JP3866145B2 - ヒータ構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、プラズマディスプレイパネル用ガラス基板等の基板を焼成するための焼成炉で用いるヒータ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、壁掛けテレビやマルチメディア用ディスプレイとして利用できる大画面フラットパネルディスプレイ(以下、「FPD」という。)の実用化が着々と進行しつつある。このような大画面FPDとしては、自発光型で広い視野角を持ち、品質表示が良いという品質面のメリットと、作製プロセスが簡単で大型化が容易という製造面でのメリットを兼ね備えた、プラズマディスプレイパネル(以下、「PDP」という。)が最有力候補として挙げられている。
【0003】
PDPの製造は、例えば図9に示すように、前面ガラス、背面ガラスと称する大型ガラス基板の表面に、印刷、乾燥、焼成の工程を複数回繰り返す厚膜法により、電極、誘導体、蛍光体等の種々の部材を逐次形成して行き、最終的に前面ガラスと背面ガラスとを封着することにより行われる。
【0004】
この場合において、ガラス基板の乾燥と焼成は、炉内環境をクリーンに保つとともに、ガラス基板の表面温度ができる限り均一となるように精密に温度制御した状態で行うことが要求される。ガラス基板表面の温度分布が大きい状態で乾燥、焼成を行うと、基板や基板上に形成した部材が歪むことに起因して、割れ、欠け等の欠陥を生じ、製品の歩留まりが低下する等の不具合を生じるからである。
【0005】
以上のような要件を満たすPDP焼成炉は、メンテナンスを行うため、天井部が容易に取り外しができなければならない。
このため、一般的に実施される天井構成は、例えば、図5及び図7に示すように、2本の鋼材製のレール16,18に複数個のファイバーモールド型の電気ヒータ12からなるヒータ構造を取り付けたヒータユニット20を先ず製作し、これを焼成炉50の長手方向に複数個配置するものである。
上記天井構成は、レール16,18の端部を焼成炉の外殻の一部52で支持することにより、上記ヒータユニット20の荷重を焼成炉50の外殻の鉄板や鋼材で保持することができるため、焼成炉50内の断熱材料に必要以上の荷重を与えることなく、任意の箇所の天井を開口させることができる。
【0006】
しかしながら、焼成炉50の天井を開放するあるいは逆に天井を閉鎖する場合、作業を円滑に行うために電気ヒータ12との間に適宜な隙間dが必要不可欠であるが、隙間dがそのまま残されると、焼成炉50からの熱リークや炉外のダストが侵入してしまう。このため、図5〜6に示すように、隙間dに耐熱性のシール材14を挿入することにより封止していたが、再び天井を開放する際に、シール材14の剥がれや、電気ヒータ12同士の接触で不要なダストが発生しやすいため、PDP焼成炉に必要なクリーン度に悪影響を与えていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような従来の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、PDPに使用されるガラス基板のような大型の基板の乾燥、焼成に要求される炉内環境のクリーン度を確保しつつ、炉内からの熱リークやダストの侵入を防止し、メンテナンスの簡便化にも寄与することができるヒータ構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明によれば、断熱体の内部に発熱体を有する電気ヒータを並べて組み付けられてなるヒータユニットを焼成炉の長手方向に隙間を開けた状態で配置して焼成炉の天井を構成するヒータ構造であって、該天井は任意の箇所を開口させることができ、該電気ヒータの形状が凸状であり、且つ該電気ヒータ同士を組み付けて、ヒータユニットとなし、該ヒータユニットを配置した際に隣り合ったヒータユニット同士で形成された凹状部に対応した相補的な形状を有するシール板を、該凹状部に密着させ、該電気ヒータ間の隙間を封止することを特徴とするヒータ構造が提供される。このとき、上記シール板は、断熱体と同じ材質であることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて更に詳細に説明する。
図1は、本発明のヒータ構造の一例を示す概略斜視図であり、図2は、本発明のヒータ構造における最小単位の一例を示すものであり、電気ヒータ同士の組み付け時に形成された凹状部にシール板を、(a)は装着前、(b)は装着後、における状態を示す概略斜視図であり、図3は、図2(b)のA−A断面図であり、ヒーター2は、ファイバーモールドされた発熱線32とヒーター2の形状と断熱機能を有するバックアップ材30から構成される。
本発明のヒータ構造は、図1に示すように、断熱体の内部に発熱体を有する電気ヒータ2を並べて組み付けられてなるヒータ構造1であり、図2(a)(b)に示すように、電気ヒータ2の形状が凸状5であり、且つ電気ヒータ2,2同士の組み付け時に形成された凹状部4に対応した相補的な形状を有するシール板6を、凹状部4に密着させ、電気ヒータ2,2間の隙間bを封止することにある。
【0010】
即ち、本発明のヒータ構造は、図3に示すように、電気ヒータ2,2間の隙間bを、凹状部4に対応した相補的な形状を有するシール板6に密着させるだけで、電気ヒータ間の隙間bを封止することができるため、従来のヒータ構造(図6参照)のように、メンテナンス時に、ヒータ2,2間の隙間bにシール材(例えば、耐熱性に優れた綿状のファイバ)14を挿入する手間や、シール材のはがれによる不要なダストの発生を防止することができる。
【0011】
また、本発明のヒータ構造は、図3に示すように、シール材6が凹状部4の隙間bと密着しているだけで、外気と焼成炉とのシールがとれた状態を維持することができるため、メンテナンスの簡便化を考慮して、シール材6の幅eを凹状部4の内寸fよりも小さくしてもよい。
【0012】
更に、本発明のヒータ構造は、図4に示すように、2本の鋼材製のレール16,18が取り付けられたヒータユニット20として、焼成炉50の長手方向に適宜隙間bを開けた状態で焼成炉50の天井部に配置される(図7参照)。
このとき、本発明のヒータ構造は、電気ヒータ2,2間の隙間bを、従来のヒータ構造(図6参照)における電気ヒータ12,12間の隙間dよりも大きくしても支障がないため、電気ヒータ同士の接触を軽減することができ、不要なダストの発生を抑制することができる。
【0013】
尚、図7に示す焼成炉50は、図8に示すように、ヒータユニット20と、炉体52との隙間に対しては、ステンレス板40で被包されたファイバボード54を側壁上部に単独で設置することが好ましい。
これにより、天井ブロック(ヒータユニット20)を解放・閉鎖する際には、この部分を予め外しておくことにより、作業を円滑に行うことができるとともに、ダスト発生を防止することができる。
また、図8に示すように、ステンレス箔42で被包されたファイバブランケット56を天井ブロック(ヒータユニット20)と炉体52との間のシール材として用いることにより、作業中や運転中のダストの発生を防止することができる。
更に、図8に示すように、上記ファイバボード54及び上記ファイバブランケット56が接する炉体52の表面に、ステンレス板からなる下敷き44を敷設することにより、作業中のダストの発生を防止することができる。
【0014】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明のヒータ構造は、PDPに使用されるガラス基板のような大型の基板の乾燥、焼成に要求される炉内環境のクリーン度を確保しつつ、炉内からの熱リークやダストの侵入を防止し、メンテナンスの簡便化にも寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のヒータ構造の一例を示す概略斜視図である。
【図2】 本発明のヒータ構造における最小単位の一例を示すものであり、電気ヒータ同士の組み付け時に形成された凹状部にシール板を、(a)は装着前、(b)は装着後、における状態を示す概略斜視図である。
【図3】 図2(b)のA−A断面図である。
【図4】 本発明のヒータ構造の適用例を示す概略斜視図である。
【図5】 従来のヒータ構造の適用例を示す概略斜視図である。
【図6】 図5のA−A断面図である。
【図7】 PDP焼成炉の一例を示す縦断面図である。
【図8】 図7のA部における好適例を示す拡大図である。
【図9】 PDPの製造工程を示す工程図である。
【符号の説明】
1…ヒータ構造、2…電気ヒータ、4…凹状部、5…凸状、6…シール板、12…電気ヒータ、14…シール材、16,18…レール、20…ヒータユニット、30…バックアップ材、32…発熱線、40…ステンレス板、42…ステンレス箔、44…下敷き、50…焼成炉、52…炉体、54…ファイバボード、56…ファイバブランケット。
Claims (1)
- 断熱体の内部に発熱体を有する電気ヒータを並べて組み付けられてなるヒータユニットを焼成炉の長手方向に隙間を開けた状態で配置して焼成炉の天井を構成するヒータ構造であって、
該天井は任意の箇所を開口させることができ、
該電気ヒータの形状が凸状であり、且つ該電気ヒータ同士を組み付けて、ヒータユニットとなし、該ヒータユニットを配置した際に隣り合ったヒータユニット同士で形成された凹状部に対応した相補的な形状を有するシール板を、該凹状部に密着させ、該電気ヒータ間の隙間を封止することを特徴とするヒータ構造。
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