JP3862637B2 - データ圧縮方法,装置,画像処理装置および画像形成装置 - Google Patents

データ圧縮方法,装置,画像処理装置および画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ圧縮技術に関し、特に、これに限定する意図ではないが、原稿画像を表す画像データを圧縮する画像データ圧縮に関する。この技術は、画像データの転送,蓄積(記憶)において、データ量の低減のために用いることができる。例えば、原稿スキャナ,デジタルカメラ,CG(Computer Graphics)の画像データの圧縮に用いる。
【0002】
【従来技術】
多階調(多値)の画像データは、1ピクセルの輝度又は濃度を表わすデータすなわち画像データが、たとえば256階調を表現できる8ビット構成であるなど、複数ビット構成であるので、1枚の原稿或いは一枚の写真の画像を表す画像データ量は、膨大である。したがって多種多様なデータ圧縮方法が提案されている。
【0003】
例えば特開平8−336163号公報には、プロック単位でRGBカラー画像データをデータ圧縮する符号化を開示し、特開平10−191338号公報は、画像データに離散コサイン変換を施して係数データをえて、係数データに基づいて係数を分析して、係数分析データに基づいて画像データを間引き、間引いた結果の画像データと係数分析データを圧縮データとするDCT方式の圧縮方法を開示している。特開2002−163658号公報は、画像データが表す画像が自然画像か人口画像かを判定して、自然画像領域はJPEGで、人工画像領域はランレングス符号化で、画像データを圧縮する、画像特性対応のデータ圧縮を開示している。
【0004】
ところでランレングス符号化は、白黒など2値画像データの、同一値が連続するラン(画素数)すなわち画像データの先行の変化点から次の変化点までのランを表わすデータに、該ラン領域の画像データを変更するので、2値画像データを高圧縮率で圧縮できて、しかも原画像を正確に再現できる。しかしながら多値画像データの場合には、同一値を表わす画像データが連続する確率は2値画像データの場合よりも大幅に少ないので、圧縮率は格段に低下する。前記特開2002−163658号公報のランレングス符号化は、人工画像では色数が少なく、色の切換りが鮮鋭である点に着目して、カラー画像データが表わす色(特性値)が同一のランのカラー画像データを、その色とランに変換する。すなわち、ランレングス符号化を人工画像領域に限定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、多値データを、正確に再現できる圧縮データに、高い圧縮率で変換することを第1の目的とし、多値画像データに関しては、白黒多値画像データおよびカラー成分多値画像データのいずれも正確に再現できる圧縮データに、高い圧縮率で変換することを第2の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1)複数ラインの多値画像データで表される2次元分布の画像の各部の特徴を検出して特徴別の領域情報を生成し、各ライン上の画像データの連なりが、一連の所定長のデータ推移を表す複数の既知パターンの中の、画像特徴に宛てられたパターンに該当するかを検索して該当箇所をそのパターンIDと始点画像データを含む圧縮データ(B,C型)に変換し、該当しない箇所は、データ推移範囲を不定長に取る推移パターンの何れに該当するか検索して、同一画像データ又は同一差分値の連続パターンは、パターンIDと始点画像データおよびパターン終点位置を含む圧縮データ(A,D型)に、何れでもないと、隣り合うデータ間の差分値を摘出して、パターンID,始点画像データおよび差分値を表わすデータE型)に変換する、画像データ圧縮方法。
【0007】
なお、理解を容易にするためにカッコを付記してその内に、図面に示し後述する実施例の対応要素または対応事項の符号もしくは対応事項を、例示として参考までに示す。
【0008】
始点画像データを圧縮データの1成分にするので、前記該当箇所に適用する既知パターンは例えば、図13の(a)に示すタイプNo.3(C型)および図13の(b)に示すタイプNo.5(B型)のように、一連のデータ推移の各データ値は規定せず、差分値およびラン(一連の画素数)を規定する差分値分布にすることができる。
【0009】
この場合、例えば図13の(a)に示すタイプNo.3(C型)のパターンは、7画素に渡って同一差分値で画像データが変化するパターンであり、タイプNo.3を規定するデータに、該差分値(第1データ)およびラン(7画素を表す第2データ)があれば、圧縮のときには、ライン上に連続する画像データの隣り合う画素間の差分データを算出して、第1データが表わす差分値が第2データが表すラン(画素数)で連続する箇所の、先頭の画像データを始点画像データとし、タイプNo.3を表わすパターンIDを、該箇所の圧縮データとする。伸張では、始点画像データを該当箇所の第1画素(始点画素)の画像データとし、パターンID(タイプNo.3)のパターンを規定する第1データが表わす差分値を、第1画素(隣接先行画素)の画像データに加えた値を該当箇所の第2画素(隣接後行画素)の画像データとし、同様な画像データ演算と画素への割り当てを、パターンID(タイプNo.3)のパターンを規定する第2データが表わすラン数(7)まで繰り返すことにより、伸張において、圧縮前の一連の画像データがそのとおり再生する。
【0010】
また、例えば図13の(b)に示すタイプNo.5(B型)のパターンは、一連8画素(8ラン)の間の6個の不定差分値によって画像データの推移が表されるものであり、タイプ6を規定するデータに、6個の差分値1〜6があれば、圧縮のときには、ライン上に連続する画像データの隣り合う画素間の差分データを算出して、前記6個の差分値1〜6がその順に分布する個所の、先頭の画像データを始点画像データとし、タイプNo.5を表わすパターンIDを、該箇所の圧縮データとする。伸張では、始点画像データを該当箇所の第1画素の画像データとし、パターンID(タイプNo.5)のパターンを規定する6個の差分値1〜6の第1番の差分値1を、第1画素(隣接先行画素)の画像データに加えた値を該当箇所の第2画素(隣接後行画素)の画像データとし、第2番の差分値2を、第2画素(隣接先行画素)の画像データに加えた値を該当箇所の第3画素(隣接後行画素)の画像データとし、同様な画像データ演算と画素への割り当てを、最後の第6番の差分まで繰り返すことにより、伸張において、圧縮前の一連の画像データがそのとおり再生する。上述のように圧縮前の画像データを正確に再生することができる。また、圧縮から伸張までの受け渡しデータすなわち圧縮データが、パターンIDと始点画像データを表わすものとなり、高い圧縮率を得ることができる。
【0011】
前記該当しない箇所に適用する既知パターンの一連のデータ推移の1つは例えば、隣り合うデータ間の差分値が一定の一連のデータ推移であり、それがあるとそれを、その連なりの終点(終点X座標),パターンID,始点画像データおよび前記一定の差分値を含む圧縮データ(D型)に変換する。始点画像データのみならず、終点(終点X座標)および一定の差分値を圧縮データの成分にするので、既知パターンは例えば図13の(a)に示すタイプNo.2(D型)のように、一連のデータ推移の各データ値は規定せず、値は不問の同一差分値(勾配が一定)および終点(ラン:画素数)で規定される線形グラデーションであり、圧縮のときには、ライン上に連続する画像データの隣り合う画素間の差分データを算出して、値は不問の同一差分値(勾配が一定)が連続する箇所の、尾端の画素位置を終点(先頭からのラン:画素数),タイプNo.2を表わすパターンID,始点画像データ(先頭の画像データ)および同一差分値(1差分値)を、該箇所の圧縮データとする。伸張では、始点画像データを該当箇所の第1画素(始点画素)の画像データとし、差分値を、第1画素(隣接先行画素)の画像データに加えた値を該当箇所の第2画素(隣接後行画素)の画像データとし、同様な画像データ演算と画素への割り当てを、終点(ラン:画素数)まで繰り返すことにより、伸張において、圧縮前の一連の画像データがそのとおり再生される。
【0012】
これは、色々な勾配(差分値)かつ色々な長さ(ラン:画素数)の線形グラデーションを圧縮符号化するものであり、勾配(差分値)と長さ(ラン)を特定しないので、それらを特定したタイプNo.3(C型)よりも汎用性が高く、タイプNo.3(C型)から少々ずれたパターンの圧縮を行う。
【0013】
前記該当しない箇所に適用する既知パターンの一連のデータ推移のもう1つは例えば、隣り合うデータが同一のデータ推移であり、それがあるとそれを、その連なりの終点(終点X座標),パターンIDおよび始点画像データを含む圧縮データ(A型)に変換する。画像データが隣接画素間で同一であることは、差分値が0であることであり、この態様は、上記タイプNo.2(D型)の態様の差分値を0とするものにして、圧縮データの成分から除外したものに該当し、多値画像データのランレングス符号化である。画像上の文字領域や写真領域では、同一値の画像データが連続するランは短く、データ圧縮効果が低いが、文字や写真の無い空白領域では、全白など同一値の画像データが長く連続するので、データ圧縮率が格段に高い。
【0014】
前記該当しない箇所に適用する既知パターンの一連のデータ推移のもう1つは例えば、隣り合うデータ間の差分値が変動する一連のデータ推移であり、それがあるとそれを、そのパターンID,始点画像データおよび各差分値を含む圧縮データ(E型)に変換する。これは上記データ推移(A〜D型)の何れにも該当しない箇所を圧縮符号化するパターンであり、上記データ推移(A〜D型)に合致しない画像データの推移である。圧縮するときには、タイプID,上記データ推移(A〜D型)のいずれかのパターンとなる直前までの箇所の、先頭の画像データ(始点画像データ)と、終点画素までの各隣接画素間の各差分値1〜nを圧縮データとする。伸張するときには、先頭の第1画素に始点画像データを与え、それに第1差分値1を加えた値を第2画素の画像データとし、この画像データに第2差分値2を加えた値を第3画素の画像データとする。以下同様にして、最後の差分値nを加えた値を最後の画素の画像データとする。このタイプのデータ圧縮は、圧縮率は比較的に低いが、濃度変化が細かくランダムな領域の画像データを正確に圧縮する。
【0015】
上記の全てのパターンを用いると、一連の多値データの全てを圧縮データに変換できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(2)前記該当箇所に適用する既知パターンの一連のデータ推移の1つは、該一連のデータの隣り合うデータ間の差分値の、一連方向の分布が、網点表現の写真領域に多く現れる規則的なパターンとなるもの(B型)である、上記(1)に記載の画像データ圧縮方法。これは、上記(1)で、図13の(b)に示すタイプNo.5(B型)のパターンを例示して説明した態様であり、上記のように、圧縮前の画像データを正確に再生することができ、また、高い圧縮率を得ることができる。
【0017】
(3)前記該当箇所に適用する既知パターンの一連のデータ推移の1つは、該一連のデータの数が既定数(b)かつ隣り合うデータ間の差分値が同一(a)のパターンとなるもの(C型)である、上記(1)又は(2)に記載の画像データ圧縮方法。これは、上記(1)で、図13の(a)に示すタイプNo.3(C型)のパターンを例示して説明した態様であり、上記のように、圧縮前の画像データを正確に再生することができ、また、高い圧縮率を得ることができる。
【0018】
(4)前記該当しない箇所に適用する既知パターンの一連のデータ推移の1つは、隣り合うデータ間の差分値が一定の一連のデータ推移であり、それがあると該連なりを、その終点(終点X座標),パターンID,始点画像データおよび前記一定の差分値を含む圧縮データ(D型)に変換する、上記(1)乃至(3)のいずれか1つに記載のデータ圧縮方法。
【0019】
始点画像データのみならず、終点(終点X座標)および一定の差分値を圧縮データの成分にするので、既知パターンは例えば図13の(a)に示すタイプNo.2(D型)のように、一連のデータ推移の各データ値は規定せず、値は不問の同一差分値(勾配が一定)および終点(ラン:画素数)で規定される線形グラデーションであり、圧縮のときには、ライン上に連続する画像データの隣り合う画素間の差分データを算出して、値は不問の同一差分値(勾配が一定)が連続する箇所の、尾端の画素位置を終点(先頭からのラン:画素数),タイプNo.2を表わすパターンID,始点画像データ(先頭の画像データ)および同一差分値(1差分値)を、該箇所の圧縮データとする。伸張では、始点画像データを該当箇所の第1画素(始点画素)の画像データとし、差分値を、第1画素(隣接先行画素)の画像データに加えた値を該当箇所の第2画素(隣接後行画素)の画像データとし、同様な画像データ演算と画素への割り当てを、終点(ラン:画素数)まで繰り返すことにより、伸張において、圧縮前の一連の画像データがそのとおり再生される。
【0020】
これは、色々な勾配(差分値)かつ色々な長さ(ラン:画素数)の線形グラデーションを圧縮符号化するものであり、勾配(差分値)と長さ(ラン)を特定しないので、それらを特定したタイプNo.3(C型)よりも汎用性が高く、タイプNo.3(C型)から少々ずれたパターンの圧縮を行う。
【0021】
(5)前記該当しない箇所に適用する既知パターンの一連のデータ推移の1つは、隣り合うデータが同一のデータ推移であり、それがあると該連なりを、その終点(終点X座標),パターンIDおよび始点画像データを含む圧縮データ(A型)に変換する、上記(1)乃至(4)のいずれか1つに記載のデータ圧縮方法。
【0022】
画像データが隣接画素間で同一であることは、差分値が0であることであり、この態様は、上記(4)の態様の差分値を0とするものにして、圧縮データの成分から除外したものに該当し、多値画像データのランレングス符号化である。画像上の文字領域や写真領域では、同一値の画像データが連続するランは短く、データ圧縮効果が低いが、文字や写真の無い空白領域では、全白など同一値の画像データが長く連続するので、データ圧縮率が格段に高い。
【0023】
前記2次元分布の画像の空白領域では、多値を表すことができる複数ビット構成のデータの複数の連なりの中の、隣り合うデータが同一のデータ推移を検索し、それがあると該連なりを、その終点(終点X座標),パターンIDおよび始点画像データを表わすデータ(A型)に変換し、それが無いときには、隣り合うデータ間の差分値を摘出して、これを表すパターンID,始点画像データおよび各差分値を表わすデータ(E型)に変換する上記(1)に記載の画像データ圧縮方法(図9の14〜16)。
【0024】
これは、上記(5)のランレングス符号化(A型)のパターンであるかまず検索して、そうであるとランレングス符号化(A型)をし、該パターンでないと上記()のパターン(E型)で圧縮符号化する態様であり、文字領域や写真領域でない空白領域の画像データの圧縮に適する。
【0025】
前記2次元分布の画像の文字領域では、多値を表すことができる複数ビット構成のデータの複数の連なりの中の、既知パターンの一連のデータ推移を検索し、それがあると該連なりを、パターンIDと始点画像データを表わすデータに変換し(C型)、それが無いときには、隣り合うデータが同一の一連のデータ推移を検索し、それがあると該連なりを、その終点(終点X座標),パターンIDおよび始点画像データを表わすデータ(A型)に変換し、それが無いときには、隣り合うデータ間の差分値が一定の一連のデータ推移を検索し、それがあると該連なりを、その終点(終点X座標),パターンID,始点画像データおよび前記一定の差分値を表わすデータ(D型)に変換し、それが無いときには、隣り合うデータ間の差分値を摘出して、パターンID,始点画像データおよび差分値を表わすデータ(E型)に変換する、上記(1)又は(6)に記載の画像データ圧縮方法(図9の18〜図10の22)。
【0026】
これは、画像データの連なりに対するパターン検索を、上記(3)のパターン(C型)/上記(5)のパターン(A型)/上記(4)のパターン(D型)/上記()のパターン(E型)のみに限定してこの順に検索する態様であり、文字領域では圧縮率が高い上記(3)のパターン(C型)/上記(5)のパターン(A型)/上記(4)のパターン(D型)の出現頻度が高いので、文字領域の画像データの高速圧縮処理に適する。
【0027】
前記2次元分布の画像の写真領域では、多値を表すことができる複数ビット構成のデータの複数の連なりの中の、既知パターンの一連のデータ推移を検索し、それがあるとそれをそのパターンIDと始点画像データを表わすデータに変換し(B,C型)、それが無いときには、隣り合うデータ間の差分値が一定の一連のデータ推移を検索し、それがあると該連なりを、その終点(終点X座標),パターンID,始点画像データおよび前記一定の差分値を表わすデータ(D型)に変換し、それが無いときには、隣り合うデータが同一の一連のデータ推移を検索し、それがあると該連なりを、その終点(終点X座標),パターンIDおよび始点画像データを表わすデータ(A型)に変換し、それが無いときには、隣り合うデータ間の差分値を摘出して、パターンID,始点画像データおよび差分値を表わすデータ(E型)に変換する、上記(1),(6)又は(7)に記載の画像データ圧縮方法(図10の24〜28)。
【0028】
これは、画像データの連なりに対するパターン検索を、上記()〜(5)の全てのパターンを用いて、上記(2),(3)の特定パターン(B,C型)/上記(4)のパターン(D型)/上記(5)のパターン(A型)/上記()のパターン(E型)の順に検索する態様であり、網点表現の写真領域では、上記(2),(3)の特定パターン(B,C型)/上記(4)のパターン(D型)の出現頻度が高いので、写真領域の画像データの高速圧縮処理に適する。
【0029】
複数ラインの多値画像データで表される2次元分布の画像の画像データが文字領域のものかを画像データに基づいて判定して文字領域情報を生成し、複数ラインの多値画像データで表される2次元分布の画像の画像データが文字領域のものかを画像データに基づいて判定して文字領域情報を生成し、各ライン上の画像データの連なりが、一連の所定長のデータ推移を表す複数の既知パターンの中の、判定した文字領域に宛てられたパターンに該当するかを検索して該当する箇所をそのパターンIDと始点画像データを含む圧縮データ(C型)に変換し、該当しない箇所は、
データ推移範囲を不定長に取る推移パターンの何れに該当するか検索して、隣り合うデータが同一のデータ推移であれば、その連なりの終点(終点X座標),パターンIDおよび始点画像データを表わすデータ(A型)に変換し、隣り合うデータ間の差分値が一定の一連のデータ推移であれば、その連なりの終点(終点X座標),パターンID,始点画像データおよび前記一定の差分値を表わすデータ(D型)に変換し、何れでもないと、隣り合うデータ間の差分値を摘出して、パターンID,始点画像データおよび差分値を表わすデータ(E型)に変換する、画像データ圧縮方法(図8の2〜4,図9の18〜図10の22)。
【0030】
10複数ラインの多値画像データで表される2次元分布の画像の画像データが写真領域のものかを画像データに基づいて判定して写真領域情報を生成し、各ライン上の画像データの連なりが、一連の所定長のデータ推移を表す複数の既知パターンの中の、判定した写真領域に宛てられたパターンに該当するかを検索して該当する箇所をそのパターンIDと始点画像データを含む圧縮データ(B,C型)に変換し、該当しない箇所は、
データ推移範囲を不定長に取る推移パターンの何れに該当するか検索して、隣り合うデータが同一のデータ推移であれば、その連なりの終点(終点X座標),パターンIDおよび始点画像データを表わすデータ(A型)に変換し、隣り合うデータ間の差分値が一定の一連のデータ推移であれば、その連なりの終点(終点X座標),パターンID,始点画像データおよび前記一定の差分値を表わすデータ(D型)に変換し、何れでもないと、隣り合うデータ間の差分値を摘出して、パターンID,始点画像データおよび差分値を表わすデータ(E型)に変換する、画像データ圧縮方法(図8の5〜9,図10の24〜28)。
【0031】
11複数ラインの多値画像データで表される2次元分布の画像の画像データが文字領域のものか写真領域のものかを画像データに基づいて判定して領域情報を生成し
文字領域と写真領域の何れでもない領域(空白領域)では、各ライン上の画像データの連なりが、隣り合うデータが同一のデータ推移であれば該連なりを、その終点(終点X座標),パターンIDおよび始点画像データを表わすデータ(A型)に変換し、隣り合うデータが同一のデータ推移でないと、隣り合うデータ間の差分値を摘出して、パターンID,始点画像データおよび差分値を表わすデータ(E型)に変換し;
文字領域では、各ライン上の画像データの連なりが、一連の所定長のデータ推移を表す複数の既知パターンの中の、判定した文字領域に宛てられたパターンに該当するかを検索して該当する箇所をそのパターンIDと始点画像データを含む圧縮データ(C型)に変換し、該当しない箇所は、データ推移範囲を不定長に取る推移パターンの何れに該当するか検索して、隣り合うデータが同一のデータ推移であれば、その連なりの終点(終点X座標),パターンIDおよび始点画像データを表わすデータ(A型)に変換し、隣り合うデータ間の差分値が一定の一連のデータ推移であれば該連なりを、その終点(終点X座標),パターンID,始点画像データおよび前記一定の差分値を表わすデータ(D型)に変換し、何れでもないと、隣り合うデータ間の差分値を摘出して、パターンID,始点画像データおよび差分値を表わすデータ(E型)に変換(図8の2〜4,図9の18〜図10の22);
写真領域では、各ライン上の画像データの連なりが、一連の所定長のデータ推移を表す複数の既知パターンの中の、判定した写真領域に宛てられたパターンに該当するかを検索して該当する箇所をそのパターンIDと始点画像データを含む圧縮データ(B,C型)に変換し、該当しない箇所は、データ推移範囲を不定長に取る推移パターンの何れに該当するか検索して、隣り合うデータが同一のデータ推移であれば、その連なりの終点(終点X座標),パターンIDおよび始点画像データを表わすデータ(A型)に変換し、隣り合うデータ間の差分値が一定の一連のデータ推移であれば、その連なりの終点(終点X座標),パターンID,始点画像データおよび前記一定の差分値を表わすデータ(D型)に変換し、何れでもないと、隣り合うデータ間の差分値を摘出して、パターンID,始点画像データおよび差分値を表わすデータ(E型)に変換する(図8の5〜9,図10の24〜28);
画像データ圧縮方法(図8のPAD,図9の14〜図10の28)。
【0032】
12)複数ラインの多値画像データで表される2次元分布の画像の各部の特徴を検出して特徴別の領域情報を生成する特徴領域検出手段(図8の1);および、
各ライン上の画像データの連なりが、一連の所定長のデータ推移を表す複数の既知パターンの中の、画像特徴に宛てられたパターンに該当するかを検索して該当箇所をそのパターンIDと始点画像データを含む圧縮データ(B,C型)に変換し、該当しない箇所は、データ推移範囲を不定長に取る推移パターンの何れに該当するか検索して、同一画像データ又は同一差分値の連続パターンは、パターンIDと始点画像データおよびパターン終点位置を含む圧縮データ(A,D型)に、何れでもないと、隣り合うデータ間の差分値を摘出して、パターンID,始点画像データおよび差分値を表わすデータE型)に変換する圧縮処理手段(図9,図10の10);を含む画像データ圧縮装置(166)。
【0033】
多値画像データを上記(1)のデータ圧縮方法で圧縮する画像処理装置であり、上記(1)に記述した作用効果を得ることができる。
【0034】
13)前記特徴領域検出手段は、画像データが文字領域のものかを画像データに基づいて判定して文字領域情報を生成し;
前記圧縮処理手段は、
判定した文字領域に適用するパターンを定める手段(PAD),
該適用するパターンに該当する箇所をそのパターンIDと始点画像データを含む圧縮データ(C型)に変換する第1変換手段,
該当しない箇所は、隣り合うデータが同一のデータ推移であれば、その連なりの終点(終点X座標),パターンIDおよび始点画像データを表わすデータ(A型)に変換する第2変換手段,
隣り合うデータ間の差分値が一定の一連のデータ推移であれば該連なりを、その終点(終点X座標),パターンID,始点画像データおよび前記一定の差分値を表わすデータ(D型)に変換する第3変換手段,および、
何れでもないと、隣り合うデータ間の差分値を摘出して、パターンID,始点画像データおよび差分値を表わすデータ(E型)に変換する第4変換手段、
を含む
上記(12)に記載の画像データ圧縮装置(図8の2〜4,図9の18〜図10の22)。
【0035】
14)前記特徴領域検出手段は、画像データが写真領域のものかを画像データに基づいて判定して写真領域情報を生成し;
前記圧縮処理手段は、
判定した写真領域に適用するパターンに定める手段(PAD),
該適用するパターンに該当する箇所をそのパターンIDと始点画像データを含む圧縮データ(B,C型)に変換する第1変換手段,
該当しない箇所は、隣り合うデータが同一のデータ推移であれば、その連なりの終点(終点X座標),パターンIDおよび始点画像データを表わすデータ(A型)に変換する第2変換手段,
隣り合うデータ間の差分値が一定の一連のデータ推移であれば該連なりを、その終点(終点X座標),パターンID,始点画像データおよび前記一定の差分値を表わすデータ(D型)に変換する第3変換手段,および、
何れでもないと、隣り合うデータ間の差分値を摘出して、パターンID,始点画像データおよび差分値を表わすデータ(E型)に変換する第4変換手段、
を含む
上記(12)に記載の画像データ圧縮装置(図8の5〜9,図10の24〜28)。
【0036】
15)前記特徴領域検出手段は、画像データが文字領域のものか写真領域のものかを画像データに基づいて判定して領域情報を生成し;
前記圧縮処理手段は、
判定した文字領域に適用するパターンおよび判定した写真領域に適用するパターンを定める手段(PAD)
文字領域と写真領域の何れでもない領域(空白領域)では、隣り合うデータが同一のデータ推移であればその連なりを、その終点(終点X座標),パターンIDおよび始点画像データを表わすデータ(A型)に変換する第1変換手段,
同一のデータ推移でないと、隣り合うデータ間の差分値を摘出して、パターンID,始点画像データおよび各差分値を表わすデータ(E型)に変換する第2変換手段,
文字領域では、文字領域適用パターンに該当する箇所をそのパターンIDと始点画像データを含む圧縮データ(C型)に変換する第3変換手段,
該当しない箇所は、隣り合うデータが同一のデータ推移であれば、その連なりの終点(終点X座標),パターンIDおよび始点画像データを表わすデータ(A型)に変換する第4変換手段,
隣り合うデータ間の差分値が一定の一連のデータ推移であれば該連なりを、その終点(終点X座標),パターンID,始点画像データおよび前記一定の差分値を表わすデータ(D型)に変換する第5変換手段,
何れでもないと、隣り合うデータ間の差分値を摘出して、パターンID,始点画像データおよび差分値を表わすデータ(E型)に変換する第6変換手段,
写真領域では、写真領域適用パターンに該当する箇所をそのパターンIDと始点画像データを含む圧縮データ(B,C型)に変換する第7変換手段,
該当しない箇所は、隣り合うデータ間の差分値が一定の一連のデータ推移であれば該連なりを、その終点(終点X座標),パターンID,始点画像データおよび前記一定の差分値を表わすデータ(D型)に変換する第8変換手段,
隣り合うデータが同一のデータ推移であればその連なりを、その終点(終点X座標),パターンIDおよび始点画像データを表わすデータ(A型)に変換する第9変換手段,および、
何れでもないと、隣り合うデータ間の差分値を摘出して、パターンID,始点画像データおよび差分値を表わすデータ(E型)に変換する第10変換手段、
を含む
上記(12)に記載の画像データ圧縮装置(図8のPAD,図9の14〜図10の28)。
【0037】
16)原稿又はシーンの画像又は情景を光電変換して、それを表す多値画像データを発生する撮像装置(10);および、該多値画像データをデータ圧縮する上記(12)乃至(15)のいずれか1つに記載の画像データ圧縮装置(166);を備える画像処理装置。
【0038】
例えば原稿スキャナ,デジタルカメラなどの撮像装置(10)を備え、それが発生する多値画像データを上記(1)のデータ圧縮方法で圧縮する画像処理装置であり、上記(1)に記述した作用効果を得ることができる。
【0039】
17)上記(12)乃至(15)のいずれか1つに記載の画像データ圧縮装置(166);該画像データ圧縮装置(166)の圧縮データを記憶するメモリ手段(MEM);および、圧縮データを転送する手段(CDIC,IMAC);を備える画像処理装置。
【0040】
これによれば、メモリ手段(MEM)に対して上記(1)のデータ圧縮方法で圧縮したデータを読み書きすることができ、メモリ使用効率および読み書き速度が速い画像データ読み書きが可能である。データ圧縮手段からメモリ手段へのデータ転送効率が高い。
【0041】
18)上記(16)又は(17)に記載の画像処理装置;前記圧縮データを画像データに伸張するデータ伸張手段(163);画像データをプリントアウト用の画像データに変換する画像データ処理手段(IPP);および、プリントアウト用の画像データが表す画像を用紙上に形成する作像手段(100);を備える画像形成装置。
【0042】
画像データを直接に、あるいは圧縮データを多値画像データに復元して、プリントアウト用の画像データに変換し、そして作像手段(100)でプリントアウトすることができる。メモリ手段から圧縮データを読み出してデータ伸張手段に与えて多値画像データに伸張する態様では、メモリ手段からデータ伸張手段へのデータの転送効率が高い。
【0043】
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実施例の説明により明らかになろう。
【0044】
【実施例】
図1に、本発明の1実施例の複合機能フルカラーデジタル複写機の外観を示す。このフルカラー複写機は、大略で、自動原稿送り装置(ADF)30と、操作ボード20と、カラースキャナ10と、カラープリンタ100の各ユニットで構成されている。ステープラ及び作像された用紙を積載可能なトレイ付きのフィニッシャ34と、両面ドライブユニット33と、増設給紙バンク35と、大容量給紙トレイ36は、プリンタ100に装着されているが、これらはプリンタ100から分離可能な周辺ユニットであり、各々動力機器ドライバやセンサ入力およびコントローラを有する制御ボードを有して、画像形成装置本体であるプリンタ100の制御ボード(のプロセスコントローラ131:図4)と直接または間接に通信を行いタイミング制御されて用紙の送給,搬送の動作を行う。なお、操作ボード20と、ADF30付きのカラースキャナ10もプリンタ100から分離可能なユニットであり、カラースキャナ10も動力機器ドライバやセンサ入力およびコントローラを有する制御ボードを有して、プリンタ100の制御ボードと直接または間接に通信を行いタイミング制御されて原稿画像の読み取りを行う。
【0045】
機内の画像データ処理装置ACP(図4)には、パソコンPCが接続したLAN(Local Area Network)が接続されており、ファクシミリコントロールユニットFCU(図4)には、電話回線PN(ファクシミリ通信回線)に接続された交換器PBXが接続されている。カラープリンタ100のプリント済の用紙は、排紙トレイ108上またはフィニッシャ34に排出される。
【0046】
図2に、カラープリンタ100の機構を示す。この実施例のカラープリンタ100は、レーザプリンタである。このレーザプリンタ100は、マゼンダ(M),シアン(C),イエロー(Y)および黒(ブラック:K)の各色の画像を形成するための4組のトナー像形成ユニットが、転写紙の移動方向(図中の右下から左上方向y)に沿ってこの順に配置されている。即ち、4連ドラム方式のフルカラー画像形成装置である。
【0047】
これらマゼンダ(M),シアン(C),イエロー(Y)および黒(K)のトナー像形成ユニットは、それぞれ、感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kを有する感光体ユニット110M,110C,110Yおよび110Kと、現像ユニット120M,120C,120Yおよび120Kとを備えている。また、各トナー像形成部の配置は、各感光体ユニット内の感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kの回転軸が水平x軸(主走査方向)に平行になるように、且つ、転写紙移動方向y(副走査方向)に所定ピッチの配列となるように、設定されている。
【0048】
また、レーザプリンタ100は、上記トナー像形成ユニットのほか、レーザ走査による光書込ユニット102、給紙カセット103,104、レジストローラ対105、転写紙を担持して各トナ−像形成部の転写位置を通過するように搬送する転写搬送ベルト160を有する転写ベルトユニット106、ベルト定着方式の定着ユニット107、排紙トレイ108,両面ドライブ(面反転)ユニット33等を備えている。また、レーザプリンタ100は、図示していない手差しトレイ、トナー補給容器、廃トナーボトル、なども備えている。
【0049】
光書込ユニット102は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を備え、画像データに基づいて各感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kの表面にレーザ光を、x方向に振り走査しながら照射する。また図2上の一点鎖線は、転写紙の搬送経路を示している。給紙カセット103,104から給送された転写紙は、図示しない搬送ガイドで案内されながら搬送ローラで搬送され、レジストローラ対105に送られる。このレジストローラ対105により所定のタイミングで転写搬送ベルト160に送出された転写紙は転写搬送ベルト160で担持され、各トナー像形成部の転写位置を通過するように搬送される。
【0050】
各トナー像形成部の感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kに形成されたトナー像が、転写搬送ベルト160で担持され搬送される転写紙に転写され、各色トナー像の重ね合わせ即ちカラー画像が形成された転写紙は、定着ユニット107に送られる。すなわち転写は、転写紙上にじかにトナー像を転写する直接転写方式である。定着ユニット107を通過する時トナー像が転写紙に定着する。トナー像が定着した転写紙は、排紙トレイ108,フィニッシャ36又は両面ドライブユニット33に排出又は送給される。
【0051】
イエローYのトナー像形成ユニットの概要を次に説明する。他のトナー像形成ユニットも、イエローYのものと同様な構成である。イエローYのトナー像形成ユニットは、前述のように感光体ユニット110Y及び現像ユニット120Yを備えている。感光体ユニット110Yは、感光体ドラム111Yのほか、感光体ドラム表面に潤滑剤を塗布するブラシローラ,感光体ドラム表面をクリーニングする揺動可能なブレード,感光体ドラム表面に光を照射する除電ランプ,感光体ドラム表面を一様帯電する非接触型の帯電ローラ、等を備えている。
【0052】
感光体ユニット110Yにおいて、交流電圧が印加された帯電ローラにより一様帯電された感光体ドラム111Yの表面に、光書込ユニット102で、プリントデータに基づいて変調されポリゴンミラーで偏向されたレーザ光Lが走査されながら照射されると、感光体ドラム111Yの表面に静電潜像が形成される。感光体ドラム11IY上の静電潜像は、現像ユニット20Yで現像されてイエローYのトナー像となる。転写搬送ベルト160上の転写紙が通過する転写位置では、感光体ドラム11IY上のトナー像が転写紙に転写される。トナー像が転写された後の感光体ドラム111Yの表面は、ブラシローラで所定量の潤滑剤が塗布された後、ブレードでクリーニングされ、除電ランプから照射された光によって除電され、次の静電潜像の形成に備えられる。
【0053】
現像ユニット120Yは、磁性キャリア及びマイナス帯電のトナーを含む二成分現像剤を収納している。そして、現像ケース120Yの感光体ドラム側の開口から一部露出するように配設された現像ローラや、搬送スクリュウ、ドクタブレード、トナー濃度センサ,粉体ポンプ等を備えている。現像ケース内に収容された現像剤は、搬送スクリュウで攪拌搬送されることにより摩擦帯電する。そして、現像剤の一部が現像ローラの表面に担持される。ドクタブレードが現像ローラの表面の現像剤の層厚を均一に規制し、現像ローラの表面の現像剤中のトナーが感光体ドラムに移り、これにより静電潜像に対応するトナー像が感光体ドラム111Y上に現われる。現像ケース内の現像剤のトナー濃度はトナー濃度センサで検知される。濃度不足の時には、粉体ポンプが駆動されてトナーが補給される。
【0054】
転写ベルトユニット106の転写搬送ベルト160は、各トナー像形成部の感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kに接触対向する各転写位置を通過するように、4つの接地された張架ローラに掛け回されている。張架ローラの1つが109である。これらの張架ローラのうち、2点鎖線矢印で示す転写紙移動方向上流側の入口ローラには、電源から所定電圧が印加された静電吸着ローラが対向するように配置されている。これらの2つのローラの間を通過した転写紙は、転写搬送ベルト160上に静電吸着される。また、転写紙移動方向下流側の出口ローラは、転写搬送ベルトを摩擦駆動する駆動ローラであり、図示しない駆動源に接続されている。また、転写搬送ベルト160の外周面には、電源から所定のクリーニング用電圧が印加されたバイアスローラが接触するように配置されている。このバイアスローラにより転写搬送ベルト160上に付着したトナー等の異物が除去される。
【0055】
また、感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kに接触対向する接触対向部を形成している転写搬送ベルト160の裏面に接触するように、転写バイアス印加部材を設けている。これらの転写バイアス印加部材は、マイラ製の固定ブラシであり、各転写バイアス電源から転写バイアスが印加される。この転写バイアス印加部材で印加された転写バイアスにより、転写搬送ベルト160に転写電荷が付与され、各転写位置において転写搬送ベルト160と感光体ドラム表面との間に所定強度の転写電界が形成される。
【0056】
転写搬送ベルト160で搬送され、感光体ドラム111M,111C,111Yおよび111Kに形成された各色トナー像が転写された用紙は、定着装置107に送り込まれてそこで、トナー像が加熱,加圧によって用紙に熱定着される。熱定着後、用紙は左側板の上部のフィニッシャ34への排紙口34otからフィニッシャ34に送り込まれる。又は、プリンタ本体の上面の排紙トレイ108に排出される。
【0057】
4個の感光体ドラムの中の、マゼンダ像,シアン像およびイエロー像形成用の感光体ドラム111M,111Cおよび111Yは、図示しないカラードラム駆動用の1個の電気モータ(カラードラムモータ;カラードラムM:図示略)により、動力伝達系及び減速機(図示略)を介して1段減速にて駆動される。ブラック像形成用の感光体ドラム111Kはブラックドラム駆動用の1個の電気モータ(Kドラムモータ:図示略)により、動力伝達系及び減速機(図示略)を介して1段減速にて駆動される。また、転写搬送ベルト160は、上記Kドラムモータによる動力伝達系を介した転写駆動ローラの駆動により、回動移動する。従って、上記Kドラムモータは、K感光体ドラム11Kと転写搬送ベルト60を駆動し、上記カラードラムモータは、M,C,Y感光体ドラム11M,11C,11Yを駆動する。
【0058】
また、K現像器120Kは、定着ユニット107を駆動している電気モータ(図示略)で、動力伝達系およびクラッチ(図示略)を介して駆動される。M,C,Y現像器120M,120C,120Yは、レジストローラ105を駆動する電気モータ(図示略)で、動力伝達系およびクラッチ(図示略)を介して駆動される。現像器120M,120C,120Y,120Kは絶えず駆動されている訳ではなく、所定タイミングを持って駆動出来る様、上記クラッチにより駆動伝達を受ける。
【0059】
再度図1を参照する。フィニッシャ34は、スタッカトレイすなわち積載降下トレイ34hsおよびソートトレイ群34stを持ち、積載降下トレイ34hsに用紙(プリント済紙,転写済紙)を排出するスタッカ排紙モードと、ソートトレイ群34stに排紙するソータ排紙モードを持つ。
【0060】
プリンタ100からフィニッシャ34に送り込まれた用紙は、左上方向に搬送されそして上下逆U字型の搬送路を経て、下向きに搬送方向を切換えてから、設定されているモードに応じて、スタッカ排紙モードのときには排出口から積載降下トレイ34hsに排出される。ソータ排紙モードのときには、ソータトレイ群34stの、そのとき排出中の用紙が割り当てられたソータトレイに排出される。
【0061】
ソータ排紙モードが指定されるとフィニッシャ内排紙コントローラは、最下部の重ね待避位置に置いたソートトレイ群34stを、図1上で2点鎖線で示す使用位置に上駆動し、ソータトレイ間の間隔を広げる。ソータ排紙モードでは、1回(一人)の設定枚数の複写又はプリントは、部ソートにソータ排紙モードが設定されているときには、同一原稿(画像)をプリントした各転写紙をソートトレイ群34stの各トレイに仕分け収納する。頁ソートにソータ排紙モードが設定されているときには、各トレイを各頁(画像)に割り当てて、同一頁をプリントした各転写紙を1つのソートトレイに積載する。
【0062】
図3に、スキャナ10およびそれに装着したADF30の、原稿画像読み取り機構を示す。このスキャナ10のコンタクトガラス231上に置かれた原稿は、照明ランプ232により照明され、原稿の反射光(画像光)が第1ミラー233で副走査方向yと平行に反射される。照明ランプ232および第1ミラー233は、図示しない、副走査方向yに定速駆動される第1キャリッジに搭載されている。第1キャリッジと同方向にその1/2の速度で駆動される、図示しない第2キャリッジには第2および第3ミラー234,235が搭載されており、第1ミラー233が反射した画像光は第2ミラー234で下方向(z)に反射され、そして第3ミラー235で副走査方向yに反射されて、レンズ236により集束され、CCD207に照射され、電気信号に変換される。第1および第2キャリッジは、走行体モータ238を駆動源として、y方向に往(原稿走査),復(リタ−ン)駆動される。
【0063】
スキャナ10には、自動原稿供給装置ADF 30が装着されている。ADF30の原稿トレイ241に積載された原稿は、ピックアップローラ242およびレジストローラ対243で搬送ドラム244と押さえローラ245の間に送り込まれて、搬送ドラム244に密着して読み取りガラス240の上を通過し、そして排紙ローラ246,247で、原稿トレイ241の下方の圧板兼用の排紙トレイ248上に排出される。原稿は、読み取りガラス240を通過する際に、その直下に移動している照明ランプ232により照射され、原稿の反射光は、第1ミラー233以下の光学系を介してCCD207に照射され光電変換される。
【0064】
読み取りガラス240と原稿始端の位置決め用のスケール251との間には、白基準板239、ならびに、第1キャリッジを検出する基点センサ249がある。白基準板239は、照明ランプ232の個々の発光強度のばらつき,また主走査方向のばらつきや、CCD207の画素毎の感度ムラ等が原因で、一様な濃度の原稿を読み取ったにもかかわらず、読み取りデータがばらつく現象を補正(シェーディング補正)するために用意されている。このシェーディング補正は、まず白基準板239を原稿スキャン前に主走査方向1ライン分読み取り、この読み取った白基準データをメモリに記憶し、原稿画像を読み取るときは、原稿をスキャンした画素毎に、画像データを前記メモリ上の対応する白基準データで割り算するものである。
【0065】
図4に、図1に示す複写機の画像処理系統のシステム構成を示す。このシステムでは、読取ユニット11と画像データ出力I/F(Interface:インターフェイス)12でなるカラー原稿スキャナ12が、画像データ処理装置ACPの画像データインターフェース制御CDIC(以下単にCDICと表記)に接続されている。画像データ処理装置ACPにはまた、カラープリンタ100が接続されている。カラープリンタ100は、画像データ処理装置ACPの画像データ処理器IPP(Image Processing Processor;以下では単にIPPと記述)から、書込みI/F134に記録画像データを受けて、作像ユニット135でプリントアウトする。作像ユニット135は、図2に示すものである。
【0066】
画像処理装置である画像データ処理装置ACP(以下では単にACPと記述)は、パラレルバスPb,画像メモリアクセス制御IMAC(以下では単にIMACと記述),画像メモリである第2メモリモジュールMEM2(以下では単にMEM2と記述),システムコントローラ1,RAM4,不揮発メモリ5,操作ボード20,フォントROM6,第1メモリモジュールMEM1(以下では単にMEM1と記述),CDIC,IPP等、を備える。パラレルバスPbには、ファクシミリ制御ユニットFCU(以下単にFCUと記述)を接続している。
【0067】
原稿を光学的に読み取る読取ユニット11は、原稿に対するランプ照射の反射光をCCDで光電変換してR,G,B画像信号を生成し、センサボードユニットSBUで画像信号をA/D変換して画像データとしかつシェーディング補正して出力I/F12からCDICに送出する。
【0068】
CDICは、画像データに関し、出力I/F12,MEM1,パラレルバスPb,IPP間のデータ転送,プロセスコントローラ131とACPの全体制御を司るシステムコントローラ1との間の通信をおこなう。また、RAM132はプロセスコントローラ131のワークエリアとして使用され、不揮発メモリ133はプロセスコントローラ131のブートプログラム等を記憶している。
【0069】
IPPは画像処理をおこなうプログラマブルな演算処理手段である。出力I/F12からMEM1に書き込まれ、そしてMEM1からCDICに入力された画像データは、CDICを経由してIPPに転送され、IPPにて光学系およびディジタル信号への量子化に伴う信号劣化(スキャナ系の信号劣化)を補正され、再度、CDICへ出力(送信)される。
【0070】
画像メモリアクセス制御IMAC(以下では単にIMACと記述)は、MEM2に対する画像データの書き込み/読み出しを制御する。システムコントローラ1は、パラレルバスPbに接続される各構成部の動作を制御する。また、RAM4はシステムコントローラ1のワークエリアとして使用され、不揮発メモリ5はシステムコントローラ1のブートプログラム等を記憶している。
【0071】
操作ボード20は、ACPがおこなうべき処理を入力する。たとえば、処理の種類(複写、ファクシミリ送信、画像読込、プリント等)および処理の枚数等を入力する。これにより、画像データ制御情報の入力をおこなうことができる。
【0072】
読取ユニット11より読み取った画像データの処理には、読み取り画像データをMEM2に蓄積して再利用するジョブと、MEM2に蓄積しないジョブとがあり、それぞれの場合について説明する。読み取り画像データをMEM2に蓄積する例としては、1枚の原稿について複数枚を複写する場合があり、この場合には、読取ユニット11を1回だけ動作させ、読取ユニット11により読み取った画像データをMEM1に書き込み、MEM1から読出して一枚目をプリントするとともにMEM2に蓄積する。そしてMEM2に蓄積された画像データを複数回読み出して2枚目以降をプリントする。
【0073】
MEM2を使わない例としては、1枚の原稿を1枚だけ複写する場合があり、この場合には、読み取り画像データをそのまま再生すればよいので、IMACによるMEM2へのアクセスをおこなう必要はない。MEM2を使わない場合には、原稿スキャナ10が出力する画像データは、CDICを経て、MEM1に書込んでからIPPに入力される。そしてIPPで「スキャナ画像処理」190(図6)をしてからCDICに転送される。CDICへ転送されたデータは、再度、CDICからIPPへ戻される。IPPにおいては、「画質処理」300(図6)を行う。「画質処理」300では、RGB信号をYMCK信号に色変換し、プリンタγ変換,階調変換,および、ディザ処理もしくは誤差拡散処理などの階調処理などをおこなう。
【0074】
画質処理後の画像データはIPPから書込みI/F134に転送される。書込みI/F134は、階調処理された信号に対し、パルス幅とパワー変調によりレーザ制御をおこなう。その後、画像データは作像ユニット135へ送られ、作像ユニット135が転写紙上に再生画像を形成する。
【0075】
つぎに、MEM2に蓄積し、画像読み出し時に付加的な処理、たとえば画像方向の回転、画像の合成等をおこなう場合の画像データの流れについて説明する。IPPからCDICへ転送されるとき、画像データはCDICで1次圧縮される。1次圧縮した画像データは、CDICからパラレルバスPbを経由してIMACに送られる。IMACは、システムコントローラ1の制御に基づいて、画像データとMEM2のアクセス制御,LAN上に接続した図示しないパソコンPC(以下では単にPCと表記)のプリント用データの展開,MEM2の有効活用のための画像データの2次圧縮/伸張をおこなう。
【0076】
IMACへ送られた画像データは、データ2次圧縮後、MEM2に蓄積され、蓄積されたデータは必要に応じて読み出される。読み出されたデータは、1次圧縮データに伸張され、IMACからパラレルバスPbを経由してCDICへ戻され、CDICで本来の画像データに伸張される。CDICからIPPへの転送後は画質処理をして書込みI/F134に出力し、作像ユニット135において転写紙上に再生画像を形成する。
【0077】
画像データの流れにおいて、パラレルバスPbおよびCDICでのバス制御により、ディジタル複合機の機能を実現する。
【0078】
ファクシミリ送信は、読み取られた画像データをIPPにて画像処理を実施し、CDICおよびパラレルバスPbを経由してFCUへ転送することによりおこなわれる。FCUは、通信網へのデータ変換をおこない、それを公衆回線PNへファクシミリデータとして送信する。ファクシミリ受信は、公衆回線PNからの回線データをFCUにて画像データへ変換し、パラレルバスPbおよびCDICを経由してIPPへ転送することによりおこなわれる。この場合、特別な画質処理はおこなわず、書込みI/F134から出力し、作像ユニット135において転写紙上に再生画像を形成する。
【0079】
複数ジョブ、たとえば、コピー機能,ファクシミリ送受信機能,プリンタ出力機能が並行に動作する状況において、読取ユニット11,作像ユニット135およびパラレルバスPbの使用権のジョブへの割り振りは、システムコントローラ1およびプロセスコントローラ131において制御する。プロセスコントローラ131は画像データの流れを制御し、システムコントローラ1はシステム全体を制御し、各リソースの起動を管理する。また、ディジタル複合機の機能選択は、操作ボード20においておこなわれ、操作ボード20の選択入力によって、コピー機能,ファクシミリ機能等の処理内容を設定する。
【0080】
システムコントローラ1とプロセスコントローラ131は、パラレルバスPb,CDICおよびシリアルバスSbを介して相互に通信をおこなう。具体的には、CDIC内においてパラレルバスPbとシリアルバスSbとのデータ・インターフェースのためのデータフォーマット変換をおこなうことにより、システムコントローラ1とプロセスコントローラ131間の通信を行う。
【0081】
各種バスインターフェース、たとえばパラレルバスI/F 7、シリアルバスI/F 9、ローカルバスI/F 3およびネットワークI/F 8は、IMACに接続されている。コントローラーユニット1は、ACP全体の中での独立性を保つために、複数種類のバス経由で関連ユニットと接続する。
【0082】
システムコントローラ1は、パラレルバスPbを介して他の機能ユニットの制御をおこなう。また、パラレルバスPbは画像データの転送に供される。システムコントローラ1は、IMACに対して、画像データをMEM2に蓄積させるための動作制御指令を発する。この動作制御指令は、IMAC,パラレルバスI/F 7、パラレルバスPbを経由して送られる。
【0083】
この動作制御指令に応答して、画像データはCDICからパラレルバスPbおよびパラレルバスI/F 7を介してIMACに送られる。そして、画像データはIMACの制御によりMEM2に格納されることになる。
【0084】
一方、ACPのシステムコントローラ1は、PCからのプリンタ機能としての呼び出しの場合、プリンタ・コントローラとネットワーク制御およびシリアルバス制御として機能する。ネットワーク経由の場合、IMACはネットワークI/F 8を介してプリント出力要求データを受け取る。
【0085】
汎用的なシリアルバス接続の場合、IMACはシリアルバスI/F 9経由でプリント出力要求データを受け取る。汎用のシリアルバスI/F 9は複数種類の規格に対応しており、たとえばUSB(Universal Serial Bus)、1284または1394等の規格のインターフェースに対応する。
【0086】
プリント出力要求データはシステムコントローラ1により画像データに展開される。その展開先はMEM2内のエリアである。展開に必要なフォントデータは、ローカルバスI/F 3およびローカルバスRb経由でフォントROM6を参照することにより得られる。ローカルバスRbは、このコントローラ1を不揮発メモリ5およびRAM4と接続する。
【0087】
シリアルバスSbに関しては、PCとの接続のための外部シリアルポート2以外に、ACPの操作部である操作ボード20との転送のためのインターフェースもある。これはプリント展開データではなく、IMAC経由でシステムコントローラ1と通信し、処理手順の受け付け、システム状態の表示等をおこなう。
【0088】
システムコントローラ1とMEM2および各種バスとのデータ送受信は、IMACを経由しておこなわれる。MEM2を使用するジョブはACP全体の中で一元管理される。
【0089】
図5に、図4に示すCDICの構成を示す。CDICは、画像データ入力制御161a,メモリ入出力制御161bにより、原稿データを入力し、入力側メモリMEM1に画像データを格納する。その後、書込みI/F134の書込み同期信号に同期して、メモリ入出力制御161b,画像データ出力制御161cにより、入力側メモリMEM1より原稿データを読み出し、IPPに出力する。そしてスキャナ画像処理後のデータを画像データ入力制御161gで受信し、マルチプレクサMUX162を介して画像データ出力制御161eにより再びIPPに転写用の画像データを送信する。或いは、スキャナ画像処理後のデータを画像データ入力制御161dで受信し、データ圧縮166に送り、圧縮後データ変換164,パラレルデータインターフェース165を経由してIMAC側に送る。
【0090】
メモリ入力制御から画像データ出力制御161cのIPPへの第1のパスと、メモリ入出力制御161bから画像データ出力制御161fのIPPへの第2のパスがあるので、P1mmのパスでMEM1から蓄積MEM2に画像データを送信する際に、プリンタ100の書込みの同期信号に同期させる必要はなく、パラレルバスPbの転送能力が許す限り、高速に送信することが可能である。
【0091】
図6に、IPPの画像処理機能の概要を示す。IPPは分離生成(画像が文字領域か写真領域かの判定:像域分離)192,地肌除去193,スキャナガンマ変換194,フィルタ195,色補正302,変倍303,画像加工304,プリンタガンマ変換305および階調処理606を行う。IPPは画像処理をおこなうプログラマブルな演算処理手段である。スキャナ10の出力I/F12からCDICに入力された画像データは、CDICを経由してIPPに転送され、IPPにて光学系およびデジタル信号への量子化に伴う信号劣化(スキャナ系の信号劣化)を補正され、再度、CDICへ出力(送信)される。CDICからIPPへ戻される画像データに対して、IPPにおいては、「画質処理」300を行う。「画質処理」300では、色補正302でRGB信号をYMCK信号に色変換し、変倍303,画像加工304,プリンタガンマ変換305および、階調変換,ディザ処理もしくは誤差拡散処理などの階調処理306などをおこなう。
【0092】
図7に、IMACの構成の概略を示す。IMACは、アクセス制御172、メモリ制御173、2次圧縮/伸張モジュール176、画像編集モジュール177、システムI/F 179、ローカルバス制御180、パラレルバス制御171、シリアルポート制御175、シリアルポート174およびネットワーク制御178を備えている。2次圧縮/伸張モジュール176、画像編集モジュール177、パラレルバス制御171、シリアルポート制御175およびネットワーク制御178は、それぞれDMAC(ダイレクトメモリアクセス制御)を介してアクセス制御172に接続されている。
【0093】
システムI/F 179はシステムコントローラ1に対する命令またはデータの送受信をおこなう。基本的に、システムコントローラ1はACP全体を制御する。また、システムコントローラ1はMEM2の資源配分を管理し、他のユニットの制御は、システムI/F 179、パラレルバス制御171およびパラレルバスPbを介しておこなう。
【0094】
ACPの各ユニットは基本的にパラレルバスPbに接続されている。したがって、パラレルバス制御171は、バス占有の制御をおこなうことによってシステムコントローラ1およびMEM2に対するデータの送受信を管理する。
【0095】
ネットワーク制御178は、LANとの接続を制御する。ネットワーク制御178は、ネットワークに接続された外部拡張機器に対するデータの送受信を管理する。ここで、システムコントローラ1は、ネットワーク上の接続機器の動作管理には関与しないが、IMACにおけるインターフェースについては制御をおこなう。特に限定しないが、本実施例では、100BASE−Tに対する制御が付加されている。
【0096】
シリアルバスに接続されるシリアルポート174は複数のポートを備えている。シリアルポート制御175は、用意されているバスの種類に対応する数のポート制御機構を備えている。特に限定しないが、本実施例では、USBおよび1284に対するポート制御を行う。また、外部シリアルポートとは別に、操作部とのコマンド受け付けまたは表示に関するデータの送受信の制御を行う。
【0097】
ローカルバス制御180は、システムコントローラ1を起動させるために必要なRAM4,不揮発メモリ5およびプリンタコードデータを展開するフォントROM6が接続されたローカルシリアルバスRbとのインターフェースをおこなう。
【0098】
動作制御は、システムI/F 179からシステムコントローラ1によるコマンド制御を実施する。データ制御はMEM2を中心に、外部ユニットからのMEM2アクセスを管理する。画像データはCDICからパラレルバスPbを介してIMACに転送される。そして、その画像データはパラレルバス制御171においてIMAC内に取り込まれる。
【0099】
取り込まれた画像データのメモリアクセスは、システムコントローラ1の管理から離れる。すなわち、そのメモリアクセスは、システム制御から独立してダイレクトメモリアクセス制御(DMAC)によりおこなわれる。MEM2へのアクセスについて、アクセス制御172は複数ユニットからのアクセス要求の調停をおこなう。そして、メモリ制御173は、MEM2のアクセス動作またはデータの読み出し/書き込みを制御する。
【0100】
ネットワークからMEM2へアクセスする場合、ネットワークからネットワーク制御178を介してIMAC内に取り込まれたデータは、ダイレクトメモリアクセス制御DMACによりMEM2へ転送される。アクセス制御172は、複数ジョブでのMEM2へのアクセスの調停をおこなう。メモリ制御173は、MEM2に対するデータの読み出し/書き込みをおこなう。
【0101】
シリアルバスからMEM2へアクセスする場合、シリアルポート制御175によりシリアルポート174を介してIMAC内に取り込まれたデータは、ダイレクトメモリアクセス制御DMACによりMEM2へ転送される。アクセス制御172は、複数ジョブでのMEM2へのアクセスの調停をおこなう。メモリ制御173は、MEM2に対するデータの読み出し/書き込みをおこなう。
【0102】
ネットワークまたはシリアルバスに接続されたPCからのプリント出力データは、システムコントローラ1により、ローカルバス上のフオントデータを用いて、MEM2内のメモリエリアに展開される。
【0103】
各外部ユニットとのインターフェースについては、システムコントローラ1が管理する。IMAC内に取り込まれた後のデータ転送については、図7に示すそれぞれのDMACがメモリアクセスを管理する。この場合、各DMACは、お互いに独立してデータ転送を実行するため、アクセス制御172は、MEM2へのアクセスに関するジョブの衝突、または各アクセス要求に対する優先付けをおこなう。
【0104】
ここで、MEM2へのアクセスには、各DMACによるアクセスの他に、格納データのビットマップ展開のためにシステムI/F 179を介してシステムコントローラ1からのアクセスも含まれる。アクセス制御172において、MEM2へのアクセスが許可されたDMACデータ、またはシステムI/F 179からのデータは、メモリ制御173によりMEM2に直接転送される。
【0105】
IMACは、その内部でのデータ加工に関して2次圧縮/伸張モジュール176および画像編集モジュール177を有する。2次圧縮/伸張モジュール176は、画像データまたはコードデータをMEM2へ有効に蓄積できるようにデータの圧縮および伸張をおこなう。2次圧縮/伸張モジュール176はDMACによりMEM2とのインターフェースを制御する。
【0106】
MEM2に一旦格納された画像データは、ダイレクトメモリアクセス制御DMACによりMEM2からメモリ制御173、アクセス制御172を介して2次圧縮/伸張モジュール176に呼び出される。そこでデータ変換された画像データは、ダイレクトメモリアクセス制御DMACにより、MEM2へ戻されるか、外部バスへ出力される。
【0107】
画像編集モジュール177は、DMACによりMEM2を制御し、MEM2内でのデータ加工をおこなう。具体的には、画像編集モジュール177は、メモリ領域のクリアの他に、データ加工として画像データの回転処理,異なる画像同士の合成などをおこなう。画像編集モジュール177は、MEM2から2次圧縮データを読出して2次圧縮/伸張モジュール176で1次圧縮データに伸張し、モジュール177内で、CDICのデータ伸張163と同じ復号化ロジックで1次圧縮データを画像データに伸張してモジュール177内のメモリに展開し、それを加工する。加工した画像データは、CDICの1次圧縮ロジックと同じ符号化ロジックで1次圧縮して、2次圧縮/伸張モジュール176で更に2次圧縮してMEM2に書込む。
【0108】
再度図4を参照する。IMAC,MEM2,FCU等の、パラレルバスPbより向こう側すなわち蓄積とは別に、原稿スキャナ10,CDIC,IPP,プリンタ100などの、入力側にメモリMEM1を持っている。原稿スキャナ10にて原稿画像を読み取り、CDICを経由して入力側のメモリMEM1に一旦画像を蓄積する。そしてしかる後にこの入力側メモリMEM1より画像データを読み出し、CDIC,IPPを経由して「スキャナ画像処理」を行う。この後、プリンタ100側の書込み同期信号に同期させてラインデータ単位でCDICからIPPそしてプリント出力パスP1mpでプリンタ100に画像データを送信し、一枚目の転写画像を得る。そしてこれと同時に、CDICからパラレルバスPbを介して、IMAC,蓄積MEM2へのパスP1mmでMEM2に画像データを送り原稿画像を蓄積する。このとき、CDICのデータ圧縮166で、画像データを1次圧縮する。
【0109】
この後、2枚目の転写画像を得る場合、あるいはプリンタ100にて紙詰まり等のトラブルがあった場合に同じ原稿画像の転写画像を得る場合には、MEM2からパスP2mpでIMAC,パラレルバスPbを経由し、そしてパスP1mpで、CDIC,IPP,プリンタ100に画像データを転送することによって転写画像を得ることができる。
【0110】
入力側メモリMEM1から1枚目の転写画像を得るための画像転送パスP1mpと、メモリMEM1から蓄積メモリMEM2に格納する画像転送パスP1mmを別々に設けている。プリント出力の画像データ転送パスP1mpとは別に入力側メモリMEM1から蓄積メモリMEM2への転送パスP1mmを持つため、蓄積MEM2に画像データを送信する際に書込みの同期信号に同期させる必要はなく、例えば、スキャナ10で読んだ画像データをMEM2に蓄積するとき、ならびに、FCU或いはPCもしくは、外部シリアルポート2を介して外部機器に転送するときは、パラレルバスPbの転送能力が許す限り、高速に送信することが可能である。
【0111】
図4の原稿画像データの流れとして、入力側メモリMEM1から読み出された後にCDIC,IPP,CDIC,IPP,プリンタ100と転送されることになり、従来の例に比べデータ転送パスが短いため、原稿読み込みから1枚目の転写紙を得るまでの時間、すなわちファーストコピーまでの時間を減らすことができる。
【0112】
また、図4において原稿を1枚のみ複写したい場合は、原稿画像データを蓄積MEM2には送信せず、入力側メモリからCDIC、IPPを経由してVDC、作像ユニットに送り、転写画像を得ることができる。この場合、CDICにおいては、画像データ入力制御161g/マルチプレクサ162/画像データ出力制御161eのパスを選択して、画像データの1次圧縮/1次伸張166,163をバイパスする。これにより、CDICのタスクが減るばかりでなく、パラレルバスPbでのデータ転送を減らし、パラレルバスPb上に接続されている他のユニットのパラレルバスPb上のデータ転送を遅らせることもなくなり、システム効率を向上させることができる。
【0113】
MEM1の画像データを、MEM2,FCU,PC或いは外部シリアルポート2に送出するときには、CDICのデータ圧縮166で、MEM1から読み出した画像データを1次圧縮する。逆に、MEM2,FCU,PC或いは外部シリアルポート2から1次圧縮データをCDIC経由でIPPに転送してそこで画質処理300をしてプリンタ100でプリントアウトする場合は、CDICのデータ伸張163で、1次圧縮データを画像データに伸張して、IPPに出力し、IPPが画質処理した記録用の画像データをプリンタ100に出力する。
【0114】
図8に、CDICのデータ圧縮166でのデータ圧縮(1次圧縮)の概要を示す。ここではまずMEM1の画像データが表わす画像(1頁)上の特徴領域(文字領域/写真領域/空白領域)を検出する(ステップ1)。
【0115】
なお、以下においては、カッコ内には、ステップと言う語を省略してステップNo.数字のみを記す。
【0116】
画像の特徴領域Ariの検出(1)では、この実施例では、図14に示すように主走査方向Xにはラスタ画像データが表す濃度レベルの分布(b),(c),(d)を求め、副走査方向Yには各ラスタ画像データのライン上最大濃度(e)を求める。そして図15に示すように、各ラスタ画像データについて、ある固定閾値よりも高い濃度をもつ画素及び低い濃度をもつ画素の連続量a〜gを求める。図15には主走査方向Xの連続量を示すが、副走査方向Yには、ライン上最大濃度(図14の(e))に基づいて副走査方向Yの連続量を算出する。そして、現走査ライン上の連続量a〜gの周期性から、現主走査位置が文字領域か写真領域かの、文字領域らしさおよび写真領域らしさを表す主走査方向特徴量データを生成し、同様に副走査方向の連続量の周期性から現副走査位置が文字領域か写真領域かの、文字領域らしさおよび写真領域らしさを表す副走査方向特徴量データを生成して、両特徴量データから、文字領域,写真領域を判定し、これらの何れとも判定できない領域を空白領域と判定する。そして各領域を表わす領域情報を生成する。
【0117】
図8を再度参照する。次に、判定した文字領域および写真領域に対して、そこで出現頻度が高いライン上画像データ推移パターンを検出して、領域情報宛てに適用パターンを定める(PAD)。本実施例では、1次圧縮に適用予定のパターンは、つぎの5種である。
【0118】
A型:同一画像データの1次元連続パターン
同一ライン上の、同一値を表す画像データの連続の画像データを、終点X座標(画素数:ランでもよい),タイプID(タイプNo.1)および始点画像データ(該連続の先頭の画像データ)を表わすデータに変換する。タイプNo.1のみである。
【0119】
B型:網点表現の写真画像データに多く表れる規則的な1次元変化パターン
固定のパターンで差分値が分布するものである。パターン内全画素のデータ値を画素毎に記述すると、出現頻度が低くなり、しかもパターンマッチングの処理が複雑になる。そこでこのパターンは、隣接画素間差分値の集合(差分値群)とし、先頭画素に始点画像データを与えて、それに各差分値を順次に加算することにより、2番目以降の画素の画像データを順次に再生するものとした。しかし、パターン内各画素に一対一に対応するデータ(始点画像データと各差分値)で、パターンの各部画像データを一意的に表すものである。タイプIDに、差分値群(タイプ規定データ)を割付け(紐付け)ているので、該1次元変化パターンの全画像データは、タイプIDと始点画像データを表すデータに変換すればよい。図12および図13には、タイプNo.5,タイプNo.6と示しているが、網点表現の写真画像に表れる頻度が高いものをいくつでも準備しておいてよい。
【0120】
C型:写真領域および文字領域に多く現れる規則的な固定パターン
このパターンは固定勾配かつ固定ランの線形グラデーションである。勾配(差分値)が固定で、ランも固定であるので、すなわちタイプIDに、差分値およびラン(タイプ規定データ)を割り付けているので、本パターンの全画像データを、タイプIDと始点画像データに変換すればよい。図12および図13には、タイプNo.3と示しているが、色々な勾配(差分値),ランのものがある。すなわち、1タイプ(タイプNo.3)に限られない。
【0121】
D型:写真領域および文字領域に多く現れる線形グラデーション
このパターンは不定ではあるが線形の勾配(1差分値)かつ不定ランの線形グラデーションである。勾配(差分値)が不定で、ランも不定であるので、本パターンの全画像データを、その終点X座標(ランでもよい),タイプID,始点画像データおよび差分値を表わすデータに変換しなければならない。図12および図13に、タイプNo.2と示す1タイプのみである。
【0122】
E型:上記A〜D型の何れにも該当しない画像データ分布パターン
このパターンの全画像データは、始点画像データと隣接画素間の差分値に変換する。すなわち差分変換によるデータ圧縮を用いる。本パターンの全画像データは、タイプID,始点画像データおよび隣接画素間の差分値群を表すデータに変換する。図12に、タイプNo.4と示す1タイプのみである。なお、このパターンの終点は、このパターンのデータ圧縮率は低いため、前記A型〜D型のいずれかのパターンが現れる直前としなければならないが、A型は、隣接2画素の画像データが同一値となった位置が始点となるので、検索が容易である。したがって本実施例では、このE型の終点は、A型の始点画素に定めるようにしている(その結果、終点の次の画素はA型始点でなくなる可能性がある)。
【0123】
CDICのデータ圧縮166には、上述の全タイプのそれぞれのマッチング検索に用いるタイプ規定情報および圧縮データセグメント生成プログラムを、タイプID宛てに格納したエンコードテーブルがあり、また、空白領域宛てに、それに適用するタイプID(A型のタイプNo.1&E型のタイプNo.4)を、文字領域宛てにそれに適用するタイプID(C型の数タイプ,A型のタイプNo.1,D型のタイプ2&E型のタイプNo.4)を、また、写真領域宛てに、それに適用するタイプID(B型の数タイプ,C型の数タイプ,D型のタイプ2,A型のタイプNo.1&E型のタイプNo.4)を、優先順位順に格納した割付テーブルがある。
【0124】
ここで1次圧縮166の概要を説明すると、2次元以上のデータを1次元データとして取り扱った場合、注目点(ピクセル:画素)と一つ後ろのデータとの差分を利用することができる(図13の(a),(b))。この一つ後ろ(右)との差分情報をいくつか連続したものを単位として扱う(図12)。特にグラデーションを表すような画像データのうち横方向に色が変化するような場合には、ほぼ同じ差分が続くことが多い(図13の(a);タイプNo.2&3)。また差分値が変化する態様がありその場合、例えば値が増える変化が2,2,1,1,2,2と続くという情報を一つの単位にまとめる(図13の(a);タイプNo.4)。差分値が網点表現独特の変化をするパターンもある(図13の(b);タイプNo.5&6)。またこれ以外にもタイプID(タイプ識別情報:タイプNo.)を圧縮後の情報単位(圧縮データセグメント:図12)に持たせることにより、変化量(差分値)そのものを記述するのではなく、頻出する変化のパターンに対応する番号(タイプID:タイプNo.)を割り振ることにより、対象とするデータ毎に事前にパターンを調べておけば、より高い圧縮効果が得られる。変化量(差分値)が一定で連続する場合には、画像データを横線の集合と見るランレングス符号化を多値データに適用するように、ランレングスに変化量を付け加えたものを単位とする(図12のタイプNo.1)。
【0125】
これらの処理は、モノクロでもRGBカラー画像データでも、またカラー記録用のYMCK画像データでも、色成分画像データごとに行うことで、適用できる。
【0126】
上記A型〜E型のデータ圧縮率は、画像データが表す画像の特性によって変化するが、大略では、空白領域では、A型が最も高く、他の形態B〜D型の出現確率はほとんど0である。したがって本実施例では、空白領域にはA型を割り当て、A型が適用できない箇所は、圧縮率は低いが万能型のE型を補完的に用いる。文字領域では、圧縮率が高いC型の出現確率が高いので、C型の適用を第1順位に、また字間空白が多いので、A型の適用を第2順位に、文字縁部に線形グラデーションが現れることも想定してD型の適用を第3順位に定めて、それらの何れの適用も無い箇所では万能型のE型を補完的に用いるようにした。更に、写真領域では、網点表現により、B型の出現確率が高いので、圧縮率が高いB型の適用を第1順位に、特定ランの線形グラデーション(C型)の出現確率も高いので圧縮率が高いC型の適用を第2順位に、各種線形グラデーションが現れることも想定してD型の適用を第3順位に定め、濃度フラット領域もあることを想定してA型を第4順位に、そして、それらの何れの適用も無い箇所では万能型のE型を補完的に用いるようにした。
【0127】
これを実現するために、上述のように、割付テーブルに、空白領域宛てにはA型のタイプNo.1&E型のタイプNo.4を、文字領域宛てにはC型の数タイプ,A型のタイプNo.1,D型のタイプ2&E型のタイプNo.4を、また、写真領域宛てにはB型の数タイプ,C型の数タイプ,D型のタイプ2,A型のタイプNo.1&E型のタイプNo.4を、それぞれこの表記順の順位で、格納している。
【0128】
図8の特徴パターン検出PADでは、まず割付テーブル上で文字領域に当てたC型の数タイプのそれぞれの出現頻度を計測して、設定頻度以上のタイプのみを、文字領域適用に定める(2〜4)。具体的には、文字領域に所定面積の画像データ摘出領域を定めて、その中にC型の各タイプのパターンがそれぞれ何個あるかをパターンマッチングによって検索し、あると対応付けたカウンタをカウントアップして、カウント値が設定値以上のタイプのみを文字領域適用に定める。1頁画像上のどの文字領域も所定面積の画像データ摘出領域より小さい場合には、C型のタイプは不適用にする。すなわち文字領域適用には定めない。
【0129】
次に割付テーブル上で写真領域に宛てたB型とC型の、各数タイプのそれぞれの出現頻度を計測して、設定頻度以上のタイプのみを、写真領域適用に定める(5〜9)。この内容は、上述の文字領域適用タイプの設定と同様である。
【0130】
上述のように、文字領域適用タイプ(C型内)および写真領域適用タイプ(B,C型内)を定めると、CDICのデータ圧縮166は、「圧縮処理」(10)で、MEM1の1頁の画像データを1ラインづつ読出して、IPPを通してスキャナ画像処理190を行って、CDICのデータ圧縮166で1次圧縮する圧縮処理を開始して、1ライン毎に1次圧縮データを、転送先(MEM2,FCU,PC又は外部シリアルポート2)に送出する(10)。
【0131】
図9および図10に、「圧縮処理」(10)の内容を示す。まず図9を参照する。「圧縮処理」(10)ではまず第1ラインの画像データをMEM1から読出し、IPPでスキャナ画像処理をしてCDICのデータ圧縮166の入力ラインバッファメモリに書込む(11,12)。そして該入力ラインメモリにある1ライン画像データの差分演算をして、1ライン分の差分値を差分ラインメモリに書込む。なお、ここでの差分演算は、1ライン上で隣接する2画素の、後行画素の画像データから先行画素の画像データを減算した値(差分値)を差分データとするものである。
【0132】
つぎに、差分ラインメモリにある1ライン差分データの先頭位置の差分データを注目データに定め、該差分データに関して隣接先行の画素の画像データを始点画像データに定めて、該位置が空白領域内であると、前記割付テーブルに空白領域情報を与えてそれに割り付けられている情報(第1順位:A型のタイプNo.1のパターンマッチング,第2順位:E型のタイプNo.4のパターンマッチング)を読み出し、そして割付があったタイプのタイプ規定情報および圧縮データセグメント生成プログラムをエンコードテーブルから読み出して、それにしたがってデータ圧縮を行う。すなわち、まず該位置以降の差分データの分布が、同一差分値の連続であるか、すなわちA型のタイプNo.1の分布であるかを検索して、そうであると、タイプNo.1を表すタイプID,始点画像データおよび該分布の終点に接する後行画素のx座標(終点X座標:1ライン上の画素位置)を用いて、1つの圧縮データセグメントを生成して、出力ラインバッファメモリに書込む(13,14,15)。
【0133】
この場合はライン先頭であるので、図12に示す圧縮データセグメントNo.1のように、ライン先頭であることを表わす情報「ライン先頭ヘッダID」,Y座標(ラインNo.),終点X座標,タイプIDおよび始点画像データを持つ圧縮データセグメントNo.1を生成して、出力ラインバッファメモリの先頭に書込む。
【0134】
A型のタイプNo.1の分布でなかった場合は、次にA型のタイプNo.1になるA型の始点位置(同一の差分データが連続する始点)を検索して、該始点位置の直前の画素(A型始点画素:E型終点画素)までを、E型のタイプNo.4でデータ圧縮して、圧縮データセグメントを生成して出力ラインバッファメモリの、原画像データ位置対応の位置に書込む(16)。このE型のタイプNo.4で抽出するデータは、タイプNo.4を表わすタイプID,始点画像データおよびE型終点画素までの各差分データ(差分値1,差分値2,・・・:差分データ群)であり、ライン先頭である場合には、抽出したデータの先頭に、ライン先頭であることを表わす情報「ライン先頭ヘッダID」およびY座標(ラインNo.)を付加した、ライン先頭の圧縮データセグメント(No.1)を生成して、出力ラインバッファメモリの先頭領域に書込む。
【0135】
図10をも参照する。次には、上述の圧縮データセグメントの生成を終えた領域の終点(終点X座標,終点画素)の次の画素の画像データを始点画像データに定め、該次の画素とその隣接後続の画素との間の差分データを注目データに定めて(29)、空白領域であると、上述と同様に、A型又はE型のデータ圧縮をして、圧縮データセグメントNo.2を生成して出力ラインバッファメモリに書込む(29−30−14〜16)。
【0136】
なお、ライン先頭でない、ライン中の箇所では、圧縮データセグメントは、図12の圧縮データセグメントNo.2のように、ライン中であることを表わす「ライン中のヘッダID」を先頭に配置するもので、Y座標データは持たない。
【0137】
タイプNo.区分のデータ圧縮の始点となる画素(注目画素)を定めたとき(13−14/29−30−14)、それが文字領域である場合には、前記割付テーブルに文字領域情報を与えてそれに割り付けられている情報(第1順位:C型のパターンマッチング,第2順位:A型のタイプNo.1のパターンマッチング,第3順位:D型のタイプNo.2のパターンマッチング,第4順位:E型のタイプNo.4のパターンマッチング)を読み出し、そして割付があったタイプのタイプ規定情報および圧縮データセグメント生成プログラムをエンコードテーブルから読み出して、それにしたがってデータ圧縮を行う。すなわち、まず、図8の特徴パターン検出PADで文字領域適用に定めたC型のタイプNo.(たとえばNo.3)があると、そのタイプの差分データ分布があるかを検索して、あれば、そのタイプの圧縮データセグメントを生成して出力ラインバッファメモリに書込む(18,19)。文字領域適用に定めたC型のタイプNo.が無かった場合、或いは、あっても差分データ分布が合致しなかった場合には、A型のタイプNo.1の差分データ分布かを検索し、そうであると、上述のA型のタイプNo.1の圧縮データセグメント(No.1/No.2)を生成して出力ラインバッファメモリに書込む(20)。A型のタイプNo.1の差分データ分布でもないと、D型のタイプNo.2の差分データ分布かを検索し、そうであれば、そのタイプの圧縮データセグメントを生成して出力ラインバッファメモリに書込む(21)。D型のタイプNo.2の差分データ分布でもないと、上述のE型のタイプNo.4の圧縮データセグメントを生成して出力ラインバッファメモリに書込む(21)。
【0138】
タイプNo.区分のデータ圧縮の始点となる画素(注目画素)を定めたとき(13−14/29−30−14)、それが写真領域である場合には、前記割付テーブルに写真領域情報を与えてそれに割り付けられている情報(第1順位:B型のパターンマッチング,第2順位:C型のパターンマッチング,第3順位:D型のタイプNo.2のパターンマッチング,第4順位:A型のタイプNo.1のパターンマッチング,第5順位:E型のタイプNo.4のパターンマッチング)を読み出し、そして割付があったタイプのタイプ規定情報および圧縮データセグメント生成プログラムをエンコードテーブルから読み出して、それにしたがってデータ圧縮を行う。すなわち、まず、図8の特徴パターン検出PADで写真領域適用に定めたB型のタイプNo.(たとえばNo.5)があると、そのタイプの差分データ分布があるかを検索して、あれば、そのタイプの圧縮データセグメントを生成して出力ラインバッファメモリに書込む(24)。写真領域適用に定めたB型のタイプNo.が無かった場合、或いは、あっても差分データ分布が合致しなかった場合には、写真領域適用に定めたC型のタイプNo.(たとえばNo.3)があると、そのタイプの差分データ分布があるかを検索して、あれば、そのタイプの圧縮データセグメントを生成して出力ラインバッファメモリに書込む(25)。写真領域適用に定めたC型のタイプNo.が無かった場合、或いは、あっても差分データ分布が合致しなかった場合には、D型のタイプNo.2の差分データ分布かを検索し、そうであれば、そのタイプの圧縮データセグメントを生成して出力ラインバッファメモリに書込む(26)。D型のタイプNo.2の差分データ分布でもないと、上述のA型のタイプNo.1の差分データ分布かを検索し、そうであると、上述のA型のタイプNo.1の圧縮データセグメント(No.1/No.2)を生成して出力ラインバッファメモリに書込む(27)。A型のタイプNo.1の差分データ分布でもないと、上述のE型のタイプNo.4の圧縮データセグメントを生成して出力ラインバッファメモリに書込む(28)。
【0139】
タイプNo.区分のデータ圧縮の始点となる画素(注目画素)を更新したときに(29)、更新した画素位置Xがライン尾端の外になると、データ圧縮166は、出力ラインバッファメモリの1ライン分の圧縮データを送出し(30−31)、そしてY座標値を進めて(32:ラインNo.を1インクレメントして)、Y座標値が1頁の外(頁エンド)になっていると、そこで圧縮処理(10)を終了するが、頁エンドでないと、ステップ12に進んで、次のラインの画像データを、入力ラインバッファメモリ12に書込む(12)。このラインのデータ圧縮も、上述と同様に行う。図12には、1ライン分の圧縮データの分布を、模式的に示す。
【0140】
図11には、図5に示すデータ伸張163での、1次圧縮データの伸張処理「データ伸張」(163P)の概要を示す。このデータ伸張163には、データ圧縮166にあるエンコードテーブルに対応するデコードテーブルがあり、デコードテーブルには、エンコードテーブルにある全てのタイプの圧縮データセグメント生成に対応する、データ分布規定データおよび画像データ再生プログラムが格納されている。
【0141】
1ライン分の圧縮データを入力ラインバッファメモリに書込むと、ライン先頭の圧縮データセグメントNo.1を抽出する(41〜43)。すなわち、ライン先頭ヘッダIDの次のデータから、次の「ライン中のヘッダID」の直前のデータまでを抽出して、その中の始点画像データを入力ラインバッファメモリのライン先頭画素データ記憶領域に書込み、タイプIDに対応するデータ分布規定データおよび画像データ再生プログラムをデコードテーブルから読み出して、1タイプの画像データの第2画素から終端画素(終点X座標)までの各画像データを再生して、出力ラインバッファメモリの第2画素位置以下のメモリ領域に書込む(45)。
【0142】
ここでは、タイプIDがA型のタイプNo.1であると、第2画素位置以下終点X座標位置まで、始点画像データを書込む。
【0143】
タイプIDがB型のものであると、該タイプの復号画像データを書込むX座標領域の先頭(一番目の画素)に始点画像データを書込み、次の位置には、デコードテーブルから読み出した該当タイプNo.のデータ分布規定データにある差分データ群の第1番のものを隣接先行画素(一番目の画素)の画像データ(始点画像データ)に加算し、得た和を隣接後行の(二番目の)画素の画像データとして対応位置に書込む。次には、差分データ群の第2番のものを隣接先行画素(二番目の画素)の画像データに加算し、得た和を隣接後行の(三番目の)画素の画像データとして対応位置に書込む。このようなデータ処理を、差分データ群の最後の差分データを用いるまで繰り返す。
【0144】
タイプIDがC型のものであると、該タイプの復号画像データを書込むX座標領域の先頭(一番目の画素)に始点画像データを書込み、次の位置には、デコードテーブルから読み出した該当タイプNo.のデータ分布規定データにある1差分データaを隣接先行画素(一番目の画素)の画像データ(始点画像データ)に加算し、得た和を隣接後行の(二番目の)画素の画像データとして対応位置に書込む。このようなデータ処理を、画像データ分布規定データにある画素数bより1だけ少ない回数繰り返す。
【0145】
タイプIDがD型のタイプNo.2であると、該タイプの復号画像データを書込むX座標領域の先頭(一番目の画素)に始点画像データを書込み、次の位置には、圧縮データセグメントにあった差分データを隣接先行画素(一番目の画素)の画像データ(始点画像データ)に加算し、得た和を隣接後行の(二番目の)画素の画像データとして対応位置に書込む。このようなデータ処理を、終点X座標まで繰り返す。
【0146】
タイプIDがE型のタイプNo.4であると、該タイプの復号画像データを書込むX座標領域の先頭(一番目の画素)に始点画像データを書込み、次の位置には、圧縮データセグメントにあった差分データ群の中の第1番の差分データを隣接先行画素(一番目の画素)の画像データ(始点画像データ)に加算し、得た和を隣接後行の(二番目の)画素の画像データとして対応位置に書込む。次には、差分データ群の中の第2番の差分データを隣接先行画素(二番目の画素)の画像データに加算し、得た和を隣接後行の(三番目の)画素の画像データとして対応位置に書込む。このようなデータ処理を、差分データ群の中の最後の差分データを使用するまで繰り返す。
【0147】
1つの圧縮データセグメントの、上述の伸張すなわち画像データの再生を終えると、次の圧縮データセグメントのデータを抽出して、同様に画像データの再生を行う(46−47−44−45)。このような画像データの再生をしたとき、次のX座標がライン終端の外(ラインエンド)になると、出力ラインバッファメモリの1ライン分の画像データを送出する(48)。そして次のラインの1次圧縮データを入力バッファメモリに読み込んで(49−50−42)、上述と同様にして、1ラインの画像データを再生する。1頁の最後のラインの1次圧縮データの復号と送出を終えると、「データ伸張」(163P)を終える(50)。
【0148】
図12には、一色1頁の画像データを、一色1頁単位で圧縮するときの1ライン上の圧縮データを示す。例えば、RGBデータ或いはYMCKデータなどのカラー成分画像データを、ライン単位で圧縮して、例えば、同一ラインのR,G,B画像データのそれぞれの圧縮データを順次にライン単位で出力する態様では、ライン先頭の圧縮データセグメントNo.1には、図13の(c)に示すように、ラインNo.データ(Y座標)の直前に、色成分を表わす色IDが挿入され、ライン圧縮データが何色のものであるかがあらわされる。
【0149】
以上に示した実施例では、1ライン上の圧縮データのセグメント区分を、「ライン中のヘッダID」で識別するようにしているが、これをセグメント中のデータ量(バイト数)に変えたものとしてもよい。例えば、圧縮データセグメントNo.1の「ライン先頭ヘッダID」は、「ライン先頭を表すIDデータ」と圧縮データセグメントNo.1中のデータ量を表わすデータに変更し、圧縮データセグメントNo.2以下の、ライン先頭でないセグメントでは、「ライン中のヘッダID」をセグメント中のデータ量を表わすデータに変更する。この態様では、ライン先頭で、「ライン先頭を表すIDデータ」の次の、「データ量を表わすデータ」を摘出して、それが表わすデータ量のデータを、圧縮データセグメントNo.1のデータとして抽出する。そして、抽出した次のデータに、次のデータセグメントポインタを置く。データセグメントNo.1の復号を終えると、該ポインタがあるデータを読んで、それが表わす量のデータを、データセグメントNo.2のデータとして抽出して、抽出した次のデータに、次のデータセグメントポインタを置く。このように、セグメント単位で、データを区分抽出することができる。
【0150】
また、上記実施例では、タイプNo.1およびNo.2は、圧縮データに終点X座標が含まれるが、復号のときにX位置(ライン先頭からの、画素数)をカウントして、再生画像データの位置(出力ラインバッファメモリ上の書込み位置)を常に把握しているので、終点X座標は、再生画像データの個数(ラン;画素数)に変更してもよい。
【0151】
なお、データ圧縮166,データ伸張163を、CDICのみに示しているが、上述の1次データ圧縮が必要な内,外機器には、データ圧縮166を同様に備え、この1次圧縮データの伸張(復号;解凍)が必要な内,外機器には、データ伸張163を同様に備えている。
【0152】
また、上述の実施例では、画像の特徴領域(文字領域,写真領域,空白領域)を自動検出して、領域対応で出現頻度が高いタイプを自動検索してパターン検索に適用するタイプを定め(B,C型)、また、数種のタイプ(A,D,E型)はその使用を、自動的に領域に割付けているが、ユーザの特徴指定(文字,写真)に対応して、特定のタイプをパターン検索に適用するものに定めるようにしてもよい。
【0153】
また、上述の実施例では、既に準備しているタイプ(B,C型)のなかから、出現頻度が高いものを適用するタイプに定めているが、画像データにもとづいて出現頻度が高い差分データ分布パターンを検索して、それにタイプIDを与えて、該タイプIDのタイプ規定情報および圧縮データセグメント生成を生成してエンコードテーブルに登録するとともに、割付テーブルにも該タイプIDを追記し、更に、該タイプIDのデータ分布規定データおよび画像データ再生プログラムを生成してデコードテーブルに追記するようにすることもできる。
【0154】
【発明の効果】
圧縮前の画像データを正確に再生することができる。また、高い圧縮率を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の複合機能がある複写機の外観を示す正面図である。
【図2】 図1に示すプリンタ100の作像機構の概要を示す拡大縦断面図である。
【図3】 図1に示す原稿スキャナ10の読取り機構の概要を示す拡大縦断面図である。
【図4】 図1に示す複写機の画像処理システムの概要を示すブロック図である。
【図5】 図4に示すCDICの機能構成の概要を示すブロック図である。
【図6】 図4に示すIPPの機能構成の概要を示すブロック図である。
【図7】 図4に示すIMACの機能構成の概要を示すブロック図である。
【図8】 図5に示すデータ圧縮166の、データ圧縮処理の概要を示すフローチャートである。
【図9】 図8に示す圧縮処理(10)の内容の一部を示すフローチャートである。
【図10】 図8に示す圧縮処理(10)の内容の残部を示すフローチャートである。
【図11】 図5に示すデータ伸張163の、データ伸張処理の概要を示すフローチャートである。
【図12】 図5に示すデータ圧縮166がデータ圧縮処理した、1ライン上の圧縮データの分布を模式的に示すプロック図である。
【図13】 (a)および(b)は画像データの特定パターンの分布を示し、(a)はグラデーションを、(b)は網点領域の画像データ分布を示す。(c)は、カラー成分画像データをライン単位で圧縮して、例えば、同一ラインのR,G,B画像データのそれぞれの圧縮データを順次にライン単位で出力する態様での、ライン先頭の圧縮データセグメントNo.1のデータを示すブロック図である。
【図14】 (a)は原稿上の画像領域を示す平面図、(b),(c)および(d)は(a)に示す原稿を主走査方向に走査したときの、多階調の読み取り濃度レベルの分布を示すグラフ、(e)は、各ライン上最高濃度の副走査方向の分布を示すグラフである。
【図15】 原稿を主走査方向に走査したときの多階調の読み取り濃度レベルの分布と画像有無の連続量を示すグラフである。
【符号の説明】
10:カラー原稿スキャナ 20:操作ボード
30:自動原稿供給装置 34:フィニッシャ
34hs:積載降下トレイ 34ud:昇降台
34st:ソートトレイ群
100:カラープリンタ PC:パソコン
PBX:交換器 PN:通信回線
102:光書込みユニット 103,104:給紙カセット
105:レジストローラ対 106:転写ベルトユニット
107:定着ユニット 108:排紙トレイ
110M,110C,110Y,110K:感光体ユニット
111M,111C,111Y,111K:感光体ドラム
120M,120C,120Y,120K:現像器
160:転写搬送ベルト ACP:画像データ処理装置
CDIC:画像データインターフェース制御
IMAC:画像メモリアクセス制御
IPP:画像データ処理器
231:原稿台ガラス 232:照明ランプ
233:第1ミラー 234:第2ミラー
235:第3ミラー 236:レンズ
207:CCD 238:走行体モータ
239:基準白板 240:ガラス
241:原稿トレイ 242:ピックアップローラ
243:レジストローラ対 244:搬送ドラム
245:押さえローラ 246,247:排紙ローラ
248:排紙トレイ兼用の圧板
249:基点センサ 250:軸
251:スケール 260:モータ制御ユニット

Claims (18)

  1. 複数ラインの多値画像データで表される2次元分布の画像の各部の特徴を検出して特徴別の領域情報を生成し、各ライン上の画像データの連なりが、一連の所定長のデータ推移を表す複数の既知パターンの中の、画像特徴に宛てられたパターンに該当するかを検索して該当箇所をそのパターンIDと始点画像データを含む圧縮データに変換し、該当しない箇所は、データ推移範囲を不定長に取る推移パターンの何れに該当するか検索して、同一画像データ又は同一差分値の連続パターンは、パターンIDと始点画像データおよびパターン終点位置を含む圧縮データに、何れでもないと、隣り合うデータ間の差分値を摘出して、パターンID,始点画像データおよび差分値を表わすデータに変換する、画像データ圧縮方法。
  2. 前記該当箇所に適用する既知パターンの一連のデータ推移の1つは、該一連のデータの隣り合うデータ間の差分値の、一連方向の分布が、網点表現の写真領域に多く現れる規則的なパターンとなるものである、請求項1に記載の画像データ圧縮方法。
  3. 前記該当箇所に適用する既知パターンの一連のデータ推移の1つは、該一連のデータの数が既定数かつ隣り合うデータ間の差分値が同一のパターンとなるものである、請求項1又は2に記載の画像データ圧縮方法。
  4. 前記該当しない箇所に適用する既知パターンの一連のデータ推移の1つは、隣り合うデータ間の差分値が一定の一連のデータ推移であり、それがあるとそれを、その連なりの終点,パターンID,始点画像データおよび前記一定の差分値を含む圧縮データに変換する、請求項1乃至3のいずれか1つに記載のデータ圧縮方法。
  5. 前記該当しない箇所に適用する既知パターンの一連のデータ推移の1つは、隣り合うデータが同一のデータ推移であり、それがあるとそれを、その連なりの終点,パターンIDおよび始点画像データを含む圧縮データに変換する、請求項1乃至4のいずれか1つに記載のデータ圧縮方法。
  6. 前記2次元分布の画像の空白領域では、多値を表すことができる複数ビット構成のデータの複数の連なりの中の、隣り合うデータが同一のデータ推移を検索し、それがあると該連なりを、その終点,パターンIDおよび始点画像データを表わすデータに変換し、それが無いときには、隣り合うデータ間の差分値を摘出して、パターンID,始点画像データおよび差分値を表わすデータに変換する請求項1に記載の画像データ圧縮方法。
  7. 前記2次元分布の画像の文字領域では、多値を表すことができる複数ビット構成のデータの複数の連なりの中の、既知パターンの一連のデータ推移を検索し、それがあると該連なりを、パターンIDと始点画像データを表わすデータに変換し、それが無いときには、隣り合うデータが同一のデータ推移を検索し、それがあると該連なりを、その終点,パターンIDおよび始点画像データを表わすデータに変換し、それが無いときには、隣り合うデータ間の差分値が一定の一連のデータ推移を検索し、それがあると該連なりを、その終点,パターンID,始点画像データおよび前記一定の差分値を表わすデータに変換し、それが無いときには、隣り合うデータ間の差分値を摘出して、パターンID,始点画像データおよび差分値を表わすデータに変換する、請求項1又は6に記載の画像データ圧縮方法。
  8. 前記2次元分布の画像の写真領域では、多値を表すことができる複数ビット構成のデータの複数の連なりの中の、既知パターンの一連のデータ推移を検索し、それがあると該連なりを、パターンIDと始点画像データを表わすデータに変換し、それが無いときには、隣り合うデータ間の差分値が一定の一連のデータ推移を検索し、それがあると該連なりを、その終点,パターンID,始点画像データおよび前記一定の差分値を表わすデータに変換し、それが無いときには、隣り合うデータが同一のデータ推移を検索し、それがあると該連なりを、その終点,パターンIDおよび始点画像データを表わすデータに変換し、それが無いときには、隣り合うデータ間の差分値を摘出して、パターンID,始点画像データおよび差分値を表わすデータに変換する、請求項1,6又は7に記載の画像データ圧縮方法。
  9. 複数ラインの多値画像データで表される2次元分布の画像の画像データが文字領域のものかを画像データに基づいて判定して文字領域情報を生成し、複数ラインの多値画像データで表される2次元分布の画像の画像データが文字領域のものかを画像データに基づいて判定して文字領域情報を生成し、各ライン上の画像データの連なりが、一連の所定長のデータ推移を表す複数の既知パターンの中の、判定した文字領域に宛てられたパターンに該当するかを検索して該当する箇所をそのパターンIDと始点画像データを含む圧縮データに変換し、該当しない箇所は、
    データ推移範囲を不定長に取る推移パターンの何れに該当するか検索して、隣り合うデータが同一のデータ推移であれば、その連なりの終点,パターンIDおよび始点画像データを表わすデータに変換し、隣り合うデータ間の差分値が一定の一連のデータ推移であれば、その連なりの終点,パターンID,始点画像データおよび前記一定の差分値を表わすデータに変換し、何れでもないと、隣り合うデータ間の差分値を摘出して、パターンID,始点画像データおよび差分値を表わすデータに変換する、画像データ圧縮方法する、画像データ圧縮方法。
  10. 複数ラインの多値画像データで表される2次元分布の画像の画像データが写真領域のものかを画像データに基づいて判定して写真領域情報を生成し、各ライン上の画像データの連なりが、一連の所定長のデータ推移を表す複数の既知パターンの中の、判定した写真領域に宛てられたパターンに該当するかを検索して該当する箇所をそのパターンIDと始点画像データを含む圧縮データに変換し、該当しない箇所は、
    データ推移範囲を不定長に取る推移パターンの何れに該当するか検索して、隣り合うデータが同一のデータ推移であれば、その連なりの終点,パターンIDおよび始点画像データを表わすデータに変換し、隣り合うデータ間の差分値が一定の一連のデータ推移であれば、その連なりの終点,パターンID,始点画像データおよび前記一定の差分値を表わすデータに変換し、何れでもないと、隣り合うデータ間の差分値を摘出して、パターンID,始点画像データおよび差分値を表わすデータに変換する、画像データ圧縮方法。
  11. 複数ラインの多値画像データで表される2次元分布の画像の画像データが文字領域のものか写真領域のものかを画像データに基づいて判定して領域情報を生成し
    文字領域と写真領域の何れでもない領域では、各ライン上の画像データの連なりが、隣り合うデータが同一のデータ推移であれば該連なりを、その終点,パターンIDおよび始点画像データを表わすデータに変換し、隣り合うデータが同一のデータ推移でないと、隣り合うデータ間の差分値を摘出して、パターンID,始点画像データおよび差分値を表わすデータに変換し;
    文字領域では、各ライン上の画像データの連なりが、一連の所定長のデータ推移を表す複数の既知パターンの中の、判定した文字領域に宛てられたパターンに該当するかを検索して該当する箇所をそのパターンIDと始点画像データを含む圧縮データに変換し、該当しない箇所は、データ推移範囲を不定長に取る推移パターンの何れに該当するか検索して、隣り合うデータが同一のデータ推移であれば該連なりを、その終点,パターンIDおよび始点画像データを表わすデータに変換し、隣り合うデータ間の差分値が一定の一連のデータ推移であれば該連なりを、その終点,パターンID,始点画像データおよび前記一定の差分値を表わすデータに変換し、何れでもないと、隣り合うデータ間の差分値を摘出して、パターンID,始点画像データおよび差分値を表わすデータに変換
    写真領域では、各ライン上の画像データの連なりが、一連の所定長のデータ推移を表す複数の既知パターンの中の、判定した写真領域に宛てられたパターンに該当するかを検索して該当する箇所をそのパターンIDと始点画像データを含む圧縮データに変換し、該当しない箇所は、データ推移範囲を不定長に取る推移パターンの何れに該当するか検索して、隣り合うデータが同一のデータ推移であれば該連なりを、その終点,パターンIDおよび始点画像データを表わすデータに変換し、隣り合うデータ間の差分値が一定の一連のデータ推移であれば該連なりを、その終点,パターンID,始点画像データおよび前記一定の差分値を表わすデータに変換し、何れでもないと、隣り合うデータ間の差分値を摘出して、パターンID,始点画像データおよび差分値を表わすデータに変換する;
    画像データ圧縮方法。
  12. 複数ラインの多値画像データで表される2次元分布の画像の各部の特徴を検出して特徴別の領域情報を生成する特徴領域検出手段;および、
    各ライン上の画像データの連なりが、一連の所定長のデータ推移を表す複数の既知パターンの中の、画像特徴に宛てられたパターンに該当するかを検索して該当箇所をそのパターンIDと始点画像データを含む圧縮データに変換し、該当しない箇所は、データ推移範囲を不定長に取る推移パターンの何れに該当するか検索して、同一画像データ又は同一差分値の連続パターンは、パターンIDと始点画像データおよびパターン終点位置を含む圧縮データに、何れでもないと、隣り合うデータ間の差分値を摘出して、パターンID,始点画像データおよび差分値を表わすデータに変換する圧縮処理手段;を含む画像データ圧縮装置。
  13. 前記特徴領域検出手段は、画像データが文字領域のものかを画像データに基づいて判定して文字領域情報を生成し;
    前記圧縮処理手段は、
    判定した文字領域に適用するパターンを定める手段,
    該適用するパターンに該当する箇所をそのパターンIDと始点画像データを含む圧縮データに変換する第1変換手段,
    該当しない箇所は、隣り合うデータが同一のデータ推移であれば、その連なりの終点,パターンIDおよび始点画像データを表わすデータに変換する第2変換手段,
    隣り合うデータ間の差分値が一定の一連のデータ推移であれば、その連なりの終点,パターンID,始点画像データおよび前記一定の差分値を表わすデータに変換する第3変換手段,および、
    何れでもないと、隣り合うデータ間の差分値を摘出して、パターンID,始点画像データおよび差分値を表わすデータに変換する第4変換手段、
    を含む
    請求項12に記載の画像データ圧縮装置。
  14. 前記特徴領域検出手段は、画像データが写真領域のものかを画像データに基づいて判定して写真領域情報を生成し;
    前記圧縮処理手段は、
    判定した写真領域に適用するパターンに定める手段,
    該適用するパターンに該当する箇所をそのパターンIDと始点画像データを含む圧縮データに変換する第1変換手段,
    該当しない箇所は、隣り合うデータが同一のデータ推移であれば、その連なりの終点,パターンIDおよび始点画像データを表わすデータに変換する第2変換手段,
    隣り合うデータ間の差分値が一定の一連のデータ推移であれば、その連なりの終点,パターンID,始点画像データおよび前記一定の差分値を表わすデータに変換する第3変換手段,および、
    何れでもないと、隣り合うデータ間の差分値を摘出して、パターンID,始点画像データおよび差分値を表わすデータに変換する第4変換手段、
    を含む
    請求項12に記載の画像データ圧縮装置。
  15. 前記特徴領域検出手段は、画像データが文字領域のものか写真領域のものかを画像データに基づいて判定して領域情報を生成し;
    前記圧縮処理手段は、
    判定した文字領域に適用するパターンおよび判定した写真領域に適用するパターンを定める手段
    文字領域と写真領域の何れでもない領域では、隣り合うデータが同一のデータ推移であれば、その連なりの終点,パターンIDおよび始点画像データを表わすデータに変換する第1変換手段,
    同一のデータ推移でないと、隣り合うデータ間の差分値を摘出して、これを表すパターンID,始点画像データおよび各差分値を表わすデータに変換する第2変換手段,
    文字領域では、文字領域適用パターンに該当する箇所をそのパターンIDと始点画像データを含む圧縮データに変換する第3変換手段,
    該当しない箇所は、隣り合うデータが同一のデータ推移であれば、その連なりの終点,パターンIDおよび始点画像データを表わすデータに変換する第4変換手段,
    隣り合うデータ間の差分値が一定の一連のデータ推移であれば、その連なりの終点,パターンID,始点画像データおよび前記一定の差分値を表わすデータに変換する第5変換手段,
    何れでもないと、隣り合うデータ間の差分値を摘出して、パターンID,始点画像データおよび差分値を表わすデータに変換する第6変換手段,
    写真領域では、写真領域適用パターンに該当する箇所をそのパターンIDと始点画像データを含む圧縮データに変換する第7変換手段,
    該当しない箇所は、隣り合うデータ間の差分値が一定の一連のデータ推移であれば、その連なりの終点,パターンID,始点画像データおよび前記一定の差分値を表わすデータに変換する第8変換手段,
    隣り合うデータが同一のデータ推移であれば、その連なりの終点,パターンIDおよび始点画像データを表わすデータに変換する第9変換手段,および、
    何れでもないと、隣り合うデータ間の差分値を摘出して、パターンID,始点画像データおよび差分値を表わすデータに変換する第10変換手段、
    を含む
    請求項12に記載の画像データ圧縮装置。
  16. 原稿又はシーンの画像又は情景を光電変換して、それを表す多値画像データを発生する撮像装置(10);および、該多値画像データをデータ圧縮する請求項12乃至15のいずれか1つに記載の画像データ圧縮装置;を備える画像処理装置。
  17. 請求項12乃至15のいずれか1つに記載の画像データ圧縮装置;該画像データ圧縮装置の圧縮データを記憶するメモリ手段;および、圧縮データを転送する手段;を備える画像処理装置。
  18. 請求項16又は17に記載の画像処理装置;前記圧縮データを画像データに伸張するデータ伸張手段;画像データをプリントアウト用の画像データに変換する画像データ処理手段;および、プリントアウト用の画像データが表す画像を用紙上に形成する作像手段;を備える画像形成装置。
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