JP3864896B2 - 集合住宅用テレビインターホン装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マンション等の集合住宅用テレビインターホン装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4に、従来のテレビインターホン装置の一例として、一般的な集合住宅用途のテレビインターホン装置の構成を示す。一般的な集合住宅用途のテレビインターホン装置は、各住戸内で共用玄関先の来訪者と会話することができると共に、来訪者をカメラ付のロビーインターホンで撮像することにより、各住戸内のモニタで来訪者を確認することができる。図4では、このロビーインターホンとして共用部装置10を備え、各住戸にはインターホン20が設置され、共用部装置10からの幹線は分配器40によって複数の幹線(系統)に分配され、分配後の各幹線は分岐器30によって各住戸のインターホン20に分岐される。また、各住戸の個別玄関先には住戸ドアホン子器60が設けられ、個別玄関先の来訪者が住戸内の住人と会話することができる。
【0003】
共用部装置10からは幹線として共用伝送線路D0が分配器40を介して配線されており、分配器40によって2系統に分配される。分配後の共用伝送線路D0は分岐器30によって各住戸に分岐された後、インターホン20に接続される。この共用伝送線路D0は、一般的に多芯ツイストペアケーブルで構成され、伝送線路D1、伝送線路D2、伝送線路D3は、それぞれ共用伝送線路D0の同一シース内に収められた一対のケーブルである。
【0004】
また、インターホン20から住戸ドアホン子器60までは一対のケーブルからなる住戸別伝送線路Bが配線されている。住戸別伝送線路Bは一般に、共用伝送線路D0とは別シースのケーブルにて配線されるが、共用伝送線路D0内の一対の伝送線路を用いてもよい。
【0005】
次に各部の構成について説明する。まず共用部装置10は、共用部装置10の内部回路を制御すると共にインターホン20と通信を行うための制御を行うCPU101と、CPU101によって伝送線路D1に制御信号を送出すると共に受信する制御信号送受信回路102と、住戸内の住人と会話するため音声信号を出力するスピーカ103と、スピーカ103への音声信号を増幅するスピーカアンプ104と、住戸内の住人と会話するため音声信号を入力するマイク105と、マイク105からの音声信号を増幅するマイクアンプ106と、スピーカアンプ104及びマイクアンプ106に接続されて2線4線変換回路を含み伝送線路D2に音声信号を送出すると共に受信する音声回路107と、共用玄関先の来訪者を撮像して映像信号を出力するカメラ部108と、映像信号をFM変調するFM変調部109と、映像信号を増幅する増幅器110と、映像信号の不平衡−平衡変換を行って伝送線路D3に映像信号を送出するとトランス111と、本装置にAC100Vを変換した電源を供給する電源部112とを備える。
【0006】
インターホン20は、インターホン20の内部回路を制御すると共に共用部装置10と通信を行うための制御を行うCPU201と、CPU201によって伝送線路D1に制御信号を送出すると共に受信する制御信号送受信回路202と、共用玄関先及び個別玄関先の来訪者と会話するため音声信号を出力するスピーカ203と、スピーカ203への音声信号を増幅するスピーカアンプ204と、共用玄関先及び個別玄関先の来訪者と会話するため音声信号を入力するマイク205と、マイク205からの音声信号を増幅するマイクアンプ206と、スピーカアンプ204及びマイクアンプ206に接続されて2線4線変換回路を含み伝送線路D2に音声信号を送出すると共に受信する音声回路207と、伝送線路D3から映像信号を受信して平衡−不平衡変換を行うトランス211と、映像信号を増幅する増幅器210と、映像信号をFM復調するFM復調部209と、映像信号を表示する表示部208と、本装置にAC100Vを変換した電源を供給する電源部212と、住戸ドアホン子器60との通話のための音声双方向増幅回路や音声回路207を接続する開閉路回路などで構成されて住戸別伝送線路Bに音声信号を送出すると共に受信する子器インターフェース回路213と、住戸ドアホン子器60を動作させるための電源を供給する子器電源部214と、住戸別伝送線路Bに子器電源部214の電源を重畳するためのトランジスタ回路からなる子器電源重畳部215とを備える。
【0007】
分配器40は、制御信号を伝送する伝送線路D1、音声信号を伝送する伝送線路D2をいずれの電気回路も介さず2系統に分配し、映像信号を伝送する伝送線路D3を映像信号分配トランス401によって2系統に分配する。
【0008】
分岐器30は、制御信号を伝送する伝送線路D1、音声信号を伝送する伝送線路D2をいずれの電気回路も介さず2系統に分岐し、映像信号を伝送する伝送線路D3を映像信号分岐トランス301によって2系統に分岐する。映像信号分岐トランス301は、幹線側のインピーダンスが伝送線路D3の特性インピーダンスより十分高く、分岐側のインピーダンスが伝送線路D3の特性インピーダンスに整合している。
【0009】
次にこの従来例の動作について説明する。まず、通話先の住戸番号アドレスを含む制御信号が共用部装置10の制御信号送受信回路102から伝送線路D1に送出されると、この制御信号はインターホン20の制御信号送受信回路202を介してCPU201に入力され、インターホン20は制御信号に応じた動作を行う。制御信号は、分配器40及び分岐器30において、いずれの電気回路も介さずそれぞれ分岐、分配されるので、共用部装置10から送出された制御信号は伝送線路D1に接続される全てのインターホンに伝送され、制御信号に含まれる住戸番号アドレスに該当したインターホンのみが制御信号にしたがって音声回路207及び表示部208を動作させ、共用部装置10と通話状態になる。
【0010】
音声の伝送は一般に、分配器40及び分岐器30において、いずれの電気回路も介さず、それぞれ分岐、分配されて、以下のように行われる。共用部装置10では、伝送線路D2を伝達された音声信号は、音声回路107及びスピーカアンプ104を介して、スピーカ103から出力され、マイク105で入力された音声信号は、マイクアンプ106及び音声回路107を介して伝送線路D2に伝達される。また、インターホン20でも同様に、伝送線路D2を伝達された音声信号は、音声回路207及びスピーカアンプ204を介して、スピーカ203から出力され、マイク205で入力された音声信号は、マイクアンプ206及び音声回路207を介して伝送線路D2に伝達される。このように来訪者と住人とは互いに会話することが可能となる。
【0011】
次に映像信号の伝送について、以下説明する。共用部装置10内のカメラ部108により撮像された来訪者の映像は、映像信号をFM変調部109でFM変調した後、増幅器110及び不平衡−平衡変換をするためのトランス111を介して、伝送線路D3に出力される。伝送線路D3は分配器40により複数の幹線に分配(枝分かれ)させることが可能である。映像信号の分配は図4に示すように映像信号分配トランス401を用いる方法や、図示しないが、1入力/複数出力の増幅回路を用いて増幅分配する方法がある。伝送線路D3の幹線から各住戸へ至る伝送線路には分岐器30を介在・接続して分岐する。映像信号の分岐には、映像信号分岐トランス301を用いる。
【0012】
分配器40及び分岐器30を介してインターホン20に入力された映像信号は、平衡−不平衡変換のためのトランス211及び増幅器210を介して、FM復調部209に入力されてFM復調され、住戸内の住人は、表示部208にて、来訪者を確認できる。
【0013】
上記従来例では、映像信号、音声信号、制御信号を別々の伝送線路で伝達しているが、映像信号と音声信号と直流電圧のみを周波数多重して伝達する伝送線路と、制御信号を伝達する伝送線路との2つの伝送線路を備えた集合住宅用テレビインターホン装置や、映像信号と直流電圧のみを周波数多重して伝達する伝送線路と、制御信号を伝達する伝送線路との2つの伝送線路を備えた集合住宅用テレビインターホン装置もあった。(例えば、特許文献1,2参照。)。
【0014】
また従来技術として、集合住宅ではなく、戸建て住宅のインターホン装置(すなわち分岐器を用いない通信)においては、子器給電用の直流電源、音声信号、制御信号、映像信号を一対の伝送線路で周波数多重して伝送するものがある。図5は、各信号の伝送周波数帯域の概略を示しており、直流電源はDC、音声信号は1KHz帯、制御信号はFSK(Frequency Shift Keying)によって100KHz帯、映像信号はFM変調によって1MHz帯に分布している。
【0015】
【特許文献1】
特許第3311536号公報(6頁右欄第24行〜第29行、7頁左欄第23行〜第38行、図12)
【特許文献2】
特開2002−94974号公報(2頁右欄第15行〜21行、3頁右欄第1行〜右欄第16行、図1(a),(b)、図3)
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
従来の集合住宅用途のテレビインターホン装置においては、音声信号、制御信号、映像信号が別線で伝送されることから、ケーブルの対数が多くなり、そのためケーブルが曲がりにくいなど扱いづらく、またケーブルコストも高くなっていた。
【0017】
さらに、各機器における端子数が多くなるため、結線の仕方がわかりづらく、施工ミスが発生し易いという問題があった。
【0018】
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、配線対数を減らすことによる省配線化・省施工化を実現するために、音声信号、制御信号、映像信号を同一線に多重して伝送可能にした集合住宅用テレビインターホン装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、集合住宅の共用玄関先の来訪者を撮像して映像信号を出力するカメラ、共用玄関先の来訪者が集合住宅の住戸内の住人と会話するため音声信号を入出力するスピーカー及びマイク、通話先住戸のアドレスを含む制御信号を出力すると共に外部からの制御信号を受け取る第1の制御信号送受信手段を具備する共用部装置と、前記共用部装置のカメラからの映像信号を入力されて住戸内の住人が共用玄関先の来訪者を見るためのモニタ、住戸内の住人が来訪者と会話するため音声信号を入出力するスピーカー及びマイク、前記共用部装置との間で制御信号の授受を行う第2の制御信号送受信手段を具備し、自アドレスが前記共用部装置からの制御信号に含まれるアドレスに該当すれば受信した制御信号に基づいて動作するインターホンと、前記共用部装置と前記インターホンとの間を接続し、映像信号、音声信号、及び制御信号が伝送される一対の共用伝送線路と、前記共用部装置から配線される共用伝送線路の幹線から前記インターホンへ共用伝送線路を分岐する分岐器と、前記インターホンとの間で音声信号を授受して、住戸の個別玄関先の来訪者が住戸内の住人と会話するための住戸ドアホン子器と、前記住戸ドアホン子器と前記インターホンとの間を前記分岐器を介して接続し、音声信号が伝送される住戸別伝送線路とから構成され、前記共用部装置は、映像信号、音声信号、及び制御信号を前記共用伝送線路に周波数多重させて送出すると共に、前記共用伝送線路から受信した周波数多重信号を音声信号及び制御信号に分離する第1の信号多重分離手段を備え、前記インターホン装置は、音声信号及び制御信号を前記共用伝送線路に周波数多重させて送出すると共に、前記共用伝送線路から受信した周波数多重信号を映像信号、音声信号、及び制御信号に分離する第2の信号多重分離手段と、前記住戸別伝送線路に前記住戸ドアホン子器へ供給する電源を重畳させる子器電源重畳手段とを備えて、前記分岐器は、前記共用伝送線路の共用部装置側幹線の接続先を前記共用伝送線路の送り側幹線と前記共用伝送線路のインターホン側分岐線とのいずれかに切り替える開閉器と、前記共用部装置側幹線と送り側幹線との間に接続されて制御信号のみを通過させる第1の制御帯域通過手段と、前記共用部装置側幹線とインターホン側分岐線との間に接続されて制御信号のみを通過させる第2の制御帯域通過手段と、前記住戸別伝送線路を接続する第1,第2の端子と、前記第1,第2の端子間を短絡した短絡路と、前記短絡路の信号から前記住戸ドアホン子器への供給電源を分離する電源分離手段と、前記電源分離手段で分離した電源が所定電圧以下であれば前記開閉器による接続先を送り側幹線に維持し、所定電圧以上であれば分離した電源によって前記開閉器による接続先をインターホン側分岐線に切り替える開閉器切り替え手段とを備えることを特徴とする。
【0020】
請求項2の発明は,請求項1において、前記インターホンの子器電源重畳手段が重畳する前記住戸ドアホン子器への供給電源は、前記住戸ドアホン子器を動作させるための第1の電圧と、前記開閉器を駆動するための前記第1の電圧より高い第2の電圧とのうちいずれかを出力し、前記分岐器の開閉器切り替え手段は前記電源分離手段で分離した電源が前記第1の電圧であれば前記開閉器による接続先を前記共用伝送線路の送り側幹線に維持し、前記第2の電圧であれば前記開閉器による接続を前記共用伝送線路のインターホン側分岐線に切り替えることを特徴とする。
【0021】
請求項3の発明は、集合住宅の共用玄関先の来訪者を撮像して映像信号を出力するカメラ、共用玄関先の来訪者が集合住宅の住戸内の住人と会話するため音声信号を入出力するスピーカー及びマイク、通話先住戸のアドレスを含む制御信号を出力すると共に外部からの制御信号を受け取る第1の制御信号送受信手段、直流電源を具備する共用部装置と、前記共用部装置のカメラからの映像信号を入力されて住戸内の住人が共用玄関先の来訪者を見るためのモニタ、住戸内の住人が来訪者と会話するため音声信号を入出力するスピーカー及びマイク、前記共用部装置との間で制御信号の授受を行う第2の制御信号送受信手段を具備し、自アドレスが前記共用部装置からの制御信号に含まれるアドレスに該当すれば受信した制御信号に基づいて動作するインターホンと、前記共用部装置と前記インターホンとの間を接続し、映像信号、音声信号、制御信号、及び直流電源が伝送される一対の共用伝送線路と、前記共用部装置から配線される共用伝送線路の幹線から前記インターホンへ共用伝送線路を分岐する分岐器と、前記インターホンとの間で音声信号を授受して、住戸の個別玄関先の来訪者が住戸内の住人と会話するための住戸ドアホン子器と、前記住戸ドアホン子器と前記インターホンとの間を接続し、音声信号が伝送される住戸別伝送線路とから構成され、前記共用部装置は、映像信号、音声信号、制御信号、及び直流電源を前記共用伝送線路に周波数多重させて送出すると共に、前記共用伝送線路から受信した周波数多重信号を音声信号及び制御信号に分離する第1の信号多重分離手段を備え、前記インターホン装置は、音声信号及び制御信号を前記共用伝送線路に周波数多重させて送出すると共に、前記共用伝送線路から受信した周波数多重信号を映像信号、音声信号、制御信号、及び直流電源に分離する第2の信号多重分離手段と、自アドレスが前記共用部装置からの制御信号に含まれるアドレスに該当すれば前記共用部装置の直流電源から供給される電流を消費する負荷とを備えて、前記分岐器は、前記共有伝送線路の幹線と分岐線との間で一対の共有伝送線路の各信号の伝送方向に対して順方向に各々接続した一対のダイオードと、前記共有伝送線路の幹線と分岐線との間に接続されて制御信号のみを通過させる制御帯域通過手段とを備えて、前記一対のダイオードは前記共用部装置の直流電源から供給される電流によって導通することを特徴とする。
【0022】
請求項4の発明は、請求項3において、前記分岐器は、前記共有伝送線路の幹線と分岐線との間で一対の共有伝送線路の各信号の伝送方向に対して順方向に各々接続した一対の第1のダイオードと、前記共有伝送線路の幹線と分岐線との間に接続されて制御信号のみを通過させる第1の制御帯域通過手段と、分岐後の幹線に一対の共有伝送線路の各信号の伝送方向に対して順方向に各々接続した一対の第2のダイオードと、分岐後の幹線に接続されて制御信号のみを通過させる第2の制御帯域通過手段とを備えて、前記一対の第1及び第2のダイオードは前記共用部装置の直流電源から供給される電流によって導通することを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
(実施形態1)
図1に示す本実施形態において、集合住宅用テレビインターホン装置の基本構成は図4に示した従来の集合住宅用テレビインターホン装置の構成と略同様であり、また、図4と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
【0025】
本実施形態において、共用部装置10、分岐器30,31、インターホン20,21の各間は一対の共用伝送線路Aで接続され、インターホン20は共用伝送線路Aの幹線から分岐器30で分岐して接続されて、インターホン21は共用伝送線路Aの幹線から分岐器31で分岐して接続される。インターホン20,21と住戸ドアホン子器60,61との各間は、分岐器30,31を各々介して住戸別伝送線路Bで接続されている。
【0026】
そして、共用部装置10内で制御信号を送受信する制御信号送受信回路102、音声信号を送受信する音声回路107、映像信号を送信するトランス111は各々、制御信号多重分離部115、音声信号多重分離部113、及び映像信号多重部114を介して共用伝送線路Aに接続される。
【0027】
共用部装置10内の音声信号多重分離部113、映像信号多重部114及び制御信号多重分離部115は、各伝送信号を各伝送周波数帯域毎に多重・分離するためのもので、各信号の伝送周波数帯域は、高い順に、映像信号、制御信号、音声信号となる。音声信号多重分離部113は、主にインダクタ等で構成され、音声信号よりも高い映像信号と制御信号との各伝送帯域のインピーダンスを高くするためのものである。また、映像信号多重部114は、主にコンデンサ等で構成され、映像信号よりも低い制御信号と音声信号との各伝送帯域のインピーダンスを高くするためのものである。また、制御信号多重分離部115は、主にインダクタやコンデンサ等を組み合わせたバンドパスフィルタで構成され、制御信号よりも低い音声信号と制御信号よりも高い映像信号との各伝送帯域のインピーダンスを高くするためのものである。
【0028】
また、インターホン20内で制御信号を送受信する制御信号送受信回路202、音声信号を送受信する音声回路207、映像信号を受信するトランス211は各々、制御信号多重分離部218、音声信号多重分離部216、及び映像信号分離部217を介して共用伝送線路Aに接続される。
【0029】
インターホン20内の音声信号多重分離部216、映像信号分離部217、及び制御信号多重分離部218は、各伝送信号を各伝送周波数帯域毎に多重・分離するためのものである。音声信号多重分離部216は、主にインダクタ等で構成され、音声信号よりも高い映像信号と制御信号との各伝送帯域のインピーダンスを高くするためのものである。また、映像信号分離部217は、主にコンデンサ等で構成され、映像信号よりも低い制御信号と音声信号との各伝送帯域のインピーダンスを高くするためのものである。また、制御信号多重分離部218は、主にインダクタやコンデンサ等を組み合わせたバンドパスフィルタで構成され、制御信号よりも低い音声信号と制御信号よりも高い映像信号との各伝送帯域のインピーダンスを高くするためのものである。
【0030】
インターホン21もインターホン20と同様に構成され、住戸ドアホン子器61を動作させるための電源を供給する子器電源部224と、住戸別伝送線路Bに子器電源部224の電源を重畳するためのトランジスタ回路からなる子器電源重畳部225とを備える。
【0031】
そして分岐器30,31は、共用伝送線路Aの共用部装置側幹線の接続先を共用伝送線路Aの送り側幹線とインターホン側分岐線とのいずれかに切り替える開閉器301,311と、共用伝送線路Aの共用部装置側幹線と送り側幹線との間に接続されて制御信号のみを通過させるバンドパスフィルタで構成される制御信号多重分離部302,312と、共用伝送線路Aの共用部装置側幹線とインターホン側分岐線との間に接続されて制御信号のみを通過させるバンドパスフィルタで構成される制御信号多重分離部303,313と、インターホン20からの住戸別伝送線路Bを接続する端子304,314と、住戸ドアホン装置60,61からの住戸別伝送線路Bを接続する端子305,315と、端子304−305間及び端子314−315間を短絡した短絡路309,319と、音声信号伝送帯域のインピーダンスを高くして、短絡路309,319の信号からインターホン20,21の電源重畳部215,225で重畳された電源を分離し、この分離した電源によって開閉器301,311による接続を共用伝送線路Aのインターホン側分岐線に切り替える開閉路電源分離部306,316と備える。
【0032】
開閉器301,311による経路がどちらに切り替えられている場合にも、制御信号は制御信号多重分離部303,313を通過することが可能であり、共用部装置10から送出された制御信号は共用伝送線路Aに接続される全てのインターホン20,21に伝送される。
【0033】
以下、本実施形態の一連の動作を説明する。共用部装置10の図示しない呼出釦を来訪者が押下すると、共用部装置10は、CPU101より該当住戸の住戸番号アドレスを含んだ制御信号を制御信号送受信回路102、制御信号多重分離部115を介して共用伝送線路Aに送出すると共に、FM変調部109よりカメラ部108で撮像されてFM変調された映像信号を増幅器110、トランス111、映像信号多重部114を介して送出し、且つスピーカーアンプ104、マイクアンプ106、音声回路107等を動作させる。
【0034】
そして、音声信号と映像信号と制御信号とは、音声信号多重分離部113、映像信号多重部114、制御信号多重分離部115により共用伝送線路Aに周波数多重されて伝送される。このとき、分岐器30,31の開閉器301,311による共用伝送線路Aの共用部装置側幹線の接続先は、共用伝送線路Aの送り側幹線となっており、制御信号のみが制御信号多重分離部303,313のバンドパスフィルタを通過した後、再び共用伝送線路Aの幹線から分岐した共用伝送線路Aの分岐線に多重されてインターホン20,21に至る。
【0035】
制御信号は共用伝送線路Aに接続されている分岐器30,31の制御信号多重分離部303,313を介して伝送され、インターホン20,21内の制御信号多重分離部218及び制御信号送受信回路202を介してCPU201に受信される。そして、インターホン20は自器が呼び出された該当の住戸である場合、制御信号にしたがってスピーカーアンプ204、マイクアンプ206、音声回路207を動作させると共に、子器電源部214から子器電源重畳部215を介して住戸別伝送線路Bに住戸ドアホン子器60への電源を重畳させる。
【0036】
住戸別伝送線路Bを中継する分岐器30では、開閉路電源分離部306によって短絡路309を伝送される信号から電源を分離し、この電源を用いて開閉路301を切り替えて共用伝送線路Aの共用部装置側幹線の接続先をインターホン側分岐線とする。呼び出されていないインターホン21は住戸ドアホン子器61に電源を供給しないので、分岐器31の開閉路311は送り側幹線への接続を維持する。
【0037】
したがって、共用部装置10で周波数多重された映像信号と音声信号は、分岐器30の開閉路301を介して、インターホン20にのみ伝送される。インターホン20では、音声信号多重分離部216を介して音声信号を送受信して、共用部装置10と通話状態になると共に、表示部208を動作させ、映像信号分離部217を介して受信した映像信号をFM復調部209で復調して表示部208に映す。これにより、住人は来訪者と会話することができると共に、来訪者をモニタすることができる。
【0038】
以上のように、本実施形態によれば、共用部装置10とインターホン20との間の共用伝送線路Aに分岐器30を介在接続した場合においても、映像信号と音声信号と制御信号とを1対の共用伝送線路Aで伝送することが可能となる。
【0039】
さらに、共用伝送線路Aの幹線からインターホン20,21へ至る分岐線への分岐を分岐器30,31の開閉路301,311による切替えで実現することにより、映像信号と音声信号を周波数多重したまま分岐器30,31を通過させることができる。
【0040】
また、開閉路301,311の駆動電源は、分岐器30,31からインターホン20,21に至る伝送線路A,Aに平行配線されている住戸別伝送線路B,Bに重畳している。そのため、共用伝送線路Aには開閉路301,311を駆動させるための電源分離部を接続する必要がなく、共用伝送線路Aの音声信号伝送帯域および映像信号伝送帯域のインピーダンス低下は生じない。
【0041】
なお、本実施形態の図1においては分岐器及びインターホンを各々2つずつ図示しているが、さらに多くの分岐器及びインターホンを同様に備えていてもよい。
【0042】
(実施形態2)
本実施形態は、図1に示した構成要素のうち、インターホン20,21内の子器電源部214,224を、図2に示すように、住戸ドアホン子器60,61を動作させることが可能な第1の電圧レベルV1と、分岐器30,31内の開閉路301,311を駆動可能な第2の電圧レベルV2との2つの電圧レベルを切り替えて出力できるようにしたものである。
【0043】
第2の電圧レベルV2は第1の電圧レベルV1よりも高いレベルに設定されており、分岐器30,31内の開閉路電源分離部306,316は、前述の2つの電圧レベルを識別し、第2の電圧レベルを検出した場合のみ開閉路301,311を分岐側に切り替え、第1の電圧レベルを検出した場合及び住戸ドアホン子器60,61への電源供給が行われていない場合には開閉路301,311を送り幹線側に接続した状態に維持する。したがって、例えば共用部装置10とインターホン20が通話状態にあるときに、共用部装置10からインターホン20に至る共用伝送線路Aに接続されているインターホン21の住戸ドアホン子器61が動作することによって、インターホン21が接続された分岐器31の開閉路311が分岐側に切り替わり、共用部装置10とインターホン20との通話が切断されるという不具合が無くなる。
【0044】
(実施形態3)
図3に示す本実施形態では、図1に示したインターホン20に開閉器219、コンデンサ220,221を付加して、インターホン20内で共用伝送線路Aをコンデンサ220を介して制御信号多重分離部218に接続し、共用伝送線路Aとコンデンサ220との接続点は開閉器219、音声信号多重分離部216、コンデンサ221の直列回路を介して音声回路207に接続し、開閉器219と音声信号多重分離部216との接続点を映像信号分離部217に接続している。開閉器219は開放することによって音声信号多重分離部216及び映像信号分離部217への音声信号と映像信号との伝達を遮断する。また、インターホン21も開閉器229を同様に備える。
【0045】
また、共用部装置10は、図1に示した構成に、電源重畳部116、コンデンサ117,118を備えており、電源重畳部116は、電源部112からの電源をインターホン20,21に供給する直流電源として共用伝送線路Aの音声信号、映像信号、制御信号に重畳するためのものであり、直流電源が不要な音声回路107、制御信号多重分離部115に対してはコンデンサ118,117を各々設けて直流電源を阻止している。なお、映像信号多重部114もトランス111への直流電源入力を阻止するものである。
【0046】
さらに、インターホン20は、開閉器219と映像信号分離部217の接続点と、回路グランドとの間に負荷回路222を設け、インターホン21も同様に負荷回路232を設けており、負荷回路222,232は、共用部装置10から供給される直流電流を消費するためのものである。直流電源が不要な音声回路207、制御信号多重分離部218に対してはコンデンサ221,220を設けて直流電源を阻止している。なお、映像信号分離部217もトランス211への直流電源入力を阻止するものである。
【0047】
分岐器30,31は、共有伝送線路Aの幹線と分岐線との間で一対の電線の各信号の伝送方向に対して順方向に各々接続した一対のダイオード組、及び分岐後の幹線に一対の電線の各信号の伝送方向に対して順方向に各々接続した一対のダイオード組308,318と、共有伝送線路Aの幹線と分岐線との間に接続されて制御信号のみを通過させるバンドパスフィルタで構成される制御信号多重分離部,及び分岐後の幹線に接続されて制御信号のみを通過させるバンドパスフィルタで構成される制御信号多重分離部307,317とを備え、2組づつ設けた一対のダイオード組308,318はPINダイオードで構成される。
【0048】
制御信号は制御信号多重分離部307,317を通過することが可能であり、共用部装置10から送出された制御信号は伝送線路Aに接続される全てのインターホンに伝送される。
【0049】
以下、本実施形態の一連の動作を説明する。共用部装置10において図示しない呼出釦を来訪者が押下した場合、共用部装置10から住戸番号アドレスを含む制御信号が制御信号多重分離部317,307を介して共用伝送線路Aに接続されている全てのインターホン20,21に伝送され、住戸番号アドレスに該当したインターホン20においてのみ、制御信号を受信したCPU212によって開閉路219が閉じられる。開閉路219が閉じられると負荷回路222が伝送線路Aに接続され、分岐器30の共有伝送線路Aの幹線と分岐線との間に接続したダイオード組308、及び分岐器31の分岐後の幹線に接続したダイオード組318に順方向に電流が流れて、負荷回路222にて共用部装置10の電源重畳部116で重畳した直流電流が消費される。
【0050】
そして、共有伝送線路Aの幹線と分岐線との間に接続したダイオード組308、及び分岐後の幹線に接続したダイオード組318は順方向電流が流れることにより、導通状態(オン状態)となり、伝送線路Aの幹線にインターホン20に至る分岐線が接続された状態になる。
【0051】
呼び出されていないインターホン21は開閉路229が閉じないので、分岐器31の共有伝送線路Aの幹線と分岐線との間に接続したダイオード組318はオフ状態のままであり、インターホン21に至る分岐線は伝送線路Aの幹線に接続されない。
【0052】
したがって、共用部装置10で周波数多重された映像信号と音声信号は分岐器31の分岐後の幹線に接続したダイオード組318、及び分岐器30の共有伝送線路Aの幹線と分岐線との間に接続したダイオード組308を介して、インターホン20にのみ伝送され、映像信号と音声信号を周波数多重したまま分岐器を通過させることができる。
【0053】
【発明の効果】
請求項1の発明は、集合住宅の共用玄関先の来訪者を撮像して映像信号を出力するカメラ、共用玄関先の来訪者が集合住宅の住戸内の住人と会話するため音声信号を入出力するスピーカー及びマイク、通話先住戸のアドレスを含む制御信号を出力すると共に外部からの制御信号を受け取る第1の制御信号送受信手段を具備する共用部装置と、前記共用部装置のカメラからの映像信号を入力されて住戸内の住人が共用玄関先の来訪者を見るためのモニタ、住戸内の住人が来訪者と会話するため音声信号を入出力するスピーカー及びマイク、前記共用部装置との間で制御信号の授受を行う第2の制御信号送受信手段を具備し、自アドレスが前記共用部装置からの制御信号に含まれるアドレスに該当すれば受信した制御信号に基づいて動作するインターホンと、前記共用部装置と前記インターホンとの間を接続し、映像信号、音声信号、及び制御信号が伝送される一対の共用伝送線路と、前記共用部装置から配線される共用伝送線路の幹線から前記インターホンへ共用伝送線路を分岐する分岐器と、前記インターホンとの間で音声信号を授受して、住戸の個別玄関先の来訪者が住戸内の住人と会話するための住戸ドアホン子器と、前記住戸ドアホン子器と前記インターホンとの間を前記分岐器を介して接続し、音声信号が伝送される住戸別伝送線路とから構成され、前記共用部装置は、映像信号、音声信号、及び制御信号を前記共用伝送線路に周波数多重させて送出すると共に、前記共用伝送線路から受信した周波数多重信号を音声信号及び制御信号に分離する第1の信号多重分離手段を備え、前記インターホン装置は、音声信号及び制御信号を前記共用伝送線路に周波数多重させて送出すると共に、前記共用伝送線路から受信した周波数多重信号を映像信号、音声信号、及び制御信号に分離する第2の信号多重分離手段と、前記住戸別伝送線路に前記住戸ドアホン子器へ供給する電源を重畳させる子器電源重畳手段とを備えて、前記分岐器は、前記共用伝送線路の共用部装置側幹線の接続先を前記共用伝送線路の送り側幹線と前記共用伝送線路のインターホン側分岐線とのいずれかに切り替える開閉器と、前記共用部装置側幹線と送り側幹線との間に接続されて制御信号のみを通過させる第1の制御帯域通過手段と、前記共用部装置側幹線とインターホン側分岐線との間に接続されて制御信号のみを通過させる第2の制御帯域通過手段と、前記住戸別伝送線路を接続する第1,第2の端子と、前記第1,第2の端子間を短絡した短絡路と、前記短絡路の信号から前記住戸ドアホン子器への供給電源を分離する電源分離手段と、前記電源分離手段で分離した電源が所定電圧以下であれば前記開閉器による接続先を送り側幹線に維持し、所定電圧以上であれば分離した電源によって前記開閉器による接続先をインターホン側分岐線に切り替える開閉器切り替え手段とを備えるので、集合住宅用途のテレビインターホン装置のように共用部装置とインターホン間の共用伝送線路に分岐器が介在・接続した場合においても、映像信号と制御信号と音声信号とを周波数多重し、1対の共用伝送線路で伝送することが可能となって、対数の少ないケーブルで配線することができ、省配線化・省施工化を実現することができるという効果がある。さらに、映像信号と音声信号を周波数多重したまま、分岐器を通過させることができると共に、映像/音声多重信号の伝送線路には開閉路を駆動するための電源分離部が不要であり、電源分離部の接続による共用伝送線路のインピーダンス低下が生じない。
【0054】
請求項2の発明は,請求項1において、前記インターホンの子器電源重畳手段が重畳する前記住戸ドアホン子器への供給電源は、前記住戸ドアホン子器を動作させるための第1の電圧と、前記開閉器を駆動するための前記第1の電圧より高い第2の電圧とのうちいずれかを出力し、前記分岐器の開閉器切り替え手段は前記電源分離手段で分離した電源が前記第1の電圧であれば前記開閉器による接続先を前記共用伝送線路の送り側幹線に維持し、前記第2の電圧であれば前記開閉器による接続を前記共用伝送線路のインターホン側分岐線に切り替えるので、住戸ドアホン子器動作時に、開閉路が不必要に切り替わることが無いという効果がある。
【0055】
請求項3の発明は、集合住宅の共用玄関先の来訪者を撮像して映像信号を出力するカメラ、共用玄関先の来訪者が集合住宅の住戸内の住人と会話するため音声信号を入出力するスピーカー及びマイク、通話先住戸のアドレスを含む制御信号を出力すると共に外部からの制御信号を受け取る第1の制御信号送受信手段、直流電源を具備する共用部装置と、前記共用部装置のカメラからの映像信号を入力されて住戸内の住人が共用玄関先の来訪者を見るためのモニタ、住戸内の住人が来訪者と会話するため音声信号を入出力するスピーカー及びマイク、前記共用部装置との間で制御信号の授受を行う第2の制御信号送受信手段を具備し、自アドレスが前記共用部装置からの制御信号に含まれるアドレスに該当すれば受信した制御信号に基づいて動作するインターホンと、前記共用部装置と前記インターホンとの間を接続し、映像信号、音声信号、制御信号、及び直流電源が伝送される一対の共用伝送線路と、前記共用部装置から配線される共用伝送線路の幹線から前記インターホンへ共用伝送線路を分岐する分岐器と、前記インターホンとの間で音声信号を授受して、住戸の個別玄関先の来訪者が住戸内の住人と会話するための住戸ドアホン子器と、前記住戸ドアホン子器と前記インターホンとの間を接続し、音声信号が伝送される住戸別伝送線路とから構成され、前記共用部装置は、映像信号、音声信号、制御信号、及び直流電源を前記共用伝送線路に周波数多重させて送出すると共に、前記共用伝送線路から受信した周波数多重信号を音声信号及び制御信号に分離する第1の信号多重分離手段を備え、前記インターホン装置は、音声信号及び制御信号を前記共用伝送線路に周波数多重させて送出すると共に、前記共用伝送線路から受信した周波数多重信号を映像信号、音声信号、制御信号、及び直流電源に分離する第2の信号多重分離手段と、自アドレスが前記共用部装置からの制御信号に含まれるアドレスに該当すれば前記共用部装置の直流電源から供給される電流を消費する負荷とを備えて、前記分岐器は、前記共有伝送線路の幹線と分岐線との間で一対の共有伝送線路の各信号の伝送方向に対して順方向に各々接続した一対のダイオードと、前記共有伝送線路の幹線と分岐線との間に接続されて制御信号のみを通過させる制御帯域通過手段とを備えて、前記一対のダイオードは前記共用部装置の直流電源から供給される電流によって導通するので、集合住宅用途のテレビインターホン装置のように共用部装置とインターホン間の共用伝送線路に分岐器が介在・接続した場合においても、映像信号と制御信号と音声信号とを周波数多重し、1対の共用伝送線路で伝送することが可能となって、対数の少ないケーブルで配線することができ、省配線化・省施工化を実現することができるという効果がある。さらに、映像信号と音声信号を周波数多重したまま、分岐器を通過させることができると共に、映像/音声多重信号の伝送線路には開閉路を用いないので、開閉路を駆動するための電源分離部が不要であり、電源分離部の接続による伝送線路のインピーダンス低下が生じない。
【0056】
請求項4の発明は、請求項3において、前記分岐器は、前記共有伝送線路の幹線と分岐線との間で一対の共有伝送線路の各信号の伝送方向に対して順方向に各々接続した一対の第1のダイオードと、前記共有伝送線路の幹線と分岐線との間に接続されて制御信号のみを通過させる第1の制御帯域通過手段と、分岐後の幹線に一対の共有伝送線路の各信号の伝送方向に対して順方向に各々接続した一対の第2のダイオードと、分岐後の幹線に接続されて制御信号のみを通過させる第2の制御帯域通過手段とを備えて、前記一対の第1及び第2のダイオードは前記共用部装置の直流電源から供給される電流によって導通するので、分岐器より後段への必要のない映像/音声多重信号の伝送を防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態2の構成の一部を示す図である。
【図3】本発明の実施形態3の構成を示す図である。
【図4】従来例の構成を示す図である。
【図5】同上の信号の伝送周波数帯域を示す図である。
【符号の説明】
10 共用部装置
20,21 インターホン
30,31 分岐器
60,61 住戸ドアホン子器
301,311 開閉路
302,303,312,313 制御信号多重分離部
304,305,314,315 端子
306,316 開閉路電源分離部
A 共用伝送線路
B 住戸別伝送線路

Claims (4)

  1. 集合住宅の共用玄関先の来訪者を撮像して映像信号を出力するカメラ、共用玄関先の来訪者が集合住宅の住戸内の住人と会話するため音声信号を入出力するスピーカー及びマイク、通話先住戸のアドレスを含む制御信号を出力すると共に外部からの制御信号を受け取る第1の制御信号送受信手段を具備する共用部装置と、
    前記共用部装置のカメラからの映像信号を入力されて住戸内の住人が共用玄関先の来訪者を見るためのモニタ、住戸内の住人が来訪者と会話するため音声信号を入出力するスピーカー及びマイク、前記共用部装置との間で制御信号の授受を行う第2の制御信号送受信手段を具備し、自アドレスが前記共用部装置からの制御信号に含まれるアドレスに該当すれば受信した制御信号に基づいて動作するインターホンと、
    前記共用部装置と前記インターホンとの間を接続し、映像信号、音声信号、及び制御信号が伝送される一対の共用伝送線路と、
    前記共用部装置から配線される共用伝送線路の幹線から前記インターホンへ共用伝送線路を分岐する分岐器と、
    前記インターホンとの間で音声信号を授受して、住戸の個別玄関先の来訪者が住戸内の住人と会話するための住戸ドアホン子器と、
    前記住戸ドアホン子器と前記インターホンとの間を前記分岐器を介して接続し、音声信号が伝送される住戸別伝送線路とから構成され、
    前記共用部装置は、映像信号、音声信号、及び制御信号を前記共用伝送線路に周波数多重させて送出すると共に、前記共用伝送線路から受信した周波数多重信号を音声信号及び制御信号に分離する第1の信号多重分離手段を備え、
    前記インターホン装置は、音声信号及び制御信号を前記共用伝送線路に周波数多重させて送出すると共に、前記共用伝送線路から受信した周波数多重信号を映像信号、音声信号、及び制御信号に分離する第2の信号多重分離手段と、前記住戸別伝送線路に前記住戸ドアホン子器へ供給する電源を重畳させる子器電源重畳手段とを備えて、
    前記分岐器は、前記共用伝送線路の共用部装置側幹線の接続先を前記共用伝送線路の送り側幹線と前記共用伝送線路のインターホン側分岐線とのいずれかに切り替える開閉器と、前記共用部装置側幹線と送り側幹線との間に接続されて制御信号のみを通過させる第1の制御帯域通過手段と、前記共用部装置側幹線とインターホン側分岐線との間に接続されて制御信号のみを通過させる第2の制御帯域通過手段と、前記住戸別伝送線路を接続する第1,第2の端子と、前記第1,第2の端子間を短絡した短絡路と、前記短絡路の信号から前記住戸ドアホン子器への供給電源を分離する電源分離手段と、前記電源分離手段で分離した電源が所定電圧以下であれば前記開閉器による接続先を送り側幹線に維持し、所定電圧以上であれば分離した電源によって前記開閉器による接続先をインターホン側分岐線に切り替える開閉器切り替え手段とを備えることを特徴とする集合住宅用テレビインターホン装置。
  2. 前記インターホンの子器電源重畳手段が重畳する前記住戸ドアホン子器への供給電源は、前記住戸ドアホン子器を動作させるための第1の電圧と、前記開閉器を駆動するための前記第1の電圧より高い第2の電圧とのうちいずれかを出力し、前記分岐器の開閉器切り替え手段は前記電源分離手段で分離した電源が前記第1の電圧であれば前記開閉器による接続先を前記共用伝送線路の送り側幹線に維持し、前記第2の電圧であれば前記開閉器による接続を前記共用伝送線路のインターホン側分岐線に切り替えることを特徴とする請求項1記載の集合住宅用テレビインターホン装置。
  3. 集合住宅の共用玄関先の来訪者を撮像して映像信号を出力するカメラ、共用玄関先の来訪者が集合住宅の住戸内の住人と会話するため音声信号を入出力するスピーカー及びマイク、通話先住戸のアドレスを含む制御信号を出力すると共に外部からの制御信号を受け取る第1の制御信号送受信手段、直流電源を具備する共用部装置と、
    前記共用部装置のカメラからの映像信号を入力されて住戸内の住人が共用玄関先の来訪者を見るためのモニタ、住戸内の住人が来訪者と会話するため音声信号を入出力するスピーカー及びマイク、前記共用部装置との間で制御信号の授受を行う第2の制御信号送受信手段を具備し、自アドレスが前記共用部装置からの制御信号に含まれるアドレスに該当すれば受信した制御信号に基づいて動作するインターホンと、
    前記共用部装置と前記インターホンとの間を接続し、映像信号、音声信号、制御信号、及び直流電源が伝送される一対の共用伝送線路と、
    前記共用部装置から配線される共用伝送線路の幹線から前記インターホンへ共用伝送線路を分岐する分岐器と、
    前記インターホンとの間で音声信号を授受して、住戸の個別玄関先の来訪者が住戸内の住人と会話するための住戸ドアホン子器と、
    前記住戸ドアホン子器と前記インターホンとの間を接続し、音声信号が伝送される住戸別伝送線路とから構成され、
    前記共用部装置は、映像信号、音声信号、制御信号、及び直流電源を前記共用伝送線路に周波数多重させて送出すると共に、前記共用伝送線路から受信した周波数多重信号を音声信号及び制御信号に分離する第1の信号多重分離手段を備え、前記インターホン装置は、音声信号及び制御信号を前記共用伝送線路に周波数多重させて送出すると共に、前記共用伝送線路から受信した周波数多重信号を映像信号、音声信号、制御信号、及び直流電源に分離する第2の信号多重分離手段と、自アドレスが前記共用部装置からの制御信号に含まれるアドレスに該当すれば前記共用部装置の直流電源から供給される電流を消費する負荷とを備えて、
    前記分岐器は、前記共有伝送線路の幹線と分岐線との間で一対の共有伝送線路の各信号の伝送方向に対して順方向に各々接続した一対のダイオードと、前記共有伝送線路の幹線と分岐線との間に接続されて制御信号のみを通過させる制御帯域通過手段とを備えて、前記一対のダイオードは前記共用部装置の直流電源から供給される電流によって導通することを特徴とする集合住宅用テレビインターホン装置。
  4. 前記分岐器は、前記共有伝送線路の幹線と分岐線との間で一対の共有伝送線路の各信号の伝送方向に対して順方向に各々接続した一対の第1のダイオードと、前記共有伝送線路の幹線と分岐線との間に接続されて制御信号のみを通過させる第1の制御帯域通過手段と、分岐後の幹線に一対の共有伝送線路の各信号の伝送方向に対して順方向に各々接続した一対の第2のダイオードと、分岐後の幹線に接続されて制御信号のみを通過させる第2の制御帯域通過手段とを備えて、前記一対の第1及び第2のダイオードは前記共用部装置の直流電源から供給される電流によって導通することを特徴とする請求項3記載の集合住宅用テレビインターホン装置。
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