んでいる。ηの最初に検出された値はゼロと第1
の回折格子書き込みの終了時に見出される限界値ηlimitの中間であろう。
【0161】 −ηの現在値(ηcurr、図18aのポイントA)、つまり最後の走査期間
に関連したηの値をηの先行値(ηprec、図18aのポイントB)、つまり
その処理の前ステップで得られた前の走査期間に関連した値を比較して効率ηが
増大しているか同かをチェックするステップ(ブロック370);効率ηの現在
値ηcurrは第2の反射率Rの現在値に関係している。
【0162】 −効率が増大している場合(ηcurr>ηprec)、書き込み、走査、フ
ィルタリング、モニタリング、処理、及びチェック(ブロック320−370)
を繰り返すステップ −レーザ効率ηが劣化し始めた場合、つまり、効率ηがもはや増大せず(ηc
urr≦ηprec)、最大値ηmax(図18aのポイントE)に到達した場
合は、上記のプロセスを停止するステップ(ブロック380);ηmaxは第2
の回折格子の反射率Rの最大値(例えば4−10%の間の範囲)であり、ファ
イバー・レーザ112に対して得ることができる最大効率である;書き込みプロ
セスがこのポイントを超えて続けられると、ηは欠陥中心線の飽和及び干渉フリ
ンジ・コントラストの現象などのいくつ外部からもたらされる現象に関連した回
折格子の劣化によって低下するであろう(図18aのポイントD)。
【0163】 −効率限界値ηmaxに基づいて第2の回折格子119の最終反射率を評価す
るステップ(ブロック390) 本出願人は、第2の回折格子書き込み中(R増大)、閾値Pthは進行的に
低下し、この傾向が最適値R2.optを超えても続くことに気づいた。閾値P th をより低めの値にすることは、より低いレーザ入力パワーでレーザ発光を可
能にするので有利である。従って、ファイバー・レーザ112の性能をさらに向
上させる鍵は最良の妥協値、あるいは効率ηと閾値Pthとの間の所定の関係が
達成された時にそのプロセスを中止することであろう。
【0164】 こうした妥協的措置は想定される具体的な装置に依存している。
【0165】 増幅装置100性能の実験的結果 その特性を以下に詳細に述べる増幅装置100についての実験的測定を行った
【0166】 この実験で用いられるアクティブ・ファイバー103はコア直径が4.3μm
で、クラッド直径は125μm、そして開口数NA=0.2で、組成は以下の通
りである。
【0167】
【表1】 ErとYb濃度の比率は約1:20である。
【0168】 第1のカップラ105はOPLINKによってつくられた干渉性フィルター、
モデルNWDM−45/54である。第1のカップラ105の挿入ロスは0.6
dBである。
【0169】 第2のカップラ107は溶融ファイバーWDMカップラである。第2のカップ
ラ107は、上に従って、アクセス・ファイバー107a及び107bを形成し
ている第1のファイバーと、アクセス・ファイバー107bと107dを形成し
ている第2のファイバーを溶融することでつくられる。第1のファイバーはSM
(単一モード)ファイバーで、そのコア直径は3.6μm、クラッド直径は12
5μm、そして開口数NAは0.195である。第2のファイバーはSMファイ
バーで、そのそのコア直径は3.8μm、クラッド直径は125μm、そして開
口数NAは0.195である。両方のファイバー共Corning社が製造した
タイプCS980である。第2のカップラ107は挿入ロスが1dBである。
【0170】 第1のポンプ・ソース104は1480nmで50−70mWのポンプ放射出
力を提供するようにされているレーザ・ダイオードである。
【0171】 第2のポンプ・ソース106は本出願人が製作したもので、1047nmで5
00−650mWのポンプ放射出力を提供するようになっている。ファイバー1
11はSMファイバーである。広域ダイオード・レーザ113は915nmで8
00mWの放射出力を提供するようになっている。出願人は増幅器のずっと高い
飽和出力がより強力な広域ダイオード・レーザを用いて得られるであろうとおい
ことに気づいた。
【0172】 第2のポンプ・ソースのアクティブ・ファイバー114をSEMで分析したと
ころ、そのコア115の組成は以下の通りである。
【0173】
【表2】 高濃度のYbを得るためにAl濃度は比較的高く設定してある。Ge濃度はA
l及びYbの濃度が高いことから屈折率が高いので、比較的低い。ファイバーの
開口数を低くするためにPを加えた。Pはファイバーの開口数を減らすために加
えられた。
【0174】 アクティブ・ファイバー114の長さは10mで、その曲げ直径は約40mm
である。本出願人の観察によれば、曲げ直径のこの値はファイバーにおける吸収
効率と誘発ロスとの間の最善の妥協値を示している。
【0175】 共振キャビティの長さ(すなわち、第1及び第2の回折格子118、119間
の距離)は約10mである。
【0176】 アクティブ・ファイバー114は、外側クラッド117の直径が約90μm、
内側クラッドの外径が約45μm、そしてコア115の外径が約4.5μmであ
る。コア115と内側クラッド116の間の屈折率ステップΔn’=n−n は約0.0083で、コア115と外側クラッド117の間の屈折率ステップΔ
n=n−nは約0.067である。コア115と内側クラッド116は伝送
信号を運ぶための単一モード導波路を形成しており、第1の開口数NAが約0.
155で、内側のクラッド116と外側のクラッド117がポンプ放射を運ぶた
めの多重モード導波路を形成しており、その第2の開口数NAは約0.22であ
る。
【0177】 回折格子118,119は上に述べたような方法で実現されている。回折格子
118、119は1047nmのブラッグ波長を有している。第1の回折格子1
18はピーク波長での反射率がほぼ99%であり、第2の回折格子119は同じ
波長での反射率が10%以下である。
【0178】 図13はファイバー・レーザ112の応答曲線を示している。特に、図13は
放出されたレーザ放射の光出力Poutのレーザ・ダイオード113によっても
たらされたポンプ出力Pinに対する依存性を示している。得られた曲線によれ
ば、このレーザ源は効率ηが81.5%であり、閾値出力Pthは99mWであ
る。
【0179】 図14はそれぞれ、入力端101とファイバー103の第1の端部(つまり、
第1の光アイソレータ108と第1の光カップラ105)の間、と、ファイバー
103の第2の端部と出力端102(すなわち、第2の光カップラ107と第2
の光アイソレータ109)との間に配置された場合の増幅器100の受動的構成
部品の挿入ロスを示している。図14に示す特性は光スペクトル分析装置で得ら
れたものである。
【0180】 図15は、1575nmから1620nmまでの入力信号の波長操作による、
増幅器100のゲイン曲線を示している。図15に示す別の曲線は−25dBm
から10dBmの範囲の入力信号パワーを示している。0dBmより大きな入力
パワーに対しては、増幅器100は約18dBmより大きな出力パワーを提供し
、そしてブースター増幅器として使えることが分かる。特に、入力信号パワーが
10dBmの場合に、その装置は最大22dBmの出力パワーをもたらし、その
場合の最大ゲイン変動はRB2帯域内で1dB以下である。
【0181】 ブースター装置として増幅器100を用いた場合、入力信号が10dBm以上
であれば、ゲイン曲線はRB2帯域で最大変差が1dB以下となる。
【0182】 さらに、増幅器100は1620nm程度まで、RB2帯域を超えたゲインを
示す。
【0183】 回折格子書き込み方法シミュレーション実験の結果 図19−21は、実験的測定で示したような特性を有するアクティブ・ファイ
バー114上で上に述べた回折格子書き込み方法をシミュレートして得た数値を
示している。
【0184】 図19は、第1の回折格子書き込み工程中の第1の回折格子の反射率の異なっ
た数値に対する光出力パワーPoutのポンプ光出力Pinの依存性を示してい
る。共振キャビティは第1の回折格子118とファイバー114の第2の端部(
反射率4%)によって決められる。第1の回折格子の反射率が高くなるにつれて
、ファイバー・レーザ効率が徐々に高まると同時に、閾値出力Pinが徐々に低
下することが分かる。
【0185】 図20は第1の回折格子書き込み工程中のファイバー・レーザ112の効率η
と閾値出力Pthの第1の回折格子の反射率に対する依存性を示している。ηと
th特性曲線上の各点は図19の直線に対応する。
【0186】 図21は、第1の回折格子の反射率が99%の場合の、第2の回折格子書き込
み工程中のファイバー・レーザ112の効率ηと閾値出力Pthの第2の回折格
子の反射率に対する依存性を示している。効率曲線の最大値は約4%の第2の回
折格子反射率に対して検出でき、80%以上の値を有している。(効率ηと閾値
出力Pthの間の)最善の妥協値を用いた場合、書き込み工程は、上記第2の回
折格子の反射率が4−10%の間にある時に中止した方が有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による光伝送システムの構成図
【図2】 図1の光伝送システムのスペクトル・ゲインの量的グラフであり、信号伝送帯
域(BB、RB1、及びRB2)を示す
【図3】 図1の光伝送システムのマルチプレクシング部をより詳細に示す図
【図4】 図1の光伝送システムのトランスミッタ出力増幅器をより詳細に示す図
【図5】 図1の光伝送システムのデエンファシス・フィルターのフィルター性能を示す
グラフ
【図6】 図1の光伝送システムの中間部分をより詳細に示す図
【図7】 図1の光伝送システムの受信装置プレアンプ部を示す詳細図
【図8】 図1の光伝送システムのマルチプレクシング部を示す詳細図
【図9】 本発明による光増幅装置の図式図
【図10】 図9の光増幅装置に含まれるポンプ・ソースの図式図
【図11】 図10のポンプ・ソースのために用いられる二重クラッド・ファイバー及び二
重クラッド・ファイバーの多重モード・ポンピング動作の図式図
【図12】 図10のポンプ・ソースの二重クラッド・ファイバーに回折格子を書き込むた
めに用いられる回折格子書き込み装置を示す図
【図13】 実験的測定のために用いられるファイバー・レーザの応答曲線を示す図
【図14】 本発明による増幅装置を用いて得た実験結果を示す図
【図15】 本発明による増幅装置を用いて得た実験結果を示す図
【図16】 本発明による増幅装置を用いて得た実験結果を示す図
【図17】 図10のポンプ・ソースのために用いられるアクティブ・ファイバーに回折格
子を書き込むための方法のフラックス図
【図18】 図17a及び17bの方法による回折格子書き込む工程中の所定のパラメータ
の変化を図式的に示す図
【図19】 図10のポンプ・ソースのために用いられるファイバー・レーザのシミュレー
トされた性能を示す図
【図20】 図10のポンプ・ソースのために用いられるファイバー・レーザのシミュレー
トされた性能を示す図
【図21】 図10のポンプ・ソースのために用いられるファイバー・レーザのシミュレー
トされた性能を示す図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 トルメン,マウリッツィオ イタリア国 I−32100 ベッルーノ ヴ ィア アゴルド 13 Fターム(参考) 2H049 AA59 AA62 AA64 AA66 5F072 AB02 AK06 KK07 PP07 YY15

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクティブ・ファイバー内に第1の反射波長を有する第1の
    回折格子を書き込むステップを含むファイバー・レーザの製造方法において、 −前記第1の回折格子を書き込むステップの前に、前記アクティブ・ファイバ
    ーに関する反射面であって、前記第1の反射波長より大きな第2の反射波長帯域
    を有する反射面を形成するステップと、 −前記第1の回折格子と前記反射面との間に増幅された刺激発光を励起させる
    と同時に、その結果として前記アクティブ・ファイバーからレーザ発光を誘発さ
    せるために、前記第1の回折格子の書き込みステップ中に前記アクティブ・ファ
    イバーを光学的にポンピングするステップと、 −前記第1の回折格子の書き込みステップ中に、レーザ発光の光出力を測定す
    るステップと、 −測定された前記光出力に従って前記第1の回折格子の書き込みステップを制
    御するステップと、を含むファイバー・レーザ製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の回折格子に続いて、前記第1の回折格子と共に前
    記ファイバー・レーザのための共振キャビティを形成するのに適した第2の回折
    格子を前記アクティブ・ファイバーに書き込むステップを含むことを特徴とする
    請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の回折格子の書き込みステップ中に、所定の出力範
    囲で前記ポンプ放射の出力を走査するステップを含むことを特徴とする請求項1
    記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記走査ステップが所定の走査期間で反復され、前記光出力
    測定ステップが所定の走査期間中に所定の数の光出力値を得るステップを含むこ
    とを特徴とする請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記所定の数の光出力値を得るステップが、前記光出力値の
    各々を得るために、所定の測定期間中に測定された光出力の平均値を計算するス
    テップを含むことを特徴とする請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 レーザ効率の現在値を得るために、前記光出力値を処理する
    ステップを含むことを特徴とする請求項4記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記処理ステップが前記光出力値に対応したレーザ・ゲイン
    特性に関して所定の数のポイントに対する適合するラインを見つけるステップと
    、前記ラインを評価するステップを含むことを特徴とする請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記書き込みを制御するステップが、レーザ効率の前記現在
    値が限界値に達したかどうかをチェックするステップと、前記限界値に達してい
    る場合に、前記第1の回折格子を書き込むステップを停止するステップを含むこ
    とを特徴とする請求項6記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記チェック・ステップが、最後の走査期間中に前記レーザ
    効率の前記現在値をその前の走査期間中のレーザ効率の値と比較するステップを
    含むことを特徴とする請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記限界値に基づいて、前記第1の回折格子の反射率を評
    価するステップをさらに含むことを特徴とする請求項8記載の方法。
  11. 【請求項11】 反射面を形成する前記ステップが、ガラス/空気界面で反
    射面を形成するために前記アクティブ・ファイバーの一方の端部を切断し、清浄
    化するステップを含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記アクティブ・ファイバーが、前記第1の回折格子の最
    大反射波長に対応する波長を中心として約±10nmの範囲で15dBの吸収量
    を有するアクティブ・ファイバーを含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記アクティブ・ファイバーが、二重クラッド・アクティ
    ブ・ファイバーを含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  14. 【請求項14】 −前記第1及び第2の回折格子間に増幅された刺激発光を
    励起させ、それによって前記アクティブ・ファイバーからレーザ発光を誘発させ
    るために、前記第2の回折格子の書き込みステップ中に前記アクティブ・ファイ
    バーを光学的にポンピングするステップと、 −前記第2の回折格子の書き込みステップ中に、前記レーザ発光の光出力を測
    定するステップと、 −測定された前記光出力に基づいて前記第2の回折格子を書き込むステップを
    制御するステップと、をさらに含むことを特徴とする請求項2記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記第2の回折格子の書き込みステップ中に、所定の出力
    範囲でポンプ放射の出力を走査するステップを含むことを特徴とする請求項14
    記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記走査ステップが所定の走査期間で反復され、前記光出
    力測定ステップが前記所定の走査期間中に所定の数の光出力値を得るステップを
    含むことを特徴とする請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記所定の数の光出力値を得るステップが、前記光出力値
    の各々を得るために、所定の測定期間中に測定された光出力の平均値を計算する
    ステップを含むことを特徴とする請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記レーザ効率の現在値を得るために、前記光出力値を処
    理するステップを含む請求項16記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記処理ステップが前記光出力値から前記レーザ閾値出力
    の現在値を得るステップを含むことを特徴とする請求項18記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記書き込みを制御するステップが、レーザ効率の前記現
    在値と前記閾値間の所定の関係に到達した場合に、前記第2の回折格子を書き込
    むステップを停止するステップを含むことを特徴とする請求項19記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記書き込みステップを制御するステップが、前記レーザ
    効率の現在値が最大値に達したかどうかをチェックするステップと、前記最大値
    に到達していた場合には、第2の回折格子を書き込むステップを停止するステッ
    プを含むことを特徴とする請求項18記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記限界値に基づいて、前記第2の回折格子の反射率を評
    価するステップをさらに含むことを特徴とする請求項21記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記第2の回折格子を書き込むステップの前に、前記反射
    面の代わりに無視できる程度の反射率のゾーンを形成するステップを含む請求項
    2記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記第2の回折格子が第3の反射波長帯域を有しており、
    前記第3と第1の反射波長帯域間の比率が1.5〜3の間であることを特徴とす
    る請求項2記載の方法。
  25. 【請求項25】 アクティブ・ファイバーと、前記アクティブ・ファイバー
    の第1の部分に書き込まれ、第1の反射波長帯域を有する第1の回折格子と、前
    記アクティブ・ファイバーの第2の部分に書き込まれ、第2の反射波長帯域を有
    する第2の回折格子を含み、前記第1の回折格子と第2の回折格子は前記ファイ
    バー・レーザのための共振キャビティを形成するファイバー・レーザであって、
    前記第1及び第2の反射波長帯域間の比率が1.5〜3の間であることを特徴と
    するファイバー・レーザ。
  26. 【請求項26】 前記アクティブ・ファイバーが二重クラッド・アクティブ
    ・ファイバーを含むことを特徴とする請求項25記載のファイバー・レーザ。
  27. 【請求項27】 前記アクティブ・ファイバーが前記反射波長帯域の中心に
    対応する波長を中心として約±10nmの範囲で少なくとも15dBの吸収量を
    有することを特徴とする請求項25記載のファイバー・レーザ。
JP2001527407A 1999-09-29 2000-09-26 ファイバー・レーザの製造方法 Withdrawn JP2003510854A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP99119319.4 1999-09-29
EP99119319 1999-09-29
US15813599P 1999-10-08 1999-10-08
US60/158,135 1999-10-08
PCT/EP2000/009359 WO2001024326A1 (en) 1999-09-29 2000-09-26 Method for producing a fiber laser

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003510854A true JP2003510854A (ja) 2003-03-18

Family

ID=37515492

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001527407A Withdrawn JP2003510854A (ja) 1999-09-29 2000-09-26 ファイバー・レーザの製造方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US6690685B1 (ja)
EP (1) EP1218977A1 (ja)
JP (1) JP2003510854A (ja)
CN (1) CN1402896A (ja)
AR (1) AR028179A1 (ja)
AU (1) AU7659400A (ja)
CA (1) CA2388519A1 (ja)
WO (1) WO2001024326A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4714136B2 (ja) 2003-01-24 2011-06-29 トルンプフ インコーポレイテッド ファイバレーザ
JP2006516810A (ja) 2003-01-24 2006-07-06 トルンプフ インコーポレイテッド サイドポンプファイバレーザ
EP1650839A1 (en) * 2004-10-20 2006-04-26 Wavelight Laser Technologie AG Fiber laser arrangement
EP1929678B1 (en) * 2005-09-27 2018-03-14 Wi-Charge Ltd. Directional light transmitter and receiver
CN100492148C (zh) * 2007-12-13 2009-05-27 中国科学院上海光学精密机械研究所 全光纤窄线宽百纳秒脉冲信号系统
CN101826697B (zh) * 2010-05-26 2011-09-14 华中科技大学 一种分布式布拉格反射光纤激光器的制作方法
WO2012056573A1 (ja) * 2010-10-29 2012-05-03 古河電気工業株式会社 光増幅装置および光伝送システム
JP5910057B2 (ja) 2011-12-13 2016-04-27 住友電気工業株式会社 光受信モジュール
WO2013098620A1 (en) * 2011-12-30 2013-07-04 Datalogic Automation S.R.L. Pulsed fiber laser with double- pass pumping

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5166940A (en) * 1991-06-04 1992-11-24 The Charles Stark Draper Laboratory, Inc. Fiber laser and method of making same
JPH0567848A (ja) 1991-09-05 1993-03-19 Fujitsu Ltd 光半導体装置の製造方法
US5237576A (en) * 1992-05-05 1993-08-17 At&T Bell Laboratories Article comprising an optical fiber laser
US5363239A (en) 1992-12-23 1994-11-08 At&T Bell Laboratories Method for forming spatially-varying distributed Bragg reflectors in optical media
WO1994017448A2 (en) * 1993-01-29 1994-08-04 British Telecommunications Public Limited Company Optical device packaging
FR2720198B1 (fr) 1994-05-20 1996-07-19 France Telecom Laser à fibre optique polarisé linéairement.
US5530709A (en) * 1994-09-06 1996-06-25 Sdl, Inc. Double-clad upconversion fiber laser
US5710786A (en) * 1995-08-25 1998-01-20 Sdl, Inc. Optical fibre laser pump source for fibre amplifiers
WO1998005949A1 (de) 1996-07-31 1998-02-12 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren und vorrichtung zur delaminationsprüfung bei beschichtungen auf substraten, insbesondere bei vps-beschichtungen auf gasturbinenschaufeln
US5837169A (en) * 1996-11-19 1998-11-17 Northern Telecom Limited Creation of bragg reflactive gratings in waveguides
US5945261A (en) * 1996-11-19 1999-08-31 Northern Telecom Limited Creation of Bragg reflective gratings in waveguides
GB9700417D0 (en) * 1997-01-10 1997-02-26 Renishaw Plc Low frequency bandwidth laser diode
IT1292316B1 (it) * 1997-05-20 1999-01-29 Cselt Centro Studi Lab Telecom Procedimento e dispositivo per la realizzazione di reticoli di bragg in fibre o guide d'onda ottiche.
GB2329484A (en) * 1997-09-22 1999-03-24 Northern Telecom Ltd Writing Bragg reflection gratings in optical waveguides
US6041070A (en) * 1997-11-14 2000-03-21 Sdl, Inc. Resonant pumped short cavity fiber laser
AUPP209298A0 (en) * 1998-03-02 1998-03-26 Uniphase Fibre Components Pty Limited Grating writing techniques
CA2259350A1 (en) * 1999-01-20 2000-07-20 Hamid Hatami-Hanza Method for volume production of optical grating devices with tuning capability
US6522808B1 (en) * 2000-01-15 2003-02-18 Corning Incorporated System and method for writing fiber gratings and other components

Also Published As

Publication number Publication date
AU7659400A (en) 2001-04-30
EP1218977A1 (en) 2002-07-03
CA2388519A1 (en) 2001-04-05
AR028179A1 (es) 2003-04-30
US6690685B1 (en) 2004-02-10
CN1402896A (zh) 2003-03-12
WO2001024326A1 (en) 2001-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4001621B2 (ja) 利得制御光ファイバ増幅器
JPH09133935A (ja) 光増幅器
JPH08195721A (ja) 等化された受信パワーを持つ波長分割多重伝送用増幅通信システム
JP3803310B2 (ja) 光ファイバ増幅器
US6603598B1 (en) Optical amplifying unit and optical transmission system
JPH11121839A (ja) 光増幅用ファイバ及び光ファイバ増幅器
US6359728B1 (en) Pump device for pumping an active fiber of an optical amplifier and corresponding optical amplifier
JP2003510854A (ja) ファイバー・レーザの製造方法
JP2003243755A (ja) Lバンドエルビウム添加光ファイバ増幅器
US6556346B1 (en) Optical amplifying unit and optical transmission system
EP1246324B1 (en) White light source
JP2001144354A (ja) 光学増幅ユニット及び光学伝播システム
JP4072942B2 (ja) 白色光源
EP0989693A1 (en) Optical amplification system including an Erbium-Ytterbium co-doped fiber
JP2000286489A (ja) 光増幅器
JPH11145539A (ja) 光ファイバ増幅器
JP2000101173A (ja) 光増幅装置および光伝送システム
EP0989638A1 (en) Pump device for pumping an actice fiber of an optical amplifier and corresponding optical amplifier
EP1089401A1 (en) Optical amplifying unit and optical transmission system
JP3428892B2 (ja) 光増幅器
JP2694298B2 (ja) 光増幅方法
JP4846136B2 (ja) 広帯域複合光増幅器
JP3883443B2 (ja) 光ファイバ増幅器
JP4100101B2 (ja) 光増幅器及びそれを用いた光伝送システム
JP3752002B2 (ja) 光ファイバ増幅装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20071204