JP3854598B2 - 電気棚用電線 - Google Patents

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Description

本発明は、猪、鹿等の害獣を撃退するために田畑の周囲に設置される電気柵において使用される、裸電線からなる電気柵用電線に関するものである。
従来、中山間地域の農村地帯では、田畑を荒らす猪、鹿等の害獣を電気ショックで撃退するために、田畑の周囲に裸電線を張り巡らしこの裸電線に衝撃電流を流すようにした電気柵が多く使用されている(例えば、特許文献1参照)。
この電気柵は図8に示すように、田畑の周囲に打設された電気柵用支柱2に取り付けられた碍子1a、碍子1bに裸電線30a、裸電線30bを係止して、裸電線30a、裸電線30bを田畑の周囲に張設し、その裸電線30a、裸電線30bを約50mごとに裸電線からなる上下結線4で結線したものである。地表より1段目の裸電線30bは地表より約20cm程度、2段目の裸電線30aは裸電線30bの上方約20cm程度の比較的低い位置に張設されている。そして、この張設された裸電線30a、裸電線30bに、電池もしくはバッテリー等を電源としている衝撃電圧発生器5より発生された衝撃電圧が印加されている。
田畑に侵入しようとして、この張設された裸電線30aもしくは裸電線30bに接触した猪等の害獣には図8中の矢印のように衝撃電圧発生器5の出力端子6、出力線7、裸電線30a、上下結線4、裸電線30b、猪8、地中9、アース棒10、アース線11、アース端子12の順路で衝撃電流が流れ、猪8は電気ショックにより電撃を受け、田畑へ侵入する意欲を失い、侵入をあきらめる。
このような構成の電気柵において害獣を電気ショックによって撃退するには、張設された裸電線に害獣が接触することが必要である。したがって、従来の電気柵では、害獣が確実に接触するように、上下に複数段の裸電線を張設していた。先に、図8で示した電気柵は猪の撃退用に上下に2段の裸電線を張設したものであるが、より確実に猪が接触するようにするためには3段以上張設する必要がある。
また、鹿のようにその体の大きさに幅がある場合は、大きい鹿と小さい鹿の両方が確実に接触するようにするために、例えば、図9に示すように上下4段に裸電線30a〜30dを張設する必要があった。
このように、従来の電気柵では、十分な害獣の撃退効果を得るためには、上下に多数段の裸電線を張設する必要があり、その設置作業が面倒であり、コストも高くなるという問題があった。
また、猪、鹿等の害獣は、体毛の多い胴体部分より体毛の少ない顔面に裸電線が接触するとより強い電撃を受け、また、そのことをよく学習する。上述の従来の電気柵において上下に多数段の裸電線を張設する理由は、害獣の顔面に裸電線が接触する確率を高めて、電撃による撃退効果とその学習による忌避効果を高めるためでもある。しかし、確かに、上下に多数段の裸電線を張設すると、害獣の顔面に裸電線が接触する確率は高まるが、害獣の顔面に接触するように裸電線を網羅的に張設することは実質的に不可能である。したがって、従来の電気柵では、裸電線が害獣の顔面以外の部分に接触することが多々ある。顔面以外の部分であっても一定の電撃は得られるが、顔面に比べると弱いため、十分な害獣の撃退効果及び忌避効果は得られない。
特開2002−272355号公報
本発明が解決しようとする課題は、少ない張設段数で十分な害獣の撃退効果及び忌避効果を得ることができる電気棚用電線を提供することにある。
本発明の電気柵用電線は、田畑の周囲に張設された裸電線に衝撃電圧を印加して、害獣の田畑への侵入を防止する電気柵おいて使用される、裸電線からなる電気柵用電線であって、その裸電線に害獣が好む食物エキスを含浸又は付着させたことを特徴とするものである。
害獣が好む食物エキスとしては、砂糖、塩、ぬか、イモ類、肉汁、大根汁、みかん汁などを使用する。これらの食物エキスは、単独で使用してもよいし、複数のものを混合して使用してもよい。
本発明によれば、裸電線に含浸又は付着されている食物エキスによって害獣が引き寄せられ、害獣がこの裸電線を口でくわえ込もうとして口又は口の付近を裸電線に接触させる。このとき、害獣の顔面に、確実に、かつ強い電撃を与えることができ、少ない張設段数であっても害獣の撃退効果を高めることができる。また、その強い電撃の学習によって忌避効果も高めることができる。
このように、張設段数が少ない場合であっても害獣の撃退効果及び忌避効果を高めることができるので、裸電線、及びそれを張設するための碍子等の資材が少なくて済む。また、張設作業自体も簡単になるので、その作業費も低減される。したがって、電気柵設置における全体としてのコストを著しく低減することができる。
そして、害獣は常に顔面で電撃を受けるのであるから、従来の電気柵における通常の電撃より弱い電撃でも十分な害獣の撃退効果がある。このことは、衝撃電圧発生器からの衝撃電圧が従来の電気柵における通常の電撃電圧より弱い電撃電圧であっても、十分な害獣の撃退効果があることを意味する。したがって、本発明によれば、小型で電源の消費電力の少ない安価な衝撃電圧発生器を使用できるので経済的である。
以下、本発明を猪撃退用あるいは鹿撃退用の電気柵に適用した実施例によって本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の電気柵用電線を適用した猪撃退用の電気柵の構成図である。同図に示す電気柵の構成は、図8に示した従来の電気柵と同様であり、田畑の周囲に打設された電気柵用支柱2に取り付けられた碍子1a、碍子1bに裸電線3a、裸電線3bを係止して、裸電線3a、裸電線3bを田畑の周囲に張設し、その裸電線3a、裸電線3bを約50mごとに裸電線からなる上下結線4で結線したものである。地表より1段目の裸電線3bは地表より約20cm程度、2段目の裸電線3aは裸電線3bの上方約20cm程度の比較的低い位置に張設されている。そして、この張設された裸電線3a、裸電線3bに、電池もしくはバッテリー等を電源としている衝撃電圧発生器5より発生された衝撃電圧が印加されている。
田畑に侵入しようとして、この張設された裸電線3aもしくは裸電線3bに接触した猪等の害獣には図1中の矢印のように衝撃電圧発生器5の出力端子6、出力線7、裸電線3a、上下結線4、裸電線3b、猪8、地中9、アース棒10、アース線11、アース端子12の順路で衝撃電流が流れ、猪8は電気ショックにより電撃を受け、田畑へ侵入する意欲を失い、侵入をあきらめる。
図2は、裸電線3a、裸電線3bの詳細を示す拡大図である。同図に示すように、裸電線3a、裸電線3bは、複数の細線からなる複数本の素線を撚って形成された撚り線構造となっており、その撚り線構造の裸電線3a、裸電線3bに害獣(猪8)が好む食物エキス13が含浸又は付着されている。
以上のように裸電線3a、裸電線3bに猪8が好む食物エキス13が含浸又は付着されているので、猪8の顔の位置が図3に示すように裸電線3aと裸電線3bの間となるような場合であっても、図4に示すように、猪8は食物エキス13によって引き寄せられて裸電線3a又は裸電線3bを口でくわえ込もうとして、口又は口の付近を裸電線3a又は裸電線3bに接触させる。このとき、強力な電撃を受け退散する。このように、裸電線3a、裸電線3bに猪8が好む食物エキス13を含浸又は付着させることで、猪8に確実に電撃を加えることができ、しかも、その電撃が加えられる位置は、猪8が最も嫌がる口又は口の付近、すなわち顔面となるので、電撃による猪8の撃退効果をより一層高めることができる。また、猪8が強い電撃の効果を学習することによって、忌避効果も高まる。
以上の実施例では、裸電線3a、裸電線3bの両方に食物エキス13を含浸又は付着させたが、食物エキス13は上段側の裸電線3a又は下段側の裸電線3bの何れか一方の裸電線に含浸又は付着させればよい。これによって、猪8の顔の位置が図3に示したように裸電線3aと裸電線3bの間となるような場合であっても、また、猪8が図3に示したものより大きかったとしても、猪8は、食物エキス13によって引き寄せられて上段側の裸電線3a又は下段側の裸電線3bを口でくわえ込もうとするので、猪8に確実に電撃を与えることができる。したがって、図5に示すように裸電線3a又は裸電線3bを1段だけ張設した場合であっても、図6に示すように、猪8は、食物エキス13によって引き寄せられて裸電線3a又は裸電線3bを口でくわえ込もうとして、口又は口の付近を裸電線3a又は裸電線3bに接触させる。このとき効果的な電撃を与えることができ、効果的な撃退効果を発揮できる。
このように、本発明の電気柵用電線を使用すれば、従来の電気柵における裸電線の張設段数よりも少ない張設段数で十分な撃退効果及び忌避効果を発揮できる。
本実施例は、本発明の電気柵用電線を鹿撃退用の電気柵に適用したものであり、図7は、その鹿撃退用の電気柵における鹿の挙動を示す要部の斜視図である。
従来、鹿撃退用の電気柵では、先に図9で示したように上下に4段の裸電線を張設していたが、本実施例では、上下に2段のみの裸電線3a、3bを張設している。なお、図7では、裸電線3a、3bに含浸又は付着させた食物エキスは省略して図示している。
本発明の電気柵用電線によれば、裸電線3a、3bに食物エキスが含浸又は付着されているので、図7(a)、図7(b)に示すように、たとえ裸電線3a、3bが鹿14の顔面の位置になかったとしても、鹿14は食物エキスに誘われて裸電線3a、3bを口でくわえ込もうとして、口又は口の付近を裸電線3a又は裸電線3bに接触させる。このとき、鹿14は口又は口の付近、すなわち顔面に電撃を受け、そのことをより良く学習する。したがって、従来のように裸電線を4段張設する必要はなく、1段もしくは2段で十分な電撃効果及び忌避効果を発揮できる。
本発明は、猪、鹿等の害獣を撃退するために田畑の周囲に設置される電気柵に使用される電気柵用電線として利用可能である。
本発明の電気柵用電線を適用した電気柵の構成図である。 図1における裸電線の詳細を示す拡大図である。 裸電線と猪の位置関係を示す説明図である。 猪の裸電線への食い付きの状況を示す説明図である。 本発明の電気柵用電線を1段張設した電気柵の構成図である。 図5の電気柵用電線への猪の食い付きの状況を示す説明図である。 本発明の電気柵用電線を適用した鹿撃退用の電気柵における鹿の挙動を示す要部の斜視図である 従来の猪撃退用の電気柵を示す構成図である。 従来の鹿撃退用の電気柵を示す要部の構成図である。
符号の説明
1a、1b 碍子
2 電気柵用支柱
3a、3b 裸電線
4 上下結線
5 衝撃電圧発生器
6 出力端子
7 出力線
8 猪
9 地中
10 アース棒
11 アース線
12 アース端子
13 食物エキス
14 鹿
30a、30b、30c、30d 裸電線

Claims (1)

  1. 田畑の周囲に張設された裸電線に衝撃電圧を印加して、害獣の田畑への侵入を防止する電気柵おいて使用される電気柵用電線であって、裸電線に害獣が好む食物エキスを含浸又は付着させたことを特徴とする電気柵用電線。
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