JP3850262B2 - 半導体チップ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体チップ関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体チップの技術分野においては、更なる高密度化を図るために、小型化チップの開発が進められている。そのような技術の一つに、チップサイズパッケージ(CSP)がある。このCSPは、従来、ICチップをパッケージ基板に搭載してプリント配線板に接続していたのに対して、ICチップ上に樹脂絶縁層と導体回路とを設け、直接ICチップをプリント配線板に接続し得るようにするものである。即ち、該CSPでは、半導体チップに樹脂絶縁層と導体回路とを積層し、半導体チップのダイパッドと、樹脂絶縁層上の導体回路とを樹脂絶縁層に配設したバイアホールで接続し、導体回路の上面に配置された半田ボールを介して、半導体チップとプリント基板とを接続する構造が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、係るチップサイズパッケージにおいて、高周波性能を高めるためコンデンサを実装するとの着想を持った。しかしながら、チップサイズパッケージで、プリント基板への接続面側には、プリント配線板との密着性を高めるためチップコンデンサを表面実装できず、一方、接続面の反対側にはICチップがあり、シリコンからなるICチップ表面にチップコンデンサを表面実装できない。このため、既存のパッケージ基板のようにチップコンデンサを表面に実装することによって高周波性能を高めることができないとの問題がある。
【0004】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、コンデンサ機能を有する半導体チップ提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段、および発明の作用・効果】
請求項1では、半導体素子上にッド(22)を有する半導体チップ(10)であって、
前記ッド(22)上に形成され、薄膜層(33)及び厚付け層(37)を有するトランジション層(38)と、
前記トランジション層(38)上に位置し、下層層間絶縁層(50)の中に形成される下層フィルドビア(60)、該下層フィルドビアに接続し、その上面と一平面に形成される下部電極としての下層導体回路(58)と、
前記下層導体回路(58)の上に位置し、上層層間絶縁層(150)の中に形成される誘電導体層(161)、該誘電導体層上に形成され、前記上層層間絶縁層(150)及び誘電導体層(161)を覆う上部電極としての上層導体回路(159)を有するコンデンサと、
前記上層導体回路(159)の上に位置し、板状に形成された熱硬化性樹脂フィルムを積層後、真空圧着ラミネートして、硬化させた樹脂絶縁層(250)の中に形成される金属層(252)と電解銅めっき(256)の銅めっきポスト(260)と、
前記銅めっきポスト(260)の上に設けられ外部基板(300)に接続する半田バンプ(76)と、
をそなえることを技術的特徴とする。
このような構成によれば、導体回路間に誘電体層を配置して成るコンデンサ機能を内蔵させることで、高周波領域における電源動作が安定な半導体チップを得ることができる。
【0007】
上記半導体チップにおいて、誘電体層は、BaTiO3を代表とするペロブスカイト化合物からなる高誘電性材料またはそれとエポキシ、ポリフェニレンエーテル(PPE )、ポリイミド等の有機材料との混合体から形成されることが望ましい。その理由は、安定した誘電率を得ることができるからである。このような混合体としては、BaTiO3とエポキシ樹脂、BaTiO3とポリイミド樹脂、BaTiO3とポリフェニレンエーテル樹脂との組み合わせから選ばれるいずれかが好ましい。また、誘電体層の表面積および厚みは、それぞれ1962.5μm2 以上および0.05〜50μmであることが望ましい。その理由は、大きな容量を得るためであり、厚みに下限を設けたのは、層間での絶縁破壊を防止するためである。
【0010】
また、本発明の半導体チップの製造方法で誘電体層は、スパッタ法、蒸着法、CVD法、印刷法、フィルムラミネート法、ロールコータを用いた方法、スピンコータを用いた方法、またはカーテンコータを用いた方法のいずれかの方法で形成されることが望ましい。コストの観点からロールコータを用いた方法が最も好ましい。
【0014】
また、前記開口内にチップコンデンサを収容する工程において、導体回路とチップコンデンサとの間に導電体を介在させることが望ましい。該導電体を介して導体回路とチップコンデンサとを確実に接続させることができるからである。
【0015】
本発明では、好適には半導体チップのダイパッド上にトランジション層が設けられる。トランジション層は、半導体素子であるICチップと導体層と直接接続を取るために設けられた中間の仲介層を意味する。特徴としては、2層以上の金属層で形成され、半導体素子であるICチップのダイパッドよりも大きくさせることにある。それによって、電気的接続や位置合わせ性を向上させるものである。また、トランジション層上には、直接、導体層である金属を形成することを可能にする。
【0016】
ICチップのダイパッドにトランジション層を設ける理由は次の通りである。ICチップのダイパッドは、20〜60μm程度の径で作られており、バイアホールはそれより大きいので位置ずれの際に未接続が発生しやすい。このため、ICチップのダイパッド上に20μmよりも大きな径のトランジション層を介在させることで、バイアホールを確実に接続させることができる。望ましいのは、トランジション層は、バイアホール径と同等以上のものがよい。
【0017】
半導体装置としてのパッケージ基板としての機能させるために外部基板であるマザーボードやドーターボードとの接続のため、BGA、半田バンプやPGA(導電性接続ピン)を配設させてもよい。また、この構成は、従来の実装方法で接続した場合よりも配線長を短くできて、ループインダクタンスも低減できる。
【0018】
ICチップを内蔵させたコア基板の全面に蒸着、スパッタリング、無電解めっきなどを行い、全面に導電性の金属膜(第1薄膜層)を形成させる。その金属としては、スズ、クロム、チタン、ニッケル、亜鉛、コバルト、金、銅などがよい。厚みとしては、0.001〜2.0μmの間で形成させるのがよい。0.001μm未満では、全面に均一に積層できない。2.0μmを越えるものを形成させることは困難であり、効果が高まるのもでもなかった。クロムの場合には0.1μmの厚みが望ましい。
【0019】
第1薄膜層により、ダイパッドの被覆を行い、トランジション層とICチップにダイパッドとの界面の密着性を高めることができる。また、これら金属でダイパッドを被覆することで、界面への湿分の侵入を防ぎ、ダイパッドの溶解、腐食を防止し、信頼性を高めることができる。また、この第1薄膜層によって、リードのない実装方法によりICチップとの接続を取ることができる。ここで、銅、クロム、ニッケル、チタンを用いることが、金属との密着性やよく、また、界面への湿分の侵入を防ぐために望ましい。また、ダイパッドが銅から成る場合は、第1薄膜層には銅が最適である。
【0020】
第1薄膜層上に、第2薄膜層を設けることもできる。その金属としてはニッケル、銅、金、銀などがある。特に、ダイパッドが銅からなる場合は、第1薄膜層上に、スパッタ、蒸着、又は、無電解めっきにより第2薄膜層を形成させる。電気特性、経済性、また、ダイパッドが銅からなり、後程で形成される厚付け層は主に銅であることから、第2薄膜層には銅を用いるとよい。
【0021】
ここで第2薄膜層を設ける理由は、第1薄膜層では、後述する厚付け層を形成するための電解めっき用のリードを取ることができ難いためである。第2薄膜層36は、厚付けのリードとして用いられる。その厚みは0.01〜5.0μmの範囲で行うのがよい。0.01μm未満では、リードとしての役割を果たし得ず、5.0μmを越えると、エッチングの際、下層の第1薄膜層がより多く削れて隙間ができてしまい、湿分が侵入し易くなり、信頼性が低下するからである。電気特性、経済性、また、後程で形成される厚付け層は主に銅であることから、銅を用いるとよい。特に、ダイパッドが銅からなる場合は、銅が最適である。
【0022】
第2薄膜層上に、無電解あるいは電解めっきにより厚付けさせる。形成される金属の種類としてはニッケル、銅、金、銀、亜鉛、鉄などがある。電気特性、経済性、トランジション層としての強度や構造上の耐性、また、後程で形成されるビルドアップである導体層は主に銅であることから、銅を用い電解めっきで形成するのが望ましい。その厚みは1〜20μmの範囲で行うのがよい。1μmより薄いと、上層のバイアホールとの接続信頼性が低下し、20μmよりも厚くなると、エッチングの際にアンダーカットが起こってしまい、形成されるトランジション層とバイアホールと界面に隙間が発生するからである。また、場合によっては、第1薄膜層上に直接厚付けめっきしても、さらに、多層に積層してもよい。
【0023】
その後、エッチングレジストを形成して、露光、現像してトランジション層以外の部分の金属を露出させてエッチングを行い、ICチップのダイパッド上にトランジション層を形成させる。
【0024】
また、上記トランジション層の製造方法以外にも、ICチップ及びコア基板の上に形成した金属膜上にドライフィルムレジストを形成してトランジション層に該当する部分を除去させて、電解めっきによって厚付けした後、レジストを剥離してエッチング液によって、同様にICチップのダイパッド上にトランジション層を形成させることもできる。
【0025】
樹脂絶縁層は、無機フィラーを含有することで線熱膨張係数を下げることが、熱収縮によるクラック発生の防止のため望ましい。上記無機フィラーとしては、特に限定されるものではないが、例えば、アルミニウム化合物、カルシウム化合物、カリウム化合物、マグネシウム化合物、ケイ素化合物等が挙げられる。これらの化合物は、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0026】
上記アルミニウム化合物としては、例えば、アルミナ、水酸化アルミニウム等が挙げられ、上記カルシウム化合物としては、例えば、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム等が挙げられる。
【0027】
上記カリウム化合物としては、例えば、炭酸カリウム等が挙げられ、上記マグネシウム化合物としては、例えば、マグネシア、ドロマイト、塩基性炭酸マグネシウム等が挙げられ、上記ケイ素化合物としては、例えば、シリカ、ゼオライト等が挙げられる。
【0028】
上記無機フィラーの形状としては、特に限定されるものではないが、例えば、球状、楕円球状、多面体状等が挙げられる。このなかでは、先端が尖っているとクラックが発生しやすいことから、球状、楕円球状等が望ましい。
【0029】
上記無機フィラーの大きさは、最も長い部分の長さ(または直径)が0.1〜5.0μmの範囲のものが望ましい。0.1μm未満では、樹脂絶縁層が熱膨張した際に発生する内部応力を緩和するのが難しく、熱膨張率が調整できず、5.0μmを超えると、樹脂絶縁層自体が硬く脆くなり、また、光硬化や熱硬化を行う際に、無機フィラーが樹脂同士の反応を阻害し、その結果、クラックが発生しやすくなってしまう。このような点から、無機フィラーは、透明のものがより好ましい。
【0030】
上記無機フィラーとして、SiO2を配合する際には、その配合量は、3〜50重量%の範囲が好ましい。3重量%未満では、樹脂絶縁層の熱膨張係数が低下せず、一方、50重量%を超えると解像度が落ちて開口部に異常をきたす。より好ましくは、5〜40重量%である。
また、樹脂絶縁層中の無機フィラーの含有割合は、5〜40重量%が好ましい。無機フィラーを上記含有割合で用いることにより、効果的に樹脂絶縁層の線膨張係数を低下させることができ、熱膨張により発生する応力を効果的に緩和することができる。
【0031】
樹脂絶縁層には、エラストマーからなる樹脂を配合することが望ましい。エラストマー自身が柔軟性、反発弾性に富んでいるため、樹脂絶縁層が応力を受けてもその応力を吸収し、または、応力が緩和されるので、クラックを防止することができる。また、上記エラストマー成分は、上記樹脂絶縁層の硬化後に海島構造となるようにミクロ相分離していることが望ましい。海島構造とすることにより、その応力に起因するクラック、剥離を防止することができる。
【0032】
本発明で使用されるエラストマーとしては、例えば、天然ゴム、合成ゴム、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等が挙げられる。特に、応力を充分に緩和することができるのは、熱硬化性樹脂からなるエラストマーである。
上記熱硬化性樹脂からなるエラストマーとしては、例えば、ポリエステル系エラストマー、スチレン系エラストマー、塩化ビニル系エラストマー、フッ素系エラストマー、アミド系エラストマー、オレフィン系エラストマー等が挙げられる。
【0033】
上記エラストマー成分の形状としては、特に限定されるものではないが、応力を吸収したり、緩和したりする効果に優れることから、球状、楕円球状等が望ましい。
上記エラストマー成分の大きさは、特に限定されるものではないが、最も長い部分の長さ(または直径)が0.5〜1.5μmの範囲のものが望ましい。上記エラストマー成分の大きさが0.5μm未満では、応力を緩和したり、吸収したりすることが困難となってクラックが生じ易くなり、1.5μmを超えると、解像度が落ちるからである。
【0034】
本発明のプリント配線板において、上記エラストマー成分は、上記樹脂絶縁層の硬化後に海島構造となるようにミクロ相分離していることが望ましい。エラストマー成分をこのように分散させることが、エラストマー成分により応力を吸収したり、緩和したりする効果を得るうえで、最も適しているからである。上記海島構造とは、エラストマー成分以外の層間絶縁樹脂組成物からなる「海」の中に、エラストマー成分が「島」状に分散している状態をいう。
【0035】
上記樹脂絶縁層中のエラストマー成分の含有割合は、1〜20重量%が望ましい。上記含有割合が1重量%未満では、応力を緩和したり、吸収したりすることが困難となってクラックが生じやすくなり、20重量%を超えると、解像度が落ちるからである。
【0036】
本発明のプリント配線板を構成する樹脂絶縁層は、上記無機フィラー、エラストマーのほかに、例えば、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂との複合体等を含有してもよい。このような樹脂層としては、例えば、ノボラック型エポキシ樹脂の(メタ)アクリレート、2官能性(メタ)アクリル酸エステルモノマー、分子量500〜5000程度の(メタ)アクリル酸エステルの重合体、ビスフェノール型エポキシ樹脂等からなる熱硬化性樹脂、多価アクリル系モノマー等の感光性モノマー等からなる組成物を重合、硬化させたもの等が挙げられる。
【0037】
上記2官能性(メタ)アクリル酸エステルモノマーとしては特に限定されず、例えば、各種ジオール類のアクリル酸またはメタクリル酸のエステルなどが挙げられ、市販品としては、日本化薬社製のR−604、PM2、PM21などが挙げられる。
【0038】
上記ノボラック型エポキシ樹脂の(メタ)アクリレートとしては、例えば、フェノールノボラックやクレゾールノボラックのグリシジルエーテルを、アクリル酸やメタクリル酸などと反応させたエポキシ樹脂などが挙げられる。
【0039】
本発明の層間絶縁樹脂組成物は、樹脂絶縁層用樹脂を含むペースト中に無機フィラー及びエラストマーが配合されてなることが好適である。無機フィラーを配合することで、低下した靱性をエラストマーを配合することでたかめ、応力が加わったさいにも樹脂絶縁層にクラックが発生しなくなる。
【0040】
無機フィラーとしては、上述したものを用いることができる。また、その配合量は、形成された樹脂絶縁層中の含有割合が、5〜20重量%となる量が好ましい。
【0041】
上記エラストマー成分としては、上述したものを用いることができる。また、その配合量は、層間絶縁樹脂組成物中の含有割合が、5〜10重量%となる量が好ましい。
【0042】
本発明の層間絶縁樹脂組成物は、上記無機フィラーやエラストマーのほかに、上記したノボラック型エポキシ樹脂の(メタ)アクリレート、イミダゾール硬化剤、2官能性(メタ)アクリル酸エステルモノマー、分子量500〜5000程度の(メタ)アクリル酸エステルの重合体、ビスフェノール型エポキシ樹脂等からなる熱硬化性樹脂、多価アクリル系モノマー等の感光性モノマー、グリコールエーテル系溶剤などを含むペースト状の流動体であることが望ましく、その粘度は25℃で1〜10Pa・sに調整されていることが望ましい。
【0043】
上記イミダゾール硬化剤としては特に限定されるものではないが、25℃で液状であるイミダゾール硬化剤を用いることが望ましい。粉末では均一混練が難しく、液状の方が均一に混練できるからである。
このような液状イミダゾール硬化剤としては、例えば、1−ベンジル−2−メチルイミダゾール(四国化成社製、1B2MZ)、1−シアノエチル−2−エチル−4−メチルイミダゾール(四国化成社製、2E4MZ−CN)、4−メチルー2−エチルイミダゾール(四国化成社製、2E4MZ)などが挙げられる。
【0044】
上記グリコールエーテル系溶剤としては、例えば、下記の一般式(1)に示す化学構造を有するものが望ましく、具体的には、ジエチレングリコールジメチルエーテル(DMDG)およびトリエチレングリコールジメチルエーテル(DMTG)から選ばれる少なくとも1種を用いることがより望ましい。これらの溶剤は、30〜50℃程度の加温により重合開始剤であるベンゾフェノン、ミヒラーケトン、エチルアミノベンゾフェノンを完全に溶解させることができるからである。
CH3O−(CH2CH2O)n−CH3・・・・(1)
(上記式中、nは1〜5の整数である。)
【0045】
この樹脂絶縁層を構成する樹脂または樹脂の複合体の線膨張係数は、60×10-6〜80×10-6-1と高いが、この層中に上記無機フィラーを含有させることにより、線膨張係数を40〜50×10-6-1程度まで低下させることができる。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る半導体チップ(チップサイズパッケージ)の実施例について図を参照して説明する。
[第1実施例]
A.チップサイズパッケージ(CSP)構造
半導体素子(ICチップ)上に導体回路および層間樹脂絶縁層を積層することにより形成されるチップサイズパッケージの構成について図11および図12を参照して説明する。図11は、チップサイズパッケージの断面を示し、図12は、図11に示すチップサイズパッケージを外部基板300に取り付けた状態の断面を示している。
【0047】
図11に示すようにチップサイズパッケージ10は、図3(B)を参照して後述するICチップ20と、層間樹脂絶縁層50と、層間樹脂絶縁層150、樹脂絶縁層250とからなる。層間樹脂絶縁層50には、開口48内にバイアホール60が、上面に導体回路58が形成されている。層間樹脂絶縁層150には、開口148bにバイアホール160が、上面に導体回路158、159が形成されている。樹脂絶縁層250には、銅めっきポスト260が形成されている。
【0048】
樹脂絶縁層250の上には、ソルダーレジスト層70が配設されている。ソルダーレジスト層70の開口71下の銅めっきポスト260には、図12に示すように、ドータボード等の外部基板300のバンプ302へ接続するための半田バンプ76が設けられている。
【0049】
第1実施例のチップサイズパッケージ10では、層間樹脂絶縁層150の下面の導体回路58と上面の導体回路159との間に誘電体層161が設けられ、導体回路58,159が対向電極として機能することでコンデンサが構成されている。チップサイズパッケージ10に、コンデンサを内蔵させることで、高周波領域における電源動作の安定を得ることができる。また、内蔵させることで、表面実装するのと比較してコンデンサをICチップ20に近い位置に配置でき、ICチップの動作を安定させることができる。
【0050】
誘電体層161は、BaTiO3を代表とするペロブスカイト化合物からなる高誘電性材料またはそれとエポキシ、ポリフェニレンエーテル(PPE )、ポリイミド等の有機材料との混合体から形成されることが望ましい。その理由は、安定した誘電率を得ることができるからである。このような混合体としては、BaTiO3とエポキシ樹脂、BaTiO3とポリイミド樹脂、BaTiO3とポリフェニレンエーテル樹脂との組み合わせから選ばれるいずれかが好ましい。また、誘電体層の表面積および厚みは、それぞれ1962.5μm2 以上および0.05〜50μmであることが望ましい。その理由は、大きな容量を得るためであり、厚みに下限を設けたのは、層間での絶縁破壊を防止するためである。
【0051】
また、本実施例のチップサイズパッケージ10では、ICチップ部分にトランジション層38が形成されていることから、ICチップ部分には平坦化されるので、上層の層間絶縁層50も平坦化されて、膜厚みも均一になる。更に、トランジション層38によって、上層のバイアホール60を形成する際も形状の安定性を保つことができる。
【0052】
更に、ダイパッド22上に銅製のトランジション層38を設けることで、パッド22上の樹脂残りを防ぐことができ、また、後工程の際に酸や酸化剤あるいはエッチング液に浸漬させたり、種々のアニール工程を経てもパッド22の変色、溶解が発生しない。これにより、ICチップのパッドとバイアホールとの接続性や信頼性を向上させる。更に、40μm径パッド22上に60μm径以上のトランジション層38を介在させることで、60μm径のバイアホールを確実に接続させることができる。
【0053】
次に、上述したチップサイズパッケージに用いられる半導体素子(ICチップ)の構成について、ICチップ20の断面を示す図3(A)、及び、平面図を示す図4(B)を参照して更に詳細に説明する。なお、ICチップ20に使用されるウエハー20Aは、シリコン単結晶製で、例えば直径4インチ、厚さ300μm程度に形成されている。このウエハー20Aに、例えば一辺10mm程度の正方形状のICチップ20が縦横に整列した状態で製造される。
【0054】
図3(B)に示すようにICチップ20の上面には、ダイパッド22及び配線(図示せず)が配設されており、該ダイパッド22及び配線の上に、保護膜24が被覆され、該ダイパッド22には、保護膜24の開口が形成されている。ダイパッド22の上には、主として銅からなるトランジション層38が形成されている。トランジション層38は、薄膜層33と厚付け層37とからなる。いいかえると、2層以上の金属層で形成されている。
【0055】
B.チップサイズパッケージ(CSP)の製造方法
続いて、図11および図12を参照して上述したチップサイズパッケージの製造方法について説明する。
チップサイズパッケージは、先ず、チップサイズパッケージに用いる半導体素子を作製し、次に、この半導体素子上に層間絶縁層及び導体回路を積層させることにより形成する。
【0056】
先ず、図3(B)を参照して上述したチップサイズパッケージに用いる半導体素子の製造方法について、図1〜図4を参照して説明する。
【0057】
(1)先ず、図1(A)に示すシリコンウエハー20Aに、定法により配線21及びダイパッド22を形成する(図1(B)及び図1(B)の平面図を示す図4(A)参照、なお、図1(B)は、図4(A)のB−B断面を表している)。
(2)次に、ダイパッド22及び配線21の上に、保護膜24を形成し、ダイパッド22上に開口24aを設ける(図1(C)参照)。
【0058】
(3)シリコンウエハー20Aに蒸着、スパッタリングなどの物理的な蒸着を行い、全面に導電性の金属膜(薄膜層)33を形成させる(図2(A)参照)。その厚みは、0.001〜2.0μmの範囲で形成させるのがよい。その範囲よりも下の場合は、全面に薄膜層を形成することができない。その範囲よりも上の場合は、形成される膜に厚みのバラツキが生じてしまう。最適な範囲は0.01〜1.0μmである。形成する金属としては、スズ、クロム、チタン、ニッケル、亜鉛、コバルト、金、銅の中から、選ばれるものを用いることがよい。それらの金属は、ダイパッドの保護膜となり、かつ、電気特性を劣化させることがない。第1実施例では、薄膜層33は、スパッタによってクロムで形成されている。クロムは、金属との密着性がよく、湿分の侵入を抑えることができる。また、クロム層の上に銅をスパッタで施してもよい。クロム、銅の2層を真空チャンバー内で連続して形成してもよい。このとき、クロム0.05−0.1μm、銅0.5μm程度の厚みである。
【0059】
(4)その後、液状レジスト、感光性レジスト、ドライフィルムのいずれかのレジスト層を薄膜層33上に形成させる。トランジション層38を形成する部分が描画されたマスク(図示せず)を該レジスト層上に、載置して、露光、現像を経て、レジスト35に非形成部35aを形成させる。電解メッキを施してレジスト層の非形成部35aに厚付け層(電解めっき膜)37を設ける(図2(B)参照)。形成されるメッキの種類としてはニッケル、銅、金、銀、亜鉛、鉄などがある。電気特性、経済性、また、後程で形成されるビルドアップである導体層は主に銅であることから、銅を用いるとよく、第1実施例では、銅を用いる。その厚みは1〜20μmの範囲で行うのがよい。
【0060】
(5)メッキレジスト35をアルカリ溶液等で除去した後、メッキレジスト35下の金属膜33を硫酸−過酸化水素水、塩化第二鉄、塩化第二銅、第二銅錯体−有機酸塩等のエッチング液によって除去することで、ICチップのパッド22上にトランジション層38を形成する(図2(C)参照)。
【0061】
(6)次に、基板にエッチング液をスプレイで吹きつけ、トランジション層38の表面をエッチングすることにより粗化面38αを形成する(図3(A)参照)。無電解めっきや酸化還元処理を用いて粗化面を形成することもできる。
【0062】
(7)最後に、トランジション層38が形成されたシリコンウエハー20Aを、ダイシングなどによって個片に分割してICチップ20を形成する(図3(B)及び図3(B)の平面図である図4(B)参照)。その後、必要に応じて、分割されたICチップ20の動作確認や電気検査を行なってもよい。ICチップ20は、ダイパッド22よりも大きなトランジション層38が形成されているので、プローブピンが当てやすく、検査の精度が高くなっている。
【0063】
薄膜層33はチタンにより形成することもできる。チタンは、蒸着かスパッタによって施される。チタンは、金属との密着性がよく、湿分の侵入を抑えることができる。さらに、薄膜層をスズ、亜鉛、又は、コバルトにより形成することもできる。さらに、薄膜層をニッケルにより形成することもできる。ニッケルはスパッタにより形成する。ニッケルは、金属との密着性がよく、湿分の侵入を抑えることができる。薄膜層の上に、更に銅を積層してもよい。
【0064】
引き続き、上述した製造方法により形成された半導体素子(ICチップ)上に導体回路及び層間樹脂絶縁層を積層することにより形成されるチップサイズパッケージの製造方法について、図5〜図11を参照して説明する。
【0065】
(1)先ず、前述した製造工程によって、トランジション層38が配設されたICチップ20を出発材料とする(図5(A)参照)。次に、このICチップ20に、感光性の硬化性樹脂を塗布することにより、層間樹脂絶縁層50を設ける(図5(B)参照)。硬化性樹脂としては、例えば感光性のポリイミド樹脂を使用することができる。
【0066】
(2)次に、バイアホール形成位置に対応する黒円49aの描かれたフォトマスクフィルム49を層間樹脂絶縁層50に載置し、露光する(図5(C)参照)。
【0067】
(3)DMTG液でスプレー現像し、加熱処理を行うことで層間樹脂絶縁層50に直径85μmのバイアホール用開口48を設ける(図5(D)参照)。なお、レーザを用いて開口48を穿設することもできる。そして、液温60℃の過マンガン酸を用いて、開口48内の樹脂残りを除去する。
【0068】
ダイパッド22上に銅製のトランジション層38を設けることで、パッド22上の樹脂残りを防ぐことができ、これにより、パッド22と後述するバイアホール60との接続性や信頼性を向上させる。更に、40μm径パッド22上に60μm以上の径のトランジション層38を介在させることで、60μm径のバイアホール用開口48を確実に接続させることができる。なお、ここでは、過マンガン酸などの酸化剤を用いて樹脂残さを除去したが、酸素プラズマなどやコロナ処理を用いてデスミア処理を行うことも可能である。
【0069】
(4)次に、過マンガン酸またはクロム酸で層間樹脂絶縁層50の表面を粗化し、粗化面50αを形成する(図5(E)参照)。粗化面は、0.05〜5μmの間が望ましい。
【0070】
(5)粗化面50αが形成された層間樹脂絶縁層50上に、金属層52を設ける。金属層52は、無電解めっきによって形成させた。予め層間樹脂絶縁層50の表層にパラジウムなどの触媒を付与させて、無電解めっき液に5〜60分間浸漬させることにより、0.1〜5μmの範囲でめっき膜である金属層52を設けた(図6(A)参照)。その一例として、
〔無電解めっき水溶液〕
NiSO4 0.003 mol/l
酒石酸 0.200 mol/l
硫酸銅 0.030 mol/l
HCHO 0.050 mol/l
NaOH 0.100 mol/l
α、α′−ビピルジル 100 mg/l
ポリエチレングリコール(PEG) 0.10 g/l
34℃の液温度で40分間浸漬させた。
【0071】
めっきの代わりに、日本真空技術株式会社製のSV―4540を用い、Ni−Cu合金をターゲットにしたスパッタリングを、気圧0.6Pa、温度80℃、電力200W、時間5分間の条件で行い、Ni−Cu合金層52を層間樹脂絶縁層50の表面に形成することもできる。このとき、形成されたNi−Cu合金層52の厚さは0.2μmである。
【0072】
(6)上記処理を終えたICチップ20に、市販の感光性ドライフィルムを貼り付け、フォトマスクフィルムを載置して、100mJ/cm2で露光した後、0.8%炭酸ナトリウムで現像処理し、厚さ15μmのめっきレジスト54を設ける。次に、めっきレジスト54の非形成部に下記条件で電解めっきを施し、厚さ15μmの電解めっき膜56を形成する(図6(B)参照)。
【0073】
〔電解めっき水溶液〕
CuSO4 ・5H2 O 210g/l
硫酸 150g/l
Cl- 40mg/l
ポリエチレングリコール 300mg/l
ビスジスルフィド 100mg/l
〔電解めっき条件〕
電流密度 1.0A/dm2
時間 35 分
温度 25 ℃
ここでは、レベリング剤と光沢剤とからなる添加剤を含む電解めっき液を用いることにより、バイアホール用開口48を完全に金属で充填する。これにより、同一層におけるバイアホール60上面と導体回路58の上面とを略同一平面にする。
【0074】
(7)めっきレジスト54を5%NaOHで剥離除去した後、そのめっきレジスト下の金属層52を硝酸および硫酸と過酸化水素の混合液を用いるエッチングにて溶解除去し、金属層52と電解めっき膜56からなる厚さ16μmの導体回路58及びバイアホール60を形成し、第二銅錯体と有機酸とを含有するエッチング液によって、粗化面58αを形成する(図6(C)参照)。なお、粗化面を形成しないことで、コンデンサの電極として作用する導体回路58の平滑を保っておくこともできる。
【0075】
(8)層間樹脂絶縁層50の上に、硬化性樹脂を塗布することにより、層間樹脂絶縁層150を設ける(図6(D)参照)。硬化性樹脂としては、例えばポリオレフィン系樹脂、感光性のポリイミド樹脂を使用することができる。
【0076】
(9)波長10.4μmの炭酸ガスレーザを、層間樹脂絶縁層150表面側から照射して、導体回路58に達する直径80μm、深さ50μmのバイアホール形成用開口148bおよび直径80μm、深さ50μmの誘電体層形成用の開口148aを設けた(図7(A) 参照)。上記開口148aおよび148bを形成する炭酸ガスレーザの照射条件は、パルスエネルギーが8 〜13mJ、パルス幅が10.・12 〜10・4s、パルス間隔が1ms以上、ショット数が10〜100 である。さらに、CF4 および酸素混合気体のプラズマ処理により、デスミアおよびポリオレフィン系樹脂絶縁層表面の改質を行い粗化層150αを形成した(図7(B))。この改質により、表面には、OH基やカルボニル基、COOH基などの親水性基が確認された。なお、酸素プラズマ処理条件は、電力800W、 500mTorr、20分間である。
【0077】
(10)ついで、誘電体層形成用の開口148a内に、BaTiO3とエポキシ樹脂からなる誘電性ペーストを、印刷の方法で充填して、誘電体層161を形成する(図7(C))。この際に、ビアホール形成用の開口148bは、PET フィルム(図示せず)を貼付けることによって塞いでおく。誘電性ペーストは、印刷法等によって開口内に充填する以外にも、高誘電性材料をスパッタリング法、蒸着法、CVD法等を用いて開口内に直接的に形成される。ここで、高誘電性材料としては、ペロブスカイト化合物を代表するBaTiO3が最適であり、その他にPZT 、PLZTあるいはBST を用いることもできる。さらに、二成分系または三成分系のペロブスカイト化合物を用いることもできる。
【0078】
さらに、前記高誘電性材料とエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂またはポリフェニレンエーテル樹脂等との混合物を用いて、誘電体層を形成することもできる。上記誘電体層の形成は、大容量を得るためにはBaTiO3が好適であり、製造コストの点からは、BaTiO3とエポキシ樹脂との混合物が最適である。また、誘電性ペーストとしては、高誘電性材料と熱硬化性樹脂との混合物が望ましい。
【0079】
上記層間樹脂絶縁層150の表面に残った誘電性ペースト161は、クロム酸などの酸や酸化剤の浸漬の方法によりエッチング除去される。このようなエッチング処理としては、HfNO3 、KMnO3 、あるいはドライエッチングがある。
【0080】
(11)ついで、前記(10)で貼付けたPET フィルムを剥がした後、銅をターゲットにしたスパッタリングを、気圧0.6Pa、温度80℃、電力200 W、時間5分間の条件で行って、誘電体層161の表面と、ポリオレフィン系樹脂からなる層間樹脂絶縁層150の表面と、バイアホール形成用開口148bの内壁面に銅スパッタ層152を形成する(図7(D))。このように形成された銅スパッタ層152の厚さは0.1μmであった。なお、スパッタリング装置としては、日本真空技術株式会社製のSV−4540を使用した。
【0081】
金属層152は、PVD法、CVD法あるいはめっき法によって形成できる。PVD法としては、スパッタリング、イオンビームスパタリングなどの蒸着法が具体的に挙げられる。また、CVD法としては、アリルシクロペンタジフェニルパラジウム、ジメチルゴールドアセチルアセテート、スズテトラメチルアクリロニトリル、ジコバルトオクタカルボニルアクリロニトリルなどの有機金属(MO)を供給材料とするPE−CVD(Plasma Enhanced CVD)などが具体的に挙げられる。
【0082】
なお、銅スパッタ層152の上に、さらに、スパッタリングによって導体層を形成して、上下2層からなる薄付け導体層を設けることも好適である。この上層の導体層としては、銅の導体層152との密着性や酸化防止を考慮して、銅層をスパッタリングにより設けるのが望ましい。薄付け導体層の厚みは、1μm以下であることが望ましい。さらに、上記スパッタリングによる導体層152上に、同種の無電解めっき層を形成してもよい。この無電解めっきとしては、銅めっきが最適であり、その厚みは、0.1 〜3μmの範囲であることが望ましい。その理由としては、後に行う電解めっきの導電層としての機能を損なうことなく、エッチング除去できるからである。
【0083】
(12)前記(11)で形成した銅スパッタ層152上に、感光性ドライフィルムを張りつけ、フォトマスクフィルムを載置して、100mJ /cm2 で露光、0.8 %炭酸ナトリウムで現像処理し、厚さ15μmのめっきレジスト154を設けた。さらに、銅スパッタ層152をめっきリードとして電解めっきを施して、厚さ15μmの電解めっき膜156を形成し、導体回路9部分の厚付け、およびバイアホール部分160のめっき充填を行った(図8(A) 参照)。
【0084】
(13) そしてさらに、めっきレジスト154を5%KOH で剥離除去した後、そのめっきレジスト154下の銅スパッタ層152を硝酸および硫酸/過酸化水素混合液を用いたエッチングにて溶解除去し、電解めっき膜156と銅スパッタ層152とからなる導体回路158、159及びバイアホール160を形成するとともに、下層の導体回路58と上層の導体回路159との間にコンデンサー機能を有する誘電体層161を形成した(図8(B)参照)。
【0085】
(14)次に、バイアホール160が設けられた層間樹脂絶縁層150上に、厚さ70μmの板状に形成された後述する熱硬化性樹脂フィルムを積層する。この後、温度50〜150℃まで昇温しながら圧力5kg/cm2で真空圧着ラミネートし、硬化させることによって樹脂絶縁層250を形成する(図8(C)参照)。真空圧着時の真空度は、10mmHgである。
【0086】
(15)次いで、例えば、CO2ガスレーザによって、パルスエネルギー2.0〜10.0mJ、パルス幅1〜100μs、パルス間隔0.5ms以上、ショット数3〜50の条件で、樹脂絶縁層250から導体回路158に至る銅めっきポスト用開口248を形成する(図9(A)参照)。本実施例では、レーザを用いるため、種々の材質の絶縁性基板に容易に開口を穿設できる。
【0087】
(16)この後、銅めっきポスト用開口248内に残留する樹脂をデスミア処理により除去する。ここでは、デスミア処理により樹脂残さを除去したが、過マンガン酸などの酸化剤を用いて樹脂残さを除去することも可能である。
【0088】
(17)樹脂絶縁層250および銅めっきポスト用開口248の表面に、無電解めっきにより銅めっき膜252を形成する(図8(B)参照)。予め樹脂絶縁層250および銅めっきポスト用開口248の表層にパラジウム触媒(アトテック製)などを付与させて、無電解めっき液に5〜60分間浸漬させることにより、0.1〜5μmの範囲でめっき膜である金属層252を設けた。その一例として、
〔無電解めっき水溶液〕
NiSO4 0.003 mol/l
酒石酸 0.200 mol/l
硫酸銅 0.030 mol/l
HCHO 0.050 mol/l
NaOH 0.100 mol/l
α、α′−ビピルジル 100 mg/l
ポリエチレングリコール(PEG) 0.10 g/l
34℃の液温度で40分間浸漬させた。
【0089】
(18)次に、この銅めっき膜252上に、例えばスピンコートにより市販の感光性ドライフィルムを貼り付け、フォトマスクフィルムを載置して、100mJ/cm2で露光した後、0.8%炭酸ナトリウムで現像処理し、厚さ15μmのめっきレジスト254を設ける。次に、以下の条件で電解めっきを施して、電解めっき膜256を形成する(図9(C)参照)。なお、電解めっき水溶液中の添加剤は、アトテックジャパン社製のカパラシドHLである。
【0090】
Figure 0003850262
【0091】
(19)めっきレジスト254を5%NaOHで剥離除去した後、そのめっきレジスト下の金属層252を硝酸および硫酸と過酸化水素の混合液を用いるエッチングにて溶解除去し、金属層252と電解めっき膜256からなる銅めっきポスト260を形成し、第二銅錯体と有機酸とを含有するエッチング液によって、粗化面260αを形成する(図10(A)参照)。ここで、形成される銅めっきポスト260の線熱膨張係数は3〜40ppm/℃が望ましい。
【0092】
(20)次に、ジエチレングリコールジメチルエーテル(DMDG)に60重量%の濃度になるように溶解させた、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬社製)のエポキシ基50%をアクリル化した感光性付与のオリゴマー(分子量4000)46.67重量部、メチルエチルケトンに溶解させた80重量%のビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェル社製、商品名:エピコート1001)15重量部、イミダゾール硬化剤(四国化成社製、商品名:2E4MZ−CN)1.6重量部、感光性モノマーである多官能アクリルモノマー(共栄化学社製、商品名:R604)3重量部、同じく多価アクリルモノマー(共栄化学社製、商品名:DPE6A)1.5重量部、分散系消泡剤(サンノプコ社製、商品名:S−65)0.71重量部を容器にとり、攪拌、混合して混合組成物を調整し、この混合組成物に対して光重量開始剤としてベンゾフェノン(関東化学社製)2.0重量部、光増感剤としてのミヒラーケトン(関東化学社製)0.2重量部を加えて、粘度を25℃で2.0Pa・sに調整したソルダーレジスト組成物(有機樹脂絶縁材料)を得る。
なお、粘度測定は、B型粘度計(東京計器社製、DVL−B型)で60rpmの場合はローターNo.4、6rpmの場合はローターNo.3によった。
【0093】
(21)次に、樹脂絶縁層250上に、上記ソルダーレジスト組成物を20μmの厚さで塗布し、70℃で20分間、70℃で30分間の条件で乾燥処理を行った後、ソルダーレジストレジスト開口部のパターンが描画された厚さ5mmのフォトマスクをソルダーレジスト層70に密着させて1000mJ/cm2の紫外線で露光し、DMTG溶液で現像処理し、200μmの直径の開口71を形成する(図10(B)参照)。また、市販のソルダーレジストを用いてもよい。
【0094】
(22)次に、ソルダーレジスト層(有機樹脂絶縁層)70を形成したICチップ20を、塩化ニッケル(2.3×10-1mol/l)、次亞リン酸ナトリウム(2.8×10-1mol/l)、クエン酸ナトリウム(1.6×10-1mol/l)を含むpH=4.5の無電解ニッケルめっき液に20分間浸漬して、開口71に厚さ5μmのニッケルめっき層72を形成する。さらに、その基板を、シアン化金カリウム(7.6×10-3mol/l)、塩化アンモニウム(1.9×10-1mol/l)、クエン酸ナトリウム(1.2×10-1mol/l)、次亜リン酸ナトリウム(1.7×10-1mol/l)を含む無電解めっき液に80℃の条件で7.5分間浸漬して、ニッケルめっき層72上に厚さ0.03μmの金めっき層74を形成することで、銅めっきポスト260に半田パッド75を形成する(図10(C)参照)。
【0095】
(18)この後、ソルダーレジスト層70の開口71に、半田ペーストを印刷して、200℃でリフローすることにより、半田バンプ76を形成する。これにより、半田バンプ76を有するチップサイズパッケージ10を得ることができる(図11参照)。
【0096】
半田ペーストには、Sn/Pb、Sn/Sb、Sn/Ag、Sn/Ag/Cuなどを用いることができる。もちろん、放射線の低α線タイプの半田ペーストを用いてもよい。
【0097】
本実施例では、ダイシングなどによって個片に分割されたICチップ20(図3(B)参照)を出発材料とした。ここで、個片に分割されていないICチップ20(図3(A)参照)を出発材料とし、チップサイズパッケージ形成後、このチップサイズパッケージをダイシングなどによって個片に分割してもよい。
【0098】
上述した実施例では、樹脂絶縁層250に硬化性樹脂フィルムを用いた。この絶縁性基板及び硬化性樹脂フィルムには、難溶性樹脂(例えば、無機フィラー)、可溶性粒子(例えば、エラストマー)、硬化剤、その他の成分が含有されている。それぞれについて以下に説明する。
【0099】
本発明の製造方法において使用する樹脂は、酸または酸化剤に可溶性の粒子(以下、可溶性粒子という)が酸または酸化剤に難溶性の樹脂(以下、難溶性樹脂という)中に分散したものである。
なお、本発明で使用する「難溶性」「可溶性」という語は、同一の酸または酸化剤からなる溶液に同一時間浸漬した場合に、相対的に溶解速度の早いものを便宜上「可溶性」と呼び、相対的に溶解速度の遅いものを便宜上「難溶性」と呼ぶ。
【0100】
上記可溶性粒子としては、例えば、酸または酸化剤に可溶性の樹脂粒子(以下、可溶性樹脂粒子)、酸または酸化剤に可溶性の無機粒子(以下、可溶性無機粒子)、酸または酸化剤に可溶性の金属粒子(以下、可溶性金属粒子)等が挙げられる。これらの可溶性粒子は、単独で用いても良いし、2種以上併用してもよい。
ここで、無機フィラーを配合することで、樹脂絶縁層の線膨張係数を小さくすることができる。
【0101】
上記可溶性粒子の形状は特に限定されず、球状、破砕状等が挙げられる。また、上記可溶性粒子の形状は、一様な形状であることが望ましい。均一な粗さの凹凸を有する粗化面を形成することができるからである。
【0102】
上記可溶性粒子の平均粒径としては、0.1〜10μmが望ましい。この粒径の範囲であれば、2種類以上の異なる粒径のものを含有してもよい。すなわち、平均粒径が0.1〜0.5μmの可溶性粒子と平均粒径が1〜3μmの可溶性粒子とを含有する等である。これにより、より複雑な粗化面を形成することができ、導体回路との密着性にも優れる。なお、本発明において、可溶性粒子の粒径とは、可溶性粒子の一番長い部分の長さである。
【0103】
上記可溶性樹脂粒子としては、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂等からなるものが挙げられ、酸あるいは酸化剤からなる溶液に浸漬した場合に、上記難溶性樹脂よりも溶解速度が速いものであれば特に限定されない。
上記可溶性樹脂粒子の具体例としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリフェニレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、フッ素樹脂等からなるものが挙げられ、これらの樹脂の一種からなるものであってもよいし、2種以上の樹脂の混合物からなるものであってもよい。
【0104】
また、上記可溶性樹脂粒子としては、ゴムからなる樹脂粒子を用いることもできる。上記ゴムとしては、例えば、ポリブタジエンゴム、エポキシ変性、ウレタン変性、(メタ)アクリロニトリル変性等の各種変性ポリブタジエンゴム、カルボキシル基を含有した(メタ)アクリロニトリル・ブタジエンゴム等が挙げられる。これらのゴムを使用することにより、可溶性樹脂粒子が酸あるいは酸化剤に溶解しやすくなる。つまり、酸を用いて可溶性樹脂粒子を溶解する際には、強酸以外の酸でも溶解することができ、酸化剤を用いて可溶性樹脂粒子を溶解する際には、比較的酸化力の弱い過マンガン酸塩でも溶解することができる。また、クロム酸を用いた場合でも、低濃度で溶解することができる。そのため、酸や酸化剤が樹脂表面に残留することがなく、後述するように、粗化面形成後、塩化パラジウム等の触媒を付与する際に、触媒が付与されなたかったり、触媒が酸化されたりすることがない。さらに、ゴム等のエラストマーを配合することで、樹脂絶縁層が応力を吸収することができる。
【0105】
上記可溶性無機粒子としては、例えば、アルミニウム化合物、カルシウム化合物、カリウム化合物、マグネシウム化合物およびケイ素化合物からなる群より選択される少なくとも一種からなる粒子等が挙げられる。
【0106】
上記アルミニウム化合物としては、例えば、アルミナ、水酸化アルミニウム等が挙げられ、上記カルシウム化合物としては、例えば、炭酸カルシウム、水酸化カルシウム等が挙げられ、上記カリウム化合物としては、炭酸カリウム等が挙げられ、上記マグネシウム化合物としては、マグネシア、ドロマイト、塩基性炭酸マグネシウム等が挙げられ、上記ケイ素化合物としては、シリカ、ゼオライト等が挙げられる。これらは単独で用いても良いし、2種以上併用してもよい。
【0107】
上記可溶性金属粒子としては、例えば、銅、ニッケル、鉄、亜鉛、鉛、金、銀、アルミニウム、マグネシウム、カルシウムおよびケイ素からなる群より選択される少なくとも一種からなる粒子等が挙げられる。また、これらの可溶性金属粒子は、絶縁性を確保するために、表層が樹脂等により被覆されていてもよい。
【0108】
上記可溶性粒子を、2種以上混合して用いる場合、混合する2種の可溶性粒子の組み合わせとしては、樹脂粒子と無機粒子との組み合わせが望ましい。両者とも導電性が低くいため樹脂フィルムの絶縁性を確保することができるとともに、難溶性樹脂との間で熱膨張の調整が図りやすく、樹脂フィルムからなる樹脂絶縁層にクラックが発生せず、樹脂絶縁層と導体回路との間で剥離が発生しないからである。
【0109】
上記難溶性樹脂としては、樹脂絶縁層に酸または酸化剤を用いて粗化面を形成する際に、粗化面の形状を保持できるものであれば特に限定されず、例えば、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、これらの複合体等が挙げられる。また、これらの樹脂に感光性を付与した感光性樹脂であってもよい。感光性樹脂を用いることにより、樹脂絶縁層に露光、現像処理を用いてバイアホール用開口を形成することできる。
これらのなかでは、熱硬化性樹脂を含有しているものが望ましい。それにより、めっき液あるいは種々の加熱処理によっても粗化面の形状を保持することができるからである。
【0110】
上記難溶性樹脂の具体例としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、フェノキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリフェニレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエーテルスルホン、フッ素樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
さらには、1分子中に、2個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂がより望ましい。前述の粗化面を形成することができるばかりでなく、耐熱性等にも優れてるため、ヒートサイクル条件下においても、金属層に応力の集中が発生せず、金属層の剥離などが起きにくいからである。
【0111】
上記エポキシ樹脂としては、例えば、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、アルキルフェノールノボラック型エポキシ樹脂、ビフェノールF型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、フェノール類とフェノール性水酸基を有する芳香族アルデヒドとの縮合物のエポキシ化物、トリグリシジルイソシアヌレート、脂環式エポキシ樹脂等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。それにより、耐熱性等に優れるものとなる。
【0112】
本発明で用いる樹脂フィルムにおいて、上記可溶性粒子は、上記難溶性樹脂中にほぼ均一に分散されていることが望ましい。均一な粗さの凹凸を有する粗化面を形成することができ、樹脂フィルムにバイアホールやスルーホールを形成しても、その上に形成する導体回路の金属層の密着性を確保することができるからである。また、粗化面を形成する表層部だけに可溶性粒子を含有する樹脂フィルムを用いてもよい。それによって、樹脂フィルムの表層部以外は酸または酸化剤にさらされることがないため、樹脂絶縁層を介した導体回路間の絶縁性が確実に保たれる。
【0113】
上記樹脂フィルムにおいて、難溶性樹脂中に分散している可溶性粒子の配合量は、樹脂フィルムに対して、3〜40重量%が望ましい。可溶性粒子の配合量が3重量%未満では、所望の凹凸を有する粗化面を形成することができない場合があり、40重量%を超えると、酸または酸化剤を用いて可溶性粒子を溶解した際に、樹脂フィルムの深部まで溶解してしまい、樹脂フィルムからなる樹脂絶縁層を介した導体回路間の絶縁性を維持できず、短絡の原因となる場合がある。
【0114】
上記樹脂フィルムは、上記可溶性粒子、上記難溶性樹脂以外に、硬化剤、その他の成分等を含有していることが望ましい。
上記硬化剤としては、例えば、イミダゾール系硬化剤、アミン系硬化剤、グアニジン系硬化剤、これらの硬化剤のエポキシアダクトやこれらの硬化剤をマイクロカプセル化したもの、トリフェニルホスフィン、テトラフェニルホスフォニウム・テトラフェニルボレート等の有機ホスフィン系化合物等が挙げられる。
【0115】
上記硬化剤の含有量は、樹脂フィルムに対して0.05〜10重量%であることが望ましい。0.05重量%未満では、樹脂フィルムの硬化が不十分であるため、酸や酸化剤が樹脂フィルムに侵入する度合いが大きくなり、樹脂フィルムの絶縁性が損なわれることがある。一方、10重量%を超えると、過剰な硬化剤成分が樹脂の組成を変性させることがあり、信頼性の低下を招いたりしてしまうことがある。
【0116】
上記その他の成分としては、例えば、粗化面の形成に影響しない無機化合物あるいは樹脂等のフィラーが挙げられる。上記無機化合物としては、例えば、シリカ、アルミナ、ドロマイト等が挙げられ、上記樹脂としては、例えば、ポリイミド樹脂、ポリアクリル樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリフェニレン樹脂、メラニン樹脂、オレフィン系樹脂等が挙げられる。これらのフィラーを含有させることによって、熱膨脹係数の整合や耐熱性、耐薬品性の向上などを図りチップサイズパッケージの性能を向上させることができる。
【0117】
また、上記樹脂フィルムは、溶剤を含有していてもよい。上記溶剤としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル、セロソルブアセテートやトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素等が挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種類以上併用してもよい。ただし、これらの樹脂絶縁層は、350℃以上の温度を加えると溶解、炭化をしてしまう。
【0118】
[第2実施例]
図16に第2実施例に係るチップサイズパッケージ10の構成を示す。この第2実施例では、層間樹脂絶縁層50の上層の層間樹脂絶縁層が、層間樹脂絶縁層150A、層間樹脂絶縁層150Bの2層構造になっており、下層側の層間樹脂絶縁層150Aに、誘電体層161が設けられている。即ち、層間樹脂絶縁層150の上層の導体回路158、158cと、下層の導体回路58との間に、中間導体層159を設け、下層の導体回路58と中間導体層159との間に誘電体層161が形成されている。ここでは、下層の導体回路58と中間導体層159との間に誘電体層161を形成したが、上層の導体回路158と中間導体層159との間に誘電体層を設けることも可能である。
【0119】
第2実施例のチップサイズパッケージ10では、下層の導体回路58と中間導体層159との間に誘電体層161が設けられ、導体回路58,中間導体層159が対向電極として機能することでコンデンサが構成されている。チップサイズパッケージ10に、コンデンサを内蔵させることで、高周波領域における電源動作の安定を得ることができる。また、内蔵させることで、コンデンサをICチップ20に近い位置に配置でき、ICチップの動作を安定させることができる。
【0120】
この第2実施例のチップサイズパッケージ10は、誘電体層161の厚みを薄くできるため、第1実施例の構成と比較してコンデンサの容量を大きくできる利点がある。
【0121】
引き続き、第2実施例に係るチップサイズパッケージ10の製造方法について、図13〜図15を参照して説明する。
ここで、第2実施例のチップサイズパッケージ10の製造方法は、図1(A)〜図6(C)までは、上述した第1実施例と同様で同様であるため説明を省略する。
【0122】
(9)図6(C)に示すように層間樹脂絶縁層50及び導体回路58、バイアホール160を形成した後、層間樹脂絶縁層50の上層に、層間樹脂絶縁層150Aを形成し、誘電体層形成用の開口148aをレーザで穿設し、層間樹脂絶縁層150Aの表面を粗化する(図13(A))。
【0123】
(10)ついで、誘電体層形成用の開口148a内に、BaTiO3とエポキシ樹脂からなる誘電性ペーストを、印刷の方法で充填して、誘電体層161を形成する(図13(B))。
【0124】
(11)ついで、銅をターゲットにしたスパッタリングを、気圧0.6Pa、温度80℃、電力200 W、時間5分間の条件で行って、誘電体層161の表面と、ポリオレフィン系樹脂からなる層間樹脂絶縁層150の表面と、バイアホール形成用開口148bの内壁面に銅スパッタ層152aを形成する(図13(C))。
【0125】
(12)前記(11)で形成した銅スパッタ層152a上に、感光性ドライフィルムを張りつけ、フォトマスクフィルムを載置して、100mJ /cm2 で露光、0.8 %炭酸ナトリウムで現像処理し、厚さ15μmのめっきレジスト154aを設けた。さらに、銅スパッタ層152aをめっきリードとして電解めっきを施して、厚さ15μmの電解めっき膜156aを形成した(図13(D) 参照)。
【0126】
(13) そしてさらに、めっきレジスト154aを5%KOH で剥離除去した後、そのめっきレジスト154a下の銅スパッタ層152aをエッチングにて溶解除去し、電解めっき膜156aと銅スパッタ層152aとからなる中間導体層159を形成するとともに、下層の導体回路58と中間導体層159との間にコンデンサー機能を有する誘電体層161を形成した(図14(A)参照)。
【0127】
(14)層間樹脂絶縁層150Aの上層に、層間樹脂絶縁層150Bを形成した(図14(B)参照)。
【0128】
(15)レーザで層間樹脂絶縁層150Bに中間導体層159へ至る開口148cと、層間樹脂絶縁層150B、150Aに導体回路58へ至る開口148bとを穿設し、層間樹脂絶縁層150Bの表面を粗化する(図14(C)参照)。
【0129】
(16)ついで、銅をターゲットにしたスパッタリングを行って、層間樹脂絶縁層150Bの表面と、開口148b、148cの内壁面に銅スパッタ層152bを形成する(図15(A))。
【0130】
(17)前記(16)で形成した銅スパッタ層152b上に、厚さ15μmのめっきレジスト154bを設けた。さらに、電解めっきを施して、厚さ15μmの電解めっき膜156bを形成した(図15(B) 参照)。
【0131】
(13) そしてさらに、めっきレジスト154bを5%KOH で剥離除去した後、そのめっきレジスト154b下の銅スパッタ層152bをエッチングにて溶解除去し、電解めっき膜156aと銅スパッタ層152aとからなり、導体回路58へ至るバイアホール160Bと中間導体層159へ至るバイアホール160Cとを形成する(図15(C)参照)。以降の工程は、図8(C)〜図10(C)を参照して上述した第1実施例と同様であるため説明を省略する。
【0132】
[第3実施例]
図19に第3実施例に係るチップサイズパッケージ10の構成を示す。第1実施例、第2実施例では、層間樹脂絶縁層に誘電体層161が設けられたが、第3実施例では、最外層の絶縁層250に誘電体層161が設けられている。即ち、絶縁層250の上面に導体回路159を設け、下層の導体回路58との間に誘電体層161が形成されている。
【0133】
第3実施例のチップサイズパッケージ10では、下層の導体回路58と導体体層159との間に誘電体層161が設けられ、導体回路58,導体回路159が対向電極として機能することでコンデンサが構成されている。チップサイズパッケージ10に、コンデンサを内蔵させることで、高周波領域における電源動作の安定を得ることができる。また、内蔵させることで、コンデンサをICチップ20に近い位置に配置でき、ICチップの動作を安定させることができる。
【0134】
引き続き、第3実施例に係るチップサイズパッケージ10の製造方法について、図17、図18を参照して説明する。
ここで、第3実施例のチップサイズパッケージ10の製造方法は、図1(A)〜図8(B)までは、上述した第1実施例と同様で同様であるため説明を省略する。
【0135】
(14)導体回路58及びバイアホール60が設けられた層間樹脂絶縁層50上に、厚さ70μmの板状に形成された前述した熱硬化性樹脂フィルムを積層する。この後、温度50〜150℃まで昇温しながら圧力5kg/cm2で真空圧着ラミネートし、硬化させることによって樹脂絶縁層250を形成する(図17(A)参照)。
【0136】
(15)次いで、CO2ガスレーザによって、樹脂絶縁層250から導体回路158に至る誘電体層形成用開口248a及び銅めっきポスト用開口248bを形成する(図17(B)参照)。
【0137】
(16)ついで、誘電体層形成用の開口248a内に、BaTiO3とエポキシ樹脂からなる誘電性ペーストを、印刷の方法で充填して、誘電体層161を形成する(図17(C))。
【0138】
(17)銅をターゲットにしたスパッタリングを行って、誘電体層161の表面と絶縁層250の表面と、バイアホール形成用開口248bの内壁面に銅スパッタ層252を形成する(図18(A))。
【0139】
(18)前記(17)で形成した銅スパッタ層252上にめっきレジスト254を設けた。さらに、電解めっきを施して、電解めっき膜256を形成した(図18(B) 参照)。
【0140】
(19) そしてさらに、めっきレジスト254を5%KOH で剥離除去した後、そのめっきレジスト254下の銅スパッタ層252をエッチングにて溶解除去し、電解めっき膜256と銅スパッタ層252とからなる銅めっきポスト260、導体回路159を形成するとともに、下層の導体回路58と導体回路159との間にコンデンサー機能を有する誘電体層161を形成した(図18(C)参照)。以降の工程は、図10(B)及び図10(C)を参照して上述した第1実施例と同様であるため説明を省略する。
【0141】
[第4実施例]
図22に第4実施例に係るチップサイズパッケージ10の構成を示す。第1実施例、第2実施例、第3実施例では、層間樹脂絶縁層に誘電体層161が設けられたが、第4実施例では、層間樹脂絶縁層150にチップコンデンサCが収容されている。
【0142】
第4実施例のチップサイズパッケージ10では、チップコンデンサCを内蔵させることで、高周波領域における電源動作の安定を得ることができる。また、内蔵させることで、コンデンサをICチップ20に近い位置にチップコンデンサCを配置でき、ICチップの動作を安定させることができる。また、チップコンデンサを用いるため、コンデンサの容量を大きくできる。
【0143】
引き続き、第4実施例に係るチップサイズパッケージ10の製造方法について、図20、図21を参照して説明する。
ここで、第4実施例のチップサイズパッケージ10の製造方法は、図1(A)〜図6(C)までは、上述した第1実施例と同様で同様であるため説明を省略する。
【0144】
(8)層間樹脂絶縁層50の上に、チップコンデンサCを収容する位置に通孔150aを設けた樹脂フィルムを載置し、硬化させることで層間樹脂絶縁層150を形成する(図20(A))。ここでは、半硬化の樹脂フィルムを用い、下層の樹脂絶縁層を覆った後、当該樹脂フィルムを硬化させることが望ましい。樹脂を塗布してから開口を設けるのと比較して、製造し易いからである。
【0145】
(9)通孔150a内の導体回路58上に半田等からなる導電性ペースト157を印刷により配設する(図20(B))。該導電性ペーストを介して導体回路58とチップコンデンサの端子とを確実に接続させることができる。
【0146】
(10)通孔150a内にチップコンデンサCを収容する(図20(C)、図21(A))。
【0147】
(11)炭酸ガスレーザを、層間樹脂絶縁層150表面側から照射して、導体回路58に達する直径80μm、深さ50μmのバイアホール形成用開口148を設けた(図20(B) 参照)。さらに、CF4 および酸素混合気体のプラズマ処理により、デスミアおよびポリオレフィン系樹脂絶縁層表面の改質を行い粗化層を形成した。
【0148】
(12)ついで、銅スパッタ層及び銅電解めっき層からなる導体回路159、158及びバイアホール160を形成する。以降の工程は、図8(C)〜図10(C)を参照して上述した第1実施例と同様であるため、説明を省略する。
【0149】
[第5実施例]
図25に第5実施例に係るチップサイズパッケージ10の構成を示す。第4実施例では、層間樹脂絶縁層151にチップコンデンサC誘電体層161が設けられたが、第5実施例では、絶縁層250にチップコンデンサCが収容されている。
【0150】
第5実施例のチップサイズパッケージ10では、チップコンデンサCを内蔵させることで、高周波領域における電源動作の安定を得ることができる。また、内蔵させることで、コンデンサをICチップ20に近い位置にチップコンデンサCを配置でき、ICチップの動作を安定させることができる。また、チップコンデンサを用いるため、コンデンサの容量を大きくできる。
【0151】
引き続き、第5実施例に係るチップサイズパッケージ10の製造方法について、図23、図24を参照して説明する。
ここで、第5実施例のチップサイズパッケージ10の製造方法は、図1(A)〜図8(B)までは、上述した第1実施例と同様で同様であるため説明を省略する。
【0152】
(14)層間樹脂絶縁層150の上に、チップコンデンサCを収容する位置に通孔250aを設けた樹脂フィルムを載置し、硬化させることで絶縁層250Aを形成する(図23(A))。
【0153】
(15)通孔250a内の導体回路58上に半田等からなる導電性ペースト157を印刷により配設する(図23(B))。
【0154】
(16)通孔250a内にチップコンデンサCを収容する(図23(C))。
【0155】
(17)絶縁層250Aの上に、樹脂フィルムを載置し、硬化させることで絶縁層250Bを形成する(図24(A))。
【0156】
(18)炭酸ガスレーザを、絶縁層250B表面側から照射して、チップコンデンサCに達する開口248aと、導体回路58に達する開口248bを設けた(図24(B) 参照)。
【0157】
(12)ついで、銅スパッタ層及び銅電解めっき層からなるバイアホール260A及び銅めっきポスト260Bを形成する。以降の工程は、図10(B)、図10(C)を参照して上述した第1実施例と同様であるため、説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)、(C)は、本発明の第1実施例に係る半導体素子の製造工程図である。
【図2】(A)、(B)、(C)は、本発明の第1実施例に係る半導体素子の製造工程図である。
【図3】(A)、(B)は、本発明の第1実施例に係る半導体素子の製造工程図である。
【図4】(A)は、本発明の第1実施例に係るシリコンウエハー20Aの平面図であり、(B)は、個片化された半導体素子の平面図である。
【図5】(A)、(B)、(C)、(D)、(E)は、本発明の第1実施例に係るチップサイズパッケージの製造工程図である。
【図6】(A)、(B)、(C)、(D)は、第1実施例に係るチップサイズパッケージの製造工程図である。
【図7】(A)、(B)、(C)、(D)は、第1実施例に係るチップサイズパッケージの製造工程図である。
【図8】(A)、(B)、(C)は、第1実施例に係るチップサイズパッケージの製造工程図である。
【図9】(A)、(B)、(C)は、第1実施例に係るチップサイズパッケージの製造工程図である。
【図10】(A)、(B)、(C)は、第1実施例に係るチップサイズパッケージの製造工程図である。
【図11】第1実施例に係るチップサイズパッケージの断面図である。
【図12】第1実施例に係るチップサイズパッケージの断面図である。
【図13】(A)、(B)、(C)、(D)は、第2実施例に係るチップサイズパッケージの製造工程図である。
【図14】(A)、(B)、(C)は、第2実施例に係るチップサイズパッケージの製造工程図である。
【図15】(A)、(B)、(C)は、第2実施例に係るチップサイズパッケージの製造工程図である。
【図16】第2実施例に係るチップサイズパッケージの断面図である。
【図17】(A)、(B)、(C)は、第3実施例に係るチップサイズパッケージの製造工程図である。
【図18】(A)、(B)、(C)は、第3実施例に係るチップサイズパッケージの製造工程図である。
【図19】第3実施例に係るチップサイズパッケージの断面図である。
【図20】(A)、(B)、(C)は、第4実施例に係るチップサイズパッケージの製造工程図である。
【図21】(A)、(B)、(C)は、第4実施例に係るチップサイズパッケージの製造工程図である。
【図22】第4実施例に係るチップサイズパッケージの断面図である。
【図23】(A)、(B)、(C)は、第5実施例に係るチップサイズパッケージの製造工程図である。
【図24】(A)、(B)、(C)は、第5実施例に係るチップサイズパッケージの製造工程図である。
【図25】第5実施例に係るチップサイズパッケージの断面図である。
【符号の説明】
20 ICチップ(半導体素子)
20A ウエハ
22 ダイパッド
24 保護膜
33 薄膜層
36 薄膜層
37 厚付け層
38 トランジション層
50、150 層間樹脂絶縁層
58、158、159 導体回路
169 中間導体層
60、160 バイアホール
161 誘電体層
70 ソルダーレジスト層
76 半田バンプ
250 樹脂絶縁層
260 銅めっきポスト

Claims (2)

  1. 半導体素子上にッドを有する半導体チップであって、
    前記ッド上に形成され、薄膜層及び厚付け層を有するトランジション層と、
    前記トランジション層上に位置し、下層層間絶縁層の中に形成される下層フィルドビア、該下層フィルドビアに接続し、その上面と一平面に形成される下部電極としての下層導体回路と、
    前記下層導体回路の上に位置し、上層層間絶縁層の中に形成される誘電導体層、該誘電導体層上に形成され、前記上層層間絶縁層及び誘電導体層を覆う上部電極としての上層導体回路を有するコンデンサと、
    前記上層導体回路の上に位置し、板状に形成された熱硬化性樹脂フィルムを積層後、真空圧着ラミネートして、硬化させた樹脂絶縁層の中に形成される金属層と電解銅めっきの銅めっきポストと、
    前記銅めっきポストの上に設けられ外部基板に接続する半田バンプと、
    を備えることを特徴とする半導体チップ。
  2. 上記誘電体層は、BaTiO3のペロブスカイト化合物からなる高誘電性材料またはそれとエポキシ、ポリフェニレンエーテル(PPE )、ポリイミの有機材料との混合体から形成されることを特徴とする請求項1に記載の半導体チップ。
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