JP3862977B2 - ステレオ画像を用いた監視システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、監視システムに関し、特にCCDカメラやCMOSセンサ等を用いて対象領域内の物体や人物の高さや姿勢の変化を監視するための監視システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
病院の病室内あるいはトイレ内等の異常を知るための監視システムとして、従来から、2つのカメラで監視対象領域の画像を撮影し、対象領域内の物体や人物の状態を監視する装置があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら以上のような従来の装置によれば、対象領域の監視は、2つのカメラにより撮像されたステレオ画像から各々の画像の対応点の検出等の処理をしなければならないため、計算量が多くなり煩雑な処理を必要とするだけでなく、複雑な装置を必要としていた。
【0004】
そこで本発明は、正確な対象領域内の監視を行えるだけでなく、高速処理が可能で、かつ簡易である監視システムを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明による監視システム1は、例えば図1、図2、図3に示すように、監視対象領域を撮像する第1の本数の走査線13を有する第1の撮像素子11と;第1の撮像素子11と走査線方向に並列に設けられ、前記監視対象領域を撮像する第2の本数の走査線14を有する第2の撮像素子12と;第1の撮像素子11と第2の撮像素子12との2つの撮像素子から、前記第1の本数と前記第2の本数のいずれよりも少ない第3の本数の互いに対応する走査線15、16を抽出する走査線抽出手段22と;走査線抽出手段22により抽出された前記走査線上に形成された画像に基づいて、対象物2までの距離情報を取得する距離情報取得手段23と;距離情報取得手段23により取得された距離情報を用いて、対象物2を監視する検出処理手段27とを備え;距離情報取得手段23は;2つの撮像素子11、12の各々について、異なる時間に撮像された画像の抽出された走査線15、16の各々の上に形成される画像の画像情報から差画像を形成する差画像形成手段24と;差画像を構成する各画素値の絶対値が、所定の閾値よりも大なる画素で区切られた領域の中で、最大の領域を抽出する領域抽出手段25と;2つの撮像素子11、12により撮像された各々の画像に対応する差画像から領域抽出手段25により抽出された最大の領域同士の相関出力値を、領域抽出手段25で抽出された領域内の画素値の変化に基づいて算出する相関出力算出手段26とを含んで構成され;相関出力値に基づき対象物までの距離情報を取得することを特徴とする。
【0006】
このように構成すると、第1の撮像素子11と、第2の撮像素子12と、走査線抽出手段22と、距離情報取得手段23と、検出処理手段27とを備えるので、第1の撮像素子11と第2の撮像素子12との2つの撮像素子から、前記第1の本数と前記第2の本数のいずれよりも少ない第3の本数の互いに対応する走査線15、16を抽出し、抽出された前記走査線上に形成された画像に基づいて、対象物2までの距離情報を取得して、取得された距離情報を用いて、対象物2を監視することで、正確な対象領域内の監視を行えるだけでなく、高速処理が可能で、かつ簡易である監視システムを提供することができる。
【0007】
また、監視システム1は、距離情報取得手段23により取得された距離情報から、対象物2の位置情報を算出する手段27を備え、検出処理手段27は、対象物2までの距離情報と前記位置情報とに基づいて、対象物2を監視するように構成してもよい。
【0010】
上記目的を達成するために、請求項2に係る発明による監視システム1は、例えば図1、図2、図3に示すように、監視対象領域を撮像する第1の本数の走査線13を有する第1の撮像素子11と;第1の撮像素子11と走査線方向に並列に設けられ、前記監視対象領域を撮像する第2の本数の走査線14を有する第2の撮像素子12と;第1の撮像素子11と第2の撮像素子12との2つの撮像素子から、前記第1の本数と前記第2の本数のいずれよりも少ない第3の本数の互いに対応する走査線15、16を抽出する走査線抽出手段22と;走査線抽出手段22により抽出された前記走査線上に形成された画像に基づいて、対象物2までの距離情報を取得する距離情報取得手段23と;距離情報取得手段23により取得された距離情報を用いて、対象物2を監視する検出処理手段27とを備え;距離情報取得手段23は;2つの撮像素子11、12の各々について、異なる時間に撮像された画像の抽出された走査線15、16の各々の上に形成される画像の画像情報から差画像を形成する差画像形成手段24と;差画像を構成する各画素値の絶対値が、所定の閾値よりも大なる画素で区切られた領域の中で、最大の領域を抽出する領域抽出手段25とを含んで構成され;2つの撮像素子11、12により撮像された各々の画像に対応する差画像から領域抽出手段25により抽出された前記最大の領域の中で、それぞれ前記閾値より大なる画素の対応を求め、対応する画素の位置ずれに基づき対象物2までの距離情報を取得することを特徴とする。
このように構成すると、第1の撮像素子11と、第2の撮像素子12と、走査線抽出手段22と、距離情報取得手段23と、検出処理手段27とを備えるので、第1の撮像素子11と第2の撮像素子12との2つの撮像素子から、前記第1の本数と前記第2の本数のいずれよりも少ない第3の本数の互いに対応する走査線15、16を抽出し、抽出された前記走査線上に形成された画像に基づいて、対象物2までの距離情報を取得して、取得された距離情報を用いて、対象物2を監視することで、正確な対象領域内の監視を行えるだけでなく、高速処理が可能で、かつ簡易である監視システムを提供することができる。
【0011】
また請求項3に記載のように、請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の監視システム1では、互いに対応する走査線15、16上に形成された画像は、同期して抽出されることを特徴とする。
【0012】
また請求項4に記載のように、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の監視システム1では、走査線抽出手段22は、少なくとも2本の走査線を抽出することを特徴とする。
【0013】
また請求項5に記載のように、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の監視システム1では、さらに、第1の撮像素子11における対象物2を走査する走査線13と、第2の撮像素子12における対象物2を走査する走査線14に対して、相関値を演算する手段28を備え;前記演算された相関値が最大化されるように、第1の撮像素子11と第2の撮像素子12の位置関係を定めることを特徴とする。
【0014】
また請求項6に記載のように、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の監視システム1では、さらに、第1の撮像素子11における対象物2を走査する走査線13と、第2の撮像素子12における対象物2を走査する走査線14に対して、相関値を演算する手段28と;前記演算された相関値が最大化されるように、第1の撮像素子11の走査線13と第2の撮像素子12の走査線14との位置対応関係を定める対応走査線選択手段29とを備えるとよい。
【0015】
また請求項7に記載のように、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の監視システム1では、撮像素子11、12はCCDカメラ、若しくはCMOSセンサであることを特徴とする。
【0016】
上記目的を達成するために、請求項8に係る発明による監視システム1は、例えば図4に示すように、監視対象領域を撮像する2つの撮像素子11、12であって、2つの撮像素子11、12間で互いに対応させた複数の1次元受光素子アレイ17、18から構成される撮像素子11、12と;1次元受光素子アレイ17、18上に形成された画像に基づいて、対象物2までの距離情報を取得する距離情報取得手段23と;距離情報取得手段23により取得された距離情報を用いて、対象物2を監視する検出処理手段27とを備え;前記距離情報取得手段23は;前記2つの撮像素子11、12の各々について、異なる時間に撮像された画像の各々の前記1次元受光素子アレイ17、18上に形成された画像の画像情報から差画像を形成する差画像形成手段24と;前記差画像を構成する各画素値の絶対値が、所定の閾値よりも大なる画素で区切られた領域の中で、最大の領域を抽出する領域抽出手段25と;前記2つの撮像素子11、12により撮像された各々の画像に対応する差画像から前記領域抽出手段25により抽出された前記最大の領域同士の相関出力値を、前記領域抽出手段25で抽出された領域内の画素値の変化に基づいて算出する相関出力算出手段26とを含んで構成され;前記相関出力値に基づき前記対象物までの距離情報を取得することを特徴とする。
【0017】
このように構成すると、2つの撮像素子11、12間で互いに対応させた複数の1次元受光素子アレイ17、18から構成される撮像素子11、12と、距離情報取得手段23と、検出処理手段27とを備えるので、1次元受光素子アレイ17、18上に形成された画像に基づいて、対象物2までの距離情報を取得し、取得された距離情報を用いて、対象物2を監視することで、正確な対象領域内の監視を行えるだけでなく、高速処理が可能で、かつ簡易である監視システムを提供することができる。
【0018】
上記目的を達成するために、請求項9に係る発明による監視方法は、第1の本数の走査線を有する第1の撮像素子と、第2の本数の走査線を有する第2の撮像素子との2つの撮像素子により監視対象領域を撮像する撮像工程と;前記2つの撮像素子から、第1の本数と第2の本数のいずれよりも少ない第3の本数の互いに対応する走査線を抽出する走査線抽出工程と;前記走査線抽出工程により抽出された前記走査線上に形成された画像に基づいて、前記対象物までの距離情報を取得する距離情報取得工程と;前記距離情報取得工程により取得された距離情報を用いて、前記対象物を監視する検出処理工程とを備え;前記距離情報取得工程は;前記2つの撮像素子の各々について、異なる時間に撮像された画像の前記抽出された走査線の各々の上に形成される画像の画像情報から差画像を形成する差画像形成工程と;前記差画像を構成する各画素値の絶対値が、所定の閾値よりも大なる画素で区切られた領域の中で、最大の領域を抽出する領域抽出工程と;前記2つの撮像素子により撮像された各々の画像に対応する差画像から前記領域抽出工程により抽出された前記最大の領域同士の相関出力値を、前記領域抽出工程で抽出された領域内の画素値の変化に基づいて算出する相関出力算出工程とを含んで構成され;前記相関出力値に基づき前記対象物までの距離情報を取得することを特徴とする。
【0019】
このように構成すると、撮像工程と、走査線抽出工程と、距離情報取得工程と、検出処理工程とを備えるので、前記2つの撮像素子から、第1の本数と第2の本数のいずれよりも第3の本数の互いに対応する走査線を抽出し、前記走査線抽出工程により抽出された前記走査線上に形成された画像に基づいて、前記対象物までの距離情報を取得し、取得された距離情報を用いて、前記対象物を監視することで、正確な対象領域内の監視を行えるだけでなく、高速処理が可能である監視方法を提供することができる。
【0020】
また請求項10に記載のように、請求項9に記載の監視方法では、前記2つの撮像素子のうち、第1の撮像素子における前記対象物を走査する走査線と、前記走査線に対応する第2の撮像素子における前記対象物を走査する走査線とが同一平面上に存在するように、前記第1の撮像素子と第2の撮像素子の位置関係を定めるとよい。
【0021】
また請求項11に記載のように、請求項9又は請求項10に記載の監視方法では、前記2つの撮像素子のうち、第1の撮像素子における前記対象物を走査する走査線と、第2の撮像素子における前記対象物を走査する走査線に対して、相関値を演算する工程を備え;前記演算された相関値が最大化されるように、前記第1の撮像素子と第2の撮像素子の位置関係を定めるとよい。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において互いに同一あるいは相当する部材には同一符号または類似符号を付し、重複した説明は省略する。
【0023】
図1は、本発明による実施の形態である監視システム1の模式的斜視図である。図中対象物2が床面3上に存在している。XY軸を床面3内に置くように、直交座標系XYZがとられている。また床面3と垂直即ちYZ平面上に壁4が形成されている。対象物2は、本実施の形態では人物である。
【0024】
一方、図中壁4には、監視対象領域を撮像する第1の本数の走査線13(図3参照)を有する第1の撮像素子11と、第2の本数の走査線14(図3参照)を有する第2の撮像素子12とが設置されている。第1の撮像素子11と第2の撮像素子12とは、走査線方向に並列に設置されている。第1の撮像素子11と第2の撮像素子12は、典型的にはCCDカメラであるが、CMOSセンサを用いてもよい。また本実施の形態では、第1の撮像素子11と第2の撮像素子12とは、別体として説明するが一体として構成してもよい。また、第1の本数と第2の本数は、典型的には同数であり、さらに典型的には500本程度である。また本実施の形態では、第1の撮像素子11と第2の撮像素子12は、壁に設置しているが、天井が存在する場合は天井でもよく、設置場所は監視システムの目的や仕様等により適宜決めてよい。
【0025】
図2を参照して、監視システム1の構成の一例を説明する。監視システム1は、第1の撮像素子としての第1のCCDカメラ11と、第2の撮像素子としての第2のCCDカメラ12と、演算装置20とを含んで構成される。そして第1のCCDカメラ11、第2のCCDカメラ12は、演算装置20に接続されている。演算装置20は、第1のCCDカメラ11、第2のCCDカメラ12によりそれぞれ撮像された画像を取得できるように構成されている。また撮像された画像は、時系列的に取得するように構成するとよい。演算装置20は、典型的にはパソコンやマイコンである。
【0026】
演算装置20は、制御部21を備えており、監視システム1全体を制御している。制御部21には、インターフェース33が接続されており、第1のCCDカメラ11、第2のCCDカメラ12は、インターフェース33を介して制御部21に接続され、制御されている。
【0027】
また制御部21には、記憶部31が接続されており、後述の第3の本数の走査線15、16で測定する測定距離と比較すべき基準距離を保存する基準距離保存部32が備えられている。また記憶部31には算出された情報等のデータが記憶できる。基準距離とは、監視時点の過去の時点の距離であればよく、典型的には監視対象領域に人物2が存在しない状態のいわば背景の距離であるが、それに限らず、例えば周期的に距離を検知している場合の1コマ分だけ前の距離であってもよい。
【0028】
また制御部21には、監視システム1を操作するための情報を入力する入力装置35、監視システム1で処理された結果を出力する出力装置36が接続されている。入力装置35は例えばタッチパネル、キーボードあるいはマウスであり、出力装置36は例えばディスプレイやプリンタあるいは警報装置である。本図では、入力装置35、出力装置36は演算装置20に外付けするものとして図示されているが、内蔵されていてもよい。
【0029】
制御部21内には、第1のCCDカメラ11と第2のCCDカメラ12との2つのCCDカメラ11、12から、第1の本数と第2の本数とのいずれかより少ない第3の本数の互いに対応する走査線15、16(図3参照)を抽出する走査線抽出手段としての走査線抽出部22が備えられている。このとき、互いに対応する走査線上に形成された画像は、同期して抽出される。また、走査線抽出部22は、少なくとも2本の走査線15、16を抽出するようにする。さらに、走査線抽出部22は、走査線15、16を時系列的に抽出するとよい。また、第1のCCDカメラ11と第2のCCDカメラ12とから走査線15、16を抽出するには、外部からの同期信号で行うようにすると、対応する走査線15、16を抽出して処理する回路を簡単にすることができ、ソフト処理も容易となる。
【0030】
図3の模式図に示すように、走査線13及び走査線14上にそれぞれ形成された画像は、走査線の1本又は複数本の上に形成されるものである。また、第3の本数は、人物2のプライバシーを守れる程度、または処理量が大きく増えない程度であり、2〜20本程度でよいが、さらに好ましくは第1の本数、第2の本数を500本程度とした場合に、等間隔に20本程度である。
【0031】
また図4の模式図に示すように、2つのCCDカメラ11、12は、2つの撮像素子11、12間で互いに対応させた複数の1次元受光素子アレイ17、18から構成される2つのCCDカメラ11’、12’とするようにしてもよい。この場合、1次元受光素子アレイ17、18がそれぞれ走査線15、16に対応する。また1次元受光素子アレイ17、18の本数は、上述の第3の本数と同じ即ち20本程度とする。1次元受光素子アレイは、典型的にはラインCCD、またはCMOSセンサである。このようにすると、2つのCCDカメラ11’、12’は、前述のCCDカメラ11、12を用いた場合に比べて、前述の走査線抽出部22が必要でなくなるため、より簡易な構成とすることも可能である。また、監視システム1に第3の本数と同数の距離センサを用いて構成した場合に比べて小型化することができる。
【0032】
また制御部21内には、走査線抽出部22により抽出された走査線15、16上に形成された画像に基づいて、人物2までの距離情報を取得する距離情報取得手段としての距離演算部23が備えられている。以下、本実施の形態では、距離情報取得手段が、距離を算出する距離演算部であるものとして説明する。
【0033】
距離演算部23は、第1のCCDカメラ11、第2のCCDカメラ12の各々について、異なる時間に撮像された画像の、走査線抽出部22により抽出された走査線15、16の各々の上に形成される画像の画像情報から差画像を形成する差画像形成手段としての差画像形成部24を備えている。画像情報は、典型的には画像を構成する画素の画素値である。差画像を形成するための2つの画像は時間をずらして取得するが、ずらす時間は、人物2の移動量が大きくなり過ぎず、実質的にはほぼ同位置とみなせる程度の時間、例えば0.1秒程度とすればよい。あるいはテレビ周期の1〜10周期(1/30〜1/3)とする。このような差画像をとると背景が除去され動きのある人物2の像を抽出することができる。
【0034】
また距離演算部23は、差画像を構成する各画素値の絶対値が、所定の閾値よりも大なる画素で区切られた領域の中で、最大の領域を抽出する領域抽出手段としての領域抽出部25を備えている。
【0035】
走査線15及び走査線16上にそれぞれ形成された画像は、背景は動くことがないので、動いている人物2の境界部は画素値が急激に変化する。そこで、距離演算部23は、差画像形成部24により形成された差画像を構成する各画素値の絶対値が、所定の閾値よりも大なる画素で区切られた領域の中で、最大の領域を人物2の境界とみなすことができる。ここで、最大の領域としたのは、服装等の模様の動きにより、境界部以外にも区切られた領域の中で、画素値が変化する場合があるからである。
【0036】
また距離演算部23は、第1のCCDカメラ11、第2のCCDカメラ12により撮像された各々の画像に対応する差画像から領域抽出部25により抽出された最大の領域同士の相関出力値を算出する相関出力算出手段としての相関出力算出部26を備えている。距離演算部23は、相関出力値に基づき人物2までの距離を算出する。
【0037】
図5の模式図に示すように、距離演算部23は、例えば走査線15から形成された差画像から領域抽出部25により抽出された最大の領域の画像情報として、(a)の状態のように抽出したとする。図示の曲線の端点は、各々動きによって、コントラストの変化が激しかった点である。また走査線15と同様に、走査線16から形成された差画像の最大領域の画像情報は、(b)の状態のように抽出されたとする。ここで、(a)、(b)のそれぞれの曲線の僅かに異なるのは、異なる2つのCCDカメラ11、12で同じ対象を見ているので、視差の関係から僅かに異なった領域画像が、それぞれ抽出されたためである。
【0038】
このように、距離演算部23は、(a)、(b)それぞれの曲線に相関処理を施し、その相関ピークが最大になった位置を計測することにより、2つのライン間の平均的な相関出力値、または、抽出された領域のほぼ中心の相関出力値を取得することができる。
【0039】
ここで相関出力値とは、第1のCCDカメラ11と第2のCCDカメラ12との視差により発生する相対的結像位置差のことであり、相関処理により、典型的には画素数で出力される値である。距離演算部23は、この相関出力値により即ち走査線15と走査線16との視差から三角法により距離を算出する。視差からの距離の算出方法は、図6を参照して後で説明する。また、相関処理とは、走査線15と走査線16からそれぞれ得られた画像のどちらか一方を、2つの画像がほぼ一致するまでずらして、そのずらした量例えば画素数を算出する処理である。一致の判断は、全体の信号の強さで行う。信号がピークなったところが一致点即ち相関ピーク位置である。
【0040】
また相関処理は、第1のCCDカメラ11、第2のCCDカメラ12により撮像された各々の画像に対応する差画像を適正な値で2値化し、そのエッジ部を抽出する事により、動きのある領域部分を抽出し、この抽出領域のみで相関処理を施すようにしてもよい。このようにすると、相関処理は、2値化した差画像を用いるので、処理がしやすくなる。
【0041】
また距離演算部23は、第1のCCDカメラ11、第2のCCDカメラ12により撮像された各々の画像に対応する差画像から領域抽出部25により抽出された最大の領域の中で、それぞれ閾値より大なる画素の対応を求め、対応する画素の位置ずれに基づき前記対象物までの距離を算出するようにしてもよい。この場合には、距離演算部23は、前述のように差画像から領域抽出部25により抽出された最大の領域同士の相関出力値を算出せず、最大の領域の中で、それぞれ閾値より大なる画素の対応を求め、対応する画素の位置ずれを算出する。距離演算部23は、対応する画素の位置ずれ即ち視差から三角法により距離を算出する。視差からの距離の算出方法は、図6を参照して後で説明する。これにより、距離演算部23は、例えば閾値を超えた画素に対して、同じ方向から番号付けを行い、対応した番号の画素同士の位置ずれから視差を求めることができる。
【0042】
このようにすると、距離演算部23は、相関処理を行う必要性が無く、非常に簡単な処理で視差を算出することができる。また距離演算部23は、例えば抽出した領域内の模様等によるコントラストの変化によって、閾値を超える画素が多い場合には、上述の端点(図5参照)には番号付けを行なわないようにする。これにより、視差による影響で対応する番号の画素が、本来対応すべき画素とずれてしまうことにより、位置ずれの値に誤差が生じてしまう現象を低減することができる。これは、人物2までの距離が短いことで視差が大きくなった場合にも有効である。
【0043】
ここで、図6の模式図を参照して、三角法を用いた人物2の距離の算出方法について、鉛直上方から人物2の距離を測定する場合を例として説明する。ここで、wは第1のCCDカメラ11と第2のCCDカメラ12との光軸間距離(基線長)、fはCCDカメラの受光レンズを単一レンズとしたときそのレンズの焦点距離、dはCCDカメラの結像面上の視差である。ここでの焦点距離は、一般に用いられている組み合わせレンズを使用する場合は、その組み合わせレンズの焦点距離とする。これにより対象とする人物2の距離Aは次式で算出できる。
A = w × f/d ………(1)
このようにして、距離演算部23は、走査線抽出部22により抽出された走査線15、16上に形成された画像に基づいて、人物2までの距離を算出することができる。
【0044】
図2に戻って、さらに監視システム1について説明する。制御部21内には、距離演算部23により算出された距離により、人物2を監視する検出処理手段としての検出処理部27が備えられている。
【0045】
また、検出処理部27は、第3の本数の互いに対応する走査線15、16のそれぞれの距離演算部23により算出された距離と、それぞれの第3の本数の走査線15、16に対応する基準距離とを比較するように構成するとよい。この場合、検出処理部27による比較結果は、典型的には時系列的に取得され、それに基づき人物2の位置情報、移動、姿勢等を判断できるように構成する。即ち、基準距離と、ある時点の距離とを比較することにより、人物2の存在、その位置情報、移動、姿勢等を判断することができるように構成する。さらに、最終的な人物2の存在、その位置情報、移動、姿勢等の判断は、第3の本数の走査線15、16それぞれに対応する判断結果から総合的になされる。また人物2の移動は、人物2の位置の変化だけでなく、例えば人物2が立ったり座ったりするような変化も含むものとする。
【0046】
ここで図7の模式的側面図を参照して、人物2の位置情報である高さ、位置を算出する方法の一例を説明する。床面3から高さHの壁4に設置された2つのCCDカメラ11、12が、壁4から距離L(X軸方向)の監視対象領域を監視しているとする。この監視対象領域に存在する人物2の2つのCCDカメラ11、12からの距離がAと測定されたとすると、人物2からCCDカメラ11、12までの高さH1と、壁4からの距離L1は、次式で求めることができる。
H1=AH/(H+L / ………(2)
L1=AL/(H+L / ………(3)
X軸及びZ軸に直交する方向(Y軸方向(図1参照))の位置は、算出した高さH1、距離L1や2つのCCDカメラ11、12の距離測定方向により算出できる。また位置は、第3の本数の走査線15、16の各々に対応する監視対象領域の位置からも大まかに捉えることができる。このように、監視対象領域に存在する人物2の位置情報を算出することができる。さらに、例えば床面3に垂直な方向に2つのCCDカメラ11、12を配置すれば、カメラの取り付けた位置そのものを、位置とし、距離を高さとすることで、位置情報を簡単に取得することもできる。
【0047】
また検出処理部27は、同一又は同一ではない走査線15、16で直前に算出されたこの人物2の位置情報、例えば1つ前の位置情報があれば、さらにその位置情報と比較し、この人物2の移動情報である移動距離と平均移動速度を算出する。例えば移動距離は、最新の位置情報と1つ前の位置情報のH1やL1のデータの差より、また、平均移動速度は、このデータの差を距離の測定間隔時間で除算した値となる。さらに、これにより得られた人物2の位置情報と移動情報は、記憶部31内の基準距離保存部32に基準距離として保存するようにするとよい。
【0048】
このようにして、検出処理部27は、算出した位置情報と移動情報から、人物2の存在、その姿勢、位置、移動状態を判断することができる。例えば、人物2の移動がなく、かつ高さが低くなった場合は、この人物2が座ったと判断でき、また、人物2が低い高さで存在し、かつ移動が無い場合には、この人物2は倒れている状態にあると判断できる。このようにして監視システム1は、監視対象領域内の人物2の進入、存在と存在状態等を監視することができる。
【0049】
CCDカメラは、容易に画角を広くとること可能であるので、画角の広いものを用いることで、横方向の監視対象領域を十分に大きく取ることができる。このような監視システム1を、閉空間例えばトイレ等に設置した場合には、第1のCCDカメラ11、第2のCCDカメラ12の画角を閉空間の監視対象領域の幅になるように設定すれば、次に説明するような利点がある。
【0050】
図8の模式図を参照して、トイレに監視システム1を設置した例を説明する。図8(a)はトイレの側面図、図8(b)はトイレの2つのCCDカメラ側から見た正面図であり、図8(c)は走査線15、16上の画像である。図示のように閉空間であるトイレの監視に監視システム1を設置する場合、第1のCCDカメラ11、第2のCCDカメラ12の画角をトイレの幅になるように設定する。
【0051】
このように設定した2つのCCDカメラ11、12を、壁4’に水平面に対してやや傾斜させて設置する。この際、走査線抽出部22は、立っている人物2のおよそ頭部から床面3’までの像が、適当な間隔で配分されるような第3の本数の走査線15、16を抽出するようにする。また、人物2が不在の場合の床面3’や壁4’までの距離を基準距離として設定しておくとよい。
【0052】
このように、2つのCCDカメラ11、12を設定することで、人物2までの距離を測定すると同時に、どの走査線15、16が人物2を検出したかで、人物2の存在、床面からの高さ即ちその姿勢を判断することができる。また差画像を取得し、撮像された画像上の人物2の像を抽出することにより、抽出された人物2の像の画像上の位置から、トイレ幅方向(Y軸方向)の位置も得ることができる。
【0053】
ここで、図9を参照して、2つのCCDカメラ11、12の設置について説明する。まず監視システム1は、第1のCCDカメラ11の走査線13と、走査線13に対応する第2のCCDカメラ12の走査線14とがおよそ同一平面上に存在するように、第1のCCDカメラ11と第2のCCDカメラ12の位置関係を定めるようにする。
【0054】
また、監視システム1には、演算装置20の制御部21内に、第1のCCDカメラ11での人物2を走査する走査線13と、第2のCCDカメラ12での人物2を走査する走査線14に対して、相関値を演算する手段としての相関演算部28と、演算された相関値が最大化されるように、第1のCCDカメラ11の走査線13と第2のCCDカメラ12の走査線14との位置対応関係を定める対応走査線選択手段としての対応走査線選択部29とを備えるようにする。
【0055】
ここで図示のように、走査線13、走査線14上のそれぞれ人物2が結像していたとする。この場合、2つのCCDカメラ11、12は、わずかに違う方向から人物2を見ているので、ほとんど変わらない画像が両方の走査線上に結像している。ここで、相関演算部28は、例えば走査線13の4ライン目を選択するとする。この場合、まず相関演算部28は、走査線13の4ライン目のライン信号と、走査線14の1ライン目のライン信号との前述の相関処理を行う。相関演算部28は、走査線13の4ライン目のライン信号との相関処理を、走査線14の1ライン目から順番に最終ラインまで行なう。ここでの相関処理は、全体の信号の強さである相関値をみる。また相関演算部28は、走査線13の4ライン目のライン信号と、走査線14のnライン目のライン信号との相関値が最大となるまで相関処理を行なうようにしてもよい。nは、走査線14の本数(第2の本数)が例えば500本の場合、1〜500の自然数である。
【0056】
対応走査線選択部29は、この相関値が最大となるライン同士が対応している走査線であると判定し、第1のCCDカメラ11の走査線13と第2のCCDカメラ12の走査線14との位置対応関係を定めるする。例えば、走査線13の4ライン目と走査線14の7ライン目が対応している走査線であると判定した場合には、位置対応関係は、そのまま走査線13の5ライン目と走査線14の8ライン目、走査線13の100ライン目と走査線14の103ライン目と定められる。
【0057】
また、監視システム1は、第1のCCDカメラ11の走査線13と第2のCCDカメラ12の走査線14の同じライン、例えば走査線13の4ライン目と走査線14の4ライン目との相関演算部28による相関値が最大となるように位置関係を定めてもよい。このようにすると、第1の撮像素子と第2の撮像素子との同じラインがおよそ同一平面の走査線が対応するように設置し、さらに相関値が最大となるように位置関係を定めるので、2つのCCDカメラ11、12を効率良く、高精度に設置することができる。
【0058】
また、監視システム1は、2つのCCDカメラ11、12の位置関係または、走査線13と走査線14との位置対応関係を定めた後に、2つのCCDカメラ11、12の基線長wが設定値よりもずれた場合でも、予め定めた距離A1を測定すれば、走査線方向のずれ分の補正を行うこともできる。この場合には、第1のCCDカメラ11の光軸と第2のCCDカメラ12の光軸の位置が走査線方向にSだけずれているとすると、前述の式(1)を
A = w × f/(d+S) ………(4)
とすることで走査線方向のずれを補正できる。
【0059】
このようにすれば、監視システム1は、正確に人物2までの距離を測定できるだけでなく、温度変化や経時変化があってCCDカメラが僅かに動いたとしても、例えば、壁の模様等を使って予め定めた距離A1を測定することにより、正確さを維持することができる。また、この補正は、一定間隔毎に行うようにするとよい。
【0060】
以上では、2つのCCDカメラ11、12の各々の走査線が対応するように設置する、または対応する走査線を選択する場合で説明したが、予め2つのCCDカメラ11、12の各々の走査線が対応するように調整し、固定したものを用いるようにしてもよい。このようにすると、2つのCCDカメラ11、12は、距離センサと同じような感覚で扱うことができるので、2つのCCDカメラ11、12の設置が非常に簡便になる。
【0061】
以上のように監視システム1は、監視対象領域にどの程度の大きさの人物2が進入し、どのような人物2の状態(どの位置で、立っている、座っている、倒れている)にあるか、また、その人物2は動いているか、また退出したかといった一連の動きを簡単な装置で追従することができる。この場合、基準距離からの差異を取得していくので、距離が比較的正確でなくても状態の判断に使うことはできる。また、監視システム1は、差画像を用いるので、例えば、人物2に動きが無くなった場合には、領域の特定ができなくなるが、一連の動きから総合的に人物2の状態の判定をすることができるので、静止しているまたは動きがゆっくりである人物2の存在も監視できる。これは、例えばトイレに座っている人物2や風呂にゆっくり浸かっている人物2等動きの少ない人物2を監視する場合に有効である。
【0062】
また監視対象領域が閉空間(トイレ、風呂、エレベーター内、オフィース内)においては、壁等で囲まれているので、人物2が不在の場合の床面3や壁4までの距離を基準距離として設定しておき、その状態からの変化を追うことで、人物2の状態を判断することができる。
【0063】
以上のような本実施の形態によれば、人物2の状態を判断して、人物2が倒れたとか、不法侵入者が存在しているといった監視を正確かつ非常に容易に行うことができる。しかも、CCDカメラよりフレーム全体を取得するのではないので、複雑かつ大容量の画像処理を必要とせず、比較的簡単なデジタル回路やアナログ回路、もしくはこれらの組み合わせで、非常に安価な装置を構築することができる。また抽出する走査線は、人物2のプライバシーを守れる程度であるので、トイレや風呂等での状態監視において非常に有効である。
【0064】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、監視対象領域を撮像する第1の本数の走査線を有する第1の撮像素子と、前記第1の撮像素子と走査線方向に並列に設けられ、前記監視対象領域を撮像する第2の本数の走査線を有する第2の撮像素子と、前記第1の撮像素子と前記第2の撮像素子との2つの撮像素子から、前記第1の本数と前記第2の本数のいずれよりも少ない第3の本数の互いに対応する走査線を抽出する走査線抽出手段と、前記走査線抽出手段により抽出された前記走査線上に形成された画像に基づいて、前記対象物までの距離情報を取得する距離情報取得手段と、前記距離情報取得手段により取得された距離情報を用いて、前記対象物を監視する検出処理手段とを備え、前記距離情報取得手段は、前記2つの撮像素子の各々について、異なる時間に撮像された画像の前記抽出された走査線の各々の上に形成される画像の画像情報から差画像を形成する差画像形成手段と、前記差画像を構成する各画素値の絶対値が、所定の閾値よりも大なる画素で区切られた領域の中で、最大の領域を抽出する領域抽出手段と、前記2つの撮像素子により撮像された各々の画像に対応する差画像から前記領域抽出手段により抽出された前記最大の領域同士の相関出力値を、前記領域抽出手段で抽出された領域内の画素値の変化に基づいて算出する相関出力算出手段とを含んで構成され、前記相関出力値に基づき前記対象物までの距離情報を取得することを特徴とするので、正確な対象領域内の監視を行えるだけでなく、高速処理が可能で、かつ簡易である監視システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である監視システムの概要を示す模式的斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態で用いる監視システムの構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態で用いる第1のCCDカメラの走査線と第2のCCDカメラの走査線とを説明する模式図である。
【図4】本発明の実施の形態で用いる複数の1次元受光素子アレイを説明する模式図である。
【図5】本発明の実施の形態での相関処理を説明する線図である。
【図6】本発明の実施の形態で、2つのCCDカメラの視差から、監視対象物の距離を算出する方法を説明する模式図である。
【図7】本発明の実施の形態で、監視対象物の距離から監視対象物の位置情報を算出する方法を説明する模式的側面図である。
【図8】本発明の実施の形態である監視システムをトイレに設置する場合を説明する模式的側面図(a)、模式的正面図(b)、走査線上の画像(c)であるである。
【図9】本発明の実施の形態である監視システムの設置について説明する模式図である。
【符号の説明】
1 監視システム
2 人物
3 床面
4 壁
11 第1の撮像素子
12 第2の撮像素子
13 第1の撮像素子の走査線
14 第2の撮像素子の走査線
15 第1の撮像素子のから抽出された走査線
16 第2の撮像素子のから抽出された走査線
17 第1の撮像素子の1次元受光素子アレイ
18 第2の撮像素子の1次元受光素子アレイ
20 演算装置
21 制御部
22 走査線抽出部
23 距離演算部
24 差画像形成部
25 領域抽出部
26 相関出力算出部
27 検出処理部
28 相関演算部
29 対応走査線選択部
31 記憶部
32 基準距離保存部
33 インターフェース
35 入力装置
36 出力装置

Claims (11)

  1. 監視対象領域を撮像する第1の本数の走査線を有する第1の撮像素子と;
    前記第1の撮像素子と走査線方向に並列に設けられ、前記監視対象領域を撮像する第2の本数の走査線を有する第2の撮像素子と;
    前記第1の撮像素子と前記第2の撮像素子との2つの撮像素子から、前記第1の本数と前記第2の本数のいずれよりも少ない第3の本数の互いに対応する走査線を抽出する走査線抽出手段と;
    前記走査線抽出手段により抽出された前記走査線上に形成された画像に基づいて、前記対象物までの距離情報を取得する距離情報取得手段と;
    前記距離情報取得手段により取得された距離情報を用いて、前記対象物を監視する検出処理手段とを備え
    前記距離情報取得手段は;
    前記2つの撮像素子の各々について、異なる時間に撮像された画像の前記抽出された走査線の各々の上に形成される画像の画像情報から差画像を形成する差画像形成手段と;
    前記差画像を構成する各画素値の絶対値が、所定の閾値よりも大なる画素で区切られた領域の中で、最大の領域を抽出する領域抽出手段と;
    前記2つの撮像素子により撮像された各々の画像に対応する差画像から前記領域抽出手段により抽出された前記最大の領域同士の相関出力値を、前記領域抽出手段で抽出された領域内の画素値の変化に基づいて算出する相関出力算出手段とを含んで構成され;
    前記相関出力値に基づき前記対象物までの距離情報を取得することを特徴とする
    監視システム。
  2. 監視対象領域を撮像する第1の本数の走査線を有する第1の撮像素子と;
    前記第1の撮像素子と走査線方向に並列に設けられ、前記監視対象領域を撮像する第2の本数の走査線を有する第2の撮像素子と;
    前記第1の撮像素子と前記第2の撮像素子との2つの撮像素子から、前記第1の本数と前記第2の本数のいずれよりも少ない第3の本数の互いに対応する走査線を抽出する走査線抽出手段と;
    前記走査線抽出手段により抽出された前記走査線上に形成された画像に基づいて、前記対象物までの距離情報を取得する距離情報取得手段と;
    前記距離情報取得手段により取得された距離情報を用いて、前記対象物を監視する検出処理手段とを備え;
    前記距離情報取得手段は;
    前記2つの撮像素子の各々について、異なる時間に撮像された画像の前記抽出された走査線の各々の上に形成される画像の画像情報から差画像を形成する差画像形成手段と;
    前記差画像を構成する各画素値の絶対値が、所定の閾値よりも大なる画素で区切られた領域の中で、最大の領域を抽出する領域抽出手段とを含んで構成され;
    前記2つの撮像素子により撮像された各々の画像に対応する差画像から前記領域抽出手段により抽出された前記最大の領域の中で、それぞれ前記閾値より大なる画素の対応を求め、対応する画素の位置ずれに基づき前記対象物までの距離情報を取得することを特徴とする;
    監視システム。
  3. 前記互いに対応する走査線上に形成された画像は、同期して抽出されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の監視システム。
  4. 前記走査線抽出手段は、少なくとも2本の走査線を抽出することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の監視システム。
  5. さらに、前記第1の撮像素子における前記対象物を走査する走査線と、前記第2の撮像素子における前記対象物を走査する走査線に対して、相関値を演算する手段を備え;
    前記演算された相関値が最大化されるように、前記第1の撮像素子と前記第2の撮像素子の位置関係を定めることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の監視システム。
  6. さらに、前記第1の撮像素子における前記対象物を走査する走査線と、前記第2の撮像素子における前記対象物を走査する走査線に対して、相関値を演算する手段と;
    前記演算された相関値が最大化されるように、前記第1の撮像素子の走査線と前記第2の撮像素子の走査線との位置対応関係を定める対応走査線選択手段とを備える請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の監視システム。
  7. 前記撮像素子はCCDカメラ、若しくはCMOSセンサであることを特徴とする請求項1項乃至請求項6のいずれか1項に記載の監視システム。
  8. 監視対象領域を撮像する2つの撮像素子であって、前記2つの撮像素子間で互いに対応させた複数の1次元受光素子アレイから構成される撮像素子と;
    前記1次元受光素子アレイ上に形成された画像に基づいて、前記対象物までの距離情報を取得する距離情報所得手段と;
    前記距離情報取得手段により取得された距離情報を用いて、前記対象物を監視する検出処理手段とを備え;
    前記距離情報取得手段は;
    前記2つの撮像素子の各々について、異なる時間に撮像された画像の各々の前記1次元受光素子アレイ上に形成された画像の画像情報から差画像を形成する差画像形成手段と;
    前記差画像を構成する各画素値の絶対値が、所定の閾値よりも大なる画素で区切られた領域の中で、最大の領域を抽出する領域抽出手段と;
    前記2つの撮像素子により撮像された各々の画像に対応する差画像から前記領域抽出手段により抽出された前記最大の領域同士の相関出力値を、前記領域抽出手段で抽出された領域内の画素値の変化に基づいて算出する相関出力算出手段とを含んで構成され;
    前記相関出力値に基づき前記対象物までの距離情報を取得することを特徴とする
    監視システム。
  9. 第1の本数の走査線を有する第1の撮像素子と、第2の本数の走査線を有する第2の撮像素子との2つの撮像素子により監視対象領域を撮像する撮像工程と;
    前記2つの撮像素子から、第1の本数と第2の本数のいずれよりも少ない第3の本数の互いに対応する走査線を抽出する走査線抽出工程と;
    前記走査線抽出工程により抽出された前記走査線上に形成された画像に基づいて、前記対象物までの距離情報を取得する距離情報取得工程と;
    前記距離情報取得工程により取得された距離情報を用いて、前記対象物を監視する検出処理工程とを備え
    前記距離情報取得工程は;
    前記2つの撮像素子の各々について、異なる時間に撮像された画像の前記抽出された走査線の各々の上に形成される画像の画像情報から差画像を形成する差画像形成工程と;
    前記差画像を構成する各画素値の絶対値が、所定の閾値よりも大なる画素で区切られた領域の中で、最大の領域を抽出する領域抽出工程と;
    前記2つの撮像素子により撮像された各々の画像に対応する差画像から前記領域抽出工程により抽出された前記最大の領域同士の相関出力値を、前記領域抽出工程で抽出された領域内の画素値の変化に基づいて算出する相関出力算出工程とを含んで構成され;
    前記相関出力値に基づき前記対象物までの距離情報を取得することを特徴とする
    監視方法。
  10. 前記2つの撮像素子のうち、第1の撮像素子における前記対象物を走査する走査線と、前記走査線に対応する第2の撮像素子における前記対象物を走査する走査線とが同一平面上に存在するように、前記第1の撮像素子と第2の撮像素子の位置関係を定める;
    請求項9に記載の監視方法。
  11. 前記2つの撮像素子のうち、第1の撮像素子における前記対象物を走査する走査線と、第2の撮像素子における前記対象物を走査する走査線に対して、相関値を演算する工程を備え;
    前記演算された相関値が最大化されるように、前記第1の撮像素子と第2の撮像素子の位置関係を定める;
    請求項9又は請求項10に記載の監視方法。
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