JP2001034050A - 画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents

画像形成方法及び画像形成装置

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JP2001034050A
JP2001034050A JP11210743A JP21074399A JP2001034050A JP 2001034050 A JP2001034050 A JP 2001034050A JP 11210743 A JP11210743 A JP 11210743A JP 21074399 A JP21074399 A JP 21074399A JP 2001034050 A JP2001034050 A JP 2001034050A
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浩 水沢
Masaru Amamiya
賢 雨宮
Haruji Mizuishi
治司 水石
Mayumi Ohori
真由美 大堀
Masaru Tanaka
勝 田中
Kenzo Tatsumi
謙三 巽
Toshitaka Yamaguchi
俊隆 山口
Hideki Yoshinami
英樹 善波
Noriyuki Usui
則之 碓井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電不良のトナーを現像に使用することによ
り生ずる地汚れと、トナーの堆積塊を現像に使用するこ
とにより生ずる画像品質の悪化とを低減することができ
る画像形成方法及び画像形成装置を提供する。 【解決手段】 給紙カセット301a、b、c、dの装
着操作や、ドア200F、200Gの閉扉操作が行われ
た後(s1、s2、s3、s4、s5、s6でY)に
は、最初のコピー動作に先立って剤収容部200B−2
内に収容されている現像剤を攪拌させるように、本複写
機の制御部を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成方法、及
びこれを用いるファクシミリ、プリンタ、複写機等の画
像形成装置に係り、詳しくは、画像形成物質を攪拌する
攪拌工程、又は画像形成物質に対する攪拌動作を制御す
る攪拌制御手段の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁性キャリアと画像形成物質としてのト
ナーとからなる二成分現像剤を用いる画像形成装置にお
いては、二成分現像剤のトナー濃度が現像装置の現像能
力を左右する主要因の一つとなる。従って、安定した濃
度の画像を形成するためには、現像装置内の二成分現像
剤中のトナー濃度を一定に保つことが望ましい。
【0003】そこで、従来より、透磁率センサ等のトナ
ー濃度センサにより現像装置内の二成分現像剤のトナー
濃度を検知し、この検知結果に基づいて現像装置に適量
のトナーを補給して該トナー濃度を安定化させる画像形
成装置が広く用いられている。
【0004】しかしながら、この種の画像形成装置にお
いて、何らかの理由によりトナー濃度センサに衝撃が付
与された場合には、このトナー濃度センサの出力値が一
時的に変動し、正確なトナー濃度の検知結果が得られな
くなることがあった。そして、このことにより、現像装
置に対するトナーの補給量が過多になって、感光体等の
潜像担持体における非画像部にトナーを付着させる地汚
れを引き起こしたり、該補給量が不足して形成画像の濃
度低下を引き起こしたりといった不具合を生ずることが
あった。更に、トナーの補給量が著しく不足すると、潜
像担持体に磁性キャリアを付着させるいわゆるキャリア
付着を引き起こすという不具合を生ずることもあった。
これらの不具合は、特に、操作者が記録紙を補充した給
紙カセットを装置本体に装着する際に、トナー濃度セン
サに衝撃を付与することにより生じ易かった。
【0005】そこで、本出願人は先に、特開平7−28
324号において、給紙カセット等の給紙装置の有無を
検知する給紙装置有無検知手段の検知結果が、「無し」
から「有り」へと変化した場合には、その後、所定時間
内におけるトナー濃度センサの出力信号をトナー補給制
御に供しないようにする制御手段とを備えた画像形成装
置を提案した。この画像形成装置によれば、給紙装置の
装着操作の際にトナー濃度センサに衝撃が付与されてそ
の出力値が異常な値に変化しても、この異常な値に基づ
いたトナー補給制御がなされないので、上述のような各
不具合の発生を低減することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにトナー濃度を制御していても、装置本体への衝撃の
付与により上述のような各不具合を生ずる場合があっ
た。
【0007】そこで、本発明者らはこれら各不具合を生
ずる原因について更に鋭意研究を行った結果、次のよう
なことを見出した。即ち、従来、現像に供されずに現像
担持体上に残留したトナーを回収した後、搬送経路とし
ての回収経路から現像装置に戻してリサイクル使用する
リサイクル機構が広く用いられている。このリサイクル
機構を備える画像形成装置においては、回収経路の内壁
にトナーを付着・堆積させてトナーの堆積塊を形成し易
い。この堆積塊は、振動等の軽い衝撃が付与されると、
崩壊するかあるいはそのままの形で回収経路の内壁から
離脱し、回収経路を経由して現像装置に一気に搬送され
てしまう場合がある。特に、回収経路がトナーをその自
重で落下させ得る方向で現像装置に連結されている場合
には、衝撃の付与により回収経路の内壁から離脱した崩
壊トナーや堆積塊が、現像装置内に落下して一気に搬送
されることになる。このようにして搬送される崩壊トナ
ーや堆積塊中のトナーは、帯電量が通常よりも不足して
いるので、磁性キャリアとの静電的な付着力が通常より
も弱まっている。そして、このように付着力の弱いトナ
ーが現像に使用されることにより、地汚れが生じていた
のである。また、堆積塊がトナー濃度センサの検知部位
で滞留すると、該トナー濃度センサに対してトナー濃度
を通常よりも高く検知させてしまう。そして、このこと
により、トナーの補給量が急激に低下して形成画像の濃
度低下やキャリア付着が生じていたのである。更に、こ
の堆積塊はそのまま現像に使用されると画像品質を悪化
させるおそれがある。
【0008】なお、以上は磁性キャリアとトナーとから
な二成分現像剤を用いる場合に生ずる不具合であるが、
地汚れや画像品質の悪化については、トナーのみからな
る一成分現像剤を用いる場合においても同様に生じ得
る。
【0009】本発明は、以上の背景に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、帯電不良の画像形成
物質を現像に使用することにより生ずる地汚れと、画像
形成物質の堆積塊を現像に使用することにより生ずる画
像品質の悪化とを低減することができる画像形成方法及
び画像形成装置を提供することである。
【0010】また、この目的に加えて、キャリアと画像
形成物質とを含有する現像剤と、該現像剤の画像形成物
質濃度を検知する濃度検知手段とを用いる場合であって
も、画像形成物質の堆積塊による濃度検知手段の誤検知
に起因して生ずる画像濃度の低下やキャリア付着を低減
することができる画像形成方法及び画像形成装置を提供
することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、潜像担持体に潜像を担持する潜
像担持工程と、該潜像に画像形成物質を付着させて該潜
像を現像する現像工程と、現像に使用される画像形成物
質を攪拌する攪拌工程と、該潜像担持体上に残留する画
像形成物質を回収する回収工程と、回収された画像形成
物質が搬送経路を経由して該現像工程に搬送される搬送
工程と、該搬送経路に対する衝撃付与を伴う操作者の操
作を検知する操作検知工程とを有する画像形成方法にお
いて、該操作検知工程で該操作が検知された場合には、
最初の画像形成に先立って該攪拌工程を実施することを
特徴とするものである。
【0012】また、請求項2の発明は、潜像を担持する
潜像担持体と、該潜像に画像形成物質を付着させて該潜
像を現像する現像装置と、該現像装置内の画像形成物質
を攪拌する攪拌手段と、該攪拌手段の動作を制御する攪
拌制御手段と、該潜像担持体上に残留する画像形成物質
を回収する回収手段と、該回収手段により回収された画
像形成物質を該現像装置に搬送するための搬送経路と、
該搬送経路に対する衝撃付与を伴う操作者の操作を検知
し得る操作検知手段とを備える画像形成装置において、
該操作検知手段により該操作が検知された場合には、最
初の画像形成動作に先立って該攪拌手段を作動させる制
御を実施させるように、該攪拌制御手段を構成したこと
を特徴とするものである。
【0013】また、請求項3の発明は、請求項2の画像
形成装置であって、上記搬送経路が内部の画像形成物質
をその自重により上記現像装置に向けて落下させ得る方
向に延在していることを特徴とするものである。
【0014】また、請求項4の発明は、画像形成装置本
体又はこれに内蔵される装置に対して着脱可能に構成さ
れ、所定の機能を発揮する所定機能発揮手段を備える請
求項2又は3の画像形成装置であって、上記操作検知手
段として、該画像形成装置本体又は該装置に対する該所
定機能発揮手段の装着操作を検知し得る装着操作検知手
段を備え、該装着操作検知手段が上記操作として該装着
操作を検知することを特徴とするものである。
【0015】また、請求項5の発明は、上記潜像担持体
上の現像済みの像を直接あるいは中間転写体を介して記
録部材に転写する転写手段と、該転写手段に記録部材を
供給する記録部材供給装置とを備える請求項4の画像形
成装置であって、該記録部材供給装置を上記所定機能発
揮手段として備え、上記装着操作検知手段が該記録部材
供給装置に係る上記装着操作を検知することを特徴とす
るものである。
【0016】また、請求項6の発明は、画像形成装置本
体に開閉可能に形成された開閉扉を備える請求項2又は
3の画像形成装置であって、上記操作検知手段として、
該開閉扉に係る閉扉操作を検知し得る閉扉操作検知手段
を備え、該開閉操作検知手段が上記操作として該閉扉操
作を検知することを特徴とするものである。
【0017】請求項1、2、3、4、5又は6の発明に
おいては、例えば、給紙カセット、トナーカートリッジ
等の装着操作や、メンテナンス用の開閉扉の閉扉操作な
ど、搬送経路に衝撃を付与し得る操作が行われた後に
は、最初の画像形成に先立って現像に使用される画像形
成物質を攪拌する。このように画像形成物質を攪拌する
と、上記操作に伴う衝撃の付与により画像形成物質を搬
送経路の内壁から離脱させて現像工程(現像装置)に搬
送しても、攪拌により帯電させてから現像に使用するこ
とができる。また、上記操作に伴う衝撃の付与により画
像形成物質の堆積塊を搬送経路の内壁から離脱させて現
像工程(現像装置)に搬送しても、攪拌によってほぐし
てから現像に使用することができる。更に、このように
堆積塊をほぐすことで、キャリアと画像形成物質とから
なる二成分現像剤を用いる場合であっても、堆積塊を濃
度検知手段の検知部位に滞留させる機会を低減する。そ
して、このことにより、堆積塊による濃度検知手段の誤
検知を低減することができる。
【0018】特に、請求項3の発明においては、潜像担
持体から回収した画像形成物質を搬送経路内で自重によ
り落下させて現像装置内に戻すことにより、画像形成物
質をリサイクル使用するための機構を簡素化することが
できる。
【0019】また特に、請求項4又は5の発明において
は、搬送経路に衝撃を付与し易い操作である給紙カセッ
ト、トナーカートリッジ等の所定機能発揮手段の装着操
作を検知し、この検知結果に基づいて画像形成物質や堆
積塊を攪拌する。そして、この攪拌により、堆積塊をほ
ぐし、且つ画像形成物質を帯電させてから現像に使用す
る。
【0020】また特に、請求項6の発明においては、搬
送経路に衝撃を付与し易い操作であるジャム紙(紙詰ま
りした紙)除去用ドア、トナーカートリッジ交換用ドア
等の開閉扉に対する閉扉操作を検知し、この検知結果に
基づいて画像形成物質や堆積塊を攪拌する。そして、こ
の攪拌により、堆積塊をほぐし、且つ画像形成物質を帯
電させてから現像に使用する。
【0021】請求項7の発明は、潜像を担持する潜像担
持体と、該潜像に画像形成物質を付着させて該潜像を現
像する現像装置と、該現像装置内の画像形成物質を攪拌
する攪拌手段と、該攪拌手段の動作を制御する攪拌制御
手段と、該潜像担持体上に残留する画像形成物質を回収
する回収手段と、該回収手段により回収された画像形成
物質を該現像装置に搬送するための搬送経路とを備える
画像形成装置において、該搬送経路の振動を検知する振
動検知手段を設け、該振動検知手段により該振動が検知
された場合には、最初の画像形成動作に先立って該攪拌
手段を作動させる制御を実施させるように、該攪拌制御
手段を構成したことを特徴とするものである。
【0022】この発明においては、衝撃の付与により搬
送経路が振動せしめられると、攪拌制御手段の制御によ
り最初の画像形成に先立って現像に使用される画像形成
物質が攪拌せしめされる。このような制御においては、
給紙カセット等の装着操作、メンテナンス用の開閉扉の
閉扉操作などの他、例えば複写機本体の移動操作、地
震、複写機本体と歩行者との接触など、搬送経路を振動
させるような突発的な現象が生じた場合には、最初の画
像形成に先立って画像形成物質を攪拌せしめる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を電子写真複写機
(以下、単に複写機という)に適用した一実施形態につ
いて説明する。図1は本実施形態に係る複写機の概略構
成図である。図示のように、本複写機は、原稿の画像情
報を読み取るスキャナ部100と、記録部材としての転
写紙Pに画像を形成する画像形成部200と、この画像
形成部200に転写紙Pを供給する給紙部300とを備
えている。また、攪拌制御手段としての機能を有し、複
写機内の各装置の動作を制御する図示しない制御部も備
えている。
【0024】スキャナ部100は、図示しないコンタク
トガラス上に載置された原稿の画像情報を受光装置10
1で読み取り、読み取った画像情報をこの制御部に送
る。
【0025】上記制御部は、スキャナ部100から受け
取った上記画像情報に基づき、画像形成部200のレー
ザ書き込みユニット200A内に配設された図示しない
レーザダイオードやポリゴンミラー等を制御してプロセ
スカートリッジ200Bの感光体ドラム201に向けて
レーザ書き込み光Lを照射させる。この照射により、感
光体ドラム201の表面には静電潜像が形成され、この
潜像は所定の現像プロセスを経由してトナー像に現像さ
れる。画像形成部200は、これらレーザ書き込みユニ
ット200A、プロセスカートリッジ200Bの他、転
写装置200C、定着装置200D、排紙装置200
E、回動軸214を中心に図中矢印方向に開閉可能な開
閉扉としてのドア200F、回動軸215を中心に図中
前後方向に開閉可能な開閉扉としてのドア200G、図
示しないトナー供給装置、トナーカートリッジ213等
も備えている。なお、上記現像プロセスについては、後
に詳述する。
【0026】給紙部300は、記録部材供給装置として
の4つの給紙カセット301a、b、c、d、4つのレ
ジストローラ302a、b、c、d、4つの紙搬送ロー
ラ対303a、b、c、d等を備えている。また、図2
に示すような4つの紙サイズ表示回転板304a、b、
c、dや、4つのプッシュスイッチ305a、b、c、
d等も備えている。
【0027】4つの給紙カセット301a、b、c、d
は、それぞれ転写紙Pを載置収容するものであり、図2
に示したように、複写機本体に対して矢印A方向(図1
の前後方向)に着脱され得るように構成されている。
【0028】レジストローラ302a、b、c、dは、
それぞれ給紙カセット301a、b、c、dに載置され
ている転写紙Pを1枚だけ排出させ、搬送ローラ対30
3a、b、c、d等で構成される紙搬送経路に送る。
【0029】紙サイズ表示回転板304a、b、c、d
は、図2に示したように、回動により給紙カセット30
1a、b、c、dの表示窓306a、b、c、dからの
表示内容を変化させて、各給紙カセットに載置・収容さ
れている転写紙Pのサイズを表示する。また、給紙カセ
ット301a、b、c、dが複写機本体に装着される際
に、プッシュスイッチ305a、b、c、dのそれぞれ
に配設されたスイッチ列に対する押下パターンをこの表
示に応じて変化させる。上記制御部は、この押下パター
ンの変化により各給紙カセット301a、b、c、dに
載置・収容されている転写紙Pのサイズを検知する。ま
た、上記スイッチ列の全てのスイッチが押下されていな
い状態を「給紙カセット無し」として検知し、これ以外
の状態(該スイッチのうちどれか1つでも押下された状
態)を「給紙カセット有り」として検知する。そして、
プッシュスイッチ305a、b、c、dの検知結果が
「給紙カセット無し」から「給紙カセット有り」に変化
した場合に、給紙カセット301a、b、c、dの装着
操作がなされたことを検知する。よって、本複写機は、
上記制御部とプッシュスイッチ305a、b、c、dと
の組み合わせからなる装着操作検知手段を備えている。
【0030】上記制御部は、スキャナ部100から上記
画像情報を受け取ると、上述のようなレーザ書き込み
や、上記現像プロセスを実施させて感光体ドラム201
上にトナー像を形成させるとともに、該画像情報に応じ
たサイズの転写紙Pを給紙させるべく、4つのレジスト
ローラ302のうちの1つを作動させる。この作動によ
り4つの給紙カセット301のうちの1つから転写紙P
が1枚排出され、紙搬送ローラ対303を経由した後、
プロセスカートリッジ200Bと転写装置200Cとの
間の転写位置に搬送される。この転写位置では、図示し
ないバイアス印加手段によって転写用バイアスを印加さ
れている転写ローラが、感光体ドラム201に当接して
ニップを形成している。感光体ドラム201上で現像さ
れた上記トナー像は、このニップに挟まれた転写紙Pと
重ね合わされる。そして、上記転写用バイアスの印加に
よってこのニップに形成されている転写用電界や、感光
体ドラム201と上記転写ローラとの当接圧力などの影
響を受けて転写紙P上に転写される。
【0031】このようにしてトナー像が転写された転写
紙Pは、定着装置200D内に送られ、加圧ローラ21
6と加熱ローラ217との間における加圧力の付与と加
熱との相乗作用によりトナー像が定着せしめられる。そ
して、転写装置200Dから排出された後、排紙装置2
00Eの排紙ローラ対の間を経由して機外へと排出され
る。
【0032】次に、本複写機における現像プロセスにつ
いて詳述する。図3は本複写機のプロセスカートリッジ
を示す概略構成図である。図示のようにプロセスカート
リッジ200Bは、現像装置としての現像部200B−
3と、潜像形成部200B−4と、クリーニング部20
0B−5とを備えている。
【0033】潜像形成部200B−4には、潜像担持体
である上述の感光体ドラム201が回転可能に取り付け
られており、この感光体ドラム201は、図示しない駆
動系により図中反時計回りに回転駆動される。また、こ
の潜像形成部200B−4は、帯電装置としての帯電ロ
ーラ211、除電ランプ212等を感光体ドラム201
の周囲に備えている。
【0034】感光体ドラム201の表面は、図中反時計
回りの回転駆動に伴い、まず、除電ランプ212から除
電光が照射されて除電された後、帯電ローラ211と当
接して一様帯電する。次いで、上述のように、レーザ書
き込みユニット200Aからレーザ書き込み光Lが照射
される。感光体ドラム201の表面は、この照射により
静電潜像を担持する。この静電潜像は、感光体ドラム2
01の回転に伴って後述の剤担持部200B−1との対
向位置(現像位置)を通過する際に、画像形成物質とし
てのトナーが付着されてトナー像に現像される。
【0035】上記現像部200B−3は、剤担持部20
0B−1と、剤収容部200B−2とから構成されてい
る。
【0036】図4はこの剤収容部200B−2の要部を
示す斜視図である。図3において、この剤収容部200
B−2は、第1トナー受入口202、第2トナー受入口
203、第1搬送スクリュー204、第2搬送スクリュ
ー205、収容部ケーシング206、トナー濃度センサ
207(図1参照)等から構成されている。第1搬送ス
クリュー204、第2搬送スクリュー205は、互いに
平行な位置関係を維持するように配設され、図示しない
駆動系により回転駆動されるようになっている。これら
搬送スクリューの間には収容部ケーシング206と一体
に構成された仕切り壁206aが設けられ、これによ
り、トナーと磁性キャリアとからなる二成分現像剤(以
下、現像剤という)を収容する現像剤収容スペースが両
者の周りに個別に確保されている。但し、各搬送スクリ
ューの両端近傍に対応する領域には、仕切り壁206a
が設けられておらず、2つの現像剤収容スペースは該両
端近傍で連通するようになっている。
【0037】図示しないトナー供給装置により第1トナ
ー受入口202を介して剤収容部202B−2に受け入
れられたトナーは、まず、第1搬送スクリュー204が
収容された現像剤収容スペースに落下する。そして、こ
の第1搬送スクリュー204の周りにある現像剤と接触
した後、第1搬送スクリュー204の回転に伴ってこの
現像剤と混合・攪拌されながら図中矢印で示すように奥
側へと搬送されて行く。この搬送の際、トナーは磁性キ
ャリアや第1搬送スクリュー204などと摩擦されて例
えばマイナス極性に帯電する。
【0038】第1搬送スクリュー204によって図中奥
端まで搬送された現像剤は、第1搬送スクリュー204
と第2搬送スクリュー205との間の連通空間を経由し
て第2搬送スクリュー205側の現像剤収容スペースに
受け渡される。そして、第2搬送スクリュー205の回
転によって今度は図中矢印で示すように手前側に搬送さ
れてくる。この搬送により現像剤中のトナーは更に帯電
が助長される。
【0039】第2搬送スクリュー205側の現像剤収容
スペースは、図3に示したように、隣接する剤担持部2
00B−1の現像スリーブ209に向けて開口してい
る。この現像スリーブ209は、例えば5つの磁極を有
する図示しないマグネットローラと、これを覆う筒状の
非磁性パイプとで構成され、図示しない駆動系により該
非磁性パイプのみが図中時計回りに回転駆動されるよう
になっている。この非磁性パイプは、その回転に伴い、
第2搬送スクリュー205によって図中手前側に搬送さ
れてくる現像剤を上記マグネットローラの発する磁力に
よって汲み上げて担持する。このように担持された現像
剤は、上記非磁性パイプの回転に伴って剤担持部200
B−1内に取り込まれる。
【0040】剤担持体205B−1内には、現像スリー
ブ209に当接する可撓性の現像ドクタ210が配設さ
れており、剤担持部200B−1内に取り込まれた現像
剤はこのドクターブレード210との対向位置を通過す
る際に現像スリーブ209上における層厚が規制され
る。
【0041】剤担持体205B−1は、第2搬送スクリ
ュー205に向けて開口する開口部の他に、上述の感光
体ドラム201に向けて開口する開口部も備えており、
後者の開口部から現像スリーブ209の一部を露出させ
ている。ドクターブレード210により層厚が規制され
た現像スリーブ209上の現像剤は、この後者の開口部
を経由して感光体ドラム201との対向位置である現像
位置まで搬送される。
【0042】現像スリーブ209には、図示しないバイ
アス印加手段により例えば−800[V]程度の現像バ
イアスが印加されており、これにより感光体ドラム20
1と現像スリーブ209との間には電位差が生じせしめ
られている。そして、この電位差により感光体ドラム2
01と現像スリーブ209との間には現像電界が形成さ
れている。
【0043】上述のようにして現像位置まで搬送されて
きた現像剤は、この現像電界の影響を受けると、トナー
と磁性キャリアとの静電的な付着状態を解放し、該トナ
ーを感光体ドラム201上の静電潜像に付着させる。但
し、感光体ドラム201上の非画像部と現像スリーブ2
09上の現像剤との間には有効な現像電界が作用してお
らず、該非画像部にはトナーが付着しない。このように
して静電潜像のみにトナーが付着することで、該静電潜
像が現像されるのである。
【0044】なお、上述のドクターブレード210は、
現像スリーブ209上における現像剤の層厚を規制する
ことで、上記現像位置に搬送される現像剤の量を一定に
して画像濃度を安定化させている。また、規制に伴う圧
力付与により現像剤中のトナーの摩擦帯電を助長する役
割も果たしている。
【0045】上記現像位置を通過した現像剤は、現像ス
リーブ209の回転に伴って再び剤担持部200B−1
内に取り込まれた後、第2搬送スクリュー205の周り
の現像剤に接触して剤収容部200B−2に回収され
る。このようにして回収された現像剤や、現像スリーブ
209に担持されなかった現像剤は、第2搬送スクリュ
ー205の回転によって図4の手前端まで搬送される。
そして、第1搬送スクリュー204と第2搬送スクリュ
ー205との間の連通空間を経由して第1搬送スクリュ
ー204側の現像剤収容スペースに戻される。
【0046】第1搬送スクリュー204側の現像剤収容
スペースに戻された現像剤は、現像に伴ってトナーが消
費されているので、トナー濃度を通常よりも低下させて
いる状態になっている。このため、図示しないトナー補
給装置から供給されるトナーを上述の第1トナー受入口
202から受け入れて、トナー濃度を回復させるのであ
る。
【0047】トナー濃度センサ207は、例えば透磁率
を検知する透磁率センサ等からなり、第1搬送スクリュ
ー204側の現像剤収容スペースにおける現像剤を検知
し、この現像剤中のトナー濃度に応じて出力電圧の値を
変化させるように構成されている。
【0048】上記制御部は、このトナー濃度センサ20
7からの出力電圧値に基づいて、第1搬送スクリュー2
04側の現像剤収容スペースに収容されている現像剤の
トナー濃度を検知する。そして、この検知結果に基づい
て図1に示したトナーボトル213の回転駆動数を決定
した後、トナーボトル213を回転駆動させる。トナー
ボトル213内に収容されているトナーは、この回転駆
動により、トナーボトル213の図示しない排出口から
排出され、図示しない供給経路と後述の第1トナー受入
口202とを経て、剤収容部200B−2内に供給され
る。このようにして、剤収容部200B−2内に必要量
のトナーが供給され、剤収容部200B−2内の現像剤
のトナー濃度がほぼ一定に維持される。
【0049】感光体ドラム201上で現像されたトナー
像は、感光ドラム201の回転に伴って転写装置200
Cの転写ローラ(図1参照)との対向位置である転写位
置に搬送され、上述のように転写紙Pに転写される。そ
して、トナー像が転写された転写紙Pは、分離爪220
により感光体ドラム201から分離された後、上述の定
着装置200Dに搬送される。
【0050】上記転写位置を通過した後の感光体ドラム
201の表面に残留している残留トナーは、図3に示し
たクリーニング部200B−5との対向位置まで搬送さ
れた際に、クリーニングブレード218により機械的に
該表面から掻き落とされる。そして、クリーニング部2
00B−5のケーシング内に回収されて回収トナーとな
った後、図示しない駆動系により回転駆動される回収ス
クリュー219により図中手前側へと搬送されてくる。
【0051】図5はこの回収スクリュー219を示す斜
視図である。図示のように、回収スクリュー219は、
スクリュー部219aと、偏心カム部219bとを備え
ている。この偏心カム部219bは、回収スクリュー2
19の回転に伴って後述の回収経路内に配設されている
揺動部材221の揺動軸221aを断続的に付勢するこ
とにより、この揺動部材221を図中矢印D方向に揺動
させる。また、回収スクリュー219の回転に伴って図
中矢印B方向に搬送される回収トナーは、この偏心カム
部219bの位置で図中矢印C方向に落下し、揺動部材
221と接触する。
【0052】図6は、上記プロセスカートリッジ200
Bを示す斜視図である。図示のように、プロセスカート
リッジ200Bは、図中左下から右上に向けて斜め方向
に延在する搬送経路としての回収経路222をその側壁
に備えている。この回収経路222は、上述の揺動部材
221を支持している。回収スクリュー219から落下
して揺動部材221と接触した回収トナーは、この揺動
部材221の揺動により落下が助長され、回収経路22
2に沿って図中矢印E方向に落下して行く。揺動部材2
21は、このように回収トナーの落下を助長すること
で、回収経路222上に生ずる回収トナーの堆積を軽減
している。但し、回収トナーの堆積を完全に防止するこ
とはできない。このため、回収経路222上には、若干
ながら回収トナーの堆積塊が生ずることになる。
【0053】回収経路222に沿って落下する回収トナ
ーは、剤収容部200B−2に設けられている第2トナ
ー受入口203を経由してこの剤収容部200Bの−2
内に搬送される。そして、上述の第1搬送スクリュー2
04側の現像剤収容スペース内に戻されて現像に再使用
される。
【0054】なお、図3に示したように、プロセスカー
トリッジ200Bは感光体ドラム201を覆うための感
光体シャッタ223を備えている。この感光体シャッタ
223は、プロセスカートリッジ200Bが装置本体か
ら取り外された際に図中矢印F方向に移動して感光体ド
ラム201を覆って保護する。
【0055】また、このプロセスカートリッジは、図3
に示したように、工場出荷直後の初期状態には剤担持部
200B−1と剤収容部200B−2との間にシール部
材208を備えており、これにより該間の連通空間を遮
断している。
【0056】次に、本複写機の各ドアの構成について説
明する。図1に示したように、本複写機は、開閉扉とし
ての2つのドア200F、200Gを画像形成部200
に備えている。ドア200Fは、上記転写位置から排出
装置200Eに至るまでの転写紙Pの紙搬送経路内で紙
詰まりした転写紙Pを操作者に除去させるべく、該搬送
経路を露出させるものである。また、ドア200Gは、
画像形成部200内のレーザ書き込みユニット200
A、プロセスカートリッジ200B、転写装置200
C、定着装置200D、排紙装置200E、図示しない
トナー補給装置、トナーカートリッジ213等のメンテ
ナンスを操作者に実施させるべく、これらを露出させる
ものである。操作者は、トナーカートリッジ213の交
換作業等もこのドア200Gを開閉して行う。
【0057】図7は、ドア200Fの開閉機構を説明す
る斜視図である。図示のように、操作者は、紙詰まりが
発生した場合、ドア200Fを図中矢印方向に開扉して
上記紙搬送経路を露出させ、詰まっている転写紙Pを図
中矢印H方向に引き出して除去する。本複写機は、この
ドア200Fの開閉操作を検知するためのプッシュスイ
ッチ224を備えている。上記制御部は、このプッシュ
スイッチ224が押下されていない状態を「開扉」とし
て検知し、押下されている状態を「閉扉」として検知す
る。そして、プッシュスイッチ224の検知結果が「開
扉」から「閉扉」に変化した場合に、ドア200Fの閉
扉操作がなされたことを検知する。よって、本複写機
は、上記制御部とプッシュスイッチ224との組み合わ
せからなる閉扉操作検知手段を備えている。なお、ドア
200Gについても、同様の閉扉操作検知手段を備えて
いる(プッシュスイッチ225と制御部との組み合わ
せ)。
【0058】図8は本複写機の電気回路の一部を示すブ
ロック図である。図示のように、制御部1には、各給紙
カセット301a、b、c、dの装着状態を検知するた
めのプッシュスイッチ305a、b、c、d、ドア20
0Fの開閉状態を検知するためのプッシュスイッチ22
4、ドア200Gの開閉状態を検知するためのプッシュ
スイッチ225が接続されている。また、ドライバ回路
2を介して現像クラッチ3が接続されている。
【0059】制御部1の制御によりこの現像クラッチ3
がONされると、上述の現像スリーブ209の非磁性パ
イプ、第1搬送スクリュー204、第2搬送スクリュー
205の駆動伝達部材が、図示しないメイン駆動系に接
続される。この接続により、現像スリーブ209の非磁
性パイプ、第1搬送スクリュー204、第2搬送スクリ
ュー205が回転駆動される仕組みになっている。
【0060】図9は制御部1の制御の一部を示すフロー
チャートである。制御部1は装置本体の図示しないメイ
ンスイッチをONされると、図9に示される制御をスタ
ートする。この制御において、制御部1は、まず、操作
者による給紙カセット301aの装着操作の有無を判定
する(s1)。具体的には、プッシュスイッチ305a
の状態について、非押下状態から押下状態に変化したか
否かを判定する。そして、装着操作を「無し(変化な
し)」として判定した場合(s1でN)には、制御をs
2以降に進める。そして、s2、s3、s4の制御にお
いて、給紙カセット301b、c、dの装着操作の有無
について順次同様の判定を実施する。更に、これら全て
の制御において「無し」と判定した場合には、制御をs
5以降に進める。
【0061】このs5の制御において、制御部1は操作
者によるドア200Fの閉扉操作の有無を判定する。具
体的には、プッシュスイッチ224の状態について、非
押下状態から押下状態に変化したか否かを判定する。そ
して、装着操作を「無し(変化なし)」として判定した
場合(s5でN)には、次に、ドア200Gの閉扉操作
の有無について同様の判定を実施する(s6)。
【0062】制御部1は、上記s1からs6まで制御に
おいて、操作者の各操作を全て「無し」と判定した場合
(s1からs6までで全てN)には、次に、コピー命令
信号の受信の有無について判定する(s7)。具体的に
は、タッチパネル式液晶ディスプレイ等で構成される図
示しない操作表示部に設けられたコピースタートボタン
の押下の有無について判定する。そして、このコピー命
令信号の受信を「無し」と判定した場合(s7でN)に
は、制御を上記s1にループさせる。
【0063】これらs1からs7までの制御により、各
給紙カセット301a、b、c、dの装着操作、ドア2
00Fの閉扉操作、及び、ドア200Gの閉扉操作の有
無を順次判定しながら、コピー命令信号の受信を待機す
る。そして、s1からs6までの制御において、各操作
のうちの1でも「有り」と判定した場合(s1〜s6で
Y)には、制御をs7に進める。
【0064】このs7の制御において、制御部1は、現
像クラッチ3を所定時間ONにすることで、現像スリー
ブ209の非磁性パイプ、第1搬送スクリュー204、
第2搬送スクリュー205をそれぞれ所定時間回転駆動
させる。そして、これら回転駆動により、剤収容部20
0B−2内に収容されている現像剤を第1搬送スクリュ
ー204、第2搬送スクリュー205で攪拌させ、この
攪拌により該現像剤中のトナーの摩擦帯電を助長させ
る。なお、このs7の制御において、必要に応じて感光
体ドラム201や、回収スクリュー219も回転駆動さ
せるように制御部1を構成してもよい。
【0065】制御部1は、s7の制御を終了すると、制
御をs7にループさせてコピー命令信号の受信の有無を
判定する。そして、s7でコピー命令信号の受信を「有
り」と判定すると(s7でY)、コピー処理の制御を開
始してコピー動作を実行させた後、制御をリターンさせ
る。このコピー動作により、上述のような各プロセスが
実行され、排紙部200Eからコピー原稿(転写紙P)
が排出される。
【0066】以上の構成において、本複写機は、給紙カ
セット301a、b、c、dの装着操作や、ドア200
F、200Gの閉扉操作が行われた後には、最初のコピ
ー動作に先立って剤収容部200B−2内に収容されて
いる現像剤を攪拌する。このように現像剤を攪拌する
と、これら装着操作や閉扉操作に伴う衝撃の付与により
トナーを回収経路222や揺動部材221から離脱させ
て剤収容部200B−2に搬送しても、攪拌により帯電
させてから現像に使用することができる。また、上記装
着操作や閉扉操作に伴う衝撃の付与によりトナーの堆積
塊を回収経路222や揺動部材221から離脱させて剤
収容部200B−2に搬送しても、攪拌によってほぐし
てから現像に使用することができる。更に、このように
堆積塊をほぐすことで、堆積塊をトナー濃度センサ20
7の検知部位に滞留させる機会を低減する。そして、こ
のことにより、堆積塊によるトナー濃度センサ207の
誤検知を低減することができる。
【0067】以上、本実施形態の複写機によれば、上記
装着操作や閉扉操作に伴う衝撃の付与によりトナーを回
収経路222や揺動部材221から離脱させて剤収容部
200B−2に搬送しても、攪拌により帯電させてから
現像に使用するので、帯電不良のトナーを現像に使用す
ることにより生ずる地汚れを低減することができる。ま
た、衝撃の付与によりトナーの堆積塊を回収経路222
や揺動部材221から離脱させて剤収容部200B−2
に搬送しても、攪拌によりほぐしてから現像に使用する
ので、該堆積塊を現像に使用することにより生ずるコピ
ー品質の悪化を低減することができる。また、堆積塊に
よるトナー濃度センサ207の誤検知を低減することが
できるので、該誤検知に起因して生ずる画像濃度の低下
やキャリア付着を低減することができる。
【0068】なお、本実施形態において、トナーと磁性
キャリアとからなる二成分現像剤を用いる複写機につい
て説明したが、トナーのみからなる一成分現像剤を用い
る画像形成装置についても本発明の適用が可能である。
【0069】また、トナーと磁性キャリアとからなる二
成分現像剤を用いる乾式現像方式の複写機について説明
したが、トナーと液体キャリアとからなる液体現像剤を
用いる湿式現像方式の画像形成装置についても本発明の
適用が可能である。
【0070】また、所定機能発生手段として給紙カセッ
ト301a、b、c、dを備え、これら給紙カセットの
装着操作の検知結果に基づいて現像剤を攪拌する複写機
について説明したが、例えばトナーボトル213の装着
操作など、他の所定手段発揮手段における装着操作の検
知結果に基づいて現像剤を攪拌させるように画像形成装
置を構成してもよい。
【0071】また、回収経路222や装置本体の振動を
検知する公知の振動センサを設け、この振動センサによ
る振動の検知結果に基づいて現像剤を攪拌させるように
画像形成装置を構成してもよい。この場合には、回収経
路222に対する衝撃付与を伴う操作者の操作に起因し
て生ずる不具合の他、例えば、地震や装置本体と歩行者
との接触など、該操作以外による該衝撃付与で生ずる不
具合をも低減することができる。
【0072】また、感光体ドラム201上のトナー像を
転写紙Pに直接転写する構成の複写機について説明した
が、中間転写体を介して転写する画像形成装置について
も本発明の適用が可能である。
【0073】また、現像装置としての現像部200B−
3を1つだけ備える複写機について説明したが、リボル
バ現像ユニットなど、複数の現像器を備える画像形成装
置についても本発明の適用が可能である。
【0074】
【発明の効果】請求項1、2、3、4、5又は6の発明
によれば、装着操作や閉扉操作等に伴う衝撃の付与によ
り崩壊させた画像形成物質を搬送経路の内壁から離脱さ
せて現像工程(現像装置)に搬送しても、攪拌により帯
電させてから現像に使用するので、帯電不良の画像形成
物質を現像に使用することにより生ずる地汚れを低減す
ることができるという優れた効果がある。また、衝撃の
付与により画像形成物質の堆積塊を搬送経路の内壁から
離脱させて現像工程(現像装置)に搬送しても、攪拌に
よりほぐしてから現像に使用するので、該堆積塊を現像
に使用することにより生ずる画像品質の悪化を低減する
ことができるという優れた効果がある。また、堆積塊に
よる濃度検知手段の誤検知を低減することができるの
で、キャリアと画像形成物質とを含有する現像剤と、該
現像剤の画像形成物質濃度を検知する該濃度検知手段と
を用いる場合であっても、該誤検知に起因して生ずる画
像濃度の低下やキャリア付着を低減することができると
いう優れた効果がある。
【0075】特に、請求項3の発明によれば、画像形成
物質をリサイクル使用するための機構を簡素化すること
ができるので、該機構の付設によるコストアップを低減
することができるという優れた効果がある。
【0076】また特に、請求項4、5又は6の発明によ
れば、搬送経路に衝撃を付与し易い操作である装着操作
又は閉扉操作の検知結果に基づいて、画像形成物質や堆
積塊を攪拌して現像に使用するので、上記地汚れ、画像
品質の悪化、画像濃度の低下、及び、キャリア付着、の
発生をより確実に低減することができるという優れた効
果がある。
【0077】請求項7の発明によれば、給紙カセット等
の装着操作、メンテナンス用の開閉扉の閉扉操作などの
他、搬送経路を振動させるような突発的な現象が生じた
場合にも、最初の画像形成に先立って画像形成物質を攪
拌せしめるので、帯電不良の画像形成物質を現像に使用
することにより生ずる地汚れをより確実に低減すること
ができるという優れた効果がある。また、画像形成物質
の堆積塊を現像に使用することにより生ずる画像品質の
悪化をより確実に低減することができるという優れた効
果がある。また、キャリアと画像形成物質とを含有する
現像剤と、該現像剤の画像形成物質濃度を検知する該濃
度検知手段とを用いる場合であっても、該誤検知に起因
して生ずる画像濃度の低下やキャリア付着をより確実に
低減することができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る複写機の概略構成図。
【図2】同複写機の給紙カセットの着脱操作を説明する
斜視図。
【図3】同複写機のプロセスカートリッジを示す概略構
成図。
【図4】同プロセスカートリッジの剤収容部の要部を示
す斜視図。
【図5】同プロセスカートリッジのクリーニング部の回
収スクリューを示す斜視図。
【図6】同プロセスカートリッジを示す斜視図。
【図7】同複写機のドアの開閉機構を説明する斜視図。
【図8】同複写機の電気回路の一部を示すブロック図。
【図9】同複写機における制御部の制御の一部を示すフ
ローチャート。
【符号の説明】
1 制御部 2 ドライバ回路 3 現像クラッチ 100 スキャナ部 200 画像形成部 200A レーザ書き込みユニット 200B プロセスカートリッジ 200B−3 現像部 200B−1 剤担持部 209 現像スリーブ 210 現像ドクタ 200B−2 剤収容部 202 第1トナー受入口 203 第2トナー受入口 204 第1搬送スクリュー 205 第2搬送スクリュー 206 収容部ケーシング 206a 仕切り壁 207 トナー濃度センサ 200B−4 潜像形成部 201 感光体ドラム 211 帯電ローラ 212 除電ランプ 200B−5 クリーニング部 218 クリーニングブレード 219 回収スクリュー 200C 転写装置 200D 定着装置 216 加圧ローラ 217 加熱ローラ 200E 排紙装置 200F ドア 200G ドア 208 シール部材 213 トナーボトル 214、215 回動軸 220 分離爪 221 揺動部材 222 回収経路 223 感光体シャッタ 224、225 プッシュスイッチ 300 給紙部 301 給紙カセット 302 レジストローラ 303 紙搬送ローラ対 304 紙サイズ表示回転板 305 プッシュスイッチ 306 表示窓
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/14 G03G 21/00 372 (72)発明者 水石 治司 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 大堀 真由美 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 田中 勝 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 巽 謙三 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 山口 俊隆 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 善波 英樹 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 碓井 則之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H027 DA26 DA27 DA50 ED08 EF06 HB06 2H034 BA00 CA01 CB01 2H071 AA16 BA13 BA17 DA08 DA26 DA32 EA14 2H077 AA37 AB02 AB14 AC02 AC16 BA09 DA01 DA31 DB14 DB18 EA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】潜像担持体に潜像を担持する潜像担持工程
    と、該潜像に画像形成物質を付着させて該潜像を現像す
    る現像工程と、現像に使用される画像形成物質を攪拌す
    る攪拌工程と、該潜像担持体上に残留する画像形成物質
    を回収する回収工程と、回収された画像形成物質が搬送
    経路を経由して該現像工程に搬送される搬送工程と、該
    搬送経路に対する衝撃付与を伴う操作者の操作を検知す
    る操作検知工程とを有する画像形成方法において、該操
    作検知工程で該操作が検知された場合には、最初の画像
    形成に先立って該攪拌工程を実施することを特徴とする
    画像形成方法。
  2. 【請求項2】潜像を担持する潜像担持体と、該潜像に画
    像形成物質を付着させて該潜像を現像する現像装置と、
    該現像装置内の画像形成物質を攪拌する攪拌手段と、該
    攪拌手段の動作を制御する攪拌制御手段と、該潜像担持
    体上に残留する画像形成物質を回収する回収手段と、該
    回収手段により回収された画像形成物質を該現像装置に
    搬送するための搬送経路と、該搬送経路に対する衝撃付
    与を伴う操作者の操作を検知し得る操作検知手段とを備
    える画像形成装置において、該操作検知手段により該操
    作が検知された場合には、最初の画像形成動作に先立っ
    て該攪拌手段を作動させる制御を実施させるように、該
    攪拌制御手段を構成したことを特徴とする画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】請求項2の画像形成装置であって、上記搬
    送経路が内部の画像形成物質をその自重により上記現像
    装置に向けて落下させ得る方向に延在していることを特
    徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】画像形成装置本体又はこれに内蔵される装
    置に対して着脱可能に構成され、所定の機能を発揮する
    所定機能発揮手段を備える請求項2又は3の画像形成装
    置であって、上記操作検知手段として、該画像形成装置
    本体又は該装置に対する該所定機能発揮手段の装着操作
    を検知し得る装着操作検知手段を備え、該装着操作検知
    手段が上記操作として該装着操作を検知することを特徴
    とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】上記潜像担持体上の現像済みの像を直接あ
    るいは中間転写体を介して記録部材に転写する転写手段
    と、該転写手段に記録部材を供給する記録部材供給装置
    とを備える請求項4の画像形成装置であって、該記録部
    材供給装置を上記所定機能発揮手段として備え、上記装
    着操作検知手段が該記録部材供給装置に係る上記装着操
    作を検知することを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】画像形成装置本体に開閉可能に形成された
    開閉扉を備える請求項2又は3の画像形成装置であっ
    て、上記操作検知手段として、該開閉扉に係る閉扉操作
    を検知し得る閉扉操作検知手段を備え、該開閉操作検知
    手段が上記操作として該閉扉操作を検知することを特徴
    とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】潜像を担持する潜像担持体と、該潜像に画
    像形成物質を付着させて該潜像を現像する現像装置と、
    該現像装置内の画像形成物質を攪拌する攪拌手段と、該
    攪拌手段の動作を制御する攪拌制御手段と、該潜像担持
    体上に残留する画像形成物質を回収する回収手段と、該
    回収手段により回収された画像形成物質を該現像装置に
    搬送するための搬送経路とを備える画像形成装置におい
    て、該搬送経路の振動を検知する振動検知手段を設け、
    該振動検知手段により該振動が検知された場合には、最
    初の画像形成動作に先立って該攪拌手段を作動させる制
    御を実施させるように、該攪拌制御手段を構成したこと
    を特徴とする画像形成装置。
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