JP4836746B2 - 放射線検査装置 - Google Patents
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Description
に関する。
過像撮影が行われている。γ線を用いた透過像撮影は、ステンレスやインコネル等の重元
素で出来た構造物の非破壊検査において有効である(特許文献1参照)。
重なって見えるため、検査したい欠陥等が見えない場合がある。また3次元断層撮影法と
してCT技術があるが、被検体または検出器を回転させる必要があるため、スペースのない
現場での検査には不向きである。
断層、表面近傍の情報が得られる放射線検査装置を提供することを目的とする。
るγ線源と、前記γ線源から放出され前記被検体を透過したγ線を透過させ散乱γ線およ
び蛍光X線を透過させない材質および厚みのコリメータと、前記コリメータを透過するγ
線およびコリメータを通過した散乱γ線および蛍光X線を検出する放射線2次元検出装置
とを備えたことを特徴とするものである。
から放出され前記被検体を透過したγ線を透過させ511keVのγ線を透過させない材質およ
び厚みのコリメータと、前記コリメータを透過するγ線およびコリメータを通過するγ線
を検出する放射線2次元検出装置とを備えたことを特徴とする。
、断層、表面近傍の情報を得ることができる。
と、散乱γ線や蛍光X線に対しコリメータとして機能するピンホールコリメータ5と、放
射線2次元検出装置6が設置されている。
、放射線2次元検出装置5で検出され、被検体1の透過像が得られる。欠陥1で散乱し、
ピンホールコリメータ5のピンホールに入射してピンホールコリメータ5を通過した散乱
γ線8は、放射線2次元検出装置6で検出され、断層画像が得られる。γ線が表面近傍に
ある欠陥2と反応し放出された蛍光X線9は、ピンホールコリメータ5のピンホールに入
射した場合、放射線2次元検出装置6で検出され、表面近傍の画像が得られる。ピンホー
ルコリメータ5の材質および厚みは、γ線7は透過させるが、散乱γ線8および蛍光X線
9は透過させない材質、厚みで作られている。
下したγ線が被検体3外に飛び出す場合を考える。欠陥部分では散乱γ線が減衰しないた
め、欠陥を通過した散乱γ線の方が、欠陥を通過しないγ線よりも強度が強くなる。この
結果、被検体3表面での散乱γ線の強度は欠陥に対応した位置でその周囲に比べ高くなる
。この強度分布を、ピンホールコリメータ5と放射線2次元検出装置6で構成されるピン
ホールカメラで撮影することで、欠陥位置を同定できる。
材質、欠陥と被検体までの距離と散乱γ線のエネルギーで決まる。図3にステンレスにお
けるγ線の透過率のエネルギー依存性の図を示す。図3より、例えば0.1mm以上または200
mm以上より深いところで生じたエネルギー10keVまたは100keVの散乱γ線は、被検体内で
の減衰により被検体の外には飛び出さないことが分かる。したがって10keVおよび100keV
の散乱γ線の画像は、それぞれ表面から0.1mmおよび200mmの深さまでの内部情報を示す画
像である。適切な補正の下で、それぞれのエネルギーでの画像の差をとることによって断
層画像が得られる。
その吸収位置で、被検体の材質と散乱γ線のエネルギーにより決まる蛍光X線を放出する
。この蛍光X線は、先の欠陥の検出における散乱と同じ役割を担えることから、蛍光X線に
より欠陥の検出ができる。ここで蛍光X線のエネルギーは、数keVから数10keVの範囲であ
るので、被検体のごく表面近傍の欠陥を検出することができる。
検出装置5がエネルギー弁別機能を有することで達成できる。またエネルギー弁別機能を
有さなくとも、図4に示すように放射線2次元検出装置6の受光面の前に、エネルギーフ
ィルター10を設置することで実現できる。このエネルギーフィルターとして、例えば、
ステンレスを用いる場合、図3より、その厚みが0.1mm以上または200mm以上であれば、10
keV以下または100keV以下の散乱γ線が除去できる。エネルギーフィルターの厚みを変え
、それぞれのフィルター厚での画像を、適切な補正の下で、差をとることによって特定の
エネルギーの散乱γ線による画像を得ることができる。
透過像は被検体の表面に近いほど輝度が大きくなるので、その輝度の濃淡から断層の情報
が推定できる。これは散乱γ線が被検体の表面から飛び出す確率は、その散乱γ線が生じ
た位置が表面から近いほど大きいためである。
、図5に示すように、多孔コリメータ11によってピンホールコリメータと同じ機能を持
たせることができる。
像撮影において被検体の内部、断層、表面近傍の情報を得ることができる。
(実施例2)
ールコリメータ5は、γ線源から放出され被検体を透過したγ線は透過させ、511keVのγ
線は透過させないようにその材質および厚みを設計したものであり、それ以外の構成要素
は、第1の実施形態と同様である。
で、電子対生成反応によって、電子と陽電子に転換する。この陽電子は物質内部で拡散し
、物質内部の格子欠陥に集まりやすい性質を持つ。陽電子は、ある寿命を経た後消滅し、
511keVのγ線を放出する。ピンホールコリメータ5は、511keVのエネルギーの画像から、
格子欠陥の位置を同定できる。
の予防に利用できる。
ルコリメータ5が、511keVのγ線は透過させないようにその材質および厚みを設計するこ
とで、欠陥の予防ができる。
2 欠陥
3 被検体
4 γ線源
5 ピンホールコリメータ
6 放射線2次元検出装置
7 γ線
8 散乱γ線
9 蛍光X線
10 エネルギーフィルター
11 多孔コリメータ
Claims (6)
- 被検体にγ線を照射するγ線源と、
前記γ線源から放出され前記被検体を透過したγ線を透過させ散乱γ線および蛍光X線を
透過させない材質および厚みのコリメータと、
前記コリメータを透過するγ線およびコリメータを通過した散乱γ線および蛍光X線を検
出する放射線2次元検出装置と
を備えたことを特徴とする放射線検査装置。 - 前記放射線2次元検出装置が、エネルギー弁別機能と、エネルギーの異なる撮影画像同士
の差をとる演算手段とを有することを特徴とする請求項1記載の放射線検査装置。 - 前記放射線2次元検出装置が、受光面に備えられた前記散乱γ線および蛍光X線の遮蔽機
能を有するフィルター機能で得られるエネルギーの異なる撮影画像同士の差をとる演算手
段を有することを特徴とする請求項1記載の放射線検査装置。 - 前記コリメータが多孔コリメータであることを特徴とする請求項1〜3記載の放射線検査
装置。 - 前記コリメータがピンホールコリメータであることを特徴とする請求項1〜3記載の放射
線検査装置。 - 被検体に1.02MeV以上のエネルギーを有するγ線を照射するγ線源と、
前記γ線源から放出され前記被検体を透過したγ線を透過させ511keVのγ線を透過させな
い材質および厚みのコリメータと、
前記コリメータを透過するγ線およびコリメータを通過するγ線を検出する放射線2次元
検出装置と
を備えたことを特徴とする放射線検査装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2006281839A JP4836746B2 (ja) | 2006-10-16 | 2006-10-16 | 放射線検査装置 |
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Family Applications (1)
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