JP3857775B2 - マッサージ機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、施療指を所望の間隔で停止させることのできるマッサージ機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、被施療者の肩、腰等の患部にマッサージを施す椅子型やベッド型のマッサージ機が知られている。この種の装置では、被施療者の背中が当る背当り部の内部に一対の施療指を具えており、該施療指により揉みマッサージ、叩きマッサージ、施療指を首筋から腰までの間で移動させるローリングマッサージ等のマッサージ動作を行なっている。
施療指は、モータにより駆動される。揉みマッサージを行なった後に、引き続いて叩きマッサージ、ローリングマッサージを行なう場合、揉みを行なったモータを停止させる必要がある。この際、モータ停止のタイミングによって、施療指の間隔は様々であるから、続く叩き又はローリングマッサージを所望の施療指間隔で行なうことは困難であった。
このため、特開平7−31649号公報では、揉みマッサージから叩き又はローリングマッサージに移行する際に、一旦揉みを行なったモータの回転速度を低速にして、低速で施療指を移動させ、施療指が所望位置に到達したことが検知されると、モータの回転を止めて、施療指を所望間隔とするマッサージ機が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、モータを低速にする際の施療指の間隔は様々であるから、施療指が所望位置に到達するまでの移動時間も様々であり、その間、被施療者を待機させることになる。
【0004】
【発明の目的】
本発明の目的は、施療指を所望の間隔で迅速に停止させることのできるマッサージ機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明のマッサージ機は、被施療者の背中が当る背当り部に配備された左右一対の施療指と、該施療指を接近及び離間させて揉みマッサージを行なう接離手段と、施療指を上下または前後させて叩きマッサージを行なう往復手段と、前記接離手段と往復手段を作動させる一つの直流モータからなる駆動モータを備え、駆動モータへ流れる電流方向を切り替えることにより駆動モータの回転方向を切り替え、駆動モータが一方の向きに回転するとき、接離手段が作動して揉みマッサージを行い、他方の向きに回転するとき、往復手段が作動して叩きマッサージを行なうもので、
施療指の接近離間間隔を検出する位置検出手段と、該位置検出手段からの検出信号により、接離手段を作動中の駆動モータに発電制動をかけて、施療指を設定間隔で停止させる制御手段とを具え、制御手段は、前記駆動モータへ流れる電流方向を切り替える切替手段と、交流電流を入切する入切手段と、該入切手段に接続され、交流を整流し、且つ切替手段に出力する整流器とを有し、制御手段は、接離手段を作動中に位置検出手段からの検出信号により、入切手段にて交流を切り、次に、切替手段にて駆動モータの電流方向を切り替え、駆動モータの逆起電力による電流を切替手段、整流器を介して流して、発電制動をかけるようにしたものである。
【0006】
【作用及び効果】
揉み動作を行なった後、引き続いて叩きマッサージ、ローリングマッサージを行なう際に、制御手段は、位置検出手段からの検出信号を受信すると、接離手段の駆動モータに発電制動をかける。これにより、施療指を迅速に停止でき、慣性による施療指の移動量も極僅かである。
従って、施療指を所望の間隔で迅速に停止させることができ、続いて叩きマッサージ、ローリングマッサージを行なうことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明を椅子型のマッサージ機(10)に適用した例について説明する。しかしながら、本発明は、椅子型に限定されることなく、例えば、ベッド型のマッサージ機、更には介護用ベッドにも適用することができる。
なお、実施例中、図1の椅子(12)に被施療者が腰掛けた際に向く方向を前、その逆を後、また、右手側を右、左手側を左とする。
【0008】
構造説明
マッサージ機(10)の椅子(12)は、図1に示すように、被施療者の腰掛ける座部(13)と、該座部(13)の後端から上向きに形成された背当り部(14)、座部(13)の左右両側に上向きに形成された肘掛け部(15)とから構成される。座部(13)、背当り部(14)、肘掛け部(15)は、夫々内部に金属製のパイプ、フレーム又はプレート等を連結して形成され、外周は、当て布(16)やクッション(17)にて包囲される。
【0009】
背当り部(14)は、図1、図2に示すように、上部及び下部に夫々上フレーム(20)と下フレーム(21)を具え、上下のフレーム(20)(21)は、両端を上下方向に平行に伸びる一対のガイドレール(22)(22)にて連結される。ガイドレール(22)(22)の上端は、上フレーム(20)を越えて上方へ伸び、先端に被施療者の頭部が当る頭当て部(26)を具える頭当てフレーム(27)にて連結されている。ガイドレール(22)(22)の下部は、座部(13)を形成するフレームに枢支される。また、下フレーム(21)は、公知のリクライニング機構(24)に連結され、背当り部(14)は、座部(13)に対して揺動可能となっている。
ガイドレール(22)(22)は、断面形状がコ字状であって、溝が対向するように配置され、該ガイドレール(22)(22)に沿ってマッサージユニット(28)が昇降可能に取り付けられている。
さらに、上下フレーム(20)(21)には、ガイドレール(22)(22)と平行にネジ軸(30)が枢支される。図2に示すように、ネジ軸(30)の下端にはプーリ(31)が嵌められ、下フレーム(21)に配備された昇降モータ(32)のプーリ(33)とベルト(34)を介して連繋され、昇降モータ(32)の駆動により、ネジ軸(30)が正回転又は逆回転を行なう。ネジ軸(30)は、上フレーム(20)を貫通し、上端にはネジ軸(30)の回転数を測定するエンコーダ(35)が配備される。エンコーダ(35)は、後述の制御回路に接続される。
【0010】
マッサージユニット(28)は、図3に示すように、ガイドレール(22)(22)の溝に嵌まるローラ(40)(40)(40)(40)が上下に夫々枢支された一対のサイドプレート(41)(41)と、サイドプレート(41)(41)の上下端を夫々連結する上支持杆(43)と下支持杆(44)を具える。下支持杆(44)には、前記ネジ軸(30)に噛合するネジ孔が開設された昇降用部材(45)を具え、昇降モータ(32)の駆動によりネジ軸(30)を回転させると、ネジ推力によってマッサージユニット(28)がガイドレール(22)(22)に沿って昇降動作を行なう。
マッサージユニット(28)の昇降方向の移動限界は、図2に示すように、一方のガイドレール(22)の上下に夫々設けられたリミットスイッチ(47)(48)によって検出される。リミットスイッチ(47)(48)は、マッサージユニット(28)が上または下方向の移動限界に到達したときに、上支持杆(43)または下支持杆(44)と当って、マッサージユニット(28)の上昇または降下が限界に達していることを検知し、制御回路(37)に送信する。
【0011】
上下の支持杆(43)(44)の略中央には、ギアボックス(50)が配備される。ギアボックス(50)には、左右方向に貫通して低速回転する揉み軸(51)と、揉み軸(51)よりも下方でギアボックス(50)を左右方向に貫通して速い速度で回転する叩き軸(52)とを具える。また、ギアボックス(50)の底面からは、これら2本の軸(51)(52)を駆動するマッサージ軸(53)が突出している。マッサージ軸(53)の下端にはプーリ(54)が嵌められ、該プーリ(54)は下支持杆(44)に取り付けられたマッサージモータ(55)のプーリ(56)とベルト(57)を介して連繋され、マッサージモータ(55)の回転により、マッサージ軸(53)は正回転又は逆回転を行なう。
ギアボックス(50)の内部構造については説明を省略するが、その動作は、マッサージ軸(53)を正回転させたときには、揉み軸(51)のみを図3の矢印A方向に低速で回転させて、叩き軸(52)はクラッチが外れて回転させず、他方、マッサージ軸(53)を逆回転させたときには、揉み軸(51)はクラッチが外れて回転せずに、叩き軸(52)のみが図3の矢印B方向に速い速度で回転する公知のものである。
マッサージ軸(53)に設けられたプーリ(54)にはエンコーダ(図示せず)を具え、マッサージ軸(53)の回転数が検出される。エンコーダは、後述する制御回路(37)に電気的に接続される。
【0012】
揉み軸(51)は、ギアボックス(50)の上側に位置する軸であって、ギアボックス(50)から突出した軸の両端(51a)が同方向に屈曲している。図3に示すように、揉み軸(51)の一端には端部の屈曲方向と反対側に、マグネット(60)を内部に具える突片(61)が形成される。また、図3及び図5に示すように、ギアボックス(50)の壁面には、マグネット(60)の回転移行路に対向して、3つのリードスイッチ(63)(64)(65)を具える基板(66)が配備される。該リードスイッチは、揉み軸の上、後ろ及び下に各1つずつ設けられる。これらリードスイッチ(63)(64)(65)は、制御回路(37)に電気的に接続される。上部のリードスイッチ(63)がマグネット(60)を検出したときには、後述する揉み玉(70)(70)どうしの間隔が最も離れており、下部のリードスイッチ(65)がマグネット(60)を検出したときには、対向する揉み玉(70)(70)どうしの間隔が最も接近している。また、後部のリードスイッチ(64)がマグネット(60)を検出したときには、対向する揉み玉(70)(70)どうしの間隔は、接近と離間の中間にあり、揉み軸(51)が図3の矢印A方向に回転するから、揉み玉(70)(70)は、離間した状態から接近した状態に移行している。
【0013】
叩き軸(52)は、ギアボックス(50)の下側に位置する軸であって、ギアボックス(50)から突出した軸の両端(52a)は、図3に示すとおり、叩き軸(52)の軸心から夫々距離Hだけ偏心している。端部の偏心方向は、互いに対称、即ち180°ずれている。
【0014】
施療指(71)(71)は、図3、図4に示すように、ギアボックス(50)の左右に配備される。施療指(71)は、くの字型に略中央が屈曲した板状のアーム(72)の両端に夫々内向きに取り付けられた一対の揉み玉(70)(70a)である。
アーム(72)は、屈曲した部分で板状のレバー(73)に枢支される。レバー(73)の基端は、揉み軸(51)の端部(51a)に回転自由に枢支される。揉み軸(51)の端部(51a)は、前述のとおり屈曲しているため、レバー(73)は揉み軸(51)に対して傾いた状態で取り付けられ、揉み軸(51)が回転すると、レバー(73)は端部(51a)の傾きのため左右に振れる。
レバー(73)の下端には、球関節(74)を介して連結杆(75)が取り付けられ、該連結杆(75)は、叩き軸(52)の端部(52a)に設けられた偏心部材(76)に枢支して連結されている。
【0015】
各アーム(72)には、レバー(73)に対するアーム(72)の揺動角度を規制するピン(77)(78)が、夫々上下に突設されている。また、アーム(72)は、下側のピン(78)よりも下方位置にて、レバー(73)とバネ(79)で連結されている。該バネ(79)は、アーム(72)の下部を常にレバー方向に付勢している。従って、無負荷の状態では、バネ(79)の付勢力により、下側のピン(78)はレバー(73)に当接している。マッサージを開始し、被施療者に揉み玉(70)(70a)が押し当てられると、バネ(79)の付勢力に抗して、揉み玉(70)(70a)はレバー(73)に対する揺動範囲内で、揺動可能となっている。
【0016】
マッサージ機(10)の各動作は、操作部(図示せず)からの指令により行なわれる。操作部は、マッサージユニット(28)の高さを「上、下」に調節する昇降ボタン、揉み動作を開始する揉みボタン、叩き動作を開始する叩きボタン、ローリングマッサージを行なうローリングボタン、揉み玉(70)(70)どうしの間隔を「広、中、狭」の何れかに調節する幅調節ボタン、揉み動作、叩き動作の速度を「低、中、高」の何れかに調節する速度調節ボタン、リクライニング機構を操作するリクライニングボタン、各動作を停止させる停止ボタンなどを具える。被施療者が、ボタンを押して、操作部に入力された命令信号は、制御回路(37)に送信される。
【0017】
マッサージ機(10)の動作の制御手段となる回路について説明する。
図6は、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと省略する)を主体として構成された制御回路(37)を示している。制御回路(37)は、マッサージ機(10)の適所に配備される。
マイコン(80)には、マッサージモータ(55)の駆動を制御するマッサージモータ駆動回路(82)、マッサージ軸(53)のプーリ(54)に配備されたエンコーダ(58)の出力値と、揉み軸(51)の回転角度を検出するリードスイッチ(63)(64)(65)からの出力値を受信するマッサージ検出回路(83)が接続される。
本実施形態では、マッサージモータ(55)として直流モータを使用し、該モータの駆動制御方式として、交流電圧制御方式を使用する。図7に示すように、マッサージモータ駆動回路(82)は、トランス(図示せず)からの交流電圧を制御する交流電圧制御回路(821)と、制御された交流電圧を整流するダイオード整流器(823)と、整流された直流電圧をマッサージモータ(55)に出力し、且つマッサージモータ(55)に流れる電流の向きを切り替えるリレースイッチ回路(822)とを具える。
【0018】
交流電圧制御回路(821)は、マイコン(80)からのマッサージ入切制御信号(ON/OFF信号)に基づいてトランスからの交流電流を入切し、これにより、マッサージモータ(55)の駆動および停止が制御される。また、交流電圧制御回路(821)は、マイコン(80)からの動作速度制御信号(RATE信号)に基づいてトランスからの交流電圧の平均値を制御し、これにより、マッサージモータ(55)の回転数が「低、中、高」の何れかに制御される。
本実施例では、交流電圧制御回路(821)は、トライアックを具えたPWM(パルス幅変調)回路を使用して交流の位相を制御することにより、交流電流の入切および平均交流電圧の制御を行なっている。
【0019】
リレースイッチ回路(822)は、マイコン(80)からの動作切替制御信号(SWITCH信号)に基づいて、マッサージモータ(55)に流れる電流の向きを正逆方向に切り替える。これにより、マッサージモータ(55)の回転方向が切り替わり、揉み動作から叩き動作に、或いはその逆に切り替わる。
なお、図7において、マッサージモータ(55)は、矢印A1方向に電流が流れるときには、マッサージ軸(53)を正方向に回転駆動し、揉み軸(51)が図3の矢印A方向に回転して、揉み動作が行なわれ、矢印B1方向に電流が流れるときには、マッサージ軸(53)を逆方向に回転駆動し、叩き軸(52)が図3の矢印B方向に回転して、叩き動作が行なわれるとする。
【0020】
マッサージ検出回路(83)は、エンコーダパルスの検知により、マッサージモータ(55)が所定の回転数で回転しているかを測定し、所定回転数から外れている場合には、マッサージモータ駆動回路(82)により供給電圧の調整を行なう。
さらに、マッサージ検出回路(83)は、リードスイッチ(63)(64)(65)からの出力値を受信し、対向する揉み玉(70)(70)どうしの間隔を判定する。すなわち、本実施形態では、マッサージ検出回路(83)が位置検出手段となる。
【0021】
マイコン(80)には、昇降モータ(32)の駆動を制御する昇降モータ駆動回路(84)と、ネジ軸(30)の回転数を検出するエンコーダ(35)の出力値及び、マッサージユニット(28)の上下限を検出する上下リミットスイッチ(47)(48)からの出力値を受信する昇降位置検出回路(85)が接続される。
上リミットスイッチ(47)がマッサージユニット(28)を検知した状態からのネジ軸(30)の回転数は、エンコーダパルスの積算値として昇降位置検出回路(85)にて積算され、マッサージユニット(28)の現在位置が測定される。なお、マッサージユニット(28)の現在位置は、下リミットスイッチ(48)、又は上下のリミットスイッチ(47)(48)を基準として測定することもできる。
【0022】
また、マイコン(80)には、操作部(86)からの操作信号を受信する操作部I/F回路(87)が接続される。操作部(86)は、前述のとおり、多数の操作ボタンを具えており、これら各ボタンからの命令信号は、操作部I/F回路(87)を介してマイコン(80)に伝達され、該命令信号に基づいて、マイコン(80)は各種制御を行なう。
【0023】
また、制御回路(37)には、リクライニング機構(24)を制御し、背当り部(14)の揺動を行なうリクライニング制御回路(89)が配備されている。なお、リクライニング制御回路(89)は、公知であるため説明を省略する。
以上の構成は、従来知られた椅子型マッサージ機と同様である。
【0024】
動作説明
まず、マッサージ機(10)の基本的な動作について説明する。
マッサージ機(10)に電源を入れると、マッサージユニット(28)の初期位置の確認が行なわれる。これは、マッサージユニット(28)の移動量を、ネジ軸(30)に設けられたエンコーダ(35)のパルス数の積算または減算によって判定するためである。本実施形態では、マッサージユニット(28)の初期位置をマッサージユニット(28)と上リミットスイッチ(47)が当る上部移動限界位置としている。従って、マッサージユニット(28)は、上リミットスイッチ(47)に検知されるまで上方へ移動する。上リミットスイッチ(47)がマッサージユニット(28)を検知すると、ネジ軸(30)のエンコーダパルスの積算値はリセットされる。
この状態から、マッサージ機(10)の各動作を行なうことができる。
【0025】
[マッサージユニットの昇降動作]
被施療者が昇降ボタンの「上、下」の何れかを押すと、命令信号は、制御回路(37)に送られ、操作部I/F回路(87)を介して、マイコン(80)に入力され、昇降モータ駆動回路(84)にUP信号またはDOWN信号として出力される。該信号を受けて、昇降モータ(32)は、所定の方向に回転する。昇降モータ(32)によるネジ軸(30)の回転数は、マッサージユニット(28)が降下動作を行なっているときには、エンコーダパルスの数が積算値としてカウントされ、また、マッサージユニット(28)が上昇動作を行なっているときには、エンコーダパルスの数が積算値から減算される。このエンコーダパルスの積算値から、マッサージユニット(28)の現在位置を判定することができる。
マッサージユニット(28)は、上下の何れかのリミットスイッチ(47)(48)に検知されるまで、上昇または降下動作を行ない、任意の位置で停止できる。
【0026】
[叩き動作]
被施療者が叩きボタンを押すと、命令信号が制御回路(37)に送られ、操作部I/F回路(87)を介して、マイコン(80)に入力される。該命令信号に基づいて、マイコン(80)は、SWITCH信号、ON/OFF信号およびRATE信号をマッサージモータ駆動回路(82)に送信する。リレースイッチ回路(822)は、該SWITCH信号に基づいて、入力端子p、pを出力端子b、bに接続する。また、交流電圧制御回路(821)は、該ON/OFF信号に基づいて、交流電流をONにし、該RATE信号に基づいて、交流電圧を所望の平均電圧にする。
従って、マッサージモータ(55)は、図7の矢印B1方向に電流が流れて、マッサージ軸(53)を逆方向に回転駆動し、叩き軸(52)のみを図3の矢印B方向に回転駆動させる。偏心部材(76)は、叩き軸(52)の回転中心に対して偏心して枢支され、且つレバー(73)の基端は回転しない揉み軸(51)に枢支されているから、叩き軸(52)を回転させると、揉み玉(70)(70)は、図4の矢印Dで示すように、ほぼ上下方向の往復運動を行ない、被施療者に叩きマッサージを施す。
【0027】
[揉み動作]
被施療者が揉みボタンを押すと、命令信号が同様に制御回路(37)に送られ、操作部I/F回路(87)を介して、マイコン(80)に入力される。該命令信号に基づいて、マイコン(80)は、SWITCH信号をマッサージモータ駆動回路(82)に送信し、マッサージモータ駆動回路(82)のリレースイッチ回路(822)は、該SWITCH信号に基づいて、入力端子p、pを出力端子a、aに接続する。
従って、マッサージモータ(55)は、図7の矢印A1方向に電流が流れて、マッサージ軸(53)を正方向に回転駆動し、揉み軸(51)のみを図3の矢印A方向に回転駆動させる。レバー(73)は、揉み軸(51)の回転中心に対して傾いて枢支されているから、揉み軸(51)を回転させると、揉み玉(70)は、図3の矢印Cで示すように、対向する揉み玉(70)(70)どうしが接近離間する左右方向にほぼ平行な往復運動を行ない、被施療者に揉みマッサージが施される。このときレバー(73)の下端は、球関節(74)、連結杆(75)を介して偏心部材(76)へ回転自由に枢支しているから、レバー(73)の傾き運動には支障はない。
揉み軸(51)が回転すると、ギアボックス(50)に設けられたリードスイッチ(63)(64)(65)が、マグネット(60)を順に検知する。各リードスイッチがマグネット(60)を検知すると、検知信号は夫々マッサージ検出回路(83)に送信される。上部のリードスイッチ(63)がマグネット(60)を検出すると、揉み玉(70)(70)どうしの間隔が最も広い状態にあることを示す信号(WIDE信号)がマッサージ検出回路(83)に送信され、後部のリードスイッチ(64)がマグネット(60)を検出すると、揉み玉(70)(70)どうしの間隔が中間であることを示す信号(MIDDLE信号)、下部のリードスイッチ(65)がマグネット(60)を検出すると、揉み玉(70)(70)どうしの間隔が最も狭い状態にあることを示す信号(NARROW信号)が順次マッサージ検出回路(83)に送信される。
【0028】
[揉み玉間隔の調整]
揉み動作を行なった後に、続けて叩き動作、ローリング動作を行なう際に、マイコン(80)が行なう揉み玉間隔の調整について、タイミングチャート図8及びフローチャート図9を用いて説明する。
揉み動作中(ステップS1)には、上述の如く、揉み玉間隔に応じて、図8に示すようなWIDE信号、MIDDLE信号、NARROW信号が順にリードスイッチから発信される。
被施療者は、叩きボタン、ローリングボタンを押す前に、予め、幅調節ボタンを押して、叩き動作、ローリング動作の際の揉み玉間隔「広、中、狭」の何れかを選択しておく(ステップS2)。なお、図8および図9は、揉み玉間隔を「広」に設定したときの実施例を示している。
被施療者が、任意のタイミングで叩き操作命令X(図8)を入力すると(ステップS3)、上部リードスイッチ(63)によるWIDE信号を受信するまで揉み動作を続行する(ステップS4)。該WIDE信号を受信すると、マイコン(80)は、マッサージモータ駆動回路(82)の交流電圧制御回路(821)にON/OFF信号を送信して、交流電流をOFFにする。このとき、マッサージモータ(55)は、回転駆動が停止するが、慣性により回転し続ける。モータが回転すると、モータに逆起電力が発生するから、マッサージモータ(55)には、逆起電力が発生している。しかしながら、この逆起電力によって流そうとする電流の向きは、図7の矢印B1の方向であって、ダイオード整流器(823)に対して逆方向となるから、電流は流れない。
【0029】
交流電流がOFFとなってからE時間経過した後(ステップS6)、マイコン(80)は、マッサージモータ駆動回路(82)のリレースイッチ回路(822)にSWITCH信号を送信して、入力端子p、pを出力端子b、bと接続するように切り替える(ステップS7)。これにより、前記逆起電力による電流の向きが、ダイオード整流器(823)に対して順方向となり、回路に電流が流れる。このとき、マッサージモータ(55)の内部抵抗によって、モータの回転エネルギーが熱エネルギーに変換され、マッサージモータ(55)の回転は急速に停止する。
【0030】
なお、時間Eは、リレースイッチ回路(822)の接点保護のために設けてあり、本実施例では、約30〜約60ms(ミリ秒)と極く短時間である。もし、該接点保護を考慮する必要がないならば、前記時間Eはゼロとなり、前記ステップS6は省略できる。
また、マッサージモータ(55)の駆動を停止してから回転が停止するまでの時間は、発電制動を用いたときの方が発電制動を用いないときよりも〓かに短い。本実施例では、発電制動を開始してからマッサージモータ(55)の回転が停止するまでの時間は、最大でも約60msであった。従って、モータ駆動停止から回転停止までの時間は、約0.1秒程度またはそれ以下であり、揉み玉間隔が設定間隔の「広」である位置にて駆動を停止し、該位置の極近くで揉み玉(70)(70)が停止する。これにより、揉み玉間隔を被施療者の所望の設定間隔にすることができる。
また、発電制動を用いないときには、マッサージモータ(55)の駆動を停止した時の回転速度が大きいほど、回転が停止するまでの回転量は大きい。しかしながら、マッサージモータ(55)は、回転速度が速いほど、発生する逆起電力が大きい。従って、発電制動を用いたときには、モータ駆動停止時の回転速度が速くとも或いは遅くとも、モータ駆動停止から回転停止までの回転量は極僅かである。
【0031】
その後、交流電流がOFFとなってからF時間経過した後(ステップS8)、マイコン(80)は、マッサージモータ駆動回路(82)の交流電圧制御回路(821)にON/OFF信号を送信して、交流電流をONにする。すると、マッサージモータ駆動回路(82)のリレースイッチ回路(822)は、入力端子p、pが出力端子b、bと接続されているから、マッサージモータ(55)は、図7の矢印B1方向に電流が流れて、先に入力された叩き動作が行なわれる(ステップ9)。叩き動作は、操作部の停止ボタンを押す、またはタイマー(図示せず)等により所定時間経過後、動作を停止する(ステップ10)。
揉み動作の後にローリング動作を行なう場合も同様である。
なお、時間Fは、交流電流がOFFとなってからマッサージモータ(55)の回転が停止するのに十分な時間である。
【0032】
揉み玉間隔を「中」「狭」とする場合も同様に、夫々対応するリードスイッチによる信号を受信してから、マッサージモータ(55)の駆動を停止し、発電制動によって、マッサージモータ(55)の回転を停止させれば、揉み玉は、駆動停止した位置の極近くに停止する。
また、リードスイッチからの信号を受信した後に、所定量だけ揉み玉が移動してから発電制動をかけることにより、任意の揉み玉間隔にて揉み玉を停止することができる。
【0033】
従って、本実施形態の椅子型マッサージ機は、発電制動により、施療指を所望の間隔で迅速に停止させることができ、続いて叩きマッサージ、ローリングマッサージを行なうことができる。
さらに、本実施形態では、従来知られたマッサージ機の制御動作のみを改良することにより発電制動を実現できるから、発電制動のための新たな装置または部品を追加する必要がない。
【0034】
なお、本発明においても、マッサージモータ(55)の駆動停止から揉み玉(70)(70)の移動停止までの間に、従来よりは遥かに少ないが、揉み玉(70)(70)は移動する。従って、揉み玉(70)(70)が所望の位置に達する直前に、マッサージモータ(55)の駆動を停止し、直ちに発電制動を行なって、揉み玉(70)(70)を所望の位置に停止させることが望ましい。
【0035】
揉み動作を行なわず、揉み玉(70)(70)どうしの間隔を変える、つまり幅調節のみ行なうこともできる。この場合、操作部の幅調節ボタンを押して、揉み玉間隔「広、中、狭」の何れかを選択すると、マッサージモータ駆動回路(82)にON/OFF信号とSWITCH信号が送信されて、マッサージモータ(55)が揉み軸(51)のみを回転させる。マッサージモータ(55)の回転速度は、「低、中、高」の何れでもよい。揉み軸(51)の回転により、揉み玉(70)(70)の間隔は変わって、揉み玉間隔を示す信号が順にリードスイッチ(63)(64)(65)から検出される。上記と同様、被施療者が選択した揉み玉間隔に揉み玉が移動すると、マッサージモータ(55)の駆動を停止し、発電制動によって、マッサージモータ(55)の回転を停止させると、揉み玉は、駆動停止した位置の極近くに停止する。
この状態で、マッサージユニット(28)を昇降させるとローリングマッサージを行なうことができ、叩き動作を行なうと、被施療者の所望する揉み玉間隔で、叩きマッサージを行なうことができる。
【0036】
上記実施形態の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或いは範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
例えば、本実施例では、発電制動用の抵抗器として、マッサージモータ(55)の内部抵抗を利用したが、マッサージモータ(55)の過熱が問題となる場合には、新たな抵抗器を回路内に配備すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における椅子型マッサージ機の断面図である。
【図2】当て布を取り外したマッサージ機の背当り部の正面図である。
【図3】マッサージユニットの正面図である。
【図4】図3の線X−Xに沿うマッサージユニットの左断面図である。
【図5】図3の線Y−Yに沿うマッサージユニットの右断面図である。
【図6】制御回路のブロック図である。
【図7】本実施形態のマッサージモータ駆動回路を示す回路図である。
【図8】本実施形態において、揉み動作から揉み玉を「広」で停止させて叩き動作に移行する際の制御動作を示すタイミングチャートである。
【図9】本実施形態において、揉み動作から揉み玉を「広」で停止させて叩き動作に移行する際の制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
(10) マッサージ機
(28) マッサージユニット
(37) 制御回路
(55) マッサージモータ
(70) 揉み玉
(82) マッサージモータ駆動回路

Claims (1)

  1. 被施療者の背中が当る背当り部に配備された左右一対の施療指と、該施療指を接近及び離間させて揉みマッサージを行なう接離手段と、施療指を上下または前後させて叩きマッサージを行なう往復手段と、前記接離手段と往復手段を作動させる一つの直流モータからなる駆動モータを備え、駆動モータへ流れる電流方向を切り替えることにより駆動モータの回転方向を切り替え、駆動モータが一方の向きに回転するとき、接離手段が作動して揉みマッサージを行い、他方の向きに回転するとき、往復手段が作動して叩きマッサージを行なうもので、
    施療指の接近離間間隔を検出する位置検出手段と、
    該位置検出手段からの検出信号により、接離手段を作動中の駆動モータに発電制動をかけて、施療指を設定間隔で停止させる制御手段とを具え、
    制御手段は、前記駆動モータへ流れる電流方向を切り替える切替手段と、交流電流を入切する入切手段と、該入切手段に接続され、交流を整流し、且つ切替手段に出力する整流器とを有し、
    制御手段は、接離手段を作動中に位置検出手段からの検出信号により、入切手段にて交流を切り、次に、切替手段にて駆動モータの電流方向を切り替え、駆動モータの逆起電力による電流を切替手段、整流器を介して流して、発電制動をかけることを特徴とするマッサージ機。
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