JP3861089B2 - 車両用盗難防止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載されて、この車両に対する不正行為が行われているか否かを監視して、盗難を防止するための車両用盗難防止装置に関する。
従来、車両に搭載され、当該車両の駐車中に車両状態を監視して、当該車両に対する不正行為がなされたことを検出し、当該車両に対して不正行為がなされたことが検出されると、周囲に警報を発して盗難を防止する車両用盗難防止装置が知られている。
しかし、この種の車両用盗難防止装置は、当該車両の駐車中の不正行為に対して動作するようになっており、車両が一時的な停車中や走行中には、その効果が発揮されない。
このため、車両が盗難されてしまった場合に、盗難車両を発見し、確保し易くするために、遠隔操作によって、車両の停車中に、エンジンを強制的に停止させ、再始動できないようにしたり、車両の走行中に、エンジンへの燃料をカットして、車両を強制的に停車させる車両用盗難防止装置が考えられている(特許文献1参照)。
特開2000−318576号公報
しかし、従来の車両用盗難防止装置では、操作者が車両の走行状態を把握できないため、道路の真ん中で、エンジンを停止して走行不能にしてしまい、他の車両の走行を妨害してしまうとか、高速走行中にエンジンへの燃料供給を停止してしまい、車両が、不安定な走行状態となり事故を起こし易くなるなどの問題が考えられる。
本発明は、こうした問題点に鑑みなされたものであり、車両が盗難されてしまった後に、その盗難車を安全に減速させることができる盗難防止装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1記載の車両用盗難防止装置においては、車両に搭載された監視手段が、当該車両の駐車中に車両状態を監視して、当該車両に対する不正行為がなされたことを検出し、監視手段により当該車両に対して不正行為がなされたことが検出されると、警報手段が周囲に警報を発する。
そして、受信手段が、車両外部の指令装置から送信された減速指令を受信すると、車速制限手段が、減速手段を動作させて、運転者による正規の車両操作にかかわらず、当該車両を強制的に減速し、当該車両の車速を、車両の移動が可能で通常使用には適さない速度として予め設定された制限車速以下に制限する。
この結果、本発明の車両用盗難防止装置によれば、車両が盗難されてしまっても、車両外部から減速指令を受信手段に対して送信することにより、車速を制限車速以下に制限することができる。そして、制限車速を、安全な場所へ移動可能で、且つ、通常使用には適さない速度(例えば、時速30km)として予め設定しておけば、満足な運転ができないため、窃盗犯が安全な場所に車を停車するようにできる。
また、請求項1の車両用盗難防止装置は、減速手段による減速が、急な減速となり、車両が危険な状態にならないように、請求項2のように構成すると良い。
即ち、請求項2に記載の車両用盗難防止装置においては、車速制限手段が、受信手段が減速指令を受信したときの初期車速から制限車速までの間で1又は複数の中間制限車速を設定し、車速が中間制限車速となってからの所定期間、車速が中間制限速度を下回ると減速手段を停止するようにして、当該車両が初期車速から中間制限車速を経て制限車速へと段階的に減速するよう、減速手段を制御する。
この結果、本発明(請求項2)の車両用盗難防止装置によれば、中間制限速度となった所定期間、減速力が加わらないため、過度の減速とならずに、安全に車両を減速させることができる。
ところで、請求項1又は請求項2に記載の車両用盗難防止装置の減速手段として、車両を減速するためにブレーキを動作させたり、動力源で発生する動力小さくして車速を保てなくするなど、種々の構成が考えられるが、動力源として内燃機関を備える車両では、請求項3に記載のように、減速手段が、内燃機関への燃料供給を遮断することにより、車両を強制的に減速させるよう構成すると良い。
つまり、このように構成すれば、もともと減速手段が設けられていない車両に対して容易に減速手段を設けることができ、当該車両用盗難防止装置の装備を容易にできる。
また、請求項3に記載の車両用盗難防止装置は、請求項4に記載のように、減速手段を動作させて車両を減速しているときには、車速制限手段が、内燃機関の回転速度を監視し、回転速度が予め設定された最低回転速度を下回ると、減速手段の動作を停止させることにより、内燃機関の回転速度が最低回転速度よりも低下するのを防止するよう構成すると良い。
つまり、このように構成すれば、減速手段により減速しすぎて、内燃機関が停止してしまい、車両の走行状態が危険な状態になってしまうことを防ぐことができる。
また、請求項1〜請求項4に記載の車両用盗難防止装置は、監視手段により監視する車両の状態として、車両を盗むためのレッカーによる持ち上げなどを検知するために、車両の変位を検出しているものがある。しかし、従来の車両用盗難防止装置では、検出する車両の変位は、レッカーにより持ち上げられる際の変位である前後方向1軸分の変位だけが検出されている。
このような車両用盗難防止装置において、請求項5のように、監視手段が、車両状態を監視するセンサの一つとして、当該車両の変位を検出する3軸センサを備え、この3軸センサにて当該車両の変位が検出された際には、不正行為がなされたとして、警報手段にその旨を表す検出信号を出力するよう構成すると良い。
つまり、このように構成すれば、車両がレッカーにより持ち上げられる場合だけでは無く、タイヤを盗むためにジャッキアップされ、車体が傾いた状態も検出でき、その他種々の車両の状態変化を検出することができる。このため、不正行為を検出しやすくできる。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1は、本発明が適用された車両用盗難防止装置1の車両5への搭載状態を表す概略図であり、図2に車両用盗難防止装置1の盗難防止制御装置10の構成をブロック図で示す。
この車両用盗難防止装置1は、車両5内の各所に配設されて車両5に対する不正行為を検出するための、衝撃センサ31、人体センサ32、ドアセンサ33、及び、3軸角速度センサ34、車両5内の各所に配設されて不正行為を検出した際に盗難を防止するための、カメラ35、スタータ停止リレー38、インジェクタ制御リレー39、及び、サイレン43、これらが接続された盗難防止制御装置10で構成されている
また、車両5の外部から盗難防止制御装置10へ指令を送信するためのリモートコントロール装置(以降リモコンと呼ぶ。)50、及び、手元制御装置60が設けられている。
その他、車両5内には、盗難防止制御装置10に接続された故障押しボタン36、及び、LED37が設けられている。
また、盗難防止制御装置10には、車両5の構成部品であるバッテリ41、ランプ44、スピーカ45、エンジンECU46、速度計47が接続されている。
尚、車両5の構成部品であるバッテリ41は、車両5に搭載される電装品へ電力を供給するためのものであり、盗難防止制御装置10により、その電圧が検出される。
また、ランプ44は、車両5のヘッドライト、ハザードランプ、及び、ブレーキランプであり、盗難防止制御装置10により、点灯、及び、消灯が切り換えられる。
また、スピーカ45は、車両5のオーディオ用のスピーカなどであり、盗難防止制御装置10からの音声信号により音声を発生する。
また、エンジンECU46は、車両5のエンジンの動作を制御するための電子制御装置であり、エンジン回転数を取得し、アクセル操作に応じた駆動力が得られるように、エンジンに燃料を噴射するインジェクタ48に対して駆動用指令を出力する。そして、取得したエンジン回転数を盗難防止制御装置10へ出力する。
また、速度計47は、車軸の回転数などから車速を検出して、車速を運転者に対して表示するよう構成され、盗難防止制御装置10へ検出した車速を出力する。
また、車両用盗難防止装置1の構成品である衝撃センサ31は、衝撃力を検出する圧電素子などで構成され、車両の窓ガラスなどに装着されて、窓ガラスが割られる際に発する衝撃力を検知する。
また、人体センサ32は、人体が発する赤外線を検出するセンサなどにより構成され、車室内を見渡せる位置に配設されて、車室内に人間が居ることを検知する。
また、ドアセンサ33は、リミットスイッチなどにより構成され、車両5のドアの開閉部に配設されて、ドアの開閉状態を検知する。
また、3軸角速度センサ34は、前後,左右,上下方向の3軸回りの角速度を計測するジャイロスコープなどにより構成され、車両5が傾けられた際の角速度を3軸分検出する。
また、カメラ35は、CCDカメラなど画像を撮像する機器で構成され、車室内の天井などに車室内を見渡せる位置に配設されて、撮像した車室内の画像信号を出力する。
また、インジェクタ制御リレー39は、リレーなど配線経路の断続を切り換える部品により構成され、エンジンECU46からインジェクタ48への配線の途中に設けられて、盗難防止制御装置10からの指令電圧が印加されたONの状態の時に、この配線経路を断にする。また、盗難防止制御装置10からの指令電圧が印加されないOFFの状態の時に、配線経路を接続する。
また、スタータ停止リレー38は、リレーなど配線経路の断続を切り換える部品により構成され、車両5のイグニッションキーからスタータモータへの配線の途中に設けられて、盗難防止制御装置10からの指令電圧に対してインジェクタ制御リレー39と同様の動作を行う。
また、サイレン43は、外部へ大音量の警報音を発するためのもので構成され、盗難防止制御装置10からの指令信号に応じて警報音が発生させられる。
また、故障押しボタン36は、押し込むと接点が閉じるスイッチなどで構成され、盗難防止制御装置10にて、スイッチの開閉状態が検出される。
また、LED37は、センターコンソールなど、運転者が視認できる位置に配設されて、盗難防止制御装置10からの指令信号に応じて点灯して、盗難防止制御装置10が「警戒モード」にあるか否かを表示する。
また、盗難防止制御装置10は、図2に示すように、演算制御部11と、リモートコントロール受信部(以降リモコン受信部と呼ぶ)12と、センサ入力回路13と、映像入力回路14と、故障通報回路15と、電圧検出回路16と、通信カード部17と、状態表示回路18と、警報器動作回路19と、音声出力回路21と、車速演算制御部22と、車速/回転数入力回路23と、リレー駆動回路24とで構成されている。
尚、リモコン受信部12は、リモコン装置50からの信号電波を受けて、受けた信号電波から指令信号を抽出して演算制御部11へ入力するよう構成されている。
また、センサ入力回路13は、衝撃センサ31、人体センサ32、ドアセンサ33、及び、3軸角速度センサ34からの出力を、演算制御部11への入力に適した信号レベルに変換して、演算制御部11へ入力する。
また、映像入力回路14は、カメラ35からの映像信号を、演算制御部11への入力に適した信号レベルに変換して、演算制御部11へ入力する。
また、故障通報回路15は、故障押しボタン36のスイッチの開閉状態を表す信号を生成して、演算制御部11へ入力する。
そして、演算制御部11は、この故障押しボタン36が押されたことを検出すると、通信カード部17から、手元制御装置60や、警察などに対して、助けを呼ぶための信号を送信する。
また、電圧検出回路16は、バッテリ41の電圧を検出して、その電圧値を演算制御部11へ入力する。
また、通信カード部17は、PHS(Personal Handyphone System)電話器などにより構成され、PHSの音声回線により外部に接続して、通信を行う。
また、状態表示回路18は、演算制御部11からの指令信号に応じて、LED37を点灯する。
また、警報器動作回路19は、スタータ停止リレー38、サイレン43、ランプ44への電力供給を切り換えるよう構成され、演算制御部11からの駆動指令が入力されると、それぞれへ電力を供給して駆動する。
また、音声出力回路21は、演算制御部11からの音声信号をスピーカ45から音声として出力するように構成されている。
また、車速/回転数入力回路23は、エンジンECU46からエンジンの回転数を、速度計47から車速を取得し、車速演算制御部22へ入力するよう構成されている。
また、車速演算制御部22は、1チップマイクロコンピュータなどにより構成され、演算制御部11からの指令信号、及び、車速/回転数入力回路からの情報信号を受け、駆動信号を出力してリレー駆動回路24の動作を制御する。
また、リレー駆動回路24は、車速演算制御部22からの駆動信号が入力されると、インジェクタ制御リレー39に対して指令電圧を印加して、このインジェクタ制御リレー39が設けられた配線経路の断続を切り換える。
また、演算制御部11は、周知のCPU11a、ROM11b、RAM11c、及び、外部記憶装置11dで構成され、盗難防止制御装置10に接続される各機器からの出力を入力し、動作を制御する。
尚、ROM11bには書き換え可能な領域が設けられ、通信カード部17により車両5の外部と通信を行う際の相手先の電話番号や、ID番号などが記録されている。
また、リモコン装置50は、運転者の操作に応じて、電波を用いてリモコン受信部12へ所定の信号を送信するよう構成され、盗難防止制御装置10を「警戒モード」としたり、「警戒モード」を解除するための信号を送信する。
また、手元制御装置60は、盗難防止制御装置10との間で信号を送受信するための通信部65と、使用者による操作を入力するための入力部62と、使用者に対して情報を表示するための出力部63と、これらを制御するための制御部61とで構成されている。
尚、制御部61、入力部62、出力部63は、一般的なPDA(Personal Digital Assistance)などの携帯情報端末を用いて構成されており、PDA内部のCPUが制御部61、キー及タッチパネルが入力部62、表示画面が出力部63となる。
また、通信部65は、電話回線用モデムなど、携帯電話や、電話回線を用いてデータ通信を行う機器で構成され、盗難防止制御装置10の通信カード部17との間でデータ通信を行う。
尚、通信部65と、通信カード部17との間の通信は、PHS電話網を介した電話の音声回線を使用し、PPP(Point to Point Protocol)接続により通信回線を接続して行う。このPPP接続を確立する際に、通信相手の認証を行い、演算制御部11のROM11bに登録された相手とだけ通信を行う。
次に、車両5が駐車中の盗難防止のために行われる演算制御部11による監視処理について図3のフローチャートに示し説明する。
まず、リモコン受信部12にて受信した指令信号を確認して、この指令信号が「警戒モード」の設定を指示する信号である場合、フラグを立てるなどにより「警戒モード」とする。逆に、「警戒モード」を解除する信号の場合は、フラグを降ろすなどにより「警戒モード」を解除する(S110)。この時、状態表示回路18へ表示指令を出力して、「警戒モード」になっていることを表すLED37を点灯する。
そして、「警戒モード」となると(S120:YES)、衝撃センサ31、人体センサ32、ドアセンサ33、3軸角速度センサ34にて検知した信号、及び、バッテリ41の電圧の値を、それぞれ、通常の駐車状態ではなり得ない範囲の値として設定された判定値と比較して、これらのいずれかが、この判定値を超える状態になった場合に、フラグを立てるなどにより「非定常状態」となっているとする(S130)。尚、一度「非定常状態」となると、リモコン装置50からの解除指令が来るまでは「非定常状態」を維持する。
そして、「非定常状態」となった場合(S140:YES)、警報器動作回路19に対して、警報動作を行う指令を出力する。これにより、サイレン43を鳴らし、ランプ44を点滅し、必要に応じてスピーカ45から警告音声を流すことにより、「非定常状態」とした者に対して警告を与え、スタータ停止リレー38を動作させて、スタータが動作しないようにして、車両5を持ち去られないようにする。更に、犯人像を記録するために、映像入力回路14からの画像信号を、演算制御部11の外部記憶装置11dに記録する(S150)。
また、通信カード部17へ指令を出力して「非定常状態」となったことを知らせる状態情報を、手元制御装置60へ送信する(S160)。
次に、手元制御装置60での、処理動作を図4のフローチャートに示し説明する。
まず、通信部65で受信した車両5の状態情報、及び、車両5に対する操作を指示するための画像を出力部63に表示する(S510)。そして、入力部62からの操作指令の入力があったか否かを確認し(S520)、操作指令入力があった場合(S520:YES)、その操作指令の内容を判別し(S530)、操作指令が盗難防止制御装置10への送信指令であった場合(S540:YES)に、通信部65に対して指令を出して、盗難防止制御装置10の通信カード部17に対して指令を送信する(S550)。この時送信する指令の内容としては、車両状態の連絡を要求する指令と、警報動作を行うよう指示する指令と、車両速度の制限を指示する指令とがある。
そして、車両5からの情報があったか否かを確認して、車両5からの送信情報があった場合(S560:YES)、この送信情報を出力部63の画面に表示する(S570)。
次に、手元制御装置60からの指令を受信した場合の演算制御部11における処理を図5のフローチャートに示し説明する。
まず、手元制御装置60から受信した指令を取得し(S210)、取得した受信指令が、車両状態の連絡を要求する信号であった場合(S220:YES)、各センサの値による、異常な衝撃の有無、人体センサの反応有無、ドアの開閉有無、車両の傾きの有無を表す状態信号を生成し、通信カード部17へ出力して、手元制御装置60に送信する(S230)
そして、受信指令が、警報処理を指示する信号であった場合(S240:YES)、警報器動作回路19に対して、警報動作を行う指令を出力し、S150での処理と同様の処理と行う(S250)
また、受信指令が、車速制御を行うよう指示する指令であった場合(S260:YES)、車速演算制御部22に対して、車速制限を行うように指示する車速制限指令を出力する(S270)。
そして、演算制御部11からの車速制限指令が入力された車速演算制御部22は、図6に示すフローチャートのように、次のような処理を行う。
まず、演算制御部11からの入力を確認し(S310)、速度制限指令が入力されている場合(S320:YES)、速度計47からの車速を車速/回転数入力回路23を介して取得し(S330)、車両の速度を制限する値である中間制限車速を、S330で取得した現在の車速から低減量B(例えば、20km/Hr)を差し引いた値とする(S340)。
そして、速度計47から現在の車速、及び、エンジンECU46から現在のエンジン回転数を車速/回転数入力回路23を介して取得し(S350)、取得した車速が、中間制限車速より大きいか否かを判別する(S360)。
それから、現在の車速が、中間制限車速より大きい場合(S360:YES)、リレー駆動回路24から指令電圧を出力させてインジェクタ制御リレー39をONにして、インジェクタが動作しないようにする(S370)。つまり、エンジンへの燃料供給を停止する。
この時、エンジンの回転数が、アイドリング回転数より低く、エンジンが停止してしまう手前の回転数である最低回転数より低いか否かを判別し(S380)、最低回転数より、エンジンの回転数が低い場合は、エンジンが停止しないように、リレー駆動回路24への指令電圧の出力を止めて、インジェクタ制御リレー39をOFFにし(S390)、エンジンへの燃料供給を再開する。
また、現在の車速が、中間制限車速より低く(S360:YES)、さらに中間制限車速から余裕速度A(例えば、3km/Hr)を差し引いた値より低い場合(S410:YES)、インジェクタ制御リレー39をOFFにして、エンジンへの燃料供給を再開する(S420)
この時、中間制限車速が、車速を制限する最終的な速度である制限車速(例えば、30km/Hr)より大きい場合(S430:YES)、変数によるカウンタを「1」増分し(S440)、カウンタが規定回数(例えば、「3」)より小さい場合(S450:NO)、カウンタが規定回数を超えるまで待つ。そして、カウンタが規定回数を超えると(S450:YES)、車速制限速度値を中間制限車速から低減量Bを差し引いた値にして(S460)、カウンタを「0」にリセットする(S480)。但し、中間制限車速が制限車速より小さくなった場合は(S470:NO)、中間制限車速を制限車速とする(S490)。
このような処理でエンジンへの燃料供給を切り換えることにより、車両の挙動は図6に示すようになる。
まず、中間制限車速が、現在の車速(この場合100km/Hr)より低減量Bだけ低い値(この場合80km/Hr)に設定され、現在の車速が、中間制限車速から余裕速度Aを差し引いた値(77km/Hr)より高いため、インジェクタ制御リレー39がOFFとなり、エンジンに燃料が供給されず、車速は減速する。
そして、車速が中間制限車速から余裕速度Aを差し引いた値より低い値となると、インジェクタ制御リレー39がONとなって、インジェクタが動作するようになり、車速が上昇するが、車速が中間制限車速を超えると、再びインジェクタが動作しないようになる。
これを規定回数(3回)繰り返すと、中間制限車速が低減量Bを差し引いた値に設定され(60km/Hr)、車速が新しい中間制限車速から余裕速度Aを差し引いた値となるまでインジェクタが動作せず、減速される。以降同様に、中間制限速度が低い値に設定されて、車速が制限車速として設定されている30km/Hrの状態となる。
以上のように車両用盗難防止装置1によれば、リモコン装置50からの信号により、盗難防止制御装置10を「警戒モード」にすることにより、車両5の駐車中に行われる不正行為として、窓ガラスを割る行為や、車両を傾ける行為や、車室内に侵入する行為などを監視して、不正行為が検出されると警報を発し、車両5のエンジンを始動できないようにすることにより、盗難を防止することができる。
そして、盗難防止制御装置10が「監視モード」となっていない間に、車両5が盗難されてしまった場合にも、手元制御装置60から車両速度制限指令を送信することにより、車両の速度を制限車速まで徐々に減速し、満足な速度での運転ができないようにすることができる。これにより、他の車両の走行を妨害したり、急な減速により危険な状態となったりすることなく、犯人の逃走を困難にして、車両が停車されるようにできる。
また、車両用盗難防止装置1によれば、車速制限する際に、中間制限車速を設定して、車速を制限しているため、一気に速度が低下してしまうことが無く、安全に速度を低下することができる。
また、当該車両用盗難防止装置1をすべての車両に取り付け、手元制御装置60を警察車両等に取り付けることにより、暴走車両を安全に低速走行に制御することもでき、二次災害の危険性も少なくできる。例えば、アメリカのテレビ番組で見る自動車泥棒と警察車両との追跡劇等が、この装置を使用すると安全に低速度まで制御し、犯人を検挙に追い込むことができる。
また、インジェクタ制御リレー39により、エンジンへの燃料供給を遮断した状態で、エンジンの回転数が低くなりすぎると、エンジンが停止してしまい、インジェクタ制御リレー39をOFFにしても駆動力が得られず、車両5が危険な状態となることが考えられる。しかし、本実施例では、エンジンECU46からエンジン回転数を取得して、エンジン回転数が最低回転数を下回ると、エンジンへの燃料供給を再開して(S390)、エンジン回転数を上げるようにしているため、エンジンが停止してしまうことがなく、車両5が危険な状態となることを防ぐことができる。
[本発明との対応関係]
本実施例の衝撃センサ31、人体センサ32,ドアセンサ33、3軸角速度センサ34 及び、演算制御部11によるS130の処理が、本発明の監視手段に相当し、特に3軸角速度センサ34は、3軸センサ相当し、サイレン43、ランプ44,スピーカ45、及び、演算制御部11によるS150の処理が、警報手段に相当し、インジェクタ制御リレー39が減速手段に相当し、通信カード部17が、受信手段に相当し、 車速演算制御部22により図6のフローチャートの処理が車速制限手段に相当、手元制御装置60が、指令装置に相当する。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されず、このほかにも様々な形態で実施することができる。
例えば、盗難防止制御装置10は、車速を減速するために、インジェクタ制御リレー39によりインジェクタ48への駆動用信号を遮断し、インジェクタ48が動作しないようにして、エンジンへの燃料供給を停止するよう構成されているが、ブレーキ操作を行うアクチュエータを設けたり、ブレーキアシスト装置に対して指令信号を入力してブレーキ操作できるようにするなどの構成として、ブレーキで減速するようにした物であっても良い。
但し、本実施例のように、インジェクタ48への駆動用指令を遮断する構成であれば、配線の途中にインジェクタ制御リレー39を追加するだけで良く、車両を購入した後から当該車両用盗難防止装置1を取り付ける場合にも、容易に追加することができる。
また、手元制御装置60は、本実施例では制御部61、入力部62、出力部63がPDAで構成されているものとしたが、一般的なパーソナルコンピュータのパーソナルコンピュータ本体で制御部61,キーボード及びマウスで入力部62、ディスプレイモニタで出力部63が構成されたものであってもよい。
本実施例の全体構成を表す図である。 本実施例の盗難防止制御装置10の構成を表すブロック図である。 本実施例の演算制御部11における警報処理のフローチャート図である。 本実施例の制御部61における処理のフローチャート図である。 本実施例の演算制御部11における外部指令監視処理のフローチャート図である。 本実施例の車速演算制御部22における車速制御処理のフローチャート図である。 本実施例の盗難防止制御装置10により車速制御した際の車両5の挙動を説明するための図である。
符号の説明
1…車両用盗難防止装置、5…車両、10…盗難防止制御装置、11…演算制御部、12…リモコン受信部、13…センサ入力回路、14…映像入力回路、15…故障通報回路、16…電圧検出回路、17…通信カード部、18…状態表示回路、19…警報器動作回路、21…音声出力回路、22…車速演算制御部、23…車速/回転数入力回路、24…リレー駆動回路、31…衝撃センサ、32…人体センサ、33…ドアセンサ、34…軸角速度センサ、35…カメラ、36…故障押しボタン、38…スタータ停止リレー、39…インジェクタ制御リレー、41…バッテリ、43…サイレン、44…ランプ、45…スピーカ、46…エンジンECU、47…速度計、48…インジェクタ、50…リモコン装置、60…手元制御装置、61…制御部、62…入力部、63…出力部、65…通信部。

Claims (5)

  1. 車両に搭載され、当該車両の駐車中に車両状態を監視して、当該車両に対する不正行為がなされたことを検出する監視手段と、
    該監視手段により当該車両に対して不正行為がなされたことが検出されると、周囲に警報を発する警報手段と、
    を備えた車両用盗難防止装置において、
    運転者による正規の車両操作にかかわらず、当該車両を強制的に減速させるための減速手段と、
    車両外部の指令装置から送信された減速指令を受信するための受信手段と、
    該受信手段が減速指令を受信すると、前記減速手段を動作させて、当該車両の車速を、車両の移動が可能で通常使用には適さない速度として予め設定された制限車速以下に制限する車速制限手段と、
    を備えたことを特徴とする車両用盗難防止装置。
  2. 前記車速制限手段は、前記受信手段が減速指令を受信したときの初期車速から前記制限車速までの間で1又は複数の中間制限車速を設定し、車速が該中間制限車速となってからの所定期間、車速が該中間制限速度を下回ると前記減速手段を停止するようにして、当該車両が前記初期車速から該中間制限車速を経て前記制限車速へと段階的に減速するよう、前記減速手段を制御することを特徴とする請求項1記載の車両用盗難防止装置。
  3. 前記車両は、動力源として内燃機関を備え、
    前記減速手段は、前記内燃機関への燃料供給を遮断することにより、車両を強制的に減速させることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両用盗難防止装置。
  4. 前記車速制限手段は、前記減速手段を動作させて車両を減速しているときには、前記内燃機関の回転速度を監視し、該回転速度が予め設定された最低回転速度を下回ると、前記減速手段の動作を停止させることにより、前記内燃機関の回転速度が前記最低回転速度よりも低下するのを防止することを特徴とする請求項3記載の車両用盗難防止装置。
  5. 前記監視手段は、車両状態を監視するセンサの一つとして、当該車両の変位を検出する3軸センサを備え、該3軸センサにて当該車両の変位が検出された際には、前記不正行為がなされたとして、前記警報手段にその旨を表す検出信号を出力することを特徴とする請求項1〜請求項4何れか記載の車両用盗難防止装置。
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