JP3852937B2 - 運送パレット用支柱、運送パレット用基材、運送パレット及び運送パレット用支柱の製造方法 - Google Patents
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図1は本発明の実施の形態1に係る運送パレット用支柱を示す斜視図である。図2は本発明の実施の形態1に係る運送パレット用支柱を示す正面図である。図3は本発明の実施の形態1に係る運送パレット用支柱を示す背面図である。図4は本発明の実施の形態1に係る運送パレット用支柱を示す側面図である。図5は本発明の実施の形態1に係る運送パレット用支柱を示す平面図である。図6は図1をA−A線で切断して示す端面図である。図7は本発明の実施の形態1に係る運送パレット用支柱を板材に装着した状態を示す斜視図である。
上記のように構成した実施の形態1に係る運送パレット用支柱1は、斜板部30を設けて全体を略五角形柱状とすることにより、全体を単なる四角柱状とする場合と比較して、使用する材料を削減して製造コストを低減することができ、かつ、斜板部30の存在により、運送パレット70を構成したときに運送パレット70に対してフォークリフトのフォークの抜き差しを容易に行える。また、実施の形態1に係る運送パレット用支柱1は、側壁20に対応する部分の上下両端部を板材50の溝部51,53に嵌合して位置決めすると共に、側壁20に対応する部分の上下両端部により板材50からの荷重を支持することができる。更に、実施の形態1に係る運送パレット用支柱1は、側壁20に対応する部分以外の後壁10及び斜板部30の上下両端を板材50の山部54,55に当接させることにより、それらの部分により板材50からの荷重を支持することができる。詳細には、実施の形態1に係る運送パレット用支柱1は、板材50の溝部51,53に、後側嵌合部15、側壁20の上下両端及び前側嵌合部33をそれぞれ嵌合して位置決めすると共に、後側嵌合部15、側壁20の上下両端及び前側嵌合部33により、板材50からの荷重を支持することができる。また、実施の形態1に係る運送パレット用支柱1は、後壁10の上下両端及び前壁32の上下両端を板材50の山部54,55に当接させることにより、それらの部分により板材50からの荷重を支持することができる。更に、実施の形態1に係る運送パレット用支柱1は、後側固着部12を板材50の山部54,55に当接して固着すると共に、前側固着部33を板材50の山部54,55に当接して固着することができ、上下一対の板材50間に安定して確実に固定することができる。更に、実施の形態1に係る運送パレット用支柱1は、中央嵌合部11を板材50の中央の溝部52に嵌合して位置決め及び荷重支持に利用することができる。また、実施の形態1に係る運送パレット用支柱1は、補強用凹部14,35により、後壁10及び前壁32の強度を増大することができる。更に、実施の形態1に係る運送パレット用支柱1は、補強用小凹部13,34により、後壁10と後側固着部12との境界部分及び前壁32と前側固着部33との境界部分の強度を、それぞれ増大することができる。
実施の形態1に係る運送パレット用支柱1は、運送パレット用基材の製造に使用される。即ち、図7に示すように、上下に対向配置した2枚(上下一対)の板材50の間に、複数の実施の形態1に係る運送パレット用支柱1を配置して、スポット溶接等で固定することにより、前記一対の板材50を互いに連結して略長尺ブロック状に形成し、運送パレット用基材60を製造することができる。詳細には、まず、板材50を水平面としての作業台上に載置し、所望数の運送パレット用支柱1を板材50の上面に所定間隔で配置する。このとき、各運送パレット用支柱1の左右一対の後側嵌合部15、左右一対の側壁20及び左右一対の前側嵌合部31のそれぞれの下端部を、板材50の左右の溝部51,53内に上方から嵌合する。すると、下側の後側固着部12及び前側固着部33の下面が、運送パレット用支柱1の左右で、板材50の山部54,55の長さ方向(図7中の板材50の長さ方向L)に沿って一直線状に位置決めして配置され、山部54,55の上面に当接する。その後、下側の後側固着部12及び前側固着部33を、板材50の山部54,55の上面にスポット溶接等により固着する。次に、下側の板材50の上面に固定した運送パレット用支柱1の上端側に、上側の板材50を載置する。このとき、各運送パレット用支柱1の左右一対の後側嵌合部15、左右一対の側壁20及び左右一対の前側嵌合部31のそれぞれの上端部を、上側の板材50の左右の溝部51,53内に下方から嵌合する。すると、上側の後側固着部12及び前側固着部33の上面が、運送パレット用支柱1の左右で、上側の板材50の山部54,55の長さ方向に沿って一直線状に位置決めして配置され、山部54,55の下面に当接する。その後、上側の後側固着部12及び前側固着部33を、板材50の山部54,55の下面にスポット溶接等により固着する。これにより、前記運送パレット用基材60が完成する。
実施の形態1に係る運送パレット用基材60は、実施の形態1の運送パレット用支柱1を利用するため、製造コスト低減、フォークリフトのフォークの挿入作業の容易化等、上記のような各種の効果を結果的に有する運送パレット用基材60となる。また、実施の形態1に係る運送パレット70は、実施の形態1の運送パレット用基材60を利用するため、製造コスト低減、フォークリフトのフォークの挿入作業の容易化等、上記のような各種の効果を結果的に有する運送パレット70となる。
上記のように構成した実施の形態1に係る運送パレット用支柱1の製造方法の一例を説明する。
図9は実施の形態1に係る運送パレット用支柱の製造方法による一連の加工工程により金属シート材料を加工して得られる運送パレット用支柱の加工形状を連続的に示す平面図である。図10は実施の形態1に係る運送パレット用支柱の製造方法による第1工程から第4工程までの加工工程で得られる運送パレット用支柱の加工形状を示す平面図である。図11は実施の形態1に係る運送パレット用支柱の製造方法による第5工程から第8工程までの加工工程で得られる運送パレット用支柱の加工形状を示す平面図である。
実施の形態1に係る運送パレット用支柱の製造方法は、実施の形態1の運送パレット用支柱1を、一連の加工工程により安定して効率よく製造することができる。また、小孔101により、一連の加工工程における金属シート材料Mの位置決め及び搬送停止を正確かつ確実に行うことができる。
図12は本発明の実施の形態2に係る運送パレット用支柱を示す斜視図である。
実施の形態2に係る運送パレット用支柱200は、後壁210の上下両端に一体形成する後側固着部212の構成において実施の形態1に係る運送パレット用支柱1と異なる。それ例外の構成は、実施の形態1に係る運送パレット用支柱1と同様である。即ち、実施の形態2に係る運送パレット用支柱200は、実施の形態1に係る運送パレット用支柱1の後壁10と同様の後壁210を有している。一方、後壁210の上下両端には、その略全体にわたって、それぞれ、1枚の幅広の矩形平板状をなす後側固着部212が、後方に略直交して延びるよう一体形成されている。よって、後壁210の上下両端には、実施の形態1のような中央嵌合部11は設けられていない。また、後壁210と後側固着部212との境界部分の左右両側には、それぞれ、略四面体状または略V溝状の補強用小凹部213が一体形成されている。
13 補強小凹部、14 補強凹部、15 後側嵌合部、20 側壁
30 斜板部、31 前側嵌合部、32 前壁、33 前側固着部、34 補強小凹部
35 補強凹部、60 運送パレット用基材、70 運送パレット
200 運送パレット用支柱、210 後壁、212 後側固着部
Claims (13)
- 上下で対をなす板材間に介装して配置及び固定され、前記上下で対をなす板材を互いに連結すると共に、前記板材を介して荷重を支持する運送パレット用支柱であって、
上下方向に略垂直に延びる後壁と、
前記後壁の左右両端側から前記後壁と略直交してそれぞれ前方に延びる左右一対の側壁と、
前記左右一対の側壁の少なくとも一方の前端側から内側斜め前方に向かって傾斜するよう延びる斜板部と
を備えることを特徴とする運送パレット用支柱。 - 上下で対をなす板材間に介装して配置及び固定され、前記上下で対をなす板材を互いに連結すると共に、前記板材を介して荷重を支持する運送パレット用支柱であって、
上下方向に略垂直に延びる略矩形板状の後壁と、
前記後壁の左右両端側から前記後壁と略直交してそれぞれ前方に延びる左右一対の略矩形板状の側壁と、
前記左右一対の側壁の前端側からそれぞれ内側斜め前方に向かって傾斜するよう延びる左右一対の略矩形板状の斜板部と
を備えることを特徴とする運送パレット用支柱。 - 前記各板材として、少なくとも幅方向両端側にそれぞれ長さ方向に延びる溝部を有すると共に、前記溝部間に突起状の山部を有する略帯板状の板材を使用し、
前記側壁に対応する部分を、その上下両端部が前記板材の溝部に嵌合自在な形状及び寸法とし、
前記側壁に対応する部分以外の前記後壁及び前記斜板部を、その上下両端が前記板材の山部に当接自在な形状及び寸法としたことを特徴とする請求項2記載の運送パレット用支柱。 - 前記各板材として、少なくとも幅方向両端側にそれぞれ長さ方向に延びる溝部を有すると共に、前記溝部間に突起状の山部を有する略帯板状の板材を使用し、
前記各斜板部を、前記側壁と略同一高さ位置に略同一高さ寸法となるよう設けた前側嵌合部と、前記後壁と略同一高さ位置に略同一高さ寸法となるよう設けた前壁とより構成し、
前記側壁の上下両端を前記後壁及び前記前壁の上下両端から上方及び下方に前記板材の溝部の深さと略同一高さ突出させ、
前記両側壁と前記後壁の左右両端との間に、前記後壁の左右両端縁に沿ってそれぞれ上下方向に略垂直に延びると共に、前記側壁と同一高さ位置で同一高さ寸法を有する左右一対の後側嵌合部を設け、
前記前側嵌合部が、前記両側壁と前記両前壁との間で、それぞれ、前記両側壁の端縁に沿って上下方向に略垂直に延びると共に、前記前壁の上下両端から上方及び下方に前記板材の溝部の深さと略同一高さ突出するようにし、
前記後側嵌合部が、前記後壁の左右両端と前記両側壁との間で、それぞれ、前記後壁の上下両端から上方及び下方に前記板材の溝部の深さと略同一高さ突出するようにし、
前記板材の溝部に、前記後側嵌合部、前記側壁の上下両端及び前記前側嵌合部をそれぞれ嵌合すると共に、前記板材の山部に前記後壁の上下両端及び前記前壁の上下両端を当接させて、前記上下で対をなす板材間に配置及び固定されることを特徴とする請求項2記載の運送パレット用支柱。 - 少なくとも幅方向両端側にそれぞれ長さ方向に延びる溝部を有すると共に前記溝部間に突起状の山部を有する上下一対の略帯板状の板材間に介装して配置及び固定され、前記上下一対の板材を互いに連結すると共に、前記板材を介して荷重を支持する運送パレット用支柱であって、
上下方向に略垂直に延びる略矩形板状の後壁と、
前記後壁の左右両端縁に沿ってそれぞれ上下方向に略垂直に延びると共に、前記後壁の上下両端から上方及び下方に前記板材の溝部の深さと略同一高さ突出する柱状をなし、かつ、前記後壁の左右両端から略直交してそれぞれ後方に突出する断面略チャンネル状をなす左右一対の後側嵌合部と、
前記左右一対の後側嵌合部の左右両端縁から前記後壁と略直交するようそれぞれ前方に延びると共に、前記後側嵌合部と同一高さの略矩形板状をなす左右一対の側壁と、
前記左右一対の側壁の前端縁からそれぞれ内方に向かって傾斜するよう前方に延びる左右一対の斜板部とを備え、
前記斜板部の前記側壁に連続する部分である後端部を、前記側壁と同一高さの略矩形板状をなす前側嵌合部とし、前記斜板部の前記前側嵌合部に連続する部分を、前記後壁と同一高さの略矩形板状をなす前壁とし、
前記板材の溝部に、前記後側嵌合部、前記側壁の上下両端及び前記前側嵌合部をそれぞれ嵌合すると共に、前記板材の山部に前記後壁の上下両端及び前記前壁の上下両端を当接させて、前記上下で対をなす板材間に配置及び固定されることを特徴とする運送パレット用支柱。 - 更に、前記後壁の上下両端から略直交して延びる略平板状をなし、前記板材の山部に当接して固着自在な後側固着部と、
前記前壁の上下両端から略直交して延びる略平板状をなし、前記板材の山部に当接して固着自在な前側固着部とを備えることを特徴とする請求項4または5記載の運送パレット用支柱。 - 前記各板材は、幅方向両端側と幅方向中央とにそれぞれ長さ方向に延びる溝部を有すると共に前記3つの溝部間に突起状の2つの山部を有するものであり、
更に、前記後壁の上下両端からそれぞれ上方及び下方に前記板材の溝部の深さと略同一高さ突出する略矩形板状をなし、前記板材の幅方向中央の溝部に嵌合自在な中央嵌合部と、
前記中央嵌合部の左右両側において前記後壁の上下両端と略直交して延びる略平板状をなし、前記板材の一対の山部にそれぞれ当接して固着自在な一対の後側固着部と、
前記前壁の上下両端から略直交して延びる略平板状をなし、前記板材の一対の山部にそれぞれ当接して固着自在な一対の前側固着部とを備えることを特徴とする請求項4または5記載の運送パレット用支柱。 - 更に、前記後壁及び前記前壁に、それぞれ、上下方向に垂直に延びる長溝状の補強用凹部を一体形成したことを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項記載の運送パレット用支柱。
- 更に、前記後壁と後側固着部との境界部分及び前記前壁と前記前側固着部との境界部分に、それぞれ、略四面体状の補強用小凹部を一体形成したことを特徴とする請求項4乃至8のいずれか1項記載の運送パレット用支柱。
- 上下に対向配置した対をなす2枚の前記板材の間に、請求項1乃至9のいずれか1項記載の運送パレット用支柱を複数配置して固定することにより、前記対をなす板材を互いに連結して略長尺ブロック状に形成してなることを特徴とする運送パレット用基材。
- 請求項10記載の運送パレット用基材を等間隔で複数本同一平面上に配置すると共に、前記複数の運送パレット用基材を直交して横断するよう、前記運送パレット用基材の上側の板材の上面に、複数の前記板材を固定してなることを特徴とする運送パレット。
- 請求項6乃至9のいずれか1項記載の運送パレット用支柱を展開した状態の幅と同一の一定幅の帯鋼状をなす金属シート材料を、その長さ方向に、前記運送パレット用支柱の最大高さ寸法に対応する一定の供給間隔で間歇的に供給して、プレス加工及び/または打ち抜き加工により請求項6乃至9のいずれか1項記載の運送パレット用支柱を製造する運送パレット用支柱の製造方法であって、
前記金属シート材料において前記前側固着部及び前記後側固着部に対応する位置を打ち抜き加工して、前記前側固着部及び前記後側固着部となるべき部分を形成する固着部予備形成工程と、
前記金属シート材料において前記後壁に対応する位置をプレス加工して前記後壁を形成する後壁形成工程と、
前記金属シート材料において前記前側固着部及び前記後側固着部となるべき部分をプレス加工して、前記前側固着部及び前記後側固着部を折曲形成する固着部形成工程と、
前記金属シート材料において前記斜板部に対応する位置をプレス加工して前記斜板部を折曲形成する斜板部形成工程と、
前記金属シート材料において前記後側嵌合部に対応する位置をプレス加工して前記後側嵌合部及び前記側壁を折曲形成する後壁嵌合部・側壁形成工程と、
前記金属シート材料において前記後側固着部に対応する部分を切断して、前記運送パレット用支柱を得る切断工程と
を備えることを特徴とする運送パレット用支柱の製造方法。 - 前記金属シート材料の前記供給間隔に対応する位置に、前記金属シート材料の供給時における位置決め用の小孔をそれぞれ穿設し、
前記小孔により前記金属シート材料の前記供給間隔の位置決めを行い、前記各工程を行うことを特徴とする請求項12記載の運送パレット用支柱の製造方法。
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