JP3862560B2 - 通気材およびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する分野】
この発明は、通気材およびその製造方法並びに通気材の通気度測定方およびその装置に係り、特に、通気材を効率よく製造する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の通気材としては、多孔質膜を単層もしくは片面に通気性のある基材が貼り付けられた多孔質膜を多孔質膜側からリング状の両面テープによって孔の開いていないシート状物(以下、適宜、「セパレータ」という)に貼り付けられたものが使用されている。
【0003】
例えば、帯状のセパレータに円形の通気材が等間隔に貼り付けられてテープリール成形されたものや、幅広のセパレータに通気材を2次元配列したものが使用されている。
【0004】
このように孔の開いていない各種セパレータに貼り付けられた通気材の品質検査である通気度測定は、ロットごとに抜き取りによる検査が行なわれている。つまり、抜き取られた通気材(セパレータに貼り付けられた製品)は、人手によってセパレータから剥離され、単一の検査装置(JIS P8117のガーレー試験法に基づく装置)に装着される。
【0005】
そして、検査装置では通気材に100mlの空気が通過するのに要する時間を測定し、このときの値をガーレー値として通気材の良否判定を行なっている。この通気材の良否判定は、実測によるガーレー値と予め品種ごとに定まった基準値のガーレー値とを比較し、良否判定を行なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、通気材は、その製造工程において孔の開いていない各種セパレータの上に積層形成されているので、全ての通気材をセパレータから剥離して通気度を測定することはできない。つまり、全数検査をすることができないので、製造ロットによっては、不良品が多数発生してしまうといった問題がある。
【0007】
また、通気材の通気度測定の実行および通気度測定や外観検査によって不良品となった通気材の回収を手作業で行なうので作業効率が悪いといった不都合も生じている。
【0008】
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、通気材を効率よく製造することのできる通気材およびその製造方法を提供することを主たる目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、多孔質膜を単層もしくは通気性のある基材と多孔質膜とを積層してなる通気材において、
前記通気材は、孔の開いたセパレータのその孔部分を覆うとともに、そのセパレータから剥離可能となるようにセパレータに貼付けられたものである。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の通気材の製造方法であって、前記通気材の検査工程と、前記検査工程の後に、不良の通気材に対して前記セパレータに形成された孔から棒状部材を突き上げて、このセパレータから通気材を剥離させて回収する回収工程とを備えたものである。
【0015】
【作用】
請求項1に記載の発明の作用は次のとおりである。
すなわち、孔の開いたシート状物のその孔部分を覆うとともに、剥離可能となるようにそのシート状物に通気材が取り付けられているので、通気材の表面と裏面の間に気体の流通路が確保される。
【0016】
また、請求項2に記載の発明によれば、検査工程で検査不良となった通気材に対して、シート状物から棒状部材によって突き上げられて、このシート状物から通気材が剥離される。
【0021】
【発明の実施の形態】
<通気材>
以下、図面を参照してこの発明の一実施例を説明する。
図1および図2はこの発明の一実施例に係り、図1は通気材の斜視図、図2は図1の斜視図に示す通気材のA−A矢示断面図である。以下、図を参照しながら具体的に説明する。
なお、この実施例では、帯状のシート状物(以下、単に「セパレータS」という)に通気材を剥離可能に取り付けたものを例に採って説明する。
【0022】
通気材1は、図1に示すように、円形状に形成されている。セパレータSは、幅方向の中央部に小さな孔2が開けられている。この孔2はセパレータSの長手方向に等間隔に連続して設けられている。通気材1は、セパレータSの各孔2を覆うように取り付けられている。
【0023】
この通気材1は、図2に示すように、セパレータSの表面から上層に向かってリング状に裁断された両面テープ1a、円形の多孔質膜1b、および円形の織布1cの順番で積層形成されている。
【0024】
なお、リング状に裁断された両面テープ1aの開口部Hの直径と、セパレータSの孔2の直径とが略同一であるとともに、両面テープ1aの開口部HがセパレータSの孔2の位置と一致するように、その両面テープ1aがセパレータSの表面に貼り付けられている。また、両面テープ1a、多孔質膜1b、および織布1cの外径のそれぞれは、すべて同一となっている。
【0025】
つまり、通気材1は、セパレータSに貼り付けられた状態で孔2を介して、その表面と裏面との間を空気が流通できる構造となっている。
【0026】
なお、この通気材1は次のようにしてセパレータS上に積層形成されている。先ず、セパレータSよりも幅の狭い両面テープ1aをセパレータSの長手方向に沿って、その表面に貼り付ける。そして、両面テープ1aと下層のセパレータSにも孔2が開くように裁断される。
【0027】
そして、両面テープ1aの上に多孔質膜1bと織布1cとからなる帯状物を貼り合せ、両面テープ1a、多孔質膜1b、および織布1cを予め定められた外径に裁断する。
以上のように加工することによって、この実施例の通気材1が積層形成される。
【0028】
なお、通気材1の形状は、円形のものに限定されるものではない。
【0029】
<通気度測定方法>
次に、上述したようにセパレータSの各孔2を覆うように貼り付けられている通気材1の通気度を測定する方法について説明する。なお、この実施例では、通気材1の通気度として、ガーレー値を求める場合を例に採って説明する。
先ず、測定方法を説明する前に、この実施例に使用する測定装置の概略構成について説明する。
【0030】
測定装置は、図3に示すように、セパレータSを上下方向から挟み込むとともに、セパレータSに貼り付けられた通気材1を椀状の内分空間に収めるように配備された一組の検査部材4(4a、4b)と、この下部検査部材4bの底部に管を介して連通接続された真空ポンプ7とを備えている。この真空ポンプ7は、本発明装置の「気体流通手段」に相当する。
【0031】
さらに、下部検査部材4bと真空ポンプ7との間には通気材1を通過した空気の流量を検出する流量計8と、通気材1に空気が通過するときの通気材1の表面側と裏面側の圧力の差(差圧)を検出する差圧計9と、真空ポンプ7を調節するレギュレータ10とが設けられている。なお、この実施例の差圧計9は、通気材1の裏面側の圧力と大気圧との差圧を検出している。
【0032】
両検査部材4a、4bは、セパレータSの当接面側から内部に向かって椀状の内部空間を有するブロック状のものであって、その椀状の頂点部分(図3では検査部材4の縦方向の中心)から上部に向かって貫通孔5がそれぞれ設けられている。そして、上部検査部材4aの貫通孔5は大気開放されており、下部検査部材4bの貫通孔5には真空ポンプ7に接続された管が連通接続されている。つまり、真空ポンプ7の作動による吸引力によって、通気材1の表面から裏面にかけて空気が通過するようになっている。
【0033】
また、両検査部材4a、4bは、セパレータSを挟み込んだ際に内部空間の気密性を保持するため、その当接部分にシリコーン樹脂製のO(オウ)リング6がそれぞれ取り付けられている。
なお、上部検査部材4a側のOリング6は、通気材1の周端領域に直接当接してもよい。
【0034】
次に、上述の測定装置を用いてガーレー値を求める方法について説明する。
先ず、基準のガーレー値と、通気材を通過した空気の流量と、空気が通気材を通過したときの通気材の表面側と裏面側の差圧から、ガーレー値の相関関係を求める場合について説明する。
【0035】
一組の検査部材4でセパレータSを挟み込んで内部空間に通気材1を収め、真空吸引による空気の流れを発生させて、セパレータSの孔2を介して通気材1に空気を通過させる。なお、この時点で使用する通気材は、JIS P8117試験法(ガーレー試験法)によりガーレー値が8.6secのものである。
【0036】
そして、レギュレータ10によって吸引力を可変調整しながら逐次に通気材1を通過した空気の流量を流量計8で、空気が通気材1を通過したときの通気材1の裏面側圧力と大気圧との差圧を差圧計9でそれぞれ検出する。このときの空気の流量と差圧との関係は、図4に示すように、1次式(y=5.2356X+1.6257)で表すことができる。
【0037】
すなわち、流量(F)と差圧(P)の関係を比例定数(C)として表すと、次式(1)となる。
【0038】
C=F/P … (1)
【0039】
同様にガーレー値の異なった複数種類の通気材、例えば、ガーレー値が9.9sec、16.2sec…などの通気材についても測定実験を行なってそれぞれの比例定数(C)を求め、これら求まった比例定数(C)と、それぞれの通気材ごとの基準となるガーレー値との相関をとると、図5に示す関数(y=47.379X-0.9595:ここで、yはガーレー値、Xは比例定数である)で表されることが確認できた。
【0040】
なお、この関数の47.379と、−0.9595の値のそれぞれは既定値である。そして、これらの既定値をα、βとおくと、ガーレー値は、次式(2)に示す相関式で表すことができる。
【0041】
ガーレー値=α・Cβ … (2)
【0042】
すなわち、上述の実験を行なうことによって、通気材のガーレー値の相関式を求めることができ、この相関式を利用して、測定対象の通気材から検出された空気の流量と差圧の比である比例定数(C)に基づいて演算を行なうことで、ガーレー値を求めることができるという知見を発明者は得ることができた。
【0043】
したがって、測定対象の通気材のガーレー値と、基準のガーレー値とを比較することによって、通気材の良否判定もできる。
【0044】
<通気度測定装置>
次に、上述の通気度測定方法を利用し、帯状のセパレータSに貼り付けられた通気材1の通気度(本実施例では、ガーレー値)を測定する通気度測定装置の全体構成について図6を参照しながら説明する。
なお、検査部材4(4a、4b)については、上述の測定方法でその構成を説明しているので、同一箇所には同一符号を付すに止め、説明を省略する。
【0045】
通気度測定装置は、図6に示すように、通気材1の搬送方向の上手側から順に大きく分けると、通気材1のガーレー値を求めるとともに、通気材1の良否判定を行なう検査部3(図6では中央下から左側にかけて一点鎖線で囲った部分)と、この検査部3で不良品と判定された通気材1を回収して廃棄する回収部13(図6では中央上の2点鎖線で囲った部分)と、通気材1を搬送する搬送部24(図6では右上の一点鎖線で囲った部分)と、良品の通気材1をリールに巻き取る巻取部27と、これら各構成部を制御する制御部28とから構成されている。以下、各部の構成および機能について説明する。
【0046】
検査部3は、通気材1を内部空間に収めるようセパレータSを上下方向から挟み込んで保持し、通気材1に空気を通過させる複数組(図6では5組)の検査部材4(4a、4b)を備えている。また、下部検査部材4bのそれぞれには、貫通孔5と連通接続された管rを流通する空気の流量を測定する流量計8と、制御部28からの信号を受けて真空吸引のオン・オフ切り換えをする電磁弁Bとを備えている。
【0047】
さらに、その上手では、下部検査部材4bに個々に連通接続されていた管rが1本の管Rに纏められており、この管Rには、通気材1の裏面側の圧力と大気圧との差圧を検出する差圧計9と、吸引力を調節するレギュレータ10と、真空ポンプ7とが備えられている。
【0048】
なお、上部検査部材4aは、駆動部12によって、通気材1の上方の待機位置とセパレータSを下部検査部材4bとで挟み込んで当接する位置とにわたって昇降移動するようになっている。
【0049】
また、流量計8と差圧計9には、それぞれから検出されたデータに基づいて演算処理や種々の命令信号を送出するコンピュータ11が接続されている。なお、コンピュータ11は、この発明の演算処理部に相当する。
【0050】
コンピュータ11には、ガーレー値の相関式(ガーレー値=α・Cβ)と、通気材1の基準となるガーレー値とが予め入力されている。つまり、流量計8と差圧計9から検出された各通気材1の空気の流量と差圧がコンピュータ11に入力され、ガーレー値が逐次に算出されるようになっている。
【0051】
また、コンピュータ11は、例えば、差圧計9からの検出データに基づいてセパレータS上における通気材1の欠損の判定も行なっている。つまり、通気材1に空気を通過させたときに差圧を測定できなければ、通気材1の欠損と判定する。このとき、コンピュータ11は、通気材1の欠損個所の真空吸引を停止させるようにその個所の電磁弁Bを閉じる信号を制御部28に送出するようになっている。
【0052】
回収部13は、図6および図7に示すように、通気材1をセパレータSから剥離する剥離機構14と、剥離された通気材1を真空吸着する回収機構17とから構成されている。
【0053】
剥離機構14は、先端に丸みを帯びた棒状部材15と、この棒状部材15を上下動させる駆動部16とから構成されている。また、棒状部材15は、その直径がセパレータSに形成された孔2の直径よりも小さいものが取り付けられている。
【0054】
つまり、棒状部材15がセパレータSの孔2を出入りするようになっており、孔2に棒状部材15が入り込むと、図8に示すように、通気材1を突き上げてセパレータSから通気材1を剥離するようになっている。このとき、セパレータSから剥離された通気材1は、後述する回収機構17の円筒部材18によって真空吸着されるようになっている。
【0055】
回収機構17は、図7に示すように、底部の周縁領域がセパレータSに当接するとともに、その底面側のみが開口して内部空間を有する円筒部材18と、コイルバネ19によって円筒部材18内でスライド付勢(図7では下方への付勢力)されている吸着部材20とを備えている。また、セパレータSと当接する円筒部材18の周縁領域にはO(オウ)リング21が取り付けられている。
【0056】
なお、吸着部材20と円筒部材18の上下方向の中心には貫通孔22が設けられている。この貫通孔22には、後段の真空ポンプ23に接続された管が連通接続されている。
【0057】
円筒部材18は、セパレータSに底部が当接したとき、その内部空間に通気材1が収まるようになっている。
【0058】
吸着部材20は、その表面(図7では下側)が椀状をしている。つまり、剥離機構14によって、突き上げられて剥離した通気材1を効率よく真空吸着できるように、吸着部材20の接地面積を広げている。
【0059】
また、吸着部材20は、棒状部材15の突き上げ時にバネ付勢力に抗して後退し、通気材1の真空吸着を円滑に行なえるようになっている。
【0060】
また、円筒部材18は、駆動部12によって通気材1の上方の待機位置と、セパレータSに当接する位置とを昇降移動するとともに、不良品の通気材1を真空吸着したのち、上方の待機位置から図示しない廃棄処理部にわたって水平移動するようになっている。
【0061】
搬送部24は、図6に示すように、通気材1を把持する上下2個のローラ25、26とから構成されている。上部ローラ25には、例えば金属ローラの表面にゴムシートなどが貼り付けられたものが使用され、下部ローラ26には、例えば金属製のものが使用されている。
【0062】
巻取部27は、図示しない支軸に回転自在に軸支されたボビンを備えている。このボビンは、搬送部24の上・下部ローラ25、26の回転駆動と連動して搬送されてくる良品の通気材1が貼り付けられている帯状のセパレータSを逐次に巻き取るようになっている。
【0063】
なお、上記実施例装置では、検査部材4を5組しか備えていないが、この数量に限定されるものではない。
【0064】
次に、この実施例装置の一巡の動作を図9のフローチャートを参照しながら説明する。なお、通気材1の基準となるガーレー値と、演算用のガーレー値の相関式とは、予めコンピュータ11に入力されているものとする。
【0065】
<ステップS1> 初期設定
真空ポンプ7を作動し、レギュレータ10によって吸引力を調節する。
【0066】
<ステップS2> 通気材を検査部材に装着
帯状のセパレータSに貼り付けられた測定対象の通気材1を検査部材4(4a、4b)の配置位置まで搬送し、上部検査部材4aを降下させてセパレータSを下部検査部材4bとで挟み込んで、その内部空間に通気材1を収める。
【0067】
<ステップS3> 測定開始
セパレータSを検査部材4で挟み込むと電磁弁Bを開けて通気材1に空気を通過させる。そして、通気材1を通過する空気の流量を流量計8で検出するとともに、通気材1の裏面側、つまり下部検査部材4bの内部空間側の圧力と大気圧との差圧を差圧計9で検出し、両検出データをコンピュータ11に送出する。
【0068】
<ステップS4> 通気材に異常があるか
検出された空気の流量および差圧に異常が発生していた場合、つまり、通気材1がセパレータSから欠損しているとき、ステップS5に進む。異常がなければステップS6に進む。
【0069】
<ステップS5> 電磁弁の閉塞
通気材1の欠損箇所の電磁弁Bを閉じる。その後、再度ステップS3に戻る。
【0070】
<ステップS6> ガーレー値の算出および通気材の良否判定
流量計8と差圧計9とから送出されてきた両検出データに基づいて、コンピュータ11で通気材1ごとにガーレー値を算出するとともに、算出されたガーレー値と予め入力された所定の通気材1の基準値(ガーレー値)とを比較して良否判定を行なう。
【0071】
<ステップS7> 測定終了
各通気材1のガーレー値の算出および良否判定が終了すると上部検査部材4aが上昇して待機位置に戻り、通気材1の搬送が開始される。
【0072】
<ステップS8> 不良品はあったか
ガーレー値を求めた通気材1に不良品があった場合、ステップS9に進む。不良品がなければステップS10に進む。
【0073】
<ステップS9> 不良品の回収・廃棄
不良品判定された通気材1の箇所を回収部13まで移送し、棒状部材15をセパレータSの孔2に挿入して不良品の通気材1をセパレータSから剥離するように突き上げるとともに、円筒部材18によって通気材1を真空吸着する。真空吸着された不良品の通気材1は、廃棄処理部まで円筒部材18によって搬送されて廃棄される。不良品の通気材1を廃棄した円筒部材18は、待機位置に復帰する。そして、回収・廃棄の一巡の動作が終了するとステップS10に進む。
【0074】
<ステップS10> 所定数に達したか
通気材1のガーレー値の測定が所定数に達すると全ての測定は終了する。逆に、所定数に達していなければステップS2からの動作が繰り返される。
【0075】
上述のように、セパレータSの長手方向に等間隔に孔2を設け、この孔2部分を開口するようにリング状に裁断された両面テープ1aを介して円形の通気材1を貼り付けて形成することによって、その表面または裏面のいずれか側から空気を通過させることができる。すなわち、通気材1をセパレータSから剥離することなく通気度測定を全数にわたって行なうことができる。
【0076】
本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上記実施例では、帯状のセパレータSに連続して等間隔に並ぶ通気材1を例に採って説明したが、幅広のセパレータに通気材1を2次元配列させたものであってもよい。
【0077】
また、幅広のセパレータに2次元配列された通気材1の通気度測定装置として、検査部材4を同様に2次元配列して複数個の通気材1の通気度を一度に測定できるように構成してもよい。
【0078】
(2)上記実施例の装置では、セパレータS上の通気材1の欠損を空気の流通状態(差圧)から検知しているが、この形態に限定されるものではなく、ビデオカメラなどによって通気材の欠損状態を画像認識させて判別するようにしてもよい。
【0079】
(3)上記実施例の装置では、通気度測定によって不良となった通気材1を剥離機構14で剥離して回収していたが、外観検査によって不良となった通気材1についても回収することができる。
【0080】
(4)上記実施例の装置では、通気度としてガーレー値を求める場合を例に採って説明したが、ガーレー値に限定されるものではなく、通気材を通過した空気の流量や、通気材の表面側と裏面側との差圧から求めるようにしてもよい。
【0081】
(5)上記実施例の装置では、真空ポンプを利用して減圧によって通気材に空気を通過させていたが、加圧によって通気材に空気を通過させてもよい。
【0082】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1に記載の発明によれば、孔の開いたシート状物のその孔部分を覆うとともに、剥離可能となるようにそのシート状物に通気材が取り付けられているので、通気材の表面と裏面の間に気体の流通路を確保することができる。つまり、シート状物に通気材を貼り付けたまま気体を通気材に通過させることができる。
【0083】
また、請求項2に記載の発明によれば、検査不良となった通気材に対して、シート状物の孔から棒状部材で突き上げて、通気材をシート状物から自動で剥離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る通気材の斜視図である。
【図2】図1の斜視図に示す通気材のA−A矢示断面図である。
【図3】実施例に係る通気度測定装置の要部構成を示した図である。
【図4】通気材に空気を通過させたときの流量と差圧との関係を示した図である。
【図5】通気材の比例定数(差圧と流量の比)とガーレー値との相関関係を示した図である。
【図6】実施例に係る通気度測定装置の全体構成を示した図である。
【図7】回収部の要部構成を示した図である。
【図8】回収部の動作説明に供する図である。
【図9】実施例装置の動作説明に供するフローチャートである。
【符号の説明】
S … セパレータ
1 … 通気材
2 … 孔
3 … 検査部
4 … 検査部材
7 … 真空ポンプ
8 … 流量計
9 … 差圧計
10 … レギュレータ
11 … コンピュータ
14 … 剥離機構
17 … 回収機構

Claims (2)

  1. 多孔質膜を単層もしくは通気性のある基材と多孔質膜とを積層してなる通気材において、
    前記通気材は、孔の開いたセパレータのその孔部分を覆うとともに、そのセパレータから剥離可能となるようにセパレータに貼付けられた
    ことを特徴とする通気材。
  2. 請求項1に記載の通気材の製造方法であって、
    前記通気材の検査工程と、
    前記検査工程の後に、不良の通気材に対して前記セパレータに形成された孔から棒状部材を突き上げて、このセパレータから通気材を剥離させて回収する回収工程と、
    を備えたことを特徴とする通気材の製造方法。
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