JP3856849B2 - 現像装置のトナー補給制御方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、プリンタ、複写機等の画像形成装置に使用される現像装置のトナー補給制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、トナーカートリッジからトナーが補給される現像装置を使用する画像形成装置においては、トナーカートリッジ内のトナーの有無を検知し、そのトナーが無くなった場合にはその旨を所定の表示手段にて表示するトナー空検知装置が装着されている。また、このような検知装置のなかには、センサーがトナーの空状態を検知した後のプリント枚数をカウントし、所定枚数のプリントが行われた段階で画像形成装置を停止状態にするものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、いずれのトナー空検知装置を装着した画像形成装置の場合であっても、次のような問題がある。
【0004】
すなわち、トナー空検知装置によりトナーの空状態が検知された後、直ちに新しいカートリッジに交換してトナーを補給した場合にはあまり問題がないが、カートリッジを交換しないままプリントを継続した場合には、新しいカートリッジに交換してもすぐにトナーが補充されないため、プリント物の濃度が低下する等の問題がある。特に、トナー無を検知した後のプリント枚数がある一定枚数以上になった時点で画像形成装置を停止状態にする装置においては、カートリッジ内はもちろんのこと現像装置のトナー収容部にもわずかなトナーしか残っていないため、カートリッジ交換後に標準の画像密度よりも高い密度で画像形成がなされるとプリント物に白抜け等の画質欠陥が発生する。
【0005】
また、カートリッジの交換時には、現像装置のトナー収容部にトナーが確実に補給されるようにするため現像装置とトナー供給装置を一定時間にわたって空駆動させるトナー補給の制御方法もある。しかし、このような従来方法では、トナー空状態の検知後にカートリッジを新しいものに交換した場合であっても、その交換したカートリッジが使用済みや欠陥品の不適切なものであったり、交換したカートリッジが正常に装着されていなかったり、或いは、カートリッジから現像装置のトナー収容部にトナーを供給するためのトナー供給搬送手段が故障した場合には、トナー補給が完全になされない。そのため、トナー空状態検知後のプリントが例えば上記プリント許容枚数に到達しないような少ない枚数段階であっても、上記のような濃度低下や白抜け等の画質欠陥の問題がある。
【0006】
本発明は、上述したような問題点を解決するためになされたもので、トナーカートリッジを交換した後の現像において濃度低下や白抜け等の画質欠陥が発生することがない確実なトナー補給を効率よく行うことができる現像装置のトナー補給制御方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の現像装置のトナー補給制御方法は、着脱交換可能なトナー収納容器に収容されているトナーをトナー供給搬送手段により現像装置本体のトナー収容部に補給するように構成し、且つ、トナー収納容器からトナー供給搬送手段に供給されるトナーの有無を検知する第一センサーとトナー収容部内のトナーが所定量以上あるか否かを検知する第二センサーとを備えた現像装置において、上記トナー収納容器を交換した際、現像装置及びトナー供給搬送手段を所定時間駆動させて第一センサーによりトナーの有無を検知し、その駆動の所定時間になる直前の時間内において第一センサーがトナー無を連続して所定時間検知せずにトナー有を検知した場合には、再び現像装置及びトナー供給搬送手段を所定時間駆動させて第二センサーによりトナー量の有無を検知し、第二センサーがトナー有を検知した段階で本現像装置を装備する画像形成装置を作動状態にする一方で、第一センサーがトナー無を連続して所定時間検知した場合には、プリント限界設定値を超過しているか否かを判別し、超過していないと判別したときにトナー空の表示をし、超過していると判別したときに前記画像形成装置を停止状態にするようにし、また、第一センサーがトナー無を連続して所定時間検知せずにトナー有を検知した場合には、再び現像装置及びトナー供給搬送手段を所定時間駆動させて第二センサーによりトナー量の有無を検知し、第二センサーがトナー無と検知したままでその再駆動の所定時間を経過した段階でトナー無と検知したときに再び第一センサーによりトナーの有無を検知し、しかる後に画像記録枚数及び画像信号数のカウント値のいずれか一方が第一センサーのトナー無の検知後におけるプリント限界設定値を超過しているか否かを判別し、超過していないと判別したときにはトナー空の表示をし、超過していると判別したときには前記画像形成装置を停止状態にするようにしたことを特徴とするものである。
【0008】
また、上記の技術的手段においては、第二センサーによるトナー有の判定を、そのトナー有の検知時間が所定値以上になった段階で行うように構成してもよい。
【0009】
更に、上記の技術的手段においては、第一センサーがトナー有を検知した後におけるトナー供給搬送手段の駆動時間や第二センサーのトナー有の検知時間が任意に設定変更できるように構成してもよい。
【0010】
【作用】
本発明によれば、トナー収納容器を交換した際には、現像装置及びトナー供給搬送手段を所定時間それぞれ空駆動させ、第一センサーに続いて第二センサーもトナー有を検知した段階ではじめて、トナー収容部へのトナー補給が完全に且つ正常になされたと判定し、画像形成機能が作動状態になる。従って、上記の両センサーの少なくとも一方がトナー有を検知しない場合には、トナー補給が完全に又は正常になされていないとみなし、画像形成ができないようになっている。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】
図3及び図4は、本発明のトナー補給制御方法を適用した現像装置の一実施例を示すものである。この実施例に係る現像装置1は、図3に示すように、現像装置本体2、トナー供給搬送手段3及びトナー収納容器(トナーカートリッジ)4とでその主要部が構成されている。なお、この実施例では一成分現像装置の場合を例示するが、本発明は二成分現像装置にも適用可能である。
【0013】
現像装置本体2は、箱体状に形成されたものであり、その感光体ドラム5側には開口部が設けられている。その開口部の内側には、回転可能に配置された現像スリーブ6と、この現像スリーブ6内に固定状態で配置されたマグネットロール7とからなる現像ロール8が設けられている。また、開口部とは反対側となる現像装置本体2の空間部はトナー9のみからなる一成分の現像剤を収納するためのトナー収容部10であり、このトナー収容部10内には現像ロール8の背面側にトナー9を撹拌しつつ供給するアジテータ11が設けられている。このアジテータ11は、現像装置本体2の側壁に回転可能に軸支されたシャフト12と、このシャフト12に固着されたコイル13とから構成されている。このコイル13は、図4に示すように、その先端部13aがシャフト12の一端に固定され、その中央部13bがシャフト12の長手方向に沿って大きく湾曲するように配置されているとともに、その他端部13cがトナー9を搬送可能なように螺旋状に形成されている。
【0014】
そして、現像装置本体2内のトナー9は、図3に示すように、アジテータ11によって現像ロール8へと供給される。このトナー9は現像ロール8の内部に設けられたマグネットロール7の磁力によって吸着されるとともに、現像スリーブ6の回転に伴って移動する。その際、トナー9は、現像装置本体2の天井部に下向きに突設されたトリマーブレード14によってその厚さが規制されて、現像スリーブ6の表面に一様な厚さに付着するようになっており、この現像スリーブ6の表面に付着したトナー9は感光体ドラム5に近接した位置まで搬送される。そして、現像スリーブ6に所定の現像バイアスを印加することによって、感光体ドラム5の表面に公知の電子写真プロセス等によって形成された静電潜像を現像するようになっている。
【0015】
また、現像装置本体2の一方の側壁には、図4に示すように、後述するトナー供給搬送手段3からトナー9を供給するためのオーガパイプ15が突設されており、このオーガパイプ15内には、オーガ16が回転可能に配設されている。このオーガ16はアジテータ11と一部を共用しており、アジテータ11のシャフト12に板状の部材(スパイラル)17をコイル13のコイル径よりも小さいコイル径で螺旋状に巻き付けて構成されている。
【0016】
一方、上記の現像装置本体2のトナー収容部1内にトナー9を供給するトナー供給搬送手段3は、図4に示すように現像装置本体2の一端側に設けられており、また、図3に示すようにその一端部に設けられた回動軸20により水平面内で回動可能となっている。なお、図3において、トナー供給搬送手段3は説明の便宜のため現像装置本体2から離間して図示している。
【0017】
トナー収納容器4は、図3に示すように、内部にトナー9を収容した容器状のものであり、上記トナー供給搬送手段3に対して着脱可能なカートリッジ方式となっている。そのため、トナー9の補給は、空のトナー収納容器4を外して新たなトナー収納容器4と交換することによって容易に行えるようになっている。このトナー収納容器4内には、収容されたトナー9を所定のタイミングで撹拌することによりトナーブロッキング等を防止する撹拌手段としての、コイル状のアジテータ40が回転可能に設けられている。このアジテータ40への駆動力は、トナー収納容器4をトナー供給搬送手段3に装着することによって、アジテータ40の一端と作動連結するトナー供給搬送手段3の駆動部30から供給されるようになっている。そして、この駆動系はディスペンスモータ30aにて駆動されるようになっている。
【0018】
また、トナー収納容器4の底部には、図3に示すように、その一端にトナー9を導出するための開口部41が設けられているとともに、この開口部41に連通されたトナー供給搬送手段3を構成する断面U字形状で筒状の案内部31が設けられている。そして、この筒状案内部31の内部には、トナー収納容器4の開口部41から落下供給されるトナー9を搬送するオーガ32が回転可能に設けられている。このオーガ32によって搬送されるトナー9は、図4に示すように、筒状案内部31の他端の底面に設けられた供給口33を介して、現像装置本体2の外部に突出したオーガパイプ15の開口部に供給されるようになっている。このオーガパイプ15の開口部内に供給されたトナー9は、前記の如くオーガ16によって現像装置本体2のトナー収容部10へと搬送される。
【0019】
そして、上記トナー供給搬送手段3内には、トナー9の有無を検知するための圧電素子からなる第一センサー35が設けられている。この第一センサー35は、図3に示すように、トナー収納容器4の開口部41の直下に位置する筒状案内部31の端部側壁に取付けられており、その円形の検知面35aが筒状案内部31の端部側壁と面一となるように装着されている。そして、第一センサー35の検知面35aにトナー9が接触しているか否かによって圧電素子の振動状態が異なることを利用して、トナー9の有無を検知するようになっている。また、上記オーガ32の先端には第一センサー35の検知面35aに接触するセンサー面清掃部材32aが設けてあり、オーガ32の回転に従ってセンサーの検知面35aが清掃されるようになっている。
【0020】
また、現像装置本体2のトナー収容部10内には、収容されているトナー量の有無を検知するための圧電素子からなる第二センサー25が設けられている。この第二センサー25は、図3に示すように、アジテータ11の背面側となるトナー収容部10の後端壁に取り付けられており、その円形の検知面25aがトナー収容部10の後端壁と面一となるように装着されている。そして、第一センサー35と同様に、第二センサー25の検知面25aにトナー9が接触しているか否かによって圧電素子の振動状態が異なることを利用して、トナー9の収納量の有無を検知するようになっている。また、上記アジテータ11のセンサー25と対向する部位には第二センサー25の検知面25aに接触するセンサー面清掃部材26が設けてあり、アジテータ11の回転に従ってセンサーの検知面25aが清掃されるようになっている。
【0021】
この実施例では、トナー空検知手段(ここでは特に第一センサー)がトナーの空状態を検知中の画像記録枚数及び画像信号数を積算してカウントするカウント手段と、このカウント手段による画像記録枚数及び画像信号数のいずれか一方のカウント値が所定値に達したときに少なくとも画像記録装置の動作を停止させる制御手段とを備え、トナー空検知手段がトナーの空状態を検知したときは、画像記録枚数をカウント手段によって積算してカウントするように構成されている。
【0022】
図2は、この実施例におけるトナー空検知装置の制御回路を示すブロック図である。
【0023】
図2において、50はカウント手段及び制御手段としての役割を有するCPU、60は前記した構成からなる現像装置1を適用したリモートプリンタを示し、CPU50はリモートプリンタ60全体の動作の制御をも行うものである。このCPU50には、第一センサー35及び第二センサー25からの出力信号と、リモートプリンタ60において現像装置1により現像された感光体ドラム5上のトナー像が転写される記録用紙の通過を検知する用紙センサー61からの出力信号とが、I/Oポート51を介してそれぞれ入力されている。図中の矢印付実線62は記録用紙の搬送経路を示す。
【0024】
また、レーザー式像露光装置63によって画像の書き込みを行うために外部から転送されてくる画像データDTは、画像クロックCKと共にアンド回路を介して、他方のカウント手段としてのピクセルカウンタ52に入力される。このピクセルウンタ52は、ピクセルカウントレジスタ53に接続されており、このレジスタ53からの信号はシステムバス54を介してCPU50に入力されている。更に、CPU50には、現像装置1のトナー収納容器4の交換等を行うために開閉するプリンタ本体の図示しないカバーの開閉を検知するインターロックスイッチ64からのOFF/ON信号と、プリンタ60のメインスイッチ65からのOFF/ON信号とが、I/Oポート51を介してそれぞれ入力されるようになっている。
【0025】
なお、図2中の66はカウント値等の所望の事項を記憶する不揮発性メモリを示す。また、67は現像装置1の駆動用モータ1aを駆動制御するモータ駆動回路、68はトナー供給搬送手段のオーガ31をはじめトナー収納容器4のアジテータ40を駆動するためのディスペンスモータ30aを駆動制御するモータ駆動回路であり、これらの駆動回路67、68はI/Oポート51を介してCPU50にて制御されるようになっている。
【0026】
以上の構成からなるトナー空検知装置では、プリント実行中、次のようにしてトナーの空状態が検知されるとともに、それに基づく制御動作が行われる。
【0027】
すなわち、リモートプリンタ60は、外部のホストコンピュータ等から画像データDTが送られてくると、それに基づいてプリント動作を開始し、このプリント動作に伴って現像装置1のトナー収容部10内のトナー9が徐々に消費される。そして、トナー収容部10内のトナー9の量が所定量よりも少なくなると、第二センサー25によりトナー空状態として検知され、その検知信号がCPU50に送られ、しかる後、CPU50からモータ駆動回路68に信号を送ってディスペンスモータ30aを駆動させることにより、トナー収納容器4のトナー9がトナー供給搬送手段3を介して現像装置1のトナー収容部10内に補給される。
【0028】
つまり、トナー収納容器4のトナー9は、図3に示すように、アジテータ40の回転により容器4の一端部へ送られてその容器底部の開口部41から筒状案内部31へと落下供給され、筒状案内部31に供給されたトナー9は、オーガ31によって搬送されるとともに、前述したようにオーガパイプ15を介して現像装置1のトナー収容部10内に供給される。
【0029】
その際、トナー収納容器4の開口部41からトナー供給搬送手段の筒状案内部31へと落下供給されたトナー9は、第一センサー35によってその有無が検知される。ここでは、第一センサー35からの信号は所定単位時間(例えば100msec)毎に一度チェックし、しかもトナー無の検知信号が所定時間(例えば1000msec)以上連続して出力された場合を「トナー空状態」と設定する。
【0030】
そして、第一センサー35がトナーの空状態を検知すると、CPU50は、プリンタ60のコントロールパネル69にトナー収納容器4内のトナーが空状態である旨、例えば「トナー空」を表示すると同時に、前記したカウント手段等によりプリント枚数のカウント動作と記録される画像データのカウント動作とを並列的に実行するようになっている。具体的は、例えば、特開平3−267966号公報(第7頁左下欄5行〜第8頁左下欄7行、第8頁右下欄12行〜第9頁右下欄5行)に記載の如きカウント動作がなされる。このトナー空の表示は、プリンタの使用者にトナー収納容器4の交換を促すために行うものである。
【0031】
また、上記トナー空の表示後においてプリント動作が継続されてプリント枚数及び画像データのカウント動作がなされた結果、各カウント値が、第一センサー35のトナー空状態検知後において許容される各プリント限界設定値Nを超過した場合には、CPU50はプリンタ60の動作を停止させるとともに、コントロールパネル69にその停止状態にした旨、例えば「M/C(マシン)停止」を点灯表示するようになっている。プリント枚数及び画像データに関するプリント限界設定値Nは、適宜設定される。
【0032】
次に、このようなトナー空の表示中或いはプリンタが停止状態になった際に、トナー収納容器4を交換した後におけるトナー補給の制御動作について図1に基づき説明する。なお、本実施例のプリンタはトナー空の表示中にトナー収納容器を交換する際には停止状態になっている。
【0033】
新しいトナー収納容器4をトナー供給搬送手段3に装着した後、プリンタカバーを閉じるか或いはプリンタのメインスイッチをオンにすると(ステップST1)、その動作信号がインターロックスイッチ64又はメインスイッチ65からCPU50に送られる。そして、CPU50は、モータ駆動回路67及びモータ駆動回路68に信号を送り、現像装置の駆動モータ1aとディスペンスモータ30aを起動させるとともに(ステップST2)、両モータの駆動時間T1についての積算処理を開始する(ステップST3)。
【0034】
このとき駆動モータ1aとディスペンスモータ30aは、所定の駆動時間T0だけ駆動するように設定されている。なお、駆動時間T0は上記両モータの駆動により新しいトナー収納容器4のトナー9がトナー供給手段3に充分に行き渡るに相当する時間であり、10〜20sec程度が好ましい。
【0035】
駆動モータ1aとディスペンスモータ30aを起動させた後は、第一センサー35によりトナーの有無を検知し(ステップST4)、トナー無の検知信号が得られた場合にはその検知時間Tnについての積算処理を開始する(ステップST5)。この第一センサー35による検知判定は、駆動モータ1aとディスペンスモータ30aの駆動積算時間T1がその駆動時間T0になる直前の時間内(T0−t)において行うようになっている。そのため、ステップST6において、駆動積算時間T1が直前の時間内(T0−t)にならない間は第一センサー35による検知を続行し、直前の時間内(T0−t)になった段階で第一センサー35による検知の判定、即ち、第一センサー35からトナー無の検知信号が連続して所定時間Tm(本例では500msec)出力されているか否かの判定を行う(ステップST7)。
【0036】
ステップST7において、トナー無の検知信号が連続して500msec出力されている場合(これは、交換したトナー収納容器4からトナー供給搬送手段3にトナー9が供給されていないことを意味する)には、プリント枚数及び画像データのカウント値のいずれか一方が第一センサー35のトナー空状態検知後におけるプリント限界設定値Nを超過しているか否かが判別される(ステップST8)。
【0037】
このとき、上記いずれのカウント値もプリント限界設定値Nに至っていない場合は、駆動モータ1aとディスペンスモータ30aの駆動を停止させ(ステップST9)、プリンタ60のコントロールパネル69に「トナー空」を再表示する(ステップST10)。また、上記いずれかのカウント値がプリント限界設定値Nになっている場合は、両モータ1a、30aの駆動を停止させ(ステップST11)、コントロールパネル69に「M/C停止」を再点灯する(ステップST12)。これにより、プリンタ使用者にトナー補給のための再点検を促すようにする。
【0038】
一方、ステップST7において、トナー無の検知信号が連続して500msec出力されていない場合(これは、トナー有と検知されていることになるため、交換したトナー収納容器4からトナー供給搬送手段3にトナー9が供給されていることを意味する)には、CPU50は、モータ駆動回路67及びモータ駆動回路68に信号を送り、駆動モータ1aとディスペンスモータ30aを再び起動させるとともに(ステップST13)、両モータの駆動時間T2についての積算処理を開始する(ステップST14)。
【0039】
このとき駆動モータ1aとディスペンスモータ30aは、所定の駆動時間T00(本例では6min)だけ駆動するようになっている。なお、駆動時間T00は、上記両モータの駆動によりトナー収納容器4のトナー9がトナー収容部10に充分に行き渡る(例えば高密度の画像形成がなされても白抜け等がないような量)まで補給されるに相当する時間であり、2〜6min(分)程度が好ましい。この駆動時間T00は任意の値に変更することが可能であり、これによりプリンタを使用再開するため等の待ち時間を短縮することができる。
【0040】
そして、この駆動モータ1aとディスペンスモータ30aを再起動させた後は、駆動モータ1aとディスペンスモータ30aの駆動時間T2が上記駆動時間T00になるか否かを検知しつつ(ステップST15)、その駆動時間T2が駆動時間T00になるまでの間は第二センサー25によりトナー量の有無を検知する(ステップST16)。
【0041】
ステップST16において、第二センサー25がトナー有と所定時間Ta(本例では1000msec以上)検知した場合には、トナー収容部10にトナー9が充分に補充されたことになるため、トナー空やM/C停止などの表示(点灯)を消し(ステップST17)、また、トナー空状態検知後においてカウント動作されたカウント値Nをリセット(N=0)したり、メモリ66に記憶した所望の事項をクリアーし(ステップST18)、更に、駆動モータ1aとディスペンスモータ30aの駆動を停止させる(ステップST19)。そして、最後に、プリンタ60を作動状態にする(ステップST20)。
【0042】
この時点で、プリンタ60はプリント動作可能なスタンバイ状態になる。そして、この時点ではトナー9が現像装置1のトナー収容部10に確実に補給されていることになるため、プリント動作を再開した場合、濃度低下や白抜け等の画質欠陥がない画質良好なプリント物が得られる。
また、第二センサー25がトナー有を判定するための上記検知時間Taは任意の値に変更することが可能であり、これによりプリンタを使用再開するため等の待ち時間を短縮することができる。
【0043】
一方、ステップST16において、第二センサー25によりトナー有が検出されずトナー無の検知状態が続き、ステップST15において駆動時間T2が駆動時間T00(6min)を経過した場合には、再度、第一センサー35によりトナーの有無を検知する(ステップST21)。
【0044】
このとき、第一センサー35がトナー無と検知した場合は、ステップST8に移行してそれ以後の制御処理がなされ、最終的にトナー空或いはM/C停止の再表示又は再点灯がなされる。この時点でトナー無と検知される場合は、交換したトナー収納容器4にトナーが充分収容されていないため空になった場合や、交換したトナー収納容器4の装着の仕方が悪くトナーがトナー供給搬送手段3に供給されなくなった場合などがある。これにより、このような不適切で不完全なトナー収納容器4の交換がなされることを容易にチェックすることができ、かかる原因により誘発されるトナー補給不良を防止することが可能になる。
【0045】
また、第一センサー35がトナー有と検知した場合も同様に、ステップST8に移行し、最終的にトナー空或いはM/C停止の再表示又は再点灯がなされる。この時点でトナー有と検知される場合は、交換したトナー収納容器4のトナーは少なくともトナー供給搬送手段3には供給されていることになるため、例えば、トナー供給搬送手段3のオーガ32が故障してトナー収容部10へのトナー供給ができなくなった場合などがある。これにより、トナー供給搬送手段3のオーガ等の故障発生などを容易にチェックすることができ、かかる原因により誘発されるトナー補給不良を防止することが可能になる。
【0046】
なお、前記した実施例では検知センサーが共に圧電素子である場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、検知センサーとして透磁率センサーのような磁気力の有無又は強弱によりトナーの有無を検知するものなどを適用してもよい。
【0047】
また、本発明は前記実施例の現像装置1に代えて、図5及び図6に示す現像装置100にも同様に適用することができる。この現像装置100は、トナー収納容器4からトナー供給搬送手段3によりトナー収容部10に供給されるトナー9を、トナー収容部10内に並列状態で回転可能に設けられた2本のアジテータ110a、110bにより循環させつつ現像ロール8へ供給するように構成している点が前記実施例の現像装置1と異なるだけであって、それ以外は現像装置1と同じ構成からなるものである。図中102は仕切り板を示し、この仕切り板102を境にしてトナー9が図中二点鎖線の矢印で示すようにトナー収容部10内で循環し撹拌される。この現像装置100では第二センサー25がアジテータ110bの近傍に配設されているが、この現像装置100においても前記実施例と同様にしてトナー補給の制御がなされる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のトナー補給制御方法によれば、トナー収納容器を交換した際には、現像装置及びトナー供給搬送手段を所定時間それぞれ空駆動させ、第一センサーに続いて第二センサーもトナー有を検知した段階ではじめて画像形成機能が作動状態になるようにしているため、トナー収容部へのトナー補給が完全に且つ正常に、しかも効率よく行われる。従って、トナーカートリッジを交換した後の現像(画像形成)においては、たとえ高密度の画像形成が要求される場合であっても、濃度低下や白抜け等の画質欠陥が発生することがなく良好な画像形成が可能になる。
【0049】
また、第一センサーがトナー有を検知した後におけるトナー供給搬送手段の駆動時間や第二センサーのトナー有の検知時間を任意に設定変更できるようにした場合には、プリンタを使用再開するため等の待ち時間を短縮することができ、より無駄がない効率のよいトナー補給が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明制御方法の一実施例を示すフローチャートである。
【図2】 現像装置のトナー空検知装置の一例を示すブロック図である。
【図3】 本実施例に係る現像装置を一部分割して示す縦断面図である。
【図4】 図3の現像装置本体を示す横断面図である。
【図5】 現像装置の他例を一部分割して示す縦断面図である。
【図6】 図5の現像装置本体を示す横断面図である。
【符号の説明】
1…現像装置、2…現像装置本体、3…トナー供給搬送手段、4…トナー収納容器、9…トナー、10…トナー収容部、25…第二センサー、35…第一センサー、60…画像形成装置(プリンタ)。
Claims (2)
- 着脱交換可能なトナー収納容器に収容されているトナーをトナー供給搬送手段により現像装置本体のトナー収容部に補給するように構成し、且つ、トナー収納容器からトナー供給搬送手段に供給されるトナーの有無を検知する第一センサーとトナー収容部内のトナーが所定量以上あるか否かを検知する第二センサーとを備えた現像装置において、
上記トナー収納容器を交換した際、現像装置及びトナー供給搬送手段を所定時間駆動させて第一センサーによりトナーの有無を検知し、その駆動の所定時間になる直前の時間内において第一センサーがトナー無を連続して所定時間検知せずにトナー有を検知した場合には、再び現像装置及びトナー供給搬送手段を所定時間駆動させて第二センサーによりトナー量の有無を検知し、第二センサーがトナー有を検知した段階で本現像装置を装備する画像形成装置を作動状態にする一方で、
第一センサーがトナー無を連続して所定時間検知した場合には、プリント限界設定値を超過しているか否かを判別し、超過していないと判別したときにトナー空の表示をし、超過していると判別したときに前記画像形成装置を停止状態にするようにし、
また、第一センサーがトナー無を連続して所定時間検知せずにトナー有を検知した場合には、再び現像装置及びトナー供給搬送手段を所定時間駆動させて第二センサーによりトナー量の有無を検知し、第二センサーがトナー無と検知したままでその再駆動の所定時間を経過した段階でトナー無と検知したときに再び第一センサーによりトナーの有無を検知し、しかる後に画像記録枚数及び画像信号数のカウント値のいずれか一方が第一センサーのトナー無の検知後におけるプリント限界設定値を超過しているか否かを判別し、超過していないと判別したときにはトナー空の表示をし、超過していると判別したときには前記画像形成装置を停止状態にするようにしたことを特徴とする現像装置のトナー補給制御方法。 - 請求項1記載の方法において、
第一センサーがトナー有を検知した後におけるトナー供給搬送手段の駆動時間及び第二センサーがトナー有を検知する検知時間が設定変更可能であることを特徴とする現像装置のトナー補給制御方法。
Priority Applications (1)
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JP20976094A JP3856849B2 (ja) | 1994-09-02 | 1994-09-02 | 現像装置のトナー補給制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP20976094A JP3856849B2 (ja) | 1994-09-02 | 1994-09-02 | 現像装置のトナー補給制御方法 |
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JPH0876571A JPH0876571A (ja) | 1996-03-22 |
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-
1994
- 1994-09-02 JP JP20976094A patent/JP3856849B2/ja not_active Expired - Lifetime
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