JP3865491B2 - 使い捨てトレーニングパンツ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、乳幼児のおむつばなれトレーニング用の使い捨てトレーニングパンツに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来より、液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シートと、該表面シート及び該裏面シート間に配された吸収体とを具備する使い捨てトレーニングパンツは、広く用いられている。
そして、従来のトレーニングパンツは、排尿をして塗れた感触を着用者である乳幼児が認識することにより、おむつ離れを促進させるというものであった。
しかし、このような機能によりおむつ離れを促進する従来のトレーニングパンツでは、乳幼児が塗れた感触を当然と思ってはき続けてしまう場合があり、このような場合におむつ離れの促進にならないという問題があった。
また、乳幼児は塗れたままでもはき続ける場合があり、この場合、母親などの付添者は、外観から排尿の有無を確認できないため、着用者たる乳幼児のお尻などがかぶれるなど、衛生面での問題もあった。
【0003】
また、特開平6−200168号公報において、吸水により発音する水膨潤性ポリマーを具備してなる使い捨ておむつが提案されている。かかる使い捨ておむつによれば、吸水時に発音することから、付添者においても排尿の有無を確認できるという効果が奏される。しかし、この提案に係るこの使い捨ておむつに用いられている水膨潤性ポリマーでは、使い捨ておむつに用いた時に、外部の者が聞き取れる程度の音は発されず、所望の効果が得られていない。
【0004】
従って、本発明の目的は、十分におむつ離れを促進でき、衛生面においても問題のないトレーニングパンツを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、吸収体に水に濡れると音を発する発音粒子を具備させてなる使い捨てトレーニングパンツが、上記目的を達成しうることを知見した。
【0006】
本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シートと、該表面シート及び該裏面シート間に配された吸収体とを具備する使い捨てトレーニングパンツにおいて、固形粒状の糖類中に高圧気体を封入して形成された、水に濡れると発音する発音粒子が、上記吸収体に混入されている使い捨てトレーニングパンツを提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について、詳細に説明する。
まず、本発明の使い捨てトレーニングパンツにおいて用いられる発音粒子について説明する。
上記発音粒子は、固形粒状の糖類中に高圧気体を封入してなり、水に濡れると音を発するものである。
上記発音粒子に用いられる上記糖類の成分組成としては、水飴、デキストリン、砂糖、マルトース、マルチトール、ブドウ糖、乳糖、オリゴ糖等の糖類を少なくとも一種以上使用すればよいが、水飴とその他の糖類とを、水飴:他の糖類(重量比)が好ましくは9:1〜1:9、更に好ましくは8:2〜2:8となるように調整するのが望ましい。
そして、水飴としては、一般的には酸糖化アメ又は麦芽アメがあり、酸糖化アメは、一般的にグルコース35〜45重量%、デキストリン35〜45重量%、その他の組成よりなるものであり、また、麦芽アメは、一般的にデキストリン20〜25重量%、麦芽糖40〜60重量%、その他の組成によりなるものである。
上記した成分組成の糖類は、最終水分含量を、5重量%以下、好ましくは3重量%以下の固形粒状とし、粒径は0.5mm以上、好ましくは1mm以上とする。なお、固形粒状としては、粉砕抹や粉砕塊も含む。
また、上記発音粒子に用いられる高圧力気体としては、炭酸ガス、酸素ガス、窒素ガス、空気等気体成分であれば使用可能である。
【0008】
固形粒状の糖類を製造する方法は、従来用いられている方法であれば可能であり、日局(11局)製剤総則、顆粒剤、丸剤、錠剤の項に規定する製法が一般的であるが、これに限定されるものではない。
【0009】
そして、固形粒状の糖類中に、高圧力気体を封入する方法としては、例えば、以下の三つの方法がある。
【0010】
すなわち、第一の方法としては、糖類を100〜160℃の温度で溶融した後に冷却固化し、破砕した後に炭酸ガスを導入した10〜70kg/cm2 の加圧容器に収容して、100〜160℃の温度で全体的に溶融させる。この後に加圧容器を冷却して加圧状態を除き、糖類を破砕して固形粒状の糖類を得る方法がある。
第二の方法としては、糖類を、100〜160℃の温度で溶融した後に冷却固化し破砕した後、炭酸ガスを導入した10〜70kg/cm2 の加圧容器に収容して、100〜160℃の温度で全体的に溶融させる。この後に加圧容器を冷却して加圧状態を解き、糖類を破砕して固形粒状の糖類を得る方法がある。
第三の方法としては、糖類を炭酸ガスを導入した10〜70kg/cm2 の加圧容器に収容して、100℃以上の温度で溶融し、シャフトを400〜500rpmで回転して攪拌し、その後、冷却固化して加圧状態を解き、破砕して固形粒状の糖類を得る方法がある。
この際、糖類成分組成の配合量を調整することや、糖類の水分含量を調整すること、及び固形粒状の糖類の粒度の調整、その他の製造条件の調整により、溶解速度を異ならせた固形粒状の糖類を作ることができる。
このように溶解速度を異ならせることにより、排尿により発音が開始してから発音が終了する迄の時間を長くすることができ、長時間に亘って発音による効果を持続させることができる。
また、上記発音粒子の粒径は、0.2〜20mmであるのが好ましい。
【0011】
次に本発明の使い捨てトップシートの1形態を図面を参照して説明する。
ここで、図1は、本発明の使い捨てトレーニングパンツの1形態を示す斜視図であり、図2は、図1に示す使い捨てトレーニングパンツの展開図であり、図3は、図2のIII-III 断面図である。
【0012】
図1及び2に示す本形態の使い捨てトレーニングパンツ1は、液透過性の表面シート2と、液不透過性の裏面シート3と、該表面シート2及び該裏面シート3間に配された吸収体4とを具備する。
また、本形態の使い捨てトレーニングパンツは、腹側部の左右両側縁部と背側部の左右両側縁部とが接合固定されてなり、ウエスト部5とレッグ部6とにそれぞれ弾性部材7a,7bが配されてなる、通常のパンツ型の使い捨ておむつと同じ形態の使い捨てトレーニングパンツである。そして、全体の形状、表面シート及び裏面シートの形成材料などは通常のおむつやトレーニングパンツと同様にすることができる。
【0013】
而して、本形態の使い捨てトレーニングパンツ1は、図3に示すように、上記発音粒子43が上記吸収体4に混入されている。
【0014】
上記吸収体は、図3に示すように、パルプ材41と、高吸収性ポリマー42と、上記発音粒子43とからなっている。即ち、上記吸収体は、更に高吸収性ポリマーを有してなる。
そして、上記パルプ材41と上記発音粒子43と上記高吸収性ポリマー42は混合されて混合層を形成している。そして、全体は吸収紙44で覆われて形を整えられている。
【0015】
そして、上記吸収体4における上記パルプ材41と上記高吸収性ポリマー42との配合割合は、該パルプ材41の100重量部に対して、高吸収性ポリマー42を60〜170重量部とするのが好ましい。
また、上記高吸収性ポリマー42と上記発音粒子43との配合割合は、高吸収性ポリマー42の100重量部に対して、発音粒子43を20〜80重量部とするのが好ましく、40〜60重量部とするのが更に好ましい。該発音粒子の配合割合が、20重量部未満であると、外部の者が聞き取れる程度の音が発せられずに所望の効果が得られず、80重量部を超えると、吸収体のパルプ材と高吸収性ポリマーとの混合状態が均一になりづらく、また吸収性能が低下する。
尚、上記パルプ材、上記高吸収性ポリマー及び上記吸収紙としては、通常使い捨ておむつに用いられるものを特に制限なく用いることができる。
【0016】
本形態の使い捨てトレーニングパンツは、以下のようにして製造することができる。
即ち、あらかじめ高吸収性ポリマーに上記発音粒子を混合しておいて、この混合したものをパルプ材と混合することにより高吸収性ポリマーと発音粒子とを一緒にパルプ材と混合するか、パルプ材と高吸収性ポリマーとを常法に従って混合しつつ、該高吸収性ポリマーの混合と同様の方法にて上記発音粒子を均一に混合して、図3に示す形態の吸収体を得、得られた吸収体を、常法に従い、表面シート及び裏面シート間に挟持させて、本形態の使い捨てトレーニングパンツを得ることができる。
【0017】
本形態の使い捨てトレーニングパンツは、通常のトレーニングパンツと同様にして使用することができる。そして、上述の如く構成されているので、着用者が排尿すると音がでて、この音を着用者に認識させることにより、おむつ離れを促進させることができる。また、母親などの付添者においてもこの音を認識することによりトレーニングパンツを脱がせるまでもなく排尿の有無を確認できる。このため、たとえ着用者たる乳幼児が排泄を認識してトレーニングパンツを脱がなくても、付添者において排泄を容易に認識できるため、排泄に応じてトレーニングパンツを脱がせることができ、衛生管理上も好ましいものである。
【0018】
尚、本発明の吸収性物品は、上述の形態に制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0019】
【発明の効果】
本発明の使い捨てトレーニングパンツは、十分におむつ離れを促進でき、衛生面においても問題のないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の使い捨てトレーニングパンツの1形態を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1に示す使い捨てトレーニングパンツの展開図である。
【図3】図3は、図2のIII-III 断面図である。
【符号の説明】
1 使い捨ておむつ
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
41 パルプ材
42 高吸収性ポリマー
43 発音粒子
Claims (2)
- 液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シートと、該表面シート及び該裏面シート間に配された吸収体とを具備する使い捨てトレーニングパンツにおいて、
固形粒状の糖類中に高圧気体を封入して形成された、水に濡れると発音する発音粒子が、上記吸収体に混入されていることを特徴とする使い捨てトレーニングパンツ。 - 上記吸収体は、更に、高吸収性ポリマーを有しており、該高吸収性ポリマーと上記発音粒子との配合割合が、該高吸収性ポリマー100重量部に対して該発音粒子20〜80重量部であることを特徴とする請求項1記載の使い捨てトレーニングパンツ。
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JP35156797A JP3865491B2 (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | 使い捨てトレーニングパンツ |
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JP35156797A JP3865491B2 (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | 使い捨てトレーニングパンツ |
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JPH11178854A JPH11178854A (ja) | 1999-07-06 |
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JP35156797A Expired - Fee Related JP3865491B2 (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | 使い捨てトレーニングパンツ |
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1997
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