JP5092463B2 - ガス放電パネルの製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ガス放電パネルのガスを排気する機能を有した製造装置およびその製造方法に関する。
近年、プラズマディスプレイパネル(以下、PDPとする)に代表されるガス放電パネルは、視認性に優れた薄型表示デバイスとして注目されており、例えばこのPDPは、高精細化、大画面化および製造の簡便性等の点で、家庭内にも普及が進んでいる。
このPDPの構造は、走査電極と維持電極とからなる表示電極を複数有する前面基板と、表示電極に対して直交する複数のデータ電極を有する背面基板とを、背面基板に形成した隔壁を挟んで対向させることで、表示電極とデータ電極との交差部に放電セルを形成し、そしてその放電セル内に蛍光体層を備えたものである。
また、放電セル内には放電ガスが封入されており、表示電極とデータ電極との間に印加する周期的な電圧によって放電を発生させ、この放電による紫外線を蛍光体層に照射することで可視光が発せられ、画像表示が行われる。
このPDPの製造において、各部位を形成した前面基板および背面基板を対向配置し、周囲を封止する封着工程と、PDP内のガスを排気する排気工程とがある。封着工程では、前面基板または背面基板の周囲に例えば低融点ガラスからなる封止部材を形成後、前面基板および背面基板を対向配置し、位置合わせをした後、周囲を金属製のクリップなどの把持部材によって把持しながら加熱することによって封止部材を軟化流動させ封着し、真空容器であるパネルを形成する。また、後の排気工程にてパネル内のガスを給排気するために、給排気穴がパネルに形成されており、この封着工程にてその給排気穴にガラス製の排気管が同じく封止部材などで接着されている。
排気工程では、まず給排気穴に取り付けたガラス製の排気管にガス給排気ヘッドが接続される。このガス給排気ヘッド部は、パネル内のガスを給排気するガス給排気部と先述した排気管とを接続している。そしてパネル全体を加熱しながらガス給排気部によってパネル内のガスを排気し、その後パネル内に放電ガスを所定の圧力まで封入して、排気管を溶断し封止を行う。
なお、この封着・排気工程は連続して行うため、ガス給排気ヘッド部と給排気穴は排気管などを介して、封着工程開始時から接続されている(特許文献1参照)。
特開2004−356038号公報
封着・排気工程において、ガス給排気ヘッド部(以下、排気ヘッドとする)は装置の一部として位置が固定されており、一方パネルは、装置の一部として固定された支持台上に設置されている。そして、封着工程開始時の手順は以下のようになる。まず排気ヘッドに排気管が接続される。そして排気管の位置とパネルに形成されている給排気穴との位置を合わせて設置する。この際、排気管と給排気穴の周囲にはシール部材を設けておき、封着工程の熱履歴によって、当該シール部材を溶融し、排気管と給排気穴を気密に接続する。この後、排気工程に移行し、パネル内のガスを加熱しながら排気する。
ところがこの構成の場合、排気中の加熱時・降温時におけるパネルと支持台の熱膨張・収縮の差異により、排気管に大きな応力が生じ、排気管にクラックが生じたり、あるいは排気管が傾いたりすることによって、パネル内のガスがリークするという問題があった。
上記の課題を解決するため、本発明のガス放電パネルの製造装置は、ガス放電パネルに形成した給排気穴と前記ガス放電パネル内のガスを給排気するガス給排気部とを間接的に接続するガス給排気ヘッド部を有し、前記ガス放電パネルを把持する部材によって前記ガス給排気ヘッド部を前記ガス放電パネルに固定し、前記把持する部材は、前記ガス放電パネル端部に接するガイド板が設けられ、前記ガイド板を支点として前記ガス放電パネルを把持する方向/しない方向に可動し、前記ガス給排気ヘッド部は前記ガイド板に間接的に接続される、ことを特徴とする。
本発明によれば、排気中に排気管にクラックが生じたり、あるいは排気管が傾いたりすることにより、パネル内のガスがリークすることのない、ガス放電パネルの製造装置および製造方法を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、ガス放電パネルの一種であるPDPを例に挙げて、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態によるPDPの概略構造を示す断面斜視図である。
プラズマディスプレイパネル1(以下、パネル1とする)は、一対の前面基板2と背面基板3とが、隔壁4を挟んで対向した構造である。前面基板2は、前面ガラス基板5上に形成した複数対の走査電極6と維持電極7とからなる表示電極8と、その表示電極8を覆うように形成した誘電体層9と、さらにその誘電体層9を覆うように形成した、例えばMgOによる保護層10とを有する構造である。また、走査電極6と維持電極7は、透明電極6a、7aにバス電極6b、7bを積層した構造である。
背面基板3は、背面ガラス基板11の主面上に形成した複数本のデータ電極12と、そのデータ電極12を覆うように形成した誘電体層13と、誘電体層13上のデータ電極12の間に相当する位置に形成した隔壁4と、隣接する隔壁4の間に形成した蛍光体層14R、14G、14Bとを有する構造である。そしてこの前面基板2と背面基板3を対向配置し放電空間15を形成して、画像表示を行う。なお、図中の矢印は画像の表示方向16を示している。
次に本発明の実施の形態によるパネル1の製造方法について説明する。
図2は、パネル1の製造方法を概略的に示す製造工程のフロー図である。図2において前面基板2の形成工程S10、背面基板3の形成工程S20およびこれらの組立工程S30に大別される。前面基板2の形成工程S10は、走査電極/維持電極形成工程S11と、誘電体層形成工程S12と、保護膜形成工程S13とからなる。一方、背面基板形成工程S20はデータ電極形成工程S21と、下地誘電体層形成工程S22と、隔壁形成工程S23と、蛍光体層形成工程S24とからなる。また、組立工程S30は、封着・排気・ガス導入工程を行うパネル形成工程S31、エージング工程S32とPDPパネル完成工程S33の各工程とからなっており、これらの工程を経てパネル1が完成する。
以下、このパネル形成工程S31について詳細に説明する。この工程では、前面基板2および背面基板3を対向配置して封着材によって各基板の周辺を封止する封着工程、パネル1内のガスを排気する排気工程、放電ガスをパネル1内に導入して封止するガス導入工程が行われる。
まず、この封着工程の前段階として行う工程について図3を用いて説明する。図3はパネル1の前面基板2と背面基板3が対向配置された平面図を示す。このように、前面基板2、背面基板3いずれかの基板の周辺部に、画像表示領域18を囲うように封止部材17が形成され、両基板が対向配置される。そして、位置合わせをした両基板が、クリップなどの把持部材20によってずれないように仮固定されている。封止部材17はフリットガラス等からなり、スクリーン印刷法もしくはインジェクション法により、前述の位置に塗布される。そして樹脂成分を除去できる程度に加熱した後に、前面基板2と背面基板3が対向配置される。
そして、このパネル1内のガスを排気するために、パネルにはあらかじめ給排気穴19が形成されている。またこの給排気穴19は一般的にパネルのコーナー部に形成されている。これは、画像表示領域18であって隔壁4が形成されている領域には、給排気穴19は形成できないためであり、さらに、各電極の引出部に取り付けられるフレキシブル回路基板を避ける必要があるため、必然的にコーナー部に形成されることになる。
一方で、パネル1はテレビ等の画像表示装置として用いられるため、この額縁部、すなわちパネル1の画像表示領域18以外の領域を極力小さくすることが求められる。結果として給排気穴19は封止部材17に近い位置となる。
図4は、図3点線部、即ちパネル1の給排気穴19の周辺部を拡大した断面図である。これは、パネル形成工程S31で使用する装置にパネル1を設置した状態を示している。このように、給排気穴19には排気管21が、封着材であるタブレット22を介して取り付けられている。タブレット22の材料としては、例えば、低融点フリットガラス等を用いることができる。
そして、給排気穴19の中心とタブレット22の空孔の中心を合わせて設置する。このとき、排気管21の一方の端部の開口部の中心と給排気穴19の中心とが略一致するように位置決めして取り付け、それぞれの中心がずれないように別の固定治具(図示せず)で押さえて固定する。また、排気管21の他方の端部には排気ヘッド23が接続されている。この排気ヘッド23は、パネル内のガスを給排気するガス給排気部と、給排気穴19とを排気管21等を介して接続する役目をしている。
次にパネル形成工程S31で使用される製造装置について説明する。図5はパネル1の製造方法のパネル形成工程S31において用いる本発明のPDP製造装置を示す概略構成図である。これによって封着・排気・ガス導入の各工程を一貫して行うことができる。PDP製造装置31は、加熱機構32を備えた炉体33に、ガス給排気部である真空排気装置系34とガス導入装置系35を接続した構成である。また図5では、点線で囲んだ箇所が真空排気装置系34であり、破線で囲んだ箇所がガス導入装置系35に相当する。
真空排気装置系34はポンプ等のバルブ36a、マニホールド37、真空排気装置38a、主バルブ39から構成され、ガス導入装置系35はガスボンベ等のガス封入装置38b、バルブ36b、マニホールド37、主バルブ39から構成されている。そして、マニホールド37と主バルブ39は真空排気装置系34およびガス導入装置系35の両方で共有されている。なお図5では、給排気穴19および排気管21周辺部の記述は省略してある。
把持部材20で仮固定したパネル1を、PDPの製造装置31の炉体33内に載置し、加熱機構32により、封止部材17が溶融する温度まで昇温し、その後、冷却して固化させることで、前面基板2と背面基板3を気密封着、および排気管21と背面基板3との気密封着を行っている。そして再度、炉体33内を加熱機構32により所定の温度に加熱した上で、真空排気装置系34によりパネル1内のガスが、排気ヘッド23を通じて真空排気される。このとき、真空排気装置系34のバルブ36aは開き、ガス導入装置系35のバルブ36bは閉じた状態になっている。真空排気後に、温度を室温近くまで降温して、バルブ36aを閉じ、ガス導入装置系35のバルブ36bを開いて、所定の圧力の放電ガス(例えば、Ne−Xe混合ガスの場合、約530hPa〜800hPaの圧力)を封入する。
最後に、排気管21の所定の部分を局部的に加熱して溶融し、閉塞した部分を切断する。こうすることで排気管21を封じ切り、気密封止する。
次に、上述したパネル形成工程S31にて、PDP製造装置30にパネル1を設置し、排気管21を排気ヘッド23に取り付ける状態について、図6、図7を用いて説明する。これらの図はパネル1の給排気穴19付近での把持部材20、排気管21及び排気ヘッド23を取り付けた状態を示した斜視図である。そして図6が本実施の形態について示し、図7が従来技術について示している。
まず図7の従来技術について説明する。最初に炉体33の一部に設けられた排気ヘッド23に排気管21を取り付ける。排気ヘッド23の内部には、排気管21との接合を気密にするために、排気管21の外径に相当するリング状の樹脂(図示せず)が設けられている。さらに排気ヘッド23には、ガスを給排気するための配管(図示せず)及び、リング状の樹脂を冷却するための冷却水配管(図示せず)が接続されている。
そして炉体33内には、柱状の複数のパネル支持柱40が設けられている。このパネル支持柱40はパネル1を支持する支持部であって、このパネル支持柱40とパネル1とが接する部位であるパネル支持柱40の頭部はローラー等が取り付けられており、可動する構成となっている。これによってパネル1の熱膨張・熱収縮に応じ、パネル1が自由に移動できるようになっている。次にフォーク等の搬送部材(図示せず)によって、把持部材20で仮固定されたパネル1が搬送され、この複数のパネル支持柱40上に設置される。そして、パネル1の給排気穴19と排気ヘッド23に取り付けられた排気管21がタブレット22を介して接するように、排気ヘッド23に接続してある排気管21の高さを調整し、再度排気ヘッド23に固定する。この際、給排気穴19、排気管21、タブレット22の中心がほぼ一致するように位置合わせをしておく。
このような従来技術では、1個の給排気穴19よりパネル1内のガスを給排気する場合には、その給排気穴19側のパネル1の端面を固定することによって、パネル1が熱膨張・熱収縮しても、排気管21と給排気穴19との位置のずれを抑えることができる。ところが、パネル1内の不純ガス低減効果等を狙い複数の給排気穴19よりパネル1内のガスを給排気する場合がある。この場合には排気管21を介してパネル1が2点以上で炉体33に固定されるために、パネル1の熱膨張・熱収縮によって、排気管21と給排気穴19との位置がずれて排気管21が傾いて封着されたり、あるいは排気管21に大きな応力が生じて排気管21にクラックが生じたりする。そしてこの結果、パネル1内の放電ガスがリークするという問題が発生してしまう。
このような問題を解決するためには、排気管21に大きな応力が生じないよう、パネル1と排気管21及び排気ヘッド23の相対的な位置関係を一定に保っておく必要がある。その具体的な方法として、給排気穴19が上側になるようにパネル1を炉体33内に設置し、排気ヘッド23を炉体33から独立させ、パネル1で支持する方法が考えられる。これによって、パネル1の熱膨張・収縮に排気管21および排気ヘッド23が追従することになり、上記課題は解消するように思われる。
しかし、この構成では独立させた排気ヘッド23をパネル1上に固定するために、排気ヘッド23を支持するための部材を、排気ヘッド23の周囲に配置する必要がある。このため排気ヘッド23自体が大きくなり、先に述べた把持部材20と接触してしまうおそれがある。
ところで、この把持部材20は、封着前の前面基板2と背面基板3とを仮固定する役目の他に、封着工程において、軟化した封止部材17を前面基板2及び背面基板3を介して押さえつけ、これら両基板が最適な間隙を形成するように封止部材を変形させる役目もある。本実施の形態ではこの間隙は隔壁4の高さと一致することになる。
もし、把持部材20を設けず、封止部材17が隔壁4の高さ相当に変形しなかった場合、隔壁4と前面基板との間に隙間が生じてしまい、画像表示時に可聴域のノイズ音を発生する原因となってしまう。そのため、封着工程時にはパネル周囲にある一定間隔で把持部材20を配置し、特にパネルコーナー部付近では、必ず把持部材20を設けて、軟化した封止部材17を最適な厚みに変形させる必要がある。
つまり、前述した排気ヘッド23をパネル1で支持する構成を実施した場合、把持部材20と排気ヘッド23との接触を避けるために、コーナー部の把持部材20を配置することができなくなり、ノイズ音という新たな問題が生じてしまうことになる。
さらに、上記の構成では封着時には給排気穴19を上方に向ける必要があり、封着装置の構成に制約が発生することにもなる。そして、このような課題はPDPだけでなく、パネルを真空容器として使用するガス放電パネル全般の課題である。
次に本発明の実施の形態において、排気ヘッド23と把持部材41を取り付けた状態を説明する。本実施の形態では従来技術と異なり、図6に示したように、排気管21と接続する機能だけを有した部位が排気ヘッド49として独立している。
まず、従来技術同様に、前面基板2と背面基板3を対向配置した後、仮固定を目的として把持部材20を、給排気穴19付近を除いたパネル1周辺に配置し、パネル1を把持する。そして、給排気穴19付近には、従来技術の把持部材20とは異なる把持部材41を取り付ける。
把持部材41には、上部あて板42、下部あて板43、ガイド板44が設けられており、ガイド板44には上部あて板支柱45、下部あて板支柱46、接続板支柱47が取り付けられている。上部あて板を支持する上部あて板支柱45と下部あて板を支持する下部あて板支柱46はバネ48を介して接続されており、ガイド板44上の固定位置を支点として、パネル1を把持する方向/しない方向に可動する。つまりパネル1への取り付け時には、ガイド板44をパネル1の端部に沿わし、上部あて板42、下部あて板43でパネル1を挟んで固定する。
ここで、パネル1と直接接触するガイド板44の材料の選択は重要である。例えばガイド板44がステンレス(例えばSUS304)であった場合、ガイド板44による位置合わせを行う時、把持部材41によって把持する時などに、ガイド板44とパネル1端部が擦れて微小なクラックが発生し、パネル1の割れに繋がる問題が発生する可能性がある。また封着工程・排気工程での熱履歴を考慮した場合、ガイド板44は耐性、剛性についてもある一定値が求められる。そこで、これらの要件を満足するものとして、比較的安価でかつ耐熱性にも優れ、電気絶縁材料をはじめとして様々な用途で用いられている雲母(マイカ)を選択し、ガイド板44の材質として採用した。雲母(マイカ)は金属部材とガラス材の間に挟むことで、金属部材によるガラスへの加傷を防止する用途などに用いられる例もあり、このガイド板44の要件に適した材料といえる。
また、排気ヘッド49の内部には、排気管21との接合を気密にするために、排気管21の外径に相当するリング状の樹脂(図示せず)が設けられている。さらに排気ヘッド49には、ガスを給排気するためのガス配管50及び、リング状の樹脂を冷却するための冷却水配管51が接続されている。なお、ガス配管50及び冷却水配管51はフレキシブルに可動する。
そして炉体33内には、柱状の複数のパネル支持柱40が設けられている。このパネル支持柱40パネル1を支持する支持部であって、このパネル支持柱40とパネル1とが接する部位であるパネル支持柱40の頭部はローラー等が取り付けられており、可動する構成となっている。これによって、パネル1の熱膨張・熱収縮に応じ、パネル1が自由に移動できるようになっている。次にフォーク等の搬送部材(図示せず)によって、把持部材20で仮固定されたパネル1が搬送され、この複数のパネル支持柱40上に設置される。
この後、独立した排気ヘッド49に排気管21が取り付けられ、パネル1の給排気穴19と排気管21が、タブレット22を介して接するように固定する。この際、給排気穴19、排気管21、タブレット22の中心がほぼ一致するように位置合わせをしておく。さらに、把持部材41のガイド板44に設けられた接続板支柱47に接続板52の一方を取り付け、他方をこの排気ヘッド49に取り付ける。このようにして、把持部材41と排気ヘッド49を接続する。
以上のような構造を有することで、排気ヘッド49がパネル1に固定されることになり、パネル1の熱膨張・熱収縮に追従して排気ヘッド49も移動することができる。
このようにして本実施の形態で作成したパネル1には、排気管21付近での放電ガスのリークは全く生じておらず、本発明の効果が発揮されたことを確認した。
なお、本発明の実施の形態では、一つの把持部材41と排気ヘッド49を接続板52によって接続したが、これに限らず、排気ヘッド49をパネルコーナー部に固定することから、2つ以上の把持部材41と接続することによっても、本発明の効果は得られる。また、給排気穴の形成数、把持部材の形態等についても、本実施の形態に限らず、排気ヘッドを把持部材等によってパネルに固定することで、本発明の効果は得られる。
このように、本発明のPDPなどのガス放電パネルの製造装置は、ガス放電パネルに形成した給排気穴19と前記ガス放電パネル内のガスを給排気するガス給排気部とを直接的または間接的に接続するガス給排気ヘッド部である排気ヘッド49を有し、前記ガス放電パネルを把持する部材である把持部材41によって前記排気ヘッド49を前記ガス放電パネルに固定したことを特徴としている。
そして、本発明のガス放電パネルの製造方法は、ガス放電パネルに形成した給排気穴19と前記ガス放電パネル内のガスを給排気するガス給排気部とをガス給排気ヘッド部である排気ヘッド49によって直接的または間接的に接続する工程と、ガス放電パネルを把持部材41によって把持する工程と、前記把持部材41と前記排気ヘッド49を接続する工程とを有することを特徴とする。
この製造装置及び製造方法を有することで、ガス給排気ヘッド部がガス放電パネルに固定されることになり、当該パネルの熱膨張・熱収縮に追従してガス給排気ヘッド部も移動することができる。結果、封着・排気工程においても、排気管及びその封止部分に不必要な応力が生じず、ガス放電パネル内の放電ガスのリーク発生を防止することができる。
以上のように本発明は、ガス放電パネル製造の歩留まりを向上させる製造装置及び製造方法を提供し得る発明として、産業上有用である。
本発明の実施の形態によるプラズマディスプレイパネルの一部を示す断面斜視図 パネル1の製造方法を概略的に示す製造工程のフロー図 同プラズマディスプレイパネルの封着・排気時における把持部材の取り付け状態を示す平面図 同プラズマディスプレイパネルの給排気穴に排気管を取り付けた状態を示す断面図 同プラズマディスプレイパネル製造装置の構成を示す概略図 同プラズマディスプレイパネル製造装置の排気ヘッド周辺の斜視図 従来技術によるプラズマディスプレイパネル製造装置の排気ヘッド周辺の斜視図
符号の説明
1 プラズマディスプレイパネル
19 給排気穴
21 排気管
33 炉体
40 パネル支持柱
41 把持部材
42 上部あて板
43 下部あて板
44 ガイド板
45 上部あて板支柱
46 下部あて板支柱
47 接続板支柱
48 バネ
49 排気ヘッド
50 ガス配管
51 冷却水配管
52 接続板

Claims (2)

  1. ガス放電パネルに形成した給排気穴と前記ガス放電パネル内のガスを給排気するガス給排気部とを間接的に接続するガス給排気ヘッド部を有し、前記ガス放電パネルを把持する部材によって前記ガス給排気ヘッド部を前記ガス放電パネルに固定し、前記把持する部材は、前記ガス放電パネル端部に接するガイド板が設けられ、前記ガイド板を支点として前記ガス放電パネルを把持する方向/しない方向に可動し、前記ガス給排気ヘッド部は前記ガイド板に間接的に接続される、ことを特徴とするガス放電パネルの製造装置。
  2. 請求項1記載のガス放電パネルの製造装置であって、前記ガス放電パネルを支持する支持部を有し、前記支持部の前記ガス放電パネルと接する部位が可動する、ことを特徴とするガス放電パネルの製造装置。
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