JP3864147B2 - スライドドア用の可動ヒンジ機構 - Google Patents

スライドドア用の可動ヒンジ機構 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばワゴン車のスライドドアに使用されるスライドドア用の可動ヒンジ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
ワゴン車のスライドドアは、周知のように、当該ドアに平行な方向に開閉されるが、ボディとの干渉を回避するために、閉止位置近傍では当該ドアに直角な方向に平行移動する。
【0003】
即ち、閉止状態のスライドドアに開放方向の外力を加えると、そのドアはボディの後方へ移動しつつボディの外側へ平行移動し、ボディの外側まで移動した後は、ボディの後方へのみ移動して完全に開放される。開放状態のスライドドアを閉じるときは、これとは逆に、スライドドアは閉止位置近傍までボディの前方へ移動した後、ボディの前方へ移動しつつボディの内側へ平行移動して完全な閉止状態になる。
【0004】
ところで、このようなスライドドアに関しては、閉止位置近傍での平行移動量を大きくする要望がある。即ち、近時、自動車の改造に対する規制が緩和され、ボディの外側面を外側へ大きく張り出したり、スライドドアの内側面に棚等を取り付けるケースが増加している。このような改造を行った場合、標準装備のヒンジ機構では、改造の程度によってはスライドドアがボディの外側面と干渉し、開閉が不可能になることがある。
【0005】
このような要望に応えるヒンジ機構の一つが特許文献1により提示されている。特許文献1により提示されたヒンジ機構を、図3を参照して説明する。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−073644号公報
【0007】
特許文献1により提示されたヒンジ機構は、ドアガイド10に沿って移動可能に支持された第1のドア支持部材1と、第1のドア支持部材1に連結されてスライドドアをスライド方向に平行に支持する第2のドア支持部材2と、両ドア支持部材間に設けられた動作変換手段3とを備えている。
【0008】
ドアガイド10は、スライドドアが取り付けられる躯体の側に設けられており、スライドドアの開閉方向に沿って直線部11が形成されると共に、該直線部11の始端側に円弧部12が連設された構造になっている。第1のドア支持部材1は、ドアガイド10の円弧部12に沿って普通に旋回移動する。第2のドア支持部材2は、第1のドア支持部材1にヒンジ軸4により回転自在に支持されると共に、そのヒンジ軸4がスライドドアに直角なスライド溝5に案内されることにより、スライドドアに直角な方向に移動自在に支持されている。動作変換手段3は、第1のドア支持部材1に固定されたピニオンギヤ6と、ピニオンギヤ6に噛み合うように第2のドア支持部材2に設けられたラックギヤ7とからなる。ピニオンギヤ6はヒンジ軸4に対して同心であり、ラックギヤ7はスライドドアに直角なスライド溝5に平行である。
【0009】
スライドドアが閉止された状態からそのスライドドアを後方へ引くと、第1のドア支持部材1がドアガイド10の円弧部12に沿って旋回移動する。このとき、ピニオンギヤ6が第1のドア支持部材1と共に円弧部12の中心Oのまわりを旋回する。ピニオンギヤ6の旋回動作は、動作変換手段5により、スライドドアに直角な方向の直線運動に変化される。これにより、第2のドア支持部材2が逆方向へ相対的に回転し、第2のドア支持部材2の旋回に伴う回転運動が吸収されることにより、スライドドアがドアガイド0の直線部11に平行な状態を維持する。同時に、第2のドア支持部材2が第1のドア支持部材1に対してスライドドアに直角な方向(外側)へ直線運動する。
【0010】
その結果、第1のドア支持部材1がドアガイド10の円弧部12に沿って旋回移動する平行移動区間(X1−X2)におけるスライドドアの平行移動量ΔYは、第1のドア支持部材1の旋回に伴う移動量ΔY1に、第2のドア支持部材2の直進移動量ΔY2が加わったものになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1により提示されたヒンジ機構を用いることにより、スライドドアの平行移動区間(X1−X2)における平行移動量ΔYは、第1のドア支持部材1の旋回に伴う移動量ΔY1に、第2のドア支持部材2の直進移動量ΔY2が加わったものになる。これにより、平行移動区間(X1−X2)におけるスライドドアのスライド方向の移動量ΔXを大きくせずとも、スライドドアの平行移動量ΔYを大きくすることが可能になる。
【0012】
ここで、平行移動量ΔYをより大きくするためには、第2のドア支持部材2の直進移動量ΔY2を大きくすることが必要になる。この直進移動量ΔY2は動作変換手段5によって決定されるが、第1のドア支持部材1がドアガイド10の円弧部12に沿って旋回移動するときの第2のドア支持部材2の回転動作を吸収して、第2のドア支持部材2をスライドドアドアに平行な状態を保つ制約があるため、直進移動量ΔY2は制限を受けることになる。
【0013】
即ち、ピニオンギヤ6の回転角度は、第1のドア支持部材1がドアガイド10の円弧部12に沿って旋回移動するときの第2のドア支持部材2の旋回角度に対応するものとなる。具体的には、第1のドア支持部材1の旋回角度が60度であれば、第2のドア支持部材2の相対回転角度も60度であり、直進移動量ΔY2は60度分に制限される。この制限により、動作変換手段5のピニオンギヤ6の回転角度を大きくすることができず、ピニオンギヤ6の直径を大きくすることのみが直進移動量ΔY2を大きくするが、これによるとヒンジ機構の大型化が避けられない。
【0014】
本発明はかかる事情に鑑みて創案されたものであり、格段の大型化を伴うことなく、スライドドアの平行移動量を大きくできるスライドドア用の可動ヒンジ機構を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るスライドドア用の可動ヒンジ機構は、スライドドアを当該ドアに平行な方向に開閉する際に、閉止部近傍で当該ドアを当該ドアにほぼ直角な方向に平行移動させるスライドドア用の可動ヒンジ機構であって、前記スライドドアが取り付けられる躯体の側に設けられ、当該ドアの開閉方向に沿って直線部が形成されると共に、該直線部の始端側に円弧部が連設されたドアガイドに沿って移動可能に支持され、該ドアガイドの円弧部に沿って旋回移動する第1のドア支持部材と、第1のドア支持部材に、当該支持部材の移動方向にほぼ直角な方向へスライド自在に取り付けられ、前記ドアガイドの円弧部に沿って第1のドア支持部材が移動するときに該支持部材と共に旋回移動する第2のドア支持部材と、第2のドア支持部材に回転自在に取り付けられ、前記スライドドアを常時、前記ドアガイドの直線部に平行に支持する非回転の第3のドア支持部材と、第2のドア支持部材と第3のドア支持部材との間に設けられ、第1のドア支持部材及び第2のドア支持部材が前記ドアガイドの円弧部に沿って旋回移動するときに、第3のドア支持部材の旋回動作に伴う回転運動を阻止するべく、第3のドア支持部材を相対回転させる第1の動作変換手段と、第1のドア支持部材と第2のドア支持部材との間に設けられ、第1のドア支持部材及び第2のドア支持部材が前記ドアガイドの円弧部に沿って旋回移動するときに、第3のドア支持部材の相対回転に伴って前記第1の動作変換手段で生成される回転運動を、第2のドア支持部材のスライド方向の直線運動に変換して該支持部材に伝達する第2の動作変換手段とを具備している。
【0016】
この構成により、本発明に係るスライドドア用の可動ヒンジ機構では、ギヤ径、即ち回転運動における回転半径を大きくせずとも、スライドドアの平行移動量を大きくすることができる。即ち、第1のドア支持部材がドアガイドの円弧部に沿って旋回移動する平行移動区間におけるスライドドアの平行移動量ΔYは、第1〜第3のドア支持部材の旋回に伴う通常の移動量ΔY1に、第2のドア支持部材の直進移動量ΔY2が加わったものになるが、第3のドア支持手段の旋回に伴う回転運動の吸収を、第3のドア支持部材と第2のドア支持部材の間に設けた第1の動作変換手段で行い、その吸収した回転運動による直線運動を、第2のドア支持部材と第1のドア支持部材の間に設けた第2の動作変換手段で行う。このような2つの動作変換手段による機能分担により、動作変換手段での最終的な回転角度を旋回角度に支配されることなく独自に設定できるようになり、その結果、回転運動における回転半径を大きくせずとも直進移動量ΔY2を大きくすることが可能になる。
【0017】
前記第1の動作変換手段は、第3のドア支持手段の相対回転に伴う回転運動を増速する増速機構を兼用する構成が好ましい。
【0018】
前記第2の動作変換機構は、第1のドア支持部材の側に設けられたラックギヤと、第2のドア支持部材にの側に設けられたピニオンギヤとの組み合わせにより構成することが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1及び図2は本発明の実施形態に係るスライドドア用の可動ヒンジ機構の平面図であり、図1はスライドドアが閉止した状態を示し、図2はスライドドアが平行移動を終えた状態を示す。
【0020】
本実施形態に係るスライドドア用の可動ヒンジ機構は、ワゴン車のスライドドアに使用されるものであり、そのワゴン車のボディに水平に取り付けられたドアガイド10に沿って移動自在に支持された第1のドア支持部材20と、第1のドア支持部材20にスライド自在に取り付けられた第2のドア支持部材30と、第2の支持部材30に回転自在に取り付けられた第3の支持部材40とを備えている。ドアガイド10は、車長方向に延びる直線部11と、その始端に連設された円弧部12とを有している。円弧部12は、直線部11の始端からボディ内側へ所定の半径で湾曲している。
【0021】
第2のドア支持部材30と第3のドア支持部材40との間には、3つの平ギヤ51〜53により構成された第1の動作変換手段50が設けられており、第1のドア支持部材20と第2のドア支持部材30との間には、ラックギヤ61とピニオンギヤ62の組み合わせにより構成された第2の動作変換手段60が設けられている。
【0022】
第1の動作変換手段50は、第1のドア支持部材20及び第2のドア支持部材30がドアガイド10の円弧部12に沿って旋回移動するときに、第3のドア支持部材40の回転動作を阻止するべく、第1のドア支持部材20及び第2のドア支持部材30の旋回動作を回転運動に変換して吸収すると共に、その回転数を増加させる増速機構を構成している。第2の動作変換手段60は、第1のドア支持部材20及び第2のドア支持部材30がドアガイド10の円弧部12に沿って旋回移動するときに第1の動作変換手段50に生じる回転運動を、第2のドア支持部材30のスライド方向の直線運動に変換して該支持部材に伝達する。
【0023】
第1のドア支持部材20は、ドアガイド10の円弧部12に沿って旋回移動する旋回部材である。このドア支持部材20は、ドアガイド10に支持される移動部20Aと、第2のドア支持部材30を支持するべく移動部20Aから外側へ直角に突出した支持部20Bとを有している。移動部20Aは、ドアガイド10から外側へ突出しており、その基部が一対の垂直ローラ21,21と、垂直ローラ21,21間に設けられた水平ローラ22とで、ドアガイド10に片持ち支持されている。支持部20Bは、移動部20Aの移動方向に直角な垂直プレートであり、上下の端面にはガイド溝23が設けられている。そして、支持部20Bの表面には、第2の動作変換手段60を構成する水平なラックギヤ61が設けられている。
【0024】
第2のドア支持部材30は、第1のドア支持部材20がドアガイド10の円弧部12に沿って旋回移動するときに、第1のドア支持部材20と共に旋回動作を行う旋回部材である。同時に、このドア支持部材30は、支持部20Bの両端面に設けられたガイド溝23により、支持部20Bの表面に沿ってドアガイド10に直角方向へスライド自在に支持されたスライダーである。
【0025】
第2のドア支持部材30の基部には、ラックギヤ61に噛み合う水平なピニオンギヤ62が、垂直な支持軸63により回転自在に取り付けられている。ピニオンギヤ62は、ラックギヤ61と共に第2の動作変換手段60を構成している。支持軸63は、第2の支持部材30に対して回転自在な非固定軸であり、ピニオンギヤ62との間は固定されている。
【0026】
第3のドア支持部材40は、スライドドアを常時ドアガイド10の直線部11に平行に支持する非回転部材である。このドア支持部材40は、第2のドア支持部材30の先端部に、垂直な支持軸41により回動自在に取り付けられている。支持軸41は、第3のドア支持部材40に固着された固定軸であり、第2のドア支持部材30に対しては回転自在である。
【0027】
支持軸42には第1ギヤ51が固着されている。第1ギヤ51は、第2のドア支持部材40に取り付けられたフリーの第2ギヤ52を介して、非固定の支持軸63に固着された第3ギヤ53に噛み合っている。第1ギヤ51、第2ギヤ52及び第3ギヤ53は、第1のドア支持部材20及び第2のドア支持部材30がドアガイド10の円弧部12に沿って旋回移動するときに、第3のドア支持部材40の回転動作を阻止するべく、第1のドア支持部材20及び第2のドア支持部材30の旋回動作を回転運動に変換して吸収する第1の動作変化手段50を構成しており、同時に、第3ギヤ53の回転数を第1ギヤ51の回転数の所定倍数、ここではほぼ2倍に増加させる増速機構を構成している。
【0028】
ちなみに、第2の動作変換手段60は、第1のドア支持部材20及び第2のドア支持部材30がドアガイド10の円弧部12に沿って旋回移動するときに第1の動作変換手段50に生じる回転運動を、第2のドア支持部材30のスライド方向の直線運動に変換して該支持部材に伝達する。
【0029】
次に、本実施形態に係るスライドドア用の可動ヒンジ機構の動作について詳細に説明する。
【0030】
スライドドアが閉止されているとき、第1のドア支持部材20はドアガイド10の円弧部12の始端位置にある。この状態が図1である。スライドドアを開放するため、この状態でドアにボディ後方へ引くと、旋回部材である第1のドア支持部材20は、同じ旋回部材である第2のドア支持部材30と共に、ドアガイド10の円弧部12に沿って旋回移動する。
【0031】
このとき、スライドドアは、ドアガイド10の直線部11に平行な状態を維持する。このため、スライドドアを支持する第3のドア支持部材40は、回転せず、ドアガイド10の直線部11に平行な状態を維持しつつ、円弧部12の中心回りを旋回する。この回転を伴わない旋回動作は、第2のドア支持部材30に対して第3のドア支持部材40が相対的に回転し、回転動作が吸収されることにより実現される。そして、この第3のドア支持部材40の相対回転に伴い、第1の動作変換手段50における第1ギヤ51が相対回転する。
【0032】
第1ギヤ51が回転すると、第3ギヤ53がほぼ2倍の回転数で同方向に回転する。第3ギヤ53の回転は、支持軸63を介して第2の動作変換手段60におけるピニオンギヤ63に伝達される。これにより、第2のドア支持手段30が第3のドア支持手段40と共に、ドアガイド10の直線部11に直角なボディ外側方向に押し出される。図2はドアガイド10の円弧部12を通過し終え、第2のドア支持手段30及び第3のドア支持手段40が最も外側へ押し出された状態を示している。かくして、第1のドア支持手段20、第2のドア支持手段30及び第3のドア支持手段40がドアガイド10の円弧部12を旋回移動するときのスライドドアの平行移動量ΔYは、旋回移動に伴う移動量ΔY1と、第2の動作変換手段60による直進移動量ΔY2とを合計したものになる。
【0033】
ここで、注意すべきことは、第3のドア支持手段40の旋回に伴う回転運動の吸収を第1の動作変換手段50で行い、その吸収した回転運動による外側への直進運動を第2の動作変換手段60で行い、2つの動作変換手段で機能分担を図ったことにより、最終的な回転数を旋回角度に支配されることなく独自に設定できるようになった点である。ここでは、第3のドア支持手段40の旋回に伴う回転運動がほぼ2倍の回転数に増速される。この結果、旋回角度を越える回転角度で直線運動を行うことか可能となり、回転運動における回転半径を大きくせずとも後者の直進移動量ΔY2を大きくできる。
【0034】
即ち、特許文献1により提示された可動ヒンジ機構は、言うならば、第1の動作変換手段50における第1ギヤ51が、第2の動作変化手段60におけるラックギヤ61に直接噛み合っている状態であり、平行移動区間における旋回角度が60度であれば60度分の直進移動量ΔY2しか得られないが、本実施形態に係るスライドドア用の可動ヒンジ機構では、第3のドア支持手段40の旋回に伴う回転運動が第1の動作変換手段50でほぼ2倍の回転数に増速されるため、平行移動区間における旋回角度が60度であっても、あたかも120度旋回したのと同程度の直進移動量ΔY2が得られることになる。
【0035】
そして、第1の動作変換手段50において第1ギヤ51〜第3ギヤ53の歯数比により決定される増速比を更に大きくすれば、より大きな直進移動量ΔY2を得ることも可能である。
【0036】
【発明の効果】
以上に説明したとおり、本発明にかかるスライドドア用の可動ヒンジ機構は、ドアガイドの円弧部に沿って旋回移動する第1のドア支持部材に対してスライド自在に第2のドア支持部材を設け、第2のドア支持部材に対して回転自在に第3のドア支持部材を設け、第3のドア支持手段の旋回に伴う回転運動の吸収を、第3のドア支持部材と第2のドア支持部材の間に設けた第1の動作変換手段で行い、その吸収した回転運動による直線運動を、第2のドア支持部材と第1のドア支持部材の間に設けた第2の動作変換手段で行うという、2つの動作変換手段による機能分担により、動作変換手段での最終的な回転角度を旋回角度に支配されることなく独自に設定することが可能となり、これにより格段の大型化を伴うことなく、スライドドアの平行移動量を大きくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るスライドドア用の可動ヒンジ機構の平面図であり、スライドドアが閉止した状態を示す。
【図2】同スライドドア用の可動ヒンジ機構の平面図であり、スライドドアが平行移動を終えた状態を示す。
【図3】従来のスライドドア用の可動ヒンジ機構の概略構成を示す平面図である。
【符号の説明】
10 ドアガイド
11 直線部
12 円弧部
20 第1のドア支持部材
20A 移動部
20B 支持部
21,22 ローラ
23 ガイド溝
30 第2のドア支持部材
40 第3のドア支持部材
41 支持軸
50 第1の動作変換手段
51,52,53 ギヤ
60 第2の動作変換手段
61 ラックギヤ
62 ピニオンギヤ
63 支持軸

Claims (3)

  1. スライドドアを当該ドアに平行な方向に開閉する際に、閉止部近傍で当該ドアを当該ドアにほぼ直角な方向に平行移動させるスライドドア用の可動ヒンジ機構であって、
    前記スライドドアが取り付けられる躯体の側に設けられ、当該ドアの開閉方向に沿って直線部が形成されると共に、該直線部の始端側に円弧部が連設されたドアガイドに沿って移動可能に支持され、該ドアガイドの円弧部に沿って旋回移動する第1のドア支持部材と、
    第1のドア支持部材に、当該支持部材の移動方向にほぼ直角な方向へスライド自在に取り付けられ、前記ドアガイドの円弧部に沿って第1のドア支持部材が移動するときに該支持部材と共に旋回移動する第2のドア支持部材と、
    第2のドア支持部材に回転自在に取り付けられ、前記スライドドアを常時、前記ドアガイドの直線部に平行に支持する非回転の第3のドア支持部材と、
    第2のドア支持部材と第3のドア支持部材との間に設けられ、第1のドア支持部材及び第2のドア支持部材が前記ドアガイドの円弧部に沿って旋回移動するときに、第3のドア支持部材の旋回動作に伴う回転運動を阻止するべく、第3のドア支持部材を相対回転させる第1の動作変換手段と、
    第1のドア支持部材と第2のドア支持部材との間に設けられ、第1のドア支持部材及び第2のドア支持部材が前記ドアガイドの円弧部に沿って旋回移動するときに、第3のドア支持部材の相対回転に伴って前記第1の動作変換手段で生成される回転運動を、第2のドア支持部材のスライド方向の直線運動に変換して該支持部材に伝達する第2の動作変換手段と
    を具備することを特徴とするスライドドア用の可動ヒンジ機構。
  2. 前記第1の動作変換手段は、第3のドア支持手段の相対回転に伴う回転運動を増速する増速機構を兼ねることを特徴とする請求項1に記載のスライドドア用の可動ヒンジ機構。
  3. 前記第2の動作変換機構は、第1のドア支持部材の側に設けられたラックギヤと、第2のドア支持部材にの側に設けられたピニオンギヤとの組み合わせにより構成されることを特徴とする請求項1又2に記載のスライドドア用の可動ヒンジ機構。
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