JP3859998B2 - 印刷機の紙ガイド装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷機の紙ガイド装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
枚葉印刷機においては、印刷ユニットで印刷された枚葉紙は、印刷ユニットの圧胴から、排紙台と圧胴との間に無端状に設けられた排紙チェーンにおけるチェーングリッパに引き渡され、該チェーングリッパで前端部を把持された状態で前方へと移送され、吸引車で減速されて排紙台上等に順次積層されていく。
このように枚葉紙はチェーングリッパによってその前端部が把持されながら搬送されるが、その厚みが薄い場合には後端部側でバタツキが発生しやすく、逆にその厚みが厚い場合には剛性の高さゆえにチェーングリッパの走行経路に沿わずに周辺の部品に衝突するおそれがある。
【0003】
そのため、枚葉紙を把持して移送するチェーングリッパの走行経路、即ち、印刷された枚葉紙の搬送経路の途中には、搬送される枚葉紙を下方からガイドする紙ガイド装置が設けられている。該紙ガイド装置は、枚葉紙をガイドする紙ガイド面を上面に有するシートガイドを備え、シートガイドの上面には、エアを噴き出すエア噴出口が多数設けられている。該エア噴出口からエアを搬送方向後方側に向けて噴き出すことにより、紙ガイド面に沿って搬送方向後方側に向かう高速の空気流が形成される。該空気流が発生すると枚葉紙と紙ガイド面との間に負圧が生じて枚葉紙は紙ガイド面に引きつけられ、枚葉紙の後端部側におけるバタツキの発生や紙ガイド面からの浮き上がりが抑制される。また、空気流によって枚葉紙と紙ガイド面との間に所定の空気層が形成されるため、紙ガイド面に枚葉紙が擦れることもなく、枚葉紙を紙ガイド面に沿ってスムーズに搬送することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、紙ガイド面の搬送方向前端部においては枚葉紙との間の空気層が薄くなりやすい。そのため、紙ガイド面の搬送方向前端部に枚葉紙の下面が擦れやすくなり、特に枚葉紙の下面が印刷面である場合には、その印刷面にキズが発生することとなる。
【0005】
一方、シートガイドが箱状に形成され、エア供給口からシートガイド内部にエアが供給されると共に、紙ガイド面に形成された多数のエア噴出口からエアを噴き出す構成とされている場合、エア供給口から供給されるエアがシートガイドの内部に均一に行き届かず、エア噴出口からのエアの噴き出し量が不均一となりやすい。その結果、エアがほとんど噴き出さない箇所においては枚葉紙が紙ガイド面に接触しやすくなる。
【0006】
何れにしても、従来の紙ガイド装置にあっては、枚葉紙がシートガイドに擦れる場合があり、その結果枚葉紙にキズが生じる可能性があった。
【0007】
そこで、本発明は、紙のキズの発生を従来以上に抑制することができる印刷機の紙ガイド装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、本発明に係る印刷機の紙ガイド装置は、印刷された紙の搬送経路の下方において所定長さに亘って紙をガイドするシートガイドを備えた印刷機の紙ガイド装置において、シートガイドの紙ガイド面の搬送方向両端部領域には、それぞれ噴出方向が紙ガイド面から搬送方向外側の成分をもつエア噴出口が少なくとも設けられ、シートガイドの紙ガイド面の搬送方向中央部領域には、噴出方向が搬送方向前方側の成分をもつエア噴出口と噴出方向が搬送方向後方側の成分をもつエア噴出口とが、紙幅方向に混合して配置されていることを特徴とする。
【0009】
該構成にあっては、紙ガイド面の搬送方向前端部領域に噴出方向が搬送方向前方側の成分をもつエア噴出口が設けられているため、このエア噴出口から噴き出すエアによって搬送方向前端部領域において紙と紙ガイド面との間に空気層が形成される。紙ガイド面の搬送方向後端部領域においても同様に、噴出方向が搬送方向後方側の成分をもつエア噴出口から噴き出すエアによって、搬送方向後端部領域においても紙と紙ガイド面との間に空気層が形成される。
また、紙ガイド面の搬送方向中央部領域においては、搬送方向前方側の成分をもつエアと搬送方向後方側の成分をもつエアとによって、十分な空気流と空気層とによって紙を引きつけると共に紙の擦れも防止される。
【0010】
特に、噴出方向が搬送方向前方側の成分をもつエア噴出口と噴出方向が搬送方向後方側の成分をもつエア噴出口とがそれぞれ搬送方向に一定の間隔をあけながら一直線状に列をなして搬送方向前端部から後端部まで設けられ、且つ、噴出方向が搬送方向前方側の成分をもつエア噴出口の列と噴出方向が搬送方向後方側の成分をもつエア噴出口の列とが紙幅方向に交互に並設されていることが好ましい。
【0011】
該構成では、噴出方向が搬送方向前方側の成分をもつエア噴出口と噴出方向が搬送方向後方側の成分をもつエア噴出口とがそれぞれ搬送方向に列をなして搬送方向前端部から後端部まで設けられているため、搬送方向両端部領域において十分な空気層が形成されると共に、搬送方向中央部領域においては空気流と空気層が搬送方向に沿って略均一化される。また、噴出方向が搬送方向前方側の成分をもつエア噴出口の列と噴出方向が搬送方向後方側の成分をもつエア噴出口の列とが紙幅方向に交互に並設されているため、空気流と空気層が紙幅方向に沿って均一化され、紙幅方向の特定箇所で紙が擦れるということも防止される。
【0012】
また、本発明に係る印刷機の紙ガイド装置は、印刷された紙の搬送経路の下方において所定長さに亘って紙をガイドするシートガイドを備えた印刷機の紙ガイド装置において、シートガイドは箱状に形成されてその上面が紙ガイド面として構成され、該紙ガイド面には、エア供給口からシートガイド内部に供給されたエアを噴き出すエア噴出口が複数形成され、シートガイドの内部には、エア供給口から供給されたエアを各エア噴出口に向けて拡散させるエア拡散手段が設けられていることを特徴とする。
【0013】
該構成にあっては、エア供給口からシートガイドの内部に供給されたエアはエア拡散手段によって拡散されて各エア噴出口に略均等に行き届くこととなる。
【0014】
特に、エア拡散手段として、エア供給口とエア噴出口との間に仕切板が設けられていることが好ましく、簡易な構成で効率よくエアを拡散することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の印刷機の紙ガイド装置の一実施形態について図1乃至4を参酌しつつ説明する。
図1には、両面印刷可能な枚葉印刷機の排紙部が概略的に示されている。該排紙部には、印刷された枚葉紙1を搬送する紙搬送手段として、チェーングリッパ2を所定間隔毎に備えた無端状の排紙チェーン3が設けられている。該排紙チェーン3は、圧胴4に隣接する排紙スプロケット5と、印刷機の排紙場所である昇降テーブル6(排紙台)の上方位置に配置された排紙スプロケット7との間に巻装されている。チェーングリッパ2は、排紙チェーン3の移動に伴って、枚葉紙1の前端部を掴んで圧胴4から枚葉紙1を受け取り、掴んだ状態を維持しながら昇降テーブル6の上方位置まで枚葉紙1を搬送し、掴んでいる枚葉紙1を放して昇降テーブル6上の板取り板8に順次枚葉紙1を積載していく。
【0016】
チェーングリッパ2が圧胴4から昇降テーブル6まで枚葉紙1を搬送する搬送経路は、圧胴4に隣接する排紙スプロケット5から昇降テーブル6の手前に位置する吸引車(図示せず)にかけて立ち上がった状態となっており、この搬送経路における立ち上がり部の下方に、空気層と空気流の負圧によって枚葉紙1をガイドする紙ガイド装置Aが配設されている。
【0017】
該紙ガイド装置Aは、搬送経路に沿った紙ガイド面12,13をその上面に有する二機の箱状のシートガイド10,11を備えている。搬送方向前側のシートガイド10は、立ち上がり部上端の円弧状の搬送経路に適合した円弧状の紙ガイド面12を有して、前方側ほど薄くなった断面視先細り形状を呈している。また、搬送方向後ろ側のシートガイド11は、前側のシートガイド10の後ろ側に隣接し、立ち上がり部の傾斜に適合した略平坦な紙ガイド面13を有し、厚みも略一定である。尚、各シートガイド10,11は、図2に示すように、印刷機の左右一対のフレーム14にブラケット15を介して取付固定されている。
【0018】
前後のシートガイド10,11の紙ガイド面12,13には、それぞれ紙幅方向(搬送方向と直交する方向)に長い略長方形のエア噴出口20,21が多数形成されている。尚、エア噴出口20,21の形状は角形の他、丸形等であってもよい。かかるエア噴出口20,21は、搬送方向の前端部12a,13aから後端部12b,13bにかけて一定の間隔をあけて一直線状に列をなして配置され、且つ、該エア噴出口20,21の列は、紙幅方向に一定の間隔をおいて複数列平行に設けられている。本実施形態では、前側のシートガイド10では一列あたり五個、後ろ側のシートガイド11では一列あたり八個のエア噴出口20,21が設けられ、前後共に合計13列設けられている。尚、エア噴出口20,21の各列は前後のシートガイド10,11間において互いに一直線状に揃えられている。図2乃至図8においてエアの噴出方向を矢印で示している。
【0019】
また、各列のエア噴出口20,21は、隣接する列のエア噴出口20,21との間に千鳥状の関係を有するように、搬送方向に所定寸法ずれて配置されている。即ち、紙幅方向一端部から数えて奇数番目の列同士、及び、偶数番目の列同士は、エア噴出口20,21の搬送方向の位置がそれぞれ同じであり、奇数番目の列のエア噴出口20は、偶数番目の列のエア噴出口21よりも搬送方向後方側に所定寸法ずれて配置されていて、奇数番目の列のエア噴出口20と偶数番目の列のエア噴出口21とは互いに千鳥状に配置されている。エア噴出口20,21が千鳥状に配置される点についても前後のシートガイド10,11共に共通している。
【0020】
このように配置されたエア噴出口20,21からエアが噴き出すが、その噴出方向も前後のシートガイド10,11共に共通であり、奇数番目の列については搬送方向前方側に、偶数番目の列については搬送方向後方側に向けてそれぞれエアが噴き出す。即ち、搬送方向前方側に噴き出すエア噴出口20の列と、搬送方向後方側に噴き出すエア噴出口21の列とが、紙幅方向に一列ずつ交互に設けられている。また、エアが紙ガイド面12,13に対して略垂直に噴き出すのではなく、搬送方向前方側あるいは後方側に傾斜して噴き出すように、図3及び図4のように紙ガイド面12,13の内側には傾斜した風向板22が設けられ、シートガイド10,11の内部に供給されるエアが風向板22に当たることでエア噴出口20,21から斜め上方に向けてエアが噴き出す。
【0021】
一方、各シートガイド10,11には一箇所ずつエア供給口23,24が設けられており、該エア供給口23,24にエア供給パイプ25,26が接続されて圧縮エアが中空のシートガイド10,11の内部に送り込まれる。前側のシートガイド10におけるエア供給口23はシートガイド10の下面後端部に設けられ、後ろ側のシートガイド11におけるエア供給口24はシートガイド11の下面略中央に設けられている。このように、エアが一カ所から集中的に供給される構成ゆえに、供給されたエアが各エア噴出口20,21に均一に行き届いくように、シートガイド10,11の内部には、図3のように、供給されたエアを各エア噴出口20,21に向けて拡散させるエア拡散手段としての仕切板30,31が設けられている。該仕切板30,31は、仕切板30,31の周縁部とシートガイド10、11の側面との間に所定の隙間32を形成するように、エア供給口23,24とエア噴出口20,21との間に設けられており、前側のシートガイド10の仕切板30は上側凸の断面視くの字状であり、後ろ側のそれは紙ガイド面13と略平行な平板状である。また、各仕切板30,31には、図2に示すように、所定位置に複数の丸形の貫通孔33が穿設されている。詳細には前側の仕切板30には合計9個、後ろ側の仕切板31には合計14個設けられている。従って、供給されたエアは、仕切板30,31に当たることで仕切板30,31の周縁部に向けて四方八方に拡散し、仕切板30,31とシートガイド10、11の側面との間の隙間32を通ってエア噴出口20,21に向けて流れていくと共に、各貫通孔33からもエア噴出口20,21に流れていく。
【0022】
以上のように構成された排紙部においては、チェーングリッパ2によって前端部が把持された枚葉紙1は、図1に示すように、圧胴4に隣接する排紙スプロケット5の下方に設けられた円弧状のプレート状紙ガイド40によってガイドされながら搬送される。本実施形態の枚葉印刷機は反転胴(図示しない)を備えた両面印刷機であり、枚葉紙1の上面のみならずその下面にも印刷が施されている。そのため、プレート状紙ガイド40の外側には、枚葉紙1に向けて風を噴き付ける送風ファン41が複数配置されており、該送風ファン41によって枚葉紙1がプレート状紙ガイド40に接触するのを防ぎながら前後に並設されたシートガイド10,11へと搬送していく。尚、紙積み位置上方には枚葉紙1を昇降テーブル6(排紙台)に落下させるための送風ファン42が複数配置されている。
【0023】
シートガイド10,11においては、各エア噴出口20,21からエアが搬送方向に沿って噴き出しており、噴き出したエアによって搬送方向に沿った空気流が紙ガイド面12,13に沿って形成される。また、噴出方向が搬送方向前方側であるエア噴出口20の列と搬送方向後方側であるエア噴出口21の列とが紙幅方向に一列ずつ交互に配置されているため、紙ガイド面12,13の上方には、搬送方向前方側に向かう空気流と搬送方向後方側に向かう空気流とが紙幅方向に交互に形成される。このように、搬送方向後方側に向かう空気流のみならず、搬送方向前方側に向かう空気流も形成されるため、枚葉紙1と紙ガイド面12,13との間の負圧と空気層が、搬送方向全長に亘って略均一化される。従って、適度な負圧によって枚葉紙1が紙ガイド面12,13に引きつけられてそのバタツキや紙ガイド面12,13からの浮き上がりが抑制されるうえに、適度な空気層の介在によって枚葉紙1が紙ガイド面12,13に擦れることもなく枚葉紙1のキズを効果的に防止できる。
特に、搬送方向後方側に向かう空気流と搬送方向前方側に向かう空気流とが紙幅方向に一列ずつ交互に形成されるので、紙幅方向の特定箇所に一方向の空気流が集中して発生するということがない。即ち、紙幅方向の特定箇所で空気層が極端に薄くなったり逆に厚くなったりすることがなく、空気層を紙幅方向に略均一化することができ、枚葉紙1の紙幅方向の特定箇所が紙ガイド面12,13に擦れるということも防止される。尚、二列ずつ交互に配置するなど、複数列毎に交互に配置することもできるが、一列ずつ交互に配置することによって空気層を紙幅方向に沿ってより一層均一化することができる。
【0024】
また、エア噴出口20,21は紙ガイド面12,13の搬送方向前端部12a,13aから後端部12b,13bまで設けられている。従って、紙ガイド面12,13の搬送方向前端部領域Pにおいて奇数番目の列のエア噴出口20から噴き出す搬送方向前方側のエアにより、搬送方向前端部領域Pにおける空気層が確保され、従来擦れが生じやすかった紙ガイド面12,13の搬送方向前端部12a,13aにおいても枚葉紙1の擦れを確実に防止することができる。
同様に、紙ガイド面12,13の搬送方向後端部領域Qにおいて偶数番目の列のエア噴出口21から噴き出す搬送方向後方側のエアにより、搬送方向後端部領域Qにおける空気層が確保され、紙ガイド面12,13の搬送方向後端部12b,13bに枚葉紙1が擦れることも防止できる。
このように、紙ガイド面12,13の搬送方向両端部領域P,Qに、紙ガイド面12,13から搬送方向外側に向けてエアを噴き出すエア噴出口20,21がそれぞれ設けられているため、枚葉紙1が擦れやすい紙ガイド面12,13の搬送方向両端部12a,13a,12b,13bにおいて十分な空気層が確保され、この空気層により枚葉紙1の擦れが防止されるのである。そして、紙ガイド面12,13の搬送方向中央部領域Rにおいては、エアの噴出方向が搬送方向前方側であるエア噴出口20と搬送方向後方側であるエア噴出口21とが紙幅方向に混合して配置されているため、搬送方向中央部領域Rにおいても空気層が薄くならず、搬送方向全長に亘って略均一な空気層を形成することができる。
【0025】
更に、シートガイド10,11に仕切板30,31が設けられて各エア噴出口20,21からのエアの噴き出し量が略一定となっているため、局所的に空気層が薄くなってその箇所で枚葉紙1が紙ガイド面12,13に擦れたり、逆に極端に浮き上がったりするということも防止できる。また、エア供給口23,24を一カ所にすることができるため配管も楽になる。但し、エア供給口23,24を複数箇所設けてもよく、その場合であっても仕切板30,31を設けることによって噴き出し量をより一層均一化することが可能となる。
【0026】
尚、本実施形態では、エア噴出口20,21を千鳥状に配置したが、図5のように、搬送方向の位置を揃えて、搬送方向のみならず紙幅方向にも一直線状に整列して配置させてもよい。
【0027】
また、上記実施形態においては、エアの噴出方向が図2及び図5のように平面視搬送方向であったが、搬送方向に対して平面視所定角度傾斜させてもよい。例えば、図6や図7のように、紙幅方向中央の列のエア噴出口20を除いて他のエア噴出口20,21を紙幅方向外側に所定角度(90度未満、例えば20度)傾斜させてもよい。尚、図6及び図7は、それぞれ図2及び図5に対応して千鳥状に配置した場合と紙幅方向に一列に並べた場合とを示している。このように、エアの噴出方向は、搬送方向前方側または後方側の成分をもっていればよい。また、図6及び図7のように噴出方向を搬送方向に対して平面視傾斜させる場合でも、傾斜角度を一定にする必要はなく、例えば紙幅方向中央から紙幅方向両端部に向けて徐々に傾斜角度を大きくするなど、様々に変化させてもよい。
【0028】
尚、上記実施形態では、噴出方向が搬送方向前方側の成分をもつエア噴出口20と搬送方向後方側の成分をもつエア噴出口21をそれぞれ搬送方向前端部12a,13aから後端部12b,13bにかけて全長に亘って配置していたが、搬送方向前端部領域Pには、噴出方向が搬送方向前方側の成分をもつエア噴出口20が少なくとも設けられていればよく、また、搬送方向後端部領域Qには噴出方向が搬送方向後方側の成分をもつエア噴出口21が少なくとも設けられていればよい。例えば、図8のように、搬送方向前端部領域Pには噴出方向が搬送方向前方側であるエア噴出口20のみを設け、搬送方向後端部領域Qには噴出方向が搬送方向後方側であるエア噴出口21のみを設けることもできる。更に、搬送方向中央部領域Rにおける、噴出方向が搬送方向前方側の成分をもつエア噴出口20と搬送方向後方側の成分をもつエア噴出口21の混合比率についても、上述のような50:50の比率に限られず、40:60や70:30等、種々の混合比率が採用できる。
【0029】
尚、上記実施形態では、二機の箱状のシートガイド10,11を前後並設しているが、三機以上設けたり一機のみ設けてもよい。
【0030】
更に、箱状以外の形状のシートガイドであってもよい。例えば、シートガイドをプレート状に形成すると共に各エア噴出口20,21にエア供給パイプを直接接続してもよい。但し、シートガイドを箱状に形成する場合にはその内部に孔あき仕切板等のエア拡散手段を設けることが好ましい。尚、エア拡散手段としては仕切板以外にも例えば小型のファンなどが採用できる。
【0031】
尚、上記実施形態では、両面印刷機の排紙部における紙ガイド装置Aについて説明したが、該紙ガイド装置Aを片面印刷機に適応することも可能である。片面印刷機の場合でも、一方の面を印刷した枚葉紙1を再び給紙部から供給して他方の面を印刷することがあり、この場合には下面も印刷面となるため、紙ガイド装置Aによってその印刷面の傷つきを防止することができる。
但し、この紙ガイド装置Aは特に反転胴等を備えた両面印刷機に効果的である。即ち、片面印刷機で二回に分けて両面を印刷する場合、シートガイドを通過する枚葉紙1の下面は一度目に印刷されたものであるため印刷後所定の時間が経過しており、インキも固まりつつあることが多い。これに対して、両面印刷機の場合には、印刷後ほとんど時間が経過しておらずインキも固まっていないため、片面印刷機の場合よりもシートガイドを通過する際に下面の印刷面にキズが入りやすい。従って、本発明の紙ガイド装置Aを設けることにより効果的に傷つきを防止することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る紙ガイド装置にあっては、紙ガイド面の搬送方向両端部領域には噴出方向が紙ガイド面から搬送方向外側の成分をもつエア噴出口が少なくとも設けられ、紙ガイド面の搬送方向中央部領域には噴出方向が搬送方向前方側の成分をもつエア噴出口と搬送方向後方側の成分をもつエア噴出口とが紙幅方向に混合して配置されているので、紙ガイド面の搬送方向全長に亘って空気流が形成されて紙のバタツキや浮き上がりが抑制されると共に紙と紙ガイド面との間に介在する空気層によって紙の擦れが防止される。特に、両面印刷機のように紙の下面が印刷面となる場合、その印刷面のキズ付きを効果的に防止できる。
【0033】
また、本発明に係る紙ガイド装置にあっては、箱状のシートガイドの内部にエア拡散手段が設けられているため、エアの噴き出し量が局所的に少なくなったり、多くなったりすることがなく均一化されて紙の擦れが防止される。特に、両面印刷機のように紙の下面が印刷面となる場合、その印刷面のキズ付きを効果的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における紙ガイド装置を備えた印刷機の排紙部を示す正面図。
【図2】同紙ガイド装置の平面図。
【図3】同紙ガイド装置の概略断面図。
【図4】同紙ガイド装置の要部斜視図。
【図5】他の実施形態における紙ガイド装置の平面図。
【図6】他の実施形態における紙ガイド装置の平面図。
【図7】他の実施形態における紙ガイド装置の平面図。
【図8】他の実施形態における紙ガイド装置の平面図。
【符号の説明】
1…枚葉紙、2…チェーングリッパ、3…排紙チェーン、4…圧胴、5,7…排紙スプロケット、6…昇降テーブル(排紙台)、8…板取り板、10,11…シートガイド、12,13…紙ガイド面、20,21…エア噴出口、22…風向板、23,24…エア供給口、25,26…エア供給パイプ、30,31…仕切板、32…隙間、33…貫通孔、40…プレート状紙ガイド、41,42…送風ファン付き乾燥機、A…紙ガイド装置、P…搬送方向前端部領域、Q…搬送方向後端部領域、R…搬送方向中央部領域

Claims (4)

  1. 印刷された紙(1)の搬送経路の下方において所定長さに亘って紙をガイドするシートガイド(10,11)を備えた印刷機の紙ガイド装置において、シートガイド(10,11)の紙ガイド面(12,13)には、噴出方向が搬送方向前方側の成分をもつエア噴出口(20)と噴出方向が搬送方向後方側の成分をもつエア噴出口(21)とがそれぞれ搬送方向に一定の間隔をあけながら一直線状に列をなして搬送方向前端部(12a,13a)から後端部(12b,13b)まで設けられ、且つ、噴出方向が搬送方向前方側の成分をもつエア噴出口(20)の列と噴出方向が搬送方向後方側の成分をもつエア噴出口(21)の列とが紙幅方向に交互に並設されていることを特徴とする印刷機の紙ガイド装置。
  2. シートガイド(10,11)が搬送方向の前後に並んで配置され、エア噴出口(20,21)の各列は前後のシートガイド(10,11)間において互いに一直線状に揃えられている請求項1記載の印刷機の紙ガイド装置。
  3. ートガイド(10,11)は箱状に形成されてその上面が紙ガイド面(12,13)として構成され、該紙ガイド面(12,13)には、エア供給口(23,24)からシートガイド(10,11)内部に供給されたエアを噴き出すエア噴出口(20,21)が複数形成され、シートガイド(10,11)の内部には、エア供給口(23,24)から供給されたエアを各エア噴出口(20,21)に向けて拡散させるエア拡散手段が設けられている請求項1又は2印刷機の紙ガイド装置。
  4. エア拡散手段として、エア供給口(23,24)とエア噴出口(20,21)との間に仕切板(30,31)が設けられている請求項3記載の印刷機の紙ガイド装置。
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