JP3864006B2 - オゾン発生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、水処理設備等に利用されるオゾン化ガスを工業的に生成するオゾン発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
オゾン化ガスは、脱臭、殺菌作用があり、水処理設備等に使用されている。オゾンを工業的に生成する方法としては、酸素または酸素を含む原料ガスを微小空間に貫流させ、電界を加えて無声放電させることによりオゾン化ガスを生成する方法が一般的である。無声放電によりオゾン化ガスを生成するオゾン発生器の構成を模式的に示すと図10の通りとなる。
【0003】
10において、1は高圧電極、2は接地電極、3は高圧電極1の接地電極2に対向する表面に密着して配置された誘電体、4は接地電極2と誘電体3の間に形成された放電間隙である。このような構成において、放電間隙4に酸素または酸素を含む原料ガスを貫流させ、高圧電極1と接地電極2の間の放電間隙4に交流の高電圧を印加すると無声放電が発生し、連続的にオゾン化ガスが生成される。生成されたオゾン化ガスは水処理設備等に連続して供給することができる。
【0004】
実際のオゾン発生装置は図11のように構成されている。図11において、11はオゾン発生器、12は原料ガス供給装置、13は原料ガス冷却乾燥装置、14はオゾン発生器11に交流高電圧を供給し、制御する電源・制御装置、15はオゾン発生器11を冷却する冷却装置である。この構成のオゾン発生装置は、原料ガス供給装置12において、酸素または空気等の酸素を含む原料ガスを圧縮し、原料ガス冷却乾燥装置13により冷却して除湿し、オゾン発生器11に供給する。オゾン発生器11においては、高電界が与えられて無声放電が発生している放電間隙を貫流させることによりオゾン化ガスを生成することができる。
【0005】
オゾン発生器11においては、供給された電気エネルギーの10%程度が原料ガスのオゾン化に費やされ、残部は熱エネルギーに変わりオゾン発生器11が温度上昇するので、オゾン発生器11は冷却装置15により冷却されて一定の温度に保つ構成となっている。
【0006】
この発明は、図11に示したオゾン発生装置のオゾン発生器に関するものである。従来のオゾン発生器の構成としては、例えば特開平4ー214003号公報に開示されたものがある。そのオゾン発生装置のオゾン発生器の縦断面図を図12、横断面図を図13に示す。図において、21は金属管の両端が封止された高圧電極であり、表面に誘電体層の絶縁皮膜21aが被着され、一対で形成されている。22は金属管で形成された接地電極、23は高圧電極21を接地電極22の中心部に保持するばね部材であり、高圧電極21の両端部外周の3箇所に等間隔で配置されている。24は絶縁皮膜21aの表面と接地電極22の内面との間に形成された放電間隙、25はスリーブ、26はスリーブ25に挿入され一対の高圧電極21を電気的に接続するコンタクトピンである。
【0007】
この構成では、絶縁皮膜21aが被着された一対の高圧電極21の端部外周の三方にばね部材23を配置して接地電極22の内径部に挿入し、一対の高圧電極21はコンタクトピン26で電気的に接続され、表面の絶縁皮膜21aと接地電極22の内面との間に放電間隙24を形成する状態に組み立てられる。オゾン発生器の一方から乾燥された酸素または酸素を含む原料ガスを放電間隙24に所定の流量で貫流させ、高圧電極21と接地電極22の間に所定の交流電圧を印加して無声放電させることにより、連続的にオゾン化ガスを生成することができる。
【0008】
無声放電によりオゾン化ガスを生成するオゾン発生器では、ガスを貫流させる放電間隙を均等な狭い間隙にすることが放電効率を高める重要なポイントである。図12の構成では、角形の薄い金属材料を二つ折りにしたばね部材23を高圧電極21に被着された絶縁皮膜21aの両端部の表面の円周方向に3個が等間隔に配置され、接地電極22の内径部に挿入された構成である。この構成では、高圧電極21の絶縁皮膜21aの表面の接線方向に配置したばね部材23は単純な板ばねであり、厚さ、巾を一定にすることにより正確なばね力が与えられ、一定の間隙の放電間隙24が維持できるというものである。
【0009】
ばね部材23は絶縁皮膜21aが被着された高圧電極21の表面の所定の位置に固定され、接地電極22の内径部に挿入して組み立てられるが、ばね部材23の高圧電極21への固定は、両面接着テープまたは接着剤にて固定する方法が用いられ、接地電極22の端部の内径側には挿入が容易になるように面取りした形状に加工され、ばね部材23が装着された高圧電極21を接地電極22の内径部に挿入して組み立てられる。
【0010】
オゾン発生器のばね部材23は周方向に等間隔に配置されているが、オゾン発生器は水平方向に配置されるので、高圧電極21の自重により放電間隙24は下方が狭くなるため、自重補償部材の取付が必要である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような従来の構成は、高圧電極21と接地電極22の間の放電間隙24の同心性を維持するばね部材23が円周方向に分配されて高圧電極21と接地電極22の同心性を確保する構成であり、高圧電極21の自重補償をして均一な間隙の放電間隙24を確保するためには多くの部材が必要である。また、ばね部材23は平板状であり、両面接着テープ等で接着して高圧電極21に取り付ける方法がとられ煩雑な作業となる。さらに、ばね部材23は、高圧電極21の外周の接線方向に装着され3個のばね部材23の端部の外接円は接地電極22の内径よりも大きく、接地電極22の内径部に円滑に挿入するための対策も必要であり、煩雑な作業となり、作業時間も長くなるという問題点があった。さらに、オゾン発生器の組立に時間を要することは、定期的に行う点検時の分解、点検、再組立にも時間を要し、このときの作業時間も長くなり、点検コストも高くなる。
【0012】
この発明は、上記問題点を解消するためになされたものであり、オゾン発生装置のオゾン発生器の放電間隙が長期間にわたって均一に維持され、高圧電極の接地電極の内径部への着脱が容易であり、組立時間が短く、定期的に行われるメインテナンス時においても分解、点検、再組立が容易で短時間に行えるオゾン発生器を備えたオゾン発生装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係るオゾン発生装置は、金属管で形成された接地電極と、円筒状の絶縁部材の内面に導電層を被着させて電極を形成し、接地電極の内径部に配置された高圧電極と、高圧電極周面と接地電極周面との間に配置され、放電間隙を形成するスペーサとを備え、スペーサは、帯状部分の片側に円弧状に形成され、等間隔に配置された複数の舌部を備え、帯状部分の中間部に、上記放電間隙に相当する高さの突部を形成し、突部が下方となるように接地電極へ装着した後に、高圧電極が接地電極の内径部に挿入されたオゾン発生器を備えたものである。
【0014】
この発明の請求項2に係るオゾン発生装置は、金属管で形成された接地電極と、円筒状の絶縁部材の内面に導電層を被着させて電極を形成し、接地電極の内径部に配置された高圧電極と、高圧電極周面と接地電極周面との間に配置され、放電間隙を形成するスペーサとを備え、スペーサは、帯状部分の片側に、円弧状に形成され、等間隔に配置された複数の舌部を備え、帯状部分の一端部の両側に少なくとも一対の把持部を設けた形状に形成し、高圧電極の外周に鉢巻状に添わせ、帯状部分の把持部上面に他端部を添わせ、把持部を他端部の上面に折り曲げて把持し、他端部の端部を把持部の上面に折りかえして高圧電極に装着し、スペーサを装着した高圧電極を接地電極の内径部に挿入したオゾン発生器を備えたものである。
【0015】
この発明の請求項3に係るオゾン発生装置は、請求項2の構成のオゾン発生器のスペーサを帯状部分の片側に、円弧状に形成され、等間隔に配置された複数の舌部を備え、帯状部分の一端部の幅を広くして他端部が挿入できる一対の抜き穴を設けた形状に形成し、高圧電極の外周に鉢巻状に添わせ、一端部の抜き穴に他端部を挿通し、他端部を折り曲げて固定し、スペーサを装着した高圧電極を接地電極の内径部に挿入したものである。
【0016】
この発明の請求項に係るオゾン発生装置は、請求項2または請求項3の構成のオゾン発生器のスペーサを複数の舌部が配置された帯状部分の舌部のそれぞれの中間部に複数の円弧状の突部を形成したものである。
【0017】
この発明の請求項に係るオゾン発生装置は、請求項2〜請求項4の構成のオゾン発生器のスペーサを高圧電極が接地電極へ挿入される方向に対して、上記舌部が帯状部分の後方になる向きに取り付けた構成としたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
微少間隙に電圧を印加して無声放電を発生させ、オゾン化ガスを生成するオゾン発生器において、効率よくオゾン化ガスを生成するには、放電間隙を小さくするほど印加電圧を低く、発生効率を高くすることができるものである。
【0019】
図1はオゾン発生装置の実施の形態1のオゾン発生器の構成図であり、図1(a)は縦断面図、図1(b)は図1(a)のA−A部分の横断面図である。図において、31は高圧電極であり、先端部が球状に封止された円筒状に形成されたガラス管等の絶縁部材31aの内面に導電層を被着させて電極31bを形成し、電極31bに接続線31cが設けられた構成である。32は金属管で形成された接地電極、43は接地電極33の内径部に高圧電極31が挿入された状態で、接地電極32の内周面と挿入された高圧電極31の外周面との間に放電間隙34を形成するためのスペーサである。高圧電極31は接地電極32の両側から挿入する構成である。
【0020】
スペーサ43の展開図を図2に示す。図2(a)はスペーサの展開図、図2(b)は側面図、図(c)は図2(a)のC−C断面図である。43はスペーサであり、帯状部分43aの長さは接地電極32の内周長さに合わせた長さであり、その片側に図(c)に示すように円弧状に成形し、等間隔に配置した複数の舌部43bを備え、中間部に放電間隙34に相当する高さの突部43cを設けた形状に形成し、舌部43bは帯状部分43aの高圧電極31を挿入する方向の後方になり、突部43cが下方になるように接地電極32の内面に装着して溶接または接着剤による接着により固定し、高圧電極31を挿入して組み立てられる。組み立てられた状態のスペーサ43部分の断面は図1(b)と同じ状態となる。
【0021】
スペーサ43の舌部43bは、接地電極32の内周面と高圧電極31の外周面の間の円周方向に等間隔に配置されており、周囲から高圧電極31に押圧力を与え、接地電極32と高圧電極31を同心状態に維持して放電間隙34を形成する。
このように構成すると、高圧電極31の重量は突部43cで支えられるので、高圧電極31の重量が重い場合においても、円周方向に均等な放電間隙34が確保される。
また、接地電極32の内面にスペーサ43の端部を突き合わせ状態で装着できるので、スペーサ43の重なり合う部分がなく放電間隙34を狭く設定することが可能である。
【0022】
オゾン発生器は、放電間隙34において無声放電が連続しており、原料ガスに浮遊する塵埃の付着、あるいは長期間の無声放電による金属粒子の付着等があり、定期的に分解点検、清掃が必要であるが、図1のように構成すると高圧電極31の着脱性がよく、分解点検が容易になる。
【0023】
このように構成したオゾン発生器30において、放電間隙34を0.3mmとし、原料ガス圧力を1.7kgf/cmとした場合のオゾン化ガスのオゾン濃度の実測値は図3に示すように、オゾン濃度は200g/Nm (Nm:normal cubic mater)を越える高濃度オゾンの発生が確認されている。
【0024】
実施の形態
実施の形態は接地電極と高圧電極の間に放電間隙を確保するスペーサを高圧電極に装着してから接地電極の内径部に挿入した構成である。図に実施の形態の構成の縦断面図を示す。図において、高圧電極31、接地電極32、放電間隙34は実施の形態1の図1の構成と同一である。53はスペーサである。スペーサ53の構成を図、スペーサ53の高圧電極31に装着する場合の手順を図に示す。図(a)は展開図、図(b)は側面図、図(c)は図(a)のD−D部分の断面図、図(d)はE−E部分の断面図である。スペーサ53は、帯状部分53aの長さを高圧電極31の外周長さよりも長くし、帯状部分53aの高圧電極31の外周に接する部分の片側に図(c)に示すように円弧状に成形した複数の舌部53bを等間隔に配置し、図(a)に示すように端部に高圧電極31に装着して繋ぎ合わせるための把持部53cを設けた形状に形成している。
【0025】
スペーサ53bの高圧電極31への装着は、図(a)に示すように、スペーサ53を高圧電極31の接地電極32に挿入する方向に対して舌部53bが帯状部分53aの後方になるようにして高圧電極31の両端部に鉢巻状に添わせ、把持部53cが設けられた一端部の上面に他端部を添わせて把持部53cに挿通し、図(b)に示すように、帯状部分53aに張力を与えながら、図(c)に示すように、他端部を折り返して固定する。なお、スペーサ53の接着力が不足してずれが生じる恐れがある場合には、スペーサ53は高圧電極31との間を接着剤により接着して装着することにより、高圧電極31が接地電極32の内径部へ挿入される時、あるいは分解点検する時のスペーサ53のずれを防止することができる。
【0026】
この構成では、スペーサ53に適正な張力を与えて装着でき、接着剤の塗布も容易で、短時間で組立られ、定期的に行われる分解点検時の清掃も容易に行うことができ、分解点検時の作業時間も短くなり、点検コストが低くなる。
【0027】
実施の形態
実施の形態はオゾン発生器の高圧電極の外周に装着するスペーサの折り曲げ部の厚さが実施の形態の場合よりも薄くなるように構成したものである。実施の形態のスペーサの構成を図に示す。図(a)は展開図、図(b)は側面図、図(c)は、図(a)のF−F部分の断面図、図(d)はGーG部分の断面図、図(e)は装着時の繋ぎ合わせ部の側面図である。63はスペーサであり、帯状部分63aの長さを高圧電極31の外周長さよりも長くし、帯状部分63aの高圧電極31の外周に接する部分の片側に図(c)に示すように円弧状に成形した複数の舌部63bを長さ方向に均等に分配し、一方の端部に巾広部分63cを設け、その部分の2箇所に抜き穴63dを設け、さらに端部の両側に図(d)に示す把持部63eを設けた形状に形成している。
【0028】
スペーサ63の高圧電極31への装着は、スペーサ63を高圧電極31の接地電極32に挿入する方向に対して舌部63bが帯状部分63aの後方になるようにして高圧電極31の両端部に鉢巻状に添わせて把持部63eに挿通した後巾広部分63cに設けられた端部側の抜き穴63dに他端部を挿通し、さらに内側のもう一つの抜き穴63dに挿通して、図7()に示すように、帯状部分63aに張力を与えて他端部を折り返して固定する。この場合においても、実施の形態3と同様に、高圧電極31の表面とスペーサ63の裏面の間に接着材を塗布して装着することにより接着され、高圧電極31が接地電極32の内径部へ挿入される時、あるいは分解点検する時のスペーサ63が所定の位置からずれることが防止できる。
【0029】
この構成では、スペーサ63の一端部に設けられた抜き穴63dに他端部を挿通して折り返すので、繋ぎ部分の厚さが実施の形態の場合よりも薄くなり、放電間隙34をより狭く設定することができる。
【0030】
実施の形態
スペーサを高圧電極に装着する場合、密着させることが重要であるが、接地電極へ挿入するとき、あるいは分解点検時に弛みを生じてスペーサがずれやすくなる問題点がある。実施の形態は、実施の形態のスペーサに伸縮性を持たせ、高圧電極に装着したときに常時張力が与えられるようにしたものである。
【0031】
に実施の形態のスペーサ53に伸縮機能を持たせたスペーサの構成を示す。図(a)は展開図、図(b)は側面図、図(c)は図(a)のHーH部分の断面図、図(d)はJーJ部分の断面図である。73はスペーサであり、実施の形態の図と同様に、帯状部分73aの長さを高圧電極31の外周長さよりも長くし、帯状部分73aの高圧電極31の外周に接する部分の片側に図(c)に示すように円弧状に成形した複数の舌部73bを等間隔に配置し、端部に高圧電極31に装着して繋ぎ合わせるための図(d)に示す把持部73cを設けた形状に形成し、帯状部分73aの各舌部73bの中間位置に円弧状に成形した突部73dを設けた形状に形成している。
【0032】
スペーサ73の高圧電極31への装着は、実施の形態3と同様に、図に示す手順で行われる。図に示す形状に形成したスペーサ73に張力を与えて高圧電極31の外周に装着すると固定された後にも帯状部分に常に張力が与えられた状態であり、装着時あるいは分解点検時にスペーサに多少の外力が加えられてもスペーサ73は所定の位置に密着した状態が確保され、弛みが回避される。
【0033】
実施の形態5.
実施の形態5は、実施の形態のスペーサ63に伸縮機能を持たせた構成である。図9にその構成を示す。図9(a)は展開図、図9(b)は側面図、図9(c)は図9(a)のK−K部分の断面図、図9(d)はL−L部分の断面図、図9(e)はつなぎ合わせ部の側面図である。83はスペーサであり、実施の形態3の図7と同様に、帯状部分83aの長さを高圧電極31の外周長さよりも長くし、帯状部分83aの高圧電極31の外周に接する部分の片側に図9(c)に示すように円弧状に成形した複数の舌部83bを等間隔に配置し、一方の端部に巾広部分83cを設け、その部分の2箇所に抜き穴83dを設け、さらに端部の両側に把持部83eを設け、帯状部分83aの各舌部83bのそれぞれの中間位置に円弧状に成形した突部83fを設けた形状に形成している。
【0034】
スペーサ83の高圧電極31への装着は、実施の形態4と同様に、スペーサ83を高圧電極31の接地電極32に挿入する方向に対して舌部83bが帯状部分83aの後方になるようにして高圧電極31の両端部に鉢巻状に添わせ、巾広部分83cに設けられた端部側の抜き穴83dに他端部を挿通し、さらに内側のもう一つの抜き穴83dに挿通して、帯状部分83aに張力を与えて他端部を折り返して固定し、把持部83eを折り曲げて端部を整える。
【0035】
この構成においても、スペーサ83に張力を与えて高圧電極31の外周に装着すると固定された後にも帯状部分83bに常に張力が与えられた状態であり、装着時あるいは分解点検時にスペーサ83に多少の外力が加えられてもスペーサ83は所定の位置に密着した状態が確保され、ずれが生じることがなくなる。
【0036】
実施の形態
上記実施の形態1〜においては、スペーサの帯状部分の舌部は、等間隔に配置され、舌部のばね力により高圧電極31の周囲に押圧力を加えて高圧電極31と接地電極32の同心性が確保される構成であるが、オゾン発生器のほとんどが水平配置される構成であり、高圧電極31の重量に対する配慮がない実施の形態1〜の構成で、高圧電極31の重量が重くなる場合には、高圧電極31は下方に偏り、放電間隙34の下方が狭くなる問題点がある。
【0037】
実施の形態は、実施の形態1〜の高圧電極31の重量の影響をなくする構成である。各実施の形態のスペーサの高圧電極31の周囲に装着される帯状部分の片側の舌部の配置位置を各舌部の押圧力の合力が、高圧電極31の重量に相当する上向きの力になるように配置した構成である。具体的にはスペーサの下方となる部分の舌部の配置間隔を狭くし、上方に配置される舌部の配置間隔を広くすることにより高圧電極の重量を補償する構成が得られ、オゾン発生器の据え付け状態で放電間隙を全周にわたって均一にすることができる。
【0038】
【発明の効果】
この発明の請求項1に係るオゾン発生装置は、オゾン発生器のスペーサは、帯状部分の片側に円弧状に形成され、等間隔に配置された複数の舌部を備え、帯状部分の中間部に、上記放電間隙に相当する高さの突部を形成し、突部が下方となるように接地電極へ装着した後に、高圧電極が接地電極の内径部に挿入されたオゾン発生器を備えたので、円周方向に均一な狭い間隙の放電間隙が形成でき、オゾン発生効率が高いオゾン発生器となり、組立および点検時の分解、点検、再組立も容易な構成が得られ、点検コストも低くなり、高圧電極の重量が重い場合にも全周にわたって均一な間隙の放電間隙が得られる。
【0039】
この発明の請求項2に係るオゾン発生装置は、放電間隙を形成するオゾン発生器のスペーサは、帯状部分の片側に、円弧状に形成され、等間隔に配置された複数の舌部を備え、帯状部分の一端部の両側に少なくとも一対の把持部を設けた形状に形成し、高圧電極の外周に鉢巻状に添わせ、帯状部分の把持部上面に他端部を添わせ、把持部を他端部の上面に折り曲げて把持し、他端部の端部を把持部の上面に折りかえして高圧電極に装着し、スペーサを装着した高圧電極を接地電極の内径部に挿入したオゾン発生器を備えたもので、円周方向に均一な狭い間隙の放電間隙となり、オゾン発生効率が高いオゾン発生器となり、短時間で組立られ、定期的に行われる分解点検時の清掃も容易に行うことができ、分解点検時の作業時間も短くなり、点検コストも低くなる。
【0040】
この発明の請求項3に係るオゾン発生装置は、請求項2の構成のオゾン発生器のスペーサを帯状部分の片側に、円弧状に形成され、等間隔に配置された複数の舌部を備え、帯状部分の一端部の幅を広くして他端部が挿入できる一対の抜き穴を設けた形状に形成し、高圧電極の外周に鉢巻状に添わせ、一端部の抜き穴に他端部を挿通し、他端部を折り曲げて固定し、スペーサを装着した高圧電極を接地電極の内径部に挿入したので、組立が容易となり、短時間で組立られ、定期的に行われる分解点検時の清掃も容易に行うことができ、分解点検時の作業時間も短く、点検コストも低くなる。
【0041】
この発明の請求項4に係るオゾン発生装置は、請求項2〜請求項3の構成のオゾン発生器のスペーサを複数の舌部が配置された帯状部分の舌部のそれぞれの中間部に複数の円弧状の突部を形成したので、組立が容易となり、短時間で組立られ、定期的に行われる分解点検時の清掃も容易に行うことができ、分解点検時の作業時間も短く、点検コストも低くなる。
【0042】
この発明の請求項5に係るオゾン発生装置は、請求項2〜請求項4の構成のオゾン発生器のスペーサを高圧電極が接地電極へ挿入される方向に対して、舌部が帯状部分の後方になる向きに取り付けた構成としたので、高圧電極の着脱性がよくなり、点検時の分解、点検清掃、再組立が容易となり、作業時間が短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1のオゾン発生器の構成図である。
【図2】 図1のオゾン発生器に使用されるスペーサの展開図である。
【図3】 放電間隙を小さくした場合のオゾン発生率を示すグラフである。
【図4】 実施の形態2のオゾン発生器の構成図である。
【図5】 図4のオゾン発生器に使用されるスペーサの展開図である。
【図6】 図のオゾン発生器のスペーサの取付手順の説明図である。
【図7】 実施の形態3のオゾン発生器に使用されるスペーサの展開図である。
【図8】 実施の形態4のオゾン発生器に使用されるスペーサの展開図である。
【図9】 実施の形態5のオゾン発生器に使用されるスペーサの展開図である。
【図10】 オゾン発生装置の動作説明図である。
【図11】 従来のオゾン発生器の構成を示すブロック図である。
【図12】 従来のオゾン発生器の構成図である。
【図13】 従来のオゾン発生器の横断面図である。
【符号の説明】
31 高圧電極、31a 電極、31b 絶縁部材、31c 接続線、
32 接地電極、33a 帯状部分、33b 舌部、34 放電間隙、43 スペーサ、
43a 帯状部分、43b 舌部、43c 突部、53 スペーサ、53a 帯状部分、
53b 舌部、53c 把持部、63 スペーサ、63a 帯状部分、63b 舌部、
63c 巾広部分、63d 抜き穴、63e 把持部、73 スペーサ、
73a 帯状部分、73b 舌部、73c 把持部、83 スペーサ、
83a 帯状部分、83b 舌部、83c 巾広部分、83d 抜き穴、
83e 把持部、83f 突部。

Claims (5)

  1. 金属管で形成された接地電極と、円筒状の絶縁部材の内面に導電層を被着させて電極を形成し、上記接地電極の内径部に配置された高圧電極と、該高圧電極周面と上記接地電極周面との間に配置され、放電間隙を形成するスペーサとを備え、該スペーサは、帯状部分の片側に円弧状に形成され、等間隔に配置された複数の舌部を備え、帯状部分の中間部に、上記放電間隙に相当する高さの突部を形成し、該突部が下方となるように接地電極へ装着した後に、上記高圧電極が上記接地電極の内径部に挿入されたオゾン発生器を備えたことを特徴とするオゾン発生装置。
  2. 金属管で形成された接地電極と、円筒状の絶縁部材の内面に導電層を被着させて電極を形成し、上記接地電極の内径部に配置された高圧電極と、該高圧電極周面と上記接地電極周面との間に配置され、放電間隙を形成するスペーサとを備え、該スペーサは、帯状部分の片側に、円弧状に形成され、等間隔に配置された複数の舌部を備え、帯状部分の一端部の両側に少なくとも一対の把持部を設けた形状に形成し、上記高圧電極の外周に鉢巻状に添わせ、上記帯状部分の把持部上面に他端部を添わせ、把持部を上記他端部の上面に折り曲げて把持し、他端部の端部を把持部の上面に折りかえして上記高圧電極に装着し、スペーサを装着した高圧電極を上記接地電極の内径部に挿入したオゾン発生器を備えたことを特徴とするオゾン発生装置。
  3. 上記スペーサは、帯状部分の片側に、円弧状に形成され、等間隔に配置された複数の舌部を備え、帯状部分の一端部の幅を広くして他端部が挿入できる一対の抜き穴を設けた形状に形成し、上記高圧電極の外周に鉢巻状に添わせ、上記一端部の抜き穴に他端部を挿通し、他端部を折り曲げて固定し、スペーサを装着した高圧電極を上記接地電極の内径部に挿入したことを特徴とする請求項2記載のオゾン発生装置。
  4. 上記スペーサは、複数の舌部が配置された帯状部分の上記舌部のそれぞれの中間部に複数の円弧状の突部を形成したことを特徴とする請求項2または請求項3記載のオゾン発生装置。
  5. 上記スペーサは、高圧電極が接地電極へ挿入される方向に対して、舌部が帯状部分の後方になる向きに取り付けられていることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載のオゾン発生装置。
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