JP2004069497A - 監視装置および監視方法 - Google Patents

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武居 利治
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Abstract

【課題】作業スペースを占有せずに、高精度の監視物体の監視装置を提供する。
【解決手段】三次元の監視空間に侵入する監視対象物を検出し検出信号を出力する監視装置であって、第1の時刻と第2の時刻に監視対象物12を撮像する第1の撮像装置16と、第1の時刻と第2の時刻に監視対象物12を撮像する第2の撮像装置18と、第1の時刻に撮像された画像と第2の時刻とに撮像された画像との差画像を形成する差画像形成部62と、第1の撮像装置16による像の差画像24と第2の撮像装置18による像の差画像25に基いて、監視対象物12の位置を演算する監視対象物の位置演算部30と、位置演算部30の演算結果に基いて、監視対象物12が監視空間10方向への接近を検知し検知信号を出力する接近報知部32と、を備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、監視装置に係り、特にCCDカメラやCMOSセンサ等を用いて監視空間内に侵入する人体の指、手、腕、胴体等の高さや移動方向の変化を監視する監視装置及び監視方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ライトカーテン方式の監視装置は、ポール状の投光器と受光器内に複数の光電センサを連続して並べ、危険箇所に隣接したエリアへ光のカーテンのような構成をした光センサにより、人体の指、手、腕を検知していた。この光センサは、人体によって投光器からの光線が遮られると安全回路の制御出力をOFFに切り換え、工作機械等を緊急停止させて作業者の安全を確保していた。
【0003】
また、ライトカーテンの検出距離は最長20メートル、検出幅は30センチメートルから2メートルの範囲に設定し、各種組立て機械、大型機械、工作機械、自動車組立てライン、工業用ロボットなどにおける危険箇所への人体の指、手、腕、胴体の侵入検知に用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような従来のライトカーテン方式の監視装置は、上述の如く、ポール状の投光器と受光器を危険箇所に隣接した検知エリアに設置するため、組立てラインなどの有効スペースを減少させるという課題が存在する。
【0005】
また、検知エリアを延長する毎に追加の投光器と受光器を設置するか、投光器と受光器との間で光軸をL字型又はU字型に偏光させるミラー板を設置するため、安全機器の設置費用が増加するという課題が存在していた。
【0006】
そこで本発明は、作業者の作業スペースを占有せずに、高精度の監視対象物の高さと移動方向の変化を監視する監視装置及び監視方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明による監視装置1は、例えば図1及び図5に示すように、三次元の監視空間に侵入する監視対象物を検出し検出信号を出力する監視装置であって、監視空間10に向けて設置され、第1の時刻と第1の時刻から所定の時間だけ遅れた第2の時刻とに監視対象物12を撮像する第1の撮像装置16と、第1の撮像装置から所定の間隔だけ離して、監視空間10に向けて設置され、第1の時刻と第2の時刻とに監視対象物12を撮像する第2の撮像装置18と、第1の時刻に撮像された画像と第2の時刻とに撮像された画像との差画像を形成する差画像形成部62と、差画像形成部62で形成された、第1の撮像装置16による像の差画像24と第2の撮像装置18による像の差画像25に基いて、監視対象物12の位置を演算する監視対象物の位置演算部30と、位置演算部30の演算結果に基いて、監視対象物12が監視空間10方向への接近を検知し検知信号を出力する接近報知部32と、を備える。
【0008】
このように構成すると、監視対象物12の位置を演算する監視対象物の位置演算部30と、位置演算部30の演算結果に基いて、監視対象物12が監視空間10方向への接近を検知し検知信号を出力する接近報知部32とを備えるので、監視対象物12が監視空間10への位置変化を判定し検知信号を出力することができる。
【0009】
上記目的を達成するために、請求項2に係る発明による請求項1に記載の監視装置1は、例えば図2に示すように、監視空間10に設定したマスク領域50をマスク画像処理し、監視対象物12の接近を検知するマスク画像処理部28をさらに備える。
【0010】
このように構成すると、マスク領域50をマスク画像処理し、マスク領域50内の画像データの変化に拘わらず監視対象物12の接近を検知する。また、監視領域10を見えないカーテン領域で仕切り、見えないカーテン領域内を移動している監視対象物12の位置変化に基づき、監視対象物12の監視空間10方向への接近を検知する。
【0011】
上記目的を達成するために、請求項3に係る発明による請求項1乃至請求項2の何れか1項に記載の監視装置1は、例えば図1に示すように、位置演算部30は、監視対象物12の位置の経時的変化を検出し監視対象物12の移動方向を演算する。
【0012】
このように構成すると、監視対象物12の位置の経時的変化を検出し監視対象物12の移動方向を演算するため、移動中の監視対象物12の位置の検出及び停止中の監視対象物12の位置を検出することができる。
【0013】
上記目的を達成するために、請求項4に係る発明による監視装置1は、例えば図1に示すように、三次元の監視空間に侵入する監視対象物を検出し検出信号を出力する監視装置であって、監視空間10に向けて設置され、監視対象物12までの距離を検出する距離検出装置16、18と、距離検出装置16,18で検出される距離に、距離検出装置16、18から見た方向ごとに所定の閾値を設定することにより、監視空間10と監視対象物12とを仕切るカーテン領域42、43、H、Dを設定する制御装置2とを備える。
【0014】
ここで、距離検出装置16,18は、典型的には撮像装置を2式備え三角法で距離を測定するパッシブ型距離検出装置を用いてもよく。また、アクティブ型距離検出装置を用いてもよい。
【0015】
このように構成すると、監視空間10と監視対象物12とを仕切るカーテン領域42、43、H、Dを設定する制御装置2とを備えるので、距離検出装置16、18を監視空間10に向けて設置した後でも、カーテン領域を任意の範囲で設定することができる。
【0016】
上記目的を達成するために、請求項5に係る発明による監視方法は、例えば図1に示すように、三次元の監視空間への監視対象物の浸入を監視する監視方法であって、所定の位置から監視対象物12までの距離を検出する距離検出工程と、検出工程で検出される距離と所定の位置から見た方向ごとに設定する複数の所定の閾値とを比較する比較工程と、比較工程で、監視対象物12までの距離が閾値を超えたと判断されたとき検知信号14を出力する信号出力工程とを備え、設定された複数の所定の閾値は全体として監視空間10と監視対象物12とを仕切るカーテン領域42、43、H、Dを設定する。
【0017】
ここで、カーテン領域は床面に垂直方向に立設された平面又は円筒状曲面でもよく。また、設定する距離は任意であるので、カーテン領域は自由な曲面、例えば半球状に形成してもよい。
【0018】
このように構成すると、監視空間10と監視対象物12とを仕切るカーテン領域42、43、H、Dに侵入した監視対象物12の高さを検知することができる。
【0019】
上記目的を達成するために、請求項6に係る発明による監視方法は、例えば図1に示すように、三次元の監視空間に接近する監視対象物を検知し検知信号を出力する監視方法であって、監視空間10を撮像した複数の像に基づき差画像24、25を形成し、監視対象物12の高さ及び移動方向を演算する監視対象物12の移動演算工程と、移動演算工程の演算結果に基いて、監視対象物12が監視領域42、43への接近を検知し検知信号14を出力する接近報知工程と、を備える。
【0020】
このように構成すると、監視対象物12の高さ及び移動方向に基づき、監視対象物12が監視領域42、43への接近を検知し検知信号14を出力する。
【0021】
上記目的を達成するために、請求項7に係る発明による請求項6に記載の監視方法は、例えば図1に示すように、監視空間10に設定したマスク領域50をマスク画像処理し、監視対象物12の接近を検知するマスク画像処理工程をさらに備える。
【0022】
このように構成すると、監視空間10に設定したマスク領域50の映像信号を除去し、監視対象物12の接近を検知することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において互いに同一あるいは相当する部材には同一符号または類似符号を付し、重複した説明は省略する。
【0024】
図1は、本発明による実施の形態である監視装置1の模式的な斜視図である。図中監視対象物12は、床面上に直立し、各種組立て機械、大型機械、工作機械、自動車組立てライン、工業用ロボットのような制御機械36が設置されている監視領域としての危険箇所10の方向を観察している。本実施の形態では、監視対象物12は、人物の指、手、腕、胴体、人物が身に付けている工具や部材である。
【0025】
制御機械36は、矢印38で示す右水平旋廻方向にアームを旋廻させ、矢印40で示す左水平旋廻方向にアームを旋廻させ、アームで保持した物品を危険箇所10内の物品装荷テーブル44へ移送するように構成している。
【0026】
また、危険箇所10の中央部分にマスク領域を設定し、監視対象物12と危険箇所10との間に、床面上で鉛直方向に見えないカーテン領域を形成している。この見えないカーテン領域は、危険箇所10を水平360度方向から包囲する外縁部42と内縁部43と幅Dと高さHを有し、第1の撮像装置としての第1のCCDカメラ16と第2の撮像装置としての第2のCCDカメラ18により撮像されている。第1の撮像素子と第2の撮像素子は、典型的にはCCDカメラを用いることができるが、CMOSセンサを用いてもよい。
【0027】
同時に第1と第2のCCDカメラは、制御機械36を真上から撮像し、又は所定の角度を持たせて上方から撮像する。この第1と第2のCCDカメラ16、18は、所定の間隔wだけ離して設置され、両CCDカメラは所定の視差をもって見えないカーテン領域を撮像している。
【0028】
第1のCCDカメラ16と第2のCCDカメラ18は、信号線を通じて制御装置2に接続され、撮像した撮像信号をシリアル方式で制御装置2に送信している。
【0029】
制御装置2は、内部に、インターフェースI/F部19、演算部30、報知部32、記憶装置を有し、第1のCCDカメラ16と第2のCCDカメラ18から受信した撮像信号をI/F部19を介して演算部30に渡し、演算部30が撮像信号を記憶装置へ送り記憶させる。
【0030】
上記記憶装置には、第1のCCDカメラ16で撮像した撮像信号を記憶する第1の時刻の撮像信号記憶部20と第2の時刻の撮像信号記憶部21、第2のCCDカメラ18で撮像した撮像信号を記憶する第1の時刻の撮像信号記憶部22と第2の時刻の撮像信号記憶部23、第1のCCDカメラ16による差画像を記憶する第1の差画像記憶部24、第2のCCDカメラ18による差画像を記憶する第2の差画像記憶部25、見えないカーテン領域に侵入した監視対象物12の高さ又は床面の高さを記憶する高さ記憶部26、監視対象物12の移動距離を記憶する移動距離記憶部27、外部から設定する監視領域10内のマスク領域のマスクアドレスを記憶するマスクアドレス記憶部28を備える。
【0031】
報知部32は、外部の制御部34を介して制御機械36に接続され、報知信号14を送信し制御機械36の制御信号をOFFにするように構成している。
【0032】
図2の模式的な平面図を参照して、監視領域としての危険箇所10のマスク処理について説明をする。監視装置1は、第1のCCDカメラ16と第2のCCDカメラ18で危険箇所10を撮像し、同時に第1及び第2のCCDカメラの画角に入る人物12、見えないカーテン領域、制御機械36の旋廻半径領域、物品装荷テーブル44の高さ情報を取得する。
【0033】
監視装置1は、制御装置2により任意の範囲を見えないカーテン領域とマスク領域に設定することができる。制御装置2は、例えば、パーソナルコンピュータやマイクロプロセッサのようなソフトウエアプログラムにより制御処理を変更できるハードウエアで構成し、制御機械36を真上又は所定の角度から撮像する位置に第1の及び第2のCCDカメラを設置し、危険箇所10の映像をモニタで見ながら、図中破線で囲まれたマスク領域50を任意の位置に設定することができる。
【0034】
本実施の形態では、制御機械36のアームが制御機械36の据付け位置を中心軸として旋廻する旋廻半径の最大値をマスク領域50の外周位置に設定し、第1及び第2のCCDカメラで撮像しているマスク領域50内の撮像信号を画像処理から除去することができる。
【0035】
また、マスク領域50を水平360度方向から包囲する図中ハッチングで示した見えないカーテン領域の外縁部42と内縁部43とを水平アドレス(XY直交座標)と垂直アドレス(Z座標)で設定し、マスク領域50を幅Dの見えないカーテン領域で囲み、この幅Dの範囲に侵入した人物12の指、手、腕、胴体等の高さの経時的変化を測定する。
【0036】
したがって、見えないカーテン領域の外側に直立している人物12は、第1及び第2のCCDカメラによって撮像されているが、マスク領域50と同様に人物12の撮像信号を画像処理から除去することができる。
【0037】
上記実施の形態では、人物12との距離を測定して人物12の接近を検出する距離検出装置としての第1及び第2のCCDカメラ16、18は、典型的には撮像装置を2式備え三角法で距離を測定するパッシブ型距離検出装置であるが、アクティブ型距離検出装置であってもよい。アクティブ型距離検出装置は、例えば、レーザービーム投射装置と、レーザービーム投射装置で投射された監視対象物上の光スポットを撮像する撮像装置とを含んで構成される。また、レーザービームを、波長が赤外線領域等の非可視光とすれば、監視対象物上の光スポットは見えないので煩わしさを排除することができる。したがって、アクティブ型距離検出装置により見えないカーテン領域を形成することもできる。
【0038】
上記カーテン領域は、床面に垂直方向に立設された平面又は円筒状曲面として説明したが、設定する距離は任意であるので、カーテン領域は自由な曲面、例えば、半球状に形成することもできる。
【0039】
さらに、カーテン領域は外縁部42と内縁部43とに挟まれた厚さDを有する領域として説明したが、これに限らず外縁部42と内縁部43が一致した、又は外縁部42のみ、又は内縁部43のみの、厚さがゼロの領域であってもよい。そのときは監視対象物12がカーテン領域を通過するか否かで検知信号を出力する。
【0040】
図1及び図2を参照して、監視装置1の動作について説明をする。第1のCCDカメラ16は所定本数の走査線を有し、第2のCCDカメラ18は所定本数の走査線を有し、両CCDカメラ16、18は走査線方向を共通に並列に設置されている。また、本実施の形態では、第1のCCDカメラ16と第2のCCDカメラ18は、別体として説明するが一体として構成してもよい。マスク領域50を囲むカーテン領域は、外縁部42と内縁部43とに挟まれた厚さDを有する領域であり、第1及び第2のCCDカメラは、このカーテン領域内を移動する人物12を撮像する。
【0041】
また、第1と第2のCCDカメラの走査線の本数は、典型的には同数であり、各CCDカメラの走査線の本数は、例えば、約500本有し、各走査線には約500ピクセルの画素を備えている。また本実施の形態では、第1のCCDカメラ16と第2のCCDカメラ18は、天井に設置しているが、壁に角度をもたせて監視空間に向けて設置してもよい。
【0042】
制御装置2は、演算部30を備えており、監視装置としての監視システム1全体を制御している。また、制御装置2に接続された記憶装置は、第1及び第2のCCDカメラで測定する測定距離と比較すべき基準距離を、例えば高さ記憶部26に記憶する。この基準距離は、監視時点の過去の時点の距離であればよく、典型的には見えないカーテン領域に人物12が存在しない状態のいわば背景(床)の距離であるが、それに限らず、例えば周期的に背景の距離を検知している場合の1コマ分だけ前の距離であってもよい。
【0043】
制御装置2は、第1のCCDカメラ16と第2のCCDカメラ18から撮像信号を受信し、互いに対応する走査線上に形成された画像を同期させて抽出する。また、同期させる走査線は、各CCDカメラが有する500本の走査線を抽出してもよく。見えないカーテン領域を所定の間隔に区切る本数でもよい。
【0044】
例えば、人物12の胴を検出する場合は約100mm間隔の映像を撮像する走査線を抽出し、人物12の手を検出する場合は約50mm間隔の映像を撮像する走査線を抽出し、人物12の指を検出する場合は約10mm間隔の映像を撮像する走査線を抽出するように個別に設定することもでき、人物12の何れかの部位が見えないカーテン領域に侵入したことを検知するには、少なくとも各CCDカメラの走査線が約500本としたときに、等間隔毎に1本を選択し約20本の走査線を抽出すればよい。
【0045】
また、カーテン領域は床面に垂直方向に立設された平面又は円筒状曲面として説明したが、設定する距離は任意であるので、カーテン領域は自由な曲面、例えば半球状に形成することもできる。
【0046】
上記カーテン領域は、外縁部42と内縁部43とに挟まれた厚さDを有する領域として説明したが、これに限らず外縁部42と内縁部43が一致した、又は外縁部42のみ、又は内縁部43のみの、厚さがゼロの領域であってもよい。そのときは監視対象物がカーテン領域を通過するか否かで検知信号を出力する。
【0047】
さらに、同期させる走査線は、各走査線を時系列的に抽出するとよい。また、第1のCCDカメラ16と第2のCCDカメラ18から走査線を抽出する際には、外部からの同期信号で抽出処理を行うようにすると、対応する走査線を抽出して処理する回路を簡略化ができ、ソフトウエア的な処理も容易となる。
【0048】
制御装置2は、第1のCCDカメラ16と第2のCCDカメラ18の各々について、異なるT0とT1の時刻に撮像された撮像信号を受信し、第1のCCDカメラ16がT0時刻に撮像した撮像信号を第1の時刻の撮像信号記憶部20へ記憶し、第2のCCDカメラ18がT0時刻に撮像した撮像信号を第1の時刻の撮像信号記憶部22へ記憶する。
【0049】
また、制御装置2は、第1のCCDカメラ16がT1時刻に撮像した撮像信号を第2の時刻の撮像信号記憶部21へ記憶し、第2のCCDカメラ18がT1時刻に撮像した撮像信号を第2の時刻の撮像信号記憶部23へ記憶する。
【0050】
演算部30は、各撮像信号に含まれる走査線上に形成される各画像の画像情報から差画像を形成する差画像形成手段としての機能を備えている。画像情報は、典型的には画像を構成する画素の画素値である。
【0051】
演算部30は、第1のCCDカメラ16の撮像信号を記憶する撮像信号記憶部20と21からT0とT1の撮像信号を各々読み出し、各撮像信号に含まれる走査線上に形成された各画像の画像情報から差画像を形成し第1の差画像記憶部24に記憶する。また、第2のCCDカメラ18の撮像信号を記憶する撮像信号記憶部22と23からT0とT1の撮像信号を各々読み出し、各撮像信号に含まれる走査線上に形成された各画像の画像情報から差画像を形成し第2の差画像記憶部25に記憶する。
【0052】
差画像を形成するための2つの画像は、撮像時刻T0から所定の時間だけ遅れた撮像時刻T1により各々取得するが、ずらす遅延時間は、人物12の移動量が大きくなり過ぎず、実質的にはほぼ同位置とみなせる程度の時間、例えば0.1秒程度とすればよい。あるいはテレビ周期の1〜10周期(1/30秒〜1/3秒)とする。このような差画像を演算して取得すると人物12の背景が除去され動きのある人物12の像だけを抽出することができる。
【0053】
また、演算部30は、差画像を構成する各画素値の絶対値が、所定の閾値よりも大きな画素で区切られた領域の中で、最大の領域を抽出する領域抽出手段としての機能を備えている。
【0054】
各CCDカメラの走査線上に各々形成された画像は、背景は動くことがないので、動いている人物12の境界部はその画素値が急激に変化する。そこで、演算部30は、第1の差画像記憶部24と第2の差画像記憶部25から各差画像を読み出し、差画像を構成する各画素値の絶対値が、所定の閾値よりも大きな画素で区切られた領域の中で、最大の領域を人物12の境界とみなすことができる。ここで、境界を最大の領域としたのは、人物12が身に付けている服装、手袋等の模様の動きにより、境界部以外にも区切られた領域の中で、閾値の小さい画素値が変化する場合があるからである。
【0055】
また、演算部30は、第1のCCDカメラ16と第2のCCDカメラ18により撮像された各々の画像に対応する差画像から抽出された最大の領域同士の相関出力値を算出する相関出力算出手段としての機能を備えている。演算部30は、演算した相関出力値に基づきCCDカメラと人物12までの距離を算出する。
【0056】
演算部30は、例えば、走査線により形成された差画像から抽出された最大の領域の画像情報を抽出し、人物12の動きによって、コントラストの変化が激しかった点を特定する。また、第1のCCDカメラ16の走査線と同様に、第2のCCDカメラ18の走査線上に形成された差画像の最大領域の画像情報を抽出する。各々抽出された差画像の最大領域の画像情報を比較した場合、両CCDカメラの視差の関係から僅かに差画像の最大領域の位置が異なる領域画像を抽出したことが判明する。
【0057】
引き続き、演算部30は、第1のCCDカメラによる差画像と第2のCCDカメラによる差画像との相関処理を施し、その相関ピークが最大になった位置を計測することにより、2つの差画像間の平均的な相関出力値、または、抽出された領域のほぼ中心の相関出力値を演算し取得する。
【0058】
ここで相関出力値とは、第1のCCDカメラ16と第2のCCDカメラ18との視差により発生する相対的結像位置差のことであり、相関処理により、典型的には画素数で出力される値である。演算部30は、この相関出力値により第1のCCDカメラの走査線と第2のCCDカメラの走査線との視差に基づき、三角法を用いてCCDカメラと人物12との距離を算出する。
【0059】
また、相関処理とは、第1のCCDカメラの走査線と第2のCCDカメラの走査線からそれぞれ得られた画像のどちらか一方を、2つの画像がほぼ一致するまで画素単位でずらして、そのずらした量を例えば画素数により示して算出する処理である。2つの差画像が一致するか否かの判定は、一方の差画像を固定し他方の差画像をずらしながら比較したときに重なり合う信号全体の強さに基いて実行する。信号がピークになった座標が一致点であり相関ピーク位置である。
【0060】
相関処理は、第1のCCDカメラ16、第2のCCDカメラ18により撮像された各々の画像に対応する差画像を適正な値で2値化し、そのエッジ部を抽出する事により、動きのある領域部分を抽出し、この抽出領域のみで相関処理を施すように構成してもよい。このように構成すると、相関処理は、2値化した差画像を用いるので、演算処理速度を向上させることができる。
【0061】
演算部30は、第1のCCDカメラ16と第2のCCDカメラ18により撮像された各々の画像に対応する差画像から抽出された最大の領域の中で、それぞれ閾値より大きな画素の対応を求め、対応する画素の位置ずれに基づき、CCDカメラと人物12までの距離を算出するようにしてもよい。この場合、演算部30は、前述のように差画像から抽出された最大の領域同士の相関出力値を算出せず、最大の領域の中で、それぞれ閾値より大きな画素の対応を求め、対応する画素の位置ずれを算出する。
【0062】
演算部30は、対応する画素の位置ずれ即ちCCDカメラの視差から三角法を用いてCCDカメラから人物12までの距離を算出する。これにより、演算部30は、例えば、閾値を超えた画素に対して、同じ方向から番号付けを行い、対応した番号の画素同士の位置ずれから視差を求めることができる。
【0063】
このように構成することで、演算部30は、相関処理を省略し、非常に簡単な処理で視差を算出することができる。また演算部30は、例えば、抽出した領域内の模様等によるコントラストの変化によって、閾値を超える画素が多く検出された場合には、上述したエッジ部以外には番号付けを行なわないように処理する。これにより、視差による影響で対応する番号の画素が、本来対応すべき画素とずれてしまうことにより、位置ずれの値に誤差が生じてしまう現象を低減することができる。これは、人物12までの距離が短いことで視差が大きくなった場合にも有効である。
【0064】
図3は、本発明による他の実施の形態である監視装置1の模式的な斜視図である。図中人物12は、床面上に直立し、昇降機としてのエレベータ54の方向に向いている。本実施の形態でも監視対象物は、人物12の指、手、腕、胴体等である。
【0065】
図示したエレベータ54は、開閉扉としてのドアに向かって右側に昇降ボタン55と、ドアの鉛直上方の壁52表面にエレベータ54が停止している階数表示ランプ53を備えている。エレベータ54は1階の階数表示ランプ53を点灯させ1階に停止し、ドアを閉めた状態で待機している。
【0066】
第1のCCDカメラ16と第2のCCDカメラ18は所定の間隔wだけ離し、天井又は壁に所定の角度をもたせてエレベータ54前の通路方向に向けて設置されている。また、第1のCCDカメラ16と第2のCCDカメラ18のビデオ出力信号は上述した実施の形態と同様に制御装置2へ送信しているので、重複する説明は省略する。
【0067】
第1のCCDカメラ16と第2のCCDカメラ18は、エレベータ54前の通路をカバーする画角を有し、見えないカーテン領域57を監視する。見えないカーテン領域57は、ドア近傍に設定され、高さHと、ドア側の内縁部43と、通路側の外縁部42と、内縁部43と外縁部42に挟まれた幅Dで構成し、通路からドア方向に侵入する人物12を検出する。
【0068】
また、上記見えないカーテン領域57に隣接する通路側にはマスク領域50が設定され、第1のCCDカメラ16と第2のCCDカメラ18から送信されるステレオビデオ出力信号は、制御装置2により除去されるように構成されている。マスク領域50の処理は上述した実施の形態と同様の処理を用いることができるので、重複する説明は省略する。
【0069】
制御装置2は、通路を歩行するだけの人物とエレベータ54を利用する人物とをマスク領域50と見えないカーテン領域57を用いて識別する。すなわち、1階の通路を歩行中の人物12がドア前の見えないカーテン領域57に侵入しながら、ドアに接近する経時的な人物12の位置変化を測定することによりエレベータ54の利用者として判定する。判定結果に基き、人物12の接近を探知した制御装置2はエレベータ54へ検出信号を出力し、1階に停止しているエレベータ54のドアを開扉させる。
【0070】
見えないカーテン領域57は、人物12の手が昇降ボタン55へ届かない程度の範囲で設定し、例えば、ドア前の60から100センチメートルの幅Dで人物12の接近を検知するように構成する。このように構成した場合、人物12が昇降ボタン55を操作する前に自動的にエレベータ54のドアを開扉させるため、人物12が見えないカーテン領域を歩行している段階で他の階からエレベータ54の呼出信号が送信されても、人物12は余裕をもってエレベータ54に搭乗させることができる。
【0071】
マスク領域50は、見えないカーテン領域57に隣接した通路側に設定し、且つ、第1のCCDカメラ16と第2のCCDカメラ18の画角に入る三次元の監視空間をマスクするように構成する。制御装置2は、このマスク領域56に人物12が侵入した時点ではステレオ画像中の人物像を除去しているため、差画像の比較処理による人物12の位置情報の演算処理を実行しない。
【0072】
したがって、マスク領域56内を歩行するだけの人物12を検知しエレベータ54のドアを誤って開扉することを防止する。また、エレベータ54が昇降動作へ移る直前にマスク領域50へ人物12が侵入しても、閉まりかけたドアが開くという誤動作も防止することができる。
【0073】
上記実施の形態では、2台のCCDカメラ16、18を天井や壁の上方に設置し、三次元の監視空間としてのエレベータ54を監視するように構成したが、実施の変形例として、例えば、エレベータ54の前方を横方向に監視するように2台のCCDカメラを設置することもできる。
【0074】
典型的には、昇降ボタン55に2台のCCDカメラを図中の人物12の方向へ角度を持たせて設置し、通路の人物12の接近を監視するように構成し、エレベータ54に対向する壁や窓等の背景と人物12とのコントラストの差からエッジを抽出する。
【0075】
このように構成すると、床面と人物12とのコントラストの差が小さい場合に比して高い確率で背景と人物12とのコントラストを得ることができる。しかも、人物12の頭部から足先までに対応するCCDカメラの走査線に対応する画像が得られるため、複数の走査線の画像情報を平均化し監視精度を高めることができる。
【0076】
例えば、CCDカメラの走査線の本数をαとした場合、このα値を平均化することで画像情報の標準偏差はルートα分の1の精度が得られ、監視装置の信頼性を向上させることができる。この場合、人物12の背景の動きや通路を歩行中の他の人物を同時に撮像することとなるが、2台のCCDカメラ16、18で撮像した画像情報に基づき、動く背景、他の人物、及び人物12とCCDカメラとの距離を演算処理し、所定の距離以下の監視対象物である人物12だけの接近距離を抽出し、他の動きのある画像情報を除去するように構成する。
【0077】
このように所定の距離以下の領域57に接近する人物の距離情報を抽出することにより、エレベータ54から離れた距離にマスク領域56を設定することができる。
【0078】
図4のフローチャートを参照して、時空間画像の取得方法を例示する。ここで、左画像は第1のCCDカメラ16で撮像された画像であり、右画像は第2のCCDカメラ18で撮像された画像として説明する。処理はスタートステップS10から開始し、ステップS11で制御装置2は、第1のCCDカメラ16と第2のCCDカメラ18で撮像された左画像と右画像を、撮像装置用インターフェイスI/F19を介してステレオ画像として取得する。また、取得したステレオ画像はマスク処理を施し見えないカーテン領域に囲まれたマスク領域50と見えないカーテン領域の外側の画像情報を除去する。
【0079】
制御装置2は、見えないカーテン領域内の人物12を時点tに撮像した第1の画像であるtフレームの左画像を取得する(ステップS13)。次に、所定時間のΔtが経過した時点t+Δtに撮像された第2の画像であるt+Δtフレームの左画像を取得する(ステップS14)。引き続き、tフレームの左画像とt+Δtフレームの左画像との差画像を抽出する(ステップS15)。差画像はtフレームまたはt+Δtフレームの何れか一方のフレームに対応させて、抽出した差画像から背景を除去した動的領域の抽出処理(ステップS16)を施してから、後続のステップS21の相関処理に移行する。
【0080】
また、制御装置2は、見えないカーテン領域内の人物12を時点tに撮像した第3の画像であるtフレームの右画像を取得する(ステップS17)。次に、所定時間のΔt経過した時点t+Δtに撮像した第4の画像であるt+Δtフレームの右画像を取得する(ステップS18)。引き続き、tフレームの右画像とt+Δtフレームの右画像との差画像を抽出する(ステップS19)。差画像はtフレームまたはt+Δtフレームの何れか一方のフレームに対応させて、抽出した差画像から背景を除去した動的領域の抽出処理(ステップS20)を施してから、後続のステップS21の相関処理に移行する。
【0081】
本実施の形態では、第1のCCDカメラと第2のCCDカメラは同時並列的に各時点(t、t+Δt)で撮像を行う。この場合Δtは、計数装置の設定条件により適宜決めてよいが、あるフレームNが撮像されてから、次のフレームN+1が撮像されるまでの時間とすることが望ましい。
【0082】
次に、tフレームの左画像のコントラストが強い人物12の輪郭を用いてtフレームの右画像の対応点を探索し相関処理を実行する(ステップS21)。この相関処理により得られた対応点から、高さ情報を算出する(ステップS22)。例えば、左画像と右画像を一致させる画素数に基づき人物12の高さを演算出力する。
【0083】
上記ステップS22により得られた高さ情報を時間軸に対応させて、人物12又はその部位の高さ情報を含む時空間画像を作成する(ステップS23)。
【0084】
引き続き、直前の時刻に作成した時空間画像と現在の時空間画像とを比較し、現在の時空間画像の中に存在する人物12またはその部位が危険箇所10に接近したか否かを人物12又はその部位の輪郭を示す画素アドレスに基づいて判定する。(ステップ24)。例えば、人物12の輪郭アドレスが、図1に示す見えないカーテン領域幅Dの外縁部42のアドレスから遠ざかり内縁部43のアドレスに近づく場合は(ステップ24がYes)、人物12又はその部位が危険箇所10に接近していると判定してステップ25へ分岐し、検出信号を制御部34へ出力し制御機械36の制御信号をOFF状態へ遷移させ、ステップ26へ移行して処理を終了させることができる。
【0085】
また、エレベータ54に応用する場合は、人物12の輪郭アドレスが、図3に示す見えないカーテン領域幅57の外縁部42のアドレスから遠ざかり内縁部43のアドレスに近づく場合は(ステップ24がYes)、人物12又はその部位がエレベータ54に接近していると判定してステップ25へ分岐し、検出信号をエレベータ54のドア開閉制御部(不図示)へ出力しエレベータ54のドアを開扉させ、ステップ26へ移行して処理を終了させることができる。
【0086】
一方、人物12の輪郭アドレスと、図1に示す見えないカーテン領域幅Dの外縁部42のアドレス及び内縁部43のアドレスと比較し、カーテン領域幅Dの中で人物12が停止している若しくは外縁部42のアドレスに近づく場合は(ステップ24がNo)、節点N12へ分岐し次の時刻のフレームを取得する。さらに時空間画像を時間軸に対応させて、人物12の高さ情報を含む時空間画像を作成する(ステップS23)。
【0087】
また、図3に示す監視装置を用いて上記ステップ25の判断条件を説明する。人物12がエレベータ54のドア方向に進み、マスク領域50を通過し見えないカーテン領域幅Dに侵入している場合は、人物12の輪郭アドレスが、図3に示す見えないカーテン領域幅Dの外縁部42のアドレスから遠ざかり内縁部43のアドレスに近づく場合は(ステップ24がYes)、人物12又はその部位がエレベータ54に接近していると判定してステップS25へ分岐し、検出信号をエレベータ54へ出力しドアの開扉制御信号をON状態へ遷移させドアを開扉させる。その後ステップ26へ移行して処理を終了させる。
【0088】
一方、人物12の輪郭アドレスと、図3に示す見えないカーテン領域幅Dの外縁部42のアドレス及び内縁部43のアドレスと比較し、カーテン領域幅Dの中で人物12が停止している若しくは外縁部42のアドレスに近づく場合は(ステップ24がNo)、節点N12へ分岐し次の時刻のフレームを取得する。さらに時空間画像を時間軸に対応させて、人物12の高さ情報を含む時空間画像を作成する(ステップS23)。
【0089】
ここで、図5の模式的なブロック図を参照して、三角法を用いたCCDカメラと人物12との距離の算出方法について、鉛直上方から人物12を撮像したときの距離(高さ)の測定方法を例示する。ここで、wは第1のCCDカメラ16と第2のCCDカメラ18との光軸間距離(基線長)、fは各CCDカメラの受光レンズを単一レンズとしたときそのレンズの焦点距離、dはCCDカメラの結像面上の視差とする。ここでの焦点距離fは、一般に用いられている組み合わせレンズを使用する場合は、その組み合わせレンズの焦点距離fとする。これにより対象とする人物12とCCDカメラとの距離aは次式で算出できる。
a = w × f/d ………(1)
【0090】
このようにして、第1と第2のCCDカメラ16、18からステレオ画像を取得したセンサ制御部60は、内部の差画像形成部62により第1のCCDカメラ16の差画像と第2のCCDカメラ18の差画像を形成し、この2つの差画像を相関出力演算部64により相関処理し、相関処理信号を制御装置2へ出力することにより、CCDカメラから人物12までの距離を算出する。また、予め測定した床とCCDカメラとの基準距離hから人物12までの距離を減算して人物12の高さzを算出し、高さz値を高さ記憶部26に記憶する。また、センサ制御部60を介さずに直接2台のCCDカメラから映像信号を制御装置2へ送信するように構成することもできる。
【0091】
図1に戻って、さらに監視システム1の動作について説明する。演算部30は、高さ記憶部26に記憶された高さ値zにより、人物12を監視することができる。
【0092】
また、演算部30は、高さ記憶部26に記憶された人物12の高さ値zを時系列的に記憶し、それに基づき人物12の位置情報、移動方向、姿勢等を判断するように構成する。すなわち、基準距離hと、ある時点の人物12の高さ値zとを比較することにより、人物12の存在、その位置情報、移動方向、姿勢等を判断することができるように構成する。
【0093】
さらに、演算部30は、最終的な人物12の存在、その位置情報、移動方向、姿勢等の判断を、CCDカメラの走査線の中から抽出した複数の走査線にそれぞれに対応する判断結果から人物12の位置情報を演算処理する。また人物12の移動方向は、人物12の位置の水平的な変化だけでなく、例えば、人物12が立ったり座ったりするような鉛直的な変化も含むものとする。
【0094】
上記実施の形態では、人物12の鉛直上方に設置した2台のCCDカメラで危険箇所10を監視する監視装置1について説明をしたが、別の実施の形態として2台のCCDカメラを危険箇所10の周辺に位置する壁や柱に設置し、所定の角度をもたせて危険箇所10に向けて見えないカーテン領域を監視することができる。
【0095】
例えば、床面から高さHの壁又は柱に2台のCCDカメラを据付け、2台のCCDカメラから見えないカーテン領域までの水平方向の距離をLとし、この見えないカーテン領域に侵入する人物12の指、手、腕、胴等の部位と、2台のCCDカメラ16、18との距離がAと測定されたときは、人物12の部位からCCDカメラ16、18の設置位置までの鉛直方向の高さH1と、壁又は柱からの距離L1は、次式で求めることができる。
H1=AH/(H+L1/2  ………(2)
L1=AL/(H+L1/2  ………(3)
【0096】
また、人物12の部位が危険箇所10に向かって移動する位置情報は、算出した高さH1、距離L1や2台のCCDカメラ16、18の距離測定方向により逐次演算処理し、経時的変化の前後を比較することにより人物12の部位が見えないカーテン領域の中で制御機械36の方向に近づく又は停止並びに遠ざかる状態を検出することができる。
【0097】
さらに、人物12の部位の位置は、任意に抽出した本数の走査線の各々に対応する見えないカーテン領域の位置からも大まかに捉えることができる。このように、見えないカーテン領域に存在する人物12の部位の位置情報を算出することができる。なお、床面に垂直な方向に2台のCCDカメラ16、18を配置すれば、カメラの取り付けた位置そのものを、人物12の位置とし、CCDカメラからの距離を高さとすることで、位置情報を簡単に取得することもできる。
【0098】
演算部30が処理する人物12の検出処理は、同一又は同一ではないCCDカメラの走査線で直前の時刻に算出した人物12の位置情報、例えば、1つ前の位置情報と所定の時間だけ遅れた時刻の位置情報と比較し、この人物12の移動情報である移動距離と平均移動速度を算出する。
【0099】
例えば、移動距離は、最新の位置情報と1つ前の時刻の位置情報の高さH1や距離L1のデータの差により、また、平均移動速度は、このデータの差を所定の時間だけ遅れた距離の測定間隔時間で除算した値となる。さらに、演算部30で演算出力した人物12の移動距離、移動方向、移動速度を移動距離記憶部27に記憶する。
【0100】
このようにして、演算部30は、算出した人物12の位置情報と移動情報から、見えないカーテン領域において、人物12の存在、その姿勢、位置、移動状態を判断することができる。
【0101】
例えば、人物12の部位が停止している状態や、人物12の部位が危険箇所10方向に接近している状態や、人物12が危険箇所10から遠ざかる状態を的確に判断でき、また、人物12が低い高さで存在し、かつ停止している場合には、この人物12は見えないカーテン領域内で倒れている状態にあると判断できる。
【0102】
このようにして監視システム1は、見えないカーテン領域内に侵入した人物12の部位や、人物12の存在と存在状態等を画像情報を経時的に測定することで的確に監視することができる。
【0103】
CCDカメラは、容易に画角を広くとること可能であるので、画角の広いものを用いることで、横方向の監視対象領域を十分に大きく取ることができる。このような監視システム1を、種々の施設の監視に適用し、第1のCCDカメラ16と第2のCCDカメラ18の画角を増減し見えないカーテン領域を任意の幅に設定することにより、例えば、動物園の檻の前に人物12の手が伸びた状態を検知したり、美術館の作品に人物12の手が近づいた状態を検知したり、関係者以外立ち入り禁止区域に部外者が接近する状態を検知したり、自動ドアに接近する人物を検知することができる。
【0104】
監視装置1を自動ドアの鉛直上方に設置した場合、ドアに接近する人物が見えないカーテン領域に侵入しドア方向に歩行している状態を検知した時点で自動ドアの開扉制御を実行する。また、見えないカーテン領域で人物が停止している状態を検知したときは、そのままドアを開扉状態に保持するように構成することにより、無用な開閉動作を繰り返すことを防止することができる。しかも、見えないカーテン領域を包囲するマスク領域に他の人物が侵入しても自動ドアは無用な開扉動作を実行しないため、自動ドアの電力消費を低減させることができる。
【0105】
図6の模式的な平面図を参照して、見えないカーテン領域で撮像した人物12の手12aを検出する方法を説明する。
【0106】
演算部30は、走査線抽出処理により、2台のCCDカメラ16、18の画像情報の中から見えないカーテン領域に侵入した人物の手12aの像を適当な間隔で配分されるような本数の走査線71から77を抽出する。また、手12aが侵入していない場合の床面までの距離を基準距離として設定しておくとよい。
【0107】
このように、2台のCCDカメラ16、18を設定することで、CCDカメラと手12aまでの距離を測定すると同時に、どの走査線が手12aを検出したかにより、手12aの存在、床面からの高さを判断することができる。また各CCDカメラの差画像を取得し、撮像された画像上の手12aの像を抽出することにより、抽出された手12aの像の画像上の位置から、見えないカーテン領域内の位置情報も取得することができる。
【0108】
図中左端の画像フレーム80は、第1の時刻に撮像された手12aの像を相関処理し走査線に対応させて表示している。手12aは、外縁部42を通過し、内縁部43方向に進行している。第1のCCDカメラ16と第2のCCDカメラ18の走査線に各々対応させて高さ情報を得た段階の映像である。手12aは、例えば、第1の走査線71と第2の走査線72の上で結像されている。
【0109】
画像フレーム80の右側に所定の時間だけ遅れた第2の時刻に撮像した画像フレーム81を示す。手12aは、例えば、第1から第4の走査線71〜74の上で結像されているため、見えないカーテン領域の内縁部43方向へ移動している。
【0110】
画像フレーム81の右側に所定の時間だけ遅れた第3の時刻に撮像した画像フレーム82を示す。手12aは、例えば、第1から第7の走査線71〜77の上で結像されているため、さらに見えないカーテン領域の内縁部43方向へ移動している。演算部30は、このような内縁部43方向へ移動する手12aの位置変化を検出し、報知部32へ検知信号を出力するよう制御信号を送信する。
【0111】
画像フレーム82の右側に所定の時間だけ遅れた第4の時刻に撮像した画像フレーム83を示す。手12aは、例えば、第1から第8の走査線71〜78の上で結像されているため、さらに見えないカーテン領域の内縁部43方向へ移動していることがわかる。既に演算部30は、報知部32へ検知信号を出力するよう制御信号を送信させているが、他の実施の形態として画像フレーム82を演算出力した時点で検知信号の送信準備処理に入り、画像フレーム83を演算出力し手12aが内縁部43方向に移動している位置変化を再度確認してから検知信号を出力されるように制御してもよい。
【0112】
図7の模式的な平面図を参照して、見えないカーテン領域で撮像した人物12の手12aを検出する方法をさらに説明する。図中左端の画像フレーム84は、第1の時刻に撮像された手12aの像を相関処理し走査線に対応させて表示している。手12aは、外縁部42を通過し、内縁部43方向に進行している。第1のCCDカメラ16と第2のCCDカメラ18の走査線に各々対応させて高さ情報を得た段階の映像である。手12aは、例えば、第1の走査線71と第2の走査線72の上で結像されている。
【0113】
画像フレーム84の右側に所定の時間だけ遅れた第2の時刻に撮像した画像フレーム85を示す。手12aは、例えば、第1から第4の走査線71〜74の上で結像されているため、見えないカーテン領域の内縁部43方向へ移動している。
【0114】
画像フレーム85の右側に所定の時間だけ遅れた第3の時刻に撮像した画像フレーム86を示す。手12aは上記画像フレーム85と同様の位置に停止している。演算部30はこの段階では検知信号を出力させないように待機している。
【0115】
画像フレーム86の右側に所定の時間だけ遅れた第4の時刻に撮像した画像フレーム87を示す。手12aは上記画像フレーム86と同様の位置に停止している。演算部30はこの段階でも検知信号を出力させないように待機し、画像フレーム87の走査線上の画素情報と後続の画像フレームの画素情報とを比較して、手12aが内縁部43へ接近するか否かを監視する。
【0116】
ここで、2台のCCDカメラ16、18の設置方法について説明する。まず監視装置1は、第1のCCDカメラ16の走査線と、この走査線に対応する第2のCCDカメラ18の走査線とがおよそ同一平面上に存在するように、第1のCCDカメラ16と第2のCCDカメラ18との配置関係を定めるようにする。
【0117】
また、演算部30は、第1のCCDカメラ16で手12aを走査する走査線と、第2のCCDカメラ18で手12aを走査する走査線に対して、相関値を演算する。演算された相関値が最大化されるように、第1のCCDカメラ16の走査線と第2のCCDカメラ18の走査線との位置対応関係を定める対応走査線選択処理を実行し、第1の差画像記憶部24に記憶される走査線と第2の差画像記憶部25に記憶される走査線の各アドレスを一致させるように走査線の先頭アドレスを決定し、第1の差画像記憶部24又は第2の差画像記憶部25若しくは不図示の先頭アドレス記憶領域内に先頭アドレスを記憶させる。
【0118】
ここで、2台のCCDカメラの各々の走査線上に手12aが結像している場合、第1のCCDカメラ16と第2のCCDカメラ18は、わずかに違う方向から手12aを撮像しているので、ほとんど変わらない画像が両方の走査線上に結像する。
【0119】
演算部30は、2台のCCDカメラからステレオ画像を受信し、例えば、第1のCCDカメラ16の走査線の任意の1本を選択する。この選択した走査線のライン信号と、第2のCCDカメラ18の走査線の第1ライン目のライン信号との相関処理を実行する。
【0120】
演算部30による相関処理は、第1のCCDカメラ16内で選択した走査線のライン信号との相関処理を、第2のCCDカメラ18の走査線の第1ライン目から順番に最終ラインまで行なう。ここでの相関処理は、全体の信号の強さである相関値を基準に判定する。また相関処理は、第1のCCDカメラ16内で選択した走査線のライン信号と、第2のCCDカメラ18の第n番目の走査線のライン信号との相関値が最大となるまで相関処理を繰り返して実行するように構成してもよい。nは、走査線の本数が例えば500本の場合、1〜500の自然数である。
【0121】
さらに、演算部30は、対応走査線選択処理を実行し、相関処理により相関値が最大となるライン同士が対応している走査線であると判定しながら、第1のCCDカメラ16の走査線と第2のCCDカメラ18の走査線との位置対応関係を定める。例えば、演算部30が第1のCCDカメラ16の第4番目の走査線と第2のCCDカメラ18の走査線の第7番目が対応している走査線であると判定した場合には、双方のCCDカメラの走査線の位置対応関係は、そのまま第1のCCDカメラ16の5ライン目の走査線と第2のCCDカメラの8ライン目の走査線14が対応し、第1のCCDカメラ16の走査線の100ライン目と第2のCCDカメラ18の走査線の103ライン目が対応する。
【0122】
また、監視装置1は、第1のCCDカメラ16の走査線と第2のCCDカメラ18の走査線の同じライン、例えば、第1と第2のCCDカメラの4ライン目の走査線13の相関値が最大となるように位置関係を定めてもよい。このようにすると、第1のCCDカメラ16と第2のCCDカメラ18の同じラインがおよそ同一平面の走査線が対応するように設置し、さらに相関値が最大となるように位置関係を定めるので、2台のCCDカメラ16、18を効率良く、高精度に設置することができる。
【0123】
また、監視装置1は、2台のCCDカメラ16、18の位置関係または双方の走査線との位置対応関係を定めた後に、2台のCCDカメラ16、18の基線長wが設定値よりもずれた場合でも、予め定めた距離A1を測定すれば、走査線方向のずれ分の補正を行うこともできる。この場合には、第1のCCDカメラ16の光軸と第2のCCDカメラ18の光軸の位置が走査線方向にSだけずれているとすると、前述の式(1)を
a = w × f/(d+S) ………(4)
とすることで走査線方向のずれを補正できる。
【0124】
このようにすれば、監視装置1は、正確に人物の手12aまでの距離を測定できるだけでなく、温度変化や経時変化があってCCDカメラが僅かに動いたとしても、例えば、床の模様等を使って予め定めた距離A1を測定することにより、正確さを維持することができる。また、この補正は、所定期間毎に繰り返し実行するとよい。
【0125】
以上では、2台のCCDカメラ16、18の各々の走査線が対応するように設置する、または対応する走査線を選択する場合で説明したが、予め2台のCCDカメラ16、18の各々の走査線が対応するように調整し、固定したものを用いるようにしてもよい。このようにすると、2台のCCDカメラ16、18は、距離センサと同じような感覚で扱うことができるので、2台のCCDカメラ16、18の設置が非常に簡便になる。
【0126】
以上のように監視装置1は、見えないカーテン領域にどの程度の大きさの人物12又は手12aが侵入し、どのような人物12又は手12aの状態(どの位置で、立っている、座っている、倒れている)にあるか、また、その人物12は動いているか、停止しているのか、退出したかといった一連の動きを簡単な装置で追従することができる。この場合、基準距離からの差異を取得しているため、距離が比較的正確でなくても状態の判断に使うことはできる。
【0127】
また、監視装置1は、差画像を用いるため、例えば、人物12に動きが無くなった場合には、領域の特定ができなくなるが、画像フレームの間隔を時間的に伸ばす等の方法で、一連の動きから総合的に人物12の状態の判定をすることができる。
【0128】
したがって、静止しているまたは動きがゆっくりした人物12の存在も自動的に監視できる。例えば、見えないカーテン領域に侵入した人物12や手12a等が動きの少ない場合に有効である。
【0129】
さらに、見えないカーテン領域の中に人物12又は手12aが存在していない状態の場合の床面や壁までの距離を基準距離として設定しておき、その状態からの監視対象物の変化を追うことで、人物12の状態を判断することができる。
【0130】
以上のような本実施の形態によれば、見えないカーテン領域の中の人物12や手12aの状態を判断して、人物12又は手12aが所定方向に移動していることや、不法侵入者が侵入しているといった監視を正確かつ非常に容易に行うことができる。しかも、CCDカメラより画像フレーム全体の情報を取得し処理することがないため、複雑かつ大容量の画像処理を必要とせず、比較的簡単なデジタル回路やアナログ回路、もしくはこれらの組み合わせで、非常に安価な装置を構築することができる。また抽出する走査線は、人物12や手12aのプライバシーを守れる程度であるので、公共の施設での状態監視において非常に有効である。
【0131】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、監視空間10に向けて設置され、第1の時刻と第1の時刻から所定の時間だけ遅れた第2の時刻とに監視対象物12を撮像する第1の撮像装置16と、第1の撮像装置から所定の間隔だけ離して、監視空間10に向けて設置され、第1の時刻と第2の時刻とに監視対象物12を撮像する第2の撮像装置18と、第1の時刻に撮像された画像と第2の時刻とに撮像された画像との差画像を形成する差画像形成部62と、差画像形成部62で形成された、第1の撮像装置16による像の差画像24と第2の撮像装置18による像の差画像25に基いて、監視対象物12の位置を演算する監視対象物の位置演算部30と、位置演算部30の演算結果に基いて、監視対象物12が監視空間10方向への接近を検知し検知信号を出力する接近報知部32と、を備えるため、作業者の作業スペースを占有せずに、高精度の監視対象物の高さと移動方向の変化を監視する監視装置及び監視方法を提供する、という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である監視装置の模式的な斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態である監視装置の模式的平面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態である監視装置の模式的な斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態の監視装置のフローチャート図である。
【図5】本発明の実施の形態の監視装置のブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態の模式的な平面図である。
【図7】本発明の実施の形態の模式的な平面図である。
【符号の説明】
1   監視装置
2   制御装置
10   監視領域
12a   手
12   人物
16   撮像装置
18   撮像装置
19   撮像装置用インターフェイス
20   撮像信号記憶部
21   撮像信号記憶部
22   撮像信号記憶部
23   撮像信号記憶部
24   差画像記憶部
25   差画像記憶部
27   移動距離記憶部
28   マスクアドレス記憶部
30   演算部
32   報知部
34   制御部
42   外縁部
43   内縁部
50   マスク領域
56   マスク領域
57   カーテン領域
60   センサ制御部
62   差画像形成部
64   相関出力演算部

Claims (7)

  1. 三次元の監視空間に侵入する監視対象物を検出し検出信号を出力する監視装置であって;
    前記監視空間に向けて設置され、第1の時刻と前記第1の時刻から所定の時間だけ遅れた第2の時刻とに前記監視対象物を撮像する第1の撮像装置と;
    前記第1の撮像装置から所定の間隔だけ離して、前記監視空間に向けて設置され、前記第1の時刻と前記第2の時刻とに前記監視対象物を撮像する第2の撮像装置と;
    前記第1の時刻に撮像された画像と前記第2の時刻とに撮像された画像との差画像を形成する差画像形成部と;
    前記差画像形成部で形成された、前記第1の撮像装置による像の差画像と前記第2の撮像装置による像の差画像に基いて、前記監視対象物の位置を演算する監視対象物の位置演算部と;
    前記位置演算部の演算結果に基いて、前記監視対象物が前記監視空間方向への接近を検知し前記検知信号を出力する接近報知部と;
    を備える監視装置。
  2. 前記監視空間に設定したマスク領域をマスク画像処理し、前記監視対象物の接近を検知するマスク画像処理部をさらに備える請求項1に記載の監視装置。
  3. 前記位置演算部は、前記監視対象物の位置の経時的変化を検出し前記監視対象物の移動方向を演算する請求項1乃至請求項2の何れか1項に記載の監視装置。
    監視装置及び監視方法
  4. 三次元の監視空間に侵入する監視対象物を検出し検出信号を出力する監視装置であって;
    前記監視空間に向けて設置され、前記監視対象物までの距離を検出する距離検出装置と;
    前記距離検出装置で検出される距離に、該距離検出装置から見た方向ごとに所定の閾値を設定することにより、前記監視空間と前記監視対象物とを仕切るカーテン領域を設定する制御装置とを備える;
    監視装置。
  5. 三次元の監視空間への監視対象物の浸入を監視する監視方法であって;
    所定の位置から前記監視対象物までの距離を検出する距離検出工程と;
    前記検出工程で検出される距離と前記所定の位置から見た方向ごとに設定する複数の所定の閾値とを比較する比較工程と;
    前記比較工程で、前記監視対象物までの距離が前記閾値を超えたと判断されたとき検知信号を出力する信号出力工程とを備え;
    前記設定された複数の所定の閾値は全体として前記監視空間と前記監視対象物とを仕切るカーテン領域を設定する;
    監視方法。
  6. 三次元の監視空間に接近する監視対象物を検知し検知信号を出力する監視方法であって;
    前記監視空間を撮像した複数の像に基づき差画像を形成し、前記監視対象物の高さ及び移動方向を演算する監視対象物の移動演算工程と;
    前記移動演算工程の演算結果に基いて、前記監視対象物が監視領域への接近を検知し前記検知信号を出力する接近報知工程と;
    を備える監視方法。
  7. 前記監視空間に設定したマスク領域をマスク画像処理し、前記監視対象物の接近を検知するマスク画像処理工程をさらに備える請求項6に記載の監視方法。
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