JP2021131308A - 放射線計測装置および放射線計測方法 - Google Patents

放射線計測装置および放射線計測方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被検査体の内部の状態を内部方向に対して高い分解能で取得することができ、高度な分析や監視を実現可能にする放射線計測装置および放射線計測方法を提供する。【解決手段】放射線計測装置100は、単色光子または準単色光子の照射方向を制御する単色光子源101と、単色光子源101との相対座標が既知であり、被検査体106から散乱したコンプトン散乱光子を検出する放射線検出器102と、検出したコンプトン散乱光子のエネルギーと強度を計測するエネルギー計測装置103と、相対座標とコンプトン散乱光子のエネルギーと強度をもとに、被検査体106の深さ方向のコンプトン散乱光子強度分布を演算する深さ演算装置104と、演算結果を表示する表示装置105と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、放射線計測装置および放射線計測方法に関する。
道路や橋梁、トンネル、水道、電力網などの社会インフラの老朽化が加速度的に進んでいる。公衆が安心してこれらの社会インフラを使うためには、適切な検査と補修、修繕を継続的に実施することで、機能を維持していくことが必要である。これらの社会インフラを検査する技術には、カメラで被検査体を撮像して画像処理技術によって表面状態を評価する手法や、レーザを被検査体に照射してその反射光を撮像して画像処理技術によって表面状態を評価する手法、レーダを被検査体に照射してその反射波を計測して内部状態を評価する手法、X線やγ線源を利用した被検査体の内部の密度情報を取得する手法などがある。これらの手法のうち、カメラやレーザを利用した手法は、被検査体の表面状態を検査することは可能であるが、内部の状態を把握することは困難である。レーダを利用した手法では、内部の状態を把握することは可能であるが、内部方向を高い分解能で計測することは困難である。
X線やγ線源を利用した方式において被検査体を線源と検出器で挟み込む方式では、適用箇所が制限されてしまうことが実用範囲を狭める要因となっている。また、被検査体との相互作用で線源側にコンプトン散乱したX線やγ線を計測する方式では、いわゆるレントゲン画像を撮像することができる。しかし、内部方向の情報が重畳するために、内部方向を高い分解能で計測することは困難である。このため、被検査体の内部方向の情報を高い分解能で取得するための放射線計測装置および放射線計測方法が望まれている。
特許文献1には、被検査体にX線ビームを照射し、被検査体から発生するコンプトン散乱X線の深さ方向のエネルギー強度情報を複数のCdTe半導体センサで取得し、更に2組のディスクリミネータおよびカウンタでコンプトン散乱X線のエネルギーを高低2つのエネルギー帯に分離して検出し、画像処理部を用いて被検査体の構造および材料に関する情報を得る放射線三次元画像撮影装置が記載されている。
特許文献2には、指向性と単色性が高く、光子エネルギーが可変であるレーザ逆コンプトン光子を被検査体に照射し、透過した光子を計測することで、γ線源使用時の被ばくを低減し、数cmを超える厚さの金属やコンクリートなどの検査を実現する非破壊検査装置および方法が記載されている。
特開平5−212028号公報 特開2002−162371号公報
特許文献1の技術は、スリットがいわゆるピンホールコリメータの役割を担っており、ピンホールコリメータとセンサの位置関係によって、内部方向の分解能が決まる。スリットの幅を狭くし、センサピッチを小さくすることで内部方向の分解能を向上できる。しかし、センサピッチを小さくするためには加工上の制約があることから、内部方向の高分解能化は困難である。また、使用する光源はX線源であることから、一般的には広いエネルギー帯のX線を被検査体に照射することになる。このため、放射線検出器でエネルギーを測定したとしても、コンプトン散乱した光子のエネルギーの情報から内部方向の情報に換算することは困難である。
特許文献2の技術は、指向性と単色性が高く光子エネルギーが可変であるレーザ逆コンプトン光子を用いて、被検査体を挟んで透過像を測定する。被検査体へ照射した透過光を検出しているため、内部方向を高い分解能で計測することは困難である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、被検査体の内部の状態を内部方向に対して高い分解能で取得することができ、高度な分析や監視を実現可能にする放射線計測装置および放射線計測方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の放射線計測装置は、光子を検知する放射線計測装置であって、単色光子または準単色光子の照射方向を制御する単色光子源と、前記単色光子源との相対座標が既知であり、被検査体から散乱したコンプトン散乱光子を検出する放射線検出器と、検出した前記コンプトン散乱光子のエネルギーと強度を計測するエネルギー計測装置と、前記相対座標と前記コンプトン散乱光子のエネルギーと強度をもとに、前記被検査体の深さ方向のコンプトン散乱光子強度分布を演算する深さ演算装置と、前記深さ演算装置の演算結果を出力する出力装置と、を備えることを特徴とする。
本発明のその他の態様については、後記する実施形態において説明する。
本発明によれば、被検査体の内部の状態を内部方向に対して高い分解能で取得することができ、その結果に基づく高度な分析や監視を実現可能にする放射線計測装置および放射線計測方法を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る放射線計測装置の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る放射線計測装置の単色光子源の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る放射線計測装置のエネルギー計測装置の出力を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る放射線計測装置の深さ方向のコンプトン散乱光子の強度分布を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る放射線計測装置の深さ方向のコンプトン散乱光子の強度分布の相対値(正方向ピーク発生時)を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る放射線計測装置の深さ方向のコンプトン散乱光子の強度分布の相対値(負方向ピーク発生時)を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る放射線計測装置の構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る放射線計測装置の構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る放射線計測装置の構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る放射線計測装置の線形配置型放射線検出器および線形配置対応エネルギー計測装置の詳細構成を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係る放射線計測装置の構成を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係る放射線計測装置の二次元配置型放射線検出器および二次元配置対応エネルギー計測装置の詳細構成を示す図である。 本発明の第6の実施形態に係る放射線計測装置の構成を示す図である。 本発明の第6の実施形態に係る放射線計測装置の円環配置型放射線検出器の詳細構成を示す図である。 本発明の第7の実施形態に係る放射線計測装置の構成を示す図である。 本発明の第7の実施形態に係る放射線計測装置のスリットコリメータの詳細構成を示す図である。 本発明の第8の実施形態に係る放射線計測装置の構成を示す図である。 本発明の第8の実施形態に係る放射線計測装置のファンビーム型単色光子源の詳細構成を示す図である。 本発明の第8の実施形態に係る放射線計測装置のファンビーム対応放射線検出器の配置を説明する側面から見た配置図である。 本発明の第8の実施形態に係る放射線計測装置のファンビーム対応放射線検出器の配置を説明する上部から見た配置図である。 本発明の第9の実施形態に係る放射線計測装置の構成を示す図である。 本発明の第9の実施形態に係る放射線計測装置の放射線計測処理を示すフローチャートである。 本発明の第9の実施形態に係る放射線計測装置のコンプトン散乱光子強度分布の演算処理を示すフローチャートである。 本発明の第10の実施形態に係る放射線計測装置の構成を示す図である。 本発明の第11の実施形態に係る放射線計測装置の構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る放射線計測装置の構成を示す図である。本実施形態の放射線計測装置および放射線計測方法は、被検査体の内部の状態を内部方向に対して、高い分解能で把握する非破壊検査装置および放射線計測方法に適用した例である。
[放射線計測装置100]
放射線計測装置100は、単色光子源101と、放射線検出器102と、エネルギー計測装置103と、深さ演算装置104と、表示装置105(出力装置)と、を備える。
<単色光子源101>
単色光子源101は、単色もしくは準単色のエネルギーの単色光子107を、任意の照射方向に対して照射する。
単色光子源101は、単色光子(monochromatic photon)または準単色光子(quasi-monochromatic photon)の照射方向を制御する。単色光子は、例えば放射性同位体を用いて得られる(後記)。また、準単色光子は、加速陽電子を使って得られる(後記)。
なお、以下の説明において、説明の便宜上、単色光子または準単色光子を総称して単色光子と表記する。
単色光子源101は、任意の照射方向に対して光子を照射する照射方向の制御機能を備える。図1では、単色光子源101は、被検査体106に対して単色光子107を照射する。
<放射線検出器102>
放射線検出器102は、被検査体106でコンプトン散乱した散乱光子108を検出する。
放射線検出器102は、光子有感材として、Ge半導体、CdTe半導体、CdZnTe半導体、Si半導体、Perovskite構造を有するCsPbCl,CsPbBr,LiTaO等の半導体検出器を備える。または、放射線検出器102は、LaBrシンチレータ(scintillator)、CsBrシンチレータ、LYSOシンチレータ、LSOシンチレータ、GAGGシンチレータ、CsIシンチレータ、NaIシンチレータ、BGOシンチレータ、GSOシンチレータ、GPSシンチレータ、La−GPSシンチレータ、LuAGシンチレータ、SrIシンチレータ等のシンチレーション検出器を備える。
なお、ここでは光子エネルギーを分析可能な一般的な放射線検出器を挙げたが、エネルギー分析可能な光子有感材を備える放射線検出器であれば、上記半導体検出器またはシンチレーション検出器のうちいずれにも適用可能である。
<エネルギー計測装置103>
エネルギー計測装置103は、放射線検出器102から出力した信号を分析し、放射線検出器102における散乱光子108による付与エネルギースペクトルを波高値スペクトルとして算出する。
<深さ演算装置104>
深さ演算装置104は、単色光子源101と放射線検出器102の相対位置、単色光子源101から放出される光子の照射ベクトル、波高値スペクトルを入力し、相対座標とコンプトン散乱光子のエネルギーと強度から被検査体106の深さ方向のコンプトン散乱光子の強度分布を演算する。
<表示装置105>
表示装置105は、深さ演算装置104から出力された深さ方向のコンプトン散乱光子の強度分布を表示する。
なお、表示装置105は、出力装置の一例であり、出力は表示には限定されない。すなわち、深さ方向のコンプトン散乱光子の強度分布を出力するものであればよい。例えば、深さ演算装置104の演算結果を出力するプリンタ、無線または有線の通信路を介して演算結果を送信する通信装置、さらには演算結果を蓄積する記憶装置も含まれる。
このように、放射線計測装置100は、単色光子または準単色光子の照射方向を制御する単色光子源101と、単色光子源101との相対座標が既知であり、被検査体106から散乱したコンプトン散乱光子を検出する放射線検出器102と、検出したコンプトン散乱光子のエネルギーと強度を計測するエネルギー計測装置103と、相対座標とコンプトン散乱光子のエネルギーと強度をもとに、被検査体106の深さ方向のコンプトン散乱光子強度分布を演算する深さ演算装置104と、演算結果を表示する表示装置105(出力部)と、を備える。
図2は、単色光子源101の構成を示す図である。
図2に示すように、単色光子源101は、放射性同位元素109(放射性同位体)と、コリメータ110と、光子シャッタ111と、を備える。
単色光子源101は、レーザ逆コンプトン光子を発するレーザ逆コンプトン散乱光子発生装置である。
放射性同位元素109は、非常に高い単色性を有している。単色性を有する放射性同位元素109には、Cs−137、Zn−65、Be−7、Cr−51、Co−58、Mn−54、Hg−203、Sr−85、F−18、Ga−68、Al−28、およびK−42からなる群より選択される少なくとも一つが挙げられる。
なお、本明細書においては、放出エネルギー20keV未満のX線もしくはγ線は、被検査体106の内部の深さ方向のコンプトン散乱光子の強度分布を計測する上で無視できると設定する。
放射性同位元素109は、等方的に光子を放出することから、上記放射性同位元素109を利用する場合には、放射性同位元素109から放出する光子の照射方向を制御するためのコリメータ110を備える。
コリメータ110の材質は、光子の遮蔽効率や外寸、重量等に基づいて選定される。例えば、鉛や鉄、ステンレス、タングステン、アルミなどの比較的入手が容易な金属を利用する。図2に示すように、コリメータ110の構造には、被検査体106に対してペンシルビームで照射するためのピンホール型構造や、ファンビーム型構造(図18参照)がある。
また、一般的に、放射性同位元素109は、連続的に光子を放出することから、照射および非照射を制御するための光子シャッタ111を備える。光子シャッタ111の材質は、コリメータ110と同様に、鉛や鉄、ステンレス、タングステン、アルミなどの比較的入手が容易な金属を利用する。
光子シャッタ111は、コリメータ110と被検査体106の間、もしくはコリメータ110と単色光子源101に配置する。図2では、一例として、光子シャッタ111を、コリメータ110と被検査体106の間に配置する構成を示した。図2の矢印に示すように、光子シャッタ111を手動もしくは自動で移動させることで、比較的容易に光子の照射/非照射を制御することが可能となる。
以下、上述のように構成された放射線計測装置100の動作について説明する。
<エネルギー計測装置103の出力>
図3は、エネルギー計測装置130の出力を示す図である。横軸に放射線検出器102の出力信号の波高値(付与エネルギー)をとり、縦軸に放射線検出器102の出力信号の計数値(強度)をとる。
まず、エネルギー計測装置103は、放射線検出器102の出力信号の波高値を処理し、波高値スペクトル112として出力する。エネルギー計測装置103は、任意の時間の間、波高値データを蓄積し、波高値スペクトル112を形成する。
深さ演算装置104は、単色光子源101の放出エネルギーEinとエネルギー計測装置103が取得した波高値スペクトル112の各エネルギーEsとに基づいて、次式(1)に従って、被検査体106の内部で生じたコンプトン散乱の散乱角θsを算出する。
Figure 2021131308
式(1)は、コンプトン効果によって生じた散乱光子108の散乱角θsを示した式である。式(1)は、コンプトン散乱が発生する前後の光子エネルギーがわかれば、一義的に散乱角θsを算出できることを示している。
次に、深さ演算装置104は、放射線検出器102の位置座標(xdet,ydet,zdet)、単色光子源101の位置座標(0,0,-zsource)、式(1)で算出した散乱角θsに基づいて、次式(2)に従って、各エネルギーEsに対応する散乱位置、すなわち深さz(Es)を算出する。
Figure 2021131308
ここでは、z軸上にペンシルビームで単色光子107を照射したものと設定する。また、ペンシルビームの広がり幅を考慮しない。
このように、深さ演算装置104は、深さ方向のコンプトン散乱光子の強度分布を演算する。
<深さ方向のコンプトン散乱光子の強度分布>
図4は、深さ方向のコンプトン散乱光子の強度分布を示す図である。横軸にコンプトン散乱光子の深さをとり、縦軸にコンプトン散乱光子の計数値(強度)をとる。
図4に示すように、内部状態が既知である被検査体で取得したコンプトン散乱光子の強度分布113(図4の実線参照)に対して、内部状態が未知である被検査体で取得したコンプトン散乱光子の強度分布114(図4の破線参照)が表わされている。
これらの強度分布の相対値を取得することで、深さ方向における計数値の変化を強調して確認することができる。
このように、深さ演算装置104は、内部状態が既知である被検査体と、内部状態が未知であり既知の被検査体と同等の仕様を有する被検査体で得られた深さ方向のコンプトン散乱光子の強度分布を比較することで、内部状態の変化を観測する。
図5は、深さ方向のコンプトン散乱光子の強度分布の相対値(正方向ピーク発生時)を示す図である。横軸にコンプトン散乱光子の深さをとり、縦軸にコンプトン散乱光子の計数値(相対値)をとる。
図5に示すように、深さ方向のコンプトン散乱光子の強度分布の相対値115において、ある深さで正方向(図5破線に示す参照値Refより正方向)の計数値相対値ピーク116を確認することができる。これは被検査体の内部にコンプトン散乱が発生しやすい要因を備えていることを示唆するものである。コンプトン散乱の断面積(コンプトン断面積)は一般的に原子番号や密度に比例して高くなることが知られている。
このことから、正方向の計数値相対値ピーク116が生じた深さには、内部状態が既知である被検査体に対して原子番号もしくは密度が大きい物質を含むことを示唆することになる。
図6は、深さ方向のコンプトン散乱光子の強度分布の相対値(負方向ピーク発生時)を示す図である。横軸にコンプトン散乱光子の深さをとり、縦軸にコンプトン散乱光子の計数値(相対値)をとる。
図6に示すように、深さ方向のコンプトン散乱光子の強度分布の相対値115において、ある深さで負方向(図6破線に示す参照値Refより負方向)の計数値相対値ピーク117を確認することができる。これはある深さにおいて、内部状態が既知である被検査体に対して原子番号もしくは密度が小さい物質を含むことを示唆することになる。
<放射線計測装置100の出力>
表示装置105は、波高値スペクトル112やコンプトン散乱の散乱角θs、放射線検出器102や単色光子源101の位置座標などの深さ演算装置104の入力条件、深さ演算装置104で実行した演算結果である深さ方向のコンプトン散乱光子の強度分布やその相対値を表示する。
以上説明したように、本実施形態に係る放射線計測装置100は、単色光子または準単色光子の照射方向を制御する単色光子源101と、単色光子源101との相対座標が既知であり、被検査体106から散乱したコンプトン散乱光子を検出する放射線検出器102と、検出したコンプトン散乱光子のエネルギーと強度を計測するエネルギー計測装置103と、相対座標とコンプトン散乱光子のエネルギーと強度をもとに、被検査体106の深さ方向のコンプトン散乱光子強度分布を演算する深さ演算装置104と、演算結果を表示する表示装置105と、を備える。
深さ演算装置104は、まず、単色光子源101の放出エネルギーEinとエネルギー計測装置103が取得した波高値スペクトル112の各エネルギーEsとに基づいて、式(1)に従って、被検査体106の内部で生じたコンプトン散乱の散乱角θsを算出し、次に、放射線検出器102の位置座標(xdet,ydet,zdet)、単色光子源101の位置座標(0,0,-zsource)、算出した散乱角θsに基づいて、式(2)に従って、各エネルギーEsに対応する散乱位置である深さz(Es)を算出する。
この構成により、光子源から照射される光子を被検査体106に照射し、コンプトン散乱した光子を計測することで被検査体106の深さ方向の散乱光子の強度分布を取得する。これにより、被検査体の内部の状態を内部方向に対して高い分解能で把握することができる。その結果、高度な分析や監視を実現することが可能となる。
被検査体の内部の状態を内部方向に対して高い分解能で把握できるので、カメラで被検査体を撮像して画像処理技術によって表面状態を評価する手法や、レーザを被検査体に照射してその反射光を撮像して画像処理技術によって表面状態を評価する手法、レーダを被検査体に照射してその反射波を計測して内部状態を評価する手法、X線やγ線源を利用した被検査体の内部の密度情報を取得する手法などの従来の手法に代えて、あるいは併用して、本放射線計測装置100を非破壊検査装置および放射線計測方法に適用することができる。例えば、道路や橋梁、トンネル、水道、電力網などの社会インフラの検査において、被検査体の安全性と機能を維持して公衆が安心して社会インフラを使用することが可能になる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、レーザ逆コンプトン光子を利用する放射線計測装置および放射線計測方法の例である。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る放射線計測装置の構成を示す図である。図1と同一構成部分には同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図7に示すように、放射線計測装置200は、図1の放射線計測装置100の放射線検出器102、深さ演算装置104および表示装置105に加えて、レーザ逆コンプトン散乱光子発生装置118、レーザ逆コンプトン散乱光子発生制御装置119、発生タイミング対応エネルギー計測装置120と、を備えて構成される。
レーザ逆コンプトン散乱光子発生装置118は、電子発生源とレーザ発生源を利用することで、高い指向性と高い単色性を有する光子を発生させる。
レーザ逆コンプトン散乱光子発生制御装置119は、レーザ逆コンプトン散乱光子発生装置118における光子発生やその発生量、エネルギー、照射方向を制御し、光子発生タイミングを発生タイミング対応エネルギー計測装置120に伝送する。
以上の構成において、発生タイミング対応エネルギー計測装置120は、レーザ逆コンプトン散乱光子発生制御装置119の光子発生タイミングを高精度で制御する。発生タイミング対応エネルギー計測装置120は、放射線検出器102から出力した信号を分析し、放射線検出器102における散乱光子108による付与エネルギースペクトルを波高値スペクトルとして算出する。
本実施形態に係る放射線計測装置200は、光子発生量やエネルギー、照射方向を任意に制御できることから、様々な仕様の被検査体106の深さ方向のコンプトン散乱光子の強度分布を取得することができる。内部状態を高精度に把握することができることから、その結果に基づく高度な分析や監視を実現することが可能となる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、中性子もしくは荷電粒子とターゲット物質との核反応を利用する放射線計測装置および放射線計測方法の例である。
図8は、本発明の第3の実施形態に係る放射線計測装置の構成を示す図である。図1と同一構成部分には同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図8に示す放射線計測装置300は、図1の放射線計測装置100の放射線検出器102、深さ演算装置104および表示装置105に加えて、光子発生用ターゲット121と、粒子発生源122と、粒子発生制御装置123と、発生タイミング対応エネルギー計測装置124と、を備えて構成される。
粒子発生源122は、中性子もしくは荷電粒子とターゲット物質との核反応を利用した光子発生装置である。
以上の構成において、粒子発生源122は、中性子や荷電粒子、電子発生源を利用する。粒子発生源122で生成した粒子を光子発生用ターゲット121に照射することで核反応を発生させ、そこで生じた光子を利用する。組合せの一例として、光子発生用ターゲット121をC−12とし、陽子を照射することで4.4MeVの光子を発生させることができる。
本実施形態に係る放射線計測装置300は、光子発生量やエネルギー、照射方向を任意に制御できることから、様々な仕様の被検査体106の深さ方向のコンプトン散乱光子の強度分布を取得することができる。被検査体106の内部状態を高精度に把握することができることから、その結果に基づく高度な分析や監視を実現することが可能となる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態は、複数の放射線検出器を線形に備える放射線計測装置および放射線計測方法の例である。
図9は、本発明の第4の実施形態に係る放射線計測装置の構成を示す図である。図1と同一構成部分には同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図9に示す放射線計測装置400は、図1の放射線計測装置100の単色光子源101、表示装置105に加えて、線形配置型放射線検出器125と、線形配置対応エネルギー計測装置126と、線形配置対応深さ演算装置127と、を備えて構成される。
図10は、線形配置型放射線検出器125および線形配置対応エネルギー計測装置126の詳細構成を示す図である。
線形配置型放射線検出器125は、線形配置された複数の放射線検出器102から構成される。複数の放射線検出器102は、被検査体106の表面106aに対して一方向に線形に配置する。
複数の放射線検出器102は、それぞれの出力信号に対応した線形配置対応エネルギー計測装置126に接続される。線形配置対応エネルギー計測装置126は、各放射線検出器102に対応して線形配置された複数のエネルギー計測装置103から構成される。
以上の構成において、線形配置対応エネルギー計測装置126で得られた複数の放射線検出器102の波高値スペクトルは、線形配置対応深さ演算装置127の入力値として取り扱われる。
本実施形態に係る放射線計測装置400は、複数の放射線検出器102で散乱光子を捉えることができることから、被検査体106の深さ方向のコンプトン散乱光子の強度分布を高感度に取得することができる。強度分布が高感度に取得できるので、被検査体106の内部状態を高精度に把握することができ、その結果に基づく高度な分析や監視を実現することが可能となる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態は、複数の放射線検出器を二次元に配置する放射線計測装置および放射線計測方法の例である。
図11は、本発明の第5の実施形態に係る放射線計測装置の構成を示す図である。図1と同一構成部分には同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図11に示す放射線計測装置500は、図1の放射線計測装置100の単色光子源101、表示装置105に加えて、二次元配置型放射線検出器128と、二次元配置対応エネルギー計測装置129と、二次元配置対応深さ演算装置130と、を備えて構成される。
図12は、二次元配置型放射線検出器128および二次元配置対応エネルギー計測装置129の詳細構成を示す図である。
図12に示すように、二次元配置型放射線検出器128は、複数の放射線検出器102から構成される。複数の放射線検出器102は、被検査体106の表面に対して二次元に配置(アレイ配置)する。なお、図12に示す放射線検出器102のアレイ配置は、一例であり、二次元配置であれはどのような配置でもよい。また、被検査体106の表面が曲面であれば、放射線検出器102の二次元配置も当該被検査体106の表面の曲面に合わせた湾曲配置としてもよい。
複数の放射線検出器102は、それぞれの出力信号に対応した二次元配置対応エネルギー計測装置129に接続される。二次元配置対応エネルギー計測装置129は、各放射線検出器102に対応して二次元配置された複数のエネルギー計測装置103から構成される。
以上の構成において、二次元配置対応エネルギー計測装置129で得られた複数の放射線検出器102の波高値スペクトルは、二次元配置対応深さ演算装置130の入力値として取り扱われる。
本実施形態に係る放射線計測装置500は、二次元配置対応エネルギー計測装置129で得られた複数の放射線検出器102で散乱光子を捉えることができることから、被検査体106の深さ方向のコンプトン散乱光子の強度分布を、より一層高感度に取得することができる。強度分布がより一層高感度に取得できるので、被検査体106の内部状態をより一層高精度に把握することができ、その結果に基づく高度な分析や監視を実現することが可能となる。
(第6の実施形態)
第6の実施形態は、複数の放射線検出器を円環状に配置する放射線計測装置および放射線計測方法の例である。
図13は、本発明の第6の実施形態に係る放射線計測装置の構成を示す図である。図1と同一構成部分には同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図13に示す放射線計測装置600は、図1の放射線計測装置100の単色光子源101、表示装置105に加えて、円環配置型放射線検出器131と、円環配置対応エネルギー計測装置132と、円環配置対応深さ演算装置133と、を備えて構成される。
図14は、円環配置型放射線検出器131の詳細構成を示す図である。
図14に示すように、円環配置型放射線検出器131は、同心状に円環に配置された複数の放射線検出器102を備える。複数の放射線検出器102は、被検査体106の表面に対して円環に配置する。
一例として、照射ポイント134を中心に、30°ピッチで、且つ同心状の複数の円環で複数の放射線検出器102を配置する。複数の放射線検出器102を配置する角度ピッチや円環の直径は、使用する放射線検出器102のサイズや、コンプトン散乱光子の強度分布の検出効率等によって調整する。
以上の構成において、複数の放射線検出器102は、それぞれの出力信号に対応した円環配置対応エネルギー計測装置132に接続される(図14には図示無し)。円環配置対応エネルギー計測装置132で得られた複数の放射線検出器102の波高値スペクトルは、円環配置対応深さ演算装置133の入力値として取り扱われる(図14には図示無し)。
本実施形態に係る放射線計測装置600は、複数の円環で複数の放射線検出器102で散乱光子を捉えることができることから、被検査体106の深さ方向のコンプトン散乱光子の強度分布を、より一層高感度に取得することができ、被検査体106の内部状態をより一層高精度に把握することができることから、その結果に基づく高度な分析や監視を実現することが可能となる。
また、放射線計測装置600は、同一円環上の放射線検出器102であれば、単色光子源101と放射線検出器102との相対座標は変わらないことから、同一測定とみなすことができる。このため、円環配置対応深さ演算装置133においては、演算の短縮化が可能である。
(第7の実施形態)
第7の実施形態は、放射線検出器と被検査体の間にスリットコリメータを備える放射線計測装置および放射線計測方法の例である。
図15は、本発明の第7の実施形態に係る放射線計測装置の構成を示す図である。図1と同一構成部分には同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図15に示す放射線計測装置700は、図1の放射線計測装置100の単色光子源101、放射線検出器102、深さ演算装置104、表示装置105に加えて、スリットコリメータ135を備えて構成される。
図16は、スリットコリメータ135の詳細構成を示す図である。
図16に示すように、放射線計測装置700は、スリットコリメータ135を放射線検出器102と被検査体106の間に設ける。これにより、単色光子107の被検査体106への入射で生じる多重コンプトン散乱による多重散乱光子137が放射線検出器102に入射することを低減する。視野範囲136におけるコンプトン散乱による散乱光子108を放射線検出器102で測定する。
本実施形態に係る放射線計測装置700は、スリットコリメータ135を放射線検出器102と被検査体106の間に設けることで、多重散乱光子137の影響を低減できることから、被検査体106の深さ方向のコンプトン散乱光子の強度分布を高精度に取得することができる。これにより、被検査体106の内部状態を高精度に把握することができ、その結果に基づく高度な分析や監視を実現することが可能となる。
(第8の実施形態)
第8の実施形態は、ファンビーム型単色光子源を備える放射線計測装置および放射線計測方法の例である。
図17は、本発明の第8の実施形態に係る放射線計測装置の構成を示す図である。図1と同一構成部分には同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図17に示す放射線計測装置800は、図1の放射線計測装置100の表示装置105に加えて、ファンビーム型単色光子源138、ファンビーム対応放射線検出器139、多チャンネル対応エネルギー計測装置140、多チャンネル対応深さ演算装置141と、を備えて構成される。
図18は、ファンビーム型単色光子源138の詳細構成を示す図である。
図18に示すファンビーム型コリメータ142は、内部に放射性同位元素109を備え、一次元方向に単色光子107を照射可能な構造である。
なお、本実施形態では、ファンビーム型コリメータ142の内部に放射性同位元素109を備える構成を示したが、図2で示すレーザ逆コンプトン散乱光子発生装置118や図3で示す光子発生用ターゲット121を備える構成でもよい。
図19および図20は、ファンビーム対応放射線検出器139の配置を説明する図であり、図19はその側面から見た配置図を示し、図20は上部から見た配置図を示す。
図19に示すように、スリットコリメータ135と放射線検出器102から構成される検出部ユニット143を被検査体106の表面近傍に配置する。検出部ユニット143は、視野範囲136が単色光子107の照射方向と重畳するように設定する。
図20に示すように、複数の検出部ユニット143から構成されるファンビーム対応放射線検出器139を照射ライン144のライン方向に対して水平に配置する。ファンビーム対応放射線検出器139は、ファンビーム型単色光子源138(図17参照)により照射される単色光子107の照射ライン144を測定する。
各検出器ユニット143の視野範囲136(図19参照)は、照射ライン144(図20参照)を含むように配置する。
本実施形態に係る放射線計測装置800は、広い範囲で一度に被検査体106の深さ方向のコンプトン散乱光子の強度分布を高速に取得することができる。これにより、被検査体106の内部状態をより一層高速に把握することができ、その結果に基づく高度な分析や監視を実現することが可能となる。
(第9の実施形態)
第9の実施形態は、移動機構を備える放射線計測装置および放射線計測方法の例である。
図21は、本発明の第9の実施形態に係る放射線計測装置の構成を示す図である。図1と同一構成部分には同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図21に示す放射線計測装置900は、図1の放射線計測装置100の単色光子源101、放射線検出器102、エネルギー計測装置103、表示装置105に加えて、移動機構145と、移動位置特定機構146と、移動制御機構147と、走査対応深さ演算装置148と、を備えて構成される。
移動機構145は、単色光子源101と放射線検出器102を搭載し、被検査体106の表面106a近傍を走査する。
移動位置特定機構146は、移動機構145と被検査体106の相対座標を演算する。
移動制御機構147は、移動機構145の走査範囲を制御する。具体的には、移動制御機構147は、移動位置特定機構146が演算した相対座標をもとに、移動機構145の位置を特定し、単色光子源101と放射線検出器102の相対座標を制御する。
走査対応深さ演算装置148は、複数の照射ポイントで取得した波高値スペクトルと相対座標に加えて、移動機構の座標、つまり被検査体の表面座標を入力値として、走査範囲における深さ方向のコンプトン散乱光子の強度分布を演算する。
図22は、放射線計測装置900の放射線計測処理を示すフローチャートである。図中、Sは測定フローの各ステップを示す。
まず、放射線計測装置900をセットアップして測定を開始する。
ステップS11で移動制御機構147は、単色光子源101と放射線検出器102と移動機構147とを初期の測定ポイントに配置する。
ステップS12でエネルギー計測装置103は、単色光子源101と放射線検出器102の位置を記録する。
ステップS13で単色光子源101は、光子を照射し、エネルギー計測装置103は波高値スペクトルを記録する。
ステップS14でエネルギー計測装置103は、測定ポイントでの測定完了か否かを判定し、測定未完了の場合(S14:No)、ステップS13に戻る。
測定ポイントで測定完了の場合(S14:Yes)、ステップS15で走査対応深さ演算装置148は、断面測定完了か否かを判定する。
断面測定が未完了の場合(S15:No)、ステップS16で移動制御機構147は、単色光子源101と放射線検出器102と移動機構145を被検査体106の測定ポイントに配置してステップS12に戻る。
断面測定が完了の場合(S15:Yes)、ステップS17で走査対応深さ演算装置148は、被検査体106の内部の断面図を演算する。
ステップS18で表示装置105は、演算結果を表示する。
ステップS19で走査対応深さ演算装置148は、断面演算完了か否かを判定する。
断面演算が未完了の場合(S19:No)、ステップS20で走査対応深さ演算装置148は、未完了の測定ポイントを算出し、ステップS16に戻る。
断面演算が完了の場合(S19:Yes)、ステップS21で走査対応深さ演算装置148は、全測定および演算完了か否かを判定する。
全測定および演算が未完了の場合(S19:No)、ステップS22で移動制御機構147は、次断面測定位置に移動して、ステップS12に戻る。
全測定および演算が完了の場合(S21:Yes)、ステップS23で表示装置105は、波高値スペクトルやコンプトン散乱の散乱角θs、放射線検出器102や単色光子源101の位置座標などの走査対応深さ演算装置148の入力条件、走査対応深さ演算装置148で実行した演算結果である深さ方向のコンプトン散乱光子の強度分布やその相対値を出力して本フローの処理を完了する。
図23は、コンプトン散乱光子強度分布の演算処理を示すフローチャートである。図23は、図22のステップS14のサブルーチンである。
図22のステップS14のサブルーチンコールにより開始する。
ステップS101で単色光子源101は、単色光子源101の単色光子の照射方向を制御する。
ステップS102で放射線検出器102は、単色光子源101との相対座標が既知であり、被検査体から散乱したコンプトン散乱光子を検出する。
ステップS103でエネルギー計測装置103は、検出したコンプトン散乱光子のエネルギーと強度を計測する。
ステップS104で走査対応深さ演算装置148は、単色光子源の放出エネルギーEinと取得した波高値スペクトルの各エネルギーEsとに基づいて、被検査体の内部で生じたコンプトン散乱の散乱角θsを算出する。
ステップS105で走査対応深さ演算装置148は、放射線検出器102の位置座標、単色光子源101の位置座標、算出した散乱角θsに基づいて、各エネルギーEsに対応する散乱位置、すなわち深さz(Es)を算出して図22のステップS14に戻る。
本実施形態に係る放射線計測装置900は、移動機構145が、単色光子源101と放射線検出器102を搭載し、被検査体106の表面106a近傍を走査し、移動制御機構147が、移動位置特定機構146によって移動機構145の位置を特定し、単色光子源101と放射線検出器102の相対座標を制御する。走査対応深さ演算装置148は、被検査体106の表面座標を入力値として、走査範囲における深さ方向のコンプトン散乱光子の強度分布を演算する。
この構成により、広範囲の深さ方向のコンプトン散乱光子の強度分布を取得することができる。二次元もしくは三次元の座標情報に基づいて内部状態を可視化することが可能となるので、その結果に基づく高度な分析や監視を実現することが可能となる。
(第10の実施形態)
第10の実施形態は、光学カメラと演算を用いて表面状態を評価する機能を備える放射線計測装置および放射線計測方法の例である。
図24は、本発明の第10の実施形態に係る放射線計測装置の構成を示す図である。図1と同一構成部分には同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図24に示す放射線計測装置1000は、図1の放射線計測装置100の単色光子源101、放射線検出器102、エネルギー計測装置103、表示装置105に加えて、光学カメラ149と、画像分析装置150と、画像判定データベース151と、画像重畳装置152と、を備えて構成される。
光学カメラ149は、被検査体106の表面を撮像する。
画像分析装置150は、画像判定データベース151を利用して、被検査体106の表面の特異点の有無や健全性などの状態を評価する。状態評価には、過去の実績や実験的に得られたデータ、解析で形成されたデータで構成された機械学習を利用することができる。
画像重畳装置152は、光学カメラ149で撮像した被検査体106の表面状態と、深さ演算装置104で得られた深さ方向のコンプトン散乱光子強度分布とを重畳する。
ここで、図21で示した手法で二次元もしくは三次元データを取得した場合には、多次元で画像を重畳する。表示装置105は、画像重畳装置で演算された演算結果を表示する。
本実施形態に係る放射線計測装置1000は、例えば作業員らが目視で確認した被検査体の状態と、本発明による深さ方向のコンプトン散乱光子の強度分布とを視覚的に合わせて表現することができる。これにより、作業全体の高効率化や被検査体の判定の高精度化に寄与することができる。その結果に基づく高度な分析や監視を実現することが可能となる。
(第11の実施形態)
第11の実施形態は、単色光子源と放射線検出器と被検査体との相対位置座標の測定機能を備える放射線計測装置および放射線計測方法の例である。
図25は、本発明の第11の実施形態に係る放射線計測装置の構成を示す図である。図1と同一構成部分には同一符号を付して重複箇所の説明を省略する。
図25に示す放射線計測装置1100は、図1の放射線計測装置100の単色光子源101、放射線検出器102、エネルギー計測装置103、表示装置105に加えて、位置算出装置153と、位置座標対応深さ演算装置154と、を備えて構成される。
位置算出装置153は、単色光子源101と放射線検出器102、被検査体106の位置座標を測定する。位置算出装置153は、位置座標を測定するための手段として、例えば、ある初期値を定めた上で、光学カメラやレーザ、超音波、レーダなどを利用した距離計測装置を備える。
放射線計測装置1100は、単色光子源101と放射線検出器102を固定冶具に載置して、単色光子源101と放射線検出器102の相対位置座標を固定することで、被検査体106との相対座標を比較的容易に演算することができる。
位置算出装置153で得られた相対位置座標は、この座標を入力値とする位置座標対応深さ演算装置154に入力される。
本実施形態に係る放射線計測装置1100は、相対位置座標を高精度に把握することができることから、被検査体106の深さ方向のコンプトン散乱光子の強度分布を高精度に取得することができる。被検査体106の内部状態を高精度に把握して、その結果に基づく高度な分析や監視を実現することが可能となる。
[変形例]
(1)第1の実施形態〜第11の実施形態の放射線計測装置および放射線計測方法を組み合わせて統合する。
上記各実施形態に係る放射線計測装置および放射線計測方法を統合することで、様々な実行環境に応じて被検査体106(例えば、図1参照)の深さ方向のコンプトン散乱光子の強度分布を最適に実行することができる。被検査体106の内部状態を高精度・高速・高感度に把握して、その結果に基づく高度な分析や監視を実現することが可能となる。
(2)第1の実施形態〜第11の実施形態の放射線計測装置は、単色光子源106および放射線検出器102(例えば、図1参照)の位置座標を測定する位置座標測定機(位置算出装置)を備え、深さ演算装置は、位置算出装置で得られた単色光子源101および放射線検出器102の位置座標を入力値とする。
(3)第1の実施形態〜第11の実施形態の放射線計測装置は、コンプトン散乱光子強度分布における特異点を蓄積する特異点データベース、AI(Artificial Intelligence)を含む機械学習(Machine learning)を実行する特異点抽出装置を備える。特異点抽出装置は、特異点データベース、機械学習を用いて前記深さ方向のコンプトン散乱光子強度分布における特異点を抽出する。
なお、本発明は、上記各実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、適宜その構成を変更することができる。
上記した各実施形態例は本発明をわかりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態例の構成の一部を他の実施形態例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態例の構成に他の実施形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、1100 放射線計測装置
101 単色光子源
102 放射線検出器
103 エネルギー計測装置
104 深さ演算装置
105 表示装置(出力装置)
106 被検査体
107 単色光子
108 散乱光子
109 放射性同位元素(放射性同位体)
110 コリメータ
111 光子シャッタ
112 波高値スペクトル
118 レーザ逆コンプトン散乱光子発生装置
119 レーザ逆コンプトン散乱光子発生制御装置
120 発生タイミング対応エネルギー計測装置
121 光子発生用ターゲット
122 粒子発生源
123 粒子発生制御装置
124 発生タイミング対応エネルギー計測装置
125 線形配置型放射線検出器
126 線形配置対応エネルギー計測装置
127 線形配置対応深さ演算装置
128 二次元配置型放射線検出器
129 二次元配置対応エネルギー計測装置
130 二次元配置対応深さ演算装置
131 円環配置型放射線検出器
132 円環配置対応エネルギー計測装置
133 円環配置対応深さ演算装置
134 照射ポイント
135 スリットコリメータ
138 ファンビーム型単色光子源
139 ファンビーム対応放射線検出器
140 多チャンネル対応エネルギー計測装置
141 多チャンネル対応深さ演算装置
142 ファンビーム型コリメータ
143 検出部ユニット
144 照射ライン
145 移動機構
146 移動位置特定機構
147 移動制御機構
148 走査対応深さ演算装置
149 光学カメラ
150 画像分析装置
151 画像判定データベース
152 画像重畳装置
153 位置算出装置
154 位置座標対応深さ演算装置
S101 単色光子源の単色光子または準単色光子の照射方向を制御するステップ
S102 被検査体から散乱したコンプトン散乱光子を検出するステップ
S103 検出したコンプトン散乱光子のエネルギーと強度を計測するステップ
S13、S104、S105 被検査体の深さ方向のコンプトン散乱光子強度分布を演算する演算ステップ
S23 演算結果を出力するステップ

Claims (15)

  1. 光子を検知する放射線計測装置であって、
    単色光子または準単色光子の照射方向を制御する単色光子源と、
    前記単色光子源との相対座標が既知であり、被検査体から散乱したコンプトン散乱光子を検出する放射線検出器と、
    検出した前記コンプトン散乱光子のエネルギーと強度を計測するエネルギー計測装置と、
    前記相対座標と前記コンプトン散乱光子のエネルギーと強度をもとに、前記被検査体の深さ方向のコンプトン散乱光子強度分布を演算する深さ演算装置と、
    前記深さ演算装置の演算結果を出力する出力装置と、を備える
    ことを特徴とする放射線計測装置。
  2. 前記単色光子源は、放射性同位体を有し、
    前記放射性同位体は、Cs−137、Zn−65、Be−7、Cr−51、Co−58、Mn−54、Hg−203、Sr−85、F−18、Ga−68、Al−28、およびK−42からなる群より選択される少なくとも一つを用いる
    ことを特徴とする請求項1に記載の放射線計測装置。
  3. 前記単色光子源は、レーザ逆コンプトン光子を発するレーザ逆コンプトン散乱光子発生装置である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の放射線計測装置。
  4. 前記単色光子源は、中性子または荷電粒子とターゲット物質との核反応を利用した光子発生装置である
    ことを特徴とする請求項1に記載の放射線計測装置。
  5. 前記単色光子源は、前記放射性同位体から放出する光子の照射方向を制御するコリメータを備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の放射線計測装置。
  6. 前記コリメータと前記被検査体の間、または前記コリメータと前記単色光子源の間に光子シャッタを備える
    ことを特徴とする請求項5に記載の放射線計測装置。
  7. 前記放射線検出器は、Ge半導体、CdTe半導体、CdZnTe半導体、Si半導体、Perovskite構造半導体、LaBr3シンチレータ、CsBr3シンチレータ、LYSOシンチレータ、LSOシンチレータ、GAGGシンチレータ、CsIシンチレータ、NaIシンチレータ、BGOシンチレータ、GSOシンチレータ、GPSシンチレータ、La−GPSシンチレータ、LuAGシンチレータ、およびSrIシンチレータからなる群より選択される少なくとも一つを用いる放射線有感材を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の放射線計測装置。
  8. 前記放射線検出器は、前記被検査体の表面に対して一方向に線形に配置する線形配置、前記被検査体の表面に対して二次元に配置するアレイ配置、または前記単色光子源の前記被検査体の表面における照射ポイントを中心に円環状に配置する円環配置のいずれか一つで配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の放射線計測装置。
  9. 前記放射線検出器と前記被検査体の間にスリット状のコリメータを備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の放射線計測装置。
  10. 前記深さ演算装置における演算の入力値を、前記単色光子源の放出エネルギーと、前記エネルギー計測装置で取得した波高値スペクトルと、前記単色光子源の照射方向ベクトルを含む二次元平面において前記単色光子源と前記放射線検出器の相対座標とするとともに、
    前記深さ演算装置における演算の出力値を、前記単色光子源から照射した単色光子の散乱角と、前記散乱角と前記相対座標から前記単色光子が散乱した深さ位置とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の放射線計測装置。
  11. 前記深さ演算装置は、前記単色光子源の放出エネルギーEinと前記エネルギー計測装置が取得した波高値スペクトルの各エネルギーEsとに基づいて、式(1)に従って、前記被検査体の内部で生じたコンプトン散乱の散乱角θsを算出するとともに、
    Figure 2021131308
    前記放射線検出器の位置座標(xdet,ydet,zdet)、前記単色光子源の位置座標(0,0,-zsource)、算出した前記散乱角θsに基づいて、式(2)に従って、各エネルギーEsに対応する散乱位置である深さz(Es)を算出する
    Figure 2021131308
    ことを特徴とする請求項1に記載の放射線計測装置。
  12. 前記単色光子源および前記放射線検出器を搭載して前記被検査体の表面を走査する移動機構と、
    前記移動機構と前記被検査体の相対座標を演算する移動位置特定機構と、
    前記移動位置特定機構が演算した前記相対座標をもとに、前記移動機構を制御する移動制御機構と、を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の放射線計測装置。
  13. 前記出力装置は、光学カメラで撮像した前記被検査体の表面状態と前記深さ演算装置で得られた前記深さ方向のコンプトン散乱光子強度分布とを重畳して表示するとともに、前記被検査体の状態を三次元表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の放射線計測装置。
  14. 光子を検知する放射線計測装置の放射線計測方法であって、
    単色光子源の単色光子または準単色光子の照射方向を制御するステップと、
    前記単色光子源との相対座標が既知であり、被検査体から散乱したコンプトン散乱光子を検出するステップと、
    検出した前記コンプトン散乱光子のエネルギーと強度を計測するステップと、
    前記相対座標と前記コンプトン散乱光子のエネルギーと強度をもとに、前記被検査体の深さ方向のコンプトン散乱光子強度分布を演算する演算ステップと、
    演算結果を出力するステップと、を実行する
    ことを特徴とする放射線計測方法。
  15. 前記演算ステップでは、
    まず、前記単色光子源の放出エネルギーEinと取得した波高値スペクトルの各エネルギーEsとに基づいて、式(1)に従って、前記被検査体の内部で生じたコンプトン散乱の散乱角θsを算出し、
    Figure 2021131308
    次に、放射線検出器の位置座標(xdet,ydet,zdet)、前記単色光子源の位置座標(0,0,-zsource)、算出した前記散乱角θsに基づいて、式(2)に従って、各エネルギーEsに対応する散乱位置である深さz(Es)を算出する
    Figure 2021131308
    ことを特徴とする請求項14に記載の放射線計測方法。
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