JP2000058496A5 - - Google Patents

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【発明の名称】半導体ウエハのオゾン水洗浄システム
【特許請求の範囲】
【請求項1】半導体ウエハオゾン水により洗浄する洗浄システムにおいて、洗浄槽とオゾン水生成装置の間に設けられたオゾン水供給ラインにより供給されるオゾン水を昇温するヒータを有することを特徴とする半導体ウエハのオゾン水洗浄システム。
【請求項2】前記ヒータは、オゾン水供給ラインにより供給されるオゾン水を20〜70℃に昇温することを特徴とする請求項1記載の半導体ウエハのオゾン水洗浄システム。
【請求項3】オゾン水を生成するオゾン水生成装置と、
前記オゾン水生成装置で生成されたオゾン水が供給される洗浄槽と、
前記オゾン水生成装置から、発生したオゾンガスを受け取り、該オゾンガスを昇温して前記洗浄槽へ供給する手段とを有することを特徴とする半導体ウエハのオゾン水洗浄システム。
【請求項4】記オゾンガスを昇温して前記洗浄槽へ供給する手段は、前記オゾン水生成装置からオゾンガスを20〜80℃に昇温することを特徴とする請求項3記載の半導体ウエハのオゾン水洗浄システム。
【請求項5】ゾン水が供給される洗浄槽と、
前記洗浄槽に供給されたオゾン水に振動を与える超音波発振装置とを有することを特徴とする半導体ウエハのオゾン水洗浄システム。
【請求項6】ゾン水が供給される洗浄槽と、
不活性ガスを昇温して前記洗浄槽へ供給する手段とを有することを特徴とする半導体ウエハのオゾン水洗浄システム。
【請求項7】前記不活性ガスはN ガスであることを特徴とする請求項6記載の半導体ウエハのオゾン水洗浄システム。
【請求項8】ゾン水が供給される洗浄槽と、
前記洗浄槽に供給されたオゾン水に紫外線を照射するUVランプとを有することを特徴とする半導体ウエハのオゾン水洗浄システム。
【請求項9】前記照射される紫外線は、254nm光であることを特徴とする請求項8記載の半導体ウエハのオゾン水洗浄システム。
【請求項10】オゾン水が供給される洗浄槽と、
前記オゾン水に対する触媒としての薬品を前記洗浄槽に供給する薬品供給手段とを有することを特徴とする半導体ウエハのオゾン水洗浄システム。
【請求項11】前記薬品は酸性あるいはアルカリ性の液であることを特徴とする請求項10記載の半導体ウエハのオゾン水洗浄システム。
【請求項12】洗浄槽とオゾン水生成装置との間に、白金からなるオゾン水供給ラインを設けることを特徴とする半導体ウエハのオゾン水洗浄システム。
【請求項13】前記オゾン水は純水とO ガスとを混合して生成することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の半導体ウエハのオゾン水洗浄システム。
【請求項14】前記オゾン水生成に用いるための純水を冷却する冷却装置を有することを特徴とする請求項13記載の半導体ウエハのオゾン水洗浄システム。
【請求項15】前記冷却装置は前記オゾン水生成に用いるための純水を3〜7℃に冷却することを特徴とする請求項14記載の半導体ウエハのオゾン水洗浄システム。
【請求項16】前記洗浄システムは、前記ウエハのレジスト除去洗浄に用いられるものであることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の半導体ウエハのオゾン水洗浄システム。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路の製造方法の一部である半導体ウエハのオゾン水洗浄システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような分野の技術としては、例えば、
(1)特表平9−501017号公報
(2)特表平9−503099号公報
(3)「ADVANCED ORGANIC REMOVAL PROCESS;GREEN MANUFACTURING CONFERENCE,Legacy Systems,Inc」が挙げられる。
【0003】
すなわち、従来の装置としては、例えば、図8に示すように、洗浄槽1、その内部に拡散器付きガス発生装置2、オゾン発生器3、冷却器4、循環ポンプ5、オゾンプレミックス室6より構成される。
【0004】
この装置の動作について説明する。
【0005】
まず、純水を循環ポンプ5を使って循環させる。循環される純水は冷却器4によって、3〜7℃程度まで冷却される。その冷却された純水中に拡散器付きガス発生装置2及びオゾンプレミックス室6でオゾン発生器3から発生しているオゾンを溶け込ませる。冷却された純水には高濃度のオゾンが溶け込むため、常温で溶解させる場合よりも純水中のオゾン濃度は10倍程度となる。この高濃度のオゾン水により、ウエハ7のレジストの除去が可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の装置で生成されるオゾン(O)水のレジスト除去レートは、図9に示すように、600Å/minと非常に遅い。600Å/minのエッチングレートでは、例えば、10000Åのレジストを除去するのに17分程度必要となる。また、このジャストエッチングでは多くのパーティクルが表面上に残っており、十分なパーティクルの除去をるためには1.5倍程度の25分の処理が必要となる。
【0007】
上述した例は、レジストのコートのみを行ったウエハでの場合であり、レジストのパターニングまで行ったウエハの場合には、さらにその3倍程度の処理時間が必要となる。現状のレジスト除去では、SPM(HSOとHの混合液)を使用しているが、その場合と比較して5倍以上の処理時間が必要となる。
【0008】
本発明は、上記状況に鑑みて、半導体ウエハからのレジストの除去時間が短縮され、効率的な洗浄を行なうことができる半導体ウエハのオゾン水洗浄システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、
〔1〕半導体ウエハオゾン水により洗浄する洗浄システムにおいて、洗浄槽とオゾン水生成装置の間に設けられたオゾン水供給ラインにより供給されるオゾン水を昇温するヒータを有するようにしたものである。
【0010】
〔2〕上記〔1〕記載の半導体ウエハのオゾン水洗浄システムにおいて、前記ヒータは、オゾン水供給ラインにより供給されるオゾン水を20〜70℃に昇温するようにしたものである。
【0011】
〔3〕半導体ウエハオゾン水により洗浄する洗浄システムにおいて、オゾン水を生成するオゾン水生成装置と、前記オゾン水生成装置で生成されたオゾン水が供給される洗浄槽と、前記オゾン水生成装置から、発生したオゾンガスを受け取り、このオゾンガスを昇温して前記洗浄槽へ供給する手段とを有するようにしたものである。
【0012】
〔4〕上記〔〕記載の半導体ウエハのオゾン水洗浄システムにおいて、前記オゾンガスを昇温して前記洗浄槽へ供給する手段は、前記オゾン水生成装置からオゾンガスを20〜80℃に昇温するようにしたものである。
【0013】
〔5〕半導体ウエハオゾン水により洗浄する洗浄システムにおいて、オゾン水が供給される洗浄槽と、前記洗浄槽に供給されたオゾン水に振動を与える超音波発振装置とを有するようにしたものである。
【0014】
〔6〕半導体ウエハオゾン水により洗浄する洗浄システムにおいて、オゾン水が供給される洗浄槽と、不活性ガスを昇温して前記洗浄槽へ供給する手段とを有するようにしたものである。
【0015】
〔7〕上記〔6〕記載の半導体ウエハのオゾン水洗浄システムにおいて、前記不活性ガスはN ガスである。
【0016】
〔8〕半導体ウエハオゾン水により洗浄する洗浄システムにおいて、オゾン水が供給される洗浄槽と、前記洗浄槽に供給されたオゾン水に紫外線を照射するUVランプとを有するようにしたものである。
【0017】
〔9〕上記〔〕記載の半導体ウエハのオゾン水洗浄システムにおいて、前記照射される紫外線は、254nm光である。
【0018】
〔10〕半導体ウエハをオゾン水により洗浄する洗浄システムにおいて、オゾン水が供給される洗浄槽と、前記オゾン水に対する触媒としての薬品を前記洗浄槽に供給する薬品供給手段とを有するようにしたものである。
【0019】
〔11〕上記〔10〕記載の半導体ウエハをオゾン水により洗浄する洗浄システムにおいて、前記薬品は酸性あるいはアルカリ性の液であることを特徴とする
【0020】
〔12〕半導体ウエハをオゾン水により洗浄する洗浄システムにおいて、洗浄槽とオゾン水生成装置との間に、白金からなるオゾン水供給ラインを設けるようにしたものである。
【0021】
〔13〕上記〔1〕〜〔12〕のいずれか1項に記載の半導体ウエハのオゾン水洗浄システムにおいて、前記オゾン水は純水とO ガスとを混合して生成するようにしたものである。
【0022】
〔14〕上記〔13〕記載の半導体ウエハのオゾン水洗浄システムにおいて、前記オゾン水生成に用いるための純水を冷却する冷却装置を有するようにしたものである。
【0023】
〔15〕上記〔14〕記載の半導体ウエハのオゾン水洗浄システムにおいて、前記冷却装置は前記オゾン水生成に用いるための純水を3〜7℃に冷却することを特徴とする。
【0024】
〔16〕上記〔1〕〜〔15〕のいずれか1項に記載の半導体ウエハのオゾン水洗浄システムにおいて、前記洗浄システムは、前記ウエハのレジスト除去洗浄に用いられるようにしたものである。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0026】
図1は本発明の第1実施例を示す半導体ウエハのオゾン( 水洗浄システムの模式図である。
【0027】
この図に示すように、O水生成装置6には、冷却装置7を通して純水ライン8が接続され、また、Oガスを生成するための酸素( ガスライン9が接続されている。そのO水生成装置6にはオゾン水ライン4が接続され、オゾン水ライン4には、途中ヒータ5が接続されている。オゾン水ライン4の出口にはオゾン水拡散器3が設けられ、このオゾン水拡散器3は洗浄槽2の底部に設けられている。
【0028】
そこで、まず、純水ライン8から導入される純水は冷却装置7により3℃から7℃まで冷却される。冷却された純水はO水生成装置6に ガスライン9を介して導入されるO ガスと混合されることにより、O水が生成される。生成されたO水は温度が低いため、50から100ppmと 濃度が高くなる。そのO水はヒータ5を通して20℃から70℃程度まで昇温される。昇温されたO水はオゾン水拡散器3を通して洗浄槽2に供給される。
【0029】
このように第1実施例によれば、供給されたO水は温度が高いため、過飽和状態となっており、洗浄槽2に導入された時に常圧となるので急激な分解が起こる。このような状態の洗浄槽2にレジストのついた半導体ウエハ1を投入すると、レジストとOが急激に反応を起こす。そのため、レジストの除去時間が短縮され現状の生産量と同程度にすることが可能となる。また、O水を直接昇温するため構造がシンプルである。
【0030】
図2は本発明の第2実施例を示す半導体ウエハのO水洗浄システムの模式図である。
【0031】
この図に示すように、O水生成装置6には冷却装置7を通して純水ライン8が接続され、また、Oガスを生成するためのOガスライン9が接続されている。そのO水生成装置6にはオゾン水ライン4が接続され、オゾン水ライン4には、その出口にオゾン水拡散器3が設けられ、オゾン水拡散器3は洗浄槽2の中底部に設けられている。
【0032】
また、O水生成装置6には、O水生成装置6で純水中に溶け込まなかったOガスを取り出すためのOガスライン11が設けられており、そのガスライン11にはOガスヒータ10が設けられている。Oガスライン11はOガスヒータ10を出た後、オゾンガス拡散器12につなげられ、そのオゾンガス拡散器12は、洗浄槽の底部に設けられている。
【0033】
そこで、まず、純水ライン8から導入される純水は冷却装置7により3℃から7℃まで冷却される。冷却された純水はO水生成装置6に ガスライン9を介して導入されるO ガスと混合されることによりO水が生成される。生成されたO水は温度が低いため、50から100ppmと 濃度が高くなる。そのO水はオゾン水拡散器3を通して洗浄槽2に供給される。
【0034】
ここで、 ガスと純水を混合する時に発生したOガスは全て純水に溶け込むわけではない。その溶け込まなかったOガスはO水生成装置6からOガスライン11を通して取り出される。発生したOガスはOガスヒータ10により20℃から80℃程度まで昇温される。昇温されたOガスはオゾンガス拡散器12を通して洗浄槽2に供給される。
【0035】
このように第2実施例によれば、洗浄槽2には、低温のO水が入っているが、そこに高温に温められたOガスが導入されるためにO水の温度は上昇する。この時、O水の急激な分解が起こる。そして、このような状態の洗浄槽2にレジストのついた半導体ウエハ1を投入すると、レジストとOが急激に反応を起こす。そのため、レジストの除去時間が短縮され現状の生産量と同程度にすることが可能となる。また、Oガスを導入するため、洗浄槽内のO濃度を高濃度に保つことが可能となる。
【0036】
図3は本発明の第3実施例を示す半導体ウエハのO水洗浄システムの模式図である。
【0037】
この図に示すように、O水生成装置6には冷却装置7を通して純水ライン8が接続され、また、Oガスを生成するためのOガスライン9が接続されている。そのO水生成装置6にはオゾン水ライン4が接続され、オゾン水ライン4には、その出口にオゾン水拡散器3が設けられ、オゾン水拡散器3は洗浄槽2の中底部に設けられている。洗浄槽2の底部には伝搬水の溜まった間接槽14を通し超音波を発振させる超音波発振装置13が設けられている。
【0038】
そこで、まず、純水ライン8から導入される純水は冷却装置7により3℃から7℃まで冷却される。冷却された純水はO水生成装置6に ガスライン9を介して導入されるO ガスと混合されることによりO水が生成される。生成されたO水は温度が低いため、50から100ppmと 濃度が高くなる。そのO水はオゾン水拡散器3を通して洗浄槽2に供給される。この時、洗浄槽2の底部の超音波発振装置13から超音波が発振され洗浄槽2中のO水に超音波を照射する。
【0039】
このように第3実施例によれば、洗浄槽2には、低温のO水が入っているが、そのO水に超音波が照射されているために、O分子が激しく動しO水の急激な分解が起こる。そして、このような状態の洗浄槽2にレジストのついた半導体ウエハ1を投入すると、レジストとOが急激に反応を起こす。そのため、レジストの除去時間が短縮され現状の生産量と同程度にすることが可能となる。また、超音波を用いるため、レジストの除去のみならず微粒子の除去も同時に可能となる。
【0040】
図4は本発明の第4実施例を示す半導体ウエハのO水洗浄システムの模式図である。
【0041】
この図に示すように、O水生成装置6には冷却装置7を通して純水ライン8が接続され、Oガスを生成するためのOガスライン9が接続されている。そのO水生成装置6にはオゾン水ライン4が接続され、オゾン水ライン4には、その出口にオゾン水拡散器3が設けられ、オゾン水拡散器3は洗浄槽2の中底部に設けられている。洗浄槽2の底部にはガス拡散器17が設置されており、ガス拡散器17にはガスヒータ10を通してNガスライン15が接続されている。
【0042】
そこで、まず、純水ライン8から導入される純水は冷却装置7により3℃から7℃まで冷却される。冷却された純水はO水生成装置6に ガスライン9を介して導入されるO ガスと混合されることによりO水が生成される。生成されたO水は温度が低いため、50から100ppmと 濃度が高くなる。そのO水はオゾン水拡散器3を通して洗浄槽2に供給される。この時、洗浄槽2の底部のガス拡散器17から温度を30℃から90℃に上げられたNガスが導入される。
【0043】
このように第4実施例によれば、洗浄槽2には、低温のO水が入っているが、そのO水はガス拡散器17により導入された高温のNガスにより温度が上昇する。この時、O水の温度が上昇することによりO水の急激な分解が起こる。
【0044】
そして、このような状態の洗浄槽2にレジストのついた半導体ウエハ1を投入すると、レジストとOが急激に反応を起こす。そのため、レジストの除去時間が短縮され、現状の生産量と同程度にすることが可能となる。また、Nガスが洗浄槽2の底部より供給されるため、バブリングの効果が得られ、レジストの剥離が促進され、なお、かつ、O水の攪拌効果が得られる。
【0045】
図5は本発明の第5実施例を示す半導体ウエハのO水洗浄システムの模式図である。
【0046】
この図に示すように、O水生成装置6には冷却装置7を通して純水ライン8が接続され、Oガスを生成するためのOガスライン9が接続されている。そのO水生成装置6にはオゾン水ライン4が接続され、オゾン水ライン4には、その出口にオゾン水拡散器3が設けられ、オゾン水拡散器3は洗浄槽2の中底部に設けられている。洗浄槽2の底部にはUVランプ18が設置されている。UVランプ18には254nm光を照射できるような低圧水銀ランプを用いる。
【0047】
そこで、まず、純水ライン8から導入される純水は冷却装置7により3℃から7℃まで冷却される。冷却された純水はO水生成装置6に ガスライン9を介して導入されるO ガスと混合されることによりO水が生成される。生成されたO水は温度が低いため、50から100ppmと 濃度が高くなる。そのO水はオゾン水拡散器3を通して洗浄槽2に供給される。この時、洗浄槽底部のUVランプ18より254nm光が照射される。
【0048】
このように第5実施例によれば、洗浄槽2には、低温のO水が入っているが、それにUVランプ18より254nm光が照射されると、O→O+Oの反応が促進される。このような状態の洗浄槽2にレジストのついた半導体ウエハ1を投入すると、レジストと、Oが急激に反応を起こす。そのため、レジストの除去時間が短縮され現状の生産量と同程度にすることが可能となる。
【0049】
図6は本発明の第6実施例を示すO水洗浄システムの模式図である。
【0050】
この図に示すように、O水生成装置6には冷却装置7を通して純水ライン8が接続され、Oガスを生成するためのOガスライン9が接続されている。そのO水生成装置6にはオゾン水ライン4が接続され、オゾン水ライン4には、その出口にオゾン水拡散器3が設けられ、このオゾン水拡散器3は洗浄槽2の中底部に設けられている。洗浄槽2の底部には薬品拡散器19が設置されており、薬品拡散器19には薬品供給ライン20が接続されている。
【0051】
そこで、まず、純水ライン8から導入される純水は冷却装置7により3℃から7℃まで冷却される。冷却された純水はO水生成装置6に ガスライン9を介して導入されるO ガスと混合されることによりO水が生成される。生成されたO水は温度が低いため、50から100ppmと 濃度が高くなる。そのO水はオゾン水拡散器3を通して洗浄槽2に供給される。この時、洗浄槽2の底部の薬品拡散器19から酸性の薬品20A、例えばHSOやHClが導入される。
【0052】
このように第6実施例によれば、洗浄槽には、低温のO水が入っているが、そのO水に酸性の薬品20Aを導入すると、酸性の薬品20Aを触媒としてOの分解が急激に起こる。このような状態の洗浄槽2にレジストのついた半導体ウエハ1を投入すると、レジストとOが急激に反応を起こす。そのため、レジストの除去時間が短縮され、現状の生産量と同程度にすることが可能となる。また、酸性の薬品20Aが供給されるため槽内が酸性となり、その場合、半導体ウエハ1上の微量金属が除去される。
【0053】
また、この実施例において、酸性の薬品20Aに代えて、アルカリ性の薬品20B、例えば、NHOHを導入するようにしてもよい。
【0054】
更に、洗浄槽には、低温のO水が入っているが、そのO水にアルカリ性の薬品20Bを導入するとアルカリ性の薬品20Bを触媒としてOの分解が急激に起こる。このような状態の洗浄槽2にレジストのついた半導体ウエハ1を投入すると、レジストとOが急激に反応を起こす。そのため、レジストの除去時間が短縮され現状の生産量と同程度にすることが可能となる。また、アルカリ性の薬品20Bが供給されるため槽内がアルカリ性となり、その場合、半導体ウエハ上の微量パーティクルが除去される。
【0055】
図7は本発明の第7実施例を示す半導体ウエハのO水洗浄システムの模式図である。
【0056】
この図に示すように、O水生成装置6には冷却装置7を通して純水ライン8が接続され、Oガスを生成するためのOガスライン9が接続されている。そのO水生成装置6にはオゾン水ラインとしての白金パイプ21が接続され、その出口にオゾン水拡散器3が設けられ、そのオゾン水拡散器3は洗浄槽2の底部に設けられている。
【0057】
そこで、まず、純水ライン8から導入される純水は、冷却装置7により3℃から7℃まで冷却される。冷却された純水はO水生成装置6に ガスライン9を介して導入されるO ガスと混合されることによりO水が生成される。生成されたO水は温度が低いため、50から100ppmと 濃度が高くなる。そのO水は白金パイプ21からなるオゾン水ラインを通り、オゾン水拡散器3を通して洗浄槽2に供給される。
【0058】
このように第7実施例によれば、生成されたO水は、白金パイプ21を通過してくるため、そのパイプ表面が触媒となり、O→O+Oの分解が促進され、洗浄槽内にOの多い状態のO水が供給される。このような状態の洗浄槽2にレジストのついた半導体ウエハ1を投入すると、レジストとO水の急激な反応が起きる。そのため、レジストの除去時間が短縮され現状の生産量と同程度にすることが可能となる。また、オゾン水ラインとして白金パイプを用いるだけなので容易に製作することができる。
【0059】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0060】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば次のような効果を奏することができる。
【0061】
(1)供給されたO水は温度が高いため、過飽和状態となっており、洗浄槽に導入された時に常圧となるので急激な分解が起こる。このような状態の洗浄槽にレジストのついた半導体ウエハを投入すると、レジストとOが急激に反応を起こす。そのため、レジストの除去時間が短縮され現状の生産量と同程度にすることが可能となる。また、O水を直接昇温するため構造がシンプルである。
【0062】
(2)洗浄槽には、低温のO水が入っているが、高温に温められたOガスが導入されるためにO水の温度が上昇する。この時、O水の急激な分解が起こる。このような状態の洗浄槽にレジストのついた半導体ウエハを投入すると、レジストとOが急激に反応を起こす。そのため、レジストの除去時間が短縮され現状の生産量と同程度にすることが可能となる。また、Oガスを導入するため、洗浄槽内のO濃度を高濃度に保つことが可能となる。
【0063】
(3)洗浄槽には、低温のO水が入っているが、そのO水に超音波が照射されているために、O分子が激しく動しO水の急激な分解が起こる。このような状態の洗浄槽にレジストのついた半導体ウエハを投入すると、レジストとOが急激に反応を起こす。そのため、レジストの除去時間が短縮され現状の生産量と同程度にすることが可能となる。また、超音波を用いるため、レジストの除去のみならず微粒子の除去も同時に可能となる。
【0064】
(4)洗浄槽には、低温のO水が入っているが、そのO水は導入された高温のNガスにより温度が上昇する。O水の温度が上昇することによりO水の急激な分解が起こる。
【0065】
このような状態の洗浄槽にレジストのついた半導体ウエハを投入すると、レジストとOが急激に反応を起こす。そのため、レジストの除去時間が短縮され、現状の生産量と同程度にすることが可能となる。また、Nガスが槽底部より供給されるため、バブリングの効果が得られ、レジストの剥離が促進され、なお、かつ、O水の攪拌効果が得られる。
【0066】
(5)洗浄槽には、低温のO水が入っているが、それにUVランプより254nm光を照射すると、O→O+Oの反応が促進される。このような状態の洗浄槽にレジストのついた半導体ウエハを投入すると、レジストと、Oが急激に反応を起こす。そのため、レジストの除去時間が短縮され現状の生産量と同程度にすることが可能となる。
【0067】
(6)洗浄槽には、低温のO水が入っているが、そのO水に酸性薬品を導入すると、酸性薬品を触媒としてOの分解が急激に起こる。このような状態の洗浄槽にレジストのついた半導体ウエハを投入すると、レジストとOが急激に反応を起こす。そのため、レジストの除去時間が短縮され、現状の生産量と同程度にすることが可能となる。また、酸性薬品が供給されるため槽内が酸性となりその場合、半導体ウエハ上の微量金属が除去される。
【0068】
また、アルカリ性薬品が供給されると、槽内がアルカリ性となり、その場合、半導体ウエハ上の微量パーティクルが除去される。
【0069】
(7)生成されたO水は、白金パイプを通過してくるため、そのパイプ表面が触媒となり、O→O+Oの分解が促進され、洗浄槽内にOの多い状態のO水が供給される。このような状態の洗浄槽にレジストのついた半導体ウエハを投入すると、レジストとO水の急激な反応が起きる。そのため、レジストの除去時間が短縮され現状の生産量と同程度にすることが可能となる。また、白金パイプを用いるだけであり、容易に製作することができる。
【0070】
(8)冷却装置を付加することにより、一度冷却した後に昇温することで、より洗浄効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すO水洗浄システムの模式図である。
【図2】本発明の第2実施例を示すO水洗浄システムの模式図である。
【図3】本発明の第3実施例を示すO水洗浄システムの模式図である。
【図4】本発明の第4実施例を示すO水洗浄システムの模式図である。
【図5】本発明の第5実施例を示すO水洗浄システムの模式図である。
【図6】本発明の第6実施例を示すO水洗浄システムの模式図である。
【図7】本発明の第7実施例を示すO水洗浄システムの模式図である。
【図8】従来のO水洗浄システムの模式図である。
【図9】従来のO水によるレジスト除去評価結果を示す図である。
【符号の説明】
1 半導体ウエハ
2 洗浄槽
3 オゾン水拡散器
4 オゾン水ライン
5 ヒータ
6 O水生成装置
7 冷却装置
8 純水ライン
9 Oガスライン
10 Oガスヒータ
11 Oガスライン
12 オゾンガス拡散器
13 超音波発振装置
14 間接槽
15 Nガスライン
17 ガス拡散器
18 UVランプ
19 薬品拡散器
20 薬品供給ライン
20A 酸性の薬品
20B アルカリ性の薬品
21 白金パイプ
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