JP3855529B2 - インターホン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、壁等に取り付けることが可能なインターホンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、壁に取り付けることが可能なインターホンとしては図5に示すものが知られている。図に示すものはインターホンの親機であるインターホン本体51であって、これとは別にマイクロフォンやスピーカなど備えた子機と組み合わせて使用される。この子機は、通常は住宅などの玄関に配設される。また、インターホン本体51はハンドセット52やテレビ画面53などを備えたものであて、取り付け部材54によって住宅などの室内の壁面に取り付けられる。親機の取り付けにあたっては、壁面に設けられた開口55から子機との接続を行うための電線56を引き出せるようにした状態で、取り付け部材54を壁面にねじ止めなどで固定する。そして、インターホン本体51に電線56を接続した後にインターホン本体51を取り付け部材54に設けられた係合部57を用いて係合させることによって壁に取り付ける。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のインターホンは、次の課題を有する。インターホンの取り付けにおいて、上記のように電線56との接続作業を行う必要があるが、この作業は作業者がインターホン本体51を持った状態で行なうものであるため、非常に作業が行い難いという問題がある。そして、このように作業が行いにくいと、作業中にインターホン本体51を落下させてしまったり、電線56の配線を間違えるといった作業ミスを誘発し易くなる。本発明は、上記の問題を解決し得るインターホンを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のインターホンは、壁面などに固定するため固定手段を備えた平板状の本体および本体の一端側に設けられ本体と略平行となる円柱部を有する回転係合部ならびに本体の他端側に設けられ本体と略平行な挿入部を有する支持係合部を有する取り付け部材と;背面に回転係合部に対応する位置に設けられ回転係合部に係合させた状態での回転を許容するとともに、回転係合部に係合させた状態で回転させて取り付け部材の本体と背 面とが平行な状態になったときに円柱部が深く挿入されるように形成された回転係合穴および円柱部が回転係合穴へ深く挿入されると同時に支持係合部が挿入係合されるように形成された支持係合穴とを有するインターホン本体と;を具備していることを特徴とする。本発明によれば、インターホン本体の回転係合穴に取り付け部材の回転係合部を係合させた状態においては、回転係合部が取り付け部材本体と略平行な円柱部を有しているため、インターホン本体を横方向に回動自在に支持することができる。したがって、インターホン本体を取り付け部材と角度をなすように回転させた状態で、電線の結線作業を行なうことができる。そして、結線作業が完了した後にインターホン本体を円柱部を軸として回動させて、インターホン本体の支持係合部を取り付け部材の支持係合部に係合させることでインターホンの取り付け作業が完了する。インターホン本体は、回転係合部に係合させた状態で回転させて取り付け部材の本体と背面とが平行な状態になったときに円柱部が深く挿入されるように形成された回転係合穴を有しているため、インターホン本体を回動させるだけで取り付け部材への取り付けを完了させることができる。これは、インターホン本体が回転によって円柱部が回転係合穴へ深く挿入されると同時に、本体の他端側に設けられた支持係合部の挿入部がインターホン本体の支持係合穴に挿入係合されるようになっているからである。このようにして、インターホン本体は取り付け部インターホン本体を取り付け完了状態すなわち取り付け部材の平坦部と平行な状態とした時に、インターホン本体の自重により深く挿入されるようにすれば、インターホン本体を回動させるだけで取り付け部材への取り付けを完了させることができる。そして、この状態になったことでインターホン本体が取り付け部材に確実に取り付けられる。また、本発明のような回転機構によってインターホン本体と取り付け部材との組付けを行うようにすれば、回転機構および係合機構を非常に簡単な構成のものとすることができる。請求項2に記載のインターホンは、請求項1に記載のインターホンにおいて、回転係合穴および支持係合穴の少なくとも一方は、インターホン本体に設けられたスピーカの音抜き穴を兼ねることを特徴とする。本発明によれば、スピーカの音抜きのための専用の穴を設ける必要がなく、デザインをすっきりしたものとできる。請求項3に記載のインターホンは、請求項1または2に記載のインターホンにおいて、取り付け部材の他縁側には本体の平坦部に対して鋭角または鈍角の角度を有する支え部が形成され、インターホン本体には回転係合部の円柱部を回転自在に横方向から挿入させた状態で支持可能な立掛け支持部を有していることを特徴とする。本発明によれば、取り付け部材を壁面取り付けで用いる状態に対して90度回転させた状態で、その円柱部をインターホン本体を立掛け支持部に挿入することにより、インターホン本体を斜めの状態を保って取り付け部材で支持することが可能となる。このとき取り付け部材の他縁側すなわち下縁側には本体の平坦部に対して鋭角または鈍角の角度を有する支え部が形成されているため、この支え部によってインターホン本体を安定して支持することが可能となる。なお、円柱部、立掛け支持部または取り付け部材本体には、インターホン本体が所定の角度に傾けて支持できるように相互間の回転を規制する手段を設けておく必要がある。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図4に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、図1〜図4中、同一または相当部分には同一符号を付している。図1は本発明のインターホンの第1の実施形態の取り付け方法を示す斜視図。図2は図1においてインターホン本体のみを背面から示す斜視図、図3は本発明のインターホンの第1の実施形態の要部拡大図である。図において、1はインターホンの親機であるインターホン本体、2は取り付け部材、3は住宅などの室内の壁面に設けられた開口、4は開口から導出されたインターホン子機との電気接続を行う電線である。インターホン本体1は、ハンドセット1a、テレビ画面1bなどが設けられている。インターホン本体1の取り付けにあたっては、壁面に設けられた開口3から電線4を引き出せるようにした状態で、取り付け部材2を壁面にねじ5を用いて固定する。そして、インターホン本体1に電線4を接続した後にインターホン本体1を取り付け部材2に係合させることによって壁に取り付ける。取り付け部材2は、樹脂で形成され、固定手段であるねじ穴2aを備えた平板状の本体2bおよび本体2bの一端側に設けられ本体2bと略平行となる円柱部2cを有する回転係合部2dならびに本体2bの他端側に設けられ本体2bと略平行な挿入部2eを有する支持係合部2fとを有している。また、インターホン本体1は、背面に取り付け部材2の回転係合部2dに係合させた状態での回転を許容する回転係合穴1dが形成されている。この回転係合穴1dは、回転係合部に係合させた状態でインターホン本体1を回転させて取り付け部材の本体と背面とが平行な状態になったときに円柱部が深く挿入されるように形成されており、インターホン本体1を取り付け完了状態すなわち取り付け部材2の平坦部分と平行な状態とした時に、インターホン本体1の自重により深く挿入されるようになっている。なお、回転係合穴1dは、インターホン本体1に収容された図示しないスピーカの音抜き口となっている。また、インターホン本体1には、取り付け部材2の支持係合部2fに対応する位置に支持係合部2fを係合可能な支持係合穴1fが形成されている。これらの支持係合部2fの挿入部2eと支持係合穴1fは、円柱部2cが回転係合穴1dへ深く挿入されると同時に挿入係合させることが可能な位置に設けられている。これにより、インターホン本体1を回動させるだけで取り付け部材2への取り付けを完了させることができる。なお、取り付け部材2は金属で形成してもよく、この場合は樹脂成形と比較して円柱部2cの形成が困難となるが、円柱部cは円形の断面形状を有している必要はなく、例えば平板状のものを折り曲げるなどしてほぼ円柱状に形成させたものであればよい。要は、円柱部cを回転係合穴1dに挿入させた状態での円滑な回動が行えるように構成されていれば良い。なお、円柱部備えた回転係合部および回転係合穴は、取り付け部材およびインターホン本体の両縁部に設けるようにしても良い。これによれば、取り付け部材の左右のどちらの縁部を使用してもインターホン本体を回転自在に支持できる。また、回転係合穴および支持係合穴は上記のような形態には限られず、発明の主旨を逸脱しない限り変形を許容する。支持係合穴と支持係合部についても同様である。図4は本発明のインターホンの第2の実施形態の組み立て方法示す斜視図である。なお、第1の実施形態と同じ構成については同じ符号を付す。本実施形態の取り付け部材2は、その一縁側(図においては下縁側)に本体の平坦部に対して鋭角の角度を有する支え部24が形成されている。本実施形態においてはこの支え部は上記第1の実施形態で説明した支持係合部2fが兼ねている。一方、インターホン本体1の背面には、取り付け部材2の回転係合部2dの円柱部2eを図の矢印で示したように横方向から挿入させた状態で上下方向に回転自在に支持可能な立掛け支持部22が形成されている。この立掛け支持部22は、円柱部2eを挿入するためのガイド機能を備えた穴である。このインターホンを組み立てた状態では、インターホン本体1は斜めの姿勢を保って取り付け部材2で支持される。なお、取り付け部材2の上縁には、円柱部円柱部2eと立掛け支持部22間の相互間の回転を規制する本体に対して斜めの規制突部23が設けられている。この規制突部23は、インターホン本体1の背面に当接してインターホン本体1の回転を規制し所定角度以上にインターホン本体1が傾かないようにしている。また、取り付け部材2の下縁に設けられた鋭角の角度を有する支え部24が形成されているため、この支え部24によってインターホン本体1を安定して支持することが可能となる。
【0006】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、インターホン本体が回転により取り付け部材の本体と背面とが平行な状態になったときに円柱部が深く挿入されると同時に支持係合部が挿入係合されるように形成された支持係合穴を有しているため、インターホン本体を取り付け完了状態すなわち取り付け部材の平坦部と平行な状態とした時に、円柱部が深く挿入されるようにすれば、インターホン本体を回動させるだけで取り付け部材への取り付けを完了させることができる。請求項2に記載の発明によれば、スピーカの音抜きのための専用の穴を設ける必要がなく、デザインをすっきりしたものとできる。請求項3に記載の発明によれば、取り付け部材を壁面取り付けで用いる角度とは90度回転させた状態で、その円柱部をインターホン本体を立掛け支持部に挿入することにより、インターホン本体を斜めの状態を保って取り付け部材で支持することが可能となる。このとき取り付け部材の他縁側すなわち下縁側には本体の平坦部に対して鋭角または鈍角の角度を有する支え部が形成されているため、この支え部によってインターホン本体を安定して支持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインターホンの第1の実施形態の取り付け方法示す斜視図。
【図2】図1においてインターホン本体のみを背面から示す斜視図。
【図3】本発明のインターホン第1の実施形態の要部拡大図。
【図4】本発明のインターホンの第2の実施形態の組み立て方法示す斜視図。
【図5】従来のインターホンの取り付け方法示す斜視図。
【符号の説明】
1…インターホン本体、
2…取り付け部材、
2e…挿入部、
2f…支持係合部、
1d…回転係合穴、
1f…支持係合穴。
Claims (3)
- 壁面などに固定するため固定手段を備えた平板状の本体および本体の一端側に設けられ本体と略平行となる円柱部を有する回転係合部ならびに本体の他端側に設けられ本体と略平行な挿入部を有する支持係合部を有する取り付け部材と;背面に回転係合部に対応する位置に設けられ回転係合部に係合させた状態での回転を許容するとともに、回転係合部に係合させた状態で回転させて取り付け部材の本体と背面とが平行な状態になったときに円柱部が深く挿入されるように形成された回転係合穴および円柱部が回転係合穴へ深く挿入されると同時に支持係合部が挿入係合されるように形成された支持係合穴とを有するインターホン本体と;を具備していることを特徴とするインターホン。
- 回転係合穴および支持係合穴の少なくとも一方は、インターホン本体に設けられたスピーカの音抜き穴を兼ねることを特徴とする請求項1に記載のインターホン。
- 取り付け部材の他縁側には本体の平坦部に対して鋭角または鈍角の角度を有する支え部が形成され、インターホン本体には回転係合部の円柱部を回転自在に横方向から挿入させた状態で支持可能な立掛け支持部を有していることを特徴とする請求項1または2に記載のインターホン。
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Family Applications (1)
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JP09442299A Expired - Fee Related JP3855529B2 (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | インターホン |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3855529B2 (ja) |
-
1999
- 1999-03-31 JP JP09442299A patent/JP3855529B2/ja not_active Expired - Fee Related
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