JP3865027B2 - バルブタイミング調整装置 - Google Patents

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    • F01L1/3442Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force
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    • F01L2001/34483Phaser return springs

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  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関(以下、「内燃機関」をエンジンという)の吸気弁の開閉タイミング(以下、「開閉タイミング」をバルブタイミングという)を運転条件に応じて変更するためのバルブタイミング調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、エンジンのクランクシャフトと同期回転するチェーンスプロケット等の駆動力伝達手段によりカムシャフトを駆動し、駆動力伝達手段とカムシャフトとの相対回動による位相差により吸気弁および排気弁の少なくともいずれか一方のバルブタイミングを制御するベーン式のバルブタイミング調整装置が知られている。
【0003】
ベーン式のバルブタイミング調整装置は、駆動力伝達手段とともに回転するハウジング内に、カムシャフトとともに回転するベーンを収容している。そして、ハウジングに対するベーンの相対回転位相差を油圧により調整することにより、カムシャフトと駆動力伝達手段とを相対的に回動させ、エンジンの運転条件に応じて吸気弁および排気弁の少なくともいずれか一方のバルブタイミングを調整している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
エンジンバルブの開閉時期を制御する位相制御のバルブタイミング調整装置では、エンジンの安定性向上、燃費の向上、あるいは排気エミッションを低減することを目的としている。この種のエンジンの低負荷時においては吸入空気量が少ないため、エンジンのシリンダ内に燃焼を悪化させる残留排気ガスが少ないことが望ましい。吸気弁と排気弁とが同時に開いている期間(オーバーラップ期間)において、吸気側はスロットルにより負圧であり、排気側は正圧であるので、排ガスが吸気側に吹き返し、燃焼が悪化したり、失火したりする場合がある。このため、排気弁の閉じる時期が早く、吸気弁の開く時期が遅いことが要求される。また、吸気弁の閉じる時期を遅くすることにより、ポンピングロスを低減し、燃費を向上することができる。したがって、アイドル運転および始動時には、排気弁の閉じる時期が早く、吸気弁の開く時期が遅い基本位相に制御する必要がある。ここで、この基本位相の吸気側の条件を最遅角とし、排気側の条件を最進角とする。
【0005】
しかし、エンジンの中負荷以上においてはEGR量を制御し、ポンピングロスの低減を内部EGRにより行い、燃費の向上と排気エミッションの低減をさせるため、吸気側の開弁時期を早くしたり、排気側の閉弁時期を遅くする必要がある。すなわち、吸気弁を進角方向に制御し、排気弁を遅角方向に制御する。
【0006】
さらに、エンジンの全負荷においては、大量の空気をエンジンのシリンダ内に入れる必要があるため、低速域においては早く吸気弁を閉じてマニホールドへの逆流を防止し、高速域においては空気の慣性を利用して遅く吸気弁を閉じる必要がある。また排気側は、排気脈動を最大限利用できる位相に排気弁を制御し、排気脈動を利用することができない場合、最進角に制御する必要がある。すなわち排気側は、エンジンの低負荷から負荷に応じて、排気弁を最進角から遅角方向に制御し、再び進角方向に制御する必要がある。
【0007】
このとき運転条件が変化した場合、素早く要求位相に吸排気弁を制御可能なことが望ましい。しかし吸排気弁の制御が不可能な場合、エンジンの失火や燃焼不安定などの問題が発生する。通常、エンジンの油圧ポンプはクランクシャフトによって駆動されるが、しかし結果として、エンジンの回転数によって吐出油量が変化し、低回転時において、吐出油量は低下する。このため、特に高油温時、漏れと粘度の低下により油圧が減少し、アクチュエータの作動が行われなくなる場合がある。このとき吸気側は、カムシャフトの駆動トルクによって遅角されるため、基本位相となり得る。しかし排気側は、吸気側と同じ油圧ピストン面積のアクチュエータを適用した場合、基本位置に制御することが不可能となり、エンジンのシリンダ内に残留ガスが増大し、失火したり、エンジンが停止したりすることがある。
【0008】
そこで、特開平10−68306号公報に開示されるバルブタイミング調整装置においては、スプリングによる付勢力を用いて排気側を進角位置に移動させることにより上記の課題を解決している。このため、ベーン式の位相可変アクチュエータを用いた場合、進角方向には応答性が向上されるが、しかし遅角方向の応答性はスプリングを搭載しないバルブタイミング調整装置に比べて確実に低下するという問題があった。
【0009】
また、ベーンを一定の位置に保持する場合、遅角油圧室に供給する作動油の圧力よりも大きい圧力の作動油を進角油圧室に供給するため、進角油圧室と遅角油圧室との圧力差が大きくなり、両油圧室間でオイル漏れが発生するという問題があった。
【0010】
さらに、比較的低い油圧で位相制御を行うためにはベーンの面積を大きくしなければならず、アクチュエータの体格が大型になり、バルブタイミング調整装置の重量や製造コストが増大したり、エンジンに搭載するのが困難になるという問題があった。
【0011】
本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、位相変換の応答性が均一で制御性が向上するバルブタイミング調整装置を提供することを目的とする。
【0012】
本発明の他の目的は、体格を小型にし、エンジンに搭載するための搭載スペースの確保が容易なバルブタイミング調整装置を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、進角室と遅角室との間の作動流体の漏れを低減するバルブタイミング調整装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載のバルブタイミング調整装置によると、エンジンの駆動軸に対しエンジンの吸気弁を開閉する従動軸が進角する方向にベーン部材を付勢する第1の付勢手段を備えているので、位相変換の応答性が均一になり、制御性が向上する。さらに、進角室に供給する作動流体の圧力を比較的小さくすることができるので、進角室と遅角室との圧力差が小さくなり、進角室と遅角室との間の作動流体の漏れを低減することができる。さらにまた、ベーン部材の面積を小さくすることが可能となり、エンジン性能を低下させることなくアクチュエータの体格を小型にし、バルブタイミング調整装置の重量を低減するとともに、エンジンに搭載するための搭載スペースを容易に確保することができる。さらにまた、進角室と遅角室とに作動流体を供給する流体供給源の最低作動圧力を低減することができるので、流体供給源の能力および体格を小型にし、製造コストを低減することができる。
【0014】
本発明の請求項2記載のバルブタイミング調整装置によると、第1の付勢手段の付勢力は、従動軸のアイドル回転域の平均トルクの10%以上、かつ従動軸の惰性回転域の平均トルク以下である。ここで、惰性回転域はエンジン停止操作後のエンジン回転域である。エンジン始動時にバルブタイミング調整装置が受ける遅角方向の力よりも第1の付勢手段の付勢力の方が小さいので、エンジン停止時に従動軸を確実に最遅角位置に戻すことができる。このため、エンジン始動時に基準位置である最遅角位置に吸気側を保持することができる。したがって、排気弁と吸気弁とが重複して開弁するオーバーラップ期間を少なくともエンジン始動可能な程度に減少可能であるため、エンジン始動性が向上する。さらに、吸気弁から吸入した燃料が未燃燃料となって排気弁から排出される量を低減することができる。また、位相変換の応答性を均一にし、制御性を向上させることができる。ここで、第1の付勢手段の付勢力が従動軸のアイドル回転域の平均トルクの10%であると、進角室に供給する作動流体の圧力を10%程度低減することができる。第1の付勢手段の付勢力が従動軸のアイドル回転域の平均トルクの10%よりも小さいと、バルブタイミング調整装置に第1の付勢手段を設けることによる明らかな効果を期待することはできない。
【0015】
本発明の請求項3記載のバルブタイミング調整装置によると、拘束手段の当接部は、流体圧力を受けてハウジング部材とベーン部材との拘束を解除する第1の受圧面を有しており、この第1の受圧面にはハウジング部材に対してベーン部材を進角方向に相対回転させるように第1の流体圧力が作用する。この第1の流体圧力によりハウジング部材とベーン部材との拘束を解除する圧力は、ハウジング部材に対してベーン部材を進角方向に相対回転させる最低作動圧力よりも小さく設定されている。このため、流体供給源を大型化して作動流体圧力を増加させることなく、ならびに当接部を大型化して受圧面積を増加させることなく、作動流体の低圧時においても拘束手段によるハウジング部材とベーン部材との拘束が確実に解除される。したがって、ハウジング部材とベーン部材との相対回動が可能となる。
【0016】
本発明の請求項4記載のバルブタイミング調整装置によると、第1の付勢手段の付勢力は従動軸の惰性回転域の平均トルクより大きく、かつ従動軸の惰性回転域の最大トルク以下である。このため、駆動軸に対し従動軸が進角する方向にベーン部材を相対回転させる位相変換の応答性が向上する。したがって、エンジン停止時に従動軸を確実に最遅角位置に戻すことができるとともに、進角室に供給する作動流体の圧力を小さくすることができ、進角室と遅角室との圧力差が小さくなり、進角室と遅角室との間の作動流体の漏れを低減することができる。第1の付勢手段の付勢力が従動軸の惰性回転域の最大トルクよりも大きいと、エンジン停止時に従動軸を最遅角位置に戻すことが困難である。
【0017】
本発明の請求項5記載のバルブタイミング調整装置によると、拘束手段の当接部は、流体圧力を受けてハウジング部材とベーン部材との拘束を解除する第2の受圧面を有しており、この第2の受圧面にはハウジング部材に対してベーン部材を遅角方向に相対回転させるように第2の流体圧力が作用する。このため、吸気弁を進角方向に移動させようと制御した場合、流体制御弁を制御して第2の受圧面に流体圧力を作用させることにより、拘束手段の当接部にせん断力がかかって引掛かることなくハウジング部材とベーン部材との拘束を速やかに解除することができる。その後、再び流体制御弁を制御することで、ハウジング部材に対してベーン部材を進角方向に相対回転させ、吸気弁を進角方向に速やかに移動させることができる。
【0018】
本発明の請求項6記載のバルブタイミング調整装置によると、位相変換時の応答性を改善しつつ、エンジン停止時に所要の動作をさせることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を示す複数の実施例を図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
本発明の第1実施例によるエンジン用バルブタイミング調整装置を図1および図2に示す。第1実施例のバルブタイミング調整装置100は、吸気弁のバルブタイミングを制御する油圧制御式のバルブタイミング調整装置である。
【0020】
図1に示すチェーンスプロケット8は、図示しないタイミングチェーンにより図示しないエンジンの駆動軸としてのクランクシャフトと結合して駆動力を伝達され、クランクシャフトと同期して回転する。シューハウジング50は周壁51およびフロント部52からなり、ボルト53によりフロント部52とチェーンスプロケット8と後述するシールプレート7とが結合されている。従動軸としてのカムシャフト1は、チェーンスプロケット8から駆動力を伝達され、図示しない吸気弁を開閉駆動する。カムシャフト1は、図示しないシリンダヘッドに支持され、チェーンスプロケット8に対し所定の位相差をおいて相対回動可能である。チェーンスプロケット8およびカムシャフト1は図1の左方向からみて時計方向に回転する。以下、この回転方向を進角方向とする。
【0021】
チェーンスプロケット8とシューハウジング50とはハウジング部材を構成している。ベーンロータ4の軸方向両端面はシールプレート7およびシューハウジング50のフロント部52により覆われている。チェーンスプロケット8、シールプレート7およびシューハウジング50は駆動側回転体を構成し、互いにボルト53により同軸上に結合されている。
【0022】
ベーンロータ4は、ボルト5によりカムシャフト1に一体に結合されており、ブッシュ6はベーンロータ4に圧入支持され、従動側回転体を構成している。カムシャフト1およびブッシュ6はそれぞれシューハウジング50のフロント部52に相対回動可能に嵌合している。したがって、カムシャフト1、ベーンロータ4およびブッシュ6はチェーンスプロケット8およびシューハウジング50に対して同軸に相対回動可能である。
【0023】
第1の付勢手段としての捩じりスプリング60はチェーンスプロケット8に形成された収納空間としての円周溝61に収納され、一方の端部はベーンロータ4に固定され、他方の端部はチェーンスプロケット8に固定されている。捩じりスプリング60は、チェーンスプロケット8に対しベーンロータ4が進角する方向、すなわちクランクシャフトに対しカムシャフト1が進角する方向にベーンロータ4を付勢している。図5の矢印Aの範囲に示すように、捩じりスプリング60の付勢力は、カムシャフト1のアイドル回転域の平均トルクの10%以上、かつカムシャフト1の惰性回転域の平均トルク以下に設定されている。この第1実施例では、惰性回転域の平均トルク最大値に対応する付勢力Pをもったスプリング60が採用されている。ここで、惰性回転域はエンジン停止操作後のエンジン回転域である。また、惰性回転域の平均トルク以下とは、惰性回転域の中で最も低い停止直前の回転数における平均トルク以下であることをいう。
【0024】
図2に示すように、シューハウジング50の周壁51は周方向にほぼ等間隔に台形状に形成されたシュー51a、51b、51c、51dを有している。シュー51a、51b、51c、51dの周方向の四箇所の間隙にはそれぞれベーン部材としてのベーン4a、4b、4c、4dを収容する収容室としての扇状空間部55が形成されており、シュー51a、51b、51c、51dの内周面は断面円弧状に形成されている。
【0025】
ベーンロータ4は周方向にほぼ等間隔にベーン4a、4b、4c、4dを有し、このベーン4a、4b、4c、4dがシュー51a、51b、51c、51dの周方向の間隙に形成されている扇状空間部55に回動可能に収容されている。図2に示す遅角方向、進角方向を表す矢印は、周壁51に対するベーンロータ4の遅角方向、進角方向を表している。図2において、各ベーンは各扇状空間部55の一方の周方向端部に位置し、ベーンロータ4は周壁51に対し最遅角位置にある。最遅角位置は、ベーン4aの遅角側側面に設けられる遅角側ストッパ41がシュー51dの進角側側面に係止されることにより規定されている。また、最進角位置は、ベーン4aの進角側側面に設けられる進角側ストッパ42がシュー51aの遅角側側面に係止されることにより規定される。
【0026】
図1に示すように、ベーン4a、4b、4c、4dの内径は捩じりスプリング60の外径よりも小さく設定されている。また図2に示すように、ベーン4aには、捩じりスプリング60の一方の端部を固定するための固定孔40が形成されている。このため、捩じりスプリング60の他方の端部をチェーンスプロケット8に固定することにより、ベーン4a、4b、4c、4dの内径よりも大きな外径を有する捩じりスプリング60の付勢力を受けるための特別な部材を設けることなく、捩じりスプリング60を組付けることができる。さらに、進角側ストッパ41および遅角側ストッパ42を有するベーン4aは、強度確保の理由によりベーン4b、4c、4dに比べて肉厚であるので、固定孔40を容易に形成することができる。
【0027】
図2に示すように、シール部材9はベーン4a、4b、4c、4dの外周壁に嵌合している。また、シール部材90はシュー51a、51b、51c、51dの内周壁に嵌合している。ベーンロータ4の外周壁とシューハウジング50の周壁51の内周壁との間には微小クリアランスが設けられており、このクリアランスを介して油圧室間に作動油が漏れるのをシール部材9および90により防止している。
【0028】
ガイドリング91はベーン4aの内壁に圧入保持され、このガイドリング91にストッパピストン97が挿入されている。図1に示すように、ストッパピストン97は、ほぼ同一外径の有底円筒状に形成されており、有底の円筒部97aと円筒部97aの開口端部に設けられたフランジ部97bとからなる。ストッパピストン97はカムシャフト1の軸方向に摺動可能にガイドリング91に収容されている。ストッパピストン97は第2の付勢手段としてのスプリング96により反チェーンスプロケット側に付勢されている。シューハウジング50のフロント部52に形成されたストッパ穴にテーパ穴54aを有する嵌合リング54が圧入保持されており、ストッパピストン97は図2に示す最遅角位置においてテーパ穴54aに嵌合可能である。ストッパピストン97がテーパ穴54aに嵌合し、ストッパピストン97がテーパ穴54aに回転方向で当接した状態では周壁51に対するベーンロータ4の相対回動は拘束される。つまり、ストッパピストン97とテーパ穴54aとは最遅角位置において拘束位置にある。ストッパピストン97、テーパ穴54aおよびスプリング96は拘束手段を構成している。
【0029】
フランジ部97bの左側の油圧室18は、図示しない油路を経由して後述する遅角油圧室80と連通している。また、円筒部97aの先端側に形成された油圧室27は、図示しない油路を経由して後述する進角油圧室87と連通している。油圧室18の油圧を受けるフランジ部97bの第2の受圧面の面積は、油圧室27の油圧を受ける円筒部97aの第1の受圧面の面積よりも小さくなるように設定されている。第1の受圧面および第2の受圧面がそれぞれ油圧室27と油圧室18との作動油から受ける力はテーパ穴54aからストッパピストン97を抜け出させる方向に働く。第1の受圧面の受圧面積は円筒部97aの断面積にほぼ等しく、第2受圧面の受圧面積はフランジ部97bと円筒部97aの径差に相当する環状部の面積にほぼ等しい。進角油圧室87または遅角油圧室80に所定圧以上の作動油が供給されると、これら作動油の油圧によりスプリング96の付勢力に抗してストッパピストン97はテーパ穴54aから抜け出す。
【0030】
ストッパピストン97の位置とテーパ穴54aの位置との関係は、シューハウジング50の周壁51に対してベーンロータ4が最遅角位置にあるとき、つまりクランクシャフトに対してカムシャフト1が最遅角位置にあるときにスプリング96の付勢力によりストッパピストン97がテーパ穴54aに嵌合可能に設定されている。
【0031】
図2に示すように、シュー51aとベーン4aとの間に遅角油圧室80が形成され、シュー51bとベーン4bとの間に遅角油圧室81が形成され、シュー51cとベーン4cとの間に遅角油圧室82が形成され、シュー51dとベーン4dとの間に遅角油圧室83が形成されている。また、シュー51aとベーン4bとの間に進角油圧室84が形成され、シュー51bとベーン4cとの間に進角油圧室85が形成され、シュー51cとベーン4dとの間に進角油圧室86が形成され、シュー51dとベーン4aとの間に進角油圧室87が形成されている。
【0032】
図1に示すように、仕切部材としてのシールプレート7は扇状空間部55と円周溝61とを仕切っている。すなわちシールプレート7は、ベーン4a、4b、4c、4dを収容する収容室と、捩じりスプリング60を収納する収納空間とを仕切っている。このため、円周溝61のスペースに関係なく遅角油圧室80、81、82、84と進角油圧室84、85、86、87とが繋がらないように扇状空間部55を構成している。
【0033】
図2に示すように、シールプレート7には、周方向に長細い貫通孔70が形成されている。貫通孔70は、捩じりスプリング60の一方の端部を通すことが可能であり、図2に示す最進角状態においてベーン4aが貫通孔70を塞いでいる。
【0034】
図1に示すように、シールプレート7には、ストッパピストン97の背圧室30と連通する連通路71が形成されている。連通路71は最遅角位置においてチェーンスプロケット8に形成された油路29を経由して図示しないエンジンの油潤滑空間に大気開放されているので、最遅角位置において背圧室30は大気開放されている。したがって、最遅角位置においてストッパピストン97の移動が妨げられない。
【0035】
ベーンロータ4には、カムシャフト1との当接部において油路12が設けられており、ブッシュ6との当接部において油路13が設けられている。油路13は、図示しない油路を経由して進角油圧室84、85、86、87と連通している。また油路12は、カムシャフト1に形成された油路14を経由し、図示しない切換弁を介して駆動手段としての油圧ポンプまたはドレインと連通している。油圧ポンプはエンジン潤滑油の駆動源を兼ねている。さらに図1に示す油路15は切換弁を介して油圧ポンプまたはドレインと連通しており、遅角油圧室80、81、82、83と連通している。ここで、進角油圧室84、85、86、87に供給される作動油の油圧は第1の流体圧力であり、遅角油圧室80、81、82、83に供給される作動油の油圧は第2の流体圧力である。
【0036】
拘束手段の進角側解除油圧は、第1の流体圧力によりシューハウジング50に対してベーンロータ4を進角方向に相対回転させる最低作動圧力よりも小さく設定されている。
【0037】
次に、上記構成をもつバルブタイミング調整装置100の作動について説明する。
(1) エンジンが正常停止すると、遅角油圧室80、81、82、83はドレン側に解放され、各進角油圧室84、85、86、87には作動油圧が加わった状態で保持されるように切換弁が切換制御される。すると、シューハウジング50の周壁51に対しベーンロータ4が最遅角位置に移動し、拘束手段によりフロント部52とベーンロータ4とが結合されるので、周壁51に対してカムシャフト1が最遅角位置に保持される。
【0038】
第1実施例では、図2に示す最遅角状態において排気弁と吸気弁との開弁期間が重複しないように設計されているので、内部EGR量を低減し、エンジンを正常に始動することができる。エンジンが始動しても、拘束手段によりフロント部52とベーンロータ4とは結合された状態に保持されているので、各油路および各油圧室に加わる作動油圧が所定圧より大きくなるまでは、周壁51に対してカムシャフト1は最遅角位置にある。
【0039】
(2) エンジンが正常運転に移行し各油路および各油圧室に所定圧よりも油圧の大きい作動圧油が導入されると、アイドル時のカムシャフト1の変動トルクの負ピークトルクにより第1の受圧面に圧力が作用し、拘束手段によるフロント部52とベーンロータ4との結合が解除される。このとき、ストッパピストン97にせん断力がかかって引掛かることなくフロント部52とベーンロータ4との拘束を速やかに解除することができる。したがって、遅角油圧室80、81、82、83と、進角油圧室84、85、86、87とに加わる作動油圧により、捩じりスプリング60の付勢力に抗して、周壁51に対してベーンロータ4が相対回動し、周壁51に対するカムシャフト1の相対位相差が調整される。
【0040】
以上説明した本発明の第1実施例においては、捩じりスプリング60は、クランクシャフトに対しカムシャフト1が進角する方向にベーンロータ4を付勢しているので、位相変換の応答性が均一になり、制御性が向上する。さらに、第1の流体圧力を比較的小さくすることができるので、進角油圧室84、85、86、87と遅角油圧室80、81、82、83との間の圧力差が小さくなり、両油圧室間の作動油の漏れを低減することができる。さらにまた、ベーン4a、4b、4c、4dの面積を小さくすることが可能となり、エンジン性能を低下させることなくアクチュエータの体格を小型にし、バルブタイミング調整装置100の重量を低減するとともに、エンジンに搭載するための搭載スペースを容易に確保することができる。さらにまた、油圧ポンプの最低作動圧力を低減することができるので、油圧ポンプの能力および体格を小型にし、製造コストを低減することができる。
【0041】
さらに第1実施例においては、捩じりスプリング60の付勢力はカムシャフト1のアイドル回転域の平均トルクの10%以上、かつカムシャフト1の惰性回転域の平均トルク以下であるので、エンジン始動時にバルブタイミング調整装置100が受ける遅角方向の力よりも捩じりスプリング60の付勢力の方が小さい。このため、エンジン停止時に従動軸を確実に最遅角位置に戻すことができ、始動時に基準位置である最遅角位置に吸気側を保持することができる。したがって、排気弁と吸気弁とが重複して開弁するオーバーラップ期間を少なくともエンジン始動可能な程度に減少可能であるため、エンジン始動性が向上する。さらに、吸気弁から吸入した燃料が未燃燃料となって排気弁から排出される量を低減することができる。また、位相変換の応答性を均一にし、制御性を向上させることができる。
【0042】
さらにまた第1実施例においては、拘束手段の進角側解除油圧は、第1の流体圧力によりシューハウジング50に対してベーンロータ4を進角方向に相対回転させる最低作動圧力よりも小さく設定されているので、油圧ポンプを大型化して油圧を増加させることなく、ならびにストッパピストン97を大型化して受圧面積を増加させることなく、作動油の低圧時においても拘束手段によるフロント部52とベーンロータ4との拘束が確実に解除される。したがって、フロント部52とベーンロータ4との相対回動が可能となる。
【0043】
(第2実施例)
次に、図1および図2に示す第1実施例の捩じりスプリング60を渦巻きスプリングに替えた第2実施例について、図3および図4を用いて説明する。その他の構成は第1実施例と同様であり、同一構成部分に同一符号を付す。
【0044】
図3および図4に示すように、第1の付勢手段としての渦巻きスプリング160はチェーンスプロケット8に形成された収納空間としての円周溝161に収納され、一方の端部はカムシャフト1に固定され、他方の端部はチェーンスプロケット8に設けられる軸方向に突出した固定部162に固定されている。渦巻きスプリング160は、チェーンスプロケット8に対しベーンロータ4が進角する方向、すなわちクランクシャフトに対しカムシャフト1が進角する方向にベーンロータ4を付勢している。渦巻きスプリング160の付勢力は、カムシャフト1のアイドル回転域の平均トルクの10%以上、かつカムシャフト1の惰性回転域の平均トルク以下に設定されている。
【0045】
第2実施例においては、渦巻きスプリング160は、クランクシャフトに対しカムシャフト1が進角する方向にベーンロータ4を付勢しているので、位相変換の応答性が均一になり、制御性が向上する。さらに、第1の流体圧力を比較的小さくすることができるので、進角油圧室と遅角油圧室との間の圧力差が小さくなり、両油圧室間の作動油の漏れを低減することができる。さらにまた、ベーンの面積を小さくすることが可能となり、エンジン性能を低下させることなくアクチュエータの体格を小型にし、バルブタイミング調整装置の重量を低減するとともに、エンジンに搭載するための搭載スペースを容易に確保することができる。さらにまた、油圧ポンプの最低作動圧力を低減することができるので、油圧ポンプの能力および体格を小型にし、製造コストを低減することができる。
【0046】
さらに第2実施例においては、渦巻きスプリング160の付勢力はカムシャフト1のアイドル回転域の平均トルクの10%以上、かつカムシャフト1の惰性回転域の平均トルク以下であるので、エンジン始動時にバルブタイミング調整装置が受ける遅角方向の力よりも渦巻きスプリング160の付勢力の方が小さい。このため、エンジン停止時に従動軸を確実に最遅角位置に戻すことができ、始動時に基準位置である最遅角位置に吸気側を保持することができる。したがって、排気弁と吸気弁とが重複して開弁するオーバーラップ期間を少なくともエンジン始動可能な程度に減少可能であるため、エンジン始動性が向上する。さらに、吸気弁から吸入した燃料が未燃燃料となって排気弁から排出される量を低減することができる。また、位相変換の応答性を均一にし、制御性を向上させることができる。
【0047】
以上説明した本発明の複数の実施例では、カムシャフト1のアイドル回転域の平均トルクの10%以上、かつカムシャフト1の惰性回転域の平均トルク以下に第1の付勢手段の付勢力を設定したが、本発明では、図5の矢印Bの範囲に示すように、カムシャフトの惰性回転域の平均トルクより大きく、かつカムシャフトの惰性回転域の最大トルク以下に第1の付勢手段の付勢力を設定してもよい。カムシャフトの惰性回転域の平均トルクより大きく、かつカムシャフトの惰性回転域の最大トルク以下に第1の付勢手段の付勢力を設定することにより、シューハウジングに対してベーンロータを進角方向に相対回転させる位相変換の応答性が向上する。したがって、エンジン停止時に従動軸を確実に最遅角位置に戻すことができるとともに、進角油圧室に供給する作動油の圧力をさらに小さくすることができ、進角油圧室と遅角油圧室との圧力差がさらに小さくなり、両油圧室間の作動油の漏れをさらに低減することができる。
【0048】
また本発明では、吸気弁を進角方向に移動させようと制御した場合、切換弁を切換制御して第2の受圧面に流体圧力を作用させることにより、ストッパピストンにせん断力がかかって引掛かることなくフロント部とベーンロータとの拘束を速やかに解除することができる。その後、再び切換弁を切換制御することで、フロント部に対しベーンロータを進角方向に相対回転させ、吸気弁を進角方向に速やかに移動させることができる。
【0049】
また上記複数の実施例では、拘束手段によりシューハウジングのフロント部とベーンロータ4とを最遅角位置で結合し、排気弁と吸気弁との開弁期間が重複しないようにしたが、本発明では、エンジンが正常に始動し運転状態に移行できる範囲内であれば排気弁と吸気弁との開弁期間は重複してもよく、拘束手段によるハウジング部材とベーン部材との結合位置は最遅角位置よりも進角側でもよい。
【0050】
上記複数の実施例では、ベーンを四つ有するベーンロータ4について説明したが、本発明では、ベーンの数は構成上可能であれば一つまたはそれ以上のいくつでも構わない。
【0051】
また複数の実施例では、ストッパピストン97がベーンロータ4の軸方向に移動してテーパ穴に嵌合する構成としたが、本発明では、ストッパピストンがベーンロータの径方向に移動してテーパ穴に嵌合する構成としてもよいし、チェーンスプロケットにストッパピストンを収容することも可能である。
【0052】
また複数の実施例では、チェーンスプロケットによりクランクシャフトの回転駆動力をカムシャフトに伝達する構成を採用したが、タイミングプーリやタイミングギア等を用いる構成にすることも可能である。また、駆動軸としてのクランクシャフトの駆動力をベーンロータで受け、従動軸としてのカムシャフトとハウジング部とを一体に回転させることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるバルブタイミング調整装置を示す縦断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】本発明の第2実施例によるバルブタイミング調整装置を示す縦断面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】エンジン回転数とカムトルクの関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1 カムシャフト(従動軸)
4 ベーンロータ
4a、4b、4c、4d ベーン(ベーン部材)
8 チェーンスプロケット(ハウジング部材)
50 シューハウジング(ハウジング部材)
51 周壁
52 フロント部
54a テーパ孔(拘束手段)
60 捩じりスプリング(第1の付勢手段)
61 円周溝
80、81、82、83 遅角油圧室
84、85、86、87 進角油圧室
96 スプリング(第2の付勢手段、拘束手段)
97 ストッパピストン(拘束手段)
100 バルブタイミング調整装置
160 渦巻きスプリング(第1の付勢手段)
161 円周溝

Claims (6)

  1. 内燃機関の駆動軸から内燃機関の吸気弁を開閉する従動軸に駆動力を伝達する駆動力伝達系に設けられ、前記駆動軸または前記従動軸のいずれか一方とともに回転するハウジング部材と、
    前記ハウジング部材内に形成された収容室に所定角度範囲に限って前記ハウジング部材に対して相対回動可能に収容され、前記収容室内を進角室と遅角室とに区画し、前記駆動軸または前記従動軸の他方とともに回転するベーン部材と、
    前記駆動軸に対し前記従動軸が進角する方向に前記ベーン部材を付勢する第1の付勢手段と、
    を備えることを特徴とするバルブタイミング調整装置。
  2. 前記第1の付勢手段の付勢力は、前記従動軸のアイドル回転域の平均トルクの10%以上、かつ前記従動軸の惰性回転域の平均トルク以下であることを特徴とする請求項1記載のバルブタイミング調整装置。
  3. 前記ハウジング部材と前記ベーン部材とにそれぞれ設けられる当接部および被当接部であって、前記収容室の一方の周方向端部に前記ベーン部材が位置するときに互いに当接することにより前記ハウジング部材に対する前記ベーン部材の相対回動を拘束する当接部および被当接部、ならびに前記被当接部との当接方向へ前記当接部を付勢する第2の付勢手段を有し、前記第2の付勢手段の付勢力に抗し前記当接部を拘束解除方向に変位可能に構成される拘束手段を備え、
    前記当接部は、流体圧力を受けて前記ハウジング部材と前記ベーン部材との拘束を解除する第1の受圧面を有し、前記第1の受圧面には前記ハウジング部材に対して前記ベーン部材を進角方向に相対回転させるように第1の流体圧力が作用し、前記第1の流体圧力により前記ハウジング部材と前記ベーン部材との拘束を解除する圧力は、前記ハウジング部材に対して前記ベーン部材を進角方向に相対回転させる最低作動圧力よりも小さいことを特徴とする請求項1または2記載のバルブタイミング調整装置。
  4. 前記第1の付勢手段の付勢力は、前記従動軸の惰性回転域の平均トルクより大きく、かつ前記従動軸の惰性回転域の最大トルク以下であることを特徴とする請求項1記載のバルブタイミング調整装置。
  5. 前記ハウジング部材と前記ベーン部材とにそれぞれ設けられる当接部および被当接部であって、前記収容室の一方の周方向端部に前記ベーン部材が位置するときに互いに当接することにより前記ハウジング部材に対する前記ベーン部材の相対回動を拘束する当接部および被当接部、ならびに前記被当接部との当接方向へ前記当接部を付勢する第2の付勢手段を有し、前記第2の付勢手段の付勢力に抗し前記当接部を拘束解除方向に変位可能に構成される拘束手段を備え、
    前記当接部は、流体圧力を受けて前記ハウジング部材と前記ベーン部材との拘束を解除する第2の受圧面を有し、前記第2の受圧面には前記ハウジング部材に対して前記ベーン部材を遅角方向に相対回転させるように第2の流体圧力が作用することを特徴とする請求項1、2または4記載のバルブタイミング調整装置。
  6. 前記第1の付勢手段の付勢力は、前記従動軸のアイドル回転域の平均トルクの10%以上、かつ前記従動軸の惰性回転域の最大トルク以下であることを特徴とする請求項1記載のバルブタイミング調整装置。
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