JP3856296B2 - 磁気抵抗メモリを読み出すための方法および装置 - Google Patents
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Description
(発明の背景)
本発明は、強磁性体薄膜メモリに関し、より詳細に述べれば、磁化の方向に基づくメモリ・セルの状態が電子回路によってセンシングされる薄膜の磁気抵抗特性によって決定される強磁性体薄膜メモリに関する。
【0002】
(背景技術)
コンピュータならびにコンピュータ・システムのコンポーネント、ディジタル・プロセッシング・システム等には、各種のディジタル・メモリが幅広く使用されている。この種のメモリは、各メモリ・セル内の磁気材料、一般には薄膜材料における磁化の択一的な状態としてストアされるディジタル・ビットを基礎として、極めて有利に構成することができる。これらの膜は、当該膜内に生じる磁化の方向によって情報をストアする強磁性体薄膜であり、その情報は、磁化の状態を決定する誘導センシングか、あるいはその状態の磁気抵抗センシングによるかいずれかの方法で獲得される。この種の強磁性体薄膜メモリは、モノリシック集積回路の表面にうまく設けることができ、メモリ・セルとメモリ動作回路の間で容易に電気的に相互接続することができる。
【0003】
強磁性体薄膜メモリ・セルは、非常に小さくかつ互いに極めて近接させて稠密に構成し、ストアされるディジタル・ビットの密度を非常に高くすることが可能であり、その特性は、上記のようにモノリシック集積回路の表面上にそれらを備えることができる。一例として1つの構成を図1に示すが、それを参照すると、メモリ・セルに関するビット構造10が、モノリシック集積回路に使用される半導体材料からなるボディ12の上の絶縁層13の上に直接形成されているおり、その絶縁層自体は、集積回路のボディ12の主表面上に支持されている。ここには集積回路のわずかな部分しか示されておらず、したがってこの集積回路の部分には、半導体ボディのわずかな部分しか示されていない。
【0004】
メモリ内に配置されたこれらのビット構造は、通常、そのビット構造の直列ストリングとして設けられる。それをセンス・ラインということが多い。一般に1つのメモリ内には、複数のこのセンス・ラインが存在する。このセンス・ラインの各構成部材の間、あるいはセンス・ラインと、メモリを動作させるための集積回路内の外部回路の間を相互接続するために、一般にビット構造の各終端に、相互接続を目的としたターミナル領域または接合点14が備えられる。これらの相互接続は、アルミニウムに銅を含有させた合金から作ることができる。
【0005】
絶縁層13の主要な表面に配置されるビット構造の他の部分は、下部強磁性体薄膜15および上部強磁性体薄膜16が含まれる。強磁性体薄膜層15および16は、通常、単軸異方性、磁気抵抗、無磁歪であり、一般にニッケル、コバルトおよび鉄を含む合金組成からなる。通常、下部強磁性体薄膜15は、上部強磁性体薄膜16より厚い。したがって、下部強磁性体薄膜15はハード層と呼ばれ、上部強磁性体薄膜16はソフト層と呼ばれることが多い。
【0006】
強磁性体薄膜層15および16の間には、通常、さらに薄い層17があり、一般にはそれが強磁性体を示すことはないが、それを導電体もしくは絶縁体のいずれかにすることができる。しかしながら層17は、この構成において層15と16の間における交換相互作用を最小化し、各層の磁化ベクトルを減結合するものでなければならない。層17の代表的な選択肢は銅である。このビット構造10は、上から絶縁層18によって覆われるが、図1にはその一部分しか示されていない。
【0007】
図1において最後に残された19はワード・ラインであり、それが絶縁層18の主表面上に配置されている。ワード・ライン19は、通常、チタニウム−タングステン・ベース層上に銅を含有させたアルミニウム層を含む。実用上は、図1の全体構造の上を覆う保護および絶縁層がしばしば使用されるが、ここには図示されていない。
【0008】
ビット構造10は、ワード・ライン19の方向と直交する方向に、内部の相互接続14の間に延びている磁化容易軸を有する縦モード、またはワード・ライン19の方向と平行な方向にその磁化容易軸を有する横モードで動作することができる。いずれの状況においても、一般には磁化容易軸に沿って、一方の方向もしくは他方の方向の磁化ベクトル・ポイントを有することによって、ビット構造10内の2つの択一的な論理値の1つを有するディジタル・ビットとして維持される情報を層15の中にストアすることができる。磁化の方向が、外部磁界によってそこから回転された場合には、これらの層の磁気抵抗特性に起因して、この磁化の方向の回転に伴って層15および16の電気抵抗が変化する。層15および16に一般的に用いられる種類の材料の場合は、抵抗における最大変化が最小抵抗値の数パーセント台になる。
【0009】
ビット構造10を通り、その一方の端子14から他方の端子14に流れる電流をセンス電流と言い、ビット構造10に隣接し、その方向を横切るワード・ライン19内を流れる電流をワード電流と言う。ビット構造10は、センス電流およびワード電流を選択的に流すことにより、層15(ハード層)が可能性のある2つの磁化状態のいずれか一方の状態にすることが可能であり、換言すれば、ビット構造10内に情報を「書き込む」ことができる。代表的な構成のビット構造10であれば、通常、1.0mAのセンス電流を印加し、かつ同時に20mA〜40mAのワード電流を1つの方向に供給することによって「0」磁化状態にすることが可能である。その逆の論理値「1」を表す磁化状態は、同じセンス電流および方向が逆で同じ大きさのワード電流を供給することにより設定することができる。この状態は、一般に適切な電流レベルに到達後に極めて迅速に生じ、通常は、約5ns内にこの状態変化が生じる。
【0010】
ビット構造10内にいずれの磁化状態がストアされているかを決定すること、つまりビット構造10内にストアされている情報の読み出しは、通常、そのビット構造内に外部的に生じさせた磁界を供給することによってなされ、たとえばそれがワード・ライン電流および場合によっては同時的なセンス・ライン電流の供給によって行われる。これらの電流は、ビット構造10の上部強磁性体薄膜16(ソフト層)の磁化を回転させる程度に大きく、下部強磁性体薄膜15(ハード層)の磁化を回転させない程度に小さくなければならない。前述したように、これは、1つの磁化容易軸方向の磁化状態から逆の方向の状態への変化を含めた、構造内の磁化の方向の相違に起因して、端子領域14の間におけるビット構造10内の電気抵抗に変化を生じさせる。その結果、磁気ビット構造10を流れるセンス電流によって、構造10の両端に現れる電圧に検出可能な相違を生じるが、それ自体はビット構造10のハード層およびソフト層の相対的な磁化の方向に依存する。
【0011】
ビット構造10の状態を読み取るために、ここで図2を参照すると、40として示されるように、通常、選択されたビット構造を通して第1の方向にワード・ライン電流が供給される。ワード・ライン電流は外的な磁界を発生させ、それがビット構造10内にも生じる。ワード・ライン電流の大きさは、ビット構造10のソフト層16を回転させる充分な大きさとするが、ハード層15を回転させるまでの大きさはない。代表的なワード・ライン電流は、10〜20mAである。これは、以下に詳細を述べるように、図3または図4におけるポイント「A」に対応させて考えることができる。
【0012】
続いてビット構造10に対し、このワード・ライン電流と同時にセンス電流を供給する。その結果としてビット構造10の両端に生じる電圧(抵抗)をセンシングする。ソフト層16の磁化がハード層15の磁化と平行であれば、たとえば図3のポイント「A」に示したように、この電圧(抵抗)が相対的に低くなる。ソフト層16の磁化がハード層15の磁化と逆向きであれば、たとえば図4のポイント「A」に示したように、電圧(抵抗)が高くなる。センシングされた電圧(抵抗)は、その後オート−ゼロ回路を使用してストアされる。一般にビット構造10の電圧(抵抗)のセンシングに必要とされる時間は、通常、約50nsである。この時間は比較的長いが、その理由は、少なくとも一部はセンシング動作の間に存在する比較的大きなワード・ライン電流によって発生されるノイズにある。
【0013】
第1の方向におけるワード・ライン電流を用いてビット構造の電圧(抵抗)のセンシングを行った後、図2の42に示すようにワード・ライン電流を反転させる。その場合においてもワード・ライン電流の大きさを、ビット構造10のソフト層16を回転させる充分な大きさとするが、通常はハード層15を回転させるまで大きいものとはしない。これは、図3または図4におけるポイント「F」に対応させて考えることができる。続いてビット構造10に対し、このワード・ライン電流と同時存在する形でセンス電流を供給し、その結果としてビット構造10の両端に生じる電圧(抵抗)を再度センシングする。ここでも、一般にビット構造10の電圧(抵抗)のセンシングに必要とされる時間が約50nsとなる。次に、このときセンシングされた電圧(抵抗)と、最初にセンシングされ、オート−ゼロ回路によってストアされている電圧(抵抗)を比較する。抵抗の変化が正であれば、一方の論理状態として読み取る。抵抗の変化が負であれば、その逆の論理状態として読み取る。
【0014】
上記の読み取り手順には多くの欠点がある。1つの欠点は、各センシング動作の終始を通じて比較的大きなワード・ライン電流(10〜30mA)を供給しなければならないことである。これは、各センシング動作が、ビット構造10の電圧(抵抗)のセンシングに50ns台の時間を必要とすることから実用上の問題を含む。このため、読み出し動作が、非常に多くの電力を消費する可能性を有する。
【0015】
もう1つの欠点は、各センシング動作の間に印加しなければならないかなりの量のワード・ライン電流である。それがビット構造10に無視できない量のノイズをもたらすことが少なくなく、センス・ライン上の信号対ノイズ比を下げ、その結果センシング動作が遅くなる可能性が存在することである。ワード・ライン電流によって生じるノイズを下げるための1つのアプローチは、比較的安定したワード・ライン電流を生成する優れたワード・ライン・ドライバを備えることである。しかしながらこのアプローチは、ワード・ライン電流によって注入されるノイズを減少させるだけであり、それを除去するわけではない。さらに優れたワード・ライン・ドライバを備えることは、メモリ回路の複雑性、面積、および電力の増加を招きかねない。
【0016】
(発明の要約)
本発明は、センシング動作の間にワード・ライン電流をオフにするようにした磁気抵抗メモリを読み出す方法および装置を提供することによって従来技術の有する多くの欠点を克服する。これは、センシング動作の間にワード・ライン電流によってビット構造に注入されることのあるノイズを実質的に除去し、センス・ライン上の信号対ノイズ比を高くする。一方、それがセンシング動作の速度を著しく高め、したがって当該メモリの読み出しアクセス時間を向上させることが可能になる。また、センシング動作の間におけるワード・ライン電流がオフになることから、非常に大きな省電力を実現することができる。
【0017】
本発明の例示的な1つの方法によれば、磁気抵抗ビット構造に対して第1の方向の磁界を印加し、ソフト層の状態を第1の方向にセットする。この磁界は、通常、当該ビット構造の近傍を通るワード・ラインに電流を流すことによって生成される。その後、磁界を取り除く。ワード・ライン電流によってもたらされていた磁界を取り除いた状態で、磁気抵抗ビット構造を含むセンス・ラインの第1の抵抗をセンシングする。好ましくはこれを、センス・ラインにセンス電流を流し、かつ結果として得られる電圧降下を検出することによって達成する。それを決定した後は、この抵抗値(または電圧)を、好ましくはオート−ゼロ回路を介してストアする。以上で読み出し動作の半分が完了する。
【0018】
その後、上記の第1の方向と逆の方向の磁界を磁気抵抗ビット構造に印加し、ソフト層を逆の状態にセットする。続いてこの外部印加磁界、つまり外側から印加している磁界を再度取り除くが、通常はワード・ライン電流を除去することによってそれを行う。外側から印加していた磁界を取り除いた状態で、センス・ラインの抵抗を決定し、最初にセンシングした抵抗と比較する。抵抗が増加していれば一方の論理状態として読み取る。抵抗が減少していれば他方の論理状態として読み取る。
【0019】
本発明に従った例とする1つの装置は、印加ブロック、センシング・ブロック、および制御ブロックを含む。印加ブロックは、好ましくは、第1の方向または第2の方向の磁界を磁気抵抗ビット構造に対して選択的に印加し、選択されたビット構造のソフト層の状態をセットする。この印加ブロックには、選択したビット構造の近傍を通るワード・ラインを流れる電流をドライブする少なくとも1つのワード・ライン・ドライバを含めることができる。センシング・ブロックは、好ましくは、磁気抵抗ビット構造を含むセンス・ラインの抵抗を選択的にセンシングする。このセンシング・ブロックには、センス・ラインに電流供給するための電流ソースもしくは電圧を供給するための電圧ソースを含めることができる。さらにセンシング・ブロックに、センシングおよび/またはセンシング済みの値のストアを行うためのオート−ゼロ回路も含めることができる。制御ブロックは、好ましくは印加ブロックおよびセンシング・ブロックを制御する。
【0020】
制御ブロックは、好ましくは最初に印加ブロックをイネーブルし、磁気抵抗ビット構造に対して第1の方向の磁界を印加してソフト層の状態を第1の方向にセットする。続いて制御ブロックは、好ましくは印加ブロックをディセーブルし、それによってビット構造から磁界を実質的に取り除く。次に制御ブロックは、好ましくはセンシング・ブロックを起動し、磁気抵抗ビット構造を含むセンス・ラインの最初のセンシングされる抵抗のセンシングを行う。その後センシング・ブロックは、センシング・ブロックをディセーブルし、かつ印加ブロックを起動して、第1の方向とは逆の方向の磁界を磁気抵抗ビット構造に印加して、ソフト層の状態を逆の第2の方向にセットする。さらにその後、制御ブロックは、印加ブロックをディセーブルして実質的にビット構造から磁界を取り除く。制御ブロックは、その後、好ましくはセンシング・ブロックをイネーブルし、最初にセンシングした抵抗との関係において、センス・ラインの抵抗が増加しているか、あるいは減少しているかについてのセンシングを行う。なお、制御ブロックが制御回路を使用して実装され得ることは企図されており、それには基本的な状態マシン、遅延パス、マイクロプロセッサ、あるいはそのほかのタイプの制御回路を含めることができる。
【0021】
本発明のこのほかの目的、および本発明に付随する多くの利点は、添付の図面との関連から考察される以下の詳細な説明を参照することによって、そのより良好な理解が得られるに従って容易に明らかなものとなるであろう。なお、図面においては、全体を通じて類似の参照番号が類似の部分を表している。
【0022】
(好ましい実施形態の詳細な説明)
本発明は、センシング動作の間にわたるワード・ライン電流をオフにする磁気抵抗メモリを読み出す方法および装置を提供する。これは、センシング動作の間にワード・ライン電流によってビット構造に注入されることのあるノイズを実質的に除去し、センス・ライン上の信号対ノイズ比を高くする。一方、それがセンシング動作の速度を著しく高め、したがって当該メモリの読み出しアクセス時間を向上させることができる。また、センシング動作の間にワード・ライン電流がオフになることから、非常に大きな省電力を実現することができる。
【0023】
図3および4は、代表的なGMR(疑似スピン値)ビット構造10に関する例として示したマイナー・ループのグラフである。図3は、抵抗と印加磁界の関係を示しており、当初のソフト層およびハード層の磁化ベクトルが(ポイントAにおいて示されるように)同一の方向を向いている。図4は、抵抗と印加磁界の関係を示しており当初のソフト層およびハード層の磁化ベクトルが(この場合にもポイントAにおいて示されるように)互いに逆の方向を向いている。いずれの図においても、x軸は、通常はワード・ライン電流によってビット構造10に印加される外部磁界の大きさを表している。y軸は、結果としてもたらされるビット構造10の抵抗を表しており、それを流れるセンス電流によってセンシングされる。
【0024】
図3を参照し、ポイント「A」から見ていくと、ハード層15の磁化ベクトル30およびソフト層16の磁化ベクトル32がそろっているときは、ビット構造10の抵抗が相対的に低い。外部印加磁界が、ハード層15の磁化ベクトル30と同じ方向に印加されているが、ソフト層16の磁化ベクトル32が単にこの状態を増強するだけである。外部印加磁界がゼロまで下げられた時点においても、ポイント「C」に示されるように、ビット構造10の抵抗は相対的に低い値にとどまる。しかしながら、外部印加磁界が逆の方向に向かって増加されると、ポイント「D」および「E」に示されるように、ソフト層16の磁化ベクトル32が最終的に反転し、ハード層15の磁化ベクトル30と逆向きになる。これが生じると、ポイント「E」および「F」に示されるように、ビット構造10の抵抗が増加する。
【0025】
書き込み動作を実行するためには、ポイント「F」を超えるまで外部印加磁界を増加し、ハード層15の磁化ベクトル30を反転させてソフト層16の磁化ベクトル32と平行にする。一般に、読み出し動作の実行時にビット構造10の書き込みを行うことは望ましいことではなく、したがって外部印加磁界は、通常、図3におけるポイント「A」と「F」の間に維持される。
【0026】
外部印加磁界がポイント「F」からゼロまで下げられるとき、ビット構造10の抵抗は、ポイント「E」、「D」、および「C」を通るパスを引き返さずに、ポイント「G」として示されるように相対的に高い状態にとどまる。これは、一般的にGMRビット構造のマイナー・ループに関連付けされるヒステリシスを描く。また、図3に示されるように、通常、ソフト層16の磁化ベクトル32を回転してハード層15の磁化ベクトル30と平行にする方が、磁化ベクトル30および32が逆向き状態になるように回転するより大きな外部印加磁界を必要とする。図示のように、たとえばポイント「H」においてハード層およびソフト層の磁極がそろえられるとき、互いに反発し合う傾向にある。しかしながら、それらがそろえられた後は、ビット構造10の形状異方性が作用してハード層およびソフト層の磁化ベクトルが平行な構成に維持される。図4は、類似のマイナー・ループを示しているが、当初のハード層およびソフト層の磁化ベクトルが、逆向きな構成に置かれている。
【0027】
図5は、本発明に従った例示の読み出し動作におけるワード・ライン電流、オート−ゼロおよびセンシング動作を示したタイミング・チャートである。読み出し動作を開始するために、磁気抵抗ビット構造に対し、第1の方向の磁界を印加する。この磁界は、通常、図1のワード・ライン19等のワード・ラインにワード・ライン電流を流すことによって生成される。これにより、ソフト層16の磁化ベクトル32が既知の状態にセットされる。これは、ハード層15の磁化ベクトル30の状態(方向)に応じて、図3または図4のポイント「A」に対応する。好ましくはワード・ライン電流の大きさを、ソフト層の状態をセットできる充分な大きさとするが、ハード層の状態を変更するまで大きいものとはしない。好ましくはこのワード・ライン電流を、50として示されるように、約10〜30mAの大きさおよび約2nsの持続時間を有する比較的短いパルスを用いて供給する。
【0028】
その後、このワード・ライン電流を取り除く。これにより、ビット構造から対応する外部印加磁界も取り除かれる。その結果、ビット構造の抵抗が、図3(または図4)においてポイント「A」からポイント「C」に移動する。磁界がない状態で、52に示されるように、磁気抵抗ビット構造10を含むセンス・ラインの第1の抵抗のセンシングを行う。これは、好ましくはセンス電流をセンス・ラインに印加し、結果としてもたらされる電圧降下を検出することによって達成される。その決定の後は、抵抗値(または電圧)を、好ましくはオート−ゼロ・タイプの回路(図6および7参照)を介してストアする。以上で読み出し動作の半分が完了する。
【0029】
その後、ワード・ライン電流を反転させる。これにより、上記の第1の方向と逆向きの外部生成磁界がもたらされる。この場合においても、好ましくはワード・ライン電流の大きさを、ソフト層の状態を逆方向にセットできる充分な大きさとするが、ハード層の状態を変更するまで大きさとはしない。これは、図3(または図4)におけるポイント「F」に対応する。好ましくはこのワード・ライン電流を、54として示されるように、約10〜30mAの大きさおよび約2nsの持続時間を有する比較的短いパルスを用いて供給する。
【0030】
再度ワード・ライン電流を取り除き、ビット構造10から対応する外部印加磁界を取り除く。これは、図3または図4におけるポイント「G」に対応する。外部印加磁界がない状態で、56に示されるように、再度センス・ラインの抵抗をセンシングし、第1のセンシング済みの抵抗と比較する。図3に示されるようにセンス・ラインの抵抗が増加していれば、一方の論理状態として読み取る。図4に示されるように抵抗が減少していればその逆の論理状態として読み取る。
【0031】
すでに明らかであろうが、例示した実施形態のワード・ライン電流は、各読み出し動作の間に、2nsのパルスの2つ分、つまり合計で4nsしか「オン」にならない。これは、多くの従来技術において、読み出し動作を実行するために通常2つの50nsのパルスが必要とされることを考えると充分に短い。つまり本発明は、25分の1もしくはそれ以下に読み出し電力を下げることができる。それに加えて、センシング動作の間のワード・ライン電流がオフになることから、ワード・ライン電流によってビット構造に注入されるノイズが少なくなる。これは、実質的にセンス・ライン上の信号対ノイズ比を増加させ、結果的にそれがセンシング動作の速度を著しく向上させ、したがってメモリの読み出しアクセス時間を改善する。
【0032】
図6は、本発明に従った例とする磁気抵抗メモリの選択した部分を示した概要図である。磁気抵抗メモリ内には、ビット構造60、磁界印加ブロック70、センス・ブロック90、および制御ブロック100が含まれている。例示のビット構造60は、下側のハード層62および上側のソフト層64を含んでいる。これには図示していないが、好ましくはこのメモリが、多数の行に配置された多数の磁気抵抗ビット構造60を有し、各行の選択されたビット構造が互いに接続されて対応するセンス・ラインを構成する。
【0033】
磁界印加ブロック70は、好ましくは多数のワード・ラインを含む。各ワード・ラインは各センス・ライン内のビット構造の1つに隣接して延びる。好ましくは1ないしは複数のワード・ライン・ドライバが備えられる。各ワード・ライン・ドライバは、第1の方向および逆の第2の方向のワード・ライン電流を供給することができる。図示の実施形態においては、ワード・ライン72が一対のワード・ライン・ドライバ74および76によってドライブされる。ワード・ライン72は、ビット構造60の近傍に物理的に延びており、その結果、ワード・ライン72を通って流れる電流によって生成された磁界がビット構造60と相互作用する。ワード・ライン・ドライバ74および76は、好ましくは制御ブロック100によって制御される。制御ブロック100は、好ましくはワード・ライン・ドライバ74および76の入力に互いに逆の論理状態を与える。これによって制御ブロック100は、ワード・ライン72を通って流れるワード・ライン電流の方向を制御することができる。また制御ブロック100は、イネーブル信号82を介してワード・ライン・ドライバ74および76をイネーブル/ディセーブルすることができる。
【0034】
センス・ブロック90は、好ましくはセンス・ラインの一方の終端に配置されるビット構造60のsに接続されるセンス・ドライバ92を含む(図6には1つのビット構造しか示されていない)。センス・ラインの他方の終端のビット構造60は、図示のようにグラウンドに接続してもよい。センス・ドライバは、センス・ラインに対して電圧もしくは電流を供給し、センス・ラインの抵抗のセンシングに寄与するが、それについての詳細は後述する。好ましくは、センス・ドライバ92を電流ソースまたは電圧ソースのいずれかとする。
【0035】
またセンス・ブロック90は、好ましくはオート−ゼロ・ブロック94および比較ブロック96を含む。オート−ゼロ・ブロック94は、センス・ラインの入力に現れる電圧(または電流)を選択的に取り込む。オート−ゼロ・ブロック94は、制御ブロック100によって取り込みがイネーブルされているとき、電圧(または電流)を取り込む。比較ブロック96は、オート−ゼロ・ブロック94によってストアされている電圧(または電流)とセンス・ラインの入力における現在の電圧(または電流)を比較する。現在の電圧(または電流)がオート−ゼロ・ブロック94によってストアされている値に比べて上昇しているときには一方の論理状態として読み取られる。現在の電圧(または電流)がオート−ゼロ・ブロック94によってストアされている値に比べて下がっているときにはその逆の論理状態として読み取られる。
【0036】
読み出し動作の間に、まず制御ブロック100が、イネーブル信号82を介してワード・ライン・ドライバ74および76をイネーブルし、第1の論理状態をワード・ライン・ドライバ74に、その逆の論理状態をワード・ライン・ドライバ76にそれぞれ供給する。これが、第1の方向のワード・ライン電流78をもたらし、それによってビット構造60内に第1の方向の磁界が生成される。これにより、ソフト層64の状態が第1の方向102にセットされる。続いて制御ブロック100は、イネーブル信号82を介してワード・ライン・ドライバ74および76をディセーブルし、その結果、ワード・ライン電流によって生成されていた磁界が実質的にビット構造60から取り除かれる。次に制御ブロック100はセンス・ドライバ92をイネーブルし、それがセンス・ラインに対する電圧もしくは電流を生成する。その後オート−ゼロ・ブロック94がイネーブルされて、センス・ラインの入力における現在の電圧または電流がストアされる。さらにその後、制御ブロック100が、オート−ゼロ・ブロック94およびセンス・ドライバ92をディセーブルする。以上により読み出し動作の第1の部分が完了する。
【0037】
その後制御ブロック100は、イネーブル信号82を介してワード・ライン・ドライバ74および76をイネーブルし、第2の論理状態をワード・ライン・ドライバ74に、その逆の論理状態をワード・ライン・ドライバ76にそれぞれ供給する。これが、第2の方向のワード・ライン電流80をもたらし、それによってビット構造60内に第2の方向の磁界が生成される。これにより、ソフト層64の状態が逆の第2の方向104にセットされる。続いて制御ブロック100は、イネーブル信号82を介してワード・ライン・ドライバ74および76をディセーブルし、その結果、ワード・ライン電流によって生成されていた磁界が実質的にビット構造60から取り除かれる。次に制御ブロック100はセンス・ドライバ92をイネーブルし、それがセンス・ラインに対する電圧もしくは電流を生成する。さらにその後、比較ブロック96がイネーブルされてオート−ゼロ・ブロック94によってストアされている電圧(または電流)と、センス・ラインの入力における現在の電圧(または電流)が比較される。この電圧(または電流)がオート−ゼロ・ブロック94によってストアされている値に対して増加しているときには一方の論理状態として読み取られる。この電圧(または電流)がオート−ゼロ・ブロック94によってストアされている値に対して減少しているときにはその逆の論理状態として読み取られる。
【0038】
図7は、本発明に従った別の例の磁気抵抗メモリの選択した部分を示した概要図である。この実施形態には、一対のワード・ライン122および124が備わり、一方はビット構造120の直上、他方はその直下に配置されている。この構成によれば、ワード・ライン・ドライバ126および128が、それぞれ単一の方向にワード・ライン電流をドライブすることが可能になり、可能性としてはワード・ライン・ドライバの設計が単純化される。ソフト層の磁化ベクトルを第1の状態130にセットするときには、上側のワード・ライン122に電流132がドライブされる。ソフト層の磁化ベクトルを逆の状態134にセットするときには、下側のワード・ライン124に電流136がドライブされる。センス・ブロック140は、好ましくは図6に関して前述したものに同じとする。
【0039】
読み出し動作の間においては、まず制御ブロック150が、ワード・ライン・ドライバ126をイネーブルし、上側ワード・ライン122に電流132を供給する。これにより、ビット構造120のソフト層の状態が第1の方向130にセットされる。ここで明らかであろうが、最初に下側ワード・ライン124にワード・ライン電流を供給し、その後に上側ワード・ライン122の給電を行ってもよい。いずれの場合においても、次に制御ブロック150がワード・ライン・ドライバ126又は128をディセーブルし、その結果、ワード・ライン電流によって生成されていた磁界がビット構造120から取り除かれる。続いて制御ブロック150は、センス・ドライバ158をイネーブルし、それがセンス・ラインに対する電圧もしくは電流を生成する。その後オート−ゼロ・ブロック160がイネーブルされて、センス・ラインの入力における電圧または電流がストアされる。さらにその後、制御ブロック150が、オート−ゼロ・ブロック160およびセンス・ドライバ158をディセーブルする。以上により読み出し動作の第1の部分が完了する。
【0040】
その後制御ブロック150は、ワード・ライン・ドライバ128をイネーブルし、下側ワード・ライン124に電流136を供給する。これにより、ソフト層の状態が逆の第2の方向134にセットされる。続いて制御ブロック150は、ワード・ライン・ドライバ128をディセーブルし、その結果、ワード・ライン電流によって生成されていた磁界が実質的にビット構造120から取り除かれる。次に制御ブロック150はセンス・ドライバ158をイネーブルし、それがセンス・ラインに対する電圧もしくは電流をドライブする。さらにその後、比較ブロック170がイネーブルされてオート−ゼロ・ブロック160によってストアされている電圧(または電流)と、センス・ラインの入力における現在の電圧(または電流)が比較される。この電圧(または電流)がオート−ゼロ・ブロック160内にストアされている値に対して増加しているときには一方の論理状態として読み取られる。この電圧(または電流)がオート−ゼロ・ブロック160によってストアされている値に対して減少しているときにはその逆の論理状態として読み取られる。
【0041】
図8は、図7の磁気抵抗メモリを使用した例とする読み出し動作におけるワード・ライン電流、オート−ゼロ、およびセンシング動作を示したタイミング・チャートである。制御ブロック150がワード・ライン・ドライバ126をイネーブルし、それが180として示されるように、上側ワード・ライン122に電流パルスをドライブする。続いて制御ブロック150が、ワード・ライン・ドライバ126をディセーブルすると、ワード・ライン電流が取り除かれる。上側ワード・ライン122の電流が取り除かれた後に、センス・ドライバ158がイネーブルされ、オート−ゼロ・ブロック160が、182として示されるように、センス・ラインの入力における電圧(または電流)をストアする。その後制御ブロック150は、ワード・ライン・ドライバ128をイネーブルし、それが186として示されるように、下側ワード・ライン124に電流パルスをドライブする。その後制御ブロック150は、センス・ドライバ158をドライブし、190として示されるように、センス・ラインに電圧(または電流)を供給する。さらにその後、比較ブロック170をイネーブルしてオート−ゼロ・ブロック160によってストアされている電圧(または電流)と、現在センシングが行われている電圧(または電流)を比較する。この電圧(または電流)がオート−ゼロ・ブロック160によってストアされている値に対して増加しているときには一方の論理状態として読み取る。この電圧(または電流)がオート−ゼロ・ブロック160によってストアされている値に対して減少しているときにはその逆の論理状態として読み取る。
【0042】
図9は、本発明に従った別の例とする読み出し動作のオート−ゼロ、センシング、およびワード・ライン電流の各動作を示したタイミング・チャートである。この実施形態は、図5に類似した動作をもたらす。しかしながら、ソフト層16が、各読み出し動作の開始前に、あらかじめ決定済みの初期状態(たとえば負のワード・ライン電流方向)に初期化される。このあらかじめ決定済みの初期状態は、たとえば図3または図4のポイント「A」に対応させることができる。したがって図5における最初のワード・ライン・パルス50が、図5のオート−ゼロおよびセンシング動作の前に必要なくなる。これは、図5に示した実施形態に対してデータ・アクセス時間を向上させる。
【0043】
さらに詳細に図9を参照すると、200として示されるように、選択されたビット構造の抵抗をワード・ライン電流のない状態でまずセンシングすることによって読み出し動作が行われている。ソフト層が、あらかじめ決定済みの初期状態にすでに初期化されていることから、このときのビット構造の抵抗は、たとえば図3(または図4)におけるポイント「C」に対応することになる。それが決定された後、抵抗値(または電圧)が、好ましくはオート−ゼロ・タイプの回路(図6〜7参照)を介してストアされる。
【0044】
その後ワード・ライン電流が印加され、ソフト層16の状態を反転させる外部印加磁界が生成される。図示の例においては、正のワード・ライン電流パルス202が印加されているが、これは図3(または図4)におけるポイント「F」に対応する。好ましくはこのワード・ライン電流を、約10〜30mAの大きさおよび約2nsの持続時間を有する比較的短いパルスとして供給する。
【0045】
さらにその後、ワード・ライン電流が取り除かれ、それによってビット構造10から対応する外部印加磁界が取り除かれる。このときのビット構造の状態は、図3または図4におけるポイント「G」に対応させることができる。外部印加磁界がない状態で、204として示されるように、再度センス・ラインの抵抗のセンシングが行われ、第1のセンシング済みの抵抗と比較される。図3に示されるようにセンス・ラインの抵抗が増加していれば、一方の論理状態として読み取られる。図4に示されるように抵抗が減少していればその逆の論理状態として読み取られる。
【0046】
データのアクセスの後は、ソフト層16の状態があらかじめ決定済みの初期状態にリセットされる。それを行うために、ワード・ライン電流が印加されて外部印加磁界が生成され、それがソフト層16をあらかじめ決定済みの初期状態にセットする。図示の例においては、負のワード・ライン電流パルス206が印加されて、ソフト層16の状態が、たとえば図3または図4のポイント「A」にセットされる。なお、それぞれの書き込み動作の後にソフト層16の状態をあらかじめ決定済みの初期状態にセットし得ることも明らかであろう。
【0047】
以上、本発明の好ましい実施形態の説明を行ってきたが、当業者であれば、ここで明らかにされている教示が、付随する特許請求の範囲から逸脱することなく、さらに別の実施形態に適用され得ることは容易に認識されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 磁気抵抗メモリの部分破断斜視図である。
【図2】 代表的な従来技術の読み出し動作におけるワード・ライン電流、オート−ゼロ、およびセンシング動作を示したタイミング・チャートである。
【図3】 代表的なGMRビット構造の抵抗と印加磁界の関係を示したグラフであり、それにおいては当初のソフト層およびハード層の磁化ベクトルが同一方向に置かれている。
【図4】 代表的なGMRビット構造の抵抗と印加磁界の関係を示したグラフであり、それにおいては当初のソフト層およびハード層の磁化ベクトルが逆方向に置かれている。
【図5】 本発明に従った例として示す読み出し動作におけるワード・ライン電流、オート−ゼロ、およびセンシング動作を示したタイミング・チャートである。
【図6】 本発明に従った例として示す磁気抵抗メモリの選択した部分を示した概要図である。
【図7】 本発明に従った別の例として示す磁気抵抗メモリの選択した部分を示した概要図である。
【図8】 図7に示した磁気抵抗メモリの読み出し動作におけるワード・ライン電流、オート−ゼロ、およびセンシング動作を示したタイミング・チャートである。
【図9】 本発明に従った別の例として示す読み出し動作におけるオート−ゼロ、センシングおよびワード・ライン電流を示したタイミング・チャートである。
Claims (19)
- 1以上のワード・ラインと、ソフト層およびハード層を有する磁気抵抗ビット構造を含む装置で該磁気抵抗ビット構造の状態を読み出す方法において:
前記ソフト層の状態を第1の方向にセットする向きを持つ第1の磁界を生成する第1の電流を、前記1以上のワード・ラインに供給するステップ;
前記第1の磁界を取り除くために前記第1の電流の供給を停止するステップ;
ソフト層が第1の方向にセットされた第1の状態にセットされている第1の時点で、前記磁気抵抗ビット構造の抵抗をセンシングするステップ;
前記ソフト層の状態を前記第1の状態とは反対の第2の方向にセットする向きを持つ第2の磁界を生成する第2の電流を、前記1以上のワード・ラインに供給するステップ;
前記第2の磁界を取り除くために前記第2の電流の供給を停止するステップ;
ソフト層が第2の方向にセットされた第2の状態にセットされている第2の時点で、前記磁気抵抗ビット構造の抵抗をセンシングするステップ;
前記第2の時点の抵抗が、前記第1の時点の抵抗に対して増加したか、あるいは減少したかを決定するステップ;
を含むことを特徴とする方法。 - 前記センシングするステップが、前記ビット構造に対してセンス電流を印加し、結果としてもたらされる電圧降下を検出するステップを含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
- 前記磁気抵抗ビット構造がセンス・ライン内に含まれ、そのセンスラインは該磁気抵抗ビット構造に直列に接続される少なくとも1つの別の磁気抵抗ビット構造を含んでおり、それによって前記センス・ラインが構成されていることを特徴とする請求項1記載の方法。
- 1以上のワード・ラインを有した磁気抵抗メモリの磁気抵抗ビット構造の状態をセンシングする方法であって、前記磁気抵抗ビット構造が1ないしは複数のほかの磁気抵抗ビット構造と直列に接続されてセンス・ラインを構成し、前記磁気抵抗ビット構造のそれぞれが共通の磁化容易軸を伴うソフト層およびハード層を有する磁気抵抗メモリの磁気抵抗ビット構造の状態をセンシングする方法において:
前記磁化容易軸と平行でかつ、前記磁気抵抗ビット構造のソフト層の状態を第1の方向にセットする向きの第1の磁界を生成する第1の電流を、前記1以上のワード・ラインに供給するステップ;
前記第1の磁界を取り除くために前記第1の電流の供給を停止するステップ;
前記磁気抵抗ビット構造のソフト層が第1の方向の第1の状態にセットされている第1の時点で、前記センス・ラインの抵抗をセンシングするステップ;
前記磁気抵抗ビット構造のソフト層の状態を前記第1の方向とは逆の第2の方向にセットする向きの第2の磁界を生成する第2の電流を、前記1以上のワード・ラインに供給するステップ;
前記第2の磁界を取り除くために前記第2の電流の供給を停止するステップ;
前記磁気抵抗ビット構造のソフト層が第2の方向の第2の状態にセットされている第2の時点で、前記センス・ラインの抵抗をセンシングするステップ;
前記第2の時点の抵抗が、前記第1の時点の抵抗に対して増加したか、あるいは減少したかを決定するステップ;
を含むことを特徴そする方法。 - 1以上のワード・ラインと、ハード層と初期状態を有するソフト層を有する磁気抵抗ビット構造を含む装置であって、前記磁気抵抗ビット構造の状態を読み出す方法において:
前記ソフト層が前記初期状態にある第1の時点で、前記磁気抵抗ビット構造の抵抗をセンシングするステップ;
前記ソフト層の状態を前記初期状態と逆の状態にセットする向きを持つ第1の磁界を生成する第1の電流を、前記1以上のワード・ラインに供給するステップ;
前記第1の磁界を取り除くために前記第1の電流の供給を停止するステップ;
前記ソフト層が前記初期状態と逆の状態にある第2の時点で、前記磁気抵抗ビット構造の抵抗をセンシングするステップ;
前記第2の時点の抵抗が、前記第1の時点の抵抗に対して増加したか、あるいは減少したかを決定するステップ;
前記ソフト層の状態を前記初期状態に戻す向きを持つ第2の磁界を生成する第2の電流を、前記1以上のワード・ラインに供給するステップ;
前記第2の磁界を取り除くために前記第2の電流の供給を停止するステップ;
を含むことを特徴とする方法。 - 前記第1と第2の電流は同じワード・ラインに供給されるものであって、第1の電流は第2の電流と逆向きであることを特徴とする請求項1、4、5のいずれか1項に記載の方法。
- 前記ワード・ラインとして少なくとも2つのワード・ラインを有しており、そのうちの少なくとも一つのワード・ラインは前記磁気抵抗ビット構造の一方の側に、その内の他のワード・ラインは該磁気抵抗ビット構造の反対の側にあり、第1と第2の電流はそれぞれ異なる側のワード・ラインに供給されるものであって、第1の電流と第2の電流とは同じ向きであることを特徴とする請求項1、4、5のいずれか1項に記載の方法。
- 少なくとも1ビットの情報をストアするための、ソフト層およびハード層を有する少なくとも1つの磁気抵抗ビット構造と、1以上のワード・ラインとを有する磁気ストレージ・デバイスにおいて:
前記ソフト層の状態を第1の方向に向いた第1の状態にセットする向きを持つ第1の磁界またはこの第1の方向と逆向きの第2の方向に向いた第2の状態にセットする向きを持つ第2の磁界を生成して前記ソフト層の状態を第1または第2の状態に設定するよう第1の電流または第2の電流を前記1以上のワード・ラインに供給する供給手段;
前記磁気抵抗ビット構造を含むセンス・ラインの抵抗をセンシングするセンシング手段;および、
前記供給手段および前記センシング手段の制御を行うための制御手段とを備え、
この制御手段が、最初に前記供給手段を起動して前記第1の電流により、前記ソフト層の状態を第1の状態に設定するよう制御し、その後前記制御手段が前記供給手段を不作用にして前記第1の電流の供給を停止する制御を行い、その後前記制御手段が前記センシング手段を起動して前記センス・ラインの抵抗値を前記ソフト層の状態が第1の状態にある第1の時点でセンシングし、その後前記制御手段が前記センシング手段を不作用にし、かつ前記供給手段を起動して前記第2の電流により、前記ソフト層の状態を前記第1の状態と逆の第2の状態に設定し、その後前記制御手段が前記供給手段を不作用にして前記第2の電流の供給を停止し、その後前記制御手段が前記センシング手段を起動して、前記センス・ラインの前記抵抗を前記ソフト層の状態が第2の状態にある第2の時点でセンシングし、その後この第2の時点の抵抗値が前記第1の時点の抵抗値に対して増加したか、あるいは減少したかの判定を行うことを特徴とする磁気ストレージ・デバイス。 - 前記第1と第2の電流は同じワード・ラインに供給されるものであって、第1の電流は第2の電流と逆向きであることを特徴とする請求項8記載の磁気ストレージ・デバイス。
- 前記ワード・ラインとして少なくとも2つのワード・ラインを有しており、そのうちの少なくとも一つのワード・ラインは前記磁気抵抗ビット構造の一方の側に、その内の他のワード・ラインは該磁気抵抗ビット構造の反対の側にあり、第1と第2の電流はそれぞれ異なる側のワード・ラインに供給されるものであって、第1の電流と第2の電流とは同じ向きであることを特徴とする請求項8記載の磁気ストレージ・デバイス。
- ソフト層およびハード層を有する磁気抵抗ビット構造と、この磁気抵抗ビット構造に近接して配置されたワード・ラインとを備え、前記磁気抵抗ビット構造の状態を読み出す方法において:
第1の方向の電流であって、前記磁気抵抗ビット構造のハード層の状態を変化させる磁界を生成するには不十分な大きさの電流を前記ワード・ラインに供給することによって、前記磁気抵抗ビット構造に第1の方向の磁界を印加して、前記ソフト層の状態を第1の方向にセットするステップ;
前記ワード・ラインへの前記第1の方向の電流の供給を停止して前記磁気抵抗ビット構造に印加された第1の方向の磁界を取り除くステップ;
前記磁気抵抗ビット構造の抵抗を第1の抵抗値としてセンシングするステップ;
前記第1の方向とは逆向きの第2の方向の電流であって、前記磁気抵抗ビット構造のハード層の状態を変化させる磁界を生成するには不十分な大きさの電流を前記ワード・ラインに供給することによって、前記磁気抵抗ビット構造に前記第1の方向と逆方向の磁界を印加して、前記ソフト層の状態を逆の第2の方向にセットするステップ;
前記ワード・ラインへの前記第2の方向の電流の供給を停止して前記磁気抵抗ビット構造に印加された第2の方向の磁界を取り除くステップ;および、
前記磁気抵抗ビット構造の抵抗を第2の抵抗値としてセンシングするとともに、この第2の抵抗値が前記第1の抵抗値に対して増加したか、あるいは減少したかを決定するステップ;
を含むことを特徴とする方法。 - 磁気抵抗ビット構造が1ないしは複数のほかの磁気抵抗ビット構造と直列に接続されて構成されたセンス・ラインと、このセンス・ラインのそれぞれの磁気抵抗ビット構造に近接して配置された複数のワード・ラインとを備えた磁気抵抗メモリであって、前記磁気抵抗ビット構造のそれぞれが共通の磁化容易軸を伴うソフト層およびハード層を有する磁気抵抗メモリの選択された磁気抵抗ビット構造の状態をセンシングする方法において:
第1の方向の電流であって、前記ワード・ラインに前記ハード層の状態を変化させる磁界を生成するには不十分な大きさの第1の電流を供給することにより前記選択された磁気抵抗ビット構造に前記磁化容易軸と平行な第1の方向の磁界を印加して、該磁気抵抗ビット構造の前記ソフト層の状態を第1の方向にセットするステップ;
前記ワード・ラインへの第1の電流の供給を停止することによって、前記選択された磁気抵抗ビット構造に対する第1の方向の磁界を取り除くステップ;
前記センス・ラインの抵抗を第1の抵抗値としてセンシングするステップ;
前記第1の方向とは逆向きの第2の方向の電流であって、前記ワード・ラインに前記ハード層の状態を変化させる磁界を生成するには不十分な大きさの第2の電流を供給することにより前記選択された磁気抵抗ビット構造に前記第1の方向と逆方向の磁界を印加して、該磁気抵抗ビット構造の前記ソフト層の状態を逆の第2の方向にセットするステップ;
前記ワード・ラインへの第2の電流の供給を停止することによって、前記選択された磁気抵抗ビット構造に対する第2の方向の磁界を取り除くステップ;
前記センス・ラインの抵抗を第2の抵抗値としてセンシングするとともに、この第2の抵抗値が前記第1の抵抗値に対して増加したか、あるいは減少したかを検出するステップ;
を含むことを特徴そする方法。 - 磁気抵抗ビット構造が1ないしは複数のほかの磁気抵抗ビット構造と直列に接続されて構成されたセンス・ラインと、このセンス・ラインのそれぞれの磁気抵抗ビット構造の上下に近接してそれぞれのワード・ラインが配置された一対のワード・ラインとを備えた磁気抵抗メモリであって、前記磁気抵抗ビット構造のそれぞれが共通の磁化容易軸を伴うソフト層およびハード層を有する磁気抵抗メモリの磁気抵抗ビット構造の状態をセンシングする方法において:
第1の方向の電流であって、前記一対のワード・ラインの一方に、前記ハード層の状態を変化させる磁界を生成するには不十分な大きさの第1の電流を供給することにより前記磁気抵抗ビット構造に前記磁化容易軸と平行な第1の方向の磁界を印加して、該磁気抵抗 ビット構造の前記ソフト層の状態を第1の方向にセットするステップ;
前記一方のワード・ラインへの第1の電流の供給を停止することによって、前記選択された磁気抵抗ビット構造に対する第1の方向の磁界を取り除くステップ;
前記センス・ラインの抵抗を第1の抵抗値としてセンシングするステップ;
前記第1の電流と同じ方向の第2の電流であって、前記一対のワード・ラインの他方に前記ハード層の状態を変化させる磁界を生成するには不十分な大きさの第2の電流を供給することにより前記選択された磁気抵抗ビット構造に前記第1の方向と逆方向の磁界を印加して、該磁気抵抗ビット構造の前記ソフト層の状態を逆の第2の方向にセットするステップ;
前記他方のワード・ラインへの第2の電流の供給を停止することによって、前記選択された磁気抵抗ビット構造に対する該磁第2の電流による磁界を取り除くステップ;
前記センス・ラインの抵抗を第2の抵抗値としてセンシングするとともに、この第2の抵抗値が前記第1の抵抗値に対して増加したか、あるいは減少したかを検出するステップ;
を含むことを特徴とする方法。 - ハード層と初期状態を有するソフト層を有する磁気抵抗ビット構造の状態を読み出す方法において:
前記ソフト層が前記初期状態にある前記磁気抵抗ビット構造の抵抗を、該磁気抵抗ビット構造に近接して配置されたワード・ラインに電流を供給することなく、第1の抵抗値としてセンシングするステップ;
前記ワード・ラインに前記ハード層の状態を変化させる磁界を生成するには不十分な大きさの第1の方向の電流を供給することにより前記磁気抵抗ビット構造の前記ソフト層を前記初期状態と逆の状態にセットするステップ;
前記ワード・ラインへの前記第1の方向の電流の供給を停止するステップ;
前記磁気抵抗ビット構造の抵抗を第2の抵抗値としてセンシングするとともに、この第2の抵抗値が前記第1の抵抗値に対して増加したか、あるいは減少したかを決定するステップ;および、
前記ワード・ラインに前記ハード層の状態を変化させる磁界を生成するには不十分な大きさであって前記第1の方向の電流と逆向きの第2の方向の電流を供給することにより、前記ソフト層を前記初期状態に戻すステップ;
を含むことを特徴とする方法。 - ソフト層およびハード層を有する磁気抵抗ビット構造と、該ビット構造の第1のサイドに近接配置された第1のワード・ライン及び前記ビット構造の前記第1のサイドと反対側の第2のサイドに近接配置された第2のワード・ラインと含む装置で該磁気抵抗ビット構造の状態を読み出す方法において:
前記ハード層の状態を変化させる磁界を生成するには不十分な大きさの電流であって、前記ソフト層の状態を第1の方向にセットする向きを持つ第1の磁界を生成する電流を、前記第1のワード・ラインに供給するステップ;
前記第1の磁界を取り除くために前記第1のワード・ラインを通る電流の供給を停止するステップ;
前記磁気抵抗ビット構造の抵抗をセンシングするステップ;
前記ハード層の状態を変化させる磁界を生成するには不十分な大きさの電流であって、前記ソフト層の状態を前記第1の状態とは反対の第2の方向にセットする向きを持つ第2の磁界を生成する電流を、前記第2のワード・ラインに供給するステップ;
前記第2の磁界を取り除くために前記第2のワード・ラインを通る電流の供給を停止するステップ;
前記磁気抵抗ビット構造の抵抗をセンシングするとともに、この新たにセンシングした抵抗が先にセンシングした抵抗に対して増加したか、あるいは減少したかを決定するステップ;
を含むことを特徴とする方法。 - 少なくとも1ビットの情報をストアするための、ソフト層およびハード層を有する少なくとも1つの磁気抵抗ビット構造を有する磁気ストレージ・デバイスにおいて:
前記磁気抵抗ビット構造に近接して配置されたワード・ラインに前記ハード層の状態を変化させる磁界を生成するには不十分な大きさの第1の電流またはこの第1の電流とは逆向きの第2の電流を供給することによって、前記磁気抵抗ビット構造のソフト層に近接して第1の方向の磁界または第2の方向の磁界を印加して、前記ソフト層を第1の状態またはこれと逆の第2の状態に設定する印加手段;
前記磁気抵抗ビット構造を含むセンス・ラインの抵抗をセンシングするためのセンシング手段;および、
前記印加手段および前記センシング手段の制御を行うための制御手段を包含し、その制御手段が、最初に前記印加手段を起動して前記第1の電流により、前記ソフト層の状態を第1の状態に設定するよう制御し、その後前記制御手段が前記印加手段を不作用にして前記第1の電流の供給を停止する制御を行い、その後前記制御手段が前記センシング手段を起動して前記センス・ラインの抵抗値を第1の抵抗値としてセンシングし、その後前記制御手段が前記センシング手段を不作用にし、かつ前記印加手段を起動して前記第2の電流により、前記ソフト層の状態を前記第1の状態と逆の第2の状態に設定し、その後前記制御手段が前記印加手段を不作用にして前記第2の電流の供給を停止し、その後前記制御手段が前記センシング手段を起動して、前記センス・ラインの前記抵抗を第2の抵抗値としてセンシングするとともに、この第2の抵抗値が前記第1の抵抗値に対して増加したか、あるいは減少したかの決定を行うことを特徴とする磁気ストレージ・デバイス。 - 少なくとも1ビットの情報をストアするための、ソフト層およびハード層を有する少なくとも1つの磁気抵抗ビット構造を有する磁気ストレージ・デバイスにおいて:
前記磁気抵抗ビット構造の第1のサイドに隣接して配置される第1のワード・ライン、および前記第1のサイドとは逆の第2のサイドに隣接して配置される第2のワード・ラインとを備え、前記第1または第2のワード・ラインに前記ハード層の状態は変化させることのない大きさの電流を供給することによって、前記磁気抵抗ビット構造に第1の方向の磁界または第2の方向の磁界を印加して、前記ハード層の状態は変化させることなく前記ソフト層を第1の状態またはこれと逆の第2の状態に設定する印加手段;
前記磁気抵抗ビット構造を含むセンス・ラインの抵抗をセンシングするためのセンシング手段;および、
前記印加手段および前記センシング手段の制御を行うための制御手段を包含し、その制御手段が、最初に前記印加手段を起動して前記第1のワード・ラインに前記電流を供給して、前記ソフト層の状態を第1の状態に設定するよう制御し、その後前記制御手段が前記印加手段を不作用にして前記第1のワード・ラインへの電流の供給を停止する制御を行い、その後前記制御手段が前記センシング手段を起動して前記センス・ラインの抵抗値を第1の抵抗値としてセンシングし、その後前記制御手段が前記センシング手段を不作用にし、かつ前記印加手段を起動して前記第2のワード・ラインに前記電流を供給して、前記ソフト層の状態を前記第1の状態と逆の第2の状態に設定し、その後前記制御手段が前記印加手段を不作用にして前記第2のワード・ラインへの電流の供給を停止し、その後前記制御手段が前記センシング手段を起動して、前記センス・ラインの抵抗値を第2の抵抗値としてセンシングするとともに、この第2の抵抗値が前記第1の抵抗値に対して増加したか、あるいは減少したかの決定を行うことを特徴とする磁気ストレージ・デバイス。 - それぞれがソフト層およびハード層を有する多数の磁気抵抗ビット構造を有するメモリであって、前記磁気抵抗ビット構造が多数の行に配列され、各行内の選択された磁気抵抗ビット構造が互いに接続されて対応するセンス・ラインを構成し、さらに前記メモリは、多数のワード・ラインを有し、それにおいて各ワード・ラインは、選択された磁気抵抗ビット構造に隣接して延び、さらに前記メモリは、各ワード・ラインに対してワード・ライン電流を供給するための1ないしは複数のワード・ライン・ドライバを含み、そのワード・ライン・ドライバのそれぞれは第1の方向および逆の第2の方向のワード・ライン電流を供給することが可能であり、さらに前記メモリは、前記センス・ラインの抵抗のセンシングを行うための1ないしは複数のセンシング・ブロックを含むものとしたメモリにおいて:
選択されたワード・ライン・ドライバおよび選択されたセンシング・ブロックの制御を行うためのコントローラを含み、かつそのコントローラが選択されたワード・ライン・ドライバをイネーブルし、第1の状態のワード・ライン電流を供給して選択された磁気抵抗ビット構造の前記ソフト層を第1の状態に設定し、その後前記コントローラが前記選択されたワード・ライン・ドライバをディセーブルして前記選択されたワード・ラインから前記ワード・ライン電流を取り除き、その後前記コントローラが前記センシング・ブロックを起動して前記選択された磁気抵抗ビット構造を含む前記センス・ラインの第1のセンシングされる抵抗のセンシングを行い、その後前記コントローラが、前記センシング・ブロックをディセーブルし、かつ前記選択されたワード・ライン・ドライバを起動し、前記第2の逆方向のワード・ライン電流を供給して前記選択された磁気抵抗ビット構造の前記ソフト層を第2の逆の状態に設定し、その後前記コントローラが前記選択されたワード・ライン・ドライバをディセーブルして前記選択されたワード・ラインから前記ワード・ライン電流を取り除き、その後前記コントローラが前記センシング・ブロックをイネーブルし、前記選択された磁気抵抗ビット構造を含む前記センス・ラインの抵抗が、前記第1のセンシングされる抵抗に対して増加したか、あるいは減少したかのセンシングを行うことを特徴とするメモリ。 - それぞれがソフト層およびハード層を有する多数の磁気抵抗ビット構造を有するメモリであって、前記磁気抵抗ビット構造が多数の行に配列され、各行内の選択された磁気抵抗ビット構造が互いに接続されて対応するセンス・ラインを構成し、さらに前記メモリは、多数のワード・ラインを有し、それにおいて選択されたペアのワード・ラインが、選択された磁気抵抗ビット構造の上側および下側に延び、さらに前記メモリは、各ワード・ラインに対してワード・ライン電流を供給するための1ないしは複数のワード・ライン・ドライバを含み、そのワード・ライン・ドライバのそれぞれは選択されたペアのワード・ラインに対して択一的にワード・ライン電流を供給することが可能であり、さらに前記メモリは、前記センス・ラインの抵抗のセンシングを行うための1ないしは複数のセンシング・ブロックを含むメモリにおいて:
選択されたワード・ライン・ドライバおよび選択されたセンシング・ブロックの制御を行うためのコントローラを含み、かつそのコントローラが選択されたワード・ライン・ドライバをイネーブルし、選択されたペアのワード・ラインの第1の1つ内にワード・ライン電流を供給して選択された磁気抵抗ビット構造の前記ソフト層を第1の状態に設定し、その後前記コントローラが前記選択されたワード・ライン・ドライバをディセーブルし、それが前記選択されたワード・ラインのペアから前記ワード・ライン電流を取り除き、その後前記コントローラが前記センシング・ブロックを起動して前記選択された磁気抵抗ビット構造を含む前記センス・ラインの第1のセンシングされる抵抗のセンシングを行い、その後前記コントローラが、前記センシング・ブロックをディセーブルし、かつ前記選択されたワード・ライン・ドライバを起動し、選択されたペアのワード・ラインの他方の1つ内にワード・ライン電流を供給して選択された磁気抵抗ビット構造の前記ソフト層を第2の逆の状態に設定し、その後前記コントローラが前記選択されたワード・ライン・ドライバをディセーブルして前記選択されたワード・ラインのペアから前記ワード・ライン電流を取り除き、その後前記コントローラが前記センシング・ブロックをイネーブルし、前記選択された磁気抵抗ビット構造を含む前記センス・ラインの抵抗が、前記第1のセンシングされる抵抗に対して増加したか、あるいは減少したかのセンシングを行うことを特徴とするメモリ。
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