JP3850114B2 - 卵容器 - Google Patents
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】
この発明は、薄肉合成樹脂シートを真空成型またはブロー成型した卵を入れる身部分と蓋部分とを屈曲自在な連結部分を介して一体に連結した卵容器に関し、特に、６個以上の卵を封緘する容器であって、生産者、包装日、賞味期間、品質などを印刷したラベルを貼り付ける平坦面を形成し、かつ、積み重ねても荷崩れしないように構成したものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来のラベルを貼り付ける卵容器は、図４の斜視図に示すように、身部分１と、蓋部分２と、これら２つの部分を屈曲自在に連結する連結部分３とからなり、合成樹脂シートを真空成型またはブロー成型して一体に成型したものであって、身部分１には、隔壁によって仕切られた偶数個の鶏卵を入れる複数の凹部31およびフランジ部32を備え、蓋部分２には、仕切りとなる凸部33およびフランジ部34を備え、さらにラベル４を貼り付ける平坦な頂面35が形成されている。
【０００３】
このような従来の卵容器を用いて卵を包装する際には、生産者、包装日、賞味期間、品質などを表示したラベル４を卵容器に形成した平坦な頂面35に貼り付けていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の卵容器は、６個、８個、１０個など偶数個の卵を２列に並べて入れる凹部を有しており、形成された平坦な面は横長となり、比較的大きいラベルや、丸いラベルを貼り付ける平坦な面を形成することは困難である。
【０００５】
そこで、この発明は、比較的大きいラベルや、丸いラベルを貼り付ける平坦な面を有する卵容器を提供するために考えられたものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
この発明の卵容器は、開閉自在な身部分１と蓋部分２とを折り曲げ可能な連結部分３で連結した５角形以上の多角形の合成樹脂シートの卵容器であって、身部分１には、隔壁によって仕切られた卵を入れる中央の１つの凹部10およびこの中央の凹部10を囲む少なくとも５つの凹部11が形成されるとともに、連結部分３から遠い隣接する凹部11の側壁に連続した平坦面14が形成され、蓋部分２には、少なくとも５つの凹部に入れた卵の輪郭を囲む側壁23と、この輪郭を囲む側壁23上の全面に形成された平坦な頂面21と、この平坦な頂面21の周縁に突条25が形成されるとともに、身部分１の平坦面14に対応する蓋部分２の側壁にも頂面21と連続する平坦面24が形成され、身部分１の平坦面14および蓋部分２の平坦面24に跨ってラベルを貼り付けて封緘するように構成されている。
【０００７】
【発明の実施の形態】
図１の開いた状態の平面図および図２の開いた状態の斜視図に示すように、薄肉合成樹脂シートを真空成型またはブロー成型して、６個の卵を互いに離間させた状態で保持するように、折り曲げ可能な連結部分３を介して一体に形成された身部分１および蓋部分２からなり、閉じた状態で卵保持用空間を形成するように、身部分１には、隔壁によって仕切られた卵を入れる中央の１つの凹部10およびこの中央の凹部10を囲む５つの凹部11が形成され、５つの凹部11の輪郭を囲むほぼ正５角形のフランジ12が形成されており、蓋部分２には、外側の５つの卵の輪郭を囲む側壁23と、この側壁23の周縁を囲むほぼ正５角形のフランジ22と、平坦な頂面21が形成され、頂面21の周縁には細い突条25が形成されている。
【０００８】
さらに、身部分１の連結部分３から遠い隣接する凹部11の側壁に、連続した細長い平坦面14を形成され、この平坦面14に対応する蓋部分２の側壁にも頂面21と連続した平坦面24が形成されている。
【０００９】
蓋部分２のフランジ22には、中空円筒状の小突起26が形成され、身部分１のフランジ12の相対する位置には、長円形柱状の窪み16が形成されており、蓋部分２の小突起26が身部分１の窪み16に開閉自在に嵌合するスナップ機構を構成している。
【００１０】
なお、身部分１の長円形柱状の窪み16は、フランジ12から膨出された円形の膨出部15に形成されており、図３の閉じた状態の側面図に示すように、連結部分３に近い膨出部17とともに蓋を閉じたときに、身部分１のフランジ12と蓋部分２のフランジ22との間に通気用の隙間を形成するように構成されている。
【００１１】
このように構成された卵容器によって卵を包装する際には、身部分１の各凹部10、11に卵を入れたのち、蓋部分２を折り曲げ、蓋部分２の小突起26を身部分１の窪み16に嵌合させる。そして、身部分１の平坦面14と、蓋部分２の側壁の平坦面24および頂面21に跨がってラベルを貼り付けて封緘する。
【００１２】
この発明の卵容器は、ほぼ正５角形に形成され、頂面21の周縁には細い突条25が形成されているので、積み重ねたとき、身部分１の５つの凹部11が蓋部分２の細い突条25により横方向への移動が抑制されて滑り落ちることがないので、数段の積み重ねが可能である。
【００１３】
以上で説明した実施の形態の卵容器においては、中央の１つの凹部10およびこの中央の凹部10を囲む５つの凹部11を形成しているが、外側の凹部11は５つに限ることなく、５つ以上であれば不都合なく卵を包装することができる。
【００１４】
【発明の効果】
以上の実施の形態に基づく説明から明らかなように、この発明の卵容器によると、ほぼ正５角形の平坦な頂面21を有しているので、比較的大きいラベルや、丸いラベルを貼り付けることが可能であり、かつ、頂面21の周縁に突条25が形成されているので、積み重ねても荷崩れしない。
【００１５】
また、従来の細長い卵容器に比べてデザインが斬新であるから、ゆで卵を入れてピクニックに持参する容器として好適である。その際、中央の１つの凹部10を塩や調味料を入れる空間として利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の卵容器の開いた状態を示す平面図、
【図２】この発明の卵容器の開いた状態を示す斜視図、
【図３】この発明の卵容器の閉じた状態を示す側面図、
【図４】従来の卵容器の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
１ 身部分
２ 蓋部分
３ 折り曲げ可能な連結部分
４ ラベル
10、11 凹部
12、22 フランジ部
14、24 平坦な側壁
21 平坦な頂面
25 突条
【産業上の利用分野】
この発明は、薄肉合成樹脂シートを真空成型またはブロー成型した卵を入れる身部分と蓋部分とを屈曲自在な連結部分を介して一体に連結した卵容器に関し、特に、６個以上の卵を封緘する容器であって、生産者、包装日、賞味期間、品質などを印刷したラベルを貼り付ける平坦面を形成し、かつ、積み重ねても荷崩れしないように構成したものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来のラベルを貼り付ける卵容器は、図４の斜視図に示すように、身部分１と、蓋部分２と、これら２つの部分を屈曲自在に連結する連結部分３とからなり、合成樹脂シートを真空成型またはブロー成型して一体に成型したものであって、身部分１には、隔壁によって仕切られた偶数個の鶏卵を入れる複数の凹部31およびフランジ部32を備え、蓋部分２には、仕切りとなる凸部33およびフランジ部34を備え、さらにラベル４を貼り付ける平坦な頂面35が形成されている。
【０００３】
このような従来の卵容器を用いて卵を包装する際には、生産者、包装日、賞味期間、品質などを表示したラベル４を卵容器に形成した平坦な頂面35に貼り付けていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の卵容器は、６個、８個、１０個など偶数個の卵を２列に並べて入れる凹部を有しており、形成された平坦な面は横長となり、比較的大きいラベルや、丸いラベルを貼り付ける平坦な面を形成することは困難である。
【０００５】
そこで、この発明は、比較的大きいラベルや、丸いラベルを貼り付ける平坦な面を有する卵容器を提供するために考えられたものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
この発明の卵容器は、開閉自在な身部分１と蓋部分２とを折り曲げ可能な連結部分３で連結した５角形以上の多角形の合成樹脂シートの卵容器であって、身部分１には、隔壁によって仕切られた卵を入れる中央の１つの凹部10およびこの中央の凹部10を囲む少なくとも５つの凹部11が形成されるとともに、連結部分３から遠い隣接する凹部11の側壁に連続した平坦面14が形成され、蓋部分２には、少なくとも５つの凹部に入れた卵の輪郭を囲む側壁23と、この輪郭を囲む側壁23上の全面に形成された平坦な頂面21と、この平坦な頂面21の周縁に突条25が形成されるとともに、身部分１の平坦面14に対応する蓋部分２の側壁にも頂面21と連続する平坦面24が形成され、身部分１の平坦面14および蓋部分２の平坦面24に跨ってラベルを貼り付けて封緘するように構成されている。
【０００７】
【発明の実施の形態】
図１の開いた状態の平面図および図２の開いた状態の斜視図に示すように、薄肉合成樹脂シートを真空成型またはブロー成型して、６個の卵を互いに離間させた状態で保持するように、折り曲げ可能な連結部分３を介して一体に形成された身部分１および蓋部分２からなり、閉じた状態で卵保持用空間を形成するように、身部分１には、隔壁によって仕切られた卵を入れる中央の１つの凹部10およびこの中央の凹部10を囲む５つの凹部11が形成され、５つの凹部11の輪郭を囲むほぼ正５角形のフランジ12が形成されており、蓋部分２には、外側の５つの卵の輪郭を囲む側壁23と、この側壁23の周縁を囲むほぼ正５角形のフランジ22と、平坦な頂面21が形成され、頂面21の周縁には細い突条25が形成されている。
【０００８】
さらに、身部分１の連結部分３から遠い隣接する凹部11の側壁に、連続した細長い平坦面14を形成され、この平坦面14に対応する蓋部分２の側壁にも頂面21と連続した平坦面24が形成されている。
【０００９】
蓋部分２のフランジ22には、中空円筒状の小突起26が形成され、身部分１のフランジ12の相対する位置には、長円形柱状の窪み16が形成されており、蓋部分２の小突起26が身部分１の窪み16に開閉自在に嵌合するスナップ機構を構成している。
【００１０】
なお、身部分１の長円形柱状の窪み16は、フランジ12から膨出された円形の膨出部15に形成されており、図３の閉じた状態の側面図に示すように、連結部分３に近い膨出部17とともに蓋を閉じたときに、身部分１のフランジ12と蓋部分２のフランジ22との間に通気用の隙間を形成するように構成されている。
【００１１】
このように構成された卵容器によって卵を包装する際には、身部分１の各凹部10、11に卵を入れたのち、蓋部分２を折り曲げ、蓋部分２の小突起26を身部分１の窪み16に嵌合させる。そして、身部分１の平坦面14と、蓋部分２の側壁の平坦面24および頂面21に跨がってラベルを貼り付けて封緘する。
【００１２】
この発明の卵容器は、ほぼ正５角形に形成され、頂面21の周縁には細い突条25が形成されているので、積み重ねたとき、身部分１の５つの凹部11が蓋部分２の細い突条25により横方向への移動が抑制されて滑り落ちることがないので、数段の積み重ねが可能である。
【００１３】
以上で説明した実施の形態の卵容器においては、中央の１つの凹部10およびこの中央の凹部10を囲む５つの凹部11を形成しているが、外側の凹部11は５つに限ることなく、５つ以上であれば不都合なく卵を包装することができる。
【００１４】
【発明の効果】
以上の実施の形態に基づく説明から明らかなように、この発明の卵容器によると、ほぼ正５角形の平坦な頂面21を有しているので、比較的大きいラベルや、丸いラベルを貼り付けることが可能であり、かつ、頂面21の周縁に突条25が形成されているので、積み重ねても荷崩れしない。
【００１５】
また、従来の細長い卵容器に比べてデザインが斬新であるから、ゆで卵を入れてピクニックに持参する容器として好適である。その際、中央の１つの凹部10を塩や調味料を入れる空間として利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の卵容器の開いた状態を示す平面図、
【図２】この発明の卵容器の開いた状態を示す斜視図、
【図３】この発明の卵容器の閉じた状態を示す側面図、
【図４】従来の卵容器の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
１ 身部分
２ 蓋部分
３ 折り曲げ可能な連結部分
４ ラベル
10、11 凹部
12、22 フランジ部
14、24 平坦な側壁
21 平坦な頂面
25 突条
Claims (1)
- 開閉自在な身部分と蓋部分とを折り曲げ可能な連結部分で連結した５角形以上の多角形の合成樹脂シートの卵容器であって、上記身部分には、隔壁によって仕切られた卵を入れる中央の１つの凹部および該中央の凹部を囲む少なくとも５つの凹部が形成されるとともに、連結部分から遠い隣接する凹部の側壁に連続した平坦面が形成され、上記蓋部分には、少なくとも５つの凹部に入れた卵の輪郭を囲む側壁と、該輪郭を囲む側壁上の全面に形成された平坦な頂面と、該平坦な頂面の周縁に突条が形成されるとともに、上記身部分の平坦面に対応する蓋部分の側壁にも頂面と連続する平坦面が形成され、上記身部分の平坦面および蓋部分の平坦面に跨ってラベルを貼り付けて封緘することを特徴とする５角形以上の多角形の卵容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27196797A JP3850114B2 (ja) | 1997-09-19 | 1997-09-19 | 卵容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27196797A JP3850114B2 (ja) | 1997-09-19 | 1997-09-19 | 卵容器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1191758A JPH1191758A (ja) | 1999-04-06 |
| JP3850114B2 true JP3850114B2 (ja) | 2006-11-29 |
Family
ID=17507312
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27196797A Expired - Fee Related JP3850114B2 (ja) | 1997-09-19 | 1997-09-19 | 卵容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3850114B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106144272A (zh) * | 2015-04-03 | 2016-11-23 | 阜南县腾祥工艺品有限公司 | 一种盛蛋筐 |
| KR200485928Y1 (ko) * | 2016-05-25 | 2018-03-14 | (주)리싸이텍 | 달걀 보관함 |
-
1997
- 1997-09-19 JP JP27196797A patent/JP3850114B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH1191758A (ja) | 1999-04-06 |
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