JP3863127B2 - 半導体ウエハの洗浄方法 - Google Patents

半導体ウエハの洗浄方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3863127B2
JP3863127B2 JP2003193462A JP2003193462A JP3863127B2 JP 3863127 B2 JP3863127 B2 JP 3863127B2 JP 2003193462 A JP2003193462 A JP 2003193462A JP 2003193462 A JP2003193462 A JP 2003193462A JP 3863127 B2 JP3863127 B2 JP 3863127B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
semiconductor wafer
ozone
gas
cleaning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003193462A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004031972A (ja
Inventor
孝志 大迫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2003193462A priority Critical patent/JP3863127B2/ja
Publication of JP2004031972A publication Critical patent/JP2004031972A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3863127B2 publication Critical patent/JP3863127B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路の製造方法の一部である半導体ウエハをオゾン水により洗浄する洗浄方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような分野の技術としては、例えば、下記特許文献1、2及び非特許文献1に示すものが挙げられる。
【0003】
すなわち、従来の装置としては、例えば、図8に示すように、洗浄槽31、その内部に拡散器付きガス発生装置32、オゾン発生器33、冷却器34、循環ポンプ35、オゾンプレミックス室36より構成される。
【0004】
この装置の動作について説明する。
【0005】
まず、純水を循環ポンプ35を使って循環する。循環される純水は冷却器34によって、3〜7℃程度まで冷却される。その冷却された純水中に拡散器付きガス発生装置32及びオゾンプレミックス室36でオゾン発生器33から発生しているオゾンを溶け込ませる。冷却された純水には高濃度のオゾンが溶け込むため、常温で溶解させるよりも純水中のオゾン濃度は10倍程度となる。この高濃度のオゾン水により、ウエハ37のレジストの除去が可能となる。
【0006】
【特許文献1】
特表平9−501017号公報
【0007】
【特許文献2】
特表平9−503099号公報
【0008】
【非特許文献1】
「ADVANCED ORGANIC REMOVAL PROCESS;GREEN MANUFACTURING CONFERENCE,Legacy Systems,Inc」
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の装置で生成されるオゾン(O3 )水のレジスト除去レートは、図9に示すように、600Å/minと非常に遅い。600Å/minのエッチングレートでは、例えば、10000Åのレジストを除去するのに17分程度必要となる。また、このジャストエッチングでは多くのパーティクルが表面上に残っており、十分なパーティクルの除去をするためには1.5倍程度の25分の処理が必要となる。
【0010】
上述した例は、レジストのコートのみを行ったウエハでの場合であり、レジストのパターニングまで行ったウエハの場合には、さらにその3倍程度の処理時間が必要となる。現状のレジスト除去では、SPM(H2 SO4 とH2 2 の混合液)を使用しているが、その場合と比較して5倍以上の処理時間が必要となる。
【0011】
本発明は、上記状況に鑑みて、半導体ウエハからのレジストの除去時間が短縮され、効率的な洗浄を行なうことができる半導体ウエハの水洗浄方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、
〔1〕半導体ウエハの洗浄方法において、オゾン水を生成し、前記オゾン水が生成される一方で、前記オゾン水が生成される際に溶け込まずに残存したオゾンガスを昇温し、前記昇温されたオゾンガスを前記オゾン水の中に導入することによって、前記オゾン水の温度を上昇させ、前記昇温されたオゾン水を用いて半導体ウエハを洗浄することを特徴とする。
【0013】
〕上記〔1〕記載の半導体ウエハの洗浄方法において、前記オゾンガスは、昇温される前に冷却されることを特徴とする。
【0014】
〕上記〔1〕又は〕記載の半導体ウエハの洗浄方法において、前記オゾンガスは、冷却された純水を用いて生成されることを特徴とする。
【0015】
〕上記〔〕記載の半導体ウエハの洗浄方法において、前記オゾンガスは、前記冷却された純水によって冷却されることを特徴とする。
【0016】
〕上記〔〕又は〔〕記載の半導体ウエハの洗浄方法において、前記純水は3℃〜7℃の温度に冷却されることを特徴とする。
【0017】
〔6〕上記〔1〕〜〔〕のいずれか一項記載の半導体ウエハの洗浄方法において、前記昇温されたオゾンガスの温度は20℃〜80℃であることを特徴とする。
【0018】
〔7〕上記〔1〕〜〔〕のいずれか一項記載の半導体ウエハの洗浄方法において、前記昇温されたオゾン水を用いて前記半導体ウエハを洗浄する際に、前記半導体ウエハ上のレジスト膜が除去されることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0020】
図1は本発明の第1実施例を示す半導体ウエハのオゾン(O3 )水洗浄システムの模式図である。
【0021】
この図に示すように、O3 水生成装置6には、冷却装置7を通して純水ライン8が接続され、また、O3 ガスを生成するための酸素(O2 )ガスライン9が接続されている。そのO3 水生成装置6にはオゾン水ライン4が接続され、オゾン水ライン4には、途中ヒータ5が接続されている。オゾン水ライン4の出口にはオゾン水拡散器3が設けられ、このオゾン水拡散器3は洗浄槽2の底部に設けられている。
【0022】
そこで、まず、純水ライン8から導入される純水は冷却装置7により3℃から7℃まで冷却される。冷却された純水はO3 水生成装置6にO2 ガスライン9を介して導入されるO2 ガスと混合されることにより、O3 水が生成される。生成されたO3 水は温度が低いため、50から100ppmとO3 濃度が高くなる。そのO3 水はヒータ5を通して20℃から70℃程度まで昇温される。昇温されたO3 水はオゾン水拡散器3を通して洗浄槽2に供給される。
【0023】
このように第1実施例によれば、供給されたO3 水は温度が高いため、過飽和状態となっており、洗浄槽2に導入された時に常圧となるので急激な分解が起こる。このような状態の洗浄槽2にレジストのついた半導体ウエハ1を投入すると、レジストとO3 が急激に反応を起こす。そのため、レジストの除去時間が短縮され現状の生産量と同程度にすることが可能となる。また、O3 水を直接昇温するため構造がシンプルである。
【0024】
図2は本発明の第2実施例を示す半導体ウエハのO3 水洗浄システムの模式図である。
【0025】
この図に示すように、O3 水生成装置6には冷却装置7を通して純水ライン8が接続され、また、O3 ガスを生成するためのO2 ガスライン9が接続されている。そのO3 水生成装置6にはオゾン水ライン4が接続され、オゾン水ライン4には、その出口にオゾン水拡散器3が設けられ、オゾン水拡散器3は洗浄槽2の中底部に設けられている。
【0026】
また、O3 水生成装置6には、O3 水生成装置6で純水中に溶け込まなかったO3 ガスを取り出すためのO3 ガスライン11が設けられており、そのガスライン11にはO3 ガスヒータ10が設けられている。O3 ガスライン11はO3 ガスヒータ10を出た後、オゾンガス拡散器12につなげられ、そのオゾンガス拡散器12は、洗浄槽の底部に設けられている。
【0027】
そこで、まず、純水ライン8から導入される純水は冷却装置7により3℃から7℃まで冷却される。冷却された純水はO3 水生成装置6にO2 ガスライン9を介して導入されるO2 ガスと混合されることによりO3 水が生成される。生成されたO3 水は温度が低いため、50から100ppmとO3 濃度が高くなる。そのO3 水はオゾン水拡散器3を通して洗浄槽2に供給される。
【0028】
ここで、O2 ガスと純水を混合する時に発生したO3 ガスは全て純水に溶け込むわけではない。その溶け込まなかったO3 ガスはO3 水生成装置6からO3 ガスライン11を通して取り出される。発生したO3 ガスはO3 ガスヒータ10により20℃から80℃程度まで昇温される。昇温されたO3 ガスはオゾンガス拡散器12を通して洗浄槽2に供給される。
【0029】
このように第2実施例によれば、洗浄槽2には、低温のO3 水が入っているが、そこに高温に温められたO3 ガスが導入されるためにO3 水の温度は上昇する。この時、O3 水の急激な分解が起こる。そして、このような状態の洗浄槽2にレジストのついた半導体ウエハ1を投入すると、レジストとO3 が急激に反応を起こす。そのため、レジストの除去時間が短縮され現状の生産量と同程度にすることが可能となる。また、O3 ガスを導入するため、洗浄槽内のO3 濃度を高濃度に保つことが可能となる。
【0030】
図3は本発明の第3実施例を示す半導体ウエハのO3 水洗浄システムの模式図である。
【0031】
この図に示すように、O3 水生成装置6には冷却装置7を通して純水ライン8が接続され、また、O3 ガスを生成するためのO2 ガスライン9が接続されている。そのO3 水生成装置6にはオゾン水ライン4が接続され、オゾン水ライン4には、その出口にオゾン水拡散器3が設けられ、オゾン水拡散器3は洗浄槽2の中底部に設けられている。洗浄槽2の底部には伝搬水の溜まった間接槽14を通し超音波を発振させる超音波発振装置13が設けられている。
【0032】
そこで、まず、純水ライン8から導入される純水は冷却装置7により3℃から7℃まで冷却される。冷却された純水はO3 水生成装置6にO2 ガスライン9を介して導入されるO2 ガスと混合されることによりO3 水が生成される。生成されたO3 水は、温度が低いため、50から100ppmとO3 濃度が高くなる。そのO3 水はオゾン水拡散器3を通して洗浄槽2に供給される。この時、洗浄槽2の底部の超音波発振装置13から超音波が発振され洗浄槽2中のO3 水に超音波を照射する。
【0033】
このように第3実施例によれば、洗浄槽2には、低温のO3 水が入っているが、そのO3 水に超音波が照射されているために、O3 分子が激しく振動しO3 水の急激な分解が起こる。そして、このような状態の洗浄槽2にレジストのついた半導体ウエハ1を投入すると、レジストとO3 が急激に反応を起こす。そのため、レジストの除去時間が短縮され現状の生産量と同程度にすることが可能となる。また、超音波を用いるため、レジストの除去のみならずパーティクルの除去も同時に可能となる。
【0034】
図4は本発明の第4実施例を示す半導体ウエハのO3 水洗浄システムの模式図である。
【0035】
この図に示すように、O3 水生成装置6には冷却装置7を通して純水ライン8が接続され、O3 ガスを生成するためのO2 ガスライン9が接続されている。そのO3 水生成装置6にはオゾン水ライン4が接続され、オゾン水ライン4には、その出口にオゾン水拡散器3が設けられ、オゾン水拡散器3は洗浄槽2の中底部に設けられている。洗浄槽2の底部にはガス拡散器17が設置されており、ガス拡散器17にはガスヒータ10を通してN2 ガスライン15が接続されている。
【0036】
そこで、まず、純水ライン8から導入される純水は冷却装置7により3℃から7℃まで冷却される。冷却された純水はO3 水生成装置6にO2 ガスライン9を介して導入されるO2 ガスと混合されることによりO3 水が生成される。生成されたO3 水は、温度が低いため、50から100ppmとO3 濃度が高くなる。そのO3 水はオゾン水拡散器3を通して洗浄槽2に供給される。この時、洗浄槽2の底部のガス拡散器17から温度を30℃から90℃に上げられたN2 ガスが導入される。
【0037】
このように第4実施例によれば、洗浄槽2には、低温のO3 水が入っているが、そのO3 水はガス拡散器17により導入された高温のN2 ガスにより温度が上昇する。この時、O3 水の温度が上昇することによりO3 水の急激な分解が起こる。
【0038】
そして、このような状態の洗浄槽2にレジストのついた半導体ウエハ1を投入すると、レジストとO3 が急激に反応を起こす。そのため、レジストの除去時間が短縮され、現状の生産量と同程度にすることが可能となる。また、N2 ガスが洗浄槽2の底部より供給されるため、バブリングの効果が得られ、レジストの剥離が促進され、なお、かつ、O3 水の攪拌効果が得られる。
【0039】
図5は本発明の第5実施例を示す半導体ウエハのO3 水洗浄システムの模式図である。
【0040】
この図に示すように、O3 水生成装置6には冷却装置7を通して純水ライン8が接続され、O3 ガスを生成するためのO2 ガスライン9が接続されている。そのO3 水生成装置6にはオゾン水ライン4が接続され、オゾン水ライン4には、その出口にオゾン水拡散器3が設けられ、オゾン水拡散器3は洗浄槽2の中底部に設けられている。洗浄槽2の底部にはUVランプ18が設置されている。UVランプ18には254nm光を照射できるような低圧水銀ランプを用いる。
【0041】
そこで、まず、純水ライン8から導入される純水は冷却装置7により3℃から7℃まで冷却される。冷却された純水はO3 水生成装置6にO2 ガスライン9を介して導入されるO2 ガスと混合されることによりO3 水が生成される。生成されたO3 水は温度が低いため、50から100ppmとO3 濃度が高くなる。そのO3 水はオゾン水拡散器3を通して洗浄槽2に供給される。この時、洗浄槽2の底部のUVランプ18より254nm光が照射される。
【0042】
このように第5実施例によれば、洗浄槽2には、低温のO3 水が入っているが、それにUVランプ18より254nm光が照射されると、O3 →O2 +O* の反応が促進される。このような状態の洗浄槽2にレジストのついた半導体ウエハ1を投入すると、レジストと、O* が急激に反応を起こす。そのため、レジストの除去時間が短縮され現状の生産量と同程度にすることが可能となる。
【0043】
図6は本発明の第6実施例を示すO3 水洗浄システムの模式図である。
【0044】
この図に示すように、O3 水生成装置6には冷却装置7を通して純水ライン8が接続され、O3 ガスを生成するためのO2 ガスライン9が接続されている。そのO3 水生成装置6にはオゾン水ライン4が接続され、オゾン水ライン4には、その出口にオゾン水拡散器3が設けられ、このオゾン水拡散器3は洗浄槽2の中底部に設けられている。洗浄槽2の底部には薬品拡散器19が設置されており、薬品拡散器19には薬品供給ライン20が接続されている。
【0045】
そこで、まず、純水ライン8から導入される純水は冷却装置7により3℃から7℃まで冷却される。冷却された純水はO3 水生成装置6にO2 ガスライン9を介して導入されるO2 ガスと混合されることによりO3 水が生成される。生成されたO3 水は温度が低いため、50から100ppmとO3 濃度が高くなる。そのO3 水はオゾン水拡散器3を通して洗浄槽2に供給される。この時、洗浄槽2の底部の薬品拡散器19から酸性の薬品20A、例えばH2 SO4 やHClが導入される。
【0046】
このように第6実施例によれば、洗浄槽には、低温のO3 水が入っているが、そのO3 水に酸性の薬品20Aを導入すると、酸性の薬品20Aを触媒としてO3 の分解が急激に起こる。このような状態の洗浄槽2にレジストのついた半導体ウエハ1を投入すると、レジストとO3 が急激に反応を起こす。そのため、レジストの除去時間が短縮され、現状の生産量と同程度にすることが可能となる。また、酸性の薬品20Aが供給されるため槽内が酸性となり、その場合、半導体ウエハ1上の微量金属が除去される。
【0047】
また、この実施例において、酸性の薬品20Aに代えて、アルカリ性の薬品20B、例えば、NH4 OHを導入するようにしてもよい。
【0048】
更に、洗浄槽には、低温のO3 水が入っているが、そのO3 水にアルカリ性の薬品20Bを導入するとアルカリ性の薬品20Bを触媒としてO3 の分解が急激に起こる。このような状態の洗浄槽2にレジストのついた半導体ウエハ1を投入すると、レジストとO3 が急激に反応を起こす。そのため、レジストの除去時間が短縮され現状の生産量と同程度にすることが可能となる。また、アルカリ性の薬品20Bが供給されるため槽内がアルカリ性となり、その場合、半導体ウエハ上の微量パーティクルが除去される。
【0049】
図7は本発明の第7実施例を示す半導体ウエハのO3 水洗浄システムの模式図である。
【0050】
この図に示すように、O3 水生成装置6には冷却装置7を通して純水ライン8が接続され、O3 ガスを生成するためのO2 ガスライン9が接続されている。そのO3 水生成装置6にはオゾン水ラインとしての白金パイプ21が接続され、その出口にオゾン水拡散器3が設けられ、そのオゾン水拡散器3は洗浄槽2の底部に設けられている。
【0051】
そこで、まず、純水ライン8から導入される純水は、冷却装置7により3℃から7℃まで冷却される。冷却された純水はO3 水生成装置6にO2 ガスライン9を介して導入されるO2 ガスと混合されることによりO3 水が生成される。生成されたO3 水は温度が低いため、50から100ppmとO3 濃度が高くなる。そのO3 水は白金パイプ21からなるオゾン水ラインを通り、オゾン水拡散器3を通して洗浄槽2に供給される。
【0052】
このように第7実施例によれば、生成されたO3 水は、白金パイプ21を通過してくるため、そのパイプ表面が触媒となり、O3 →O2 +O* の分解が促進され、洗浄槽内にO* の多い状態のO3 水が供給される。このような状態の洗浄槽2にレジストのついた半導体ウエハ1を投入すると、レジストとO3 水の急激な反応が起きる。そのため、レジストの除去時間が短縮され現状の生産量と同程度にすることが可能となる。また、オゾン水ラインとして白金パイプを用いるだけなので容易に製作することができる。
【0053】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0054】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば次のような効果を奏することができる。
【0055】
(1)供給されたO3 水は温度が高いため、過飽和状態となっており、洗浄槽に導入された時に常圧となるので急激な分解が起こる。このような状態の洗浄槽にレジストのついた半導体ウエハを投入すると、レジストとO3 が急激に反応を起こす。そのため、レジストの除去時間が短縮され現状の生産量と同程度にすることが可能となる。また、O3 水を直接昇温するため構造がシンプルである。
【0056】
(2)洗浄槽には、低温のO3 水が入っているが、高温に温められたO3 ガスが導入されるためにO3 水の温度が上昇する。この時、O3 水の急激な分解が起こる。このような状態の洗浄槽にレジストのついた半導体ウエハを投入すると、レジストとO3 が急激に反応を起こす。そのため、レジストの除去時間が短縮され現状の生産量と同程度にすることが可能となる。また、O3 ガスを導入するため、洗浄槽内のO3 濃度を高濃度に保つことが可能となる。
【0057】
(3)洗浄槽には、低温のO3 水が入っているが、そのO3 水に超音波が照射されているために、O3 分子が激しく振動しO3 水の急激な分解が起こる。このような状態の洗浄槽にレジストのついた半導体ウエハを投入すると、レジストとO3 が急激に反応を起こす。そのため、レジストの除去時間が短縮され現状の生産量と同程度にすることが可能となる。また、超音波を用いるため、レジストの除去のみならずパーティクルの除去も同時に可能となる。
【0058】
(4)洗浄槽には、低温のO3 水が入っているが、そのO3 水は導入された高温のN2 ガスにより温度が上昇する。O3 水の温度が上昇することによりO3 水の急激な分解が起こる。
【0059】
このような状態の洗浄槽にレジストのついた半導体ウエハを投入すると、レジストとO3 が急激に反応を起こす。そのため、レジストの除去時間が短縮され、現状の生産量と同程度にすることが可能となる。また、N2 ガスが槽底部より供給されるため、バブリングの効果が得られ、レジストの剥離が促進され、なお、かつ、O3 水の攪拌効果が得られる。
【0060】
(5)洗浄槽には、低温のO3 水が入っているが、それにUVランプより254nm光を照射すると、O3 →O2 +O* の反応が促進される。このような状態の洗浄槽にレジストのついた半導体ウエハを投入すると、レジストと、O* が急激に反応を起こす。そのため、レジストの除去時間が短縮され現状の生産量と同程度にすることが可能となる。
【0061】
(6)洗浄槽には、低温のO3 水が入っているが、そのO3 水に酸性薬品を導入すると、酸性薬品を触媒としてO3 の分解が急激に起こる。このような状態の洗浄槽にレジストのついた半導体ウエハを投入すると、レジストとO3 が急激に反応を起こす。そのため、レジストの除去時間が短縮され、現状の生産量と同程度にすることが可能となる。また、酸性薬品が供給されるため槽内が酸性となりその場合、半導体ウエハ上の微量金属が除去される。
【0062】
また、アルカリ性薬品が供給されると、槽内がアルカリ性となり、その場合、半導体ウエハ上の微量パーティクルが除去される。
【0063】
(7)生成されたO3 水は、白金パイプを通過してくるため、そのパイプ表面が触媒となり、O3 →O2 +O* の分解が促進され、洗浄槽内にO* の多い状態のO3 水が供給される。このような状態の洗浄槽にレジストのついた半導体ウエハを投入すると、レジストとO3 水の急激な反応が起きる。そのため、レジストの除去時間が短縮され現状の生産量と同程度にすることが可能となる。また、白金パイプを用いるだけであり、容易に製作することができる。
【0064】
(8)冷却装置を付加することにより、一度冷却した後に昇温することで、より洗浄効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示すO3 水洗浄システムの模式図である。
【図2】 本発明の第2実施例を示すO3 水洗浄システムの模式図である。
【図3】 本発明の第3実施例を示すO3 水洗浄システムの模式図である。
【図4】 本発明の第4実施例を示すO3 水洗浄システムの模式図である。
【図5】 本発明の第5実施例を示すO3 水洗浄システムの模式図である。
【図6】 本発明の第6実施例を示すO3 水洗浄システムの模式図である。
【図7】 本発明の第7実施例を示すO3 水洗浄システムの模式図である。
【図8】 従来のO3 水洗浄システムの模式図である。
【図9】 従来のO3 水によるレジスト除去評価結果を示す図である。
【符号の説明】
1 半導体ウエハ
2 洗浄槽
3 オゾン水拡散器
4 オゾン水ライン
5 ヒータ
6 O3 水生成装置
7 冷却装置
8 純水ライン
9 O2 ガスライン
10 O3 ガスヒータ
11 O3 ガスライン
12 オゾンガス拡散器
13 超音波発振装置
14 間接槽
15 N2 ガスライン
17 ガス拡散器
18 UVランプ
19 薬品拡散器
20 薬品供給ライン
20A 酸性の薬品
20B アルカリ性の薬品
21 白金パイプ

Claims (7)

  1. オゾン水を生成し、
    前記オゾン水が生成される一方で、前記オゾン水が生成される際に溶け込まずに残存したオゾンガスを昇温し、
    前記昇温されたオゾンガスを前記オゾン水の中に導入することによって、前記オゾン水の温度を上昇させ、
    前記昇温されたオゾン水を用いて半導体ウエハを洗浄することを特徴とする半導体ウエハの洗浄方法。
  2. 請求項1記載の半導体ウエハの洗浄方法において、前記オゾンガスは、昇温される前に冷却されることを特徴とする半導体ウエハの洗浄方法。
  3. 請求項1又は2記載の半導体ウエハの洗浄方法において、前記オゾンガスは、冷却された純水を用いて生成されることを特徴とする半導体ウエハの洗浄方法。
  4. 請求項記載の半導体ウエハの洗浄方法において、前記オゾンガスは、前記冷却された純水によって冷却されることを特徴とする半導体ウエハの洗浄方法。
  5. 請求項又は記載の半導体ウエハの洗浄方法において、前記純水は3℃〜7℃の温度に冷却されることを特徴とする半導体ウエハの洗浄方法。
  6. 請求項1〜のいずれか一項記載の半導体ウエハの洗浄方法において、前記昇温されたオゾンガスの温度は20℃〜80℃であることを特徴とする半導体ウエハの洗浄方法。
  7. 請求項1〜のいずれか一項記載の半導体ウエハの洗浄方法において、前記昇温されたオゾン水を用いて前記半導体ウエハを洗浄する際に、前記半導体ウエハ上のレジスト膜が除去されることを特徴とする半導体ウエハの洗浄方法。
JP2003193462A 2003-07-08 2003-07-08 半導体ウエハの洗浄方法 Expired - Fee Related JP3863127B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003193462A JP3863127B2 (ja) 2003-07-08 2003-07-08 半導体ウエハの洗浄方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003193462A JP3863127B2 (ja) 2003-07-08 2003-07-08 半導体ウエハの洗浄方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22605898A Division JP3862868B2 (ja) 1998-08-10 1998-08-10 半導体ウエハの洗浄システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004031972A JP2004031972A (ja) 2004-01-29
JP3863127B2 true JP3863127B2 (ja) 2006-12-27

Family

ID=31185473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003193462A Expired - Fee Related JP3863127B2 (ja) 2003-07-08 2003-07-08 半導体ウエハの洗浄方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3863127B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4791867B2 (ja) * 2005-03-31 2011-10-12 日立マクセル株式会社 貴金属コート磁性粒子を用いた被検物質の検出方法
JP4824479B2 (ja) * 2006-06-05 2011-11-30 倉敷紡績株式会社 洗浄装置および洗浄方法
JP5939373B2 (ja) * 2011-03-24 2016-06-22 栗田工業株式会社 電子材料洗浄方法および洗浄装置
JP6996438B2 (ja) * 2018-07-11 2022-01-17 株式会社Sumco 半導体ウェーハの洗浄方法、および該洗浄方法を用いた半導体ウェーハの製造方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02164035A (ja) * 1988-12-19 1990-06-25 Nec Corp 半導体基板の洗浄方法
JP3152430B2 (ja) * 1990-10-09 2001-04-03 クロリンエンジニアズ株式会社 有機物被膜の除去方法
JP3196963B2 (ja) * 1991-08-20 2001-08-06 クロリンエンジニアズ株式会社 有機物の除去方法
JP2863379B2 (ja) * 1992-07-10 1999-03-03 田中貴金属工業株式会社 白金系パイプ構造体の製造方法
JPH06120203A (ja) * 1992-10-06 1994-04-28 Hitachi Ltd 液体の温度調節方法及び液体の温度調節装置
US5464480A (en) * 1993-07-16 1995-11-07 Legacy Systems, Inc. Process and apparatus for the treatment of semiconductor wafers in a fluid
JPH08274053A (ja) * 1995-04-04 1996-10-18 Hitachi Ltd 洗浄方法および装置
JP3591088B2 (ja) * 1995-10-31 2004-11-17 三菱住友シリコン株式会社 半導体基板の洗浄装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004031972A (ja) 2004-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5378317A (en) Method for removing organic film
JP3624162B2 (ja) 半導体ウェーハをメガソニック洗浄するための脱イオン水の温度制御されたガス化
WO2009128327A1 (ja) 電子材料用洗浄水、電子材料の洗浄方法及びガス溶解水の供給システム
JP2009219995A (ja) ガス溶解水供給システム
JPWO2010140581A1 (ja) ヒドロキシルラジカル含有水供給方法、及び、ヒドロキシルラジカル含有水供給装置
WO2000030164A1 (fr) Procede d'elimination d'un film de photoresine
JP2007150164A (ja) 基板洗浄方法
JP4088810B2 (ja) 基板洗浄装置及び基板洗浄方法
JP2007059603A (ja) 硫酸リサイクル型洗浄システム
JPH04146616A (ja) 有機物被膜の除去方法
JP2008016620A (ja) 半導体製造装置及び半導体製造方法
JP2001077069A (ja) 基板処理方法及び基板処理装置
JP3863127B2 (ja) 半導体ウエハの洗浄方法
JP3862868B2 (ja) 半導体ウエハの洗浄システム
JP2007266497A (ja) 半導体基板洗浄システム
JPH01226156A (ja) 基板の清浄化処理方法およびその装置
JP2000058496A5 (ja)
JP2002192089A (ja) 洗浄方法
JP2004241726A (ja) レジスト処理方法およびレジスト処理装置
JPH1129794A (ja) 電子材料用洗浄水、その製造方法及び電子材料の洗浄方法
JP2006278838A (ja) 硫酸リサイクル型洗浄システム
JPH0910713A (ja) ウエット処理方法および処理装置
JP2004241414A (ja) 剥離洗浄装置
JP4560966B2 (ja) 電子材料の洗浄方法
JP3910190B2 (ja) 洗浄装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051101

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051228

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060627

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060821

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20060829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060926

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060927

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091006

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091006

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101006

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101006

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111006

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121006

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121006

Year of fee payment: 6

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121006

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121006

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131006

Year of fee payment: 7

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees