JP3850711B2 - 放射線利用検査装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線やγ線によって被検体の内部状態の観察撮像、組成分析、非破壊検査等をおこなう放射線利用検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種対象物の内部観察等のためにX線が用いられているが、代表的なX線発生装置と言えるX線管は、装置構成が簡単で低コストである反面、発生点のサイズが大きく放出角が広いという短所があり、それによって対象物の撮像、診断、分析、照射等に利用する場合の性能限界が大きく制限されるものとなる。
【0003】
図20は、X線透過撮像法における空間分解能(解像度)とコントラストについての説明を示したものである。この図に示すように、X線発生点のサイズが小さくなり点光源に近づくことによって撮像の解像度を向上することができ、その効果のみに着目すれば、電子ビームを極限サイズにまで集束してターゲットに入射してX線を発生させるマイクロフォーカスX線管を利用することが考えられるが、被検体内部での散乱成分によるコントラストの低下を防止するには至らない。
【0004】
また、点光源であることと放射X線の発散角が小さいという特徴を備えたX線源として電子蓄積リング加速器からの放射光があるが、利用できるX線のエネルギーは最大20keV程度までにとどまることと設備コストが膨大となるので汎用的なものとしてしての適用は困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように理想的なX線源として汎用的なものは無く、また数10keV以上の高エネルギーX線については反射,屈折作用により自由にビームを集束,発散させるような光学素子が無いため、X線を利用した撮像装置、照射装置、その他の装置いずれにおいてもX線の放射方向や照射面積・体積を任意にコントロールする技術は非常に重要なものである。
【0006】
そこで本発明は、X線やγ線の放射方向や照射面積と照射体積を容易にコントロールすることができ、高い解像度と高いコントラストの得られる放射線利用検査装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明の放射線利用検査装置は、X線またはγ線からなる放射線ビームを放出する放射線源と、前記放射線ビームから細いペンシル状ビームを形成する第1のコリメータと、前記ペンシル状ビームを被検体に入射したとき発生する所定のコンプトン散乱X線を通過させる回転子を備えた第2のコリメータと、この第2のコリメータを通過したコンプトン散乱X線を受けて発光するシンチレータと、このシンチレータの発光を反射するミラーと、この反射された発光を検出する光検出器と、前記第1のコリメータと前記第2のコリメータと前記シンチレータを収容する遮光箱とを備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明の放射線利用検査装置は、X線またはγ線からなる放射線ビームを放出する放射線源と、前記放射線ビームを被検体内の所定の一点に向けて集束する第1のコリメータと、前記放射線ビームによって被検体内で発生する所定のコンプトン散乱X線を通過させる回転子を備えた第2のコリメータと、この第2のコリメータを通過したコンプトン散乱X線を受けて発光するシンチレータと、このシンチレータの発光を反射するミラーと、この反射された発光を検出する光検出器と、前記第2のコリメータとシンチレータを収容する遮光箱とを備えたことを特徴とする。
【0009】
この請求項1及び2の発明によれば、解像度の低下をもたらす放射線源の発散成分と、コントラストの低下の要因となる散乱成分を取り除くことができるとともに、被検体内部の情報を持ったコンプトン散乱信号を有効にとらえて被検体内部の任意位置の状態の検査を行うことができる。
さらに、請求項2の発明によれば、より高強度の放射線ビームによるコンプトン散乱信号をとらえて被検体内部の検査を行うことができる。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記ミラーは、中心に放射線を透過する孔を有する放射線・可視光分割ミラーであることを特徴とする。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1乃至3の発明において、前記光検出器は、前記シンチレータの発光を集光レンズを介して受光する光電子増倍管と、この光電子増倍管から出力される電気信号の入力を受ける光子カウンタとを備えたことを特徴とする
【0012】
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記光検出器は前記遮光箱の外部に設けられ、前記遮光箱の内外を連絡する光ファイバーをさらに備えたことを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態の放射線利用検査装置を図1を参照して説明する。すなわち、本実施の形態の放射線利用検査装置は、X線源1と撮像装置14とモニタ15を備えている。X線源1は小さい表面積の点状線源1aを備え、X線ビーム2を発生する。撮像装置14は、遮光箱14a内にコリメータ装置4とミラー11とCCDカメラ12を備えている。
【0022】
コリメータ装置4は、ビーム通過孔4bを有する円柱状の回転コリメータ4aと、この回転コリメータ4aを保持するコリメータハウジング5と、このコリメータハウジング5に取付けられた回転子6を回転駆動するモータ7と、このモータ7等を収めコリメータハウジング5をベアリング8を介して支持する外部ハウジング9からなる。
【0023】
コリメータ装置4には蛍光板からなるシンチレータ10が取付けられている。遮光箱14a内壁のX線源1側には開口を有するX線遮蔽板13が設けられている。被検体3はX線源1と撮像装置14の間に設置されている。
【0024】
このように構成された本実施の形態の放射線利用検査装置においては、図2に示すように、X線源1の所定の領域以外から放出された発散X線である無効成分2bと被検体3の内部で散乱を受けた散乱成分2cを回転コリメータ4aで除去して、有効成分2aだけをシンチレータ10に導き、これによってこ解像度とコントラストの低下の要因を除去することが可能となり、鮮明な透過画像を得ることができる。
【0025】
回転コリメータ4aにほどこされたビーム通過孔4bは、回転コリメータ4aが回転しなければ、1方向からだけ飛来するX線ビームを通過することになるので、シンチレータ10には点状の透過像を映すだけとなるが、回転コリメータ4aが回転することにより被検体3を通過するX線を回転コリメータ4aの全面積に対してまんべんなく通過させることができ、シンチレータ10に透過像を映すことが可能となる。
【0026】
このように回転コリメータ4aを通過できるX線ビームの有効成分2aは、透過像の解像度とコントラストを低下させる成分を除去する一方で、シンチレータ10に到達するX線ビーム量を非常に小さなものとしてしまうので、シンチレータ10には特に使用するX線エネルギーに対して蛍光効率の高い素材を選んでつくられたもの、あるいは反応面積を大きくするような針状の表面構造を持った素材を用いる。
【0027】
シンチレータ10に映し出された透過像は、CCDカメラ12で撮影し、外部に置かれたモニタ15に映すが、シンチレータ10を通過してCCDカメラ12に入射するX線成分による画像ノイズの発生を抑制するために、シンチレータ10の映像はミラー11を介して、透過X線が飛び込まない位置に置かれたCCDカメラ12に導く。コリメータ装置4やCCDカメラ12は、X線遮蔽板13を設けた遮光箱14aの中に設置してあるので、散乱X線や外光の入射を防ぐことができる。
【0028】
ここで本実施の形態の放射線利用検査装置に備えられる回転コリメータ4aについて詳細に説明する。すなわち、回転コリメータ4aは、多数本の微細なビーム通過孔4bが1点で集束するようにな方向で設けられていることが必要である。このような構成の回転コリメータ4aをつくるために図3に示すように、X線の遮蔽材となる鉛、タングステンなどの高原子番号の金属、または合金のブロックを複数等配に分割し、それぞれの分割パーツの分割面にX線ビームが通過できる溝4cを、それぞれの溝4cが1点に集束するよう切削してつくり、再度、元のブロック形状となるように貼り合わせて組み上げた構成とする。
【0029】
ここで切削形成するビーム通過孔4bのサイズ(幅、深さ)は、要求するX線透過像の解像度に合わせて調整するものとし、1面にできるだけ多数本の溝を形成することと、各面で溝の位相を少しずつずらせて形成することによって、回転コリメータ4aが回転したときにX線ビームの不通過となる領域をなくすような構成とする。こうすることによって、回転コリメータ4aを通過してシンチレータ10に映し出される像の中にX線不透過部分によって円形の影が生じることを防ぐことができる。
【0030】
以上のように構成された回転コリメータ4aは、図1に示したように、全ての分割ブロックに設けられたビーム通過孔4bが所定の焦点位置に向くように精度よくつくられたコリメータハウジング5に収納される。
【0031】
このような方法で回転コリメータ4aを構成すると、全てのビーム通過孔4bの集束点は任意に設定することができる。例えば、逆方向の集束点を持つ(発散)ケースや、中心軸に対して全てのビーム通過孔4bが平行に向いたようなケースにも自由に対応することができ、いろいろな形態の放射線利用検査装置に適用することができる。
【0032】
次に本発明の第2の実施の形態の放射線利用検査装置を図4を参照して説明する。本実施の形態は、前記第1の実施の形態の放射線利用検査装置に対してそのX線源の部分と、回転コリメータの部分を以下のように変更した構成である。すなわち、X線源1は放出領域1cが大面積の大面積X線源1bを適用し、撮像装置14内のコリメータ装置4は、大面積X線源1bから放出されるX線ビーム2のうち、中心軸に対して平行に出射された成分で、被検体3内部で散乱を受けなかった成分だけを選別して透過できるように中心軸に対して平行にビーム通過孔4bを設けた構造を持つ回転コリメータ4aを適用した構成とする。
【0033】
この第2の実施の形態の放射線利用検査装置においては、面状のX線発生領域を持つ大面積X線源1bとして一般的には平板形状の同位体(RI)線源を適用することができ、また、X線管または電子ビーム源を用いたX線源でも、そのようなX線放出面となるように構成されたタイプのものを適用することができる。このような大面積X線源1bを適用することによって、一般的なX線管のような小サイズのX線放出面を持つX線源よりも結果的に高い強度のX線を利用した撮像をすることができ、撮像時間の短縮に効果的である。
【0034】
次に本発明の第3の実施の形態の放射線利用検査装置を図5を参照して説明する。本実施の形態の放射線利用検査装置は、放出領域(X線放出領域)1cが大面積のX線管または同位体のような平板型X線源1dとし、X線出射口にコリメータ装置41を設置し、X線源1dから放出されるX線ビーム2のうち、中心軸に平行に出射される成分だけを選別して取り出す構成とする。コリメータ装置41は、撮像装置14に備えられるコリメータ装置4と同じ構成であり、その入射側には不要な低エネルギー成分を除去するX線フィルター18を備える。
【0035】
本実施の形態の放射線利用検査装置においては、平板型X線源1dから出射するX線ビーム2を平行ビームとして保つことが可能となり、これによって撮像装置14の周辺に向けて照射されるX線成分を低減することができ、撮像系の遮蔽構造を簡略化し、ノイズを低減することができる。
【0036】
ここで、上記第2および第3の実施の形態の放射線利用検査装置に備えられるコリメータ装置4,41を構成する回転コリメータ4aについて図6を参照して説明する。
【0037】
この回転コリメータ4aは、多数本の微細なビーム通過孔4bが中心軸に対して平行な方向で設けられていることが必要である。このような回転コリメータ4aは、先に図3に示した方法によってもつくることができるが、ここでは図6に示すように、重金属からなる遮蔽ロッド4cを多数本束ね、その隙間をビーム通過孔4bとする。これによって、図3の場合のように部品に高精度の加工を施すことをしなくても比較的容易に平行ビームの回転コリメータ4aを構成することができる。
【0038】
次に本発明の第4の実施の形態の放射線利用検査装置を図7を参照して説明する。本実施の形態は、CCDカメラ12を、コリメータ装置4とシンチレータ10を収容する遮光箱14aの外部に設け、石英などの細線ロッドを束ねてつくられたフィバー光学系16と、同じように光ファイバーを多数本束ねてつくられたバンドルファイバー16bからなる画像伝送系を設ける。シンチレータ10に投影された透過像は、前記画像伝送系によって遮光箱14aの外部に設置されたCCDカメラ12に送られ、モニタ15に映し出される。
本実施の形態によれば、耐久性の劣るCCDカメラ12をX線バックグランドの低い離れた場所に設置し、ノイズの少ない環境下でモニタすることができる。
【0039】
次に本発明の第5の実施の形態の放射線利用検査装置を図8を参照して説明する。本実施の形態は、コリメータ装置4とシンチレータ10を収容する遮光箱14aの中に、石英などの細線ロッドを束ねてつくられ90°屈曲したフィバー光学系16aと、その端部にCCDチップ12aを設けて、シンチレータ10に投影された透過像をこれらの画像伝送系によって遮光箱14aの外部に設置されたモニタ15に伝送し映し出すものである。
【0040】
本実施の形態によれば、コリメータ装置4を含む撮像装置14の中でCCDチップ12aへX線が直接入射することを防止することができ、これによってCCDチップ12aの耐久性を上げ、撮像装置14を小型化することができる。
【0041】
次に本発明の第6の実施の形態の放射線利用検査装置を図9と図11を参照して説明する。本実施の形態の放射線利用検査装置は、X線源1と、光線処理装置17と、光子カウンタ22とを備えている。X線源1は表面積の小さい点状線源1aを備えている。
【0042】
光線処理装置17は遮光箱17aの中に、それぞれ中心孔を有する固定コリメータ19とミラー11bとシンチレータ10bとコリメータ装置4を備え、また、レンズ20と光電子増倍管21を備えている。また遮光箱17aの被検体3側の内壁には開口部を有するX線遮蔽板13が設けられている。コリメータ装置4において回転コリメータ4aを保持し回転させるための構成は第1〜第5の実施の形態におけると同じである。
【0043】
このような構成によって、X線源1内の点状線源1aから放出されたX線は、固定コリメータ19の中心孔を通ることによってペンシル状のX線ビーム2dとなる。このペンシル状X線ビーム2dは、ミラー11b、シンチレータ10bおよび回転コリメータ4aの中心孔を通って被検体3に入射し、被検体3の所定の部分からコンプトン散乱X線2eを発生させる。
【0044】
コンプトン散乱X線2eは、回転コリメータ4aに設けられたビーム通過孔4bを通ってシンチレータ10bに当り発光を生じる。この発光は、ミラー11bで反射され、レンズ20で集光されて、光電子増倍管21に入り、増幅された電気信号となって光子カウンタ22へ伝送される。
【0045】
図11の説明図に示すように、被検体内に入射したX線ビームは、その到達点において、その部分の物質の電子密度に比例したコンプトン散乱を起こすので、被検体内に欠陥などの欠損した部分があればコンプトン散乱X線は急減する。したがって、所定の位置におけるコンプトン散乱X線を測定することによって欠陥の有無を検知することができ、X線源と検査ヘッド(光線処理装置17)をスキャンニングすることによって被検体内部の欠陥の位置、形状をとらえた3次元断層画像を得ることができる。
【0046】
この場合、コンプトン散乱を起こす散乱微分断面積は、非常に小さいオーダ(〜10-27cm2/sterad/電子)であるため、小さい領域からの少量の散乱X線を効果的に集めることが重要なポイントとなる。
【0047】
そのため、本実施の形態では、被検体内部の特定位置からの散乱成分を見込む角度でビーム通過孔4bを設けた回転コリメータ4aを適用し、被検体3内部の所定の領域から放出されたコンプトン散乱X線2eを集めてシンチレータ10bを発光させる。これにより、被検体3内部の小さい領域からのコンプトン散乱X線を有効に集めて被検体3の内部状態を検査することができる。
【0048】
次に本発明の第7の実施の形態の放射線利用検査装置を図10を参照して説明する。本実施の形態においては、回転コリメータ4aのビーム通過孔4bはすべて、中心孔と一定の角度を有する構成とする。他の構成は上述の第6の実施の形態と同じである。
【0049】
この構成によって、回転コリメータ4aを通過してシンチレータ10bに入射するコンプトン散乱X線は、被検体3に入射するペンシル状X線ビーム2dの通過軌跡上に存在する部分から発せられた成分を集めたものとなる。したがって、得られる信号は、ペンシル状X線ビーム2dの入射した軌跡上の深さ方向の所定の範囲にわたるコンプトン散乱X線を積分したものとなるので、被検体3内部の深さ方向の欠陥情報を取得することができる。
【0050】
次に本発明の第8の実施の形態の放射線利用検査装置を図12を参照して説明する。本実施の形態は、図9に示した第6の実施の形態において、X線源として面状線源1eを有する平板型X線源1dを備え、そこから放出されるX線ビームのうち、1点に集束する点集束X線ビーム2fを取り出すようにビーム通過孔を設けた回転コリメータ4a1を有するコリメータ装置41をX線源のX線放出口の前面に設置し、コリメータ装置41の入口側にX線エネルギーの不要な成分を除去するためのX線フィルター18を設置した構成とする。
【0051】
この放射線利用検査装置において、X線源1dから出射されるX線ビームは、コリメータ装置41によってコーン状のものとなり、中心に穴を設けたミラー11bとシンチレータ10bを通過し、さらにもう1つのコリメータ装置4の中心の穴を通って被検体3の特定部位に集束して到達する。その集束点から放出されるコンプトン散乱X線2eは、回転コリメータ4aに設けられたビーム通過孔を通ってシンチレータ10bに当たって蛍光を発し、その発光はミラー11bで反射され集束レンズ20を通して光電子増倍管21に集められて光子カウンタ22によってその量が検出される。
【0052】
この実施の形態によれば、より大強度のX線を集束して入射してコンプトン散乱X線量を増加させることが可能となり、コンプトン散乱量の小さい低密度、低原子番号の被検体、または散乱X線の吸収の大きい高原子番号の材質で厚さのある被検体の深い部位の検査を効率よく行うことができる。
【0053】
次に本発明の第9の実施の形態の放射線利用検査装置を図13を参照して説明する。本実施の形態は、図9,10,12に示した第6,7,8の実施の形態において、光電子増倍管21を光線処理装置17の外に設け、光線処理装置17と光電子増倍管21のあいだに光ファイバー23を設けて、レンズ20によって集められたシンチレータ10bでの発光を光ファイバー23で光線処理装置17の外に導き、外部に設置した光電子増倍管21と光子カウンタ22で検出する構成である。
【0054】
この構成によれば、シンチレータ10bで発生された蛍光信号は光ファイバー23で外部に導かれるので、X線バックグラウンドの低い場所に光電子増倍管21を設置することによって、信号対ノイズ比率の高い検出を行うことができる。
【0055】
次に本発明の第10の実施の形態の放射線利用検査装置を図14を参照して説明する。この実施の形態の放射線利用検査装置は、ステージ26a,26bに搭載され被検体3を挟んで配置されたX線源ユニット24および検出ユニット25と、ステージ26aと26bを駆動するステージコントローラ27と、このステージコントローラ27および検出ユニット25から信号を受けて被検体3内のX線画像を処理表示する画像処理ユニット28とを備えている。X線源ユニット24はX線源1とコリメータ装置41を備え、検出ユニット25はコリメータ装置4およびシンチレータ,ミラー,レンズ等を備えている。
【0056】
この実施の形態の放射線利用検出装置においては、X線源ユニット24と検出ユニット25をステージコントローラ27で同期をとって駆動することにより、被検体3の透過像を連続的に撮像することができ、この連続撮像画像データは、画像処理装置28において画像処理することにより大面積の撮像画像として表示することができる。
【0057】
本実施の形態の放射線利用検査装置は、大サイズの被検体の透過像を得るのに有効であり、平行X線ビームを使用することにより散乱成分に対する防護のための遮蔽措置が不要である。
【0058】
次に本発明の第11の実施の形態の放射線利用検査装置を図15を参照して説明する。この実施の形態の放射線利用検査装置は、同図(a)に示すように、X線源1とコリメータ装置4を有しステージ26に搭載されてタンク等の被検体3aに対向して配置されたコンプトン散乱検出ユニット29と、ステージ26を駆動するステージコントローラ27と、このステージコントローラ27からコンプトン散乱検出ユニット29の位置信号を受け、光子カウンター22を介してコンプトン散乱検出ユニット29から散乱X線についての信号を受けて被検体3aの断層画像を表示する画像処理ユニット28を備えている。
【0059】
この実施の形態の放射線利用検査装置は、コンプトン散乱検出ユニット29をステージ26によって被検体3aの外壁方向からスキャンニングしながら取り込んだ信号を画像処理ユニット28で処理することにより、同図(b)に示すように、構造壁の内表面、または内部の欠陥、亀裂などの様子をとらえた断層画像を得ることができる。したがって、本実施の形態によれば、何らかの溶液を満たした容器について、溶液を充填したままで容器の外から容器構造壁の探傷検査を行うことができる。
【0060】
次に本発明の第12の実施の形態の放射線利用検査装置を図16を参照して説明する。この実施の形態の放射線利用検査装置は、放射線(γ線)を放出する被検体3bに対向して配置される撮像装置42と、この撮像装置42から信号を受けて被検体3bの放射線画像および可視光画像を描く画像処理ユニット28aとを備えている。
【0061】
撮像装置42は、被検体3bに対して45度の角度で向けられるγ線・可視光分割ミラー11cと、この分割ミラー11cのγ線透過側に設けられγ線ビームを集束させるコリメータ装置4とシンチレータとミラー11とCCDカメラ12を有するコリメータ・検出ユニット25aと、前記γ線・可視光分割ミラー11cの可視光反射側に設けられたミラー11,CCDカメラ12b,自動焦点・ズーム制御ユニット30を備えている。γ線・可視光分割ミラー11cは例えばアルミニウム蒸着プラスチックからなる。
【0062】
コリメータ・検出ユニット25a中に設置するコリメータ装置4は、ある外部に向かって発散方向で内部の任意の点に集束点を持つようにビーム通過孔を施した回転コリメータを適用し、放射性物質の付着した被検体3bからの放射線(γ線)をとらえることによって被検体3bの放射線放出強度(放射化の程度)のマッピング画像を得ることがかできる。また、回転コリメータのビーム透過溝によって決まる画角にあわせて同一方向に向けた可視光画像をCCDカメラ12bの可視光撮像系でとらえ、これを先の放射線強度マッピング画像と合成することによって可視光画像の上に放射線放出強度のマッピング画像を重ねて表示した画像を得ることができる。
【0063】
このように、本実施の形態の放射線利用検出装置では、回転コリメータを用いて画像内に入射する放射線(γ線)の方向を選択することによって極度に強い放射線を放出する部分からの放射線による画像上のかぶりの発生を防止し、被検体の形状と放射化の程度を同時に計測することができる。
【0064】
次に本発明の第13の実施の形態の放射線利用検出装置を図17を参照して説明する。本実施の形態の放射線利用検出装置は、前述の第5の実施の形態(図8)における撮像装置14をマニピュレータ31上に搭載して、格納容器33中にある放射化された構造材等からなる被検体3bに対向配置し、格納容器33の外部にマニピュレータ制御ユニット32と画像処理ユニット28を設けたものである。
【0065】
この実施の形態によれば、小サイズにまとめた撮像装置14を格納容器内の構造材の外表面に自在に走査することができる。また。撮像装置14内に設置するコリメータ装置4は、構造材から放出されるγ線の中で、回転コリメータに平行に入射する成分だけを選択して透過させることによって構造材の内部から表面への透過像を、ファイバー光学系16aを通してCCDチップ12aでとらえ、その画像を画像処理ユニット28で処理することによって構造材表面の亀裂等の状態や大きさを示す画像として表示することができる。
【0066】
次に本発明の第14の実施の形態の放射線利用検査装置を図18を参照して説明する。本実施の形態は、面状のX線放出領域を持つX線源1とX線ビームを1点に集束するコリメータ装置4を備えた複数のX線源ユニット24をそれぞれのX線ビーム2の集束点が一致するように配置したものである。
【0067】
この実施の形態によれば、被検体3d内の1点に高密度のX線を照射することができ、拡散成分や散乱成分によるターゲット以外の部位への照射量を最低限に抑制することができる。また、X線源ユニット24の備えるコリメータ装置4を集束距離を変更したものに取りかえることによって照射点に至るまでのX線ビーム2の形を任意に決めることができる。
【0068】
次に本発明の第15の実施の形態の放射線利用検査装置を図19を参照して説明する。本実施の形態は、面状のX線放出領域を持つX線源1とX線ビームを1点に集束するコリメータ装置4を備えたX線源ユニット24から出射される集束X線ビーム2をX線分光器33に通して任意の単色(単一エネルギー)成分だけを取り出し、試料34の表面に焦点位置を合わせて入射することによって試料34の表面の元素から蛍光X線を発生させる。この蛍光X線を、試料34表面のX線照射点に焦点位置を合わせたようにビーム通過孔を施したコリメータ装置41を通してSi(Li)のようなエネルギー分別型のX線検出器35に入射することによって蛍光X線のスペクトルを検出し、試料表面の元素組成を測定、判別する。
【0069】
この実施の形態によれば、試料34表面の目標領域以外へのX線照射や試料34内部から発せられる散乱成分がX線検出器35に入射することによって生じるバックグラウンドレベルの増加を抑制し、試料34に微量に含まれる元素の検出を行うことができる。
【0070】
【発明の効果】
本発明によれば、X線やγ線の放射方向や照射面積と照射体積を容易にコントロールすることができ、高い解像度と高いコントラストの得られる放射線利用検査装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の放射線利用検査装置の構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の放射線利用検査装置における透過撮像作用を説明する図。
【図3】本発明の第1の実施の形態の放射線利用検査装置における回転コリメータの構成方法を説明する図。
【図4】本発明の第2の実施の形態の放射線利用検査装置の構成図。
【図5】本発明の第3の実施の形態の放射線利用検査装置の構成図。
【図6】本発明の第3の実施の形態の放射線利用検査装置における回転コリメータの構成方法を説明し、(a)は部分図、(b)は全体図、(c)は部分側面図。
【図7】本発明の第4の実施の形態の放射線利用検査装置の構成図。
【図8】本発明の第5の実施の形態の放射線利用検査装置の構成図。
【図9】本発明の第6の実施の形態の放射線利用検査装置の構成図。
【図10】本発明の第7の実施の形態の放射線利用検査装置の構成図。
【図11】X線コンプトン散乱撮像法の説明図。
【図12】本発明の第8の実施の形態の放射線利用検査装置の構成図。
【図13】本発明の第9の実施の形態の放射線利用検査装置の構成図。
【図14】本発明の第10の実施の形態の放射線利用検査装置の構成図。
【図15】本発明の第11の実施の形態の放射線利用検査装置を示し、(a)は全体構成図、(b)は断層画像を例示する図。
【図16】本発明の第12の実施の形態の放射線利用検査装置の構成図。
【図17】本発明の第13の実施の形態の放射線利用検査装置の構成図。
【図18】本発明の第14の実施の形態の放射線利用検査装置の構成図。
【図19】本発明の第15の実施の形態の放射線利用検査装置の構成図。
【図20】従来の技術を説明する図。
【符号の説明】
1…X線源、1a…点状線源、1b…大面積X線源、1c…放出領域、1d…平板型X線源、1e…面状線源、2…X線ビーム、2a…X線ビームの有効成分、2b…X線ビームの無効成分、2c…X線ビームの散乱成分、2d…ペンシル状X線ビーム、2e…コンプトン散乱X線、2f…点集束X線ビーム、3,3a,3b,3c,3d…被検体、4…コリメータ装置、4a,4a1…回転コリメータ、4b…ビーム通過孔、4c…溝、4d…遮蔽ロッド、5…コリメータハウジング、6…回転子、7…モータ、8…ベアリング、9…外部ハウジング、10,10b…シンチレータ、11,11b…ミラー、11c…γ線・可視光分割ミラー、12…CCDカメラ、12a…CCDチップ、13…X線遮蔽板、14…撮像装置、14a…遮光箱、15…モニタ、16,16a…ファイバー光学系、16b…バンドルファイバー、17…光線処理装置、17a…遮光箱、18…X線フィルター、19…固定コリメータ、20…レンズ、21…光電子増倍管、21a…X線検出器、22,22a…光子カウンタ、23…光ファイバ、24…X線源ユニット、25…検出ユニット、25a…コリメータ・検出ユニット、26,26a,26b…ステージ、27…ステージコントローラ、28,28a…画像処理ユニット、29…コンプトン散乱検出ユニット、30…自動焦点・ズーム制御ユニット、31…マニピュレータ、32…マニピュレータ制御ユニット、33…格納容器、33…X線分光器、34…試料、35…X線検出器、41…コリメータ装置、42…撮像装置。
Claims (5)
- X線またはγ線からなる放射線ビームを放出する放射線源と、前記放射線ビームから細いペンシル状ビームを形成する第1のコリメータと、前記ペンシル状ビームを被検体に入射したとき発生する所定のコンプトン散乱X線を通過させる回転子を備えた第2のコリメータと、この第2のコリメータを通過したコンプトン散乱X線を受けて発光するシンチレータと、このシンチレータの発光を反射するミラーと、この反射された発光を検出する光検出器と、前記第1のコリメータと前記第2のコリメータと前記シンチレータを収容する遮光箱とを備えたことを特徴とする放射線利用検査装置。
- X線またはγ線からなる放射線ビームを放出する放射線源と、前記放射線ビームを被検体内の所定の一点に向けて集束する第1のコリメータと、前記放射線ビームによって被検体内で発生する所定のコンプトン散乱X線を通過させる回転子を備えた第2のコリメータと、この第2のコリメータを通過したコンプトン散乱X線を受けて発光するシンチレータと、このシンチレータの発光を反射するミラーと、この反射された発光を検出する光検出器と、前記第2のコリメータとシンチレータを収容する遮光箱とを備えたことを特徴とする放射線利用検査装置。
- 前記ミラーは、中心に放射線を透過する孔を有する放射線・可視光分割ミラーであることを特徴とする請求項1または2の放射線利用検査装置。
- 前記光検出器は、前記シンチレータの発光を集光レンズを介して受光する光電子増倍管と、この光電子増倍管から出力される電気信号の入力を受ける光子カウンタとを備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の放射線利用検査装置。
- 前記光検出器は前記遮光箱の外部に設けられ、前記遮光箱の内外を連絡する光ファイバーをさらに備えたことを特徴とする請求項4記載の放射線利用検査装置。
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