JP3857905B2 - 光ディスク判別装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、装着されたディスクの種類を判別する光ディスク判別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
CD−RW(Rewritable)は、音楽CD、CD−ROM、CD−R(Write Once)より反射率が低い。そこで、反射率によってディスクを判別することが考えられた(特開2000−311427号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、反射率の測定値は同一ディスクであっても個々の装置間でばらつく。この大きな要因は受光素子(4分割センサ)の感度のばらつきであり、他の要因として光軸の傾角のばらつきや、ディスクの反射率のばらつき等がある。そこで、判別のための閾値が固定であると、判別の結果に誤りが生じるおそれがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の光ディスク判別装置はかかる点に鑑みなされたもので、光ディスクの情報記録面で反射される光度を測定する光度検出手段と、予め複数の反射率の小さい第1種別の光ディスクの反射光度の最大値と反射率の大きい第2種別の光ディスクの反射光度の最小値とに基づいて算出された係数を記憶する記憶手段と、閾値登録処理において前記第1種別の基準ディスクの光度を前記光度検出手段に検出させ、該検出された光度に前記記憶手段に記憶された係数を乗じた値を閾値として算出し、ディスク判定処理において前記光度検出手段により測定された光度と前記閾値とを比較することにより前記第1種別のディスクと前記第2種別のディスクとを判別する制御手段と、を備える。
【0005】
また、前記閾値は前記第1種別の光ディスクの反射光度の最大値と前記第2種別の光ディスクの反射光度の最小値との中間値を、前記第1種別の基準ディスクの反射光度で余算した値に設定される。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例の形態を図に基づき説明する。実施例の光ディスク判別装置はCD−RWであるかCD−Rであるかを判別する装置である。
【0007】
図1は、本発明の実施例の要部を示すブロック図である。(1)はCD−RWあるいはCD−Rのディスクである。(2)はターンテーブルであり、ディスク(1)を図示せぬクランプとで挟持する。(3)はターンテーブル(2)を回転させるモータである。
【0008】
(4)はピックアップであり、レーザを放射するレーザダイオード(41)、入射面に平行な光の成分を通過させ入射面に垂直な光の成分を反射させる偏ビームスプリッタ(42)、光を平行にするコリメータレンズ(43)、接眼レンズ(44)、4つの領域の光の強弱を検出する4分割センサ(45)、スピーカと同様の原理で接眼レンズをディスク(1)の面に遠ざけたり近づけたりするフォーカス用のアクチュエータ(46)を有する。
【0009】
レーザダイオード(41)から放射されたレーザは、偏ビームスプリッタ(42)によりディスク(1)方向に反射され、コリメータレンズ(43)により平行となり、対物レンズ(44)により集光されてディスク(1)に放射される。ディスク(1)で反射されたレーザは、対物レンズ(44)と偏ビームスプリッタ(42)を介して4分割センサ(45)に照射され、4つの領域の光度が検出される。このように、ピックアップ(1)はディスク(1)に向けてレーザの焦点を放射し、ディスク(1)により反射されたレーザの光度を4つの領域に分けて検出する。そして、レーザの焦点はフォーカス方向に移動可能である。
【0010】
(5)は合焦点検出回路であり、図2はその詳細構成を示し、ピックアップ(1)の4分割センサ(45)から出力される4つの領域の光度検出信号の差から焦点があっているか否かを検出する。合焦点信号が+であれば焦点は遠ざかった位置にあり、合焦点信号が0であれば焦点が合っており、合焦点信号が−であれば焦点は近づいた位置にある。
【0011】
(6)は光度検出回路であり、図2はその詳細構成を示し、ピックアップ(1)の4分割センサ(45)から出力される4つの領域の光度検出信号を合計し、増幅する。この合計された光度信号によりレーザの反射の光度を検出することができる。
【0012】
(7)はフォーカスサーボ回路であり、フォーカス用のアクチュエータ(46)を駆動する。(8)は制御回路であり、記憶手段(9)に記憶されるプログラムに従って、フォーカス制御、トラッキング制御やディスク判定を行う。記憶手段(9)は不揮発メモリと不揮発でないメモリからなり、不揮発メモリにはプログラムや初期情報等が記憶され、不揮発でないメモリには一時的な情報が記憶される。
【0013】
次にディスク(1)の反射の光度とディスク(1)判定の閾値について説明する。ディスク(1)の表面から約1.2mmの位置に情報が書き込まれており、図3に示す如く、ディスク(1)の表面にレーザの焦点を所定速度で近づけていくと、レーザの焦点がディスク(1)の表面に達したときに第1回目の反射があり、情報記録面に達したときに第2回目の反射がある。図3に示す如く、CD−RWとCD−Rの表面の反射率に差異はなく、情報記録面の反射率に差異がある。
【0014】
図4はCD−RWとCD−Rの反射率の差異を示す図である。この値は発明者が測定した光度検出値(反射を受光する4分割センサ(45)の合計光量)である。CD−RWとCD−Rの判定の閾値は反射率の低いCD−RWの最大値と反射率の高いCD−Rの最小値の中央を設定する。このために、CD−RWは高い反射率の種類(ABEX製TCD-W082H)が選ばれた。ところが、この高反射率のCD−RWは記録済みであるために反射光度のばらつきが大きく基準ディスクとしては適していない。そこで、基準ディスクとして情報がまだ書き込まれていないブランクのCD−RWが測定された。CD−Rは低い反射率のものとして、書き込み済みが選ばれた。
【0015】
この光度の測定は4台の装置で行われ、各装置で複数回測定されて最小と最大が求められた。CD−RWの最大値(図4のa2とb2の大きい方)とCD−Rの最小値の中間値(m)をその装置の閾値とする。この閾値を反射光度のばらつきが小さいブランクのCD−RWの最大値(図4のa2)で割った値を係数(図4のk)とする。本実施例では係数の平均は1.79である。
【0016】
次に閾値の登録について説明する。図5は制御回路(8)の閾値の登録動作を示す図である。この登録処理は装置が製造される工場で行われるモードである。基準ディスクとして使用されるディスクは前述の係数kの算出に使用されたブランクのCD−RWであり、反射率のばらつきが少ない。制御回路(8)は基準ディスクの光度(Vrw)を測定する(S1)。これに係数kを掛けて第2の閾値Vt2とし(S2)、不揮発メモリである記憶手段(9)に書き込む(S3)。そして、工場から出荷される。
【0017】
次にディスクの判別について説明する。図6は制御回路(8)のディスク判別動作を示す図である。ディスク(1)が装置にセットされると、制御回路(8)は対物レンズ(44)を所定位置に移動させる(S11)。この位置は、焦点がディスク(1)表面より遠ざかったところになる位置である。この位置から制御回路(8)は対物レンズ(44)をディスク(1)に近づけさせていく(S12)。
【0018】
そして、制御回路(8)は光度検出回路(6)からの光度が第1の閾値Vt1を超えたか否かを監視する(S13)。図3に示すごとく、第1の閾値Vt1は表面とCD−RWの光度の間に設定された値である。この第1の閾値Vt1を越えない状態で合焦点検出回路(5)により焦点が合ったことを検出すると、この位置は表面であると判定する(S14)。
【0019】
更に対物レンズ(44)をディスク(1)に近づけさせていくと(S12)、制御回路(8)は光度が第1の閾値Vt1を越えたことを検出する(S13のY)。更に対物レンズ(44)をディスク(1)に近づけさせていき(S16)、光度が第2の閾値Vt2を超えたか否かを監視する(S17)。光度が第2の閾値Vt2を超えないまま(S17のN)焦点が合ったことを検出すれば(S18のY)、ディスク(1)をCD−RWと判定する(S19)。
【0020】
光度が第2の閾値Vt2を超えれば(S17のY)、制御回路(8)はその時点でディスク(1)をCD−Rと判定し(S20)、その後、焦点が合ったことを検出する(S21)。これにより、CD−Rの場合は焦点が合う前にディスク(1)の判定を行うことができ、ディスクの判定時間を短縮することができる。
【0021】
尚、上述の実施例ではCD−RWとCD−Rの判定であったが、これに限定するものではなく、本発明は、反射率の異なるディスクの判別に適用することができる。
【0022】
【発明の効果】
上述の如く、本発明は、装置毎に実測された基準ディスクの光度に基づいて計算された閾値によりディスクの判定が行われるために、精度が高いディスク判定を行うことができる。
【0023】
また、その計算はばらつきが少ないディスクに基づいて行われるために、精度が高いディスク判定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要部を示すブロック図である。
【図2】合焦点検出回路と光度検出回路の詳細な構成を示す図である。
【図3】ディスクの反射光度の波形を示す図である。
【図4】CD−RWとCD−Rの反射率の差異を示す図である。
【図5】閾値の登録動作を示すフローチャートである。
【図6】ディスク判定の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ディスク
4 ピックアップ
41 レーザダイオード
42 偏ビームスプリッタ
43 コリメータレンズ
44 接眼レンズ
45 4分割センサ
46 アクチュエータ
5 合焦点検出回路
6 光度検出回路
8 制御回路
9 記憶手段
Claims (2)
- 光ディスクの情報記録面で反射される光度を測定する光度検出手段と、予め複数の反射率の小さい第1種別の光ディスクの反射光度の最大値と反射率の大きい第2種別の光ディスクの反射光度の最小値とに基づいて算出された係数を記憶する記憶手段と、閾値登録処理において前記第1種別の基準ディスクの光度を前記光度検出手段に検出させ、該検出された光度に前記記憶手段に記憶された係数を乗じた値を閾値として算出し、ディスク判定処理において前記光度検出手段により測定された光度と前記閾値とを比較することにより前記第1種別のディスクと前記第2種別のディスクとを判別する制御手段と、を備えたことを特徴とする光ディスク判別装置。
- 前記閾値は前記第1種別の光ディスクの反射光度の最大値と前記第2種別の光ディスクの反射光度の最小値との中間値を、前記第1種別の基準ディスクの反射光度で余算した値に設定されることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク判別装置。
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