JP2003053287A - 細管洗浄装置および細管洗浄方法 - Google Patents

細管洗浄装置および細管洗浄方法

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JP2003053287A
JP2003053287A JP2001249602A JP2001249602A JP2003053287A JP 2003053287 A JP2003053287 A JP 2003053287A JP 2001249602 A JP2001249602 A JP 2001249602A JP 2001249602 A JP2001249602 A JP 2001249602A JP 2003053287 A JP2003053287 A JP 2003053287A
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JP
Japan
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tube
cleaning
solvent
thin tube
thin
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Application number
JP2001249602A
Other languages
English (en)
Inventor
Kinichi Nakayama
欽一 中山
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
株式会社日本触媒
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 たとえばNMR用のサンプリングチューブの
ように、内径がより小さい細管を確実かつ効率的に洗浄
することができる細管洗浄装置および細管洗浄方法を提
供する。 【解決手段】 細管50内に洗浄挿入管11を挿入する
とともに、細管50を覆うように洗浄外套管12を被せ
て洗浄状態を形成する。そして、バルブ手段を切り換え
るなどして、細管50の内外から同時に水を流出させて
洗浄するとともに、細管50の外部から供給されたメタ
ノール・アセトンを、洗浄挿入管11で吸引することで
細管50内部に流入させる。これにより、細管50の内
外で同時に溶媒の流れを形成することができるので、細
管50を効率的かつ迅速に洗浄することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、細管洗浄装置およ
び細管洗浄方法に関するものであり、特に、NMR用の
サンプリングチューブに代表されるような、内径の小さ
い細管を確実かつ効率的に洗浄することができる細管洗
浄装置および細管洗浄方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、たとえば化学実験等で使用さ
れる試験管などの細管は、使用後、ブラシ等を用いて物
理的な作用によって、内部の汚れを除去することが一般
的である。細管の汚れの状態によっては、たとえば洗剤
などの界面活性剤を併用する場合もある。また、たとえ
ば、核磁気共鳴(以下、NMRと略す)による物質の構
造解析では、外径が5mmや10mmのガラス製のサン
プリングチューブが用いられるが、このような試験管よ
りも内径の小さい細管の洗浄には、ブラシ以外に超音波
洗浄が利用されることもある。
【0003】さらに、上記NMR用のサンプリングチュ
ーブ等のように、一般的な試験管よりも径が小さい細管
をより効率的に洗浄する技術が種々提案されている。た
とえば、特許第2826997号公報に開示されている
アンプル管の洗浄装置や、市販のNMRチューブクリー
ナーでは、複数の細管の内外を同時に洗浄することが可
能となっている。具体的には、この技術では、洗浄槽内
に立設されている洗浄管に対して細管を装着し、少なく
とも開口部側の端部、好ましくは細管全体を洗浄用の洗
浄液に浸漬した状態で、該開口端部側から洗浄液を供給
するとともに、洗浄挿入管で細管内を吸引する。
【0004】つまり、上記技術では、細管内部を吸引す
ることで細管外の洗浄液を細管内に引き込むことになる
ので、細管内に効率的に洗浄液を流通させることが可能
となるとともに、細管の全体を洗浄液に浸漬させれば、
細管の内外を同時に洗浄することも可能となる。それゆ
え、上記ブラシや超音波洗浄を用いた方法よりも効率的
かつ確実な洗浄が可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の技術では、細管の内部については有効に洗浄できる
ものの、外部を有効に洗浄することについてはいまだ不
十分となっている。
【0006】すなわち、上記従来の技術では、細管内部
を吸引することにより、外部から洗浄液を内部に導入す
るため、該細管内部では、汚れを除去できるような洗浄
液の流れが形成される。これに対して、細管外部では、
単に細管の開口部から洗浄液を吸引する程度の緩やかな
流れしか形成されない。そのため、実際には、細管外部
の汚れを十分除去することはできない。
【0007】特に、NMR用のサンプリングチューブで
は、測定試料(サンプル)を該サンプリングチューブ内
に注入する際などに、その内径が小さいために、開口部
に測定試料が付着して開口部外側が汚れたり、試料を取
り出す際に測定試料によって外側が汚れたりすることも
ある。そのため、NMR用サンプリングチューブの洗浄
においては、内外が確実かつ効率的に洗浄されることが
非常に好ましくなる。
【0008】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、NMR用のサンプリングチュー
ブのように、内径がより小さい細管を、内外ともに確実
かつ効率的に洗浄することができる細管洗浄装置および
細管洗浄方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる細管洗浄
装置は、上記の課題を解決するために、一方が封止され
た細管を洗浄する際に、該細管内に挿入される洗浄挿入
管と、上記細管を覆うように該細管外から被せられる洗
浄外套管と、上記洗浄挿入管および洗浄外套管に対して
洗浄用の溶媒を供給する溶媒供給手段とを備えているこ
とを特徴としている。
【0010】上記構成の細管洗浄装置では、さらに、上
記洗浄挿入管を直立状態となるように底面で固定すると
ともに、溶媒供給手段から供給される溶媒を一定量蓄積
可能とする浴槽部と、上記洗浄挿入管に接続され、細管
内を吸引する吸引用配管とを備えていることが好まし
い。
【0011】また、上記構成の細管洗浄装置では、さら
に、上記細管の洗浄に使用された後の溶媒を廃液として
回収する廃液回収手段を備えていることが好ましい。
【0012】加えて、上記構成の細管洗浄装置では、上
記溶媒供給手段は、複数の溶媒供給源から、種類の異な
る複数の溶媒を供給可能としているとともに、上記溶媒
供給手段と洗浄挿入管および洗浄外套管とを接続する溶
媒供給用配管には、少なくとも、供給される溶媒の種類
を切り換え可能とするバルブ手段を備えていることが好
ましい。
【0013】また、本発明にかかる細管洗浄方法は、上
記の課題を解決するために、一方が封止された細管の内
部および外部に、洗浄用の溶媒を供給する細管洗浄方法
において、上記細管の内部および外部で同時に溶媒の流
れを形成することを特徴としており、特に好ましくは、
上記細管の内部および外部で同時に溶媒の流れを形成す
る行程として、細管の内部および外部から同時に溶媒を
流出させる第1溶媒流出行程と、細管の外部から溶媒を
供給するとともに、細管の内部を吸引することによって
外部から供給された溶媒を内部に流入させる第2溶媒流
出行程との少なくとも一方が実施される。
【0014】上記構成または方法では、細管の内外を効
率的かつ迅速に洗浄することが可能になり、細管全体を
確実に洗浄することができる。
【0015】特に、上記構成の細管洗浄装置では、第1
溶媒流出行程および第2溶媒流出行程という2つの溶媒
供給行程を実施できるので、効率的に細管を洗浄すると
ともに、異なる溶媒を別個に供給して回収することがで
きる。たとえば、水性の溶媒および有機系の溶媒を併用
することが可能となるので、汚れに応じて適切な溶媒を
組み合わせて用いることができる上に、各溶媒を個別に
廃液として回収することができる。その結果、廃液処理
も含めた細管洗浄過程全体をより効率的なものとするこ
とができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図4に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。なお、本発明はこれに限定されるものではない。
【0017】本発明にかかる細管洗浄装置および細管洗
浄方法は、たとえば試験管のように一方が封止された細
管の内部を洗浄するためのものであり、該細管の内外
に、同時に洗浄用の溶媒(洗浄液)の流れを形成するよ
うになっている。
【0018】本発明は、特に、内径の小さい細管の洗浄
に好適に用いられ、中でも、核磁気共鳴用(NMRと略
す)に用いられるサンプリングチューブの洗浄に非常に
好適に用いられる。
【0019】本発明にかかる細管洗浄装置は、たとえ
ば、図1に模式的に示すように、細管洗浄部10、溶媒
供給部(溶媒供給手段)20、廃液回収部(廃液回収手
段)30、本体ラック40を備えている。
【0020】上記細管洗浄部10は、洗浄対象となる細
管50内に挿入される洗浄挿入管11と、細管50全体
をほぼ覆うように該細管50外から被せられる洗浄外套
管12と、上記洗浄挿入管11を直立状態となるように
底面17(テフロン(登録商標)およびシリコン)で固
定する浴槽部13と、洗浄外套管12を細管50外から
被せた状態で支持する外套管支持部14とを有してい
る。
【0021】洗浄挿入管11は、細管50の内部に挿入
された状態で、該細管50の封止した側の端部を上方と
する状態(逆向き状態)で支持する。したがって、洗浄
挿入管11は細管支持手段としても機能する。
【0022】上記洗浄挿入管11の先端に形成されてい
る先端開口部15からは、細管50内に対して溶媒を流
出することが可能となっているとともに、細管50内を
吸引することで細管50内に溶媒を流入させることも可
能となっている。この点については後述する。
【0023】洗浄外套管12は、たとえばアダプター1
6を介して溶媒供給部20に接続されており、細管50
の外部のほぼ全体に溶媒を流出できるようになってい
る。したがって、細管洗浄部10では、細管50を、そ
の形状に合わせて洗浄挿入管11および洗浄外套管12
で挟持するように保持することになる。なお、以降の説
明では、このように、洗浄挿入管11および洗浄外套管
12で挟持された細管50の保持状態を、洗浄状態と称
する。
【0024】上記浴槽部13は、溶媒供給部20から供
給される溶媒を一定量蓄積できるような容積を有する槽
となっている。さらに、上記洗浄外套管12は、細管5
0上から被せられた状態で、浴槽部13に蓄積された溶
媒に、その下端が浸漬可能となっている。これによっ
て、後述するように、洗浄挿入管11が細管50内を吸
引する際に、細管50外から溶媒を良好に流入させるこ
とができる。
【0025】上記浴槽部13の具体的な形状、サイズ、
材質等については特に限定されるものではない。該形状
やサイズ等は、洗浄対象となる細管50のサイズや一回
に洗浄する細管50の数等に応じて決定されればよい。
また、その材質についても、使用される溶媒の種類に応
じて適宜選択されればよく、特に限定されるものではな
い。
【0026】上記外套管支持部14は洗浄外套管12を
固定保持するものであり、洗浄外套管12を細管50外
から被せた状態で支持するようになっているが、さら
に、洗浄外套管12を、上記洗浄状態の位置から移動す
ることも可能となっている。洗浄外套管12を適宜移動
させることで、洗浄挿入管11の上方には空間が確保で
きるので、洗浄前の細管50を洗浄状態に保持すべく洗
浄挿入管11に被せたり、洗浄状態を解除して洗浄後の
細管50を洗浄挿入管11から外したりする動作が容易
となる。
【0027】また、後述するように、洗浄挿入管11を
支持する浴槽部13の下方には、ある一定の容積を有す
る廃液回収部30を設けることが好ましい。
【0028】ここで、上記洗浄挿入管11の配置状態と
しては特に限定されるものではないが、洗浄外套管12
を上方から被せて上記洗浄状態を形成する観点から、ほ
ぼ直立している配置状態がより好ましい。浴槽部13や
外套管支持部14の構成によっては、洗浄挿入管11を
傾斜させることも可能である。
【0029】上記洗浄挿入管11の一方の端部は、細管
50内に挿入された状態で該細管50内に溶媒を供給す
るとともに、内部を吸引可能とする先端開口部15とな
っており、他方の端部は、溶媒供給部20に含まれる下
方供給管22aに接続されている。
【0030】ここで、洗浄挿入管11の長さは、浴槽部
13の深さよりも長くなっているので、該洗浄挿入管1
1における先端開口部15の位置は、上記浴槽部13の
上方の縁よりもさらに上方となっている。
【0031】本発明では、図2(a)〜(c)に示すよ
うに、洗浄状態にある細管50では、該細管50の管底
52と先端開口部15とが直面することになる。ここ
で、上記洗浄挿入管11は、先端開口部15から溶媒を
流出するとともに、該先端開口部15で細管50内を吸
引する。そのため、したがって、上記先端開口部15と
細管50の管底52との間にある程度の吸引間隔G1
設けられている必要がある。
【0032】このとき、通常、細管50の管底52は曲
面となっているので、図2(a)に示すように、細管5
0内を吸引可能な程度の吸引間隔G1 が生じる。しかし
ながら、洗浄挿入管11はほぼ直立していることが非常
に好ましいため、細管50の管底52と先端開口部15
と間に吸引間隔G1 をより確実に確保するために、図2
(b)に示すように、たとえば先端開口部15が傾斜し
た状態で形成されていると好ましい。これによって、吸
引間隔G1 が十分確保されるので、細管50内を確実に
吸引して溶媒を細管50内に流入させることができる。
【0033】さらには、図2(c)に示すように、先端
開口部15に切込みが入っている構成であってもよい。
すなわち、上記細管50を洗浄挿入管11に被せた場合
に、管底52と先端開口部15との間に溶媒を十分吸引
できるような隙間(吸引間隔G1 )が確保されるよう
に、先端開口部15の少なくとも一部が傾斜して切り込
まれていればよい。
【0034】上記洗浄挿入管11の形状、サイズ、材質
については、次に示すように限定されていることが非常
に好ましい。
【0035】具体的には洗浄挿入管11は細管50に挿
入した状態で溶媒を流出させたり、内部を吸引すること
で溶媒を細管50内に流入させたりする。したがって、
細管50内に均等に溶媒を流入させるためには、洗浄挿
入管11の外側と細管50の内側との間隔がほぼ等しい
状態となっていることが好ましい。それゆえ、洗浄挿入
管11の形状としては、洗浄対象となる細管50の内部
に挿入可能であり、かつ細管50の内部形状に合わせた
形状になっていることが非常に好ましい。
【0036】また、洗浄挿入管11は、細管50を被せ
て支持した状態で、細管50内全体に溶媒を流通させる
(行き渡らせる)とともに、細管50と洗浄挿入管11
との間に溶媒の流れを形成する必要がある。それゆえ、
洗浄挿入管11のサイズのうち、その長さは細管50の
長さよりも僅かに長くなっている必要があり、少なくと
も、浴槽部13の底面17から突出している長さが細管
50の長さよりも僅かに長くなっていなければならな
い。
【0037】さらに、洗浄挿入管11は細管50内に挿
入されるため、洗浄挿入管11のサイズのうち、その外
径は細管50の内径よりも小さくなっている必要があ
る。さらに、上記のように細管50内に均等に溶媒を流
通させるには、図2(a)〜(c)に示すように、洗浄
挿入管11の外側と細管50の内側との間隔である溶媒
流通間隔G2 が、全体的にほぼ等しい状態となっている
ことが好ましい。
【0038】ここで、上記溶媒流通間隔G2 が小さ過ぎ
ると、先端開口部15から細管50内を吸引しても、十
分な量の溶媒を流入させることができず、洗浄効果が低
下するため好ましくない。また、洗浄挿入管11の外径
と細管50の内径との差が非常に小さくなるので、洗浄
挿入管11に細管50を被せて洗浄状態にすることが困
難となる。
【0039】上記溶媒流通間隔G2 の具体的な範囲とし
ては、細管50のサイズや形状等に応じて適宜設定され
るものであって、特に限定されるものではない。たとえ
ばNMR用のサンプリングチューブのように細管50の
内径が4mmまたは9mmであれば、洗浄挿入管11と
しては3mmまたは8mmのものを好適に用いることが
できる。ここで図2(a)〜(c)に示すように、上記
細管50の内径をr1とし、洗浄挿入管11の外径をr
2 とすると、上記溶媒流通間隔G2 の理想値は、G2
(r1 −r2 )/2となるので、上記溶媒流通間隔G2
の好ましい範囲の一例としては、0.5mm以上1mm
以下を挙げることができる。
【0040】また、上記洗浄挿入管11には、細管50
内に挿入された状態で、該細管50を安定して支持でき
るような強度が要求される。それゆえ、洗浄挿入管11
の材質としては、溶媒により変質または腐食したりせ
ず、かつ十分な強度を発揮できるものが非常に好ましく
用いられる。本実施の形態では、ステンレス(SUS)
を好適に用いているが、これ以外にもアルミニウムなど
の金属やセラミックなども挙げることができる。
【0041】上記洗浄挿入管11は、浴槽部13の底面
17に固定されていればよいが、好ましくは、底面17
から着脱可能となっており、一方の端部が接続されてい
る下方供給管22aからも図示しないアダプターなどを
介して着脱可能となっている。洗浄挿入管11は、洗浄
前の汚れている細管50の内部に挿入されるため、洗浄
挿入管11自身が汚れるおそれもある。しかしながら洗
浄挿入管11が着脱可能となっていれば、洗浄挿入管1
1のみを外して汚れていないものに取り替えることが可
能となる。また、洗浄対象となる細管50の内径に応じ
て、外径の異なる洗浄挿入管11が取り替え可能になっ
ていると、より汎用性を向上させることができるので好
ましい。
【0042】さらに、上記洗浄挿入管11は、洗浄対象
となる細管50の長さに合わせて、浴槽部13の底面1
7から突出している長さを調整可能となるように、該底
面17に固定されていることがより好ましい。たとえ
ば、内径が同じでも、長さの異なる細管50を洗浄する
ような場合もあり得るが、この場合、固定されている洗
浄挿入管11を底面17側に押し込んだり、底面17か
ら引き出したりすることで、長さを調整できるようにな
っていると、本発明にかかる細管洗浄装置の汎用性をよ
り一層向上させることができる。
【0043】一方、洗浄状態にある細管50でも、図2
(d)に示すように、該細管50の管底52と洗浄外套
管12の上方側とが直面することになるが、洗浄外套管
12の上方側には、溶媒供給口23が配置していること
になるので、上記洗浄挿入管11の場合とは異なり、細
管50の管底52と洗浄外套管12との間には、溶媒の
流出を妨げない程度の流出間隔G3 が設けられていれば
よい。通常、2〜3mm程度の大きさとしておけば、十
分に溶媒を流出させることができる。
【0044】上記洗浄外套管12の形状、サイズ、材質
については、次に示すように限定されていることが非常
に好ましい。
【0045】図2(d)に示すように、洗浄外套管12
は細管50の外部から被せた状態で細管50の表面に溶
媒を流出させたる。したがって、細管50の外部に均等
に溶媒を流通させるためには、洗浄挿入管11と同様
に、細管50の外側と洗浄外套管12の内側との間隔が
ほぼ等しい状態となっていることが好ましい。それゆ
え、洗浄外套管12の形状としては、洗浄対象となる細
管50の外部から容易に被せることができ、かつ細管5
0をほぼ完全に覆うことができ、さらに細管50の外部
形状に合わせた形状(管状・筒状)になっていることが
非常に好ましい。
【0046】さらに、上記のように細管50外に均等に
溶媒を流通させるには、図2(d)に示すように、細管
50の外側と洗浄外套管12の内側との間隔である溶媒
流通間隔G4 が、全体的にほぼ等しい状態となっている
ことが好ましい。
【0047】ここで、上記溶媒流通間隔G4 が小さ過ぎ
ると、溶媒供給口23から洗浄外套管12内に溶媒を流
出させても、十分な量の溶媒を行き渡らせることができ
ず、洗浄効果が低下するため好ましくない。一方、上記
溶媒流通間隔G4 が大き過ぎると、洗浄外套管12を細
管50に被せることはより容易となるが、細管50の外
側と洗浄外套管12の内側との間に十分に溶媒を行き渡
らせるためには、溶媒の流出量を多くしなければならい
おそれがあるので好ましくない。
【0048】上記溶媒流通間隔G4 の具体的な範囲とし
ては、細管50のサイズや形状等に応じて適宜設定され
るものであって、特に限定されるものではない。たとえ
ばNMR用のサンプリングチューブのように細管50の
外径が5mmまたは10mmであれば、洗浄外套管12
としては6mmまたは11mmのものを好適に用いるこ
とができる。ここで図2(d)に示すように、上記細管
50の内径をr1 とし、洗浄外套管12の外径をr3
すると、上記溶媒流通間隔G4 の理想値は、G 4 =(r
3 −r1 )/2となるので、上記溶媒流通間隔G4 の好
ましい範囲の一例としては1mm前後を挙げることがで
きる。
【0049】また、上記洗浄外套管12では、洗浄状態
で内部に細管50内に挿入されるので、細管50が洗浄
されている状況を外部から確認できるように、大部分が
透明になっていることが好ましい。それゆえ、洗浄外套
管12の材質としては、溶媒により変質または腐食した
りせず、かつ内部の状況がわかりやすい材質、具体的に
はポリプロピレン等が好ましく用いられる。
【0050】上記洗浄外套管12は、外套管支持部14
に支持されていればよいが、好ましくは、外套管支持部
14から着脱可能となっている。洗浄外套管12も、洗
浄前の汚れている細管50の外部を覆うため汚れるおそ
れがあるが、洗浄外套管12が着脱可能となっていれ
ば、洗浄外套管12のみを外して汚れていないものに取
り替えることが可能となる。また、洗浄対象となる細管
50の外径に応じて、内径の異なる洗浄外套管12が取
り替え可能になっていると、より汎用性を向上させるこ
とができるので好ましい。
【0051】上記溶媒供給部20は、図1に示すよう
に、溶媒供給管22、第1溶媒供給源21a、および第
2溶媒供給源21bを有している。
【0052】本発明では、好ましくは複数種類の溶媒が
用いられるようになっており、本実施の形態では、溶媒
の供給源として、上記第1溶媒供給源21aおよび第2
溶媒供給源21bの2つを備えている。また、本実施の
形態では、上記第1溶媒供給源21aからは、水性の溶
媒(第1溶媒)が供給されるようになっているととも
に、第2溶媒供給源21bからは、有機系の溶媒(第2
溶媒)が供給されるようになっている。
【0053】上記各溶媒供給源の具体的な構成としては
特に限定されるものではない。たとえば、本実施の形態
では、上記水性の溶媒(第1溶媒)として水そのものを
用いることができるため、水の純度等にもよるが、水道
水でよい場合には、水道管に直接接続すればよい。した
がって、この場合は、水道管が第1溶媒供給源21aと
なる。一方、上記有機系の溶媒、たとえばアセトンやメ
タノール等の場合には、第2溶媒供給源21bとして
は、有機溶媒を貯蔵しているタンク等を挙げることがで
きる。また、上記溶媒供給源の数も特に限定されるもの
ではなく、3つ以上であってもよい。
【0054】上記溶媒の具体的な種類としても特に限定
されるものではなく、洗浄対象となる細管50がどのよ
うな物質で汚染されているかに応じて適宜選択すればよ
い。具体的には、上記水性の溶媒としては、水や水に各
種界面活性剤などの添加剤を加えたものを挙げることが
できる。また、水そのものについても、工業用水・水道
水・イオン交換水・超純水などを挙げることができるが
特に限定されるものではない。
【0055】また、上記有機系の溶媒としては、アセト
ン、メチルエチルケトン、メタノール、エタノール、プ
ロパノール、ブタノールなどの親水性有機溶媒およびそ
の混合溶媒;水および親水性有機溶媒の混合溶媒;ヘキ
サン、デカンなどの非極性の有機溶媒およびその混合溶
媒;などを挙げることができる。これら有機系の溶媒に
対しても種々の添加剤を加えても良い。また、水および
親水性有機溶媒の混合溶媒を水性の溶媒に含めてもよ
い。
【0056】上記溶媒供給管22は、第1溶媒供給源2
1aから洗浄挿入管11および廃液回収部30に接続さ
れる下方供給管22aと、第1溶媒供給源21aから洗
浄外套管12および第2溶媒供給源21bに接続される
上方供給管22bと、上方供給管22bと第2溶媒供給
源21bとを接続する第2溶媒供給管22cとを含んで
いる。
【0057】上記下方供給管22aおよび上方供給管2
2bは、大部分が第1溶媒と第2溶媒との双方を流通可
能としている共用配管となっている。さらに、第2溶媒
供給管22cは、第2溶媒のみを供給する専用配管とな
っている。また、下方供給管22aの下流側、すなわち
洗浄挿入管11の下流側では、廃液回収部30に含まれ
る吸引用配管35に接続されている。
【0058】上記上方供給管22bには溶媒供給口23
が設けられており、この溶媒供給口23と洗浄外套管1
2とがアダプター16を介して接続されている。一方、
下方供給管22aは、本実施の形態では、直接洗浄挿入
管11に接続されているため、該洗浄挿入管11の先端
開口部15が下方供給管22aにおける溶媒供給口23
に対応することになる。
【0059】上記溶媒供給口23の形状やサイズについ
ては特に限定されるものではなく、洗浄外套管12に対
して適切に溶媒を供給できるようになっておればよい。
通常は、図2(d)に示すように、細管50の外径とほ
ぼ同じ内径r4 を有していればよい。同様に、上記溶媒
供給管22の形状、サイズや材質等についても特に限定
されるものではなく、溶媒の種類や細管洗浄装置の具体
的な構成などに応じて適宜設計されればよい。
【0060】上記溶媒供給管22には、3種類のバルブ
手段、すなわち第1バルブ24a、第2バルブ24b、
第3バルブ24cが設けられている。具体的には、第1
バルブ24aは、下方供給管22aにおける第1溶媒供
給源21aと上方供給管22bの分岐点との間に設けら
れており、第2バルブ24bは、上方供給管22bにお
ける下方供給管22aの分岐点と第2溶媒供給管22c
の合流点との間に設けられており、第3バルブ24c
は、第2溶媒供給管22cにおける上方供給管22bの
合流点の上流側となる位置に設けられている。
【0061】これらバルブ手段は、溶媒供給部20に含
まれる複数の溶媒供給源から供給される種類の異なる複
数の溶媒(第1溶媒・第2溶媒)を切り換え可能として
いるとともに、溶媒の供給量を調整することも可能とな
っている。つまり、上記各バルブを適宜切り換えること
により、第1溶媒および第2溶媒を切り換えることが可
能であるとともに、たとえば第1バルブ24aや第3バ
ルブ24cを開閉することによって、溶媒の供給を開始
したり停止したりすることができる。さらに、上記各バ
ルブの少なくとも何れかの開放度合いを調整することに
よって、溶媒の供給量も変化させることができる。
【0062】なお、バルブ手段の開閉による第1溶媒・
第2溶媒の切り換えについては、後述する。また、上記
バルブ手段の数や種類や配置位置については、特に限定
されるものではなく、溶媒供給源の数(すなわち溶媒の
種類)および溶媒供給管22の配設状態に応じて適宜設
計される。
【0063】上記廃液回収部30は、洗浄挿入管11お
よび洗浄外套管12から排出される溶媒を回収して蓄積
可能とするものであり、本実施の形態にかかる細管洗浄
装置では、浴槽部13の底面17側に設けられる第1廃
液回収部31aと、この第1廃液回収部31aとは別個
に設けられる第2廃液回収部31bとの2つを備えてい
る。
【0064】上記第1廃液回収部31aは、図1および
図3に示すように、浴槽部13の底面17の下方に設け
られており、底面17の一部に設けられている廃液回収
口32を介して浴槽部13とつながっている。さらに、
第1廃液回収部31aの底側には、該第1廃液回収部3
1a内の廃液を排出する廃液排出口33が設けられてい
る。廃液回収口32には、開閉可能に設けられている底
栓部18が設けられている一方、廃液排出口33には、
開閉可能に設けられている廃液排出バルブ34が設けら
れている。なお、上記底栓部18はバルブ手段の一つと
見なしてよい。
【0065】上記第1廃液回収部31aでは、上記底栓
部18を開放することで、浴槽部13に蓄積される溶媒
を回収するが、ここで回収される溶媒は、本実施の形態
では、第1溶媒すなわち水性の溶媒である。
【0066】上述したように、本実施の形態における細
管50の洗浄では、洗浄挿入管11および洗浄外套管1
2の双方から第1溶媒が供給される場合と、洗浄外套管
12から第2溶媒が供給され、洗浄挿入管11で細管5
0内を吸引する場合とがある。後者の場合は、洗浄挿入
管11で細管50内を吸引するため、該洗浄挿入管11
で第2溶媒を回収することができるが、前者の場合で
は、洗浄挿入管11および洗浄外套管12の何れも第1
溶媒を流出させるだけで回収しないので、そのままにし
ておくと浴槽部13から第1溶媒があふれてしまう。
【0067】そこで、第1溶媒が流出する場合には、第
1廃液回収部31aにて溶媒を回収する。なお、回収し
た廃液としての溶媒は、一定量蓄積されれば、閉止され
ていた廃液排出バルブ34を開放して廃液排出口33か
ら外部に排出する。
【0068】上記第1廃液回収部31aの具体的な構成
については、廃液(溶媒)を一定量蓄積できるような容
積を有する形状となっていれば特に限定されるものでは
ない。本実施の形態では、図1および図3に示すよう
に、浴槽部13と実質的に一体化されている槽となって
いる。
【0069】特に、本実施の形態では、浴槽部13に対
応する部位と、第1廃液回収部31aに対応する部位を
1つの槽として形成し、仕切部19で仕切ることで、容
易に浴槽部13および第1廃液回収部31aを一体化す
ることができる。このような構成であれば、浴槽部13
および第1廃液回収部31aを別々の構成とする必要が
なくなるため、本発明にかかる細管洗浄装置の構成をよ
り簡素化できる上に、上記仕切部19を外すのみで、浴
槽部13および第1廃液回収部31aが一つのまとまっ
た槽になるので、本発明にかかる細管洗浄装置のメンテ
ナンス(装置の洗浄など)が容易となる。
【0070】上記第1廃液回収部31aと浴槽部13と
は一体化されているので、その材質としては、ガラス製
のものを好適に用いることができる。
【0071】一方、第1廃液回収部31aと浴槽部13
とを仕切る上記仕切部19の具体的な構成としては、浴
槽部13および第1廃液回収部31aとなる槽を仕切る
ことができるとともに、上記廃液回収口32および底栓
部18を備えている構成であれば特に限定されるもので
はない。すなわち、仕切部19の形状やサイズは、浴槽
部13および第1廃液回収部31aとなる槽の形状やサ
イズに応じて適宜設計されればよい。
【0072】上記仕切部19の材質としても特に限定さ
れるものではないが、着脱可能に槽を仕切って浴槽部1
3および第1廃液回収部31aを形成する点、洗浄挿入
管11を固定する点、種々の溶媒に対して耐久性を有す
る点などを考慮すれば、シリコン樹脂やフッ素樹脂を好
適に用いることができる。たとえば本実施の形態では、
仕切部19はフッ素樹脂製の板となっている。
【0073】なお、上記仕切部19に固定される洗浄挿
入管11の数は特に限定されるものではなく、仕切部1
9のサイズに応じて、複数本固定されてもよい。たとえ
ば図3に示すように、洗浄挿入管11が4本並列に配置
されていてもよい。
【0074】さらに、4つの洗浄挿入管11が並列した
構成(洗浄管列と称する)を複数設けてもよい。この場
合、たとえば同じ径(たとえば3mm)の洗浄挿入管1
1で構成される洗浄管列を2列設けてもよいし、異なる
径(たとえば3mmと8mm)の洗浄管入管11で構成
される洗浄管列を1列ずつ設けてもよい。
【0075】さらに、図示しないが、浴槽部13の底面
17における洗浄挿入管11との経路には直線状の溶媒
導入溝が形成されていることが好ましい。このような溶
媒導入溝が形成されていると、該溶媒導入溝によって細
管50の内部と外部(この場合、浴槽部13)とをつな
ぐ経路を形成することができるので、細管50の管口部
51を介して溶媒を内外に流入させ易くなり、洗浄効果
をより向上させることができる。また、上記溶媒導入溝
が形成されていると、上記吸引間隔G1 を大きく確保す
ることも可能となる。
【0076】次に、第2廃液回収部31bは、洗浄挿入
管11と下方供給管22aとに接続される吸引用配管3
5の下流側に設けられており、第1廃液回収部31aと
同様、回収した廃液を蓄積可能となっている。具体的に
は、図1に示すように、第1廃液回収部31aとは別個
に第2廃液回収部31bが設けられている。なお、吸引
用配管35には、吸引用バルブ39が設けられている。
【0077】第2廃液回収部31bは、第1廃液回収部
31aとは異なり、洗浄挿入管11から吸引される溶媒
を回収するようになっている。その具体的な構成として
も、廃液を十分に回収できれば特に限定されるものでは
ないが、第1廃液回収部31aとは異なり、単に廃液
(溶媒)を重力の作用で回収するのではなく、その内部
を吸引することで、洗浄挿入管11を介して廃液を回収
するようになっている。したがって、第2廃液回収部3
1bは、洗浄挿入管11で吸引した廃液をトラップする
構成であると言える。
【0078】本実施の形態では、たとえば図1に示すよ
うに、上方側に瓶口部36を有し、側面に内部吸引口3
7を有する瓶状容器となっている。上記瓶口部36は弾
性部材で形成される口栓部(栓状手段)38によって封
止されている。本実施の形態では、上記内部吸引口37
から第2廃液回収部31b内を減圧し、これによって、
洗浄挿入管11を介して細管50内を吸引することにな
る。
【0079】上記第2廃液回収部31bの材質としては
回収される廃液(溶媒)に対して耐久性があれば特に限
定されるものではないが、第1廃液回収部31aや浴槽
部13と同様、ガラスを好適に用いることができる。
【0080】本実施の形態では、上記内部吸引口37に
は、アスピレーターや真空ポンプなどの各種吸引部(吸
引手段)41が接続されている。
【0081】この吸引部41としては、特に限定される
ものではないが、実験室で使用する場合には、特にアス
ピレーターが好ましく用いられる。上記アスピレーター
は、構成が簡素かつコンパクトであり、しかも水道の蛇
口の有るところであれば、どこでも使用可能である上
に、十分な吸引能力を保有しているため、アスピレータ
ーを好ましい吸引部41として用いることができる。
【0082】一方、大量に細管50を洗浄する用途で
は、一度に二桁以上の細管50を洗浄する場合もあり得
るので、洗浄規模が大きくなる。この場合、吸引部41
としては、真空ポンプの方が十分な吸引能力を発揮でき
るため好ましい。
【0083】上記洗浄用の溶媒として有機溶媒を用いた
り、汚れに重金属等が含まれていたりする場合には、廃
液回収部30を設けることが非常に好ましい。一般に、
有機溶媒や重金属等は、環境に大きな負荷を与えるた
め、法律上規制されていることも多い。このような物質
は、そのまま下水等に廃棄することはできず、廃液処理
等を行う必要があるので、上記廃液回収部30を設ける
ことで、廃液処理等に関する作業をより簡素なものとす
ることができる。
【0084】しかも、本発明では、溶媒は、洗浄挿入管
11および洗浄外套管12の双方からの供給される場合
と、洗浄外套管12のみから供給され、洗浄挿入管11
で吸引する場合とがあるので、それぞれ、異なる溶媒を
用いることができる上に、各溶媒も別々に回収すること
ができる。それゆえ、水性の溶媒(第1溶媒)ならそれ
だけを、有機系の溶媒(第2溶媒)ならそれだけを別個
に回収できるので、廃液処理をより一層簡素なものとす
ることができる。
【0085】また、第1廃液回収部31aおよび第2廃
液回収部31bから適宜廃液を排出させるなどすれば、
3種類以上の溶媒を段階的に個別に回収することも可能
となる。
【0086】本発明にかかる細管洗浄装置では、少なく
とも、細管洗浄部10および廃液回収部30は本体ラッ
ク40に納められている。この構成では、本発明にかか
る細管洗浄装置の構成をコンパクトにまとめることがで
きるので、設置場所の面積を大きく確保する必要がなく
好ましい。
【0087】以下、図4に示す行程図を参照して、本発
明にかかる細管洗浄方法の一例について説明する。
【0088】まず、プロセス1(以下、プロセスをPと
略す)として、洗浄状態据付行程を実施する。具体的に
は、洗浄挿入管11の上方から細管50を逆さにして被
せることで、細管50内に洗浄挿入管11を挿入させて
立った状態に支持する。次に、外套管支持部14を動か
して、細管50の上方から洗浄外套管12を被せる。そ
の結果、細管50が洗浄状態に据え付けられる(セット
される)。
【0089】次に、P2として、第1溶媒流出行程を実
施する。具体的には、第1バルブ24aおよび第2バル
ブ24b、並びに底栓部18を開放するとともに、第3
バルブ24cおよび吸引用バルブ39を閉止して、第1
溶媒供給源21aから第1溶媒としてたとえば水を供給
する。水は、下方供給管22aを介して洗浄挿入管11
の先端開口部15から流出するとともに、上方供給管2
2bを介して溶媒供給口23から洗浄外套管12内に流
出する。その結果、細管50の内部および外部で同時に
溶媒(水)の流れを形成することができる。細管50の
内外から流出した水は、一旦、浴槽部13に蓄積された
後に、廃液回収口32から第1溶媒回収部31aに回収
される。
【0090】この第1溶媒流出行程は、細管50の汚れ
の状態に応じて一定期間継続されてもよいし、一旦、第
2溶媒流出行程が実施された後、再度繰り返されてもよ
い。
【0091】次に、P3として、第2溶媒流出行程を実
施する。具体的には、第1バルブ24aおよび第2バル
ブ24b、並びに底栓部18を閉止する。第3バルブ2
4cおよび吸引用バルブ39を開放して、第2溶媒供給
源21bから第2溶媒としてたとえばメタノールまたは
アセトンを供給する。第2溶媒供給管22cおよび上方
供給管22bを介して溶媒供給口23から洗浄外套管1
2内に流出する。吸引用配管35および洗浄挿入管11
を介して吸引部41から細管50内が吸引される。
【0092】メタノールまたはアセトンは浴槽部13に
一旦蓄積され、細管50の下方はメタノールまたはアセ
トンに浸された状態となる。その結果、細管50の外部
に供給されたメタノールまたはアセトンを細管50の内
部に吸引することができるので、結果的に細管50の内
部および外部で同時に溶媒の流れを形成することができ
る。また、細管50内から洗浄挿入管11を介して吸引
されたメタノールまたはアセトンは、トラップである第
2溶媒回収部31bに回収される。
【0093】この第2溶媒流出行程は、細管50の汚れ
の状態に応じて一定期間継続されてもよいし、第1溶媒
流出行程が実施された後、再度繰り返されてもよい。
【0094】その後、P4として、洗浄状態解除行程が
実施される。具体的には、第3バルブ24cおよび吸引
用バルブ39を閉止して、細管50内の吸引とメタノー
ルまたはアセトンの供給を停止する。そして、外套管支
持部14を動かして、細管50の上方から洗浄外套管1
2を外し、さらに、洗浄挿入管11の上方から細管50
を外すことで、細管50の洗浄状態が解除される。これ
によって一連の細管洗浄方法を終了する。
【0095】このように、本発明では、第1溶媒流出行
程および第2溶媒流出行程の何れであっても、細管50
内外では溶媒の流れが形成される。その結果、該細管5
0内外の汚れは効率的に除去される。
【0096】このように、本発明にかかる細管洗浄方法
では、洗浄用の溶媒としては、少なくとも1種類の溶媒
が用いられていればよいが、好ましくは2種類以上の溶
媒が用いられる。つまり、本発明にかかる細管洗浄方法
は、1回の細管洗浄過程に、それぞれ異なる溶媒を使用
した洗浄行程を複数含んでいることが非常に好ましい。
しかも、廃液を溶媒ごとに回収することもできる。
【0097】また、図4に示すように、本発明にかかる
細管洗浄方法では、上記洗浄過程の最後に、P5として
アセトン洗浄行程(アセトンを用いた第2溶媒流出行
程)を実施するとともに、P6として吸引乾燥行程を実
施するとより好ましい。
【0098】上記吸引乾燥行程は、数秒間細管50内を
吸引する程度で十分であるため、上記アセトン洗浄行程
および吸引乾燥行程を最後に実施することで、1回の洗
浄過程をより効率的かつ迅速に実施することができる。
また、乾燥が迅速に行われるので、洗浄後の細管50を
すぐに使用することができるという利点もある。
【0099】さらに、第1溶媒流出行程および第2溶媒
流出行程で用いられる溶媒については、前者が水性の溶
媒、後者が有機系の溶媒に限定されるものではない。し
かしながら、水性の溶媒など比較的比重の大きい溶媒に
ついては、第1溶媒流出行程を用いることが好ましく、
有機系の溶媒のうち、たとえばアセトンなどの比重の軽
い溶媒については、第2溶媒流出行程を用いることが好
ましい。
【0100】本発明にかかる細管洗浄装置および細管洗
浄方法は、試験管などの細管を洗浄する用途であれば好
適に用いることができる。
【0101】特に、内径4mmのNMR用サンプリング
チューブは非常に細いため、ブラシなどを用いて洗浄す
ることは煩雑あるいは困難であり、内部から測定試料等
を廃棄することも容易ではないが、本発明を用いること
で、使用者の手も汚さず、簡単かつ迅速にサンプリング
チューブを洗浄することができる。それゆえ、サンプリ
ングチューブを使い捨てするような非効率的な使用を回
避することができ、繰り返しNMRの測定に用いること
ができる。
【0102】また、NMRの測定では、ルーチン分析が
あり得るが、このような場合には大量にサンプリングチ
ューブが必要となる。しかしながら本発明では、迅速に
サンプリングチューブを洗浄・乾燥できるので、サンプ
リングチューブの数を減らしても、何度も洗浄して繰り
返し使うことができる。その結果、効率的な測定が可能
になる。
【0103】
【実施例】以下、実施例、従来例、および比較例に基づ
いて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら
に限定されるものではない。なお、細管の洗浄結果につ
いては、下記の方法により評価した。
【0104】〔細管の洗浄結果の評価〕汚染物質として
の有色の化合物をNMR用の溶媒で溶解して測定試料と
して、NMR用のサンプリングチューブに分注した。こ
れをNMR測定後に廃棄し、汚染されたサンプリングチ
ューブを洗浄して、目視により上記汚染物質による着色
が残っているか否かを確認した。
【0105】1回の洗浄プロセスにより、目視で着色が
なくなるレベルまで洗浄された場合を○、2回以上の洗
浄プロセスが必要で時間がかかったが、目視で着色がな
くなるレベルまで洗浄された場合を△、最大3回まで洗
浄プロセスを実施したが、目視で着色が残り洗浄できな
かった場合を×として評価した。
【0106】〔実施例1〕前記実施の形態で説明した細
管洗浄装置を用いて内径4mm、長さ180mmのNM
R用のサンプリングチューブ(細管50)を洗浄した。
このとき洗浄挿入管11としては外径3mmのものを用
い、洗浄外套管12としては内径6mmのものを用い
た。また、汚染物質として、低分子の有機化合物エポカ
ラー(茶褐色および青色)をそれぞれ用い、これをNM
R用溶媒アセトン−d6 で溶解してサンプルとした。
【0107】そして、図4に示す洗浄過程を実施し、最
後に、アセトン洗浄ステップを実施した後、吸引乾燥行
程を(約10秒)実施して、サンプリングチューブを乾
燥した。洗浄後のサンプリングチューブの洗浄結果、お
よび1回の洗浄プロセスに要した時間(洗浄時間)を表
1に示す。
【0108】〔実施例2〕前記実施例1において、洗浄
対象の細管50として、内径9mm、長さ180mmの
NMR用のサンプリングチューブを用い、洗浄挿入管1
1として、外径8mmのものを用い、洗浄外套管12と
しては内径11mmのものを用いた以外は、実施例1と
同様にしてサンプリングチューブを洗浄した。その洗浄
結果および洗浄時間を表1に示す。
【0109】〔実施例3〕前記実施例1において、溶媒
に溶かした高分子化合物(黒色および茶色)をNMR用
溶媒クロロホルム−d1 で溶解してサンプルとした以外
は、実施例1と同様にして内径5mmのサンプリングチ
ューブを洗浄した。その洗浄結果および洗浄時間を表1
に示す。
【0110】〔実施例4〕前記実施例3において、洗浄
対象の細管50として、内径9mm、長さ180mmの
NMR用のサンプリングチューブを用い、洗浄挿入管1
1として、外径8mmのものを用い、洗浄外套管12と
しては内径11mmのものを用いた以外は、実施例1と
同様にしてサンプリングチューブを洗浄した。その洗浄
結果および洗浄時間を表1に示す。
【0111】〔実施例5〕前記実施例3および実施例4
において、測定試料に加えるNMR用溶媒クロロホルム
−d1 の量を少なくして、高粘度のゼリー状にした以外
は、実施例1と同様にしてサンプリングチューブを洗浄
した。その洗浄結果および洗浄時間を表1に示す。
【0112】〔従来例1・2〕前記実施例1と同様の測
定試料を用いてサンプリングチューブを汚染した後、ブ
ラシによる洗浄(従来例1)か、超音波洗浄(従来例
2:サンプリングチューブ内に洗浄用の溶媒としてアセ
トンを満たし、超音波洗浄装置によって超音波を印加)
を実施した。その洗浄結果および洗浄時間を表1に示
す。
【0113】〔従来例3・4〕前記実施例5と同様に、
高粘度の測定試料を用いてサンプリングチューブを汚染
した後、従来例1または2と同様に、ブラシによる洗浄
(従来例3)か超音波洗浄(従来例4)を実施した。そ
の洗浄結果および洗浄時間を表1に示す。
【0114】
【表1】
【0115】表1の結果から明らかなように、本発明で
は、非常に良好にサンプリングチューブを洗浄できた
が、従来例では、短時間かつ効率的にサンプリングチュ
ーブを洗浄することができなかった。
【0116】また、本発明では、汚染物質の粘度が高
く、サンプリングチューブ内にこびりついた状態であっ
ても、硬化していなければ、複数回の洗浄プロセスを繰
り返すことで、確実に洗浄できることが可能であった。
一方、従来例では、洗浄に時間を要したり、十分に洗浄
できなかった。
【0117】
【発明の効果】以上のように、本発明にかかる細管洗浄
装置および細管洗浄方法は、洗浄挿入管および洗浄外套
管を用いて、細管を挟持するような洗浄状態を実現する
ことで、細管の内部および外部に、洗浄用の溶媒を供給
する細管洗浄方法において、上記細管の内部および外部
で同時に溶媒の流れを形成するようになっている。
【0118】特に、細管の内部および外部から同時に溶
媒を流出させる第1溶媒流出行程と、細管の外部から溶
媒を供給するとともに、細管の内部を吸引することによ
って外部から供給された溶媒を内部に流入させる第2溶
媒流出行程との少なくとも一方、好ましくは双方が実施
可能となっている。
【0119】そのため、細管の内部および外部で同時に
溶媒の流れを形成することになるので、細管の内外を効
率的かつ迅速に洗浄することができるという効果を奏す
る。さらに、第1溶媒流出行程および第2溶媒流出行程
という2つの溶媒供給行程を実施すれば、異なる溶媒を
別個に供給して回収することができる。その結果、廃液
処理も含めた細管洗浄過程全体をより効率的なものとす
ることができるという効果も併せて奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる細管洗浄装置の構成の一例を示
す模式図である。
【図2】(a)は、図1に示す細管洗浄装置における洗
浄挿入管の先端開口部と細管の管底との間の吸引間隔の
一例を示す説明図であり、(b)・(c)は、上記吸引
間隔の他の例を示す説明図であり、(d)は、図1に示
す細管洗浄装置における洗浄外套管の上端にある溶媒供
給口と細管の管底との間の流出間隔の一例を示す説明図
である。
【図3】図1に示す細管洗浄装置における細管洗浄部の
他の例を示す概略断面図である。
【図4】本発明にかかる細管洗浄方法における洗浄過程
の一例を示す行程図である。
【符号の説明】
11 洗浄挿入管 12 洗浄外套管 13 浴槽部 17 底面 18 底栓部(バルブ手段) 20 溶媒供給部(溶媒供給手段) 21a 第1溶媒供給源(溶媒供給源) 21b 第2溶媒供給源(溶媒供給源) 22 溶媒供給管(溶媒供給用配管) 24a 第1バルブ(バルブ手段) 24b 第2バルブ(バルブ手段) 24c 第3バルブ(バルブ手段) 30 廃液回収部(廃液回収手段) 35 吸引用配管 39 吸引用バルブ(バルブ手段) 50 細管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方が封止された細管を洗浄する際に、該
    細管内に挿入される洗浄挿入管と、 上記細管を覆うように該細管外から被せられる洗浄外套
    管と、 上記洗浄挿入管および洗浄外套管に対して洗浄用の溶媒
    を供給する溶媒供給手段とを備えていることを特徴とす
    る細管洗浄装置。
  2. 【請求項2】上記溶媒供給手段は、複数の溶媒供給源か
    ら、種類の異なる複数の溶媒を供給可能としているとと
    もに、 上記溶媒供給手段と洗浄挿入管および洗浄外套管とを接
    続する溶媒供給用配管には、少なくとも、供給される溶
    媒の種類を切り換え可能とするバルブ手段を備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載の細管洗浄装置。
  3. 【請求項3】一方が封止された細管の内部および外部
    に、洗浄用の溶媒を供給する細管洗浄方法において、 上記細管の内部および外部で同時に溶媒の流れを形成す
    ることを特徴とする細管洗浄方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7131450B2 (en) 2003-09-08 2006-11-07 Yuukou Fujita Method for washing a sample tube and its washing apparatus
CN104128341A (zh) * 2014-07-29 2014-11-05 山东建筑大学 一种适合大批量试管的自动清洗装置
CN109719099A (zh) * 2018-12-16 2019-05-07 葛琳(上海)科技有限公司 一种基于教育教学用试管清洗装置

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CN104128341B (zh) * 2014-07-29 2015-12-30 山东建筑大学 一种适合大批量试管的自动清洗装置
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