JP3741169B2 - 内燃機関用バルブタイミング調整装置 - Google Patents

内燃機関用バルブタイミング調整装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の吸気バルブまたは排気バルブの開閉時期を調整するバルブタイミング調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、内燃機関(以下、「内燃機関」をエンジンという)の吸気バルブまたは排気バルブの開閉時期(以下、「開閉時期」をバルブタイミングという)を調整するバルブタイミング調整装置では、エンジンの駆動軸としてのクランクシャフトから駆動力伝達手段を介して従動軸としてのカムシャフトに駆動力を伝達している。駆動力伝達手段としては、例えばリング状歯車またはベーンが採用されている。
【0003】
リング状歯車は、タイミングプーリおよびカムシャフトのスプラインと噛合っており、そのうち少なくとも一方はヘリカルスプラインで噛み合っている。そして、リング状歯車を油圧により軸方向に移動させることにより、カムシャフトとタイミングプーリとを相対的に回動させ、エンジンの運転条件に応じて吸気バルブまたは排気バルブのバルブタイミングを調整している。
【0004】
また特開平1−92504号公報に開示されているベーン式のものは、タイミングプーリとともに回転するハウジング内に、カムシャフトとともに回転するベーンを収容している。そして、ハウジングに対するベーンの相対回転位相差を油圧で調整することにより、カムシャフトとタイミングプーリとを相対的に回動させ、エンジンの運転条件に応じて排気バルブのバルブタイミングを調整している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、バルブを開閉駆動するカムシャフトに加わる駆動トルクにより、従動軸としてのカムシャフトは駆動軸に対し遅角側に力を受ける。したがって、クランクシャフトに対しカムシャフトを進角側に移動させるには大きな力が必要になる。前述した従来のバルブタイミング調整装置のように、油圧により位相差を調整する場合、例えばエンジンの回転数が低く、油圧ポンプの吐出圧が低いときには、クランクシャフトに対しカムシャフトを進角側に移動できず、バルブタイミングを調整不能になることがある。このような低油圧の場合にもバルブタイミングの調整を可能にするには、油圧の受圧面積を大きくすることが考えられる。しかし、低油圧でバルブタイミングを調整可能になっても、エンジン高回転で油圧ポンプの吐出量および吐出圧が十分にある場合では、作動油の流量が増大し、バルブタイミングの変化に要する時間が増加する。つまり、応答性が低下するという問題が生じる。さらに、装置の体格が増大するという問題も生じる。また、油圧ポンプの故障等により作動油圧が低下すると、バルブタイミングを調整不能になり、エンジンが停止することも考えられる。
【0006】
また、排気バルブを開閉するバルブタイミング調整装置では、エンジン始動時および低負荷時において、クランクシャフトに対しカムシャフトを進角させる必要がある。しかし、低回転や油圧ポンプの故障等により、最適なバルブタイミングに対しカムシャフトが遅角すると、排気バルブと吸気バルブとがともに開弁する期間が増加する。すると、燃焼室内に排気ガスが残ってしまい燃焼室内に必要量の空気が吸入されなかったり、排気ガスが吸気側に逆流するという現象が生じる。また、未燃燃料が排気ガス中に排出されるという問題も生じる。
【0007】
その結果、エンジンの気筒内に残留する燃焼ガス、所謂内部EGR量が過多となるため、燃焼が不安定になり、排気ガス中に含まれる有害成分量が増加したり、著しい場合にはエンジンが停止することが考えられる。エンジン始動時においては、始動性が悪化する。
本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、従動軸を確実に進角側に回転可能なバルブタイミング調整装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載のエンジン用バルブタイミング調整装置によると、駆動側回転体に対し従動側回転体を進角させる方向にのみ駆動軸の駆動力を伝達するワンウェイクラッチを駆動力伝達手段に配したことにより、ワンウェイクラッチが結合した状態では、吸気バルブまたは排気バルブを開閉駆動する際に従動軸が遅角側に駆動トルクを受けると、駆動軸に対し従動軸が遅角側に回転することを防止する。また、従動軸が進角側に駆動トルクを受けると、駆動軸に対し従動軸は進角側に回転可能である。したがって、エンジン始動時やエンジンの低回転時において、駆動軸に対し従動軸を進角側に確実に回転させることができるので、エンジンを正常に始動可能であるとともに、エンジンの運転状態を継続することができる。
【0009】
本発明の請求項2記載のエンジン用バルブタイミング調整装置によると、ワンウェイクラッチを結合させた状態において、排気バルブを開閉駆動する際に従動軸が受ける駆動トルクにより駆動軸に対し従動軸は進角側にのみ回転する。したがって、少なくともエンジン始動可能、またはエンジン運転状態を継続可能な程度に排気バルブと吸気バルブとが重複して開弁する期間を減少できるので、エンジンの始動性が向上するとともに、低回転時においてもエンジン運転状態を継続できる。また、エンジンの不良燃焼を低減できるので、排気ガス中への有害成分の排出量が減少する。
【0010】
本発明の請求項3または4記載のエンジン用バルブタイミング調整装置によると、ロック機構が駆動側回転体と従動側回転体とを結合することにより、駆動側回転体と従動側回転体との相対回転位相差を安定して保持できる。したがって、駆動力伝達手段における部材間の衝突音の発生およびワンウェイクラッチの摩耗を防止できる。
【0011】
また、ロック機構は、吸気バルブと排気バルブとの開弁期間が重複しない位置、もしくは排気ガスが燃焼室内に逆流してもエンジンの始動性に影響を与えない程度の重複期間となる位置で駆動側回転体と従動側回転体とを結合する。
本発明の請求項5記載のエンジン用バルブタイミング調整装置によると、油圧によって前記ワンウェイクラッチを解除することにより、駆動軸と従動軸との相対回動制御が可能になる。
【0012】
本発明の請求項6記載のエンジン用バルブタイミング調整装置によると、ベーン式の駆動力伝達手段を用いることにより、駆動軸から従動軸への駆動力の伝達効率が向上するので、駆動軸と従動軸との相対回動制御の応答性が向上する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を示す複数の実施例を図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
本発明の第1実施例によるエンジン用バルブタイミング調整装置を図1〜図5に示す。
【0014】
図1に示すチェーンスプロケット1は、図示しないチェーンにより図示しないエンジンの駆動軸としてのクランクシャフトから駆動力を伝達され、クランクシャフトと同期して回転する。従動軸としてのカムシャフト2は、チェーンスプロケット1から駆動力を伝達され、図示しない排気バルブを開閉駆動する。カムシャフト2は、チェーンスプロケット1に対し所定の位相差をおいて回動可能である。チェーンスプロケット1およびカムシャフト2は図1に示す矢印X方向からみて時計方向に回転する。以下この回転方向を進角方向とする。
【0015】
図1および図2に示すように、チェーンスプロケット1、シューハウジング3、フロントプレート4、およびリアプレート6は、ボルト20により同軸上に固定されており、駆動側回転体を構成し、かつ駆動力伝達手段の一部を構成している。
図2に示すように、シューハウジング3は、周方向にほぼ等間隔に台形状のシュー3a、3b、3cを有している。シュー3a、3b、3cの内周面は、断面円弧状に形成されており、シュー3a、3b、3cの周方向の三箇所の間隙にはそれぞれベーン9a、9b、9cの収容室である扇状空間部が形成されている。
【0016】
図1および図2に示すようにベーンロータ9は周方向にほぼ等間隔にベーン9a、9b、9cを有し、このベーン9a、9b、9cがシュー3a、3b、3cの周方向の間隙に形成されている扇状空間部内に回動可能に収容されている。ベーンロータ9およびブッシュ5は、ボルト21によりカムシャフト2に一体に固定されており、従動側回転体を構成し、かつ駆動力伝達手段の一部を構成している。ベーンロータ9と一体に固定されるブッシュ5は、フロントプレート4の内周壁に相対回動可能に嵌合している。図2に示すように、ベーンロータ9の外周壁とシューハウジング3の内周壁との間には微小クリアランスが設けられており、ベーンロータ9はシューハウジング3と相対回動可能である。ベーン9a、9b、9cの外周壁、およびベーンロータ9のボス部9dの外周壁にはそれぞればね18で付勢されたシール部材16、17が嵌合しており、各油圧室間の作動油の漏れを防止している。
【0017】
シュー3aとベーン9aとの間に遅角油圧室10が形成され、シュー3bとベーン9bとの間に遅角油圧室11が形成され、シュー3cとベーン9cとの間に遅角油圧室12が形成されている。また、シュー3aとベーン9bとの間に進角油圧室13が形成され、シュー3bとベーン9cとの間に進角油圧室14が形成され、シュー3cとベーン9aとの間に進角油圧室15が形成されている。
【0018】
以上の構成により、カムシャフト2およびベーンロータ9はチェーンスプロケット1、シューハウジング3、フロントプレート4およびリアプレート6に対して同軸に相対回動可能である。
図1に示すように、ストッパとしてのストッパピストン7は、ベーンロータ9のベーン9aの内壁にフランジ部7aが摺動自在に支持されており、スプリング8の付勢力によりフロントプレート4に形成されたストッパ穴22に嵌合可能である。リアプレート6に形成された連通路24はフランジ部7aよりも右側の収容孔23に連通するとともに大気解放されているので、ストッパピストン7の移動が妨げられない。ガイドリング19は、収容孔23を形成するベーン9aの内壁に圧入保持され、このガイドリング19にストッパピストン7が挿入されている。従って、ストッパピストン7はカムシャフト2の軸方向に摺動可能にベーン9aに収容され、かつスプリング8によりフロントプレート4側に付勢されている。フランジ部7aの左側の収容孔23は、図2に示すように油路25を介して遅角油圧室10と連通している。遅角油圧室10に作動油が供給されると、スプリング8の付勢力に抗してストッパピストン7はストッパ穴22から抜け出す。
【0019】
ストッパピストン7の位置とストッパ穴22の位置とは、クランクシャフトに対してカムシャフト2が最進角位置にあるとき、つまりフロントプレート4に対してベーンロータ9が最進角位置にあるときにストッパピストン7がストッパ穴22に嵌合するように設定されている。ストッパピストン7とストッパ穴22とはロック機構を構成している。
【0020】
クラッチピストン40は、ブッシュ5に対して回転不能であるが軸方向へは移動可能にキー42により固定されている。クラッチピストン40の外周縁部には環状のシール部材45が嵌合しており、解除油圧室43内の作動油の漏れを防止している。図3および図4に示すように、フロントプレート4とクラッチピストン40との対向面には、それぞれギア歯4a、ギア歯40aが形成されている。フロントプレート4とクラッチピストン40とは結合した状態でワンウェイクラッチを構成している。
【0021】
解除油圧室43に作動油が供給されない状態では、クラッチピストン40はスプリング41の付勢力によりフロントプレート4と結合している。図5の(A)に示すようにフロントプレート4とクラッチピストン40とが結合し、ギア歯4aとギア歯40とが噛合った状態では、フロントプレート4は進角方向にだけクラッチピストン40に駆動力を伝達する。つまり、フロントプレート4に対してクラッチピストン40が遅角側に回転しようとすると、ギア歯40aがギア歯4aに係止されるので、フロントプレート4に対するクラッチピストン40の遅角側への動きが規制される。すなわち、クランクシャフトに対するカムシャフト2の遅角側への動きが規制される。一方、フロントプレート4に対してクラッチピストン40が進角側に回転しようとすると、ギア歯40aはギア歯4aと滑り合うので、フロントピレート4に対しクラッチピストン40は進角側に回転可能である。すなわち、クランクシャフトに対しカムシャフト2は進角側に回転可能である。
【0022】
図1および図2に示すようにベーンロータ9のボス部9dには、カムシャフト2との当接部において油路29が設けられており、ブッシュ5との当接部において油路33が設けられている。油路29および33はそれぞれ円弧状に形成されている。油路29は、油路30、31、32により遅角油圧室10、11、12と連通し、油路25によりフランジ部7aよりも左側の収容孔23と連通している。油路29は、油路27、環状油路25を介して油路57と連通している。
【0023】
油路33は油路34、35、36により進角油圧室13、14、15と連通している。油路33は、油路28、環状油路26を介して油路58と連通している。
油圧制御弁52は、電磁制御式のスプール弁であり、エンジン運転状態に応じてECUから送出される制御信号により油路を切替制御する。油タンク50内の油をポンプ51から圧送する供給油通路55と油タンク50内へ油を排出する排出油通路53または54とは、油圧制御弁52の切替操作により油路57および58と選択的に連通または遮断可能である。クラッチ油路56は供給油通路55と連通しており、油路21a、油路5aを介して、解除油圧室43と連通している。供給油通路55は、エンジン各部へ作動油を供給する供給油通路59と絞りを介して連通している。ただし、絞りはなくてもよい。
【0024】
次に、バルブタイミング調整装置の作動を説明する。
1.エンジン正常停止時
(1-1) エンジンが正常停止するときには、遅角油圧室10、11、12はドレン側に解放され、進角油圧室13、14、15には作動油圧が加わった状態で保持されるように油圧制御弁52が切替制御される。すると、シューハウジング3に対しベーンロータ9が最進角位置に移動し、ロック機構としてのストッパピストン7がストッパ穴22に嵌合してフロントプレート4とベーンロータ9とが結合されるので、クランクシャフトに対してカムシャフト2が最進角位置に保持されてエンジンは停止する。
【0025】
エンジン停止後、すなわちポンプ51の停止後は油圧制御弁52によって各遅角油圧室の油圧は低下させられており、ベーンロータ9とシューハウジング3の間の油漏れによって各進角油圧室の圧力は減少するので、各進角油圧室と連通する供給油通路55の圧力は大気圧相当になる。したがって、クラッチ通路56、油路21a、油路5aを介して供給油通路55と連通する解除油圧室43の油圧も大気圧になるので、クラッチピストン40はスプリング41の付勢力によりフロントプレート4と結合する。
【0026】
(1-2) エンジンが始動されても、各油路および各油圧室に所定圧の作動油が供給されるまではストッパピストン7はストッパ穴22に嵌合したままであり、クランクシャフトに対しカムシャフト2は最進角位置に保持されている。第1実施例では、図1に示す最進角状態において排気バルブと吸気バルブとの開弁期間が重複しないように設計されている。したがって、排気ガスの燃焼室内への逆流を防止し内部EGR量を低減できるので、エンジンは正常に始動する。
【0027】
フロントプレート4とクラッチピストン40との解除油圧は、ベーンロータ9を進角させるのに必要な圧力で、かつストッパピストン7の解除圧力よりも低く設定してあるので、この設定圧の作動油が解除油圧室43に供給されるまではスプリング41の付勢力によりクラッチピストン40はフロントプレート40と結合している。ストッパピストン7がストッパ穴22に嵌合した状態では、フロントプレート4とクラッチピストン40との結合または解除に関わらずクランクシャフトに対しカムシャフト2は最進角位置にある。
【0028】
エンジンが正常運転に移行し各油路および各油圧室に所定圧よりも油圧の大きい作動油が導入されると、ストッパピストン7はストッパ穴22から抜け出し、ロック機構によるフロントプレート4とベーンロータ9との結合が解除される。また、解除油圧室43内の油圧も上昇するので、スプリング41の付勢力に抗してクラッチピストン40は図1の左側に移動し、フロントプレート4とクラッチピストン40との結合が解除される。したがって、遅角油圧室10、11、12、進角油圧室13、14、15に加わる作動油圧によりシューハウジング3に対してベーンロータ9が相対回動し、クランクシャフトに対するカムシャフト2の相対位相差が調整される。
【0029】
2.エンジン異常停止時
エンジンが異常停止した場合、油圧制御が途中で打ち切られるので、ベーンロータ9はシューハウジング3に対して最進角位置では停止せず、ストッパピン7がストッパ穴22に嵌合しないことがある。ただし、油圧制御弁52によって各遅角油圧室の圧力はドレンに解放するように制御され、その結果前述したベーンロータ9とシューハウジング3の間の油漏れにより各進角油圧室の圧力は低下する。よって、各進角油圧室と連通する供給油通路55の圧力は大気圧相当になり、フロントプレート4とクラッチピストン40とは結合する。
【0030】
この状態でエンジンを再始動すると、解除油圧室43の油圧が低い場合、ポンプ51が正常に作動し、クラッチ油路56、油路21a、油路5aを介して解除油圧室43に作動油が供給され、その圧力が解除油圧の設定よりも低い間、クラッチピストン40はスプリング41の付勢力によりフロントプレート4と結合している。
【0031】
ここで、図5の(B)に示すようにフロントプレート4とクラッチピストン40との結合が解除されている場合、排気バルブを開閉駆動するときに受ける駆動トルクにより図6の(B)に示すようにカムシャフト2の回転速度は変化する。図5の(A)に示すようにフロントプレート4とクラッチピストン40とが結合した状態で図6の(B)に示すような回転速度の変動を生成する駆動トルクをカムシャフト2が受けた場合について説明する。
【0032】
▲1▼進角側への回転速度減少方向、つまり遅角側にカムシャフト2が駆動トルクを受けると、ギア歯40aが遅角側でギア歯4aに係止されるので、カムシャフト2の回転速度は低下せずに保持される。
▲2▼進角側への回転速度増加方向、つまり進角側にカムシャフト2が駆動トルクを受けると、ギア歯40aはギア歯4aに対し進角側には滑るので、カムシャフト2の回転速度は増加する。
【0033】
カムシャフト2が受ける駆動トルクによりカムシャフト2が▲1▼および▲2▼の動きを繰り返すことにより、図6の(B)に示すようにカムシャフト2の回転速度は増加する。そして、クランクシャフトに対しカムシャフト2が速やかに最進角位置に移動すると、ストッパピストン7がストッパ穴22に嵌合する。したがって、エンジン正常停止時と同様に、内部EGR量を低減でき、エンジンは正常に始動する。
【0034】
3.また、エンジンの低回転やポンプ52の故障等により、作動油の油圧が所定圧よりも低下するような場合、解除油圧室43の油圧も低下しフロントプレート4とクラッチプレート40とが結合する。すると、前述したようにカムシャフト2が受ける駆動トルクによりカムシャフト2が最進角位置に回転するので、内部EGR量が増加せずエンジンの運転状態を継続することができる。
【0035】
以上説明した第1実施例では、エンジンが正常停止する場合は、油圧制御弁の切替えによりクランクシャフトに対してカムシャフト2を最進角位置に移動させ、ストッパ穴22にストッパピストン7を嵌合させることによりクランクシャフトに対しカムシャフト2を最進角位置に保持する。したがって、エンジン始動時において排気バルブの開弁期間が吸気バルブの開弁期間と重複することを防止し、内部EGR量が低減するので、エンジンの始動性が向上するとともに、排気ガス中への有害成分の排出量を低減できる。
【0036】
また、エンジンが異常停止して油圧制御が途中で打ち切られクランクシャフトに対しカムシャフト1が最進角位置で停止できず、ストッパピストン7がストッパ穴22に嵌合できない場合においても、ワンウェイクラッチを構成するフロントプレート4とクラッチプレート40とが結合し、クランクシャフトに対しカムシャフト2が速やかに最進角位置に回転するので、エンジンの始動応答性が向上するとともにエンジンが正常に始動する。
【0037】
また、エンジンの低回転時やポンプの故障等により作動油圧が低下しても、作動油圧の低下にともないワンウェイクラッチが結合するので、クランクシャフトに対しカムシャフト2が速やかに最進角位置に回転し、エンジンの運転状態を継続可能である。
(第2実施例)
本発明の第2実施例を図7、図8および図9に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。第2実施例は、第1実施例と同一構成のロック機構を備えている。
【0038】
図7に示すように、チェーンスプロケット60は二連のチェーンと連結するスップロケットである。フロントプレート61は、第1実施例のフロントプレート4と異なりギア歯を設けておらず、チェーンスプロケット60、シューハウジング3およびリアプレート6とボルト20により固定されている。
ブッシュ62はボルト21によりベーンロータ9とともにカムシャフト2に固定されている。ギア歯車63は、ブッシュ62に対して回転不能であるが軸方向へは移動可能にキー68により固定されている。スプリング64はフロントプレート61側にギア歯車63を付勢している。図9に示すように、ギア歯車63は円筒状に形成されており、軸方向の反フロントプレート側から所定長さ分だけ外周壁にギア歯63aが形成されている。図7に示す油路62aを介して解除油圧室43に導入される作動油の油圧がベーン9を進角させるのに必要な圧力以上になると、スプリング64の付勢力に抗してギア歯車63は図7の左側に移動する。
【0039】
図7および図8に示すように、爪65はフロントプレート61に固定された支持軸67に回動可能に取り付けられており、渦巻きスプリング66により径方向内側のギア歯車63に向けて付勢されている。爪65は、解除油圧室43に所定圧の作動油が導入されていない図7に示す状態では、ギア歯車63のギア歯63aと噛合い、解除油圧室43に作動油が導入されギア歯車63が図7の左側に移動すると、ギア歯63aとの噛合いが不可となる。排気バルブを開閉駆動するときにカムシャフト2が受ける駆動トルクにより、カムシャフト2が図8に示す遅角側に相対回動しようとすると、ギア歯車63のギア歯63aが爪65に係止され遅角側への動きを規制される。爪65は、カムシャフト2の進角側への動きは規制しない。このように、ギア歯車63、爪65およびスプリング66は、カムシャフト2の遅角側への動きを規制し、進角側への動きを規制しないワンウェイクラッチを構成している。
【0040】
以上説明した第2実施例では、クランクシャフトに対しカムシャフト2が最進角位置で停止できず、ストッパピストン7がストッパ穴22に嵌合できない場合においても、ワンウェイクラッチを構成するギア歯車63と爪65とが噛合うことにより、クランクシャフトに対しカムシャフト2が速やかに最進角位置に回転するので、エンジン始動時において排気バルブの開弁期間が吸気バルブの開弁期間と重複することを防止し、内部EGR量が低減する。したがって、エンジンの始動性が向上するとともに、排気ガス中への有害成分の排出量が低減する。
【0041】
また、エンジン低回転やポンプの故障等により作動油圧が低下しても、ワンウェイクラッチが結合することによりクランクシャフトに対しカムシャフト2を最進角位置に回転できるので、エンジンの運転状態を継続可能である。
(第3実施例)
本発明の第3実施例を図10に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。第3実施例は、第1実施例と同一構成のロック機構を備えている。
【0042】
第3実施例のワンウェイクラッチ70は、所謂摩擦式ワンウェイクラッチである。ワンウェイクラッチ70の外輪72に対し、内輪71はカムシャフト2の遅角側への動きは規制され、進角側への動きは規制されないようにベアリング73で支持されている。ブッシュ76はボルト21によりベーンロータ9とともにカムシャフト2に固定されており、内輪71は、ブッシュ76に対して回転不能であるが軸方向へは移動可能にキー75により固定されている。
【0043】
ワンウェイクラッチ70はスプリング77によりフロントプレート78側に付勢されている。スプリング77の付勢力により外輪72がフロントプレート78に押圧されることにより、外輪72とフロントプレート78との接触部に摩擦力が働く。この摩擦力によりフロントプレート78と外輪72がともに回転する。 (1) 解除油圧室43に所定圧の作動油が導入されていない図10に示す状態では、スプリング77の付勢力によりフロントプレート78に外輪72が押圧されており、摩擦力によりフロントプレート78と外輪72がともに回転する。
【0044】
カムシャフト2が遅角側に相対回動しようとすると、内輪71の遅角側への動きが外輪72により係止される。一方、カムシャフト2が進角側に相対回動しようとしても、内輪71の進角側への動きは外輪72により規制されない。
(2) 解除油圧室43に作動油が導入されワンウェイクラッチ70が図10の左側に移動すると、フロントプレート78と外輪72とが離隔する。このとき、ストッパピストン7もストッパ穴22から抜け出しており、各進角油圧室および各遅角油圧室への油圧制御によりクランクシャフトとカムシャフト2との相対位相制御が可能になる。
【0045】
以上説明した第3実施例では、クランクシャフトに対しカムシャフト1が最進角位置で停止できず、ストッパピストン7がストッパ穴22に嵌合できない場合においても、ワンウェイクラッチ70がフロントプレート78に押圧されることにより、クランクシャフトに対しカムシャフト2が速やかに最進角位置に回転するので、エンジン始動時において排気バルブの開弁期間が吸気バルブの開弁期間と重複することを防止し、内部EGR量が低減する。したがって、エンジンの始動性が向上するとともに、排気ガス中への有害成分の排出量が低減する。
【0046】
また、エンジン低回転やポンプの故障等により作動油圧が低下しても、ワンウェイクラッチが結合することによりクランクシャフトに対しカムシャフト2を最進角位置に回転できるので、エンジンの運転状態を継続可能である。
(第4実施例)
本発明の第4実施例を図11に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。第4実施例では、油路21aと各遅角油圧室に連通する油路27とを連通させることにより、解除油圧室43に各遅角油圧室と同じ油圧を加えている。これ以外の構成は実質的に第1実施例と同一である。
【0047】
フロントプレート4とクラッチプレート40とは、各遅角油圧室に加わる油圧が低下、つまりクランクシャフトに対しカムシャフト2を進角側に回動させるときに結合し、カムシャフト2を速やかに進角方向に回動させる。一方、フロントプレート4とクラッチプレート40とは、各遅角油圧室に加わる油圧が上昇、つまりクランクシャフトに対しカムシャフト2を遅角側に回動させるときに結合を解除し、カムシャフト2の遅角側への回動を可能にする。
【0048】
第4実施例では、第1実施例と同様に、クランクシャフトに対しカムシャフト1が最進角位置で停止できず、ストッパピストン7がストッパ穴22に嵌合できない場合においても、フロントプレート4にクラッチピストン40が結合することにより、クランクシャフトに対しカムシャフト2が速やかに最進角位置に回転するので、エンジンが正常に始動する。
【0049】
(第5実施例)
本発明の第5実施例を図12に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。第5実施例は、第1実施例と同一構成のロック機構を備えている。
第5実施例では、ポンプ52の出力油圧を直接解除油圧室43に加えるのではなく、エンジン運転状態に応じたECUからの指令信号により油圧制御弁80を制御し、解除油圧室43に加える油圧を調整している。これにより、エンジン運転中においてポンプ51の出力油圧が高い場合にも、クラッチ通路56と排出油通路81とを連通させ解除油圧室43の圧力が低下するように油圧制御弁80を制御することによりワンウェイクラッチを結合させ、クランクシャフトに対しカムシャフト2を速やかに最進角位置に回転させることができる。クラッチ通路56の油圧を増加させるときはクラッチ通路56と供給油通路82とが連通するように油圧制御弁80を制御し、ワンウェイクラッチの結合を解除する。
【0050】
(第6実施例)
本発明の第6実施例を図13に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。第6実施例は、第1実施例と同一構成のロック機構を備えている。
第6実施例の油圧制御弁90は、クラッチ通路56と連通する通路の切替えをECUからの指令信号ではなく油圧により機械的に行うスプール弁である。つまり、ポンプ51の出力油圧が低い場合、油圧制御弁80がポンプ51から図13の右方向に受ける力よりもスプリング91の付勢力が勝るためクラッチ通路56と排出油通路81とが連通する。また、ポンプ51の出力油圧が高く、油圧制御弁80がポンプ51から図13の右方向に受ける力がスプリング91の付勢力よりも大きいときはクラッチ通路56と供給油通路82とが連通される。
【0051】
また、クラッチピストン40には残圧を速やかに抜くための穴40aが設けられている。これにより、ポンプ停止後、すなわちエンジン停止後は解除油圧室43の圧力がすぐに低下する。
以上説明した本発明の第1実施例〜第6実施例では、クランクシャフトに対しカムシャフトが最進角位置に回転したときにロック機構を結合させ排気バルブと吸気バルブとの開弁期間が重複しないようにしたが、エンジンを始動可能およびエンジンの運転状態を継続可能な範囲であれば、排気バルブと吸気バルブとの開弁期間は重複してもよく、ロック機構の結合位置は最進角位置よりも遅角側でもよい。
【0052】
(第7実施例)
本発明の第7実施例を図14に示す。第7実施例は、ベーンロータ9とフロントプレート78とを結合するロック機構を備えておらず、これ以外の構成は第3実施例と実質的に同一である。
(1) エンジンが正常停止すると、クランクシャフトに対しカムシャフト2は最進角位置で停止し、ワンウェイクラッチ70は結合される。この状態でエンジンを始動すると、解除油圧室43に作動油が導入されるまではワンウェイクラッチ70は結合したままなので、ロック機構を備えていなくてもカムシャフト2は最進角位置に保持される。したがって、エンジンが正常に始動する。
【0053】
(2) クランクシャフトに対しカムシャフト2が最進角位置で停止できない場合においても、ワンウェイクラッチ70によりクランクシャフトに対しカムシャフト2が速やかに最進角位置に回転するので、ロック機構を備えていなくてもエンジンが正常に始動する。
以上説明した本発明の上記各実施例では、駆動力伝達手段としてベーン式の構成を用いたが、ヘリカルスプラインの噛合わせにより駆動力を伝達することも可能である。
【0054】
また本実施例では、ストッパピストンを軸方向に変位させるロック機構について説明したが、ストッパピストンを径方向に変位させる構成のロック機構を用いることも可能である。
また本実施例では、排気バルブを開閉するバルブタイミング装置について説明したが、吸気バルブを開閉するバルブタイミング装置に本発明を適用してもよい。
【0055】
また、クランクシャフトの駆動力を伝達する手段としてチェーンスプロケットを用いたが、チェーンスプロケットに代えてタイミングプーリを用いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるバルブタイミング調整装置を示す縦断面図である。
【図2】第1実施例によるバルブタイミング調整装置を示す横断面図である。
【図3】図1のIII −III 線断面図である。
【図4】第1実施例のワンウェイクラッチを示す斜視図である。
【図5】第1実施例のワンウェイクラッチの作動を示す説明図であり、(A)は結合時、(B)は解除時の状態を示す。
【図6】第1実施例のカムシャフトの回転速度を示し、(A)はワンウェイクラッチの結合時、(B)はワンウェイクラッチの解除時の状態を示す。
【図7】本発明の第2実施例によるバルブタイミング調整装置を示す縦断面図である。
【図8】図7のVIII方向矢視図である。
【図9】第2実施例のワンウェイクラッチのギア歯車を示す模式的斜視図である。
【図10】本発明の第3実施例によるバルブタイミング調整装置を示す縦断面図である。
【図11】本発明の第4実施例によるバルブタイミング調整装置を示す縦断面図である。
【図12】本発明の第5実施例によるバルブタイミング調整装置を示す縦断面図である。
【図13】本発明の第6実施例によるバルブタイミング調整装置を示す縦断面図である。
【図14】本発明の第7実施例によるバルブタイミング調整装置を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 チェーンスプロケット(駆動側回転体)
2 カムシャフト(従動軸)
3 シューハウジング(駆動側回転体)
3a、3b、3c シュー
4 フロントプレート(駆動側回転体、ワンウェイクラッチ)
7 ストッパピストン(ストッパ、ロック機構)
8 スプリング(付勢手段)
9 ベーンロータ(従動側回転体)
9a、9b、9c ベーン
22 ストッパ穴(ロック機構)
40 クラッチピストン(ワンウェイクラッチ)
63 ギア歯車(ワンウェイクラッチ)
65 爪(ワンウェイクラッチ)
71 内輪(ワンウェイクラッチ)
72 外輪(ワンウェイクラッチ)
73 ベアリング(ワンウェイクラッチ)

Claims (6)

  1. 内燃機関の吸気バルブまたは排気バルブを開閉する従動軸に駆動軸の駆動力を伝達する駆動力伝達手段を有し、この駆動力伝達手段により前記駆動軸と前記従動軸とを相対的に回動させ、前記吸気バルブまたは前記排気バルブの開閉時期を調整するバルブタイミング調整装置であって、
    前記駆動力伝達手段は、前記駆動軸とともに回転する駆動側回転体と、前記従動軸とともに回転する従動側回転体と、前記駆動側回転体と前記従動側回転体との間に配設され前記駆動側回転体に対し前記従動側回転体を進角させる方向にのみ前記駆動軸の駆動力を伝達するワンウェイクラッチとを有し、
    前記ワンウェイクラッチの結合が解除されると、前記駆動側回転体に対して前記従動側回転体を遅角方向および進角方向に相対回動し、前記駆動軸に対する前記従動軸の相対回転位相差を調整可能になることを特徴とする内燃機関用バルブタイミング調整装置。
  2. 排気バルブの開閉時期を調整することを特徴とする請求項1記載の内燃機関用バルブタイミング調整装置。
  3. 前記吸気バルブと前記排気バルブとの開弁期間が略重複しない前記駆動軸と前記従動軸との相対回転位相差の調整範囲内において、前記駆動側回転体と前記従動側回転体とを結合可能なロック機構を有することを特徴とする請求項2記載の内燃機関用バルブタイミング調整装置。
  4. 前記ロック機構は、
    前記駆動側回転体または前記従動側回転体の一方に形成されたストッパ穴と、
    前記駆動側回転体または前記従動側回転体の他方に変位可能に収容され、前記ストッパ穴に嵌合可能なストッパと、
    前記ストッパ穴との嵌合側に前記ストッパを付勢する付勢手段とを有することを特徴とする請求項3記載の内燃機関用バルブタイミング調整装置。
  5. 油圧によって前記ワンウェイクラッチを解除することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の内燃機関用バルブタイミング調整装置。
  6. 前記駆動力伝達手段はベーン式であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の内燃機関用バルブタイミング調整装置。
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