JP3859664B2 - 防虫衣料 - Google Patents

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Description

本発明は、蚊、蜂、虻等の害虫から身を守る防虫衣料に関する。
庭の手入れや野山でハイキングやキャンプをするときなど、屋外での活動で気を付けなければならないのは、蚊、蜂、虻等の害虫から刺されることである。これらの害虫には、毒があるものがあり、手当が適当でないと、死に至ることもある。
蚊を殺したり禁忌させたりする手段として、殺虫剤や虫除けスプレーがあるが、これらは蚊には効果があるものの、蜂や虻等の他の害虫には余り効果がない。
養蜂家が養蜂箱に近づく際に蜂に刺されないようにするために、蜂が刺さない素材や、皮膚から蜂の毒針の長さ以上遠ざける網から作られた蜂防護服、蜂防護フード、蜂防護手袋があるが、重くて通気性が無いため、これを来て一般の屋外活動をすることには無理がある。
このような問題を解消するために、表地と裏地との間にスペース材を取り付けて、表地と裏地との間に空隙を形成し、表地の外側面と着用者の皮膚表面との間隔寸法を蜂の毒針の刺入深さ寸法よりも大きくした蜂防護服が提案されている(例えば、特許文献1〜4参照)。
また、素材にタオル地を使用すると、蚊の手足がタオル地の糸目の高低によって固定できず、吸血することが不可能になるという知見に基づき、作業帽子、作業服、作業ズボン、作業ソックス等をタオル地とすることが提案されている(特許文献5参照)。
特開平7−102401号公報 実開平5−85283号公報 実開平7−19315号公報 特開平11−225657号公報 特開2003−55815号公報
しかしながら、特許文献1〜4に開示されたような、生地を多層にして蜂の毒針が皮膚に届かない構造にする蜂防護服では、生地がかさばるため、動作が身軽にできなくなり、動きに支障が生じるため、養蜂家が作業時間だけ着用するのにはともかく、ハイキングやキャンプなどの長時間の屋外活動、立ったり座ったりの姿勢で行う植物の手入れ作業等には不向きである。
また、特許文献5に開示されたタオル地の作業服は、小さな蚊では有効かも知れないが、すずめ蜂や虻のような大型の害虫には生地が薄くて効果がない。
そこで本発明は、軽量で通気性もよく、また着用感やファッション性も優れ、蚊のみならず、蜂、虻等の大型の害虫から刺されることを防止することのできる防虫衣料を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の防虫衣料は、ほぼ円錐状の凸部の高さが5mm以上、凸部間の間隔が10mm以内の全面凹凸絞りを施した生地を用いたことを特徴とする。
本発明の防虫衣料の素材である全面凹凸絞りを施した生地は、例えば、特開平8−218213号公報や特開2000−345417号公報に開示されている製法で製造することができる。
特開平8−218213号公報に開示されている方法は、布地を使用して衣服を縫製し、衣服の所定領域に収縮性水溶性糸を使用して縫い目模様を形成し、収縮性水溶性糸を収縮させて衣服の所定領域にしわを形成し、そのしわを熱固定し、その後、衣服の収縮性水溶性糸を溶解除去し、衣服の少なくともしわが形成された領域に昇華転写捺染を行うものである。
特開2000−345417号公報に開示されている方法は、熱可塑性繊維を含む布地を衣服のパーツに裁断し、そのパーツを縫製して衣服の形状とし、その衣服と熱収縮性布地とを重ね合わせて水溶性糸を用いてステッチを掛けて縫い合わせ、その縫い合わせた布地を加熱板により乾熱・非接触状態で加熱処理して熱収縮性布地を収縮させて衣服の布地に凹凸を形成し、その後、水溶性糸を溶解除去して衣服の布地と熱収縮性布地とを分離するものである。
これらの方法以外でも、全面凹凸絞りを施すことができる方法であれば用いることができる。この凹凸絞りは、「三浦絞り」、「有松絞り」、「プリント絞り」等の名称で呼ばれることがあるが、染めることは必須ではなく、凹凸を形成することが条件である。
このようにして形成された全面凹凸絞りを有する防虫衣料においては、ほぼ円錐状の凸部の高さが5mm以上で、凸部間の間隔が10mm以内であり、かつ凸部間の谷は表面側から底部に向かって先細りになっているので、小さな蚊(体長5mm)は凹凸の谷部に潜り込むことができない。そのため、衣料の生地自体は薄くても、蚊は生地を突き通して人間の皮膚に毒針を刺すことができない。また、体長が40〜45mmの大型のスズメ蜂では、6本の脚全てを凸部間の谷の部分まで差し込むことが困難なため一部は凸部をつかむことになり不安定な姿勢であるので自分の体を安定して衣料に止めることができない。たとえ衣料の表面に止まったとしても、胴部が複数の凸部により押し上げられた格好になるので、尾部の毒針を皮膚に突き刺す動作が邪魔され、刺すことが困難となる。大型の害虫でも、毒針の長さは虫の尾部から突出した長さが5mm程度であるので、なかなか刺すことができない。
本発明において、前記生地で作った防虫衣料が上着であり、その上着に、肩当て、フード、襟等のアタッチメントを取り付けるためのホック、ボタン、ファスナー等の留め具を設けて、生地が薄くなる部分や頭部、首部の露出部分を覆うようにすることができる。
また、前記生地で作った防虫衣料は、上着のほか、長丈のパンツとすることができる。
本発明によれば、ほぼ円錐状の凸部の高さが5mm以上、凸部間の間隔が10mm以内の全面凹凸絞りを施した生地を用いた防虫衣料であるので、小さな蚊はもちろん、大きな蜂や虻でも、凸部が邪魔になって毒針を生地の下の皮膚に突き刺すことができない。したがって、防虫効果が高い。その上、従来のような多層の生地とは異なり、単一の生地であるため、軽量で通気性が良く、着用感に優れ、また通常の染色も可能であるため、ファッション性にも優れているという効果がある。
また、前記生地で作った防虫衣料が上着のとき、その上着に、肩当て、フード、襟等のアタッチメントを取り付けるためのホック、ボタン、ファスナー等の留め具を設けて、アタッチメントを留め具で止めることにより、生地が薄くなる部分や頭部、首部の露出部分を覆うようにすることができる。
また、前記生地で作った防虫衣料は、上着のほか、長丈のパンツとして、前記生地により、上半身、下半身の全身を害虫から保護することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る防虫ブラウスの正面図、図2は生地の断面図、図3は防虫ブラウスのアタッチメントを示す図、図4は帽子に取り付ける防虫顔覆いの図、図5は防虫パンツの正面図である。
図1に示すように、本実施の形態の防虫ブラウス1は、長袖とし、丈はお尻が隠れる位にする。肩部と首周りには、アタッチメントを取り付けるためのボタン2を設けている。
防虫ブラウス1は、図2に断面図を示すように、全面凹凸絞りを施しており、凸部3の高さhは5mm以上、間隔dは10mm以内としている。凸部3の高さhが5mm未満であると毒針の長さ約5mmよりも低くなり、刺される可能性が高くなる。凸部3の間隔dが10mmを超えると、凸部3の谷の部分に小さな蚊が入り込み、これも刺される可能性が高くなる。なお、防虫ブラウス1は、着用すると生地が全体的に、または局部的に伸びるので、伸びを考慮して、生地の段階では凸部3の間隔dを7〜8mmとし、伸びた状態で10mm程度の間隔となるようにすることが好ましい。この凹凸絞りの製造方法は、例えば、上述したように、特開平8−218213号公報や特開2000−345417号公報に開示されている製法で製造することができるが、これらに限定されるものではない。
本実施の形態では、生地はポリエステル繊維100%のものを使用しており、軽くて乾きやすい生地としている。生地の色や柄は、黄色や黒色系であると蜂が攻撃しやすいと言われているので、できるだけこれらの色を避けることが好ましい。
防虫ブラウス1は、よく伸びるため、肩の部分に防虫ブラウス1の全体の重量が掛かると、凹凸絞りが伸びて凸部の高さが低くなり、防虫作用が低くなる。そこで、図3(a)に示すように、肩当て10を準備し、肩当て10に設けたボタン穴11に、図1に示す防虫ブラウス1のボタン2を通すことにより、両肩当て10を防虫ブラウス1に取り付けることができる。これにより、肩の部分が二重になることと、生地に凸部3が設けられていて、肩当て10の位置と皮膚との間の間隔を遠ざけているため、蜂が刺しにくくなる。なお、本例では、肩当て10にも凹凸を設けている。
また、防虫ブラウス1の首周りに、図3(b)に示すようにボタン穴13を設けた襟12をボタン止めすることにより、首周りを防護することができる。襟12の幅は、7cm程度あればいい。本例では、襟12にも凹凸を設けている。
さらに、防虫ブラウス1に、図3(c)に示すボタン穴15付きのフード14(凹凸付き)をボタン止めすることにより、頭全体を覆うことができる。
なお、これらのアタッチメントは、防虫ブラウス1に設けたボタンと、ボタン穴との組み合わせで止めることにした例を示したが、それ以外のホック、ファスナー等の任意の留め具で止めることもできる。
図4は、化繊(ナイロン製)の帽子20の縁に面ファスナーを縫い付け、これに、全面凹凸絞りを施した虫除け布21を着脱自在に貼り付けたものである。なお、帽子20の頭部の部分は凹凸部を設けることが好ましいが、周囲の縁の部分には、虫除け布21が取り付けられるため、凸部を設けなくても良い。図4(b)に示すように、虫除け布21の上部と両側には、面ファスナー22,23が取り付けられており、虫除け布21を図4(a)に示すように帽子20の前面を除いて貼り付ける。目の部分が空いているが、必要であれば、サングラスやゴーグルを付けることで肌の露出した部分を覆うことができる。
図5は防虫パンツ30を示すもので、全面凹凸絞りを施した生地で作っている。腰部にはゴムベルト31を設け、ゴムはウエストサイズにより交換できるようにしている。丈は長くし、幅はゆったり目として、防虫パンツ30の生地が脚の皮膚に密着しないようにする。裾は、害虫が入り込まないようにゴムベルト32を設けると良い。
なお、以上の構成の防虫衣料の生地には、防水加工、紫外線防止加工を施して、ハイキングなどでの降雨や日差しに耐えることができるようにすると良い。これらの防虫衣料は、移動時には軽量でコンパクトになるので、バッグの中に収納しても荷物にならず、便利である。
本発明は、軽量で通気性もよく、また着用感やファッション性も優れ、蚊のみならず、蜂、虻等の大型の害虫から刺されることを防止することのできる防虫衣料として、屋外での活動や作業に好適に利用することができる。
本発明の実施の形態に係る防虫ブラウスの正面図である。 本発明の実施の形態に係る防虫衣料の生地の断面図である。 本発明の実施の形態に係る防虫ブラウスのアタッチメントを示す図である。 本発明の実施の形態に係る帽子に取り付ける防虫顔覆いの図である。 本発明の実施の形態に係る防虫パンツの正面図である。
符号の説明
1 防虫ブラウス
2 ボタン
3 凸部
10 肩当て
11 ボタン穴
12 襟
13 ボタン穴
14 フード
15 ボタン穴
20 帽子
21 虫除け布
22,23 面ファスナー
30 防虫パンツ
31,32 ゴムベルト

Claims (3)

  1. ほぼ円錐状の凸部の高さが5mm以上、凸部間の間隔が10mm以内の全面凹凸絞りを施した生地を用いたことを特徴とする防虫衣料。
  2. 前記生地で作った防虫衣料が上着であり、その上着に、肩当て、フード、襟等のアタッチメントを取り付けるためのホック、ボタン、ファスナー等の留め具を設けたことを特徴とする請求項1記載の防虫衣料。
  3. 前記生地で作った防虫衣料が長丈のパンツである請求項1記載の防虫衣料。
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