JP3849806B2 - モデュール橋 - Google Patents

Description

本発明は、少なくとも２つの短い橋から１つに連結することのできる、特に移動式に架設可能なモデュール橋に関する。
本発明の課題は、可能な限り迅速に短い橋から架設することのできるモデュール橋を提供することである。
この課題を本発明は請求の範囲第１項に記載の構成によって解決した。本発明の有利な実施の形態は請求の範囲第２項以降に示すとおりである。
本発明によるモデュール橋（以下長い橋とも言う）は２つ又はもっと多くの短い橋相互の連結によって架設される。個々の短い橋は次のような構成部材から成っている：即ち、
１つの内方区分、
２つの上向き旋回可能なランプ区分、
内方区分並びにランプ区分に固定結合された下弦材、
固定結合された下弦材に対して相対的に橋のスパン方向で押しずらし可能な下弦材から成っている。
個々の短い橋が１つの長い橋として連結され、その際には各２つの短い橋それぞれの上向きに旋回されたランプ区分のランプ尖端、並びに押しずらした下弦材が連結される。
以下、図面に示す実施の形態に従って本発明を詳述する。図面において、
第１図は通行可能に組み立てられた短い橋の側面図、
第２図は右側のランプ区分を上に旋回させ、可動の下弦材を右へ押しずらした状態で示した（下弦材は切り離して示す）短い橋の側面図、
第３図は左のランプ区分を上に旋回させ、可動の下弦材を左へ押しずらした状態で示した（下弦材は切り離して示す）短い橋の側面図、
第４図は２つの短い橋の対置するランプ区分を上に旋回させてランプ尖端において連結し、可動の下弦材を互いに押しずらして連結した状態で示した（下弦材は切り離して示す）長い橋の側面図、
第５図は短い橋の平面図、
第６図は２つの短い橋から成る長い橋の平面図、
第７図は長い橋の内方区分の横断面図である。
それぞれ耐荷重構造体をなしている２つの短い橋ＢＫはいずれも２つのランプ区分ＢＲ及び１つの内方区分ＢＩを有している（第１図、第５図及び第７図参照）。ランプ区分ＢＲはヒンジＧを介して内方区分ＢＩの端部に結合されている。内方区分ＢＩ及びランプ区分ＢＲは図示の実施の形態の場合にはいずれも２つの車道けた部分を有し、各車道けた部分は車道Ｆ及び側壁Ｓから成っている。車道Ｆは同時に曲げけたの上弦材をなす。内方区分ＢＩの個々の車道けた部分は横けたＱを介して互いに結合されている。内方区分ＢＩ及びランプ区分ＢＲは側壁Ｓに固定された下弦材Ｕを有しており、これらの下弦材Ｕは図示の実施の形態の場合には逆Ｕ字形の断面をなしている（第７図参照）。これら４つの逆Ｕ字形の不動の下弦材Ｕ内にはそれぞれ１つの可動の下弦材ＵＢが位置しており、この可動の下弦材ＵＢはモデュール橋のスパン方向に押しずらし可能であって、不動の下弦材Ｕの連結点に対応してやはり連結点を有している。第１図から第４図までに符号Ｋで示すこれらの連結点の閉鎖によって個々の橋区分の不動の下弦材Ｕは目板としての可動の下弦材ＵＢを介して互いに連結される。この場合、可動の下弦材ＵＢはその剛性に相応して荷重を支える。図示の実施の形態の場合には、アイバー継ぎ手の形の連結がボルトＢＺ（第７図参照）を介してなされる。
第１図から第４図までに単一の構成部材として示されている可動の下弦材ＵＢは個々に押しずらし可能な多くの区分として製作してもよい。このような態様は、例えばランプ区分ＢＲと内方区分ＢＩとの長さが異なっているか、又は２つよりも多くの短い橋が１つの長い橋として連結される実施の形態の場合について特に有効である。
下弦材の連結部を開放することにより（第２図及び第３図参照）、
１．短い橋ＢＫのランプ区分ＢＲを上へ旋回させ、
２．上へ旋回させたこのランプ区分ＢＲの方へ可動の下弦材ＵＢを移動させることが可能である。
ランプ区分ＢＲを上へ旋回させて可動の下弦材ＵＢを移動させた状態で、可動の下弦材ＵＢに用意されている連結個所ＫＶを介して個々の橋区分ＢＩ、ＢＲの不動の下弦材Ｕを連結することができ、これによって短い橋ＢＫは別の形状での耐荷重構造体をなす。
可動の下弦材ＵＢの全長を相応に選定することによって、第２図及び第３図に示すような形状を与えた２つの短い橋ＢＫを移動させた下弦材ＵＢとランプ区分ＢＲのランプ尖端ＲＳとにおいて連結することができる。これによって第４図に示すように２倍の長さの長い橋ＢＬが得られる。
本発明は、第４図及びに第６図に示すような２つの短い橋から成る長い橋の実施の形態に限定されるものではない。任意な数の短い橋を１つの長い橋として連結することができる。その際、内方に位置する短い橋の両方のランプ区分はいずれも上へ旋回されることになる。可動の下弦材の数及び長さも適宜決定される。

Claims (6)

1. モデュール橋であって、少なくとも２つの連結された短い橋から成っている形式のものにおいて、
   短い橋（ＢＫ）が１つの内方区分（ＢＩ）と、２つの上向き旋回可能なランプ区分（ＢＲ）と、内方区分（ＢＩ）及びランプ区分（ＢＲ）に不動に連結された下弦材（Ｕ）と、不動の下弦材（Ｕ）に対して相対的にスパン方向で押しずらし可能な可動の下弦材（ＵＢ）とを備えており、
   複数の短い橋（ＢＫ）が上向き旋回させたランプ区分（ＢＲ）のランプ尖端（ＲＳ）及び押しずらした下弦材（ＵＢ）において連結されることを特徴とする、モデュール橋。
2. 短い橋（ＢＫ）の上向き旋回されたランプ区分（ＢＲ）の不動の下弦材（Ｕ）が、連結された長い橋（ＢＬ）の斜め材をなすことを特徴とする、請求の範囲第１項に記載のモデュール橋。
3. 短い橋（ＢＫ）の押しずらされた下弦材（ＵＢ）が、連結された長い橋（ＢＬ）の下弦材をなすことを特徴とする、請求の範囲第１項又は第２項に記載のモデュール橋。
4. 不動に固定されている下弦材（Ｕ）がＵ字形横断面を有しており、この下弦材（Ｕ）内に可動の下弦材（ＵＢ）が挿入されることを特徴とする、請求の範囲第１項から第３項までのいずれか１項に記載のモデュール橋。
5. 上向き旋回されたランプ区分（ＢＲ）の不動に固定されている下弦材（Ｕ）が押しずらされた下弦材（ＵＢ）と連結されることを特徴とする、請求の範囲第１項から第４項までのいずれか１項に記載のモデュール橋。
6. 可動の下弦材（ＵＢ）が多数の個別に押しずらし可能な区分から成っていることを特徴とする、請求の範囲第１項から第５項までのいずれか１項に記載のモデュール橋。

Images