JP6320184B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
本発明は、吸収体が耐久性と柔軟性の両方を兼ね備えた吸収性物品を提供することを課題とする。
本発明は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、トップシートとバックシートとの間に設けられた液保持性の吸収体とを含む縦長の吸収性物品であって、吸収体はパルプ繊維と合成繊維と吸水性高分子とを含むシートであり、吸収体に圧着部が点在し、圧着部とそれに最も近い隣の圧着部との間の距離のうち、その距離が最大の最大圧着部間距離よりも、合成繊維の平均長さが長いことを特徴とする。
図3の60度千鳥配列において、圧着部9aに着目すると、圧着部9aの隣の圧着部は圧着部9b、9c、9d、9e、9f、9gの6個である。この配列では、6個の隣の圧着部9b、9c、9d、9e、9f、9gはいずれも圧着部9aと等間隔の位置にあるので、6個の隣の圧着部9b、9c、9d、9e、9f、9gはいずれも圧着部9aに最も近い隣の圧着部に該当する。圧着部9aとそれに最も近い隣の圧着部9b、9c、9d、9e、9f、9gとの間の距離は、Lb、Lc、Ld、Le、Lf、Lgである。この配列では、すべての圧着部について、それに最も近い隣の圧着部との間の距離は等しい。すべての圧着部について、それに最も近い隣の圧着部との間の距離が等しい場合は、その距離が最大圧着部間距離である。この配列では、最大圧着部間距離はLb、Lc、Ld、Le、Lf、Lgの長さである。
図4の配列は、角千鳥配列の変形であるが、上方部分と下方部分で圧着部と圧着部の間の間隔が異なっている。圧着部9mに着目すると、圧着部9mに最も近い隣の圧着部は圧着部9n、9o、9p、9qの4個であり、圧着部9hとそれに最も近い隣の圧着部との間の距離はLn、Lo、Lp、Lqである。圧着部9rに着目すると、圧着部9rに最も近い隣の圧着部は圧着部9s、9tの2個であり、圧着部9rとそれに最も近い隣の圧着部との間の距離はLs、Ltである。Ls、Ltの長さはLn、Lo、Lp、Lqの長さに等しい。圧着部9uに着目すると、圧着部9uに最も近い隣の圧着部は圧着部9r、9v、9w、9xの4個であり、圧着部9uとそれに最も近い隣の圧着部との間の距離はLr、Lv、Lw、Lxである。したがって、この配列の場合は、圧着部とそれに最も近い隣の圧着部との間の距離は、Ln、Lo、Lp、Lq、Ls、Ltの長さとLr、Lv、Lw、Lxの長さの2種類があることになる。Lr、Lv、Lw、Lxの長さはLn、Lo、Lp、Lq、Ls、Ltの長さよりも大きいので、この配列の場合の最大圧着部間距離はLr、Lv、Lw、Lxの長さである。
図4の配列の場合は、圧着部とそれに最も近い隣の圧着部との間の距離が2種類であるが、圧着部とそれに最も近い隣の圧着部との間の距離が3種類以上ある場合は、3種類以上の距離のうち最も大きいものが最大圧着部間距離となる。
合成繊維の平均長さは、好ましくは最大圧着部間距離の1.5〜8倍であり、より好ましくは2〜7倍であり、さらに好ましくは3〜6倍である。合成繊維の平均長さが長すぎると、合成繊維の開繊性が著しく低下し、吸収体が開繊されていない合成繊維を含むことになり、吸収体の均一性が低下する傾向がある。
圧着部と圧着部の間隔は、長手方向と幅方向で均等であることが好ましいが、長手方向の間隔を幅方向の間隔よりも広くすることにより、長手方向においてより柔軟にすることができる。
図7に、股間部に長手方向に長い圧着部を配置し、腹部および臀部に幅方向に長い圧着部を配置した吸収体の例を示す。股間部では、幅方向の連結を重視して、長手方向に長い圧着部が配置されている。股間部に配置された長手方向に長い圧着部は、付随的に、股間部で圧縮を受けた際の折り曲げ誘導にもなり、また液体の長手方向への拡散も実現し得るという効果もある。
本発明の吸収性物品は液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートと液保持性の吸収体とを含む。
繊維はランダムに配置され、繊維の方向は長手方向にも幅方向にも延出して存在する。
パルプ繊維としては、パルプ、たとえば、針葉樹または広葉樹を原料として得られる木材パルプ、非木材パルプが挙げられる。特に好ましくは、繊維長3mm程度の粉砕パルプである。
吸水性高分子とは、SAP(superabsorbent polymer)とも呼ばれ、水溶性高分子が適度に架橋した三次元網目構造を有するもので、数百倍〜千倍の水を吸収するが、本質的に水不溶性であり、一旦吸収された水は多少の圧力を加えても離水しないものであり、デンプン系、アクリル酸系、アミノ酸系の吸水性高分子が市販されている。
吸収体中の吸水性高分子の含有量は、パルプ繊維100質量部に対し、好ましくは5〜80質量部であり、より好ましくは10〜60質量部であり、さらに好ましくは20〜40質量部である。吸水性高分子の含有量が少なすぎると、吸収体の吸液性が不十分になる傾向がある。吸水性高分子の含有量が多すぎると、圧着部が硬くなりやすい。
なお、パルプ繊維の平均長さとは、重さ加重平均長さを意味し、メッツォオートメーション(metso automation)社製のカヤーニファイバーラボファイバープロパティーズ(オフライン)[kajaaniFiberLab fiber properties(off-line)]により測定されるL(w)値をいう。
なお、圧着部を付与する前の吸収体の厚さ(mm)は、株式会社大栄科学精器製作所製厚み計FS−60DS(測定面:直径44mmの円,測定圧:3g/cm2)を用いて、標準状態(温度23±2℃,相対湿度50±5%)において、試料の5箇所の異なる部位を3g/cm2で加圧し、加圧10秒後の厚さを測定し、5箇所の測定値の平均値を吸収体の厚さとすることにより、測定することができる。
圧着部を有する吸収体の厚さ(mm)は、吸収体の厚さ方向に平行な断面を顕微鏡で観察することにより、測定することができる。
なお、坪量は、JIS L 1913:2010の「6.2 単位面積当たりの質量(ISO法)に従って測定する。
吸収体の見掛け密度は、吸収体の坪量と厚さとから算出することができる。
図8は、合成繊維シートを含む吸収性物品の模式断面図である。合成繊維シート10は吸収体のトップシート側の面に配置され、好ましくは接着剤で接合されている。図8の実施形態では、合成繊維シートは吸収体のトップシート側の面に配置されているが、吸収体のバックシート側の面に配置されていてもよいし、吸収体の両面に配置されていてもよい。図8の実施形態では、合成繊維シート10の幅は、吸収体の幅に比べ若干小さいが、吸収体の幅と同じでもよい。合成繊維シート10の長手方向の長さは、好ましくは、吸収体の長手方向の長さと同じである。
合成繊維シートは、合成繊維で構成されたシートであれば、特に限定されないが、合成繊維からなる不織布、織布を例示することができ、不織布としては、スパンレース不織布、エアスルー不織布などを挙げることができる。合成繊維としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリブチレン等のポリオレフィン;エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、アイオノマー樹脂;ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリブチレンテレフタラート(PBT)、ポリトリメチレンテレフタラート(PTT)、ポリ乳酸等のポリエステル;ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド等の単一繊維や複合繊維が挙げられる。合成繊維シートは、吸収体のトップシート側の面に配置する場合は、液透過性であることが必要であるが、吸収体のバックシート側の面に配置する場合は、液不透過性であってもよい。
図9は、本発明の吸収性物品の製造装置の1つの例を示す図である。
なお、図9では、パルプ繊維と合成繊維とは、区別して表現されていない。
回転するサクションドラム101の周面101aには、吸収体材料を詰める型として、周面101aからサクションドラムの中心に向かって延びる、複数の凹部102が、所定のピッチで形成されている。サクションドラム101が回転して凹部102が材料供給部103へ進入すると、サクション部104の吸引により、材料供給部103から供給された吸収体材料が、凹部102に堆積する。
フード103a付きの材料供給部103は、サクションドラム101を覆うように形成されており、材料供給部103は、パルプ繊維と合成繊維との混合物105を空気搬送により凹部102に供給する。また、材料供給部103は、吸水性高分子106を供給する吸水性高分子供給部107を備えており、凹部102に対して吸水性高分子106を供給する。パルプ繊維と合成繊維との混合物105および吸水性高分子106(以下「吸収体原料」ともいう。)は、混合状態で凹部102に堆積され、凹部102に吸収体108が形成される。
キャリアシート110は、後に、吸収体と液不透過性層との間の合成繊維シートを形成するが、体液吸収性物品が合成繊維シートを有しない実施形態では、液透過性層、液不透過性層、所望による補助シート等をキャリアシートとして用いることができる。
次いで、キャリアシート110に載せられた吸収体108は、一対のエンボスロール111,112によりエンボス加工され、圧着部9が形成される。一対のエンボスロールは、たとえば、パターニングされた凸部を有するロール112とフラットロール111とで構成することができる。凸部を有するロール112は、好ましくは、キャリアシート(合成繊維シート)側に配置する。
エンボス加工は室温で行ってもよいが、好ましくは加熱状態で行う。加熱状態で行うときは、エンボスロールの表面温度は、好ましくは80〜160℃、より好ましくは100〜150℃、さらに好ましくは120〜140℃である。エンボスロールの表面温度が低すぎると合成繊維同士を十分に接合することができなくなり、高すぎると圧着部以外の合成繊維も溶融してしまい、吸収体が硬くなってしまうためである。エンボスロールの凸部の先端とフラットロールの隙間は、好ましくは0〜1mm、より好ましくは0.01〜0.5mm、さらに好ましくは0.05〜0.3mmに設定する。エンボス加工の処理時間は、好ましくは0.0001〜5秒であり、より好ましくは0.005〜2秒であり、さらに好ましくは0.005〜1秒である。
2 トップシート
3 バックシート
4 吸収体
5 ウイング
6 パルプ繊維
7 合成繊維
8 吸水性高分子
9 圧着部
10 合成繊維シート
101 サクションドラム
102 凹部
103 材料供給部
104 サクション部
105 パルプ繊維と合成繊維との混合物
106 吸水性高分子
107 吸水性高分子供給部
108 吸収体
109 塗工機
110 キャリアシート
111,112 エンボスロール
113,114 ロール
115 トップシート
116,117 ロール
118 バックシート
119,120 カッターロール
Claims (5)
- 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、トップシートとバックシートとの間に設けられた液保持性の吸収体とを含む縦長の吸収性物品であって、
吸収体はパルプ繊維と合成繊維とを含んでおり、吸収体に圧着部が点在し、圧着部とそれに最も近い隣の圧着部との間の距離のうち、その距離が最大の最大圧着部間距離よりも、合成繊維の平均長さが長く、かつ
吸収体の少なくとも片面に合成繊維シートが配置され、圧着部は合成繊維シートと吸収体のみを一緒に圧着することにより形成されたものであることを特徴とする吸収性物品。 - 合成繊維の平均長さが最大圧着部間距離の1.5〜8倍であることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
- 一つの圧着部の面積が0.5〜10mm2であることを特徴とする請求項1または2に記載の吸収性物品。
- 圧着部において合成繊維が熱融着していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 吸収体の厚さ方向から見た圧着部の形状が略円形状であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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