JP2023115928A - 画像形成装置 - Google Patents

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Nobuyasu Yamada
かおる 石倉
Kaoru Ishikura
友樹 南川
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Abstract

【課題】各カートリッジが有する記憶部の寿命を伸ばすことができる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、印刷処理の履歴に関する履歴情報が記録される記憶部を有し、現像剤が収容される複数のカートリッジと、複数のカートリッジそれぞれが有する記憶部への履歴情報の記録を制御する制御部と、を備え、制御部は、複数のカートリッジの中から選択した1つのカートリッジである代表カートリッジが有する記憶部に、複数のカートリッジそれぞれの履歴情報を記録する。【選択図】図6

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
画像形成装置には、現像剤を収容した複数のカートリッジがそれぞれ着脱可能に設けられている。特許文献1では、記憶部を有した複数のカートリッジが設けられた画像形成装置が開示されている。
特開2006-279236号公報
しかしながら、上述した特許文献1は、各カートリッジが有する記憶部への情報の書き込み回数を低減させて記憶部の寿命を伸ばすことができない。
本開示の目的は、各カートリッジが有する記憶部の寿命を伸ばすことができる画像形成装置を提供する。
本開示の一態様に係る画像形成装置は、印刷処理の履歴に関する履歴情報が記録される記憶部を有し、現像剤が収容される複数のカートリッジと、前記複数のカートリッジそれぞれが有する前記記憶部への前記履歴情報の記録を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記複数のカートリッジの中から選択した1つのカートリッジである代表カートリッジが有する前記記憶部に、前記複数のカートリッジそれぞれの前記履歴情報を記録する。
本開示によれば、画像形成装置は、カートリッジが有する記憶部の寿命を伸ばすことができるという効果を奏する。
本開示の実施形態に係る画像形成装置を正面側から見た内部構造を示す概略図である。 本開示の実施形態に係る画像形成装置が備えるカートリッジ収納部の外観構成を示す図である。 本開示の実施形態に係る画像形成装置において着脱可能に設けられるトナーカートリッジの外観構成を示す斜視図である。 本開示の実施形態に係る画像形成装置の要部構成を示すブロック図である。 図3に示すトナーカートリッジが有する不揮発性メモリに記憶される情報のデータ構造の一例を模式的に示す図である。 本開示の実施形態に係る画像形成装置で実施する記録処理に関する構成を示すブロック図である。 本開示の実施形態に係る画像形成装置で実施する各トナーカートリッジへの情報の記録処理の一例を示すフローチャートである。 本開示の実施形態に係る画像形成装置における再起動後の書き戻し処理の一例を示すフローチャートである。
本開示の実施形態及び変形例を、図面を参照しながら説明する。なお、以下ではすべての図を通じて同一または相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。また、以下に説明する実施形態及び変形例は、本開示の一例に過ぎず、本開示は、実施形態及び変形例に限定されない。この実施形態及び変形例以外であっても、本開示の技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(画像形成装置)
本開示の実施形態に係る画像形成装置100について図1を参照して説明する。図1は、本開示の実施形態に係る画像形成装置100を正面側から見た内部構造を示す概略図である。
画像形成装置100は、画像を形成するシート(用紙)に対して多色及び単色の画像を形成するカラー画像形成装置である。画像形成装置100は、画像読取装置90により読み取られた画像データ、または外部から受信した画像データに基づき、シートに画像を形成する。
図1に示されるように、画像形成装置100は、装置本体110および自動原稿処理装置120を備えてなる構成である。装置本体110は、露光ユニット1、現像器2、感光体ドラム3、クリーナユニット4、帯電器5、中間転写ベルトユニット6、定着ユニット7、給紙カセット81、および手差し給紙カセット82を備える。
装置本体110の上部には、透明ガラスからなる原稿載置台92が設けられ、原稿載置台92の上側には自動原稿処理装置120が取り付けられている。自動原稿処理装置120は、原稿載置台92の上に自動で原稿を搬送する。また自動原稿処理装置120は矢印R方向に回動することができるように構成されている。そして、原稿載置台92の上を開放することにより、原稿を原稿載置台92の上に載置させることができる。
画像形成装置100において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。従って、現像器2、感光体ドラム3、クリーナユニット4、及び帯電器5は、各色に応じた4種類の潜像を形成するようにそれぞれ設けられている。
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させる。帯電器5は、図1に示されるようなチャージャ型の他、接触型のローラ帯電器、またはブラシ型の帯電器などを用いることができる。
露光ユニット1は、レーザ出射部及び反射ミラー等を備えたレーザスキャニングユニット(LSU)として構成される。露光ユニット1は、レーザビームを走査するポリゴンミラーと、ポリゴンミラーによって反射されたレーザ光を感光体ドラム3に導くためのレンズまたはミラー等の光学部材とを備える。露光ユニット1は、帯電された感光体ドラム3を、画像データに応じて露光することにより、その表面に、画像データに応じた静電潜像を形成する。
現像器2は、感光体ドラム3上に形成された静電潜像を、トナー(現像剤)により顕像化するものである。現像器2は現像槽2aを含み、現像槽2aにはトナーが収容されている。現像器2は、この現像槽2aに収容されたトナーを感光体ドラム3に供給するように構成されている。また、各現像槽2aは、図示しないトナー供給パイプを介してトナーを収容する各トナーカートリッジ20(カートリッジ)に接続されている。トナーカートリッジ20は4色のトナーそれぞれに応じて設けられている。
つまり、第1トナーカートリッジ20Yは、イエロー(Y)のトナーを貯蔵する。第2トナーカートリッジ20Mは、マゼンタ(M)のトナーを貯蔵する。第3トナーカートリッジ20Cは、シアン(C)のトナーを貯蔵する。第4トナーカートリッジ20Kは、ブラック(K)のトナーを貯蔵する。
なお、特に区別して説明する必要がない場合、第1トナーカートリッジ20Y、第2トナーカートリッジ20M、第3トナーカートリッジ20C、および第4トナーカートリッジ20Kは、単にトナーカートリッジ20と称する。
トナーカートリッジ20は、図1に示されるように、現像器2の上方に設けられている。トナーカートリッジ20に貯蔵されているトナーは、トナー供給パイプを介して現像槽2aに供給される。トナーカートリッジ20の詳細については後述する。
クリーナユニット4は、現像・画像転写後における感光体ドラム3上の表面に残留したトナーを、除去および回収する。
感光体ドラム3の上方には、中間転写ベルトユニット6が配置されている。中間転写ベルトユニット6は、中間転写ベルト61、中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、複数の中間転写ローラ64、及び中間転写ベルトクリーニングユニット65を備えている。中間転写ローラ64は、Y,M,C,Kの各色に対応して4つ設けられている。
中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、及び4つの中間転写ローラ64は、中間転写ベルト61を張架して回転駆動させる。また各中間転写ローラ64は、感光体ドラム3のトナー像を、中間転写ベルト61上に転写するための転写バイアスを与える。
中間転写ベルト61は、各感光体ドラム3に接触するように設けられている。そして、感光体ドラム3に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト61に順次、重ねて転写することによって、中間転写ベルト61上にカラーのトナー像(多色トナー像)を形成する。中間転写ベルト61は、例えば、厚さ100μm~150μm程度のフィルムを用いて無端状に形成されている。
感光体ドラム3から中間転写ベルト61へのトナー像の転写は、中間転写ベルト61の裏側に接触している中間転写ローラ64によって行われる。中間転写ローラ64には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(-)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。中間転写ローラ64は、直径8~10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、その表面が導電性の弾性材(例えばEPDM,発泡ウレタン等)により覆われているローラである。この導電性の弾性材により、中間転写ベルト61に対して均一に高電圧を印加することができる。本実施形態では転写電極としてローラ形状を使用しているが、それ以外にブラシなども用いることができる。
各感光体ドラム3上で各色相に応じて顕像化された静電潜像は、中間転写ベルト61で積層され、シートと中間転写ベルト61との接触位置に配置された転写ローラ10によってシート上に転写される。
このとき、中間転写ベルト61と転写ローラ10とは、所定ニップで圧接されると共に、転写ローラ10にはトナーをシートに転写させるための電圧が印加される(トナーの帯電極性(-)とは逆極性(+)の高電圧)。さらに、転写ローラ10はニップを定常的に得るために、転写ローラ10もしくは中間転写ベルト駆動ローラ62の何れか一方を硬質材料(金属等)とし、他方を弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラ、または発泡性樹脂ローラ等々)とする。
また、上記のように、感光体ドラム3に接触することにより中間転写ベルト61に付着したトナー、もしくは転写ローラ10によってシート上に転写が行われず中間転写ベルト61上に残存したトナーは、次工程でトナーの混色を発生させる原因となるために、中間転写ベルトクリーニングユニット65によって除去及び回収される。
中間転写ベルトクリーニングユニット65は、中間転写ベルト61に接触する、例えばクリーニング部材としてクリーニングブレードを備える。なお、中間転写ベルト61においてクリーニングブレードと接触する面の反対側の面は、中間転写ベルト従動ローラ63によって支持されている。
給紙カセット81は、画像形成に使用するシートを蓄積しておくためのトレイであり、装置本体110の露光ユニット1の下側に設けられている。また、装置本体110の側面には手差し給紙カセット82が設けられている。画像形成装置100では、手差し給紙カセット82にもシートを手差しによりセットすることができる。
装置本体110には、さらに排紙トレイ91が設けられている。排紙トレイ91は、印刷済みのシートをフェイスダウンで集積する。
また装置本体110には、給紙カセット81及び手差し給紙カセット82のシートを、転写ローラ10および定着ユニット7を経由させて排紙トレイ91に送るためのシート搬送路Sが設けられている。給紙カセット81または手差し給紙カセット82から排紙トレイ91までのシート搬送路Sに沿って、ピックアップローラ11a,11b、複数の搬送ローラ12a~12d、レジストローラ13、転写ローラ10、及び定着ユニット7等が配されている。
搬送ローラ12a~12dは、シートの搬送を補助するための小型のローラであり、シート搬送路Sに沿って複数設けられている。ピックアップローラ11aは、給紙カセット81の端部近傍に備えられ、給紙カセット81からシートを1枚ずつピックアップしてシート搬送路Sに供給する。同様にピックアップローラ11bは、手差し給紙カセット82の端部近傍に備えられ、手差し給紙カセット82からシートを1枚ずつピックアップしてシート搬送路Sに供給する。
レジストローラ13は、シート搬送路Sにおいて搬送されているシートを一旦保持するものである。レジストローラ13は、中間転写ベルト61上のトナー像の先端とシートの先端とを合わせるタイミングでシートを転写ローラ10に搬送する。
定着ユニット7は、ヒートローラ71及び加圧ローラ72を備えており、ヒートローラ71及び加圧ローラ72は、シートを挟んで回転するようになっている。またヒートローラ71は、図示しない温度検出器からの信号に基づいて所定の定着温度となるように設定されている。そして、ヒートローラ71は、加圧ローラ72とともにトナーをシートに熱圧着する。これにより、定着ユニット7は、シートに転写された多色トナー像を溶融・混合・圧接し、シートに対して熱定着させることができる。なお、定着ユニット7には、ヒートローラ71を外部から加熱するための外部加熱ベルト73が設けられている。
上記した構成を有する画像形成装置100は、例えば、外部から画像データを取得すると、以下のようにして印刷処理を実行する。すなわち、画像形成装置100は、例えば、給紙カセット81に載置されたシートを、ピックアップローラ11aによって1枚ずつシート搬送路Sに導き、搬送ローラ12aによってレジストローラ13まで搬送する。そして、レジストローラ13によって、シートの先端と中間転写ベルト61上のトナー像の先端とが整合するタイミングで転写ローラ10にシートを搬送し、シート上にトナー像が転写される。その後、シートが定着ユニット7を通過することによってシート上にトナー像を熱定着させ、搬送ローラ12bを経て排紙トレイ91にシートを排出する。
(トナーカートリッジ)
図2から図4を参照して、トナーカートリッジ20について詳細に説明する。図2は本開示の実施形態に係る画像形成装置100が備えるカートリッジ収納部110bの外観構成を示す図である。図3は、本開示の実施形態に係る画像形成装置100において着脱可能に設けられるトナーカートリッジ20の外観構成を示す斜視図である。なお、図3では、トナーカートリッジ20が、カートリッジ収納部110b内に設けられた駆動ユニット30と接続された状態を示している。図4は、本開示の実施形態に係る画像形成装置100の要部構成を示すブロック図である。
図2に示されるように、装置本体110は、第1トナーカートリッジ20Y、第2トナーカートリッジ20M、第3トナーカートリッジ20C、第4トナーカートリッジ20Kのそれぞれに対応する、4つのカートリッジ収納部110bを有している。4つのカートリッジ収納部110bの各々には、対応するトナーカートリッジ20が着脱可能に設けられる。
また、画像形成装置100において、カートリッジ収納部110bに装着されたトナーカートリッジ20がカートリッジ収納部110bから不適切なタイミングで取り出されないようにロック機構111(規制部材)が設けられている。ロック機構111は、例えば、図2に示されるように、トナーカートリッジ20の前側の端部と当接し、トナーカートリッジ20がカートリッジ収納部110b内から取り出されることを防止する当接部材と、当接部材を制御部40(後述の図6参照)からの制御指示に応じて回転可能に支持する支持部とから構成される。
例えば、画像形成装置100では、装置本体110を正面から見たときの前側に、カートリッジ収納部110bの開口が設けられている。そして、トナーカートリッジ20を装置本体110に搭載する場合、ユーザは、カートリッジ収納部110bの開口にトナーカートリッジ20を挿入し、後側に向けて押し込む。また、トナーカートリッジ20を取り外す場合は、ユーザは、カートリッジ収納部110bに収納されているトナーカートリッジ20を前側に引き出し、カートリッジ収納部110bの開口から取り出す。
また、装置本体110は、その前側の面に開閉可能に設けられた蓋部110aを有する。蓋部110aは、装置本体110において閉じられた状態で4つのカートリッジ収納部110bの前側を覆うように設けられている。一方、図2に示されるように、装置本体110において蓋部110aが開けられた状態では、カートリッジ収納部110bおよびカートリッジ収納部110bに収納されたトナーカートリッジ20が外部に露出する。
図3に示されるように、トナーカートリッジ20は、容器本体21および容器本体21の後端部に設けられたカートリッジ側コネクタ22を含む。
容器本体21は、前後方向に延びる筒状の容器であり、その内部にトナーを貯蔵する。図示は省略するが、容器本体21の後端部には、トナーを排出するトナー排出口が形成されている。また、容器本体21の内部には、オーガースクリュ、および容器本体21内のトナーを撹拌する撹拌部材等が設けられている。
カートリッジ側コネクタ22は、装置本体110に設けられた装置本体側端子38を介して画像形成装置100の制御部40と電気的に接続するためのカートリッジ側端子22a(後述の図4参照)を有する。このカートリッジ側端子22aには、トナーカートリッジ20に設けられた不揮発性メモリ23(記憶部)が電気的に接続されている。不揮発性メモリ23は、例えば、EEPROM(登録商標)などが例示できる。
不揮発性メモリ23には、トナーカートリッジ20が適合する画像形成装置100の機種を表した機種情報、トナーカートリッジ20の識別情報、および印刷処理の実行履歴に関する履歴情報など、トナーカートリッジ20に関する情報であるトナーカートリッジ情報が記憶される。なお、印刷処理の履歴に関する履歴情報には、例えば、トナー補給動作を管理するための情報などが含まれる。トナー補給動作を管理するための情報には、トナーの残量等を管理するための情報、印刷枚数、および現像器2の総走行距離などの情報が含まれる。なお、トナーカートリッジ情報のうち、少なくとも機種情報および識別情報は、トナーカートリッジ20の製造時に予め不揮発性メモリ23に記憶される。
トナーカートリッジ20がカートリッジ収納部110bに収納されると、カートリッジ側コネクタ22は、装置本体110内に設けられた、図示しない本体側コネクタに接続される。カートリッジ側コネクタ22と本体側コネクタとが接続されることによって、不揮発性メモリ23と画像形成装置100の制御部40とが電気的に接続される。すなわち、画像形成装置100の制御部40が不揮発性メモリ23にアクセス可能な状態となる。
カートリッジ収納部110bの後側には、トナーカートリッジ20に貯蔵されたトナーを現像槽2aに供給するための駆動ユニット30が設けられている。駆動ユニット30は、トナーカートリッジ20がカートリッジ収納部110b内に装着された際に、トナーカートリッジ20と連結されるように構成されている。
駆動ユニット30は、トナー補給用モータ31および図示しない駆動伝達部材等を含む。トナー補給用モータ31は、汎用の回転モータであって、画像形成装置100の制御部40からの制御指示によって制御される。
駆動伝達部材は、トナー補給用モータ31の回転駆動力をトナーカートリッジ20の内部に設けられたオーガースクリュおよび撹拌部材に伝達する。トナーカートリッジ20と駆動ユニット30との連結に伴って、駆動伝達部材は、オーガースクリュおよび撹拌部材に連結されるように構成されている。
駆動伝達部材から伝達された回転駆動力によってオーガースクリュおよび撹拌部材が回転させられると、容器本体21内のトナーは、撹拌されながら後側に向かって搬送される。そして、トナーは、容器本体21の後側端部に設けられたトナー排出口から、トナー供給パイプを介して現像槽2aに供給される。
図4に示されるように、画像形成装置100は制御部40として機能するCPU35を含み、CPU35には、バス34を介して、RAM36、装置記憶部37(識別情報記憶部)、トナー補給用モータ31、および装置本体側端子38などが接続される。また、図示は省略するが、上述した画像形成装置100が備える各部もバス34を介してCPU35に接続される。
CPU35は、画像形成装置100の全体的な制御を司り、上述した画像形成装置100の各部の各種動作を統括的に制御する。RAM36は、CPU35のワーク領域およびバッファ領域として使用される。装置記憶部37は、例えばHDDであり、CPU35が画像形成装置100の各部の各種動作を制御するための制御プログラムなどを記憶する、主記憶装置である。また装置記憶部37には、後述するが、装置本体110に設けられた第1トナーカートリッジ20Y、第2トナーカートリッジ20M、第3トナーカートリッジ20C、および第4トナーカートリッジ20Kそれぞれから取得した識別情報のテーブル情報である識別情報テーブル49が記憶されている(後述の図6参照)。
ところで、画像形成装置100では、印刷処理を実行する際、第1トナーカートリッジ20Y、第2トナーカートリッジ20M、第3トナーカートリッジ20C、および第4トナーカートリッジ20Kそれぞれが備える不揮発性メモリ23(第1不揮発性メモリ23Y、第2不揮発性メモリ23M、第3不揮発性メモリ23C、および第4不揮発性メモリ23K)に、印刷処理の履歴に関する履歴情報が記録される。
なお、第1不揮発性メモリ23Y、第2不揮発性メモリ23M、第3不揮発性メモリ23C、および第4不揮発性メモリ23Kそれぞれを特に区別して説明する必要がない場合は、単に不揮発性メモリ23と称する場合がある。
ここで、実施形態に係る画像形成装置100では、第1トナーカートリッジ20Y、第2トナーカートリッジ20M、第3トナーカートリッジ20C、および第4トナーカートリッジ20Kそれぞれについて同じタイミングで記録される同じ種類の履歴情報は、印刷処理の実行時において第1不揮発性メモリ23Y、第2不揮発性メモリ23M、第3不揮発性メモリ23C、および第4不揮発性メモリ23Kのうちの1つの不揮発性メモリ23に集約して書き込まれるように構成されている。
つまり、実施形態に係る画像形成装置100は、印刷処理の実行時において第1トナーカートリッジ20Y~第4トナーカートリッジ20Kそれぞれの履歴情報を、1つのトナーカートリッジ20の不揮発性メモリ23に集約させて記録し、この記録された履歴情報を所定のタイミングで他のトナーカートリッジ20の不揮発性メモリ23に反映させる構成である。このため、印刷処理の実行時において第1トナーカートリッジ20Y~第4トナーカートリッジ20Kそれぞれの不揮発性メモリ23に、履歴情報を逐次、記録させる構成と比較して、不揮発性メモリ23に履歴情報を書き込む書き込み回数を全体的に低減させることができる。
つまり、第1トナーカートリッジ20Y~第4トナーカートリッジ20Kそれぞれの不揮発性メモリ23に、履歴情報を逐次、記録させる構成では、印刷されたシート枚数などの履歴情報をシートが1枚印刷されるごとに第1トナーカートリッジ20Y~第4トナーカートリッジ20Kそれぞれに記録させる必要がある。一方、画像形成装置100では、1つのトナーカートリッジ20に履歴情報を記録させておき、最終的に他のトナーカートリッジ20へこの記録された履歴情報を反映させるため、トナーカートリッジ20に設けられた不揮発性メモリ23への情報の書き込み回数を全体的に低減させることができる。したがって、不揮発性メモリ23の消耗を低減させることができる。さらにまた、画像形成装置100では、制御部40(CPU35)の処理負荷を低減させることができる。
なお、印刷処理の実行時に、第1不揮発性メモリ23Y、第2不揮発性メモリ23M、第3不揮発性メモリ23C、および第4不揮発性メモリ23Kそれぞれにおいて同じタイミングで記録される同じ種類の履歴情報を集約して、1つの不揮発性メモリに書き込むことを集約記録処理と称する。また、集約して1つの不揮発性メモリ23に書き込まれる履歴情報を集約情報と称する。集約情報としては、例えば、印刷処理されたシートの枚数、印刷処理により形成された画像の色(Y,M,C,K)ごとのピクセル数などが挙げられる。また、印刷処理の実行中に集約情報を記録させるトナーカートリッジ20を代表カートリッジと称する。
また、第1不揮発性メモリ23Y、第2不揮発性メモリ23M、第3不揮発性メモリ23C、および第4不揮発性メモリ23Kのうちの1つに集約して書き込まれた集約情報は、印刷処理における所定のタイミングで、この集約情報が書き込まれていない他の不揮発性メモリ23にそれぞれ書き込まれるように構成されている。なお、集約情報が書き込まれていない不揮発性メモリ23に集約情報を書き込む処理を書き戻し処理と称する。また、書き戻し処理において、集約情報が記録される、代表カートリッジ以外の他のトナーカートリッジ20を、記録対象カートリッジと称する。
なお、書き戻し処理では、各記録対象カートリッジの不揮発性メモリ23に、集約情報がそのまま書き込まれる構成であってもよい。あるいは、集約情報のうち各記録対象カートリッジに関する情報のみが書き込まれる構成であってもよい。
次に、図5を参照して不揮発性メモリ23に記録される情報のデータ構造および不揮発性メモリ23に記憶される情報について説明する。図5は、図3に示すトナーカートリッジ20が有する不揮発性メモリ23に記憶される情報のデータ構造の一例を模式的に示す図である。図5では、第1不揮発性メモリ23Yを例に挙げて説明する。また、印刷処理の実行時に第1不揮発性メモリ23Yに書き込まれる集約情報として、印刷枚数を例に挙げて説明する。
図5に示されるように、第1不揮発性メモリ23Yには、第1トナーカートリッジ20Yに固有の情報として、第1トナーカートリッジ20Yの識別番号が予め記憶されている。また、第1不揮発性メモリ23Yは、集約情報については、第1トナーカートリッジ20Y、第2トナーカートリッジ20M、第3トナーカートリッジ20C、および第4トナーカートリッジ20Kそれぞれの履歴情報が個別に記憶できるように構成されている。
図5に示す例では、第1トナーカートリッジ20Y、第2トナーカートリッジ20M、および第4トナーカートリッジ20Kについては印刷枚数が20枚となっているが、第3トナーカートリッジ20Cについては印刷枚数が30枚となっている。第1不揮発性メモリ23Yで集約して記録されている印刷枚数の履歴情報は各トナーカートリッジ20が画像形成装置100に装着されてから印刷された枚数であり、第1トナーカートリッジ20Y、第2トナーカートリッジ20M、および第4トナーカートリッジ20Kと、第3トナーカートリッジ20Cとでは装着されたタイミングが異なっているため印刷枚数が異なることとなる。
なお、第2不揮発性メモリ23M、第3不揮発性メモリ23C、および第4不揮発性メモリ23Kそれぞれについても、第1不揮発性メモリ23Yと同様に、識別番号を記憶するとともに、第1トナーカートリッジ20Y~第4トナーカートリッジ20Kそれぞれの履歴情報を個別に管理できる構成となっている。
ただし、印刷枚数の増加数は、第1トナーカートリッジ20Y~第4トナーカートリッジ20Kで共通して変化する情報である。集約情報が印刷枚数などのように全てのトナーカートリッジ20で共通して変化する情報の場合は、不揮発性メモリ23は第1トナーカートリッジ20Y~第4トナーカートリッジ20Kそれぞれに関する印刷枚数を個別に管理する必要はない。つまり、全てのトナーカートリッジ20で共通して変化する情報については、印刷処理の実行期間中の増加分を例えば、第1トナーカートリッジ20Yだけについて記録し、書き戻し処理において、この記録された増加分を他のトナーカートリッジ20の履歴情報に反映させる構成であってもよい。
(記録処理)
次に、図6を参照して、トナーカートリッジ20への情報の記録処理に係る構成について説明する。図6は、本開示の実施形態に係る画像形成装置100で実施する記録処理に関する構成を示すブロック図である。
図6に示すように、画像形成装置100は、装置本体110と装置本体110に設けられた第1トナーカートリッジ20Y、第2トナーカートリッジ20M、第3トナーカートリッジ20C、および第4トナーカートリッジ20Kを備える。また、装置本体110は、上記した制御部40、装置記憶部37、およびロック機構111に加えて、計測部47を有する。計測部47は、制御部40の処理負荷を逐次計測する。
また、図6に示すように制御部40は、機能ブロックとして、取得部41、集約記録処理判定部42、情報集約先決定部43、書き込み処理部44、書き戻し判定部45、およびロック指示部46を含む。これら制御部40が含む各機能ブロックは、CPU35が装置記憶部37に記憶されているプログラムをRAM36に読み出し実行することで実現できる。
取得部41は、画像形成装置100において装着されている各トナーカートリッジ20の不揮発性メモリ23にアクセスし、トナーカートリッジ情報をそれぞれ取得する。
集約記録処理判定部42は、印刷処理の実行時に計測部47によって計測された制御部40の処理負荷の大きさに応じて集約記録処理を実施するか否か判定する。さらに、集約記録処理判定部42は、トナーカートリッジ情報に基づき各トナーカートリッジ20について集約記録処理を実施するか否か判定する。そして、集約記録処理判定部42は、画像形成装置100に装着されているトナーカートリッジ20の中から集約記録処理の対象となるトナーカートリッジ20を選択する。
情報集約先決定部43は、集約記録処理判定部42によって選択された集約記録処理の対象となるトナーカートリッジ20の中から、履歴情報の集約先となるトナーカートリッジ20(代表カートリッジ)を決定する。
書き込み処理部44は、トナーカートリッジ20が保持する不揮発性メモリ23に情報を書き込む。書き込み処理部44は、例えば、印刷処理の実行時に、情報集約先決定部43によって決定された代表カートリッジの不揮発性メモリ23に集約情報を記録する。また、書き戻し処理の実行時に、代表カートリッジの不揮発性メモリ23に記録された集約情報を、代表カートリッジ以外の他のトナーカートリッジ20(記録対象カートリッジ)の不揮発性メモリ23に記録する。
書き戻し判定部45は、書き戻し処理の実行の有無を判定する。
次に、図7を参照して、各トナーカートリッジ20への履歴情報の記録処理について説明する。図7は本開示の実施形態に係る画像形成装置100で実施する各トナーカートリッジ20への情報の記録処理の一例を示すフローチャートである。
まず、画像形成装置100では、計測部47が制御部40の処理負荷を計測する(ステップS11)。そして、集約記録処理判定部42は、計測部47による計測結果に基づき、集約記録処理を実行するか否か判定する(ステップS12)。つまり、集約記録処理判定部42は、計測部47の計測結果に基づき、制御部40の処理負荷が所定値以上となるか否か確認する。ここで、所定値とは、例えば、印刷処理を実行する前の制御部40の負荷が、制御部40で実行可能な最大負荷の50パーセントとなる値とすることができる。
制御部40の処理負荷が所定値以上となる場合は、集約記録処理判定部42は集約記録処理を実行すると判定する(ステップS12において「Yes」)。逆に、制御部40の処理負荷が所定値より小さい場合は、ステップS20に進み、各トナーカートリッジ20が有する不揮発性メモリ23に履歴情報をそれぞれ記録する。
つまり、画像形成装置100では、制御部40の処理負荷が小さい場合は、不揮発性メモリ23に記録する履歴情報の損失防止を優先させて各トナーカートリッジ20の不揮発性メモリ23にそれぞれ履歴情報を個別に記録させるように構成されている。一方、制御部40の処理負荷が大きい場合は、履歴情報の不揮発性メモリ23への記録処理に係る処理負荷を低減させるために集約記録処理を実行させるように構成されている。
集約記録処理判定部42が、集約記録処理を実行すると判定した場合、取得部41が、画像形成装置100に装着されているトナーカートリッジ20それぞれの不揮発性メモリ23から、トナーカートリッジ情報を取得する(ステップS13)。
そして、集約記録処理判定部42は、取得部41で取得したトナーカートリッジ情報に基づき、画像形成装置100に装着されているトナーカートリッジ20それぞれについて集約記録処理を実行する対象となるか否か判定する(ステップS14)。
例えば、集約記録処理判定部42は、第1トナーカートリッジ20Y、第2トナーカートリッジ20M、第3トナーカートリッジ20C、および第4トナーカートリッジ20Kそれぞれについて、トナーカートリッジ情報に基づきトナー残量を確認する。そして、集約記録処理判定部42は、トナー残量が少なく印刷処理の実行中に交換が必要となるトナーカートリッジ20がある場合は、そのトナーカートリッジ20については集約記録処理を実行する対象としないと判定する。さらにまた、集約記録処理判定部42は、トナーカートリッジ情報に基づき、トナーカートリッジ20が予め、集約記録処理を実行しないように設定されているか否か確認する。そして、集約記録処理判定部42は、集約記録処理を実行しないように設定されているトナーカートリッジ20については集約記録処理を実行する対象としないと判定する(ステップS14において「No」)。
ステップS14において「No」の場合、集約記録処理を実行しないと判定されたトナーカートリッジ20については、印刷処理の実行時において、書き込み処理部44が個別に不揮発性メモリ23に履歴情報を記録する(ステップS20)。
逆に、集約記録処理判定部42は、印刷処理の実行中に交換の必要がなく、かつ予め集約記録処理を実行しないように設定されていないトナーカートリッジ20に対して、集約記録処理を実行する対象であると判定する(ステップS14において「Yes」)。
そして、ステップS14において「Yes」の場合、集約記録処理判定部42は、画像形成装置100に装着されているトナーカートリッジ20の中から集約記録処理の対象となるトナーカートリッジ20を選択する(ステップS15)。
次に、情報集約先決定部43が、集約記録処理判定部42によって選択されたトナーカートリッジ20の中から、印刷処理の実行中に集約情報を記録させる代表カートリッジを決定する(ステップS16)。
情報集約先決定部43は、集約記録処理判定部42によって選択されたトナーカートリッジ20のうち、情報の書き込み回数が少なく不揮発性メモリ23の寿命が長いトナーカートリッジ20を、代表カートリッジに決定する。例えば、不揮発性メモリ23の寿命は、各トナーカートリッジ20に収容されたトナーの残量に関連するものとみなすことができる。そこで、情報集約先決定部43は、取得部41によって取得されたトナーカートリッジ情報に基づき、トナー残量が最も大きいトナーカートリッジ20を、代表カートリッジに決定する構成であってもよい。
そして、1枚目のシートに対して印刷処理が実施されると、書き込み処理部44が、情報集約先決定部43によって決定された代表カートリッジの不揮発性メモリ23に集約情報を記録する(ステップS17)。
次に、書き戻し判定部45が、代表カートリッジに記録された集約情報を、各記録対象カートリッジの不揮発性メモリ23それぞれに対して書き戻すように、書き戻し処理を実行するか否か判定する(ステップS18)。
すなわち、書き戻し判定部45は、印刷処理における所定の処理が終了したか否か判定する。ここで、印刷処理における所定の処理とは印刷ジョブに対する印刷処理とすることができる。なお、印刷処理における所定の処理は、上記した印刷ジョブに対する印刷処理に限定されるものではない。例えば、印刷ジョブのうちの所定枚数の印刷処理としてもよい。
そして、印刷処理における所定の処理が終了している場合、書き戻し判定部45は書き戻し処理を実行すると判定する(ステップS18において「Yes」)。そして、書き戻し判定部45が書き戻し処理を実行すると判定した場合、書き込み処理部44は、各記録対象カートリッジの不揮発性メモリ23それぞれに対して、書き戻し処理を実行する(ステップS19)。
一方、印刷処理における所定の処理が終了していない場合(ステップS18において「No」)、ステップS11に戻って計測部47が制御部40の処理負荷を計測する。そして、計測部47による計測結果に基づき、集約記録処理判定部42が集約記録処理を実行するか否か判定する(ステップS12)。そして、集約記録処理判定部42が集約記録処理を実行すると判定した場合(ステップS12において「Yes」)、取得部41が、各トナーカートリッジ20の不揮発性メモリ23それぞれから、トナーカートリッジ情報を取得する(ステップS13)。そして、この取得部41により取得されたトナーカートリッジ情報に基づき、集約記録処理判定部42が、装置本体110に装着されている第1トナーカートリッジ20Y~第4トナーカートリッジ20Kについて集約記録処理の対象となるか否か判定し、集約記録処理の対象となるトナーカートリッジ20を選択する(ステップS15)。
そして、集約記録処理の対象として選択されたトナーカートリッジ20の中から、情報集約先決定部43が代表カートリッジを決定する(ステップS16)。
ここで、画像形成装置100では、印刷処理において、代表カートリッジの不揮発性メモリ23に履歴情報を記録させる回数が所定回に達するごとに、代表カートリッジとなるトナーカートリッジ20が変更されるように構成されている。
例えば、印刷枚数が100枚の印刷ジョブにおいて、印刷枚数が20枚に到達するごとに代表カートリッジを変更させるように画像形成装置100が設定されている場合、情報集約先決定部43は、印刷枚数が20枚に達すると、印刷処理の実行中において集約情報の書き込み回数が小さいトナーカートリッジ20の中から新たな代表カートリッジを決定する。これ以降のステップS17~ステップS19までの処理は、すでに説明したため省略する。
ところで、画像形成装置100では、ステップS18における、書き戻し処理の実行の有無の判定は、印刷処理における所定処理が終了しているか否かの判定に基づいて行う構成であった。しかしながら、この判定基準は印刷処理における所定処理が終了しているか否かに限定されるものではない。
制御部40の処理負荷が印刷処理の実行時よりも軽減されたか否かに応じて、書き戻し処理の実行の有無を判定する構成としてもよい。ここで制御部40の処理負荷が軽減された場合としては、例えば、画像形成装置100において、紙詰まりなどに起因して印刷処理が中断された場合が挙げられる。このように印刷処理が中断されたため、制御部40の処理負荷が軽減された場合、書き戻し判定部45は、書き戻し処理を実行するように判定してもよい。
あるいは、計測部47による計測結果に基づき、印刷処理中において制御部40の処理負荷が所定の値よりも小さくなったと判定した場合、書き戻し判定部45は、書き戻し処理を実行するように判定してもよい。
制御部40の処理負荷が印刷処理の実行時よりも軽減されたか否かに応じて、書き戻し処理の実行の有無を判定する構成の場合、書き戻し処理によって制御部40の処理負荷が過度に増大することを防ぐことができる。
また、画像形成装置100は、ステップS19における書き戻し処理の実行中には、制御部40は、画像形成装置100の電源がOFFにならないように制御する構成となっている。このため、書き込み処理部44が記録対象カートリッジの不揮発性メモリ23に、代表カートリッジの不揮発性メモリ23に記録された集約情報を書き込んでいる最中に電源がOFFとなり集約情報が失われることを防ぐことができる。
さらにまた、画像形成装置100は、書き戻し処理の実行中は、新たな印刷処理の実行を受け付けないように構成されている。このため、書き込み処理部44が記録対象カートリッジの不揮発性メモリ23に、代表カートリッジの不揮発性メモリ23に記録された集約情報を書き込んでいる最中に、新たな集約情報が追加され、集約情報が部分的に最新の状態に更新されるなど不適切な情報となることを防ぐことができる。
さらにまた、画像形成装置100では、書き戻し処理の実行中は、装置本体110に装着されている第1トナーカートリッジ20Y~第4トナーカートリッジ20Kそれぞれが、カートリッジ収納部110bから取り出されないように、制御部40がロック機構111を制御するように構成されていてもよい。このように構成されている場合、書き戻し処理の実行中に、カートリッジ収納部110bからトナーカートリッジ20が取り出されることを防ぐことができる。
ところで、画像形成装置100において、代表カートリッジの不揮発性メモリ23に記録された集約情報を、記録対象カートリッジの不揮発性メモリ23に記録する前に、停電等により、画像形成装置100の電源の供給が停止される場合がある。このような場合、画像形成装置100は、再起動をする際に、図8に示す処理を実施するように構成されていてもよい。図8は、本開示の実施形態に係る画像形成装置100における再起動後の書き戻し処理の一例を示すフローチャートである。
まず、再起動後において取得部41は、カートリッジ収納部110bに装着されているトナーカートリッジ20の不揮発性メモリ23から識別情報を取得する(ステップS31)。そして、書き込み処理部44は、取得部41によって再起動後に取得された識別情報と、装置記憶部37に予め記憶されている識別情報テーブル49とに基づき、記録対象カートリッジについて、再起動の前後で識別情報が一致するか否か判定する(ステップS32)。
書き込み処理部44がステップS32において「Yes」と判定した場合、記録対象カートリッジに対する書き込み処理を実施する(ステップS33)。一方、書き込み処理部44がステップS32において「No」と判定した場合、書き込み処理を終了させる。
このように、画像形成装置100では、書き込み処理を実施する前に再起動する必要が生じた場合、この再起動の前後でカートリッジ収納部110bに装着されているトナーカートリッジ20が一致するか確認することができる。このため、電源の供給の停止時に、カートリッジ収納部110bに装着されているトナーカートリッジ20が別のトナーカートリッジ20と交換された場合、交換後のトナーカートリッジ20の不揮発性メモリ23に、交換前のトナーカートリッジ20に関する履歴情報を書き込むことを防ぐことができる。
なお、実施形態に係る画像形成装置100は、上記した記録処理を、印刷処理の実行時に実施する構成であった。しかしながら、この記録処理の実施タイミングは印刷処理の実行時に限定されるものではない。
20 トナーカートリッジ
20C 第3トナーカートリッジ
20K 第4トナーカートリッジ
20M 第2トナーカートリッジ
20Y 第1トナーカートリッジ
21 容器本体
23 不揮発性メモリ
23C 第3不揮発性メモリ
23K 第4不揮発性メモリ
23M 第2不揮発性メモリ
23Y 第1不揮発性メモリ
35 CPU
37 装置記憶部
40 制御部
41 取得部
42 集約記録処理判定部
43 情報集約先決定部
44 処理部
45 判定部
46 ロック指示部
47 計測部
49 識別情報テーブル
100 画像形成装置
110 装置本体
110b カートリッジ収納部
111 ロック機構

Claims (11)

  1. 印刷処理の履歴に関する履歴情報が記録される記憶部を有し、現像剤が収容される複数のカートリッジと、
    前記複数のカートリッジそれぞれが有する前記記憶部への前記履歴情報の記録を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記複数のカートリッジの中から選択した1つのカートリッジである代表カートリッジが有する前記記憶部に、前記複数のカートリッジそれぞれの前記履歴情報を記録する、画像形成装置。
  2. 前記制御部は、
    前記代表カートリッジの前記記憶部に前記履歴情報を記録させる回数が所定回に達するごとに、前記代表カートリッジとして選択される前記カートリッジを変更する、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記履歴情報は、同じタイミングで前記複数のカートリッジそれぞれの前記記憶部に記録すべき情報である、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記複数のカートリッジのうち、前記履歴情報の書き込み回数が少ないカートリッジを前記代表カートリッジとして選択する、請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記複数のカートリッジそれぞれが有する前記記憶部のデータ構造は、前記複数のカートリッジそれぞれの前記履歴情報を個別に記録できる構造となっている請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記印刷処理における所定処理の終了時、または前記制御部の処理負荷が前記印刷処理の実行時よりも軽減した時に、前記制御部は、前記代表カートリッジの前記記憶部に記録された前記履歴情報を、前記複数のカートリッジのうち前記代表カートリッジを除くカートリッジである、記録対象カートリッジの記憶部に記録する請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記履歴情報を、前記記録対象カートリッジの前記記憶部に記録している間は、前記画像形成装置の電源がOFFとならないように制御する請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、前記履歴情報を、前記記録対象カートリッジの前記記憶部に記録している間は、新たな印刷処理の実行を受け付けないように制御する請求項6に記載の画像形成装置。
  9. 前記複数のカートリッジは前記画像形成装置において着脱可能に設けられており、
    前記画像形成装置に装着された前記複数のカートリッジの取り出しを規制する規制部材を備え、
    前記制御部は、前記履歴情報を、前記記録対象カートリッジの前記記憶部に記録している間は、前記画像形成装置から前記複数のカートリッジそれぞれが取り出されないよう、規制するように前記規制部材を制御する請求項6に記載の画像形成装置。
  10. 前記複数のカートリッジそれぞれの識別情報を記憶する識別情報記憶部を備え、
    前記制御部は、前記履歴情報を、前記記録対象カートリッジの記憶部に記録する前に、前記画像形成装置が再起動された場合、前記記録対象カートリッジから前記記録対象カートリッジの識別情報を取得し、取得した識別情報と前記識別情報記憶部に記憶されている識別情報とが一致するとき、前記履歴情報を前記記録対象カートリッジに記録する請求項6から9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記印刷処理の実行時おける前記制御部の処理負荷を計測する計測部を備え、
    前記制御部は、前記計測部による計測結果に基づき、前記制御部の処理負荷が所定値以上となると判定した場合、前記代表カートリッジが有する前記記憶部に、前記複数のカートリッジそれぞれの前記履歴情報を記録する、請求項1から10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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