JP3855120B2 - 工作機械 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、主軸軸線方向であるZ軸方向が水平方向を向き、Z軸方向と直交するX軸方向が鉛直方向を向くとともに、Z軸方向およびX軸方向と直交するY軸方向が水平方向を向いている工作機械に関する。
【0002】
この明細書において、図1の右側を前、これと反対側を後といい、同図の上下を上下というものとする。また、図2の左右を左右というものとする。
【0003】
【従来の技術】
この種の工作機械としては、たとえば複合加工旋盤が知られている。従来の複合加工旋盤は、ベッド上に設けられかつ主軸を回転自在に支持する主軸台と、主軸台の後方においてベッド上に主軸軸線方向であるZ軸方向に移動自在に設けられたサドルと、サドル上にY軸方向に移動自在に設けられたコラムと、コラムにX軸方向に移動自在に設けられた刃物送り台と、刃物送り台に、Y軸方向に延びる軸線の周りに旋回自在に設けられた旋回式刃物台と、サドル上に設けられた工具交換装置とを備えている。工具交換装置は、工具マガジンと、工具マガジンおよび旋回式刃物台の間で工具の受け渡しを行う工具交換アームとを有している。
【0004】
従来の複合加工旋盤においては、工具による工作物の加工の妨げとならないように、サドルをZ軸方向に案内する案内機構およびコラムをY軸方向に案内する案内機構は、主軸台よりも後方に設けられ、旋回式刃物台はコラムよりも前方に突出するように取り付けられている。したがって、この複合旋盤では、刃物送り台および旋回式刃物台を含むコラムの重心位置が前方に偏ってアンバランスとなり、その結果コラムの上端部が、サドルに対して前方に傾く。そこで、この傾きを防止するために、コラムにおける刃物台が設けられている側と反対側の部分にバランスウェイトが取り付けられて上記アンバランスが解消されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、コラムにバランスウェイトを取り付けた場合、コラムおよびサドル上の構造物の重量が大きくなり、コラムおよびサドルを移動させるための駆動系にかかる負荷が増大する。
【0006】
この発明の目的は、上記問題を解決し、コラムおよびサドルを移動させるための駆動系にかかる負荷を軽減しうる工作機械を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段と発明の効果】
請求項1の発明による工作機械は、ベッド上に前後方向に移動自在に設けられたコラムを備えており、コラムの前面に工具が取り付けられるようになっている工作機械であって、コラムに対し前後方向に相対的に移動するように設けられた工具マガジンと、コラムの後面に固定されたマガジン支えと、コラムと工具マガジンとが前後方向に相対的に移動しうるように、工具マガジンをマガジン支えに係合させる係合手段とを有するものである。
【0008】
請求項1の発明の工作機械によれば、工具取付装置を含むコラムの重心位置が前側に偏ってアンバランスになったとしても、係合手段によって、コラムに固定されたマガジン支えが工具マガジンに係合しているので、前側へのコラムの傾きが防止され、従来のようにコラムにバランスウェイトを取り付ける必要がなくなる。したがって、コラムの重量が、バランスウェイトを取り付けた場合よりも小さくなり、コラムを移動させるための駆動系にかかる負荷が軽減される。
【0009】
また、工具マガジンは、コラムに対し前後方向に相対的に移動するように設けられているので、コラムが移動した場合にも重心位置の変化が小さくなり、重心位置変化によるコラムの傾きを小さくすることができる。したがって、工具取付装置に取り付けられた工具先端の変位を小さく押さえることが可能になって、高精度な加工が可能になる。
【0010】
請求項2の発明による工作機械は、ベッド上に左右方向に移動自在に設けられたサドルと、サドル上に前後方向に移動自在に設けられたコラムとを備えており、コラムの前面に工具が取り付けられるようになっている工作機械であって、サドルに固定された工具マガジンと、コラムの後面に固定されたマガジン支えと、コラムと工具マガジンとが前後方向に相対的に移動しうるように、工具マガジンをマガジン支えに係合させる係合手段とを有するものである。
【0011】
請求項2の発明の工作機械によれば、工具取付装置を含むコラムの重心位置が前側に偏ってアンバランスになったとしても、係合手段によって、コラムに固定されたマガジン支えがサドルに固定された工具マガジンに係合しているので、コラムの工具取付装置が取り付けられた側への傾きが防止され、従来のようにコラムにバランスウェイトを取り付ける必要がなくなる。したがって、コラムおよびサドル上の構造物の重量が、バランスウェイトを取り付けた場合よりも小さくなり、コラムおよびサドルを移動させるための駆動系にかかる負荷が軽減される。
【0012】
また、工具マガジンはサドルに固定されているので、コラムが前後方向へ移動した場合にも、サドル上の構造物の重心位置の変化が小さくなり、重心位置変化によるコラムの傾きを小さくすることができる。したがって、工具取付装置に取り付けられた工具先端の変位を小さく押さえることが可能になって、高精度な加工が可能になる。
【0013】
【発明の実施形態】
以下、この発明の実施形態を、図面を参照して説明する。この実施形態は、この発明を複合加工旋盤に適用したものである。
【0014】
図1および図2において、複合加工旋盤は、ベッド(1)上に設けられかつ左右方向に伸びる主軸(2)を回転自在に支持する主軸台(3)と、主軸台(3)の後方において、ベッド(1)上に左右方向(Z軸方向)に移動自在に設けられたサドル(4)と、サドル(4)上に前後方向(Y軸方向)に移動自在に設けられたコラム(5)と、コラム(5)の前面に上下方向(X軸方向)に移動自在に設けられた刃物送り台(6)と、刃物送り台(6)に前後方向に伸びる軸線の周りに旋回自在に設けられかつ周面に複数の工具(T)が取り付けられるようになされた旋回式刃物台(7)と、サドル(4)に設けられた工具交換装置とを備えており、主軸(2)軸線方向であるZ軸方向が水平方向を向き、Z軸方向と直交するX軸方向が鉛直方向を向くとともに、Z軸方向およびX軸方向と直交するY軸方向が水平方向を向いている。なお、旋回式刃物台(7)には、旋削用バイトなどの静止工具だけではなく、回転工具も取り付けられるようになっている。
【0015】
ベッド(1)とサドル(4)との間に、Z軸方向案内機構(8)が設けられており、駆動モータ(図示略)の駆動力が、ボールねじ装置などの適当な伝動装置を介してサドル(4)に伝えられることにより、サドル(4)が案内機構(8)に案内されて左右方向に移動するようになっている。サドル(4)とコラム(5)との間にY軸方向案内機構(9)が設けられており、駆動モータ(図示略)の駆動力が、ボールねじ装置などの適当な伝動装置を介してコラム(5)に伝えられることにより、コラム(5)が案内機構(9)に案内されて前後方向に移動するようになっている。コラム(5)と刃物送り台(6)との間に、X軸方向案内機構(10)が設けられており、駆動モータ(図示略)の駆動力が、ボールねじ装置などの適当な伝動装置を介して刃物送り台(6)に伝えられることにより、刃物送り台(6)が案内機構(10)に案内されて上下方向に移動するようになっている。
【0016】
工具交換装置は、コラム(5)の右方に配された鉛直状工具マガジン(11)と、工具マガジン(11)と旋回式刃物台(7)との間で工具(T)の受け渡しを行う工具交換アーム(12)とを備えている。工具マガジン(11)は、その下端部が固定金具(13)を介してサドル(4)の後端右側縁部に固定されている。工具交換アーム(12)は、サドル(4)に設けられた図示しない適当な支持部材に取り付けられている。
【0017】
コラム(5)の後面に、工具マガジン(11)の左方に位置する鉛直板(14)を有するマガジン支え(15)が固定されている。そして、次のようにして、工具マガジン(11)がコラム(5)に対してY軸方向に移動しうるように、工具マガジン(11)とマガジン支え(15)とが係合させられている。工具マガジン(11)の左側面に、前後方向に伸びる2本のガイドレール(16)が上下方向に間隔をおいて固定されている。マガジン支え(15)における鉛直板(14)の右側面の上下両端部には、それぞれ前後方向に間隔をおいて、工具マガジン(11)のガイドレール(16)に沿って移動するスライダ(17)が固定されている。各スライダ(17)の右側面には、前後方向に伸びる凹溝(18)が全長にわたって形成されている。そして、工具マガジン(11)のガイドレール(16)がスライダ(17)の凹溝(18)内に摺動自在にはめ入れられており、これにより工具マガジン(11)がコラム(5)に対して前後方向(Y軸方向)に移動しうるように、工具マガジン(11)とマガジン支え(15)とが係合させられている。
【0018】
このような構成の複合加工旋盤によれば、刃物送り台(6)および旋回式刃物台(7)がコラム(5)の前面に取り付けられることによって、刃物送り台(6)および旋回式刃物台(7)を含むコラム(5)の重心位置が、前側に偏ってアンバランスになったとしても、ガイドレール(16)およびスライダ(17)を介して、コラム(5)に固定されたマガジン支え(15)がサドル(4)に固定された工具マガジン(11)に係合させられているので、コラム(5)上端部の前方への傾きが防止される。
【0019】
また、工具マガジン(11)がサドル(4)に固定されているので、コラム(5)が前後方向に移動した場合にも、サドル(4)上の構造物の重心位置の変化が小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明を複合加工旋盤に適用した実施形態を示す側面図である。
【図2】 同じく背面図である。
【符号の説明】
(1):ベッド
(2):主軸
(4):サドル
(5):コラム
(6):刃物送り台
(7):旋回式刃物台
(11):工具マガジン
(15):マガジン支え
(16):ガイドレール
(17):スライダ
(18):凹溝
Claims (2)
- ベッド上に前後方向に移動自在に設けられたコラムを備えており、コラムの前面に工具が取り付けられるようになっている工作機械であって、コラムに対し前後方向に相対的に移動するように設けられた工具マガジンと、コラムの後面に固定されたマガジン支えと、コラムと工具マガジンとが前後方向に相対的に移動しうるように、工具マガジンをマガジン支えに係合させる係合手段とを有する工作機械。
- ベッド上に左右方向に移動自在に設けられたサドルと、サドル上に前後方向に移動自在に設けられたコラムとを備えており、コラムの前面に工具が取り付けられるようになっている工作機械であって、サドルに固定された工具マガジンと、コラムの後面に固定されたマガジン支えと、コラムと工具マガジンとが前後方向に相対的に移動しうるように、工具マガジンをマガジン支えに係合させる係合手段とを有する工作機械。
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