JP3854385B2 - 射撃訓練装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は射撃訓練装置に係り、特に、動標的に対する射撃の迅速性と的確性とを養成するに好適な射撃訓練装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8に、特開平5−196395号公報に記載された公知の実弾射撃訓練装置を示す。この図から明らかなように、本例の装置は、標的の駆動装置1と、当該駆動装置1に取り付けられた標的2と、標的2を撮影するTVカメラ3と、TVカメラ3で撮影された画像を処理して命中弾の弾痕を認識し、自動的にその採点を行う画像処理部5と、操作盤8と、操作盤8から入力された射撃モードに応じて前記標的2の動作を制御すると共に前記画像処理部5の制御を行う制御部9と、前記画像処理部5による採点結果を表示するモニタ10及びプリンタ11を備えている。
【0003】
この実弾射撃訓練装置によると、操作盤8から入力された射撃モードに応じて駆動装置1を制御し、標的2を動作させることができるので、実際に応じた動標的射撃訓練を行うことができる。また、標的2への命中弾を画像処理部5にて認識し、着弾位置に応じた得点を自動的に演算してモニタ10及びプリンタ11に表示するので、訓練員及び指導員に射撃結果を直ちに知得させることができ、効率的に射撃訓練を行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、競技射撃の訓練においては、動標的が射撃可能状態に至ったときの時刻(動標的現出時刻)から実際に射撃が行われた時刻(射撃時刻)までの時間(射撃反応時間)よりも命中精度の方が重視されるが、警察官や自衛官が行うより実際的な実弾射撃訓練においては、人命に関わるため、射撃反応時間の短縮化と命中精度の向上の双方が求められる。
【0005】
しかるに、前記の実弾射撃訓練装置には、射撃反応時間を算出し、評価するための手段が何ら設けられていないので、射撃反応時間の短縮化、すなわち動標的の現出に対応して迅速かつ的確に射撃を行うという、より実際的で高度な実弾射撃訓練を行うことができない。
【0006】
本発明は、かかる従来技術の不都合を解消するためになされたものであって、その目的は、動標的に対する命中精度の向上ばかりでなく、射撃反応時間の短縮化をも併せて訓練可能な射撃訓練装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記の課題を解決するため、隠顕標的や動画像標的などの動標的と、射撃結果の表示器とを備えた射撃訓練装置において、前記動標的が射撃可能状態に至ったときの時刻を検出する標的現出時刻検出器と、実弾発射時に銃器から発生する振動波又は光を検出する射撃検出器の出力信号に基づいて実際に射撃が行われた時刻を検出する射撃時刻検出器と、前記標的現出時刻検出器に保持された前記動標的の現出時刻から前記射撃時刻検出器に保持された射撃時刻までの時間である射撃反応時間を算出し、当該射撃反応時間及び/又は当該射撃反応時間から算出される得点を前記表示器に表示する演算器とを備える構成にした。
【0008】
前記演算器は、連続射撃訓練を行えるようにするため、前記射撃反応時間及び/又は当該射撃反応時間から算出される得点を算出すると共に、前回射撃時刻と今回射撃時刻とから、連続射撃時における射撃間隔及び/又はその射撃間隔から算出される得点を算出する構成にすることもできる。
【0009】
前記演算器は、正確な射撃反応時間及び/又は射撃間隔を求めるため、前記標的現出時刻検出器に備えられた現出判定時計と前記射撃時刻検出器に備えられた射撃検知時計の時間差を定期的に求め、求められた時間差を前記動標的の現出時刻と前記射撃時刻との時間差から差し引いて真の射撃反応時間を求める構成にすることもできる。
また、前記射撃訓練装置は、動標的の状態及び着弾位置の判定を光学的に行えるようにするため、前記動標的の状態を監視する撮像装置と、当該撮像装置から出力される画像データを画像処理し、前記動標的が射撃可能状態になったか否かを判定すると共に射撃後の着弾位置を判定する画像処理装置とを備える構成にすることもできる。
また、射撃時に発生する振動波や光を発射検出器にて検出し射撃時刻を特定すると、標的に弾丸が命中したときに生じる衝撃波を検出して射撃時刻を特定する場合とは異なり、標的に弾丸が命中しない場合でも射撃反応時間及び連続射撃時の時間間隔を計測できる。
【0010】
前記表示器は、着弾位置、着弾位置により定まる得点、射撃反応時間、連続射撃時における射撃間隔、射撃反応時間及び/又は射撃間隔により定まる得点、並びに総合得点を表示できるように構成することが好ましい。
【0011】
動標的が射撃可能状態に至ったときの時刻と実際に射撃が行われた時刻とを検出し、演算器にてその差時間を算出すると、動標的の現出から射撃に至るまでに要する時間、即ちその射撃訓練員の動標的に対する射撃反応時間を求めることができる。そして、この射撃反応時間及び/又はそれから算出される得点を表示器に表示し、射撃訓練員及び射撃指導員に射撃結果を通知すると、射撃訓練員の感覚による射撃反応時間と実際の射撃反応時間とのずれの有無及びずれの程度を射撃訓練員及び射撃指導員に認識させることができる。したがって、単に命中精度を向上するだけの射撃訓練に止まらず、動標的の現出に対応して迅速かつ的確に射撃を行うという、より実際的で高度な射撃訓練が可能になる。
【0012】
また、前回射撃時刻と今回射撃時刻とから連続射撃時における射撃間隔及び/又はその射撃間隔から算出される得点を算出し、射撃訓練員及び射撃指導員に通知する場合も、これと同様であって、射撃訓練員の感覚による射撃間隔と実際の射撃間隔とのずれの有無及びずれの程度を射撃訓練員及び射撃指導員に認識させることができ、より実際的で高度な射撃訓練が可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
〈第1実施例〉
図1〜図5に基づいて、本発明の第1実施例を説明する。図1は第1実施例に係る射撃訓練装置の構成図、図2は標的制御装置及び標的現出判定装置の構成図、図3は着弾位置検出器の原理説明図、図4は演算部で行われる処理の処理フローを示すフローチャート、図5は表示器に表示される表示内容の一例を示す図である。
【0014】
図1から明らかなように、本例の射撃訓練装置は、標的11と、標的駆動装置12と、標的11が射撃可能状態に至ったときの時刻を検出する標的現出時刻検出器13と、着弾検出器14と、射撃時刻検出器15と、射撃データを演算する演算器16と、その演算結果を表示する表示器17とから主に構成されている。また、本例においては、標的現出時刻検出器13と着弾検出器14と射撃時刻検出器15とが、標的11及び標的駆動装置12の近傍に配置され、演算器16と表示器17とが、射撃訓練員18の近くに配置されている。射撃訓練員18の射撃位置から標的11までの距離は、予め定められた距離に設定される。
【0015】
標的11は、射撃の目標になるものであって、実弾射撃に耐え得る材質の板状体をもって形成されており、標的駆動装置12に垂直に設けられた回転軸21に着脱可能に取り付けられる。標的11の形状、寸法、色彩等は、一般に規格にしたがうが、もちろんこれに制限されるものではなく、必要に応じて任意の形状、寸法、色彩等に形成できる。
【0016】
標的駆動装置12は、図2に示すように、前記回転軸21の原動機であるモータ22と、該モータ22の駆動力を前記回転軸21に伝達する動力伝達機構23と、モータ22の起動・停止を制御し、射撃訓練員に対して標的11を予め設定された所望のモードで現出又は隠蔽する制御装置24とからなる。制御装置24は、図示しない入力装置を操作することによって、適宜前記モータ22の起動・停止モードを変更できるようになっている。
【0017】
標的現出時刻検出器13は、射撃訓練員に対して標的11が現出状態、即ち射撃可能状態になった時刻を検出するものであって、図2に示すように、現出状態検出センサ31と、当該センサ31からの検出信号によって、標的11が現出状態に至ったときの時刻を保持する時計32とからなる。前記現出状態検出センサ31としては、例えば近接センタを用いることができる。センサ31として近接センタを用いる場合には、図2に示すように、前記回転軸21に磁性の検出部材21aをその半径方向に向けて取り付け、標的11が現出状態に至ったとき、当該検出部材21aの先端部と対向する位置に、これと微小な間隔を隔てて近接センサ31を設定する。近接センサ31は、前記検出部材21aが当該近接センサ31の設定部に至ったとき、時計32に検出信号を送信する。時計32は、カウンタ回路をもって構成されており、前記現出状態検出センサ31から検出信号が送信されたときの計数値(時刻)を保持する。前記時計32を構成するカウンタ回路としては、ハードウエアカウンタ及びソフトウエアカウンタのいずれをも用いることができる。この時計32には、通信装置33が備えられており、前記現出状態検出センサ31から検出信号が送信されたときの時刻を、演算器16に送信する。
【0018】
着弾検出器14は、図3に示すように、現出状態にある標的11とほぼ平行に配列された少なくとも3つの音響センサ41,42,43を一組とする1乃至複数組の音響センサ群をもって構成される。3つの音響センサ41,42,43の座標を、(−L,0)、(0,0)、(L,0)とし、音の伝播速度をCとすると、着弾位置の座標P(X,Y)は、下記の第1式で表せる。この座標から、射撃の精度を知ることができる。
【0019】
【数1】
【0020】
前記着弾検出器14は、前記3つの音響センサ41,42,43のうち、最初に着弾音を検出した音響センサの出力信号を、着弾検出信号として射撃時刻検出器15に送信する。
【0021】
射撃時刻検出器15は、実際に射撃が行われた時刻を検出するものであって、前記標的現出時刻検出器13と同様の時計52と通信装置53とからなる。時計52は、前記着弾検出器14から着弾検出信号が送信されたときの時刻を保持し、通信装置53は、前記着弾検出器14から着弾検出信号が送信されたときの時刻を、演算器16に送信する。なお、標的現出時刻検出器13に備えられた通信装置33と、射撃時刻検出器15に備えられた通信装置53とは、共用化することもできる。
【0022】
演算器16は、着弾位置の座標及びこの座標から定められる得点を算出すると共に、図4の流れにしたがって射撃訓練員の射撃反応時間、この射撃反応時間から定められる得点、連続射撃時の射撃間隔、この射撃間隔から定められる得点、それに総合評価得点を算出する。手順S−1における現出判定は、現出状態検出センサ31からの検出信号の有無で行い、手順S−3における射撃判定は、音響センサからの着弾検出信号の有無で行う。また、手順S−5における射撃反応時間計算は、手順S−2で記憶された現出時刻から手順S−4で記憶された射撃時刻までの時間差を計算することによって求められる。さらに、手順S−6における射撃間隔計算は、前の射撃時刻から次の射撃時刻までの時間差を計算することによって求められる。
【0023】
なお、標的現出時刻検出器13と射撃時刻検出器15とが別個に構成され、かつ互いに離隔した位置に配置された場合、各検出器に備えられた時計の精度は、各時計に備えられた発信器の精度によって左右されるため、定期的に時間合わせを行う必要がある。すなわち、演算器16から定期的に標的現出時刻検出器13に備えられた時計(以下、現出判定時計という)32の時刻及び射撃時刻検出器15に備えられた時計(以下、射撃検知時計という)52の時刻を読出し、射撃検知時計の時刻から現出判定時計32の時刻を差し引き、その時間差を時計合わせ量として保持する。そして、射撃反応時間を算出する際、射撃検知時計52が保持した時刻から現出判定時計32が保持した時刻を差し引き、さらにその値から時計合わせ量を差し引いて、真の射撃反応時間を求める。
【0024】
図4の手順S−7における得点換算は、下記の第2式〜第4式を用いて算出できる。なお、ここに示す得点換算方法は、実施の一例を示すものであり、他の数式にしたがって求めることも勿論可能である。これらの各式において、TS´ は時計合わせ時に射撃検知時計52から読出した時刻、TR´ は時計合わせ時に現出判定時計32から読出した時刻、dTは時計合わせ時に射撃検知時計52の時刻を読出してから現出判定時計32の時刻を読出すまでの経過時間、Tsは射撃を行った時刻、TR は標的11が現出し、射撃が可能になる時刻、Tは射撃反応時間、PT は射撃反応時間による得点、PP は着弾による得点、Pはその射撃の総得点を示す。
【0025】
【数2】
【0026】
また、連続射撃時の時間間隔は、下記の第5式によって求められる。
【0027】
【数3】
【0028】
図5に、表示器17に表示される表示内容の一例を示す。この図において、黒丸は標的への着弾位置を示し、各黒丸の添字は、射撃順序を示す。表示器17の右側には、各射撃ごとの座標得点と、射撃反応時間と、それから求められる時間得点と、総得点と、射撃間隔とが表示されている。射撃訓練員及び射撃指導員は、この表示画面より、射撃の練度を知ることができる。
【0029】
本例の射撃訓練装置は、射撃反応時間及びそれから算出される時間得点を表示器17に表示し、射撃訓練員及び射撃指導員に射撃結果を通知するようにしたので、射撃訓練員の感覚による射撃反応時間と実際の射撃反応時間とのずれの有無及びずれの程度を射撃訓練員及び射撃指導員に認識させることができ、単に命中精度を向上するだけの射撃訓練に止まらず、動標的11の現出に対応して迅速かつ的確に射撃を行うという、より実際的で高度な射撃訓練が可能になる。また、本例の射撃訓練装置は、連続射撃時における射撃間隔を算出し、射撃訓練員及び射撃指導員に通知するようにしたので、さらに実際的で高度な射撃訓練が可能になる。
【0030】
〈第2実施例〉
図6に、第2実施例に係る射撃訓練装置を示す。本例の射撃訓練装置は、TVカメラ等の撮像装置にて標的の状態を監視し、標的が射撃可能状態になった時刻と当該標的に対する着弾位置とを検出すると共に、実弾射撃時に発生する振動波(衝撃波)又は光によって射撃時を検出することを特徴とする。
【0031】
図6において、符号61はTVカメラ等の撮像装置、符号62は画像処理装置、符号63は発射検出器を示し、その他、前出の図1と対応する部分には、それと同一の符号が表示されている。
【0032】
撮像装置61は、標的11の全体を視野内に納められ、かつ安全で射撃訓練員の邪魔にならない位置に配置される。
【0033】
画像処理装置62は、撮像装置61の近傍に配置され、射撃が行われる以前においては、撮像装置61から出力された画像データを画像処理し、標的が現出状態すなわち射撃可能状態になったか否かを判定する。また、射撃が行われた後においては、撮像装置61から出力された画像データを画像処理し、着弾位置を判定する。この画像処理装置62には、現出判定時計及び通信装置が接続されており、画像処理装置62から現出判定信号が出力されたとき、現出判定時計にその時刻を保持すると共に、通信装置を介してその時刻が演算器16に送信される。これによって、標的11の現出時刻を特定することができる。また、画像処理装置62から着弾位置判定信号が出力されたときには、同じく通信装置を介してその信号が演算器16に送信される。これによって、標的11の着弾位置の座標を特定することができる。
【0034】
発射検出器63は、実弾発射時に発生する振動波(衝撃波を含む)や光を検出する音響センサあるいは光センサをもって構成されており、所定強度の振動波エネルギや光エネルギが照射されたとき、発射時検出信号が出力される。この発射検出器63には、射撃時刻検出時計52と通信装置53とを備えた射撃時刻検出器15が接続されている。射撃時刻検出時計52は、前記発射検出器63から発射時検出信号が出力されたときの時刻を保持し、通信装置53は、前記発射検出器63から発射時検出信号が出力されたときの時刻を、演算器16に送信する。これによって、実際に射撃が行われた時刻を特定することができる。
【0035】
その他の構成に関しては、前記第1実施例に係る射撃訓練装置と同じであるので、重複を避けるため、説明を省略する。
【0036】
本例の射撃訓練装置は、前記第1実施例に係る射撃訓練装置と同等の効果を有するほか、現出判定時計を備えた画像処理装置62を標的11の近傍に配置し、かつ射撃時刻検出時計52を射撃位置の近傍に配置したので、各検知信号の電気的な時間遅延を最小限にすることができ、現出判定時刻及び射撃時刻を正確に検出できる。また、射撃位置から標的11までの距離を変更しても、撮像装置61から画像処理装置62に備えられた現出判定時計までの距離及び発射検出器63から射撃時刻検出時計52までの距離を変更する必要がなく、各検知信号の電気的な時間遅延を常に一定にすることができるので、時刻検出精度を劣化することなく、射撃位置から標的11までの距離を変更できる。
【0037】
また、射撃時に発生する振動波や光を検出して射撃時刻を検出するようにしたので、標的11に弾丸が命中しない場合でも、射撃反応時間及び連続射撃時の時間間隔を計測できる。
【0038】
さらに、撮像装置61を用いて標的11の現出判定と着弾位置判定の双方を行うようにしたので、標的現出時刻検出器と着弾検出器を別個に備える場合に比べて、装置の構成を簡略化できる。
【0039】
〈第3実施例〉
図7に、第3実施例に係る射撃訓練装置を示す。本例の射撃訓練装置は、標的を機械的に駆動する構成に代えて、一定位置に固定された標的板をスクリーンとして、当該標的板上に標的となる映像を投射することを特徴とする。
【0040】
図7において、符号71は標的板、符号72は標的板71上に標的映像を投影する投影装置、符号73は投影装置の制御装置を示し、その他、前出の図1と対応する部分には、それと同一の符号が表示されている。
【0041】
標的板71は、実弾射撃が可能な材質をもって、所望の大きさの標的を投影可能な大きさに形成される。投影装置72は、標的板71上に標的映像を投影でき、かつ安全で射撃訓練員の邪魔にならない位置に配置される。制御装置73は、図示しない入力装置からの命令にしたがって、各種の標的を各種のモードで標的板71上に投影する。
【0042】
標的の投影を開始すると同時に、制御装置73からは現出検知信号が出力され、この制御装置73に接続された標的現出時刻検出器13にて標的現出時刻が検出される。一方、射撃が行われると、標的板71への着弾が着弾検出器14によって検出され、着弾検出信号が射撃時刻検出器15に送信されて、射撃時刻が検出される。これにより、演算器16にて射撃反応時間や連続射撃時の射撃間隔、それに得点等が演算され、表示器18に表示される。
【0043】
本例の射撃訓練装置は、前記第1実施例の射撃訓練装置と同様の効果を有するほか、標的板71上に標的となる映像を投射するようにしたので、無印刷の標的板を用いることができ、標的板を安価なものにできると共に、多様の標的パターンを現出できるので、より実際に即した臨場感のある射撃訓練を行うことができる。
【0044】
なお、前記各実施例においては、実弾射撃訓練に適した装置を例にとって説明したが、本発明の要旨は、必ずしもこれに限定されるものではなく、レーザ銃を用いた模擬射撃訓練装置にも応用できる。この場合には、引金の操作を電気的に検出することによって、射撃時刻を検出することができる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、射撃反応時間及びそれから算出される時間得点を表示器に表示し、射撃訓練員及び射撃指導員に射撃結果を通知するようにしたので、射撃訓練員の感覚による射撃反応時間と実際の射撃反応時間とのずれの有無及びずれの程度を射撃訓練員及び射撃指導員に認識させることができ、単に命中精度を向上するだけの射撃訓練に止まらず、動標的の現出に対応して迅速かつ的確に射撃を行うという、より実際的で高度な射撃訓練が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る射撃訓練装置の構成図である。
【図2】標的駆動装置と標的現出時刻検出器の構成図である。
【図3】着弾検出器の原理説明図である。
【図4】演算器における演算手順を示すフローチャートである。
【図5】表示器における表示画面の一例を示す説明図である。
【図6】第2実施例に係る射撃訓練装置の構成図である。
【図7】第3実施例に係る射撃訓練装置の構成図である。
【図8】公知例に係る射撃訓練装置の構成図である。
【符号の説明】
11 標的
12 標的駆動装置
13 標的現出時刻検出器
14 着弾検出器
15 射撃時刻検出器
16 演算器
17 表示器
18 射撃訓練員
31 現出状態検出センサ
32 現出時刻検出時計
41,42,43 音響センサ
Claims (5)
- 隠顕標的や動画像標的などの動標的と、射撃結果の表示器とを備えた射撃訓練装置において、前記動標的が射撃可能状態に至ったときの時刻を検出する標的現出時刻検出器と、実弾発射時に銃器から発生する振動波又は光を検出する射撃検出器の出力信号に基づいて実際に射撃が行われた時刻を検出する射撃時刻検出器と、前記標的現出時刻検出器に保持された前記動標的の現出時刻から前記射撃時刻検出器に保持された射撃時刻までの時間である射撃反応時間を算出し、当該射撃反応時間及び/又は当該射撃反応時間から算出される得点を前記表示器に表示する演算器とを備えていることを特徴とする射撃訓練装置。
- 請求項1に記載の射撃訓練装置において、前記演算器が、前記射撃反応時間及び/又は当該射撃反応時間から算出される得点を算出すると共に、前回射撃時刻と今回射撃時刻とから、連続射撃時における射撃間隔及び/又はその射撃間隔から算出される得点を算出するように構成されていることを特徴とする射撃訓練装置。
- 請求項1に記載の射撃訓練装置において、前記演算器が、前記標的現出時刻検出器に備えられた現出判定時計と前記射撃時刻検出器に備えられた射撃検知時計の時間差を定期的に求め、求められた時間差を前記動標的の現出時刻と前記射撃時刻との時間差から差し引いて真の射撃反応時間を求めるように構成されていることを特徴とする射撃訓練装置。
- 請求項1に記載の射撃訓練装置において、前記表示器が、着弾位置、着弾位置により定まる得点、射撃反応時間、連続射撃時における射撃間隔、射撃反応時間及び/又は射撃間隔により定まる得点、並びに総合得点を表示するように構成されていることを特徴とする射撃訓練装置。
- 請求項1に記載の射撃訓練装置において、前記動標的の状態を監視する撮像装置と、当該撮像装置から出力される画像データを画像処理し、前記動標的が射撃可能状態になったか否かを判定すると共に射撃後の着弾位置を判定する画像処理装置とを備えたことを特徴とする射撃訓練装置。
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