JP3856662B2 - 光接続構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は光接続構造に関し、特に光導波路と光ファイバとをその端面を突き合わせ接触させて接続する光接続構造に属する。
【0002】
【従来の技術】
シリコンウェハなどの基板に形成された光導波路に、光ファイバを接続する場合、この光ファイバを保持、固定するために、上記基板と同程度の大きさの基板を使い、これら基板を互いに位置決めして固定する構造のものが多く用いられるようになってきた。
このような光接続構造の、従来の第1の例を図3(a),(b)に示す。
【0003】
この光接続構造の第1の例は、光導波路基板100、光ファイバ側基板200x、基板間位置決めガイドピン300、光ファイバ400、及び基板・ファイバ固定具500xを含んで構成され、これらの詳細は次のとおりである。
なお、これらの組立て体は、保持具600に保持される。
まず、光導波路基板100は、予め定められた形状(例えば直方体)及び寸法を有する、シリコンウェハなどの基板110に、光導波路120が、基板110の1つの端面(側面)に光接続端面が露出するように基板上面側に形成され、ガイドピン用V溝130が、この光導波路120の両側に配置されて、この基板110の1つの端面からつながってこの1つの端面と直交する方向に延びて、その断面が、基板上面側に開口するV字状に形成されて成る、構造となっている。
【0004】
また、光ファイバ側基板200xは、光導波路基板100と同程度の寸法、形状を有する基板210xに、ガイドピン用V溝220xが、基板210xの1つの端面からつながって、光導波路基板100の、ガイドピン用V溝130の延長方向に延びて、このガイドピン用V溝130を延長した形状、寸法で基板上面側に開口して形成され、光ファイバ用V溝230xが、基板210xの1つの端面からつながって光導波路基板100の、光導波路120の延長方向に延び、その断面が、基板上面側に開口するV字状に形成されて成る、構造となっている。
【0005】
そして、これら光導波路基板100及び光ファイバ側基板200xの1つの端面を互いに突き合わせ接触させ、その光導波路120及び光ファイバ用V溝230xの両側に配置されて互いに一連のV溝を形成する、ガイドピン用V溝130,220xに、基板間位置決めガイドピン300がはめ込まれて、光導波路基板100と光ファイバ側基板200xとの間を位置決めする。
また、光ファイバ側基板200xの光ファイバ用V溝230xには、光ファイバ400がはめ込まれて、その端面を光導波路120の端面に突き合わせ接触させる。
【0006】
このように配置されたその一方の端から、基板・ファイバ固定具500xを挿入してこれら組立て体の外側を覆い、基板間固定部510xで光導波路基板100と光ファイバ側基板200xとの間を位置決め、固定して保持し、また、光ファイバ固定部520xで光ファイバ400を光ファイバ用V溝230xに押し付け、固定する。
【0007】
この第1の例における、光導波路基板100のガイドピン用V溝130、光ファイバ側基板200xのガイドピン用V溝220x及び光ファイバ用V溝230xは、エッチング処理等により形成され、光ファイバ用V溝230xは、基板間位置決めガイドピン300に比べてその直径が極めて小さい光ファイバ400を保持するため、ガイドピン用V溝120,220xに比べてその大きさ(幅及び深さ)が大幅に小さくなっている。そして、これらV溝が設計値どおり形成されるかどうか、また形成されたかどうかは、これらV溝の両エッジ間の寸法等を測定して確認される。
【0008】
図4(a),(b)は従来の光接続構造の第2の例を示す分解斜視図、並びに主要部の平面図及び側面図である。
この第2の例では、基板部分が、2枚の光導波路基板100a,100b、及び2枚の光ファイバ側基板200y,200zの計4枚で構成され、これら4枚の基板が、そのガイドピン用V溝(130a,220y等)にはめ込まれた1対の基板間位置決めガイドピン300aにより、位置決めされる構造となっている。
【0009】
また、光導波路基板100a,100bにはU字状の光導波路(120a等)が形成されてこれら光導波路間で光信号の分岐、切換えが行われ、光導波路基板100aと光ファイバ側基板200yとの間、及び光導波路基板100bと光ファイバ側基板200zとの間で、第1の例と同様の、光導波路・光ファイバ間での光信号の授受が行われるようになっていて、光ファイバ400がはめ込まれる光ファイバ用V溝(230y等)は、基板間位置決めガイドピン300aがはめ込まれるガイドピン用V溝に比べて、大幅に小さくなっている。
また、4枚の基板及び光ファイバ400を保持固定する基板・ファイバ固定具500yは、これら4枚の基板及び光ファイバ400の配置に合わせて形成されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の光接続構造は、光導波路基板(100,100a,100b)に形成された光導波路(120,120a等)と、光ファイバ側基板(200x,200y,200z)の光ファイバ用V溝(230x,230y等)にはめ込まれた光ファイバ400とが、その端面を突き合わせて接触、接続するように、これら基板には、基板間位置決めガイドピン(300,300a)がはめ込まれるガイドピン用V溝(130,130a,220x,220y等)が形成されており、また、光ファイバ側基板(200x,200y等)には、光ファイバ400がはめ込まれる光ファイバ用V溝(230x,230y等)が形成された構造となっていて、光ファイバ用V溝とガイドピン用V溝とは、その大きさが大幅に異なるため、これらV溝をエッチング形成する際、エッチング液から基板をこまめに出し入れしてその寸法を測定しながらコントロールして形成する必要があり、エッチングプロセスが煩雑化するという問題点があり、また、大きさが大幅に異なるこれらV溝の寸法を測定する際に、測定装置の拡大率及び焦点位置を変える必要があるために、測定方法が煩雑になる上、焦点位置変更により高精度測定が困難になる、という問題点があった。
【0011】
本発明の目的は、上記従来技術の問題点に鑑みて、エッチングプロセスを簡素化すると共に、V溝の測定方法を簡素化してその高精度測定が容易となる光接続構造を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の構成は、光導波路と光ファイバとを、それぞれの端面を互いに突き合わせて接触、接続し、これらの間で光信号の授受を可能とする光接続構造であって、次の各構成を有することを特徴とする。
(イ)予め定められた形状及び寸法を有する第1の基板に、光導波路が、前記第1の基板の1つの端面にその光接続端面を露出させるように形成され、ガイドピン用V溝が、前記第1の基板の1つの端面からつながってこの1つの端面と交差する方向に延び、その断面が、前記第1の基板の上面側に開口するV字状に形成されて成る、光導波路基板
(ロ)予め定められた形状及び寸法を有し、前記第1の基板の1つの端面と突き合わせ接触する1つの端面を含む第2の基板に、ガイドピン用V溝が、前記第2の基板の1つの端面からつながって前記光導波路基板のガイドピン用V溝の延長方向に延び、その断面が、この光導波路基板のガイドピン用V溝をそのまま延長したような形状、寸法で、前記第2の基板の上面側に開口するV字状に形成され、光ファイバ用V溝が、前記第2の基板の1つの端面からつながって前記光導波路基板の光導波路延長方向に延び、前記第2の基板の上面側に開口するV字状に、前記第2の基板に形成されたガイドピン用V溝と同程度の寸法で形成されて成る、光ファイバ側基板
(ハ)それぞれの1つの端面を互いに突き合わせ接触する前記光導波路基板及び光ファイバ側基板の、ガイドピン用V溝にはめ込まれて、これら光導波路基板及び光ファイバ側基板間を位置決めする基板間位置決めガイドピン
(ニ)前記光ファイバ側基板の光ファイバ用V溝を通るように保持される光ファイバ
(ホ)前記光ファイバを中心軸孔に挿入させてこれを保持し、その光接続端面が前記光導波路基板の光導波路の光接続端面と突き合わせ接触するように、前記光ファイバ側基板の光ファイバ用V溝に位置決め保持される円筒状のフェルール
(ヘ)前記基板間位置決めガイドピンを前記光導波路基板と前記光ファイバ側基板のガイドピン用V溝へ押圧固定するとともに、前記フェルールを前記光ファイバ側基板の光ファイバ用V溝に押圧固定する光ファイバ固定部が一体形成された基板・ファイバ固定具
(ト)前記基板・ファイバ固定具で位置決め保持固定された組立て体を、その光接触端面が互いに突き合わせ接触するように保持固定する保持具
【0013】
本発明の第2の構成は、光導波路と光ファイバとを、それぞれの端面を互いに突き合わせて接触、接続し、これらの間で光信号の授受を可能とする光接続構造であって、次の各構成を有することを特徴とする。
(イ)予め定められた形状及び寸法を有する第1の基板に、光導波路が、前記第1の基板の1つの端面にその光接続端面を露出させるように形成され、ガイドピン用V溝が、前記第1の基板の1つの端面からつながってこの1つの端面と交差する方向に延び、その断面が、前記第1の基板の上面側に開口するV字状に形成されて成る、光導波路基板
(ロ)予め定められた形状及び寸法を有し、前記第1の基板の1つの端面と突き合わせ接触する1つの端面を含む第2の基板に、ガイドピン用V溝が、前記第2の基板の1つの端面からつながって前記光導波路基板のガイドピン用V溝の延長方向に延び、その断面が、この光導波路基板のガイドピン用V溝をそのまま延長したような形状、寸法で、前記第2の基板の上面側に開口するV字状に形成され、光ファイバ用V溝が、前記第2の基板の1つの端面からつながって前記光導波路基板の光導波路延長方向に延び、前記第2の基板の上面側に開口するV字状に、前記第2の基板に形成されたガイドピン用V溝と同程度の寸法で形成されて成る、光ファイバ側基板
(ハ)それぞれの1つの端面を互いに突き合わせ接触する前記光導波路基板及び光ファイバ側基板の、ガイドピン用V溝にはめ込まれて、これら光導波路基板及び光ファイバ側基板間を位置決めする基板間位置決めガイドピン
(ニ)前記光ファイバ側基板の光ファイバ用V溝を通るように保持される光ファイバ
(ホ)円柱体であって、光ファイバ用V溝に嵌め込まれてその中心軸より高い部分の外周表面と光ファイバ用V溝の両壁面とで形成される円柱体両側の2本の溝それぞれに光ファイバをその光接続端面が前記光導波路基板の光導波路の光接続端面と突き合わせ接触するように位置決め保持する光ファイバガイドピン
(ヘ)前記基板間位置決めガイドピンを前記光導波路基板と前記光ファイバ側基板のガイドピン用V溝へ押圧固定するとともに、前記光ファイバガイドピンの両側の溝に保持された2本の光ファイバを押圧固定する光ファイバ固定部が一体形成された基板・ファイバ固定具
(ト)前記基板・ファイバ固定具で位置決め保持固定された組立て体を、その光接触端面が互いに突き合わせ接触するように保持固定する保持具
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態は、光導波路と光ファイバとを、それぞれの端面を互いに突き合わせ接触させて接続し、光信号を伝達する光接続構造であって、光導波路基板、光ファイバ側基板、基板間位置決めガイドピン、光ファイバ、フェルール又は光ファイバガイドピン等の光ファイバ位置決め手段、及び基板相互間固定手段と光ファイバ固定手段とを備えて一体形成された基板・ファイバ固定具、並びに保持具を含んで構成され、これらの詳細は次のとおりである。
【0015】
まず、光導波路基板は、予め定められた形状及び寸法を有する第1の基板に、光導波路が、上記第1の基板の1つの端面にその光接続端面を露出させるように形成され、ガイドピン用V溝が、上記第1の基板の1つの端面からつながってこの1つの端面と交差する方向に延び、その断面が、上記第1の基板の上面側に開口するV字状に形成されて成る、構成、構造となっている。
【0016】
次に、光ファイバ側基板は、予め定められた形状及び寸法を有し、上記第1の基板の1つの端面と突き合わせ接触する1つの端面を含む第2の基板に、ガイドピン用V溝が、上記第2の基板の1つの端面からつながって上記光導波路基板のガイドピン用V溝の延長方向に延び、その断面が、この光導波路基板のガイドピン用V溝をそのまま延長したような形状、寸法で、上記第2の基板の上面側に開口するV字状に形成され、光ファイバ用V溝が、上記第2の基板の1つの端面からつながって上記光導波路基板の光導波路延長方向に延び、上記第2の基板の上面側に開口するV字状に、上記第2の基板に形成されたガイドピン用V溝と同程度の寸法で形成されて成る、構成、構造となっている。
【0017】
また、基板間位置決めガイドピンは、それぞれの1つの端面を互いに突き合わせ接触する上記光導波路基板及び光ファイバ側基板の、ガイドピン用V溝にはめ込まれて、これら光導波路基板及び光ファイバ側基板間を位置決めする。
また、光ファイバ位置決め手段は、上記光ファイバ側基板の光ファイバ用V溝に保持された光ファイバを、その光接続端面が上記光導波路基板の、光導波路の光接続端面と突き合わせ接触するように位置決め保持し、上記光ファイバ側基板の光ファイバ用V溝に保持される。
【0018】
そして、基板・ファイバ固定具は、その基板相互間固定手段により、上記光導波路基板と上記光ファイバ側基板と上記基板間位置決めガイドピンとの間を固定し、その光ファイバ固定手段により、上記光ファイバ及び光ファイバ位置決め手段を、上記光ファイバ側基板の光ファイバ用V溝に保持固定する。また、基板・ファイバ固定具による組立て体は、保持具で保持固定される。
【0019】
なお、上記光ファイバ位置決め手段は、その具体的な構造例として、その中心軸上に上記光ファイバを保持固定する円筒状のフェルールで構成され、このフェルールが、上記光ファイバ側基板の光ファイバ用V溝に保持される構造であるか、上記光ファイバ側基板の、光ファイバ用V溝の開口両縁間の寸法より小さめの直径を有する円柱状を成して上記光ファイバ用V溝にはめ込まれた光ファイバガイドピンを含み、この光ファイバガイドピンの側面と上記光ファイバ用V溝の側壁との間に上記光ファイバを位置決めして保持する構造である、構成となっている。
【0020】
このような構成、構造とすることにより、ガイドピン用V溝及び光ファイバ用V溝が同程度の大きさ及び形状となっているので、これらV溝をエッチング形成する際に、その進行状態がほぼ等しくなり、その大きさが大幅に異なる従来例のようにエッチング液から基板をこまめに出し入れして寸法測定しながらコントロールする、ということをしなくて済み、V溝形成エッチングプロセスを大幅に簡素化することができ、また、測定の際に、測定装置の拡大率及び焦点位置の変更もなくなるので、測定方法を簡素化できると同時に、高精度測定が容易になる。
【0021】
【実施例】
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1(a),(b)は本発明の第1の実施例を示す分解斜視図、並びに主要部の平面図及び側面図である。
この第1の実施例は、その主構成として、光導波路基板100、光ファイバ側基板200、基板間位置決めガイドピン300、光ファイバ400、フェルール450、基板・ファイバ固定具500、及び保持具600を含み、これらの詳細は次のとおりである。
【0022】
まず、光導波路基板100は、従来の第1の例と同様の構成、構造であり、基板110に、光導波路120が、基板110の1つの端面にその光接続端を露出させるように、この基板110上面側に形成され、ガイドピン用V溝130が、基板110の1つの端面からつながってこの1つの端面と直交する方向に延び、かつ光導波路120の両側に配置されてその断面が、基板110の上面側に開口するV字状に形成された、構造となっている。
【0023】
次に、光ファイバ側基板200は、光導波路基板100と同程度の寸法及び形状を有し、その基板110の1つの端面と突き合わせ接触する1つの端面を含む基板210に、ガイドピン用V溝220が、基板210の1つの端面からつながって、光導波路基板100の2本のガイドピン用V溝130それぞれの延長方向に延び、その断面が、光導波路基板100のガイドピン用V溝130をそのまま延長したような形状、寸法で、基板210の上面側に開口するV字状に形成され、光ファイバ用V溝230が、基板210の1つの端面からつながって、光導波路基板100の光導波路120延長方向に延び、基板210の上面側に開口するV字状に、この基板210に形成されたガイドピン用V溝220と同程度の寸法で形成された、構造となっている。
【0024】
そして、基板間位置決めガイドピン300が、それぞれの1つの端面を互いに突き合わせ接触する光導波路基板100及び光ファイバ側基板200の、光導波路120及び光ファイバ用V溝230の両側に形成されて、延長線上にあるガイドピン用V溝130,220にはめ込まれて、これら光導波路基板100及び光ファイバ側基板200の間を位置決めする。
【0025】
また、光ファイバ400は、光ファイバ位置決め手段である円筒状のフェルール450の中心軸上に保持固定され、このフェルール450が、光ファイバ側基板200の光ファイバ用V溝230にはめ込まれて保持されることにより、光ファイバ400を、その光接続端面が光導波路120の光接続端面と突き合わせ接触するように位置決めする。
【0026】
基板・ファイバ固定具500は、基板相互間固定手段である基板間固定部510と、光ファイバ固定手段である光ファイバ固定部520とを備え、光導波路基板100、光ファイバ側基板200、基板間位置決めガイドピン300、及び光ファイバ400を保持固定したフェルール450の組立て体に、その一方の端から挿入されて、基板間固定部510により、光導波路基板100、光ファイバ側基板200、及び基板間位置決めガイドピン300相互間を固定し、光ファイバ固定部520により、光ファイバ400を保持固定したフェルール450を光ファイバ側基板200の光ファイバ用V溝230に保持固定する。そして、これらの組立て体が、保持具600に保持、固定される。
【0027】
この第1の実施例では、光ファイバ側基板200の、ガイドピン用V溝220及び光ファイバ用V溝230を、ほぼ等しい寸法、形状のV溝とし、この光ファイバ用V溝230の大きさと、この光ファイバ用V溝230に対する光導波路120の光接続端面の位置関係と、を考慮してフェルール450の外径を選定することにより、光導波路120の光軸と光ファイバ400の光軸とを一致させることができる。
【0028】
この第1の実施例においては、光ファイバ側基板200の、ガイドピン用V溝220と、光ファイバ用V溝230とが、ほぼ等しい寸法、形状のV溝であるので、これらV溝をエッチング形成する際の形成進行状態がほぼ等しくなり、その大きさが大幅に異なる従来例のように、エッチング液から基板をこまめに出し入れして寸法測定しながらコントロールする、ということをしなくても、少ない測定回数で高精度のV溝を形成することができて、エッチングプロセスを簡素化することができ、また、ほぼ等しい寸法、形状のV溝となっているため、寸法測定の際に、測定装置の拡大率及び焦点位置を変えなくて済み、測定方法を簡素化することができると同時に、高精度測定が容易になる、という効果がある。
【0029】
図2(a),(b)は本発明の第2の実施例を示す分解斜視図、並びに平面図及び側面図である。
この第2の実施例は、従来の第2の例のように、2本の光導波路と2本の光ファイバとを接続する場合に最適な実施例であり、光導波路基板100aの、U字状の光導波路120aに対する2本の光ファイバ400の接続構造が従来例と相違しており、次のとおりとなっている。なお、光導波路基板100bの、光導波路に対する2本の光ファイバ400の接続構造も同様であるので、この部分は省略する。
【0030】
まず、2本の光ファイバ400を位置決め保持するための光ファイバ側基板200aは、光導波路基板100aの基板110aと同程度の大きさで1つの端面を基板110aの1つの端面に突き合わせ接触する基板210aに、2本のガイドピン用V溝220aそれぞれが、この基板210aの1つの端面からつながって光導波路基板100aのガイドピン用V溝130aの延長方向に延び、その断面が、このガイドピン用V溝130aをそのまま延長したような形状、寸法で、基板210aの上面側に開口するV字状に形成され、光ファイバ用V溝230aが、基板210aの1つの端面からつながって光導波路基板100aの光導波路120a延長方向に延び、基板210aの上面側に開口するV字状に、ガイドピン用V溝220aと同程度の寸法で形成された、構造となっていて、これらガイドピン用V溝220aそれぞれに、光導波路基板100a側から延びる基板間位置決め用ガイドピン300aがはめ込まれて、光導波路基板100aに対し位置決めされている。
【0031】
そして、光ファイバ側基板200aの、光ファイバ用V溝230aの開口両縁間の寸法より小さめの直径を有する円柱状の光ファイバガイドピン460を、この光ファイバ用V溝230aにはめ込み、光ファイバガイドピン460の側面と、光ファイバ用V溝230aの側壁との間できた2つの空間それぞれに、光ファイバ400を、これら側面及び側壁で位置決めして保持し、その光接続端面を、光導波路120aの対応する光接続端面に突き合わせ接触させてこれらの間を接続し、基板・ファイバ固定具500aの、光ファイバ固定部520aで、これら光ファイバ400を固定する構造となっている。
【0032】
光導波路120aの光軸と2本の光ファイバ400の光軸とは、光導波路120aの2つの光接続端面の位置に対し、光ファイバ用V溝230aの寸法、光ファイバガイドピン460の外径等を考慮し、一致させる。
【0033】
この第2の実施例においても、ガイドピン用V溝220aと、光ファイバ用V溝230aとを、同程度の寸法、形状として形成することができるので、第1の実施例と同様に、エッチングプロセスの簡素化、測定方法の簡素化及び高精度測定の容易化ができる。
【0034】
なお、この第2の実施例では、光導波路120aの2つの光接続端面に2本の光ファイバ400を接続する場合の例を示しているが、光導波路120aの一方の光接続端面にのみに、1本の光ファイバ400を接続する構造としてもよいし、光導波路が1本であって、この1本の光導波路の光接続端面に、上記と同様の光ファイバ用V溝及び光ファイバガイドピンを用いて、これらの間にできる2つの空間のうちの1つに光ファイバを位置決め保持し、その光接続端面を接続する構造とすることもできる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、光導波路基板と光ファイバ側基板とを、それぞれの1つの端面を互いに突き合わせ接触させると共に、それぞれにガイドピン用V溝を形成してこれらガイドピン用V溝に基板間位置決めガイドピンをはめ込んでこれら基板間を位置決めし、光ファイバ側基板には、1つの端面からつながって光導波路基板の光導波路延長方向に延び、ガイドピン用V溝と同程度の大きさの光ファイバ用V溝を形成し、この光ファイバ用V溝に保持されて光ファイバを、その光接続端面が光導波路基板の光導波路の、光接続端面と突き合わせ接触するように位置決め保持する光ファイバ位置決め手段を設け、これら各部相互間を固定する構造、構成とすることにより、ガイドピン用V溝と光ファイバ用V溝とが同程度の大きさ及び形状であるので、これらV溝をエッチング形成する際に、その形成進行状態がほぼ等しくなって、エッチング液から基板をこまめに出し入れして寸法測定する必要がなく、V溝形成のエッチングプロセスを簡素化することができ、また、測定の際に、測定装置の拡大率及び焦点位置を変更しなくて済むので、測定方法を簡素化することができると同時に、高精度の測定が容易になる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す分解斜視図、並びに平面図及び側面図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す分解斜視図、並びに平面図及び側面図である。
【図3】従来の光接続構造の第1の例を示す分解斜視図、並びに平面図及び側面図である。
【図4】従来の光接続構造の第2の例を示す分解斜視図、並びに平面図及び側面図である。
【符号の説明】
100,100a,100b 光導波路基板
110,110a 基板
120,120a 光導波路
130,130a ガイドピン用V溝
200,200a,200b,200x〜200z 光ファイバ側基板
210,210a,210x,210y 基板
220,220a,220x,220y ガイドピン用V溝
230,230a,230x,230y 光ファイバ用V溝
300,300a 基板間位置決めガイドピン
400 光ファイバ
450 フェルール
460 光ファイバガイドピン
500,500a,500x,500y 基板・ファイバ固定具
510,510a,510x,510y 基板間固定部
520,520a,520b,520x〜520z 光ファイバ固定部
600,600a 保持具
Claims (2)
- 光導波路と光ファイバとを、それぞれの端面を互いに突き合わせて接触、接続し、これらの間で光信号の授受を可能とする光接続構造であって、次の各構成を有することを特徴とする光接続構造。
(イ)予め定められた形状及び寸法を有する第1の基板に、光導波路が、前記第1の基板の1つの端面にその光接続端面を露出させるように形成され、ガイドピン用V溝が、前記第1の基板の1つの端面からつながってこの1つの端面と交差する方向に延び、その断面が、前記第1の基板の上面側に開口するV字状に形成されて成る、光導波路基板
(ロ)予め定められた形状及び寸法を有し、前記第1の基板の1つの端面と突き合わせ接触する1つの端面を含む第2の基板に、ガイドピン用V溝が、前記第2の基板の1つの端面からつながって前記光導波路基板のガイドピン用V溝の延長方向に延び、その断面が、この光導波路基板のガイドピン用V溝をそのまま延長したような形状、寸法で、前記第2の基板の上面側に開口するV字状に形成され、光ファイバ用V溝が、前記第2の基板の1つの端面からつながって前記光導波路基板の光導波路延長方向に延び、前記第2の基板の上面側に開口するV字状に、前記第2の基板に形成されたガイドピン用V溝と同程度の寸法で形成されて成る、光ファイバ側基板
(ハ)それぞれの1つの端面を互いに突き合わせ接触する前記光導波路基板及び光ファイバ側基板の、ガイドピン用V溝にはめ込まれて、これら光導波路基板及び光ファイバ側基板間を位置決めする基板間位置決めガイドピン
(ニ)前記光ファイバ側基板の光ファイバ用V溝を通るように保持される光ファイバ
(ホ)前記光ファイバを中心軸孔に挿入させてこれを保持し、その光接続端面が前記光導波路基板の光導波路の光接続端面と突き合わせ接触するように、前記光ファイバ側基板の光ファイバ用V溝に位置決め保持される円筒状のフェルール
(ヘ)前記基板間位置決めガイドピンを前記光導波路基板と前記光ファイバ側基板のガイドピン用V溝へ押圧固定するとともに、前記フェルールを前記光ファイバ側基板の光ファイバ用V溝に押圧固定する光ファイバ固定部が一体形成された基板・ファイバ固定具
(ト)前記基板・ファイバ固定具で位置決め保持固定された組立て体を、その光接触端面が互いに突き合わせ接触するように保持固定する保持具 - 光導波路と光ファイバとを、それぞれの端面を互いに突き合わせて接触、接続し、これらの間で光信号の授受を可能とする光接続構造であって、次の各構成を有することを特徴とする光接続構造。
(イ)予め定められた形状及び寸法を有する第1の基板に、光導波路が、前記第1の基板の1つの端面にその光接続端面を露出させるように形成され、ガイドピン用V溝が、前記第1の基板の1つの端面からつながってこの1つの端面と交差する方向に延び、その断面が、前記第1の基板の上面側に開口するV字状に形成されて成る、光導波路基板
(ロ)予め定められた形状及び寸法を有し、前記第1の基板の1つの端面と突き合わせ接触する1つの端面を含む第2の基板に、ガイドピン用V溝が、前記第2の基板の1つの端面からつながって前記光導波路基板のガイドピン用V溝の延長方向に延び、その断面が、この光導波路基板のガイドピン用V溝をそのまま延長したような形状、寸法で、前記第2の基板の上面側に開口するV字状に形成され、光ファイバ用V溝が、前記第2の基板の1つの端面からつながって前記光導波路基板の光導波路延長方向に延び、前記第2の基板の上面側に開口するV字状に、前記第2の基板に形成されたガイドピン用V溝と同程度の寸法で形成されて成る、光ファイバ側基板
(ハ)それぞれの1つの端面を互いに突き合わせ接触する前記光導波路基板及び光ファイバ側基板の、ガイドピン用V溝にはめ込まれて、これら光導波路基板及び光ファイバ側基板間を位置決めする基板間位置決めガイドピン
(ニ)前記光ファイバ側基板の光ファイバ用V溝を通るように保持される光ファイバ
(ホ)円柱体であって、光ファイバ用V溝に嵌め込まれてその中心軸より高い部分の外周表面と光ファイバ用V溝の両壁面とで形成される円柱体両側の2本の溝それぞれに光ファイバをその光接続端面が前記光導波路基板の光導波路の光接続端面と突き合わせ接触す るように位置決め保持する光ファイバガイドピン
(ヘ)前記基板間位置決めガイドピンを前記光導波路基板と前記光ファイバ側基板のガイドピン用V溝へ押圧固定するとともに、前記光ファイバガイドピンの両側の溝に保持された2本の光ファイバを押圧固定する光ファイバ固定部が一体形成された基板・ファイバ固定具
(ト)前記基板・ファイバ固定具で位置決め保持固定された組立て体を、その光接触端面が互いに突き合わせ接触するように保持固定する保持具
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