JP3862653B2 - 吸収性物品及びそのための液透過性シート - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、布様外観を呈するとともに、好ましくは立体感に富み、タオル地のような柔らかい風合いを有する表面シートを使用した吸収性物品及びそのための液透過性シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、吸収性物品の表面材として、肌への接触面積を低減させることにより湿り感を抑える、或いは質感を出すと共に感触性を高めるなど種々の目的に応じて適宜のエンボスパターンが付与されたものが市場に提供されている。この種のものとしては、例えば下記特許文献1〜4などを挙げることができる。
【0003】
特許文献1では、平面部を有しないように多数の畝部と溝部とが交互に配列されており、上記畝部は凸状に湾曲し且つ上記溝部は凹状に湾曲しており、上記溝部は間隔をおいて配置された多数の開孔を有している不織布を表面シートとして使用した吸収性物品が開示されている。
【0004】
また、特許文献2では、頂部と該頂部の両側に連なって表面シートの裏面側へ曲がる両側壁部とから形成され、断面が下向きU字状を有し、互いに離間して縦方向に延びる複数の第1リブと、頂部を有し前記第1リブの両側壁部の間に連なって互いに離間する複数の第2リブとから構成され、前記第1リブと第2リブとで開孔を画成し、第2リブの頂部が第1リブの頂部よりも低く形成された表面シートが開示されている。
【0005】
特許文献3では、表面シートから凹む多数の融着点からなる多数の融着線を画成し、該融着線が吸収性物品の縦軸に対して斜めに延びて格子模様の凹条溝を形成し、かつ前記融着点が融着線の各交差点間に複数個存在して格子目を形成している吸収性物品が開示されている。
【0006】
特許文献4では、熱可塑性を有し、シート面にメルトパターン(エンボスパターン)が付与されてなるプラスチックシートであって、前記メルトパターンは、プラスチックシートの伸長条件下で、メルトパターンが形成されていない領域を結ぶ略伸長方向の仮想線が直線的に連続せず、ジグザグ状または菱形模様状となるように付与され、プラスチックシート面に前記メルトパターン配列に対応した凹凸状の皺を形成したプラスチックシートが開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開平8−302555号公報
【特許文献2】
実開平10−112号公報
【特許文献3】
特開平7−328060号公報
【特許文献4】
特開2002−160293号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1記載の表面シートの場合には、確かに畝部と溝部とが交互に配列されることにより、シート面に立体感が表出されるようになるけれども、凹凸模様が単調し過ぎるため、布のような柔らかな風合いを醸し出すには至っていない。また、上記特許文献2記載のシート面には立体感が表出されるとともに、柔らかな風合いも同時に表出されるようになるが、第1リブ及び第2リブからなるシート構造が特殊な構造を成し、製造工程が複雑化するため実施化には至っていない。
【0009】
更に、上記特許文献3の吸収性物品の場合には、単に表面シート面に対し機能的に特定の形状のエンボスを付与したに過ぎず、到底、布のような柔らかい風合いを与え得るものではない。上記特許文献4記載のプラスチックシートの場合には、平滑なプラスチックシート面から醸し出される冷たい見栄えや感触を克服し得るものであるけれども、シート面全体にランダムな皺による風合いはアイロンを掛ける前のハンカチなどに近い布地のような外観を呈するものであって、立体感にはやや乏しいものである。
【0010】
そこで本発明の課題は、統一感かつ規則性を有する特定形状のエンボスパターンと開孔パターンの採用により布様外観を呈し、かつ好ましくは立体感に富み、タオル地のような柔らかい風合いを有する表面シートを使用した吸収性物品及びそのための液透過性シートを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性トップシートと、不透液性バックシートとの間に吸収体が介在され、かつ前記透液性トップシートは多数の開孔が形成された多孔シートとされる吸収性物品において、
前記透液性トップシートは、開孔パターンが直交する2軸に対して夫々対称形状とされるとともに、透液性トップシートに付されたエンボスパターンが直交する2軸に対して夫々対称形状とされ、前記エンボスパターンが千鳥状に配置されるとともに、前記開孔パターンの直交2軸の内の一方の軸と、前記エンボスパターンの長手方向軸とが略平行とされ、かつ任意のエンボス列上で隣接する第1及び第2エンボスと、隣接するエンボス列上において前記第1及び第2エンボス間に位置する第3及び第4エンボスの端と前記第1及び第2エンボスの端とを結んだ仮想線とで区画される閉空間の形状が直交する2軸に対して夫々対称形状とされるとともに、前記閉空間の形状と前記開孔パターンとが相似形または近似する形状とされることを特徴とする吸収性物品が提供される。
【0012】
請求項2に係る本発明として、エンボス間のシート領域が表面側に隆起している請求項1記載の吸収性物品が提供される。
【0013】
請求項3に係る本発明として、エンボスの長手方向寸法:p、エンボス列上で隣接するエンボス間の距離:d、エンボス列間の中心距離:x、開孔パターンにおけるエンボスパターンの長手軸方向の開孔寸法:b、開孔パターンにおけるエンボスパターンの長手軸方向と直交する方向の開孔寸法:aとしたとき下式(1)の条件を満たす請求項1〜2いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
【0014】
【数2】
【0015】
請求項4に係る本発明として、エンボス列上で隣接するエンボス間の距離:dは、1mm≦d≦10.0mmである請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
【0016】
請求項5に係る本発明として、開孔パターンにおけるエンボスパターンの長手軸方向の開孔寸法:bに対する、開孔パターンにおけるエンボスパターンの長手軸方向と直交する方向の開孔寸法:aの比(a/b)は、0.39<a/b<2.57である請求項1〜4いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
【0017】
請求項6に係る本発明として、開孔パターンにおけるエンボスパターンの長手軸方向の開孔寸法:bと、エンボスの長手方向寸法:pとはb<pの関係を満たすとともに、開孔パターンにおけるエンボスパターンの長手軸方向と直交する方向の開孔寸法:aと、エンボス列上で隣接するエンボス間の距離:dとはa<dの関係を満たし、かつ任意のエンボス列上で隣接する第1及び第2エンボスと、隣接するエンボス列上において前記第1及び第2エンボス間に配置される第3及び第4エンボスの端と前記第1及び第2エンボスの端とを結んだ仮想線とで区画される閉空間内には開孔が2個以上存在する請求項1〜5いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
【0018】
請求項7に係る本発明として、エンボスパターンとともに、多数の開孔が形成された液透過性シートであって、前記開孔パターンが直交する2軸に対して夫々対称形状とされるとともに、付されたエンボスパターンが直交する2軸に対して夫々対称形状とされ、前記エンボスパターンが千鳥状に配置されるとともに、前記開孔パターンの直交2軸の内の一方の軸と、前記エンボスパターンの長手方向軸とが略平行とされ、かつ任意のエンボス列上で隣接する第1及び第2エンボスと、隣接するエンボス列上において前記第1及び第2エンボス間に位置する第3及び第4エンボスの端と前記第1及び第2エンボスの端とを結んだ仮想線とで区画される閉空間の形状が直交する2軸に対して夫々対称形状とされるとともに、前記閉空間の形状と前記開孔パターンとが相似形または近似する形状とされることを特徴とする液透過性シートが提供される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
【0020】
〈液透過性シート〉
本液透過性シート1は、例えば生理用ナプキン、パンティライナー、おりものシート、失禁パッドなどの吸収性物品の表面材として使用されるものである。素材は不織布またはプラスチックシート、これらを積層したラミネート不織布が使用可能である。この場合、プラスチックシートであっても布様外観を呈するようになるが、タオル地のような風合いを出すためには不織布またはラミネート不織布が好適に使用される。
【0021】
前記不織布を構成する素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。不織布の繊維は、長繊維または短繊維のいずれでもよいが、好ましくはタオル地の風合いを出すため短繊維を使用するのがよい。また、エンボス処理を容易とするために、比較的低融点のポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系繊維のものを用いるのがよい。更には、エンボスの形状を安定させるとともに、より風合いを高めるために、裏面側にセカンドシートとして親水性不織布を積層させるようにしてもよい。このセカンドシートは、表面シートにホットメルト又は熱融着により接合されるのが望ましく、かつエンボス加工は両シートを積層状態としたまま施すようにするのがよい。前記親水性不織布としては、例えば綿、レーヨン等のセルロース繊維、アクリロニトリル、ポリビニルアルコール等の親水性基を有する合成繊維や、ポロエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の疎水性繊維を親水化剤で表面処理して親水性を付与した繊維等を用いることができる。
【0022】
一方、前記プラスチックシートの素材としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、ポリエステル、ナイロン等のポリアミド系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)などを使用することができる。
【0023】
図1に示されるように、本液透過性シート1では、これらの素材シートに対して、特定形状のエンボスパターン2,2…と共に、多数の特定形状の開孔パターン3,3…が形成され、吸収性物品の表面材として使用される。なお、前記開孔を形成するには、合成樹脂シートを軟化温度付近に軟化させて、多数の開孔を有する支持体の上面に位置させた状態で、支持体の下方から吸引したり、支持体の上面から空気圧で加圧し開孔を形成する方法が好適に採用される。
【0024】
具体的には図2に示されるように、前記開孔パターン3が直交2軸3X、3Yに対して夫々対称形状とされるとともに、エンボスパターン2が直交2軸2X、2Yに対して夫々対称形状とされ、前記エンボスパターン2が千鳥状に配置されるとともに、前記開孔パターン3の直交2軸3X、3Yの内の一方の軸3Xと、前記エンボスパターン2の長手方向軸2Xとが略平行とされる。
【0025】
上記開孔パターン3、3…とエンボスパターン2,2…とが付された液透過性シート1においては、特定形状の開孔パターン3と、特定形状のエンボスパターン2とが規則性、すなわちエンボスパターン2,2…が千鳥状配置で、かつ両者が平行な凹凸感のあるパターンで配置されるとともに、エンボスパターン2の長手軸方向に対して直交する方向に対しても、隣接するエンボス列間で、近接する一方側エンボスパターン2の一端と、他方側エンボスパターン2の他端とを結んだ仮想線4があたかも筋状の線となって生じることになり、前記開孔パターン3とエンボスパターン2との統一感と、前記筋状線とが表出する質感により、あたかも平織り織物を連想させる布様外観を呈するようになる。
【0026】
前記直交2軸3X、3Yに対して対称形状とされる開孔パターン3は、例えば図4(a)〜(g)に示されるように、円形、楕円形、正方形、六角形等の偶数多角形、菱形、まゆ形、異形まゆ形などの形状を挙げることができる。
【0027】
また、前記仮想線4は直線にならなくてもよく、例えば図5に示されるように、隣接するエンボス列間で、近接する一方側エンボスパターン2の一端と、他方側エンボスパターン2の他端とがエンボスパターン2の長手軸方向に離間することによりジグザグ状に形成されるものであってもよい。さらに、図6に示されるように、図1のパターンをそのまま所定角度(図示例は45°)だけ回転させ、エンボスパターン2の長手軸方向を傾斜させたパターンとすることでもよい。この場合には綾織り織物を連想させる布様外観を呈するようになる。
【0028】
また、図3に示されるように、エンボス2,2間の液透過性シート1領域が表面側に凸状に隆起していることが望ましい。この隆起部5は結果的に、千鳥格子状または千鳥菱格子状に存在することとなり、この凹凸模様が織りなす厚地織物の質感により、タオル地の様な外観を呈するようになる。
【0029】
さらに、図2において、任意のエンボス列上で隣接する第1及び第2エンボス(21)、(22)と、隣接するエンボス列上において前記第1及び第2エンボス(21)、(22)間に位置する第3及び第4エンボス(23)、(24)の端と前記第1及び第2エンボス(21)、(22)の端とを結んだ仮想線4とで区画される閉空間6の形状も同様に、直交する2軸に対して夫々対称形状とするのが望ましい。前記閉空間6も全体的に統一のとれた形状とすることにより、より布様外観を醸し出すようになる。
【0030】
前記閉空間6の形状は、好ましくは開孔パターン3の形状と相似形状または近似形状とすることにより、より布様に見え易くなる。このような関係を具体的に規定するには、図7に示されるように、エンボスの長手方向寸法:p、エンボス列上で隣接するエンボス間の距離:d、エンボス列間の中心距離:x、開孔パターンにおけるエンボスパターンの長手軸方向の開孔寸法:b、開孔パターンにおけるエンボスパターンの長手軸方向と直交する方向の開孔寸法:aとしたとき下式(1)の条件を満たすようにする。
【0031】
【数3】
【0032】
上式(1)により開孔パターン3と閉空間形状との類似性は規定できるが、各要素は個別的に規定される。例えば、エンボス列上で隣接するエンボス間の距離:dは、1mm≦d≦10.0mm、好ましくは2.5mm≦d≦5.0mmとするのが望ましい。エンボス間距離dが1mm未満である場合には、前記隆起部5の凹凸感が顕在化せず、タオル地のような風合いが出せなくなるとともに、エンボス部の溶着部分の硬さが顕著に感じられるようになり装着感が悪くなる。また、エンボス間距離dが10.0mmを超える場合には仮想線4,4…を連想できず、結果的に閉空間6も連想されず、布様外観が表出されづらくなる。
【0033】
また、開孔パターンにおけるエンボスパターンの長手軸方向の開孔寸法:bに対する、開孔パターンにおけるエンボスパターンの長手軸方向と直交する方向の開孔寸法:aの比(a/b)は、0.39<a/b<2.57、好ましくは0.67≦a/b≦1.50であることが望ましい。開孔パターンの縦横比が上記数値範囲外、すなわち扁平率が高すぎる場合には、開孔形が潰れて見えるため、閉空間6と開孔パターン3との類似性が連想されづらくなる。
【0034】
更に、開孔パターン3におけるエンボスパターン2の長手軸方向の開孔寸法bと、エンボスパターン2の長手方向寸法pとはb<pの関係を満たすとともに、開孔パターン3におけるエンボスパターン2の長手軸方向と直交する方向の開孔寸法aと、エンボス列上で隣接するエンボス間の距離dとはa<dの関係を満たし、かつ前記閉空間6内には開孔3が2個以上、好ましくは4個以上存在することが望ましい。開孔の数が多いほど閉空間6と開孔パターン3との類似性を連想され易くなり、布様に見え易くなる。
【0035】
〈生理用ナプキン〉
次に、前述した液透過性シート1を生理用ナプキンの表面材として使用する場合について詳述する。
【0036】
生理用ナプキン10は、例えば図8に示されるように、不透液性裏面シート11と、透液性表面シート12(以下、単に表面シートともいう。)との間に、吸収体14または同図に示すように、前記吸収体14とこれを囲繞するクレープ紙15とからなる吸収体ユニット13が介在された構造となっている。図示例では、前記透液性表面シート12として、本発明に従って特定のエンボスパターン2,2…と、特定の開孔パターン3,3…とが形成された液透過性シート1が用いられている。また、透液性表面シート12と、前記吸収ユニット13との間には、体液の拡散・吸収と、体液の逆戻りを防止するために、親水性不織布からなるセカンドシート16を介在するのが望ましい。このセカンドシート16としては、高低差を出し易いエアスルー不織布とするのが良い。なお、このセカンドシート16は、予め前記表面シート12と積層させ一体化し、同時にエンボスを掛けるようにするのが望ましい。
【0037】
前記不透液性裏面シート11は、ポリエチレン、ポリプロピレン等の少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが好適に用いられる傾向にある。
【0038】
前記吸収体14としては、体液を吸収・保持し得るものであれば良く、通常はフラッフ状パルプ中に吸収性ポリマー粉末を混在したものが吸収機能および価格の点から好適に使用される。前記吸収体14は、形状保持、および経血等を速やかに拡散させるとともに、一旦吸収した経血等の逆戻りを防止するためにクレープ紙15によって囲繞するのが望ましい。また、吸収体14の平面形状は、図示されるように、小判状としてもよいし、或いは股間部への当たりを和らげるためにフィットカット形状(ひょうたん形状)としてもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上詳説のとおり本発明によれば、統一感かつ規則性を有する特定形状のエンボスパターンと開孔パターンの採用により布様外観を呈するようになるとともに、好ましくは凹凸模様を付すことにより、立体感に富みタオル地のような柔らかい風合いを有する表面シートを使用した吸収性物品又は液透過性シートを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る液透過性シート1のエンボスパターン2と開孔パターン3を示す平面図である。
【図2】 その要部拡大図である。
【図3】 図2のIII−III線矢視図である。
【図4】 開孔パターン3として採用可能な開孔形状例を示す図である。
【図5】 エンボスパターン2と開孔パターン3の他例を示す平面図である。
【図6】 エンボスパターン2と開孔パターン3の他例を示す平面図である。
【図7】 エンボスパターン2と開孔パターン3との類似性を保つための寸法数値限定に係る模式図である。
【図8】 本液透過性シート1を表面材として使用した生理用ナプキン10の斜視図である。
【符号の説明】
1…液透過性シート、2…エンボスパターン、3…開孔パターン、4…仮想線、5…隆起部、6…閉空間、10…生理用ナプキン
Claims (7)
- 透液性トップシートと、不透液性バックシートとの間に吸収体が介在され、かつ前記透液性トップシートは多数の開孔が形成された多孔シートとされる吸収性物品において、
前記透液性トップシートは、開孔パターンが直交する2軸に対して夫々対称形状とされるとともに、透液性トップシートに付されたエンボスパターンが直交する2軸に対して夫々対称形状とされ、前記エンボスパターンが千鳥状に配置されるとともに、前記開孔パターンの直交2軸の内の一方の軸と、前記エンボスパターンの長手方向軸とが略平行とされ、かつ任意のエンボス列上で隣接する第1及び第2エンボスと、隣接するエンボス列上において前記第1及び第2エンボス間に位置する第3及び第4エンボスの端と前記第1及び第2エンボスの端とを結んだ仮想線とで区画される閉空間の形状が直交する2軸に対して夫々対称形状とされるとともに、前記閉空間の形状と前記開孔パターンとが相似形または近似する形状とされることを特徴とする吸収性物品。 - エンボス間のシート領域が表面側に隆起している請求項1記載の吸収性物品。
- エンボス列上で隣接するエンボス間の距離:dは、1mm≦d≦10.0mmである請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品。
- 開孔パターンにおけるエンボスパターンの長手軸方向の開孔寸法:bに対する、開孔パターンにおけるエンボスパターンの長手軸方向と直交する方向の開孔寸法:aの比(a/b)は、0.39<a/b<2.57である請求項1〜4いずれかに記載の吸収性物品。
- 開孔パターンにおけるエンボスパターンの長手軸方向の開孔寸法:bと、エンボスの長手方向寸法:pとはb<pの関係を満たすとともに、開孔パターンにおけるエンボスパターンの長手軸方向と直交する方向の開孔寸法:aと、エンボス列上で隣接するエンボス間の距離:dとはa<dの関係を満たし、かつ任意のエンボス列上で隣接する第1及び第2エンボスと、隣接するエンボス列上において前記第1及び第2エンボス間に配置される第3及び第4エンボスの端と前記第1及び第2エンボスの端とを結んだ仮想線とで区画される閉空間内には開孔が2個以上存在する請求項1〜5いずれかに記載の吸収性物品。
- エンボスパターンとともに、多数の開孔が形成された液透過性シートであって、前記開孔パターンが直交する2軸に対して夫々対称形状とされるとともに、付されたエンボスパターンが直交する2軸に対して夫々対称形状とされ、前記エンボスパターンが千鳥状に配置されるとともに、前記開孔パターンの直交2軸の内の一方の軸と、前記エンボスパターンの長手方向軸とが略平行とされ、かつ任意のエンボス列上で隣接する第1及び第2エンボスと、隣接するエンボス列上において前記第1及び第2エンボス間に位置する第3及び第4エンボスの端と前記第1及び第2エンボスの端とを結んだ仮想線とで区画される閉空間の形状が直交する2軸に対して夫々対称形状とされるとともに、前記閉空間の形状と前記開孔パターンとが相似形または近似する形状とされることを特徴とする液透過性シート。
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