JP3860701B2 - 水使用専用固形粉末化粧料 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、使用時に水を含ませたスポンジ等の小道具を用いるか、又は水と直接混合して用いる等の水使用専用固形粉末化粧料に関し、更に詳しくは、水と粉体との混和性が良く、清涼感が高く、肌上での伸び広がりが良く、化粧持続性に優れた水使用専用固形粉末化粧料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、使用時の清涼感と化粧持続性に優れた固形粉末化粧料として、水を含ませたスポンジで使用する水使用専用固形粉末化粧料は、いわゆるケーキファンデーション等があった。ここで、従来の水使用専用固形粉末化粧料は、水と粉体を良好に馴染ませるために、親水性非イオン性界面活性剤を配合していた。しかし、親水性界面活性剤を配合すると、化粧持続性が低下する場合があり、これを補うために、親水性の界面活性剤に加えて、ポリビニルアルコール等の親水性被膜剤を配合することが、特開平10−316537号公報にて開示されている。また、固形粉末化粧料の化粧持続性を向上させるために、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンを配合することが、特開平5−178722号公報にて開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、親水性非イオン性界面活性剤と親水性被膜剤を配合した場合、ある程度の化粧持続性は高められるが、塗布時に親水性被膜剤が水を抱え込むため、伸び広がりが悪く、仕上がった化粧膜の柔軟性に欠けるものであった。また、特開平5−178722号公報に開示された技術は、化粧料塗布後に皮膚からの水分をポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンが吸収し、増粘するため、化粧持続性を高めるものであり、使用時に水と混合させる水使用専用化粧料とは異なる技術である。
従って、水溶けが良く、清涼感が高く、肌上での伸び広がりが良く、化粧持続性に優れた水使用専用固形粉末の開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決する為の手段】
かかる実情において、本発明者らは、鋭意研究した結果、非シリコーン系アニオン性界面活性剤、非シリコーン系ノニオン性界面活性剤、シリコーン系界面活性剤の三種の異なる界面活性剤と粉体とを組み合わせて含有することにより、水と粉体との混和性が良く、清涼感が高く、肌上での伸び広がりが良く、化粧持続性に優れた水使用専用固形粉末化粧料が得られることを見出し、本発明の完成させた。
【0005】
すなわち本発明は、次の成分(a)〜(d);
成分(a)非シリコーン系アニオン性界面活性剤
成分(b)非シリコーン系ノニオン性界面活性剤
成分(c)シリコーン系界面活性剤
成分(d)粉体
を含有する水使用専用固形粉末化粧料に関するものである。更に、成分(b)非シリコーン系ノニオン性界面活性剤が、HLB11以上の非シリコーン系ノニオン性界面活性剤と、HLB11未満の非シリコーン系ノニオン性界面活性剤の二種からなる非シリコーン系ノニオン性界面活性剤である前記水使用専用固形粉末化粧料に関するものである。更にまた、成分(a)非シリコーン系アニオン性界面活性剤が、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸又はその塩である前記水使用専用固形粉末化粧料に関するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる成分(a)非シリコーン系アニオン性界面活性剤は、水と粉体との混和性を高め、肌上での伸び広がりを良好にするものである。具体的には、脂肪酸石鹸、エーテルカルボン酸及びその塩、アミノ酸と脂肪酸の縮合カルボン酸塩、アルキルスルホン酸、アルケンスルホン酸塩、脂肪酸エステルのスルホン酸塩、脂肪酸アミドのスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩とそのホルマリン縮合物のスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、第二級高級アルコール硫酸エステル塩、アルキル及びアリエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、脂肪酸アルキロールアミドの硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸エステル塩類、アルキルリン酸塩、エーテルリン酸塩、アルキルエーテルリン酸及びその塩、アミドリン酸塩等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。これらの非シリコーン系アニオン性界面活性剤の中でも、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム等のアルキルエーテルリン酸塩や、ジポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、トリポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、ジポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルリン酸等のアルキルエーテルリン酸は、水と粉体の混和性が特に優れ、肌上でより均一な化粧膜を形成することができるため、特に好ましい。
【0007】
本発明の水使用専用固形粉末化粧料における、成分(a)非シリコーン系アニオン性界面活性剤の含有量は、その化学構造や成分(d)の含有量等に影響されるが、0.05〜1質量%(以下、単に「%」と記す)が好ましい。この範囲で用いると、水と粉体の混和性が良好であり、肌上での伸び広がりを良好にする効果が高まるため好ましい。
【0008】
本発明に用いられる成分(b)非シリコーン系ノニオン性界面活性剤は、成分(a)非シリコーン系アニオン性界面活性剤による水と粉体の混和性を高めるために用いられるものである。具体的には、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体、プロピレングリコール脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
【0009】
本発明の水使用専用固形粉末化粧料において、成分(b)は一種でも十分その効果を発揮することができるが、HLB11以上のものと、HLB11未満のものを併用すると、化粧持続性の効果をより高めることができるため、特に好ましい。
【0010】
本発明の水使用専用固形粉末化粧料における、成分(b)非シリコーン系ノニオン性界面活性剤の含有量は、その化学構造や成分(d)の含有量等に影響されるが、0.05〜2%が好ましい。この範囲で用いると、水と粉体の混和性を良好にし、肌上での伸び広がりを良好にする効果や化粧持続性が高まるため好ましい。
【0011】
本発明に用いられる成分(c)シリコーン系界面活性剤は、化粧持続性を高めるものであり、具体的には、長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
【0012】
長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンは、長鎖アルキル基を含有する基とポリオキシアルキレン基とで共変性されたオルガノポリシロキサンであれば、いずれのものも使用することができ、好ましくは次の一般式(1)又は(3)で表されるものである。
【0013】
【化1】
(式中、R1は同一又は異なっていても良く、炭素数1〜8のアルキル基、水素原子又はフェニル基を示し、式中R2は下記一般式(2)−(C2H4O)x−(C3H6O)y−R3 …(2)
であり、式中R3は炭素数1〜4のアルキル基または水素原子であり、l(エル)は10〜200で、mは1〜25、そしてnは平均分子中においてn≧mでそして3n<l(エル)であるという条件つきで1〜100であり、hは7〜17であり、そしてR2の分子量は250〜2000であり、その際xおよびyはオキシエチレン基とオキシプロピレン基との重量比が100:0〜20:80であるように選択されている。)
【0014】
R4 aR5 bR6 cSiO(4-a-b-c)/2 …(3)
(但し、式中R4は炭素数1〜10のアルキル基、アリール基、アラルキル基又はフッ素置換アルキル基、R5は下記一般式(4)
−CmH2m−O−(C2H4O)d(C3H6O)e−R7 …(4)
で示される有機基、R6は下記一般式(5)
−CnH2n−O−(C2H4O)f(C3H6O)g−R8 …(5)
で示される有機基(R7は水素原子もしくは炭素数1〜5のアルキル基又はR9−(CO)−で示される有機基、R8は炭素数12〜30の一価炭化水素基であり、R9は炭素数1〜5のアルキル基であり、dは2〜200の整数、eは0〜200の整数、且つd+eが3〜200であり、fは0〜50の整数、gは0〜50の整数、且つf+gが0〜50であり、m及びnは0〜5の整数である。)であり、a、b、cはそれぞれ1.0≦a≦2.5、0.001≦b≦1.5、0.001≦c≦1.5である。)
【0015】
上記長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンは、例えば、一般式(1)で表されるABIL EM−90、ABIL B9806(共にゴールドシュミット社製)等市販されているものや、一般式(3)のシリコーン化合物(特開平04−036324、特開平09−059386記載のもの)を使用することができ、必要に応じて一種又は二種以上を用いることができる。
【0016】
ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンとしては、下記一般式(6)
【0017】
【化2】
(式中、R10は、炭素数1〜5のアルキル基又はフェニル基を示す。R11は、−Q1−O−(C2H4O)h−(C3H6)i−R12(但し、Q1は、炭素数1〜5の2価の炭化水素基を示し、R12は、水素原子、炭素数1〜5のアルキル基又はアセチル基を示す。hは、1〜50の整数、iは、0〜50の整数である。)を示す。G1及びG2は、同一でも異なっていてもよく、それぞれR10又はR11を示す。jは、0〜150の整数、kは、0〜50の整数を示す。但し、k=0のとき、G1、G2の少なくとも一方は、R11である。
【0018】
本発明で用いられるポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンは、市販品としては、シリコーンKF6011、KF6015、KF6017(共に信越化学工業社製)、NUCシリコーンL−720、L−7002(共に日本ユニカー社製)、シリコーンSH3746、3772C(共に東レ・ダウコーニングシリコーン社製)等が挙げられ、これらを使用することができ、必要に応じて一種又は二種以上を用いることができる。
【0019】
本発明の水使用専用固形粉末化粧料における、成分(c)シリコーン系性界面活性剤の含有量は、その化学構造や成分(d)の含有量等に影響されるが、0.05〜2%が好ましい。この範囲で用いると、化粧持続性が高まるため好ましい。
【0020】
本発明に用いられる成分(d)粉体は、着色剤、隠蔽剤、紫外線遮断剤、メーキャップ効果の付与剤として、通常化粧用粉体として用いられている粉体であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、金属粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的に例示すれば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、硫酸バリウム等の白色無機顔料、酸化鉄、カーボンブラック、酸化クロム、水酸化クロム、紺青、群青等の有色無機顔料、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、合成雲母、絹雲母(セリサイト)、合成セリサイト、カオリン、炭化珪素、ベントナイト、スメクタイト、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、珪ソウ土、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素等の白色体質粉体、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄雲母チタン、紺青処理雲母チタン、カルミン処理雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等の光輝性粉体、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合樹脂等のコポリマー樹脂、ポリプロピレン系樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン等の有機低分子性粉体、澱粉、シルク粉末、セルロース粉末等の天然有機粉体、赤色201号、赤色202号、赤色205号、赤色226号、赤色228号、橙色203号、橙色204号、青色404号、黄色401号等の有機顔料粉体、赤色3号、赤色104号、赤色106号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料粉体あるいは更にアルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができる。尚、これら粉体は、フッ素系化合物、シリコーン系化合物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コラーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面活性剤等の一種又は二種以上を用いて表面処理を施してあっても良い。
【0021】
本発明の水使用専用固形粉末化粧料における、成分(d)粉体の含有量は、粉体の配合目的等に影響されるが、60〜99%が好ましい。
【0022】
本発明の水使用専用固形粉末化粧料には、上記成分に加え、本発明の効果を損なわない量的、質的範囲において、油剤、水溶性高分子、油ゲル化剤、保湿剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、キレート剤、香料、美容成分等の通常化粧料に汎用される成分の配合が可能である。
【0023】
本発明の水使用専用固形粉末化粧料には、粉体を配合した時の粉っぽさを低減する目的等で、油剤を配合することができる。ここで用いられる油剤としては、通常化粧料に用いられる油剤であれば特に限定されず、動物油、植物油、合成油等の起源及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類等の油剤が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、モクロウ、モンタンワックス、フィッシャトロプスワックス等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、ラノリン、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ロジン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、フッ素変性シリコーン等のシリコーン類、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体類、等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。本発明の水使用専用固形粉末化粧料に油剤を配合する場合の配合量は、概ね、0.1〜30%である。
【0024】
本発明の水使用専用固形粉末化粧料は、例えば、ケーキファンデーション、頬紅、白粉、アイシャドー、アイライナー、アイブロウ等のメーキャップ化粧料に応用できるものである。
【0025】
【実施例】
次に、実施例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0026】
実施例1〜5及び比較例1〜4:ケーキファンデーション
表1に示す組成の水使用専用固形粉末化粧料を下記製法により調製し、「水と粉体との混和性」、「清涼感」「肌上での伸び広がりの良さ」、「化粧持続性」の各項目について以下に示す評価方法により評価し、結果を併せて表1に示した。
【0027】
【表1】
【0028】
(製造方法)
A.成分(1)〜(8)を混合分散する。
B.成分(9)〜(19)を50℃に加熱し、均一に混合溶解する。
C.AにBを添加し、均一に混合する。
D.Cを粉砕し、皿に圧縮成型し、ケーキファンデーションを得た。
【0029】
(評価方法)
10名の化粧品専門パネルに水を含んだスポンジを用いて、実施例及び比較例のケーキファンデーションを使用してもらい、各々に対して、水と粉体との混和性、清涼感、肌上での伸び広がりの良さ、化粧持続性の各評価項目について、下記の評価基準により評価した。
【0030】
表1の結果から明らかなように、実施例のケーキファンデーションは、比較例に比べて、水と粉体との混和性、清涼感、肌上での伸び広がりの良さ、化粧持続性の全ての項目において優れた特性を有していた。
【0031】
【0032】
(製造方法)
A.成分(1)〜(4)を混合分散する。
B.成分(5)〜(10)を50℃に加熱し、均一に混合溶解する。
C.AにBを添加し、均一に混合する。
D.Cを粉砕し、皿に圧縮成型し、水使用専用固形粉末状頬紅を得た。
実施例6の水使用専用固形粉末状頬紅は、水と粉体との混和性が良好で、清涼感が高く、肌上での伸び広がりが良く、しかも、化粧持続性に優れ頬紅であった。
【0033】
【0034】
(製造方法)
A.成分(1)〜(2)を均一に混合分散する。
B.成分(3)〜(8)を50℃に加熱し、均一に混合溶解する。
C.AにBを添加し、均一に混合分散する。
D.Cを粉砕し、皿に圧縮成型し、水使用専用固形粉末状白粉を得た。
実施例7の水使用専用固形粉末状白粉は、水と粉体との混和性が良好で、清涼感が高く、肌上での伸び広がりが良く、しかも、化粧持続性に優れた白粉であった。
【0035】
【0036】
(製造方法)
A.成分(1)〜(3)を均一に混合分散する。
B.成分(4)〜(10)を50℃に加熱し、均一に混合溶解する。
C.AにBを添加し、均一に混合分散する。
D.Cを粉砕し、皿に圧縮成型し、水使用専用固形粉末状アイシャドーを得た。
実施例8の水使用専用固形粉末状アイシャドーは、水と粉体との混和性が良好で、清涼感が高く、肌上での伸び広がりが良く、しかも、化粧持続性に優れアイシャドーであった。
【0037】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明の水使用専用固形粉末化粧料は、水と粉体との混和性が良好で、清涼感が高く、肌上での伸び広がりが良く、しかも、化粧持続性に優れた特性を有するものであった。
Claims (2)
- 次の成分(a)〜(d);
成分(a)ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸又はその塩
成分(b)非シリコーン系ノニオン性界面活性剤
成分(c)シリコーン系界面活性剤
成分(d)粉体
を含有することを特徴とする水使用専用固形粉末化粧料。 - 成分(b)が、HLB11以上の非シリコーン系ノニオン性界面活性剤と、HLB11未満の非シリコーン系ノニオン性界面活性剤の二種からなる非シリコーン系ノニオン性界面活性剤であることを特徴とする請求項1記載の水使用専用固形粉末化粧料。
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