JP3861988B2 - ディスク式記録再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はディスク式記録再生装置に係り、とくにディスク状記録媒体を回転させながらヘッドによって記録および/または再生を行なうようにしたディスク式記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
CD(コンパクトディスク)やDVDのような光ディスクから成るディスク状記録媒体を用いて記録および/または再生を行なうようにしたディスク式記録再生装置が音楽や映像の記録再生に広く用いられている。さらにはこのようなディスク状記録媒体はコンピュータ等の情報処理装置の記憶装置として用いられている。
【0003】
この場合に上記のディスク状記録媒体はトレーに載置されるとともに、トレーが引出し位置から記録再生位置に引込まれる。そしてこの状態でターンテーブルが下方から上昇し、トレーからディスク状記録媒体を浮上がらせて回転駆動させる。このような状態においてディスク状記録媒体に対して光学ピックアップを半径方向に移動させながら記録あるいは再生を行なう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従ってこのようなディスク式記録再生装置は、光学ピックアップをディスク状記録媒体の半径方向に移動可能に支持している。そしてステッピングモータ等によって送りねじを用いて上記光学ピックアップを移動させるようにしている。従ってこのような記録再生装置の輸送時等に何等かの衝撃が光学ピックアップに加わると、上記光学ピックアップがガイド軸上を摺動し、これによって初期位置が変更される可能性がある。また場合によっては光学ピックアップが他の部品と接触し、これによって損傷する可能性がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特開平8−96530号公報には、光学ピックアップを固定するためのフックと、光学ピックアップが所定の位置にきたことを確認するための検知スイッチと、フックを駆動するモータと、フックを回転させるためのラックと、ラックにモータからの駆動力を伝えるギヤ等を設け、電源スイッチを押すかプログラムを用いたソフト的な電源を切る命令を与えると、予め定められた位置に光学ピックアップを移動させ、その後に光学ピックアップの動きを制限した上で装置全体の電源を切ることによって、光ディスクを挿入した状態でなおかつ電源を切った場合にも、光学ピックアップの損傷が防止されるようになる。
【0006】
しかるにこのような光学ピックアップの保護装置は部品点数が多く、複雑な構成を有し、しかもソフトウエアによって制御されるようになっているために、必ずしも物流段階での衝撃から光学ピックアップを保護することができないという問題があった。
【0007】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、装置が非動作時にヘッドが案内手段によって摺動するのを防止してヘッドを保護するようにしたディスク式記録再生装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願の主要な発明は、ディスク状記録媒体を回転させながらヘッドによって記録および/または再生を行なうようにしたディスク式記録再生装置において、
前記ディスク状記録媒体を記録再生位置と取出し位置との間で移動させるトレーと、
前記ディスク状記録媒体の回転駆動部と前記ヘッドとを搭載するベースユニットと、
前記ベースユニット上で前記ヘッドを前記ディスク状記録媒体の半径方向に移動させる移動手段と、
前記ベースユニットを記録再生位置に引込まれたトレーに対して昇降動作させる昇降手段と、
前記ヘッドに設けられた被拘束部と、
前記トレーに設けられた拘束部と、
を具備し、この装置の非動作状態で前記昇降手段によって前記ベースユニットが上昇されて前記ヘッドの被拘束部が前記トレーの拘束部によって拘束されることを特徴とするディスク式記録再生装置に関するものである。
【0011】
ここで前記拘束部が前記トレーの下部に設けられた当接部であって、前記ヘッドに設けられている突起状の被拘束部を拘束するようにしてよい。また前記ヘッドに設けられている被拘束部は前記ディスク状記録媒体の投影面積の外側の退避位置で前記拘束部によって拘束されることが好適である。
【0013】
本願に含まれる発明の好ましい態様は、光学ピックアップをガイドロッドによってディスク状記録媒体の半径方向に摺動可能にしたディスク式記録再生装置において、光学ピックアップが所定の位置で待機する際に、光学ピックアップをトレーに引掛ける構造を付加し、この構造によって落下時等のように外部から衝撃が加わった場合に光学ピックアップが他の部品に衝突するのを防ぐ機能を付与するようにしたものである。従って輸送時等に何等かの衝撃が加わったときに光学ピックアップがガイド軸上を滑って初期の位置が変ることがなく、あるいはまた光学ピックアップが他の部品と衝突することが回避される。従ってガイド軸に沿って摺動するタイプの光学ピックアップを有するディスク式記録再生装置において、電源スイッチをオフに切換えたときに光学ピックアップの位置をある程度規制することができるとともに、光学ピックアップが他の部品に衝突するのを防ぐことが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(1)構成の説明
全体の構成
図1および図2は本発明の一実施の形態に係るディスク式記録再生装置の全体の構成を示すものであって、このディスク式記録再生装置は偏平な直方体状をなす外筐10を備えている。そしてこの外筐10の前面側の開口がフロントパネル11によって閉塞される構造になっている。フロントパネル11には横長開口12が形成され、この横長開口12によってトレー13が図1および図2に示すように引出し自在に挿入されるようになっている。なおトレー13は外筐10の内側であってその両側に設けられている段部18によって支持された状態で摺動するようになっている。
【0015】
トレー13にはそのほぼ中央部に凹部14が形成され、この凹部14によってディスク状記録媒体を収納保持するようにしている。また凹部14を横切るように移動方向に延びる開口15が形成されている。開口15の奥側はU字状切込み16から構成され、手前側は半円形の切込み17から構成されている。これらの切込み16、17にそれぞれ光学ピックアップが侵入し得るようにしている。
【0016】
外筐10の内側には図3および図4に示すようにチャッキングスライダ20が取付けられる。チャッキングスライダ20は左右の壁部と中間の連結部とから構成され、連結部には摺動方向に延びる長孔21が形成され、この長孔21が外筐に螺着されるビス22に係合し、これによってトレー13の長さ方向に摺動可能に支持されている。
【0017】
チャッキングスライダ20にはその両側の壁部にそれぞれ前後一対ずつのカム溝23が形成されるとともに、一方の側部にはラック24が形成されている。このラック24がトレー13を自走させるためのものである。またラック24の下側であって前端側には非常搬出用ラック25が設けられている。このラック25はトレー13の駆動部が故障してトレー13を排出できなくなった場合に、非常引出しピニオンと噛合わせてトレー13の排出を行なうためのものである。
【0018】
ベースユニット30の構成
チャッキングスライダ20の上側には図2および図5に示すようにベースユニット30が配されている。ベースユニット30は偏平な容器状をなし、その左右の両側にはそれぞれ2本のピン31が設けられている。これらのピン31がチャッキングスライダ20の両側の壁部のカム溝23に受入れられるとともに、さらにピン31の先端側の部分が外筐10の両側の壁部の内側に設けられている縦溝32に係合され、これによってベースユニット30は高さ方向に昇降自在に支持されるとともに、チャッキングスライダ20のカム溝23によってその高さが制御されるようになっている。
【0019】
ベースユニット30上にはDVD用光学ピックアップ33とDVR用光学ピックアップ34とが配されている。DVD用光学ピックアップ33はガイドロッド35と送りねじ36とによって案内され、しかも送りねじ36の端部に設けられているステッピングモータ37が駆動されると送りねじ36によってディスク状記録媒体の半径方向に移動されるようになっている。
【0020】
これに対してDVR用光学ピックアップ34は一対のガイドロッド38、39によって支持されるとともに、送りねじ40をステッピングモータ41によって駆動することによって、ディスク状記録媒体の半径方向に移動されるようになっている。
【0021】
なお上記一対の光学ピックアップ33、34はベースユニット30上にブラケット42を介して取付けられているターンテーブル43に対してその前後に位置している。すなわちターンテーブル33に対して引出し方向側にDVD用光学ピックアップ33が配され、ターンテーブル43に対して挿入方向側にDVR用光学ピックアップ34が配されている。
【0022】
またベースユニット30は一対のサポートピン44と両側のサポートアーム45とを備えている。これらのサポートピン44とサポートアーム45とによって、図7〜図9に示すようにDVRカートリッジ122がトレー13によって引込まれた場合には、ベースユニット30の上昇動作によってトレー13から浮かした状態でこのカートリッジ122を支持するようにしている。なおベアディスク121はこれらのサポートピン44およびサポートアーム45によっては支持されず、図10〜図12に示すようにターンテーブル43によってその中心部が支持されるようになっている。
【0023】
トレー13の駆動部47の構成
次にトレー13を自走させるためにこのトレー13上に搭載されている駆動部47の構造について図13〜図17により説明する。駆動部47を構成するシャーシ47によってモータ48が取付けられるとともに、このモータ48の出力軸に図13に示すようにウオーム49が固着されている。そしてウオーム49がウオームギヤ50に噛合っている。ウオームギヤ50は同軸の歯車を備えるとともに、この歯車が歯車51に噛合っている。そして歯車51と同軸の歯車52が歯車53に噛合っている。歯車53は首振り可能な歯車54に噛合っている。そして歯車54が歯車55に噛合うとともに、歯車55に同軸状にピニオン56が固着されている。
【0024】
歯車54が首を振ると別の歯車57に噛合う。歯車57は同軸の歯車を備え、この同軸の歯車が歯車58に噛合い、さらにこの歯車58と同軸の歯車59が上記歯車55に噛合っている。
【0025】
次に歯車54の首振り機構について説明する。図15に示すようにシャーシ47上には切換え板62が配され、長孔63がシャーシ47に植設されているピン64に係合し、これによって図15において左右の方向に摺動可能に支持されている。しかも切換え板62はばね65によって図15において右方に摺動付勢されている。また切換え板62の右端側は折曲げ片から成る当接部66を備えている。
【0026】
上記シャーシ47上には図16に示す首振りレバー67が支点軸68を中心として回動可能に支持されている。そしてこの首振りレバー67には強制軸69が植設され、この強制軸69が切換え板62の係合孔70に係合されている。係合孔70はその両側が幅の狭い拘束部71、72から構成されるとともに、拘束部71、72の中間が幅の広い首振り部73になっている。
【0027】
強制軸69が一方の拘束部71に拘束されている場合には、図13に示すように歯車54は歯車55と噛合う。これに対して強制軸69が別の拘束部72にある場合には図14に示すように歯車55が歯車57に噛合う。また上記歯車54は図17に示すようにその支軸に圧縮コイルばね74を備え、この圧縮コイルばね74によって歯車54に回転負荷を与え、歯車53が回転したときにその回転方向に歯車54が首振り運動を行なうようにしている。
【0028】
トレー13およびチャッキングスライダ20のロック機構
次に上記トレー13およびチャッキングスライダ20をロックするロックレバー78について図18により説明する。外筐10の底部であって後方には支軸79が植設され、この支軸79によってロックレバー78が回動自在に支持されている。そしてロックレバー78はつる巻きばね80によって図18において支軸79を中心として反時計方向に回動されている。そしてロックレバー78にはトレー13をロックするためのロックピン81とチャッキングスライダ20をロックするためのフック82とが設けられている。
【0029】
これに対してトレー13の後部であってその下面には図19に示すようにL字状ロック溝85が形成され、このL字状ロック溝85の屈曲した先端側の部分がロック部86になっている。
【0030】
またチャッキングスライダ20の後端側であってその右側の側部には図19に示すように凹部87が形成され、この凹部87の終端が端部88になっている。凹部87の端部88にロックレバー78のフック82が係合されると、チャッキングスライダ20がロックされる。またチャッキングスライダ20の端部88の外側がカム面89になっており、このカム面89によってフック82を規制すると図20および図21に示すように、ロックレバー78がトレー13をロックした状態で保持するようになっている。
【0031】
上記支軸79には同軸状に押戻しレバー90が回動可能に支持されている。押戻しレバー90はその一端側の被押圧部91が図21に示すチャッキングスライダ20の先端側の段部92と当接されるようになっている。そして押圧レバー90がチャッキングスライダ20の段部92に押されて反時計方向に回動されると、押戻しレバー90がトレー13の後部の当接部93を押し、これによってトレー13を引出し側に押出すようになっている。この動作は非常引出しピニオンによる引出し動作の際に利用される。
【0032】
DVR用光学ピックアップ34の拘束機構
次にDVR用光学ピックアップ34が外部からの衝撃によって不測にガイドロッド38、39に沿って移動するのを防止するようにした拘束機構について説明する。図27〜図29に示すように、DVR用光学ピックアップ34のベースの一側部であって摺動方向の端部には上方に突出するように突柱から成る被拘束部96が形成されている。そしてこのような被拘束部96に対応してトレー13の下面には横断面がコ字状をなす当接壁から成る拘束部97が形成されている。
【0033】
DVR用光学ピックアップ34が非動作位置へ退避した状態で、しかもベースユニット30がチャッキングスライダ20によってトレー13側に上昇されると、拘束部97が被拘束部96を拘束することになり、これによってDVR用光学ピックアップ34のガイドロッド38、39に沿った摺動動作が阻止されることになる。
【0034】
(2)動作および作用
全体の動作
次に上記のような構成に係るディスク式記録再生装置の全体の動作を説明する。図2に示すように図外のスイッチを操作して駆動部47によってトレー13を自走させてこのトレー13を外筐10のフロントパネル11の横長開口12から引出し、このトレー13の凹部14内にベアディスクまたはDVRカートリッジを装着する。
【0035】
このような状態で図外のスイッチを操作することによって、このトレー13に搭載されている駆動部47をモータ48によって駆動し、これによってピニオン56およびラック24によってトレー13を引込むように自走させる。これによってトレー13は図1に示すように外筐10内に収納される。
【0036】
この後にトレー13の駆動部47の出力を利用してチャッキングスライダ20をトレー13の引出し方向、すなわち前方に移動させ、このチャッキングスライダ20のカム溝23によってベースユニット30を上昇させる。これによってベースユニット30上のターンテーブル43が上昇し、ベアディスクまたはカートリッジ内のディスクを回転駆動する。そしてベアディスクの場合には、図5に示すステッピングモータ37および送りねじ36によってDVD用光学ピックアップ33をこの光ディスクの半径方向に移動して記録および/または再生動作を行なう。これに対してDVR用カートリッジが搭載された場合には、ステッピングモータ41および送りねじ40によってDVR用光学ピックアップ34を光ディスクの半径方向に移動しながら記録あるいは再生を行なう。
【0037】
上記ベースユニット30の上昇動作によってベースユニット30がトレー13側に近接する。そしてトレー13によってDVRカートリッジ122が記録再生位置へ引込まれた場合には、上昇するベースユニット30のサポートピン44とサポートアーム45とによって図7〜図9に示すようにカートリッジ122が支持される。ベースユニット30の上昇動作によってサポートピン44およびサポートアーム45の上端部がトレー13の凹部14に形成されている開口を通してその上に突出し、これによってカートリッジ122がトレー13の凹部14上において浮いた状態で支持されるようになる。またベアディスク121の場合には図10〜図12に示すように、上昇するベースユニット30の上に設けられているターンテーブル43によってその中心部が支持され、トレー13の凹部14から浮上がった状態で回転駆動される。
【0038】
このように共通のターンテーブル43を使いながらフォーマットが異なるDVD用光学ピックアップ33とDVR用光学ピックアップ34とがそれぞれディスクの半径方向に移動させる駆動手段を有し、一方の光学ピックアップが対応するフォーマットの記録媒体にアクセスしているときには、他の光学ピックアップの少なくとも対物レンズ、すなわちヘッド部がこの記録媒体の投影面積外に退避するようになっている。そのために複数の種類の光学ピックアップ33、34と記録媒体との干渉を回避できることになり、部品点数の削減と、ディスクの軸線方向の無駄なスペースや機構を不要とし、装置の高さ方向の寸法を抑えた記録再生装置を提供することが可能になる。
【0039】
所定の記録あるいは再生動作を終了したならば、この後ベースユニット30をトレー13の駆動部47によって下降させ、この後にトレー13を駆動部47の出力によって自走させて図2に示すようにトレー13を引出す。そしてトレー13の凹部14からベアディスクあるいはカートリッジを取出すことになる。
【0040】
駆動部47によるトレー13の自走の動作
トレー13に設けられている駆動部47は図13および図15に示すように切換え板62を備え、ばね65によって右方に摺動付勢されている。すなわち折曲げ片66が突出した状態にある。従って首振りレバー67の強制軸69は図15に示すように係合孔70の拘束部71によって拘束されている。そしてこの場合に歯車54は歯車55と噛合っている。
【0041】
従ってモータ48の回転はウオーム49、ウオームギヤ50、歯車51、52、53、54、55の順に伝達され、ピニオン56が駆動される。そしてピニオン56がチャッキングスライダ20のラック24に噛合っており、しかもチャッキングスライダ20がロックレバー78のフック82によってロックされているために(図19参照)、ピニオン56がラック24上を転動する。従ってこのピニオン56を備える駆動部47を有するトレー13が自走する。このようなトレー13の自走動作によって、図1に示す状態と図2に示す状態に切換えられ、トレー13は図2に示す引出し位置と図1に示す記録再生位置との間で往復動することが可能になる。
【0042】
このようにトレー13上にモータ48と駆動部47とを設け、この駆動部47によってトレー13を自走可能にした構造によれば、外筐10側あるいはベースユニット30側にトレー13の駆動部を設ける必要がなくなる。とくに本実施の形態の記録再生装置は図5に示すようにターンテーブル43に対してその前側にDVD用光ピックアップ33を配し、後側にDVR用光学ピックアップ34を配置している。従ってDVD用光学ピックアップ33のさらに前方にトレー13の駆動部を配置すると、奥行方向の寸法、すなわち図5における左右の方向の寸法が非常に大きくなる。これに対してトレー13上に駆動部を配置すると、ベースユニット30あるいは外筐10上に駆動部を配する必要がなくなり、従ってトレー13の移動方向の寸法を小さくし、装置全体の小型化を図ることが可能になる。
【0043】
ベースユニット30の上昇動作
トレー13に設けられている駆動部47の出力によってトレー13を自走させ、トレー13を引出し位置から記録再生位置へ移動させる。するとトレー13は図2に示す状態から図1に示す状態に変化し、これによってトレー13は外筐10内に引込まれた状態になる。このときに図19に示すように外筐10の底部であって後側に設けられているロックレバー78のロックピン81がトレー13の後側の部分に設けられているL字状ロック溝85内に侵入する。さらにトレー13は駆動部47の出力によって後方に引込まれると、トレー13のL字状ロック溝85の終端がロックレバー78のロックピン81を押すために、図20に示すようにロックレバー78はばね80に抗してピン79を中心として時計方向に回動し、L字状ロック溝85の側方に屈曲したロック部86内にロックピン81が侵入する。これによってL字状ロック溝85のロック部86がロックレバー78のロックピン81を拘束するとともに、図21において矢印で示すようにカム89を有するチャッキングスライダ20が左方に移動すると、ロックレバー78のフック82がカム89の側面によって回動を阻止され、その結果ロックレバー78がトレー13をロックする。
【0044】
そして上述のロックレバー78のピン79を中心とする時計方向の回動によって、このロックレバー78のフック82が図20に示すようにチャッキングスライダ20の凹部87から離脱する。これによってチャッキングスライダ20のロックレバー78によるロックが解除され、チャッキングスライダ20はトレー13の移動方向に移動可能になる。
【0045】
そして駆動部47によってトレー13が記録再生位置へ引込まれると、この駆動部47の切換え板62の当接部66が図1に示すように外筐10の背面板に当接する。これによって当接部66が押されて切換え板62はばね65に抗して図14に示すように左方へ移動する。するとこの切換え板62の係合孔70の拘束部71から強制軸69が離脱するとともに、首振り部73で強制軸69が自由になり、首振りレバー67が首振り動作を行なう。そしてさらに切換え板62が左方へ移動すると、強制軸69が別の拘束部72内に導入され、ここで拘束される。従って首振りレバー67が切換えられ、この首振りレバー67上の歯車54は図7に示すように歯車55から離れ、歯車57と噛合う。
【0046】
従ってモータ48の回転はウオーム49、ウオームギヤ50、歯車51、52、53、54、57、58、59、55の順に伝達され、ピニオン56が駆動される。このときは図13に示す噛合いの場合よりも歯車のギヤ比が大きくなり、ピニオン56の回転速度が遅くなるとともに、そのトルクが増大する。
【0047】
そしてこのように駆動部47の切換え動作が行なわれるとともに、高いトルクを駆動部47のピニオン56が発生する。そしてこのような高い駆動トルクによって、ロックレバー78のフック82によるロックを解除されたチャッキングスライダ20のラック24が前方側、すなわちトレー13を引出す方向と同じ方向に押される。なおここでチャッキングスライダ20が少しだけ押された段階で、図21に示すようにロックレバー78のフック82がチャッキングスライダ20のカム面89に乗上げ、これによってロックレバー78の回動が規制され、このロックレバー78のロックピン81がトレー13のL字状ロック溝85のロック部86に導入された状態を確実に保持するようにしている。
【0048】
図22Aおよび図22Bに示すようにトレー13をその上に搭載されている駆動部47によって自走させて引込むと、トレー13は図23に示すように記録再生位置に引込まれる。そしてその後さらにトレー13の駆動部47がモータ48によって継続して駆動されると、駆動部47が切換え板62の移動動作によって切換えられるとともに、この駆動部47の出力端を構成するピニオン56がチャッキングスライダ20のラック24を送り、これによってチャッキングスライダ20を図24に示すように左方に移動させる。
【0049】
チャッキングスライダ20はその両側の側面にそれぞれカム溝23を備え、このカム溝23がベースユニット30のピン31を受入れている。しかもピン31の先端部は外筐10の両側に設けられている縦溝32によって横方向の運動が規制されている。従ってチャッキングスライダ20がトレー13の駆動部47によって駆動されて摺動運動を行なうと、カム溝23の作用によってピン31を介してベースユニット30が上昇動作を行なう。
【0050】
ベースユニット30が上昇するとその上に搭載されているDVD用光学ピックアップ33およびDVR用光学ピックアップ34がそれぞれトレー13の開口15の半円形の切込み17およびU字状切込み16内に受入れられる。さらにベースユニット30上のターンテーブル43が開口15内に侵入し、トレー13によって導入された光ディスクを下面から支える。従って光ディスクはトレー13から浮上がった状態で回転駆動されることになり、このときにDVD用光学ピックアップ33またはDVR用光学ピックアップ34がアクセスし、記録または再生動作が行なわれる。
【0051】
図25はトレー13が引出された状態を示しており、このトレー13の凹部14にベアディスクまたはDVR用カートリッジを搭載するようにしている。そしてこの状態でトレー13を引込むと図26に示すようにトレー13が記録再生位置に引込まれる。
【0052】
ベースユニット30の下降動作
ベアディスクまたはDVD用カートリッジによって記録または再生動作を行なっている際におけるベースユニット30とトレー13との関係は図24Aおよび図24Bに示すようになっている。そして記録あるいは再生を終了したならば、トレー13の駆動部47のモータ48を逆方向、すなわちトレー13を排出する方向に駆動する。なおこのときには駆動部47の切換え板62の当接部66が外筐10の背面板に当接した位置にあるために、駆動部47の歯車の噛合い状態は図14に示す状態になっている。
【0053】
従ってこのような状態でモータ48が駆動されると、高い駆動トルクでピニオン56がラック24を後方、すなわち図24において右方へ移動させる。従ってベースユニット30の両側のピン31を受入れているカム23を有するチャッキングスライダ20が右方へ移動し、図23Aおよび図23Bに示す状態になる。従ってベースユニット30のピン31が縦溝32に沿って下降する。従ってこのベースユニット30上の一対の光学ピックアップ33、34はそれぞれトレー13の開口15の両側の切込み17、16から下方へ離脱する。またベースユニット30の下降に伴ってターンテーブル43も下降し、これによってベアディスクあるいはカートリッジがトレー13の凹部14に着座する。
【0054】
さらに上述のチャッキングスライダ20の移動動作によって、図21に示すロックレバー78のフック82がカム面89を摺動しながら図20に示す状態を経て図19に示すようにつる巻きばね80の付勢力によってピン79を中心として反時計方向に回動して凹部87に落込む。
【0055】
このようなロックレバー78の支軸79を中心とする反時計方向の回転によって、ロックレバー78に設けられているロックピン81がトレー13のL字状のロック溝85のロック部86から離脱し、トレー13のロックが解除される。しかもこのときにロックレバー78の回転によってフック82がチャッキングスライダ20の凹部87内に落込み、これによってチャッキングスライダ20がロックされて図19に示す状態になる。
【0056】
この後さらにトレー13の駆動部47のモータ48が回転を続けるために、トレー13は駆動部47のピニオン56がロック状態のチャッキングスライダ20のラック24上を転動するようにして引出し位置へ移動する。そしてこの移動の初期の段階で駆動部47の切換え板62が外筐10の背面側の板から離間するために、切換え板62はばね65によって右方へ移動し、駆動部47は図14に示す状態から図13に示す状態に切換えられ、比較的速い速度で引出し動作が行なわれる。完全に引出されたならば、このトレー13の凹部14からベアディスクあるいはDVRカートリッジを取出す。
【0057】
ベースユニット30の昇降機構の作用効果
このように本実施の形態のディスク式記録再生装置は、ディスクの回転部を構成するターンテーブル43の前後に異なるフォーマットに対応した2つの光学ピックアップをもつものであって、DVR専用カートリッジおよびDVD/CDのベアディスクのコンパチブルなローディングを可能にした構造に関するものである。
【0058】
ここでベースユニット30はDVR用カートリッジに対する読書きを行なうためのDVR用光学ピックアップ(レーザ波長405nm)34と、DVD/CDの記録再生を行なうDVD用光学ピックアップ(レーザ波長650nm/780nm、2波長レンズ付き)33を備え、これらを上述の如くベースユニット30の前後に配置する構造を採用している。そして外筐10の底板上にスライド可能にチャッキングスライダ20を配し、ベースユニット30の左右両側にそれぞれ2本ずつ突出されたピン31を介して垂直方向に昇降動作させる左右一対ずつのカム溝23を設けている。さらにトレー13の駆動部47のピニオン56と噛合うラック24を有している。
【0059】
これに対してトレー13はDVR用カートリッジまたはDVD/CDのベアディスクを装着することができる凹部14と、ディスク回転部43の前後に配される2つの光学ピックアップ33、34を受入れるための切込み17、16を連続して有する開口15を備えている。またこのトレー13にはモータ48の回転を歯車列によって減速し、ラック24に動力を伝達るピニオン56を備え、この駆動部47がトレー13上であってその後部に組込まれる構造になっている。
【0060】
外筐10の底板上に設けられているロックレバー78はチャッキングスライダ20のロックを行なうためのフック82と、トレー13のロック溝85のロック部86に侵入するロックピン81を備えている。そしてこのようなロックレバー78が取付けられる支軸79が植設される外筐は、チャッキングスライダ20およびトレー13の摺動のためのガイド部材を構成している。
【0061】
ここで図19に示すようにロックレバー78がチャッキングスライダ20をロックしている位置においては、このチャッキングスライダ20のカム溝23によってベースユニット30は図22に示すように下降した状態に示されている。そしてトレー13の駆動部47のモータ48の回転はトレー13の開閉の駆動力になる。
【0062】
トレー13が図1に示すように完全に引込まれる直前に、トレー13に設けられたL字状ロック溝85にロックレバー78のロックピン81が図19に示すように侵入し、さらにトレー13が引込まれるとロックレバー78のロックピン81がL字状ロック溝85のロック部86に引込まれるとともに、このときに図20に示すようにロックレバー78のフック82がチャッキングスライダ20の凹部87から離脱してチャッキングスライダ20のロックを解除する。
【0063】
トレー13が完全に引込まれてその駆動部47の切換え板62の当接部66が外筐10に当接すると駆動部47が図13の状態から図14の状態に切換えられるとともに、駆動部47のモータ48の回転力はチャッキングスライダ20の駆動力になる。このときにロックレバー78のフック82が図21に示すように摺動するチャッキングスライダ20のカム面89上を摺動することになり、このためにロックレバー78はつる巻きばね80によって付勢されても反時計方向に回転することができなくなり、ロックレバー78のロックピン81がロック部86に入った状態でトレー13をその位置に固定する。そして駆動部47の駆動力によって逆にチャッキングスライダ20が引出し方向に押されることによって、ベースユニット30の昇降が行なわれる。
【0064】
従ってこのような構成は、一対の光学ピックアップ33、34をディスク回転部43の前後に配置した装置において、トレー13上であってその後端側にトレー駆動部47を設けることによって、トレー13の駆動装置の小型化を行なうことが可能になる。またロックレバー78を用いてチャッキングスライダ20およびトレー13のロックの切換えを行なうことによって、トレー13の移動動作とベースユニット30の昇降動作とをトレー13上に設けられている駆動部47のモータ48によって総て行なうことができ、これによって駆動部の数を少なくし、部品点数を削減するとともに、コストの低減を図ることが可能になる。
【0065】
DVR用光学ピックアップ34の拘束動作
上述のようにベースユット30上にはDVD用光学ピックアップ33とDVR用光学ピックアップ34とが搭載されている。とくにDVR用光学ピックアップ34は一対のガイドロッド38、39によって案内され、DVRカートリッジ122の中に収納されるディスクの半径方向に移動可能に支持されている。そして図27に示すように電源がオフの場合にはDVR用光学ピックアップ34はDVRカートリッジ122の投影面積の外側に停止している。またこのときにベースユニット30はチャッキングスライダ20によって上昇され、これによって高さ方向においてトレー13に近接している。
【0066】
従ってこの状態においては図27、図28、および図29Bに示すように、DVR用光学ピックアップ34に設けられている被拘束部96がトレー13の拘束部97によって拘束された状態にあり、外部からこの装置に衝撃が加わってもDVR用光学ピックアップ34が移動しない。
【0067】
この記録再生装置の電源スイッチをオフに切換え操作すると、このスイッチの操作に連動してトレー13の駆動部47がモータ48によって駆動され、これによってトレー13が移動しながら図25に示す引出し位置から図26に示す引込み位置であって記録再生位置側へ移動する。そしてトレー13が図26に示すように完全に外筐10内に引込まれると、この後に図20に示すようにロックレバー78がトレー13をロックするとともにチャッキングスライダ20のロックを解除する。従ってチャッキングスライダ20がトレー13の引込み方向とは逆方向に押出され、これによってチャッキングスライダ20のカム溝23によってベースユニット30が上昇する。これによってベースユニット30上のDVR用光学ピックアップ34がトレー13と近接する位置に上昇し、図29Aの状態から図29Bの状態に変化して被拘束部96が拘束部97の内側に入込んで拘束状態になる。
【0068】
従ってこのような動作によれば、電源スイッチをオフに操作したときのDVR用光学ピックアップ34の位置をDVRカートリッジ122の投影面積の外側においてしかもその位置を規制することができる。またDVR用光学ピックアップ34がガイドロッド38、39に沿って移動し、他の部品に衝突して損傷するのが防止される。
【0069】
以上本発明を図示の実施の形態によって説明したが、本願に含まれる発明は上記実施の形態によって限定されることなく、本願に含まれる発明の技術的思想の範囲内において各種の変更が可能である。例えば上記実施の形態は光ディスクと一対の光学ピックアップ33、34から成る光学ヘッド装置によって構成される装置に関するものであるが、本願の発明はこのような構成のみに限定されるものではなく、光磁気ディスクや磁気ディスク、静電容量ディスク等の記録媒体と、この記録媒体に対して記録および/または再生を行なうヘッド装置の組合わせから成る装置に広く適用可能である。
【0070】
【発明の効果】
【0072】
本願の主要な発明は、ディスク状記録媒体を回転させながらヘッドによって記録および/または再生を行なうようにしたディスク式記録再生装置において、ディスク状記録媒体を記録再生位置と取出し位置との間で移動させるトレーと、ディスク状記録媒体の回転駆動部とヘッドとを搭載するベースユニットと、ベースユニット上でヘッドをディスク状記録媒体の半径方向に移動させる移動手段と、ベースユニットを記録再生位置に引込まれたトレーに対して昇降動作させる昇降手段と、ヘッドに設けられた被拘束部と、トレーに設けられた拘束部と、を具備し、この装置の非動作状態で昇降手段によってベースユニットが上昇されてヘッドの被拘束部がトレーの拘束部によって拘束されるようにしたものである。
【0073】
従ってこのようなディスク式記録再生装置によれば、この装置の非動作状態においては昇降手段によってベースユニットが上昇され、ベースユニット上のヘッドに設けられた被拘束部がトレーに設けられた拘束部によって自動的に拘束されることになり、ベースユニットの上昇動作に連動して自動的にヘッドの拘束が行なわれることになる。それゆえ物流時などにおいて、ヘッドが外部からの衝撃や振動を受けて移動し破損したりすることが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスク式記録再生装置の全体の構成を示す外観斜視図である。
【図2】同装置のトレーを引出した状態の外観斜視図である。
【図3】外筐の上部を開放した状態の外観斜視図である。
【図4】チャッキングスライダの外観斜視図である。
【図5】ベースユニットを組込んだ外筐の平面図である。
【図6】ベースユニットの外観斜視図である。
【図7】DVR用カートリッジを搭載した状態のベースユニットの平面図である。
【図8】同側面図である。
【図9】同斜視図である。
【図10】ベアディスクを搭載したベースユニットの平面図である。
【図11】同側面図である。
【図12】同外観斜視図である。
【図13】トレーの駆動部の底面図である。
【図14】切換えた状態のトレーの駆動部の底面図である。
【図15】切換え板の切換え動作を示す底面図である。
【図16】首振りレバーと首振りギヤとを示す拡大平面図である。
【図17】同拡大正面図である。
【図18】ロックレバーの平面図である。
【図19】ロックレバーによるチャッキングスライダのロック動作を示す平面図である。
【図20】ロックレバーによるトレーのロック動作を示す平面図である。
【図21】ロックレバーに対するカム面による拘束動作を示す平面図である。
【図22】トレーの引込み時における装置の要部縦断面図である。
【図23】トレーの引込みを完了した状態の装置の要部縦断面図である。
【図24】ベースユニットを上昇動作させた状態の装置の要部縦断面図である。
【図25】トレーが引出された状態の平面図である。
【図26】トレーを記録再生位置に引込んだ状態の装置の平面図である。
【図27】光学ピックアップの拘束機構を示す要部側面図である。
【図28】同要部平面図である。
【図29】拘束部による光学ピックアップの拘束動作を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
10‥‥外筐、11‥‥フロントパネル、12‥‥横長開口、13‥‥トレー、14‥‥凹部、15‥‥開口、16‥‥U字状切込み、17‥‥半円形の切込み、18‥‥段部、20‥‥チャッキングスライダ、21‥‥長孔、22‥‥ビス、23‥‥カム溝、24‥‥ラック、25‥‥非常排出用ラック、30‥‥ベースユニット、31‥‥ピン、32‥‥縦溝、33‥‥DVD用光学ピックアップ、34‥‥DVR用光学ピックアップ、35‥‥ガイドロッド、36‥‥送りねじ、37‥‥ステッピングモータ、38、39‥‥ガイドロッド、40‥‥送りねじ、41‥‥ステッピングモータ、42‥‥ブラケット、43‥‥ターンテーブル、44‥‥サポートピン、45‥‥サポートアーム、47‥‥駆動部(シャーシ)、48‥‥モータ、49‥‥ウオーム、50‥‥ウオームギヤ、51〜55‥‥歯車、56‥‥ピニオン、57〜59‥‥歯車、62‥‥切換え板、63‥‥長孔、64‥‥ピン、65‥‥ばね、66‥‥折曲げ片(当接部)、67‥‥首振りレバー、68‥‥支点軸、69‥‥強制軸、70‥‥係合孔、71、72‥‥拘束部、73‥‥首振り部、74‥‥圧縮コイルばね、78‥‥ロックレバー、79‥‥支軸、80‥‥つる巻きばね、81‥‥ロックピン、82‥‥フック、85‥‥L字状ロック溝、86‥‥ロック部、87‥‥凹部、88‥‥端部、89‥‥カム面、90‥‥押戻しレバー、91‥‥被押圧部、92‥‥段部、93‥‥当接部、96‥‥被拘束部(突柱)、97‥‥拘束部(当接壁)、121‥‥ベアディスク、122‥‥DVRカートリッジ

Claims (3)

  1. ディスク状記録媒体を回転させながらヘッドによって記録および/または再生を行なうようにしたディスク式記録再生装置において、
    前記ディスク状記録媒体を記録再生位置と取出し位置との間で移動させるトレーと、
    前記ディスク状記録媒体の回転駆動部と前記ヘッドとを搭載するベースユニットと、
    前記ベースユニット上で前記ヘッドを前記ディスク状記録媒体の半径方向に移動させる移動手段と、
    前記ベースユニットを記録再生位置に引込まれたトレーに対して昇降動作させる昇降手段と、
    前記ヘッドに設けられた被拘束部と、
    前記トレーに設けられた拘束部と、
    を具備し、この装置の非動作状態で前記昇降手段によって前記ベースユニットが上昇されて前記ヘッドの被拘束部が前記トレーの拘束部によって拘束されることを特徴とするディスク式記録再生装置。
  2. 前記拘束部が前記トレーの下部に設けられた当接部であって、前記ヘッドに設けられている突起状の被拘束部を拘束することを特徴とする請求項に記載のディスク式記録再生装置。
  3. 前記ヘッドに設けられている被拘束部は前記ディスク状記録媒体の投影面積の外側の退避位置で前記拘束部によって拘束されることを特徴とする請求項に記載のディスク式記録再生装置。
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