JP3857931B2 - 試料吸引吐出部の洗浄機構ならびにこれを具備した蛍光x線元素分析装置 - Google Patents

試料吸引吐出部の洗浄機構ならびにこれを具備した蛍光x線元素分析装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、試料吸引吐出部の洗浄機構ならびにこれを具備した蛍光X線元素分析装置に関するものである。│
【0002】

【従来の技術】
従来のオートサンプラーにおける試料吸引吐出部としてのシリンジおよびニードルの洗浄方法は、シリンジ内に洗浄液を通過させることによりシリンジとニードルの内壁を洗浄するようにしている。なお、前記ニードルは、試料吸引吐出部の先端部を構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この方法では、シリンジのニードルの外周を洗浄することができないので、当該測定の前に行った前測定の液体試料の影響がでるおそれがある。
【0004】
また、洗浄液で予め満たされた洗浄槽にニードルを浸すことによりニードルの外周を洗浄することができるが、この方法では、一定間隔で洗浄槽内の液を手作業で交換しなければならず、しかも測定毎に新しい洗浄液でニードルを洗浄するためには毎回洗浄液の交換作業を行わねばならず、非常に手間がかかる。
【0005】
この発明は、試料吸引吐出部としてのシリンジおよびニードルを洗浄するにあたり、試料吸引吐出部の先端部を構成する前記ニードルの外周部分をも洗浄できるとともに、毎回新しい洗浄液で試料吸引吐出部を洗浄できる試料吸引吐出部の洗浄機構ならびにこれを具備した蛍光X線元素分析装置を提供することができる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明の試料吸引吐出部の洗浄機構は、試料吸引吐出部の先端部がニードルで構成され、廃液口を有する洗浄容器の洗浄槽内に前記ニードルを挿入した状態で、前記ニードル内に洗浄液を流すようにし、ニードルからの洗浄液の吐出流量が前記廃液口からの廃液流量よりも大となって前記洗浄槽内が洗浄液で満たされ前記ニードルの外周をも洗浄するように前記廃液口および洗浄槽の高さを設定してなり、前記洗浄槽からオーバーフローした洗浄液をオーバーフロー面部及びオーバーフロー用の孔を通じて排出するオーバーフロー流路が洗浄容器に設けられている試料吸引吐出部の洗浄機構において、洗浄容器は、所定深さの凹部を上端に有し、前記洗浄槽の入口部分、該入口部分と並んで配置される前記孔の入口部分および前記オーバーフロー面部が前記凹部の底に形成されているとともに、前記洗浄槽の入口部分に下向きに細くなるテーパ形状部設けられ、更に前記オーバーフロー用の孔の径が前記洗浄槽の径よりも大径に設定され、前記オーバーフロー用の孔には排出口が設けられるとともに、前記オーバーフロー流路に合流する廃液口流出流路が下流に形成された前記廃液口が、前記排出口と略同じ高さ位置に設けられていて、前記ニードルから前記洗浄槽に吐出した洗浄液を下流の前記オーバーフロー用の孔の側に流出させるようにし、しかも前記排出口の径がこの廃液口の径よりも大径に設定されている(請求項1)。
【0007】
この発明において、試料吸引吐出部の先端部がニードルで構成されている。そして、ニードルからの洗浄液の吐出流量が前記廃液口からの廃液流量よりも大とするとはニードルから洗浄槽に吐出した洗浄液は廃液口から排出されるが、前記廃液流量を上回る量の洗浄液をニードル先端から吐出して洗浄液が洗浄槽内に溜まっていくような構成を備えることによって、洗浄槽が洗浄液である程度満たされることを意味する。
【0008】
なお、ードルを時間的に速く洗浄したい場合、少ない容量の洗浄液が洗浄槽内に速く溜まるように吐出流量を設定するとともに、洗浄槽の径を細く設定すればよい。
【0009】
図5(A)は、洗浄容器20’の洗浄槽20a’内に、シリンジ1のニードル3が挿入される前の状態を示している。そして、この発明では、まず、図5(B)に示すように、洗浄槽20a’内にニードル3を挿入した状態で、シリンジ1およびニードル3内に洗浄液99を流し、続いて、図5(C)に示すように、洗浄液99のニードル3からの吐出流量を前記廃液口21’からの廃液流量よりも大とすることにより洗浄槽20a’内を洗浄液99で満たす。つまり、図5(C)においては、廃液流量を上回る量の洗浄液99がニードル先端3aから吐出されることから、この吐出された洗浄液99は廃液口21’から排出されるが、洗浄槽20a’内を洗浄液99で満たすことができ、ニードル3の外周Qをも洗浄できる。そして、洗浄終了後、ニードル先端3aからの洗浄液99の吐出を停止することにより、前記廃液口21’から洗浄液99が完全に流出する〔図5(D)参照〕。
【0010】
また、この発明は以上の試料吸引吐出部の洗浄機構を備えた蛍光X線元素分析装置を得る目的で、請求項2に記載のように、横型燃焼炉と、この横型燃焼炉に挿入されている横型燃焼管と、この横型燃焼管に自動で前記ニードルを直接挿入して横型燃焼管に液体試料を注入できるオートサンプラー機構と、前記ニードルの外周を洗浄する、請求項1に記載された試料吸引吐出部の洗浄機構とを備え、前記オートサンプラー機構により前記ニードルを前記洗浄槽内に挿入し、試料吸引吐出部の洗浄動作を行うように構成した
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明の実施の形態について説明する。なお、この発明はそれによって限定されるものではない。
図1〜図4は、この発明の一実施形態を示す。
【0013】
図1は、試料吸引吐出部としてシリンジ1およびニードル3を採用し、廃液口21を有する洗浄容器20内にシリンジ1のニードル3が挿入される前の状態を示している。図2は、シリンジ1の内壁の洗浄とニードル3の内壁の洗浄とニードル3の外周部分Qの洗浄を行うための手順を示している。図3、図4は、蛍光X線硫黄分析装置の横型燃焼炉2に挿入されている横型燃焼管6に自動でニードル3を直接挿入して横型燃焼管6に液体試料Sを注入できるオートサンプラー機構を示すとともに、このオートサンプラー機構における、シリンジ1内へ液体試料Sを注入する動作と、ニードル3から液体試料Sを横型燃焼管6内に注入する動作と、この動作終了後のシリンジ1およびニードル3の洗浄動作を示す。
【0014】
まず、オートサンプラー(自動試料採取装置)の機構について説明する。
【0015】
図1〜図4において、1および3は、それぞれ、試料吸引吐出部としてのシリンジおよびニードルである。このニードル3は、試料吸引吐出部の先端部を構成する。シリンジ1は、横置きタイプの燃焼炉2にガソリン等の液体試料Sを注入するために用いられ、このシリンジ1の一端側には、ニードル3が、シリンジ1の内部とニードル2の内部が連通した状態で取り付けられている。ニードル3の外径は、例えば1mmである。ニードル3の内径は、例えば0.45mmである。また、シリンジ1の他端側は、三方電磁弁4を介してシリンジポンプ5と洗浄液収容容器6に自動切替え可能に接続されている。シリンジポンプ5は、試料容器7内の液体試料Sをニードル先端3aからニードル3の内部を通りシリンジ1の内部へ導入するときに作動するとともに、前記燃焼炉2に挿入されている前記燃焼管6内に自動でニードル3を直接挿入して液体試料Sをニードル先端3aから注入するときに作動する。そして、燃焼炉2に注入された液体試料Sは、ガス化し、その成分を蛍光X線硫黄分析装置に備わっている蛍光X線硫黄分析計等のガス分析計の検出部で検出し、液体試料S中の対象元素の濃度を分析できる。また、洗浄液収容容器6は、シリンジ1の内壁、ニードル3の内壁およびニードル3の外周(試料吸引吐出部の先端部の外周)Qを洗浄するために用いるエタノール等の洗浄液Aを収容してある。8は、三方電磁弁4および洗浄液収容容器6間に設けたダイアフラムポンプで、洗浄液収容容器6内の洗浄液Aを三方電磁弁4を介してシリンジ1に送り込み吐出するためのものである。
【0016】
前記シリンジ1は、シリンジ1内へ液体試料Sを導入するときは真下を向いている。そして、ニードル3を前記燃焼管6内に挿入するときは、モータ11に取り付けられたシリンジ取付部12がモータ11の回転に伴って90°回転するよう構成されている。この90°回転により、シリンジ1は水平方向となり、前記燃焼管6内にニードル3を直接挿入することができる。
【0017】
前記モータ11は、デカルト座標(X−Y−Z座標)における両矢印Zで示す方向に沿って長手方向を有するフレーム部分10上をZ方向に摺動する。また、フレーム部分10は、両矢印Yで示す方向に沿って長手方向を有するフレーム部分13上をY方向に摺動する。また、フレーム部分13は、両矢印Xで示す方向に沿って長手方向を有するフレーム部分14上をX方向に摺動する。
【0018】
以下、この発明の特徴的構成であるシリンジおよびニードルの洗浄機構について説明する。
【0019】
20は、略円柱状に形成された洗浄容器で、洗浄液で満たされてニードル3の外周Qをも洗浄するための洗浄槽20aと、後述するオーバーフロー面部30とでオーバーフロー流路B1 ,B2 ,B3 を形成する円形孔40とを有する。更に、洗浄容器20は、深さKの凹部60を上端に有し、この凹部60の底に形成された、前記オーバーフロー面部30、洗浄槽20aの入口部分50および前記円形孔40の入口部分40aを有し、排出口33を側面部の最下位置に有し、前記洗浄槽20aおよび円形孔40間における最下部で、かつ、前記排出口33と略同じ高さ位置に、ニードル3から洗浄容器20の洗浄槽20aに吐出した洗浄液を下流の前記円形孔40の側に流出させるための廃液口21を有する。そして、前記洗浄槽20aの入口部分50に下向きに細くなるテーパ形状部(図示せず)を設けている。また、この実施形態では、前記洗浄槽20aおよび廃液口21を、それぞれ円形孔に形成している。
【0020】
そして、この実施形態では、シリンジ1およびニードル3のそれぞれ内部に洗浄液を通過させてニードル先端3aから洗浄容器20の洗浄槽20a内に廃液口21から流出する洗浄液よりも多い流量の洗浄液を吐出することにより、吐出洗浄液G〔図2(B)〕が洗浄槽20a内に溜まっていき洗浄槽20a内が洗浄液で満たされていく。そのため、ニードル先端3aから洗浄液を吐出させ続けると、洗浄容器20のオーバーフロー面部30を超えて、洗浄槽20から洗浄液がオーバーフローすることになる。そこで、この実施形態では、オーバーフロー面部30を超えてオーバーフローした洗浄液を円形孔40を通じて、廃液口21から流出した洗浄液と合流させて洗浄容器20の排出口33に設けた排出パイプ34を介して外部に排出する構成を採用している。前記オーバーフロー面部30は、上述したように、洗浄容器20の上端に形成した深さKを有する凹部60の底に形成されている。これにより、洗浄槽20aからオーバーフローした洗浄液は、凹部60内に止まり、円形孔40から流出し、洗浄容器20の上端から外部に流出するのを防止できる。35は、排出パイプ34を排出口33内に取り付けるための位置決め用の継手である。
【0021】
この実施形態では、上述したように、洗浄容器20の洗浄槽20aからオーバーフローした洗浄液を排出するためのオーバーフロー流路B1 ,B2 ,B3 を設けている〔図2(B)参照〕。このオーバーフロー流路B1 ,B2 ,B3 は、前記オーバーフロー面部30と円形孔40とで形成される。前記オーバーフロー流路B1 ,B2 ,B3 のうちオーバーフロー流路B1 は、最上流の流路を示し、オーバーフロー流路B2 は、オーバーフロー流路B1 より下流の流路を示し、オーバーフロー流路B3 は、オーバーフロー流路B2 より下流の流路を示す。つまり、オーバーフロー流路B3 は最下流の流路である。また、図2(B)における符号Cは、廃液口21から流出した洗浄液の流路を示している。この廃液口流出流路Cは、廃液口21の下流に形成される。そして、前記廃液口流出流路Cと前記オーバーフロー流路B3 とは排出口33の直上流で合流して排出パイプ34から流出するよう形成された排出流路Fとなる。また、図2(B)における符号Eは、洗浄液のシリンジ1への流入流路を示す。
【0022】
以下、更に詳細にシリンジおよびニードルの洗浄機構について説明する。
【0023】
この発明では、ニードル先端3aからの洗浄液の吐出流量Tが廃液口21からの廃液流量Hよりも大となって洗浄容器20の洗浄槽20a内を洗浄液で満たしニードル3の外周Qをも洗浄するように廃液口21および洗浄槽20aの大きさ(高さ)を設定してある。
【0024】
しかも、この実施形態では、少ない容量の洗浄液を用い、この少ない容量の洗浄液が洗浄容器20の洗浄槽20a内に速く溜まって洗浄作業を迅速に行えるよう、洗浄容器20の洗浄槽20aの径を細く設定している。
そして、この実施形態では、洗浄容器20の洗浄槽20aの径mを例えば2mmに設定するとともに、廃液流量(廃液流速)Hを上回る吐出流量(洗浄液吐出流速)でもって洗浄液をニードル先端3aから吐出して廃液口21から流出する洗浄液よりも多い流量の吐出洗浄液が洗浄槽20a内に溜まっていくよう、少なくともニードル先端3aから吐出する洗浄液の吐出流量(洗浄液吐出流速)Tと、廃液口21の径nの大きさとを適宜に設定してある。この場合、廃液口21の径nを、洗浄槽20aの径mよりも小さな例えば、1mmに設定している。また、ニードル先端3aからの吐出流量(洗浄液吐出流速)Tとして4ミリリットル/分〜8ミリリットル/分程度の範囲に設定されたものが好ましい。また、ニードル先端3aからの吐出洗浄液を洗浄容器20の洗浄槽20a内に溜めるための要因として、洗浄槽20aの径m、ニードル先端3aからの吐出流量(洗浄液吐出流速)T、廃液口21の径n以外に洗浄容器20の洗浄槽20aの高さや、ニードル3の洗浄槽20a内への挿入長さも含まれる。
要するに、この発明では、洗浄容器20の洗浄槽20aの径m、廃液口21の径n、吐出流量(洗浄液吐出流速)T、さらには、洗浄容器20の洗浄槽20aの高さ、ならびに、ニードル3の洗浄槽20a内への挿入長さの関係等を考慮して、それらの値を適宜設定することにより、洗浄槽20a内を洗浄液で満たしてニードル3の外周Qをも洗浄することができる。
【0025】
また、前記円形孔40の径iは、この実施形態では、5mmに設定されている。更に、図2に示すとおり、前記排出口33の径が前記廃液口21の径よりも大径に設定されている。
【0026】
而して、廃液口21を有する洗浄容器20の洗浄槽20a内にシリンジ1のニードル3を挿入した状態で、シリンジ1およびニードル3内に洗浄液を流し、更に、ニードル3からの洗浄液の吐出流量Tを廃液口21からの廃液流量Hよりも大とすることにより洗浄容器20の洗浄槽20a内を洗浄液で満たしてニードル3の外周Qをも洗浄できる。そして、ニードル3から洗浄液の吐出が終了すると、一定時間経過後洗浄槽20a内の洗浄液が排出パイプ34から完全に流出する。
【0027】
なお、この発明において、ニードル(試料吸引吐出部の先端部)3の外周Qをも洗浄するとは、図3、図4に示すように、試料容器7内の液体試料Sを吸引する際にニードル3が試料容器7内の液体試料Sの液面から浸漬した浸漬深さUに相当する高さの部分を洗浄することを意味する。したがって、図2(B)に示した場合では、試料吸引吐出部の先端部を構成するニードル3の浸漬深さUが、ニードル先端3aから最長でもオーバーフロー面部30までの長さに相当する部分であったということである。よって、液体試料Sの導入にあたり、これより深くニードル3を浸漬した場合には、図2(B)で示した洗浄槽20aよりも深い洗浄槽を用いる必要があることは勿論である。要は、この発明で用いる洗浄容器および洗浄槽は、ニードル3の液体試料導入時における浸漬深さUに応じた大きさ(高さ)のものであることは勿論である。
したがって、ニードル(試料吸引吐出部の先端部)3の外周をも洗浄するとは、少なくとも、ニードル(試料吸引吐出部の先端部)3のうち試料吸引の際の浸漬部の外周をも洗浄するものである。
【0028】
そして、洗浄容器20の洗浄槽20aの入口部分50に下向きに細くなるテーパ形状部を設けている。すなわち、ニードル3の外径と洗浄槽20aの径の差が小さくても、また、ニードル3の洗浄槽20a内への挿入動作に多少のばらつきがあっても、入口部分50を下向きに細くなるテーパ形状にしてあるので、このテーパ部がガイド機能を有し、ニードル3を洗浄槽20aに入れ易くできる。
なお、廃液口21の構成は、一様に径を細くすることに限らず、流路に突出部を設け、吐出洗浄後の排出を妨げる形状にしてもよい。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したようにこの発明では、試料吸引吐出部としてのシリンジおよびニードルを洗浄するにあたり、試料吸引吐出部の先端部を構成する前記ニードルの外周部分をも洗浄できるとともに、毎回新しい洗浄液で試料吸引吐出部を洗浄できる試料吸引吐出部の洗浄機構ならびにこれを具備した蛍光X線元素分析装置を提供することができる。
【0030】
すなわち、この発明によりシリンジおよびニードルの各内部のみならず、ニードルの外周部分をも洗浄できるので、コンタミレス化が可能となる。
【0031】
また、この発明では、毎回新鮮な状態の洗浄液を用いることができるという利点と、手作業による洗浄液の交換が不要であるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】 (A)は、上記実施形態におけるニードル挿入前の状態を示す構成説明図である。
(B)は、上記実施形態におけるシリンジおよびニードル洗浄中の状態を示す構成説明図である。
【図3】 上記実施形態に適用可能なオートサンプラーにおけるシリンジ動作の手順を示す構成説明図である。
【図4】 上記実施形態に適用可能なオートサンプラーにおけるシリンジ動作の手順を示す全体斜視図である。
【図5】 (A)は、この発明におけるシリンジおよびニードルの洗浄動作の基本的な第1工程を示す構成説明図である。
(B)は、この発明におけるシリンジおよびニードルの洗浄動作の基本的な第2工程を示す構成説明図である。
(C)は、この発明におけるシリンジおよびニードルの洗浄動作の基本的な第3工程を示す構成説明図である。
(D)は、この発明におけるシリンジおよびニードルの洗浄動作の基本的な第4工程を示す構成説明図である。
【符号の説明】
1…シリンジ(試料吸引吐出部)、3…ニードル(試料吸引吐出部の先端部)、20…洗浄容器、20a…洗浄槽、21…廃液口、30…オーバーフロー面部、33…排出口、40…オーバーフロー用の孔、40a…孔の入口部分、50…洗浄槽の入口部分、60…凹部、Q…ニードルの外周、B1 ,B2 ,B3 …オーバーフロー流路、C…廃液口流出流路

Claims (2)

  1. 試料吸引吐出部の先端部がニードルで構成され、廃液口を有する洗浄容器の洗浄槽内に前記ニードルを挿入した状態で、前記ニードル内に洗浄液を流すようにし、ニードルからの洗浄液の吐出流量が前記廃液口からの廃液流量よりも大となって前記洗浄槽内が洗浄液で満たされ前記ニードルの外周をも洗浄するように前記廃液口および洗浄槽の高さを設定してなり、前記洗浄槽からオーバーフローした洗浄液をオーバーフロー面部及びオーバーフロー用の孔を通じて排出するオーバーフロー流路が洗浄容器に設けられている試料吸引吐出部の洗浄機構において、洗浄容器は、所定深さの凹部を上端に有し、前記洗浄槽の入口部分、該入口部分と並んで配置される前記孔の入口部分および前記オーバーフロー面部が前記凹部の底に形成されているとともに、前記洗浄槽の入口部分に下向きに細くなるテーパ形状部設けられ、更に前記オーバーフロー用の孔の径が前記洗浄槽の径よりも大径に設定され、前記オーバーフロー用の孔には排出口が設けられるとともに、前記オーバーフロー流路に合流する廃液口流出流路が下流に形成された前記廃液口が、前記排出口と略同じ高さ位置に設けられていて、前記ニードルから前記洗浄槽に吐出した洗浄液を下流の前記オーバーフロー用の孔の側に流出させるようにし、しかも前記排出口の径がこの廃液口の径よりも大径に設定されていることを特徴とする試料吸引吐出部の洗浄機構。
  2. 横型燃焼炉と、この横型燃焼炉に挿入されている横型燃焼管と、この横型燃焼管に自動で前記ニードルを直接挿入して横型燃焼管に液体試料を注入できるオートサンプラー機構と、前記ニードルの外周を洗浄する、請求項1に記載された試料吸引吐出部の洗浄機構とを備え、前記オートサンプラー機構により前記ニードルを前記洗浄槽内に挿入し、試料吸引吐出部の洗浄動作を行うように構成されている蛍光X線元素分析装置。
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