JP3863598B2 - エンジン自動停止始動装置におけるインテークシャッタ制御装置 - Google Patents
エンジン自動停止始動装置におけるインテークシャッタ制御装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジン自動停止始動装置におけるインテークシャッタ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、開発されているエンジン自動停止始動装置は、車両が完全に停止している、バッテリに充分な充電容量がある、エンジン温度が充分に高い等の各種条件を満足する時に、運転者のスイッチ操作によらずに自動的にエンジンを停止させ、その後に、運転者がクラッチペダルを踏むことにより自動的にエンジンを再始動させる装置である。
【0003】
前記エンジン自動停止始動装置は、主として路線バスに利用される大型バスに搭載されており、市街地の停留所での乗客の乗降中、並びに渋滞や信号待ち等の停車時に、運転者が特に操作をしなくても、エンジンの自動停止及び自動始動が行われ、排ガスの低減、車両振動の軽減、燃費の向上等を図ることができるようになっている。
【0004】
図2は従来のエンジン自動停止始動装置におけるインテークシャッタ制御装置の一例を表わすものであって、1はエンジン、2はエンジン1に吸気を導入する吸気通路、3はエンジン1からの排気を排出する排気通路、4は吸気通路2途中に設けられたインテークシャッタ、5はインテークシャッタ4を開閉作動せしめるエアシリンダ、6は圧縮空気が貯留されたリザーバタンク、7はリザーバタンク6とエアシリンダ5とを接続するエア配管、8はエア配管7途中に設けられたプロテクションバルブ、9はエア配管7途中に設けられたインテークシャッタ電磁弁、10はエンジン1の自動停止始動装置を作動させるか否かを選択するアイドルストップシステムスイッチ、11はエンジン1の回転数を検出するエンジン回転センサ、12は車速を検出する車速センサ、13はエンジン1の冷却水温度を検出する水温センサ、14は変速機がニュートラル位置にあることを検出するニュートラルスイッチ、15はクラッチペダルの踏み込みを検出するクラッチスイッチ、16はリザーバタンク6内の圧力を検出するエア圧スイッチ、17はバッテリの充電量を検出するバッテリセンサ、18は制御回路である。
【0005】
図2に示される如き従来のエンジン自動停止始動装置におけるインテークシャッタ制御装置においては、アイドルストップシステムスイッチ10が「ON」の状態で、エンジン回転センサ11によって検出されたエンジン1の回転数がアイドリング回転となっており、車速センサ12によって検出された車速がゼロとなっており、水温センサ13によって検出されたエンジン1の冷却水温度が適正温度となっており、ニュートラルスイッチ14によって変速機がニュートラル位置になっていることが検出され、クラッチスイッチ15によってクラッチペダルが踏み込まれていないことが検出され、エア圧スイッチ16によって検出されたリザーバタンク6内の圧力が正常となっており、更にバッテリセンサ17によって検出されたバッテリの充電量が正常となっている場合に、制御回路18からの指令信号19に基づき、インテークシャッタ電磁弁9がエアシリンダ5に圧縮空気を供給するポジションに切り換えられ、該エアシリンダ5が伸長してインテークシャッタ4が閉じ、エンジン1への吸気の供給が遮断され、エンジン1が自動的に停止される。
【0006】
一方、前記エンジン1が自動停止された状態から、運転者が車両を発進させるためにクラッチペダルを踏み込むと、前記クラッチスイッチ15によってクラッチペダルが踏み込まれたことが検出され、前記制御回路18からの指令信号19に基づき、インテークシャッタ電磁弁9がエアシリンダ5に供給された圧縮空気を排気ポート20から排出させるポジションに切り換えられ、該エアシリンダ5が収縮してインテークシャッタ4が再び開放され、エンジン1への吸気の供給が再開され、エンジン1が自動的に再始動される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の如き従来のエンジン自動停止始動装置におけるインテークシャッタ制御装置においては、インテークシャッタ4が閉じ、エンジン1への吸気の供給が遮断され、エンジン1が自動的に停止された場合、エンジン1内は負圧になっており、この状態から、前記インテークシャッタ4が再び開放され、エンジン1への吸気の供給が再開されると、前記負圧になっているエンジン1内に急激に吸気が吸い込まれることから、大きな作動音が発生し、運転者や乗客が不快感を感じることがあり、好ましくなかった。
【0008】
本発明は、斯かる実情に鑑み、エンジンへの吸気の供給の再開時に発生する作動音を低減し得、快適性の向上を図り得るエンジン自動停止始動装置におけるインテークシャッタ制御装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、エンジンの吸気通路途中に設けられたインテークシャッタと、
該インテークシャッタを開閉作動せしめるエアシリンダと、
制御回路からの指令信号に基づき、インテークシャッタを閉じてエンジンを停止させる際には、エアシリンダに圧縮空気を供給するポジションに切り換える一方、インテークシャッタを開いてエンジンを再始動させる際には、エアシリンダに供給された圧縮空気を排気ポートから排出させるポジションに切り換えるインテークシャッタ電磁弁とを備えたエンジン自動停止始動装置におけるインテークシャッタ制御装置において、
インテークシャッタ電磁弁の排気ポートに排気絞りを設け、インテークシャッタを閉じる時よりも遅い速度で開くようにしたことを特徴とするエンジン自動停止始動装置におけるインテークシャッタ制御装置にかかるものである。
【0011】
上記手段によれば、以下のような作用が得られる。
【0012】
【0013】
本発明のエンジン自動停止始動装置におけるインテークシャッタ制御装置においては、制御回路からの指令信号に基づき、インテークシャッタ電磁弁がエアシリンダに圧縮空気を供給するポジションに切り換えられ、該エアシリンダが伸長してインテークシャッタが閉じ、エンジンへの吸気の供給が遮断され、エンジンが自動的に停止された後、運転者が車両を発進させようとすると、前記制御回路からの指令信号に基づき、インテークシャッタ電磁弁がエアシリンダに供給された圧縮空気を排気ポートから排出させるポジションに切り換えられる。
【0014】
ここで、前記エアシリンダに供給された圧縮空気は、インテークシャッタ電磁弁の排気ポートから速やかに排出されるのではなく、排気絞りを介して、所要の時間をかけ、従来に比べゆっくりと排出される形となるため、エアシリンダが収縮してインテークシャッタが再び開放される速度が閉じる時よりも遅くなる。
【0015】
この結果、負圧になっているエンジン内に急激に吸気が吸い込まれることがなくなって、大きな作動音が発生しなくなり、運転者や乗客が不快感を感じることがなくなる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0017】
図1は本発明を実施する形態の一例であって、図中、図2と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図2に示す従来のものと同様であるが、本図示例の特徴とするところは、図1に示す如く、インテークシャッタ電磁弁9の排気ポート20に排気絞り21を設け、インテークシャッタ4を閉じてエンジン1を停止させた後、該エンジン1を再始動する際に、エンジン1内の圧力変化が緩やかとなるよう、インテークシャッタ4を閉じる時よりも遅い速度で開くようにした点にある。
【0018】
尚、通常、インテークシャッタ4を閉じる時の時間は、およそ0.1〜0.2[sec]程度であり、従来においては、インテークシャッタ4を開く時の時間も略同程度であるが、本図示例の場合には、前述の如くインテークシャッタ電磁弁9の排気ポート20に排気絞り21を設けることにより、インテークシャッタ4を開く時の時間を、およそ1.0〜1.5[sec]程度となるようにしてある。
【0019】
次に、上記図示例の作動を説明する。
【0020】
制御回路18からの指令信号19に基づき、インテークシャッタ電磁弁9がエアシリンダ5に圧縮空気を供給するポジションに切り換えられ、該エアシリンダ5が伸長してインテークシャッタ4が閉じ、エンジン1への吸気の供給が遮断され、エンジン1が自動的に停止された後、運転者が車両を発進させるためにクラッチペダルを踏み込むと、クラッチスイッチ15によってクラッチペダルが踏み込まれたことが検出され、前記制御回路18からの指令信号19に基づき、インテークシャッタ電磁弁9がエアシリンダ5に供給された圧縮空気を排気ポート20から排出させるポジションに切り換えられる。
【0021】
ここで、前記エアシリンダ5に供給された圧縮空気は、インテークシャッタ電磁弁9の排気ポート20から速やかに排出されるのではなく、排気絞り21を介して、所要の時間(およそ1.0〜1.5[sec]程度)をかけ、従来に比べゆっくりと排出される形となるため、エアシリンダ5が収縮してインテークシャッタ4が再び開放される速度が閉じる時よりも遅くなる。
【0022】
この結果、負圧になっているエンジン1内に急激に吸気が吸い込まれることがなくなって、大きな作動音が発生しなくなり、運転者や乗客が不快感を感じることがなくなる。
【0023】
こうして、エンジン1への吸気の供給の再開時に発生する作動音を低減し得、快適性の向上を図り得る。
【0024】
尚、本発明のエンジン自動停止始動装置におけるインテークシャッタ制御装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0025】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明のエンジン自動停止始動装置におけるインテークシャッタ制御装置によれば、エンジンへの吸気の供給の再開時に発生する作動音を低減し得、快適性の向上を図り得るという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施する形態の一例の概要構成図である。
【図2】 従来例の概要構成図である。
【符号の説明】
1 エンジン
2 吸気通路
4 インテークシャッタ
5 エアシリンダ
9 インテークシャッタ電磁弁
18 制御回路
19 指令信号
20 排気ポート
21 排気絞り
Claims (1)
- エンジンの吸気通路途中に設けられたインテークシャッタと、
該インテークシャッタを開閉作動せしめるエアシリンダと、
制御回路からの指令信号に基づき、インテークシャッタを閉じてエンジンを停止させる際には、エアシリンダに圧縮空気を供給するポジションに切り換える一方、インテークシャッタを開いてエンジンを再始動させる際には、エアシリンダに供給された圧縮空気を排気ポートから排出させるポジションに切り換えるインテークシャッタ電磁弁とを備えたエンジン自動停止始動装置におけるインテークシャッタ制御装置において、
インテークシャッタ電磁弁の排気ポートに排気絞りを設け、インテークシャッタを閉じる時よりも遅い速度で開くようにしたことを特徴とするエンジン自動停止始動装置におけるインテークシャッタ制御装置。
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JP18338296A JP3863598B2 (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | エンジン自動停止始動装置におけるインテークシャッタ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JPH1030457A JPH1030457A (ja) | 1998-02-03 |
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JP6490446B2 (ja) * | 2015-02-24 | 2019-03-27 | 日野自動車株式会社 | ディーゼルエンジンの制御装置 |
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1996
- 1996-07-12 JP JP18338296A patent/JP3863598B2/ja not_active Expired - Fee Related
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