JP3855471B2 - コモンレール式燃料噴射装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は,コモンレールから供給される燃料の圧力作用に基づいて,燃料をエンジンの燃焼室に噴射するコモンレール式燃料噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来,エンジンの燃料噴射装置として,コモンレールに貯留された燃料を複数のインジェクタに供給し,燃料の一部を作動流体として利用してインジェクタを作動させると共に,かかる各インジェクタの作動によってコモンレールから供給された燃料をインジェクタの先端に形成された噴孔からエンジンの燃焼室に噴射する型式のコモンレール式燃料噴射装置が知られている。
【0003】
図9には,上記のコモンレール式燃料噴射装置の一例の概略が示されている。燃料タンク4からフィルタ5を経てフィードポンプ6によって吸い上げられて所定の吸入圧力に加圧された燃料は,燃料管7を通じて高圧燃料ポンプ8に送られる。高圧燃料ポンプ8は,例えばエンジンによって駆動される,所謂,プランジャ式のサプライポンプであり,燃料を運転状態等に基づいて定められる高圧に昇圧し,昇圧された燃料を燃料管9を通じてコモンレール2に供給する。コモンレール2に所定圧力に昇圧した状態で貯留された燃料は,コモンレール2から燃料供給管3を通じて,複数のインジェクタ1に供給される。図示の例では6気筒エンジンであり,6つの気筒(図示せず)には,その内部に形成される燃焼室にそれぞれ燃料を噴射するインジェクタ1が配設されている。なお,エンジンは,図示の6気筒に限らず,4気筒でもよいことは明らかである。
【0004】
高圧燃料ポンプ8からリリーフされた燃料は,戻し管10を通じて燃料タンク4に戻される。また,燃料管9を通じてインジェクタ1に供給された燃料のうち,燃焼室への噴射に費やされなかった燃料は,戻し管11を通じて燃料タンク4に戻される。コントローラ12には,各種のセンサ,即ち,エンジン回転数Neを検出するためのクランク角度センサ,アクセル開度Acを検出するためのアクセル開度センサ,高圧燃料の温度を検出する燃料温度センサ等の各種センサからの信号が入力されている。その他のエンジンの運転状態を検出するためのセンサとしては,吸気管内圧力を検出するための吸気管内圧力センサ,冷却水温度を検出するための水温センサ等がある。また,コントローラ12には,コモンレール2に設けられている圧力センサ13が検出したコモンレール2内の燃料圧力(以下,コモンレール圧力という)の検出信号が送られる。
【0005】
コントローラ13は,これらの信号に基づいて,エンジン出力がその運転状態に即した最適なものになるように,例えば,燃料が最適な噴射時期に最適な燃料噴射量でもって対応する燃焼室に噴射されるように,燃料の噴射時期や噴射量を含むインジェクタ1による燃料噴射を制御する。インジェクタ1から噴射される燃料の噴射圧はコモンレール圧力に略等しい。噴射期間と共に燃料噴射量を決定する噴射圧力の大きさは,流量制御弁14を制御してコモンレール2への高圧燃料の供給量を制御することにより制御される。インジェクタ1からの燃料の噴射でコモンレール2内の燃料が消費された場合や,燃料噴射量を変更する場合に,コントローラ12は,コモンレール圧力が所定の燃料圧力となるように,流量制御弁14を制御して高圧燃料ポンプ8からコモンレール2への燃料の吐出量を制御する。即ち,高圧燃料ポンプ8が吐出した燃料のうち,流量制御弁14が開いている期間を制御することにより,燃料管9を通じてコモンレール2に燃料が送り込まれる。コモンレール燃料噴射装置それ自体は,従来公知のものであり,これ以上の詳細な説明を省略する。
【0006】
このコモンレール式燃料噴射装置においては,インジェクタ1は,図10に示すようなインジェクタ本体21と,インジェクタ本体21に取り付けられ且つ内部に形成された中空穴23内を摺動自在な針弁24を有するノズル22とを備えている。コモンレール2から燃料供給管3を通じて各インジェクタ1に供給された燃料は,燃料入口継手30を介して燃料供給管3に接続され且つインジェクタ本体21の内部に形成された燃料通路31,32,ノズル22に形成されている燃料溜まり33,及び中空穴23内において針弁24の周囲の通路を通じて,ノズル22の先端部に形成された噴孔25が針弁24のリフトによって開いたとき,噴孔25から燃焼室内に噴射される。なお,余剰の燃料は戻し管11を通じてコモンレールに戻される。
【0007】
インジェクタ1には,針弁24のリフトを制御するために,圧力制御室式の針弁リフト機構が設けられている。即ち,コモンレール2から供給される高圧燃料の一部は,インジェクタ1の内部に形成された圧力制御室40に導入される。また,インジェクタ1のヘッド部には,圧力制御室40への高圧燃料の流入と流出とを制御する電子デバイス式のアクチュエータとしての電磁弁15が設けられており,コントローラ12は,エンジンの運転状態に応じて電磁弁15の作動を制御して,圧力制御室40内における燃料の圧力状態を,導入した高圧燃料による高圧状態,又は圧力制御室40内の圧力を解放した低圧状態に制御する。コントローラ12からの制御信号としての駆動信号(例えば,電流値)が信号線37を通じて電磁弁15のソレノイド38に送られ,ソレノイド38が励磁されると,アーマチュア39が上昇して,リーク通路としての燃料路41の端部に設けられた開閉弁42が開く。圧力制御室40に供給された燃料が開いた開閉弁42を通じて排出されることにより,圧力制御室40内の高圧の燃料圧が解放される。
【0008】
インジェクタ1のインジェクタ本体21に形成された中央中空穴43内には,コントロールピストン44が昇降可能に設けられている。圧力制御室40内の圧力状態が高圧状態であると,燃料の圧力作用によって針弁24が降下して噴孔25が閉じられている。電磁弁15の作動時に低下した圧力制御室40内の圧力に基づく力とリターンスプリング45のばね力とによってコントロールピストン44に働く押下げ力よりも,燃料溜まり33に臨むテーパ面34及び針弁24の先端部に作用する燃料圧に基づいてコントロールピストン44を押し上げる力が勝るため,コントロールピストン44は上昇する。その結果,針弁24がリフトして,噴孔25から燃料が噴射される。燃料噴射量は,燃料流路内の燃料圧と針弁24のリフト(リフト量,リフト期間)とによって定められる。
【0009】
上記のコモンレール式燃料噴射装置においては,インジェクタ1の実燃料噴射量は燃料噴射の前後において生じるコモンレール2の圧力降下量から算出される。コントローラ12は,そのようにして求められた実燃料噴射量がエンジンの運転状態に応じた目標燃料噴射量となるように,燃料噴射弁の開弁時間を制御している。かかる実燃料噴射量の算出については,特開昭62−186034号公報に開示されているものがある。この公報に記載されている燃料噴射制御は,圧力制御室が容積部としての制御ロッド加圧室となっており,容積変化による圧力の加圧又は減圧によって針弁を上下動させ,燃料噴射弁の先端に形成された噴孔から燃料の噴射を行っている。また,実燃料噴射量の算出は,コモンレールの圧力降下量,降下前のコモンレール圧力,及び燃料温度に基づいて行われている。燃料噴射弁の開閉についての制御は,実燃料噴射量に対する目標燃料噴射量の比を目標燃料噴射量に乗じることによって,補正後の目標燃料噴射量を求め,その補正後の目標燃料噴射量を得るように行われている。
【0010】
一方,本出願人は,圧力制御室における高圧燃料の供給及び解放を,圧力制御室内側に弁傘を有する開閉弁によって行う燃料噴射装置を提案している(特開平10−77924号公報)。この燃料噴射装置によれば,開閉弁は,圧力制御室から燃料圧を解放する排出路を貫通して圧力制御室内に延びている弁ステム部を備えており,弁ステム部の先端に設けられた弁傘の弁フェースが,排出路の入口側開口部に形成された弁シートに接触又は弁シートから離間することにより,圧力制御室における高圧燃料の圧力作用とその解放とが制御される。開閉弁を開弁して圧力制御室から高圧燃料をリークするときに,針弁がリフトしてインジェクタの先端に形成されている噴孔から燃料が噴射される。圧力制御室内の燃料をアクチュエータで加圧することがないので,圧力制御室のシール性に格段に配慮する必要がなく,昨今のディーゼルエンジンに用いられる高い燃料噴射圧力の要求にも応えることができる。
【0011】
ところで,開閉弁による圧力制御室内の高圧燃料をリークすることにより針弁をリフトさせて燃料を噴射する上記のコモンレール式燃料噴射装置では,インジェクタに供給された燃料量のうち,一部はインジェクタの先端部に形成された噴孔から噴射される実際の燃料噴射量であるが,一部は圧力制御室から開閉弁を通じて低圧側にリークされる動的リーク量である。単にコモンレールの圧力降下量を利用するだけでは,実際に燃焼室に噴射された燃料量である実燃料噴射量を求めることができない。したがって,目標燃料噴射量を得られるようにインジェクタの作動を制御することができず,最適な燃料噴射制御ができずに,騒音や排気ガス特性の悪化等の不具合を招くという問題点がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
したがって,検出手段が検出したエンジンの運転状態に応じて,コントローラがインジェクタから燃焼室に噴射されるべき目標燃料噴射量を演算しているコモンレール式燃料噴射装置においては,コモンレールからインジェクタへの燃料供給量のうち,実際にインジェクタから燃焼室に噴射された実燃料噴射量を求めて,その実燃料噴射量が目標燃料噴射量になるように,インジェクタ殻の燃料噴射を制御する必要がある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明の目的は,高圧燃料ポンプから吐出された燃料をコモンレールに貯留し,コモンレールから供給された燃料をインジェクタが燃焼室に噴射し,コントローラがエンジンの運転状態を検出する検出手段からの検出信号に応じて求められる目標燃料噴射量に基づいてインジェクタからの燃料噴射を制御しているコモンレール式燃料噴射装置において,コモンレールからインジェクタへの燃料供給量のうち,実際にインジェクタから燃焼室に噴射された実燃料噴射量を求めて,その実燃料噴射量が目標燃料噴射量になるようにインジェクタの作動を制御して,最適な燃料噴射を行い,騒音や排気ガス特性の悪化等の招くことを防止することができるコモンレール式燃料噴射装置を提供することである。
【0014】
前記目的を達成するため、この発明によるコモンレール式燃料噴射装置は、高圧燃料ポンプから吐出された燃料を貯留するコモンレール、前記コモンレールから供給される燃料を燃焼室に噴射するインジェクタ、エンジンの運転状態を検出する検出手段、及び前記検出手段からの検出信号に応じて前記インジェクタから噴射すべき目標燃料噴射量を求め、前記目標燃料噴射量に基づいて前記インジェクタからの燃料噴射を制御するコントローラを具備してなるコモンレール式燃料噴射装置において、前記コントローラは、前記燃料噴射のために燃料が前記インジェクタからリークする動的リーク量を求め、前記コモンレールから前記インジェクタに供給される燃料供給量から前記動的リーク量を減算することにより実燃料噴射量を求め、前記実燃料噴射量が前記目標燃料噴射量となるように前記インジェクタからの前記燃料噴射を制御するものであり、前記インジェクタは、前記コモンレールから供給される燃料の一部が導入される圧力制御室、圧力制御室内の燃料の圧力作用に基づいて昇降して前記インジェクタの先端部に形成された燃料を噴射する噴孔を開閉する針弁、前記圧力制御室内の燃料を排出することにより前記圧力制御室内の燃料圧力を解放する開閉弁、及び前記開閉弁を作動させるアクチュエータを有しており、前記動的リーク量は、前記開閉弁を通じて前記圧力制御室からリークされる燃料量であることを特徴とする。
【0015】
この発明によるコモンレール式燃料噴射装置によれば,コモンレールからインジェクタに供給される燃料供給量からインジェクタの動的リーク量を減算することにより実際にインジェクタから燃焼室に噴射される実燃料噴射量が求められるので,コントローラは,例えば,実燃料噴射量が目標燃料噴射量に比較して少なければ,動的リーク量を補うように目標燃焼噴射量を増加する等の制御を行って,実燃料噴射量が目標燃料噴射量となるようにインジェクタの作動を制御する。
【0016】
前記検出手段には前記コモンレールの燃料圧力を検出する圧力センサが含まれており、前記コントローラは、前記燃料噴射の直前における前記コモンレールの燃料圧力、前記燃料噴射の直前と前記燃料噴射の後との間で生じた前記コモンレールの燃料圧力の圧力降下量、及び前記燃料供給量の間における予め決められた関係を第1マップデータとして記憶しており、前記圧力センサが検出した前記燃料噴射の直前における前記コモンレールの燃料圧力及び前記燃料噴射に伴って生じた前記圧力降下量に対応した前記燃料噴射における前記燃料供給量を、前記第1マップデータから求めるものであることを特徴とする。即ち、コモンレールからの燃料供給量は、インジェクタの燃料噴射期間が同じならばコモンレールの燃料圧力が高いほど、また燃料噴射の直前におけるコモンレールの燃料圧力が同じであれば、コモンレールの圧力降下量が多いほどインジェクタに多量に供給されたことが推定され、これらの間の関係が予め決められて、第1マップデータとしてコントローラに記憶されている。コモンレールの燃料圧力に関する情報から、第1マップデータを利用して、インジェクタへの燃料供給量が求められる。
【0018】
前記コントローラは、前記開閉弁を開弁させるため前記アクチュエータへの駆動信号を制御するコマンドパルスを出力し、前記燃料噴射の直前における前記コモンレールの燃料圧力、前記動的リーク量、及び前記コマンドパルスのパルス幅の間における予め決められた関係を第2マップデータとして記憶しており、前記圧力センサが検出した前記燃料噴射の直前における前記コモンレールの燃料圧力及び前記燃料噴射において前記目標燃料噴射量に応じて求められた前記コマンドパルスのパルス幅に対応した前記燃料噴射時における前記動的リーク量を、前記第2マップデータから求めるものであることを特徴とする。即ち、コマンドパルスのパルス幅はアクチュエータの作動期間を定めており、アクチュエータの作動期間が長いほど開閉弁の開弁期間が長くなって動的リーク量が増加し、また、燃料噴射の直前におけるコモンレールの燃料圧力が高いほど圧力制御室内の圧力も高く、開閉弁を通じてリークする燃料量が増加することが推定され、これらの間の関係が予め決められて、第2マップデータとしてコントローラに記憶されている。コモンレールの燃料圧力に関する情報と、コマンドパルスのパルス幅とから、第2マップデータを利用して動的リーク量が求められる。
【0019】
前記エンジンは多気筒エンジンであり、前記コントローラは、各気筒別に前記実燃料噴射量を求め、該実燃料噴射量に基づいて前記インジェクタからの前記燃料噴射の制御を各気筒別に行うものであることを特徴とする。動的リーク量については、通常、気筒毎にバラツキがあるので、気筒毎に実燃料噴射量を求めて燃料噴射の制御をするのが好ましい。
【0020】
前記コントローラは、前記実燃料噴射量に対する前記目標燃料供給量の比として補正係数を求め、同一の前記インジェクタによる次回の前記燃料噴射における前記目標燃料噴射量に前記補正係数を乗じることによって修正目標燃料噴射量を求め、前記修正目標燃料噴射量に基づいて前記インジェクタからの次回の燃料噴射を制御するものであることを特徴とする。即ち、一般には、実燃料噴射量が目標燃料供給量より小さい値であるから、1より大きい数として補正係数を求め、目標燃料噴射量に補正係数を乗じることによって目標燃料噴射量よりも大きい値を有する修正目標燃料噴射量を求める。修正目標燃料噴射量に対応して、コモンレールの燃料圧力を高めたり又はコマンドパルス幅を長くすることにより、実燃料噴射量が増加するような補正された燃料噴射が行われる。
【0021】
前記高圧燃料ポンプは、各気筒における前記インジェクタからの前記燃料噴射のために前記コモンレールに燃料を吐出するプランジャ式のサプライポンプであり、前記コントローラは、前記高圧燃料ポンプの各プランジャが下死点から上死点に至る間に、前記プランジャに対応する前記気筒における前記インジェクタからの前記燃料噴射と、前記高圧燃料ポンプから前記コモンレールへの燃料の吐出とを行うものであることを特徴とする
【0022】
前記高圧燃料ポンプはその吐出側に流量制御弁を備えており、前記コントローラは、燃焼順序に従った次の前記インジェクタからの燃料噴射のために前記高圧燃料ポンプが燃料を吐出する吐出期間を、その吐出終了時が全吐出時吐出期間の吐出終了時となるように前記流量制御弁を制御していることを特徴とする
【0023】
前記コントローラは、前記燃料噴射のための前記高圧燃料ポンプによる燃料の送込み後であって且つ当該燃料噴射のための前記インジェクタへの駆動信号の開始前における前記コモンレールの燃料圧力を、前記燃料噴射の直前における前記コモンレールの燃料圧力とし、前記燃料噴射の終了後であって次の前記燃料噴射のための前記高圧燃料ポンプによる燃料の前記吐出期間の開始前に検出された前記コモンレールの燃料圧力を、前記燃料噴射の後における前記コモンレールの燃料圧力とするものであることを特徴とする
【0024】
【発明の実施の形態】
以下,図面を参照して,この発明によるコモンレール式燃料噴射装置の実施例を説明する。コモンレール式燃料噴射装置及びインジェクタは,図9及び図10に示した装置をそのまま用いることができるので,再度の詳細な説明を省略する。図1は,この発明によるコモンレール式燃料噴射装置において,インジェクタの駆動信号とコモンレール圧力との時間変化を示すグラフである。図2は,高圧燃料ポンプの1回転の範囲に渡って,ポンプ吐出量,インジェクタの駆動パルス,コモンレール圧力の測定タイミングを示すグラフである。
【0025】
図1に示すグラフにおいて,高圧燃料ポンプ8のプランジャは,時刻t0 に下死点に到達する。時刻t0 から時間T0 後に,インジェクタ1に駆動信号(駆動電流)が立ち下がり,インジェクタ1が燃料噴射のための作動を開始する。インジェクタ1からは燃料が噴射され,駆動信号の立ち下がり時刻からの時間Td(駆動信号の立ち上がり時刻よりも時間遅れがある)の後に燃料噴射が終了する。コモンレール圧力Pcは,エンジンサイクルにおける各気筒毎での燃料噴射に対応して,燃料の噴射が開始されてから時間遅れを伴って降下を開始し,噴射終了後には,燃焼順序に従って次に燃焼が行われる気筒での燃料噴射のために高圧燃料ポンプ8からの燃料の吐出に応じて回復するというサイクルを繰り返している。即ち,高圧燃料ポンプ8のプランジャが下死点から上死点に至るまでの間に,対応する気筒においては,燃料噴射とその後のコモンレールへの燃料の送出しによる圧力回復とが行われている。
【0026】
燃料噴射の直前と燃料噴射終了後との間で生じるコモンレールの燃料圧力の圧力降下量,即ち,コモンレール圧力差ΔPcは,燃料噴射の直前に圧力センサ13が検出する高い圧力Pchと,時刻t0 から時間Ts後において圧力センサ13が検出する低下した圧力Pclとの差として算出される(ΔPc=Pch−Pcl)。コモンレール圧力差ΔPcは,噴孔25から燃焼室に実際に噴射された実燃料噴射量と圧力制御室40からリークする動的リーク量との和に対応して低下した圧力降下量ΔP1 と,静的リーク,即ち,燃料噴射動作をしないにもかかわらずインジェクタからの燃料漏れがある場合にその燃料漏れに対応して低下した圧力降下量ΔP2 との合計である(ΔPc=ΔP1 +ΔP2 )。静的リークがある場合には,燃料噴射終了後であっても,コモンレール圧力Pcは僅かではあるが徐々に降下する。なお,静的リークについては無視できる場合が多く,この場合には,燃料噴射の直前と燃料噴射終了後との間で生じるコモンレール圧力差ΔPcは,上記のΔP1 となる。
【0027】
燃料噴射に起因して低下したコモンレール圧力Pcは,高圧燃料ポンプ8からの燃料の吐出によって,燃焼順序に従って次に噴射すべき気筒での燃料噴射において要求される所定のレベルにまで回復される。高圧燃料ポンプ8のサイクルには,プランジャの下死点に対応した時刻t0 からのポンプの無駄押しのけ容積ストローク期間Taと,その後の全吐出時吐出期間Tpfとが含まれる。全吐出時吐出期間Tpfは,エンジンの最高負荷に対応しており,吐出可能なすべての範囲に渡って燃料を吐出する期間である。エンジンが部分負荷の状態にある場合には,全吐出時吐出期間Tpfに渡って燃料を吐出する必要がないので,燃料は,全吐出時吐出期間Tpfのうち当初の所定の期間においては,高圧燃料ポンプ8の吐出側に配設された流量制御弁14によって戻し管10を通じて燃料タンク4にリークされ,全吐出時吐出期間Tpfの終了までの一部の期間である吐出期間Tpにおいて,燃料管9を通じてコモンレール2に供給される。吐出期間Tp中においては,燃料が燃料管9を通じてコモンレール2に供給されるので,コモンレール圧力Pcが次第に回復する。
【0028】
時刻t0 から期間Tsが経過した時tS に燃料噴射終了後のコモンレール圧力Pcが測定されるが,期間Tsは,全吐出時吐出期間Tpf及び吐出期間Tpを用いて,次の不等式を充足するものとして選定される。
0 +Td<T0 +Ts<Ta+Tpf−Tp
インジェクタ1への駆動信号の立ち下がり時期から計った期間Tsの経過後の測定時期tS は,燃料噴射終了時期よりも後で,且つ燃焼順序に従って次に燃焼が行われるべき気筒の燃料噴射のためにプランジャによる燃料の吐出が開始される前の範囲,即ち,図2のAで示す範囲内にあるように決定される。吐出期間Tpは,次の気筒での燃料噴射で要求される要求吐出量とコモンレール圧力とによって算出される。吐出期間Tpは,具体的には,高圧燃料ポンプ8の吐出側に設けられる流量制御弁14の燃料管9に通じる期間として制御される。
【0029】
以下,インジェクタ1の静的リーク量は,殆ど無視できる程度に少ないとして説明する。燃料噴射の直前におけるコモンレール圧力Pchと燃料噴射の後におけるコモンレール圧力Pclとの圧力差ΔPcは,実燃料噴射量Qaと圧力制御室40からの燃料の動的リーク量Qlとの合計量である燃料供給量Qtに基づいて低下した圧力降下量ΔP1 である。この圧力差ΔPcと燃料供給量Qtとのデータは,燃料噴射の直前におけるコモンレール圧力Pc(=Pch)をパラメータとして,図3に示すようなマップデータ(第1マップデータ)として予め決められている。燃料噴射の直前におけるコモンレール圧力Pc及び圧力降下量ΔPcは圧力センサ13からの検出信号に基づいて求めたり又は算出されるから,図3に示すマップデータから,燃料供給量Qtを求めることができる。
【0030】
また,燃料供給量Qtから実燃料噴射量Qaを求めるには,圧力制御室40からの燃料の動的リーク量Qlを求めて,燃料供給量Qtから動的リーク量Qlが減算される。動的リーク量Qlは,インジェクタ1のアクチュエータ(電磁弁15)に供給される駆動信号によって圧力制御室40の燃料路41を開閉する開閉弁42の開弁時間が長いほど,またそのときの圧力制御室40内の燃料圧力が高いほど多くなる。動的リーク量Qlと,インジェクタ1に供給される駆動信号の期間を定めるためにコントローラ12が出力するコマンドパルスのパルス幅Pwとの関係は,燃焼噴射の直前におけるコモンレール圧力Pcをパラメータとして,図4に示すマップデータ(第2マップデータ)として予め決められている。コマンドパルスのパルス幅Pwは,エンジンの運転状態に応じてコントローラ12が求めるので既知であり,燃焼噴射の直前におけるコモンレール圧力Pcは圧力センサ13によって検出されるから,このマップデータを利用することにより,動的リーク量Qlが求められる。動的リーク量Qlが求められると,燃料供給量Qtからの減算により実燃料噴射量Qaが求められる。
【0031】
実燃料噴射量Qaと動的リーク量Qlとの合計量として燃料供給量Qtが求められると,その燃料供給量Qtを得るために高圧燃料ポンプ8が燃料を吐出しなければならない吐出期間(部分吐出時吐出期間)Tpは,燃料噴射の直前におけるコモンレール圧力Pcをパラメータとして,図5に示されているような,予め決められたマップデータから求められる。求められた吐出期間Tpは,燃料噴射後に低下したコモンレール圧力Pcを検出するタイミンイグ時期を決定するのに用いられる。即ち,燃料噴射後に低下したコモンレール圧力Pcを検出するタイミンイグ時期は,遅くとも,全吐出時吐出期間Tpfの終期から吐出期間Tpを逆上った時期までに設定される。燃料噴射の終了時期は,コモンレール圧力の変化を監視することによって知ることができるが,コマンドパルスの立ち上がり(ON)時期から,コモンレール圧力と目標燃料噴射量から定められる所定期間の経過後において検出されるコモンレール圧力としてもよい。燃料噴射の終了時期の決定方法は,これらの方法以外にも考えられ,特に限定されるものではない。
【0032】
コモンレール式燃料噴射装置においては,以上のように,動的リーク量を考慮して実燃料噴射量を求めることができる。動的リーク量を考慮した燃料噴射制御について,図6に示すフローチャートに基づいて,以下に説明する。図6は,この発明によるコモンレール式燃料噴射装置における燃料噴射制御のメインフローを示す図である。図6に示すように,エンジンの運転状態として,エンジン回転数Neがエンジン回転数センサによって検出され(ステップ1,S1と略す。以下同じ),エンジンへの負荷を表すものとしてアクセルペダル踏込み量のようなアクセル操作量Acがアクセル操作量センサによって検出される(S2)。S1及びS2で検出されたエンジン回転数Neとアクセル操作量Acとに基づいて,予め決められたマップデータ(図示せず)を参照することにより,目標燃料噴射量Qb及び目標燃料噴射時期Tbが求められる(S3,S4)。コモンレール圧力Pcが圧力センサ13のサンプリング検出信号から算出される(S5)。S3で求められた目標燃料噴射量Qbを得るために必要な目標コモンレール圧力Pc0 が決定される(S6)。高圧燃料ポンプ8の流量制御弁14の開閉を定める割合(例えば,電磁弁のデューティ比)を制御することにより,コモンレール圧力Pcが目標コモンレール圧力Pc0 となるように制御される(S7)。
【0033】
図7は,気筒別補正係数演算ルーチンを示すフローチャートである。圧力センサ13によってサンプリング検出されたコモンレール圧力Pcから,適宜の平滑化処理を経て,各気筒の燃料噴射の直前におけるコモンレール圧力Pchと,燃料噴射終了後におけるコモンレール圧力Pclが求められ,コントローラ12のROMに記憶されている。先ず,燃料噴射の直前と燃料噴射後とにおけるコモンレール圧力PchとPclとが読み出される(S10)。燃料噴射前のコモンレール圧力Pchと,圧力降下量ΔPc(=Pch−Pcl)に対応した燃料供給量Qtが,図3に示す第1マップデータから求められる(S11)。当該燃料噴射についてアクチュエータとしての電磁弁15に駆動信号を供給するため,コントローラ12から出力されたコマンドパルスのパルス幅Pwに対応した動的リーク量Qlが,燃料噴射の直前におけるコモンレール圧力Pchをパラメータとして,図4に示す第2マップデータから求められる(S12)。S11で求めた燃料供給量QtとS12で求めた動的リーク量Qlとから,実燃料噴射量Qaが,式(Qa=Qt−Ql)によって算出される(S13)。S3で求められた実燃料噴射量Qaに対する目標燃料噴射量Qbの比として,補正係数K(K=Qb/Qa)が求められる(S14)。
【0034】
図8は,気筒判別信号割込み処理ルーチンを示すフローチャートである。S3で求められた目標燃料噴射量Qbが読み込まれる(S20)。S14で求められた補正係数Kが読み込まれる(S21)。補正係数Kを用いて目標燃料噴射量Qbが補正され,修正目標燃料噴射量Qc(Qc=K×Qb)が求められる(S22)。修正目標燃料噴射量Qcは,通常,目標燃料噴射量Qbより大きな値となる。修正目標燃料噴射量Qcに対応したコマンドパルス幅Pwをマップデータから算出する(S23)。コマンドパルス幅Pwに応じた駆動信号をインジェクタ1の電磁弁15に供給して,インジェクタ1から燃料を噴射する(S24)。以上の燃料噴射の制御は,複数のインジェクタ1のバラツキや個々のインジェクタ1の径年変化に対応するため,各インジェクタ1毎に行われる。
【0035】
【発明の効果】
この発明によるコモンレール式燃料噴射装置によれば,インジェクタの動的リーク量を考慮することにより,インジェクタの個体差に応じて変動する実燃料噴射量を求め,実燃料噴射量が目標燃料噴射量となるように,目標燃料噴射量と実燃料噴射量との相違に応じて目標燃料噴射量を補正しているので,インジェクタの個体差に起因したエンジンの回転変動,振動・騒音,排気ガス特性を改善することができる。また,インジェクタの動的リーク量を考慮することにより,同じインジェクタであっても,その径時変化に応じて変動する実燃料噴射量を逐次求め,同様な目標燃料噴射量の補正をしているので,排気ガスの悪化を防止することができる。更に,インジェクタ間のサイクル間(又は,数サイクル間)の燃料噴射量のバラツキを上記と同様の態様で検出し,インジェクタへの駆動信号を制御するコマンドパルス幅を補正をするので,エンジンの回転変動,振動・騒音,排気ガス特性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるコモンレール式燃料噴射装置において,インジェクタの駆動信号とコモンレール圧力との時間変化を示すグラフである。
【図2】高圧燃料ポンプの1回転の範囲に渡って,ポンプ吐出量,インジェクタの駆動パルス,コモンレール圧力の測定タイミングを示すグラフである。
【図3】この発明によるコモンレール式燃料噴射装置において用いられる第1マップデータの一例を示す図である。
【図4】この発明によるコモンレール式燃料噴射装置において用いられる第2マップデータの一例を示す図である。
【図5】燃料噴射の直前におけるコモンレール圧力をパラメータとして,燃料供給量と高圧燃料ポンプによる燃料の吐出期間との関係を示すマップデータである。
【図6】この発明によるコモンレール式燃料噴射装置における,燃料噴射制御のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図7】この発明によるコモンレール式燃料噴射装置における,気筒別補正係数演算ルーチンを示すフローチャートである。
【図8】この発明によるコモンレール式燃料噴射装置における,気筒判別信号割込み処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図9】従来のコモンレール式燃料噴射装置の全体を示す概略図である。
【図10】図9に示すコモンレール式燃料噴射装置に用いられるインジェクタの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 インジェクタ
2 コモンレール
8 燃料供給ポンプ
12 コントローラ
13 圧力センサ
14 流量制御弁
15 電磁弁
24 針弁
25 噴孔
40 圧力制御室
42 開閉弁
Pc コモンレール圧力
ΔPc コモンレールの圧力降下量
Pch 燃料噴射の直前におけるコモンレール圧力
Pcl 燃料噴射の後におけるコモンレール圧力
Qt 燃料供給量
Qa 実燃料噴射量
Ql 動的リーク量
Qb 目標燃料噴射量
Qc 修正目標燃料噴射量
K 補正係数
Pw コマンドパルス幅
Tp 吐出期間(部分吐出時)
Tpf 全吐出時吐出期間
S 燃料噴射の後におけるコモンレール圧力測定時期

Claims (8)

  1. 高圧燃料ポンプから吐出された燃料を貯留するコモンレール、前記コモンレールから供給される燃料を燃焼室に噴射するインジェクタ、エンジンの運転状態を検出する検出手段、及び前記検出手段からの検出信号に応じて前記インジェクタから噴射すべき目標燃料噴射量を求め、前記目標燃料噴射量に基づいて前記インジェクタからの燃料噴射を制御するコントローラを具備してなるコモンレール式燃料噴射装置において
    前記コントローラは、前記燃料噴射のために燃料が前記インジェクタからリークする動的リーク量を求め、前記コモンレールから前記インジェクタに供給される燃料供給量から前記動的リーク量を減算することにより実燃料噴射量を求め、前記実燃料噴射量が前記目標燃料噴射量となるように前記インジェクタからの前記燃料噴射を制御するものであり、前記インジェクタは、前記コモンレールから供給される燃料の一部が導入される圧力制御室、圧力制御室内の燃料の圧力作用に基づいて昇降して前記インジェクタの先端部に形成された燃料を噴射する噴孔を開閉する針弁、前記圧力制御室内の燃料を排出することにより前記圧力制御室内の燃料圧力を解放する開閉弁、及び前記開閉弁を作動させるアクチュエータを有しており、前記動的リーク量は、前記開閉弁を通じて前記圧力制御室からリークされる燃料量であることを特徴とするコモンレール式燃料噴射装置。
  2. 前記検出手段には前記コモンレールの燃料圧力を検出する圧力センサが含まれており、前記コントローラは、前記燃料噴射の直前における前記コモンレールの燃料圧力、前記燃料噴射の直前と前記燃料噴射の後との間で生じた前記コモンレールの燃料圧力の圧力降下量、及び前記燃料供給量の間における予め決められた関係を第1マップデータとして記憶しており、前記圧力センサが検出した前記燃料噴射の直前における前記コモンレールの燃料圧力及び前記燃料噴射に伴って生じた前記圧力降下量に対応した前記燃料噴射における前記燃料供給量を、前記第1マップデータから求めるものであることを特徴とする請求項1に記載のコモンレール式燃料噴射装置。
  3. 前記コントローラは、前記開閉弁を開弁させるため前記アクチュエータへの駆動信号を制御するコマンドパルスを出力し、前記燃料噴射の直前における前記コモンレールの燃料圧力、前記動的リーク量、及び前記コマンドパルスのパルス幅の間における予め決められた関係を第2マップデータとして記憶しており、前記圧力センサが検出した前記燃料噴射の直前における前記コモンレールの燃料圧力及び前記燃料噴射において前記目標燃料噴射量に応じて求められた前記コマンドパルスのパルス幅に対応した前記燃料噴射時における前記動的リーク量を、前記第2マップデータから求めるものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のコモンレール式燃料噴射装置。
  4. 前記エンジンは多気筒エンジンであり、前記コントローラは、各気筒別に前記実燃料噴射量を求め、該実燃料噴射量に基づいて前記インジェクタからの前記燃料噴射の制御を各気筒別に行うものであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のコモンレール式燃料噴射装置。
  5. 前記コントローラは、前記実燃料噴射量に対する前記目標燃料供給量の比として補正係数を求め、同一の前記インジェクタによる次回の燃料噴射における前記目標燃料噴射量に前記補正係数を乗じることによって修正目標燃料噴射量を求め、前記修正目標燃料噴射量に基づいて前記インジェクタからの次回の前記燃料噴射を制御するものであることを特徴とする請求項に記載のコモンレール式燃料噴射装置。
  6. 前記高圧燃料ポンプは、各気筒における前記インジェクタからの前記燃料噴射のために前記コモンレールに燃料を吐出するプランジャ式のサプライポンプであり、前記コントローラは、前記高圧燃料ポンプの各プランジャが下死点から上死点に至る間に、前記プラン ジャに対応する前記気筒における前記インジェクタからの前記燃料噴射と、前記高圧燃料ポンプから前記コモンレールへの燃料の吐出とを行うものであることを特徴とする請求項又はに記載のコモンレール式燃料噴射装置。
  7. 前記高圧燃料ポンプは、その吐出側に流量制御弁を備えており、前記コントローラは、燃焼順序に従った次の前記インジェクタからの燃料噴射のために前記高圧燃料ポンプが燃料を吐出する吐出期間を、その吐出終了時が全吐出時吐出期間の吐出終了時となるように前記流量制御弁を制御するものであることを特徴とする請求項に記載のコモンレール式燃料噴射装置。
  8. 前記コントローラは、前記燃料噴射のための前記高圧燃料ポンプによる燃料の送込み後であって且つ当該燃料噴射のための前記インジェクタへの駆動信号の開始前における前記コモンレールの燃料圧力を、前記燃料噴射の直前における前記コモンレールの燃料圧力とし、前記燃料噴射の終了後であって次の前記燃料噴射のための前記高圧燃料ポンプによる燃料の前記吐出期間の開始前に検出された前記コモンレールの燃料圧力を、前記燃料噴射の後における前記コモンレールの燃料圧力とするものであることを特徴とする請求項に記載のコモンレール式燃料噴射装置。
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