JP3849470B2 - 電解水生成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は水道水、井戸水等を電気分解して、アルカリイオン水と酸性イオン水を生成するように構成した電解槽を具備する電解水生成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のアルカリイオン整水器のような電解水生成装置に用いられる電解槽は、陰極室と陽極室を電解隔膜(又は、隔壁)で仕切り、陽極室内部と陰極室内部に電解隔膜を介して電極を配設して構成される。このような電解槽はその構造により二つの方式に分類される。一つは、電解槽が生成したアルカリイオン水や酸性水を保存するタンクを兼用するバッチ式のもの(例えば実開昭50−64643号公報に開示)であり、もう一つは連続式である。
【0003】
前記二つの方式の中で、後者の連続式が連続してイオン水が得られる便利さから、浄水機能を付加することも併せて主流となっている。従来のアルカリイオン整水器に用いられる連続式の電解槽はいずれも電解槽の流入口から供給した水を電解隔膜で仕切られた陰極室と陽極室に通しながら電気分解し、電解槽の陰極室側からアルカリイオン水、陽極室側から酸性イオン水を生成するように構成されている(例えば特開昭55−1822号公報に開示)。
【0004】
このような連続式の電解槽としては、短時間で効率よくpHの大きいアルカリイオン水やpHの小さい酸性イオン水を生成するため、あるいは小型化を図るために、種々の流水式の電解槽が提案されている。流水式の電解槽の代表的なものは構造で分類すると以下のものがある。
【0005】
(1)ユニットセル方式;電解槽本体の箱(セル)と内部に隔膜付き隔膜箱があり、隔膜箱が陽極室10(又は陰極室9)で、隔膜箱の外部が陰極室(又は陽極室)で構成される方式(例えば実開平2−95589号公報、特開平3−38293合公報に開示)。
【0006】
(2)フィルタープレス方式;電極板と電解隔膜が交互に積層され、電極板を陰極と陽極が交互になるように構成された方式(例えば特公昭55−13795号公報に開示)。
【0007】
(3)円筒方式;陰極室と陽極室が電解隔膜を介して2重円筒形状で構成される方式(例えば実開昭55−141594号公報、実開昭55−14459号公報、特開昭64−27688号公報に開示)。
【0008】
また、近年、電解槽に関して小型化と高効率化を図る工夫として、例えば流路構造の工夫、電極及び電解隔膜材料、または電極形状や配置に着目したものが一般に提案されている。そのうちの一つである電極配置については、電極間の距離を短くすることにより電解効率が向上することが一般的に知られており、様々な提案がなされている。
【0009】
例えば、特開平7−222978号公報で開示されているものでは、電解槽の一端側に給水ノズルを、他端側に酸性水排水ノズルとアルカリイオン水排水ノズルとをそれぞれ設け、電解槽内の給水ノズルに連通してプール室を形成し、プール室から流入水下流側部位に、水の流路断面積を狭くする複数の排水溝を設けることにより、電解槽内の電極問に流れる水道水を均一な等しい流量で流し、しかも電極間隔を精度よく狭くすることによって電解効率を向上させると共に小型化を図るようにしている。
【0010】
また、特開平7−284773号公報で開示されているものでは、陰極と陽極として電解時に発生する気泡を透過可能な透過口を多数備えた多孔性の板状電極を採用して、これら両電極を電解槽内にて互いに接近して配設するとともに、これら両電極の互いに対向する側とは反対側の両部位に被処理水が流通する主流路を形成することで、両極問での気泡の滞留を解消し、両電極間の間隔を可能な限り接近させることにより電解効率を向上させると共に電極の劣化を防止するようにしている。
【0011】
また、特開平7−290058号公報で開示されているものでは、隔膜を支持し、且つ原水供給孔及び一対の電解水排出孔を有する隔膜体と、その隔膜体の原水供給孔及び一対の電解水排出孔にそれぞれ対応する供給孔及び一対の排出孔を有する電極とを重合した水電解装置において、電極に設けた供給通水孔もしくは排出通水孔の形状に改良を加えることで、隔膜体のフレームの厚みを小さくして電極問距離を極力減少させ、しかも電解効率を向上させるようにしている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来技術では電解槽の構造が複雑となり、また電極に接続されている給電用の端子の存在により電極間の距離を短くすることが困難となり、また本体ハウジングの水密性の確保等の構造上の制約から端子の形状が複雑となって組立作業がしにくいという問題点がある。
【0013】
例えば、図11(a)に示すように、対向して配置される電極6,7の端縁に、給電用の端子5を電極6,7の外縁側に向けて突出するように設けて、この電極6,7を,図9に示すように電解槽のハウジングである電解槽ケース1内に配設することにより、電解槽を形成する場合には、電極6,7間の距離を短くすると図11(b)に示すように端子5の突出部分が対向する電極6,7と干渉してしまって、電極6,7間の距離に制約が生じ、またこのような状態で電極6,7間の距離を短縮しようとすると図11(c)に示すように電極6,7を湾曲させて端子5と干渉しないようにする必要があり、電解槽の組立作業に手間がかかってしまい、また電極6,7の湾曲作業時には電極6,7の電解面に触れる必要があって、電解面の汚染や破損が生じるおそれがあった。
【0014】
本発明は上記の点に鑑みて為されたものであり、給電用の端子の存在が電極間距離の短縮化を阻害することがなく、電極間の距離を近接して配置することができ、電解効率を向上させるとともに、小型化が図れ、簡単な構造を有する電解槽を具備する電解水生成装置を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決しようとする手段】
本発明の請求項1に係る電解水生成装置は、陰極室9と、陽極室10と、陰極室9と陽極室10との間を仕切る隔膜8とを備えると共に、陰極室9に配設された電極6と陽極室10に配設された電極7とが隔膜8を介して対向して設けられた電解槽を具備し、各電極6,7に棒状の給電用の端子5を接続して設けると共に、この端子5の中心軸を、電極6,7の厚み方向の中心に対して電極6,7同士の対向面とは反対側に位置させて成ることを特徴とするものである。
【0016】
また請求項2の発明は、請求項1において、端子5を、端子5が接続された電極6,7の対向面側に突出しないように設けて成ることを特徴とするものである。
【0017】
また請求項3の発明は、請求項1において、端子5の端部に電極6,7の縁部を挟持するように電極6,7に嵌合する切れ込み状の嵌合部51を形成し、この嵌合部51にて端子5と電極6,7とが嵌合した状態で端子5と電極6,7とが電気的及び機械的に接続されていることを特徴とするものである。
【0018】
また請求項4の発明は、請求項1又は2において、端子5の端部に電極6,7の縁部と係合して接続位置の位置決めをする切り欠き状の係合部52を形成し、この係合部52にて端子5と電極6,7とが係合した状態で端子5と電極6,7とが電気的及び機械的に接続されていることを特徴とするものである。
【0019】
また請求項5の発明は、請求項1又は2において、電極6,7は、他の電極6,7との対向面側とその反対側とにそれぞれ突出するように屈曲成形されてその突出面とは反対側の面において端子5を支持する一列の複数の支持部55からなる挿入部53を有し、各支持部55にて端子5が支持されるようにして挿入部53に端子5を挿入した状態で端子5と電極6,7とが電気的及び機械的に接続されていることを特徴とするものである。
【0020】
また請求項6の発明は、請求項2において、電極6,7は、他の電極6,7との対向面の反対側に突出するように屈曲成形されてその突出面とは反対側の面において端子5を支持する支持部55と、他の電極6,7との対向面に向けて突出しないように形成されると共に他の電極6,7との対向面の反対側の面にて端子5を支持する支持部55とが一列に複数個形成された挿入部53を有し、各支持部55にて端子が支持されるようにして挿入部53に端子5を挿入した状態で端子5と電極6,7とが電気的及び機械的に接続されていることを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0022】
本発明にかかる電解水生成装置は、水の電解により酸性イオン水やアルカリイオン水等の電解水を生成するものであり、また電解に供される水を浄化する浄水装置や、電解効率を向上する等の目的のために添加剤を水に添加する添加剤供給装置等を設けることもできる。これらの装置構成については、従来から用いられている電解水生成装置の一般構成を採用することができるため、詳しい説明を省略し、本発明の特徴である電解槽の構成について詳しく説明する。
【0023】
図1,2に示される電解槽は、ユニットセル型に形成されており、この電解槽は、本体容器を兼ねると共に陰極室9側セルとなる電解槽ケース1と、前記電解槽内部に設けられた陽極室10側セルとなる隔膜ケース11と、電極6及び電極7で構成されている。
【0024】
電解槽ケース1は平板中空状のハウジングにて構成されており、その一端には陰極室9及び陽極室10に連通する流入口2が設けられ、他端には陰極室9に連通する陰極側流出口3と、陽極室10に連通する陽極側流出口4がそれぞれ設けられている。
【0025】
隔膜ケース11は平板状の樹脂製の支持体12と、支持体12と間隔をあけて対向して配置された電解隔膜8とから構成され、隔膜ケース11の周縁部においては支持体12と電解隔膜8との間が超音波溶着等により水密的に閉塞されている。この隔膜ケース11内が陽極室10として形成される。この隔膜ケース11は電解槽ケース1の内側において、電解槽ケース1の内面と隔膜ケース11の外面との間に隙間が空いた状態で配設されている。隔膜ケース11内には、陽極となる平板状の電極7が、支持体12の内面に沿って配設され、これにより電極7が電解隔膜8と隙間を空けて対向した状態で設けられる。このとき隔膜ケース11の外面と電解槽ケース1の内面との隙間からなる空間が、陰極室9を構成する。
【0026】
また、陰極室9内には、隔膜ケース11における電解隔膜8の外面と、電解槽ケース1の内面との間に、陰極となる平板状の電極6が電解隔膜8と隙間をあけて対向するように配設されている。これにより、陰極となる電極6と陽極となる電極7とが電解隔膜8を介して対向して設けられている。
【0027】
隔膜ケース11の一端縁には、陰極流入口18が開口されており、この陰極流入口18は、電解槽ケース1の内面における流入口2の開口と近接して対向する位置に形成される。
【0028】
電極7の一端縁部には棒状の端子5が接続される。この端子5は一端側が電極7と接続されると共に他端側が電極7の外縁側に向けて突出して隔膜ケース11及び電解槽ケース1を貫通するように配設され、他端側が電解槽ケース1の外側に配置される。このとき電解槽ケース1における端子5が挿通される挿通孔21内には端子5外面と挿通孔21内面との隙間にOリング17が介装されて、水密性が確保されている。またこの挿通孔21は電解槽ケース1の内面から隔膜ケース11に向けて突出する突出部22を介して直接隔膜ケース11内に連通しており、この突出部22は隔膜ケース11の支持体12と一体に形成されて、この突出部22により隔膜ケース11が電解槽ケース1内に支持されている。
【0029】
この電極7に接続された端子5の、電解槽ケース1の外方に突出する他端側には、外面に螺子溝が形成されると共に二つのナット15が螺合されており、この二つのナット15の間にはリード線16の一端が挟持され、これにより端子5とリード線16とが電気的に接続されている。このリード線16の他端は、電源に接続される。
【0030】
また隔膜ケース11の他端部には、隔膜ケース11内に連通する隔膜ケース流出口20が形成された連通部材19が設けられている。この連通部材19は電解槽ケース1の内面に固定され、この連通部材19によっても、隔膜ケース11が電解槽ケース1内に支持されている。またこの連通部材19は隔膜ケース流出口20が電解槽ケース1の陰極流出口4と連通するように設けられ、これにより陰極室9内が陰極側流出口3と連通している。このとき連通部材19の先端部は陰極側流出口3における電解槽ケース1の内面側の開口に挿入されると共に、その隙間にはOリング17が介装されて水密性が確保されている。
【0031】
また、電極6の一端縁部には棒状の端子5が接続される。この端子5は一端側が電極6と接続されると共に他端側が電極6の外縁側に向けて突出して電解槽ケース1を貫通するように配設され、他端側が電解槽ケース1の外側に配置される。このとき電解槽ケース1における端子5が挿通される挿通孔23内には端子5外面と挿通孔23内面との隙間にOリング17が介装されて、水密性が確保されている。
【0032】
この電極6に接続された端子5の、電解槽ケース1の外方に突出する他端側には、外面に螺子溝が形成されると共に二つのナット15が螺合されており、この二つのナット15の間にはリード線16の一端が挟持され、これにより端子5とリード線16とが電気的に接続されている。このリード線16の他端は、電源に接続される。
【0033】
本発明の電解水生成装置にて電解水を生成するにあたっては、原水は流入口2から電解槽内に流入し、陰極室9内に供給されると共に、流入口18を通じて陽極室10内にも供給される。この状態で、電源によりリード線16及び端子5を介して電極6,7間に電圧を印加すると、原水の電気分解により、陰極室9内ではアルカリイオン水が、陽極室10内では酸性イオン水が生成する。陰極室9内のアルカリイオン水は陰極側流出口3から電解槽外に流出し、また陽極室10内の酸性イオン水は、隔膜ケース流出口20を介して陽極側流出口4から流出する。
【0034】
上記に例示されたような、電極6と電極7とが隔膜8を介して対向して配設される電解槽において、本発明では、各電極6,7に棒状の端子5を、その中心軸が電極6,7の厚み方向の中心よりも電極6,7の対向面とは反対側に位置するように接続するものである。
【0035】
すなわち、上記の図示の例では、陰極となる電極6に接続された端子5の中心軸は、この電極6の厚み方向の中心に対して、対向面側(すなわち陽極となる電極7が配置されている側)とは反対側に配置されるものであり、これにより、電極6の対向面側への端子5の突出寸法と、電極6の対向面とは反対側への端子5の突出寸法とでは、後者の方が前者よりも小さくなる。
【0036】
また、陽極となる電極7に接続された端子5の中心軸は、この電極7の厚み方向の中心に対して、対向面側(すなわち陰極となる電極6が配置されている側)とは反対側に配置されるものであり、これにより、電極7の対向面側への端子5の突出寸法と、電極7の対向面とは反対側への端子5の突出寸法とでは、後者の方が前者よりも小さくなる。
【0037】
このため、図10に示すように、各電極6,7から対向する電極6,7に向けての、端子5の突出寸法が小さくなり、端子5の突出により電極6,7間の距離が規制されることを防止して電極6,7間の距離を短くし、電解効率を向上させることができるものである。
【0038】
また、電解槽組立時には、図9に示すように、端子5を設けた電極6,7を電解槽ケース1内に、端子5が電解槽ケースの挿通孔21,23に挿通されるようにして組み込むものであるが、このとき、電極6,7と端子5との間の干渉を防止するために電極6,7を湾曲させるような必要がなく、電極面に触れる必要がなくなって、電極6,7の端縁のみを保持して電解槽ケース1に組み込むことができ、電極面の汚染や破損の発生を防止することができるものであり、また組立作業も容易なものとなる。
【0039】
上記のような構成の電解槽においては、電極6と電極7との間の間隔を1.6〜3.0mmの範囲となるように形成することが好ましい。この電極6,7間の距離が3.0mm以下であることで、電解効率の向上や電解槽の小型化が図れるものであり、また電極6,7間の距離が1.6mm以上であることで、電解過程において電解槽内に気泡が発生して電極6,7や隔膜8に付着しても、この気泡が電極6,7と隔膜8との間に引っかからないようにして、電解槽内に流通する水流にてこの気泡が容易に除去されるものであり、気泡の付着による電解効率の低下を防止することができるものである。尚、図10中では隔膜ケース11の図示を省略している。
【0040】
例えば、同一の原水を動水圧0.1MPaで電解槽内に流入させる場合に、電極6,7間の距離を変更した場合の電解効率の変化を測定した一例を挙げると、電極6,7間の距離が2.5mmである場合には、電解効率が16.1%であり、電極6,7間の距離が3.25mmである場合には11.7%となって、電極6,7間の距離を小さくして3.0mm以下とした方が、より電解効率が向上するものである。ここで電解効率は、単位電流あたりに生成したOH-イオンの割合を示すものであり、次の式(1)で定義される。
【0041】
ξ=(w’/w)×100 (1)
ξ:電解効率(%)
w:ファラデーの法則に基づく物質移動量(g)
w’:実際の物質移動量(g)
図3に示す例では、端子5の一端部に、縦方向(軸方向)の切れ込み状の嵌合部51が形成されている。この嵌合部51は、端子5を中心軸と直交する方向に貫通すると共に端子5の軸方向の一方向に開口するものであり、端子5の中心軸から、中心軸と直交し且つ嵌合部51の貫通方向と直交する方向にずれた位置に形成される。またこの嵌合部51の幅は、端子5が接続される電極6,7の厚みと略同一に形成される。
【0042】
電極6,7と端子5との接続は、電極6,7の縁部を端子5の嵌合部51にて挟持するように嵌合させて行われる。このとき端子5と電極6,7との間に電気溶接等を施すことにより、端子5と電極6,7とが機械的及び電気的に確実に接続される。
【0043】
このようにして電極6,7と端子5とを接続すると、端子5の中心軸は電極6,7の厚み方向の中心に対して、対向面側(すなわち他の電極6,7が配置されている側)とは反対側に配置され、これにより、電極6,7の対向面側への端子5の突出寸法が、電極6,7の対向面とは反対側への端子5の突出寸法よりも小さく形成される。
【0044】
図4に示す例では、端子5の一端部に、中心軸と平行な平面と中心軸と直交する方向の平面とで切り欠いた形状を有する切欠部52が形成されている。
【0045】
電極6,7と端子5との接続時には、端子5の切欠部52における中心軸と平行な面を電極6,7の対向面とは反対側の面に当接すると共に、切欠部52における中心軸とは垂直な面を電極6,7の端縁に当接させることにより、電極6,7の縁部を端子5の切欠部52と係合させて接続位置の位置決めをする。このとき、端子5の中心軸は電極6,7の厚み方向の中心に対して、対向面とは反対側に配置されるように切欠部52を形成する。この状態で端子5と電極6,7との間に電気溶接等を施すことにより、端子5と電極6,7とが機械的及び電気的に確実に接続される。
【0046】
このようにして電極6,7と端子5とを接続すると、端子5の中心軸は電極6,7の厚み方向の中心に対して、対向面側(すなわち他の電極6,7が配置されている側)とは反対側に配置され、これにより、電極6,7の対向面側への端子5の突出寸法を、電極6,7の対向面とは反対側への端子5の突出寸法よりも小さく形成される。
【0047】
特に、切欠部52の軸方向とは直交する方向の深さ寸法を、端子5が接続される電極6,7の厚みと同一か、それよりも小さくなるように形成すると、電極6,7の対向面側には端子5が突出しないように形成されるものである。
【0048】
図5に示す例では、電極6,7の縁部に、端子5の一端側が挿入される挿入部53を設ける。この電極6,7の縁部には、複数の矩形状の開口54が間隔をあけて電極6,7の内側から外縁側に一列に形成されており、隣り合う開口54の間と、最も外縁側に形成された開口54の更に外縁側とに、帯状の支持部55が形成されている。これにより、支持部55は電極6,7の内側から外縁側に一列に形成されており、その配列方向と直交する方向の両側端部にて電極6,7と一体となっており、配列方向の両端部は電極6,7から切り離された状態となっている。図示の例では、開口54は三個形成され、これにより支持部55が三個形成されている。そして、これらの一列に形成された複数の支持部55を、順次、対向面側とその反対側とに交互に弧状に突出するように屈曲成形し、これにより挿入部53が形成される。このとき対向面側に突出する支持部55aの突出寸法よりも、その反対側に突出する支持部55bの突出寸法の方が大きくなるように形成する。図中では、一列に形成された三個の支持部55a,55bのうち両側の二つの支持部55aが対向面側に突出し、この支持部55aに挟まれた一つの支持部55bが対向面とは反対側に突出するように形成されている。
【0049】
電極6,7と端子5との接続は、各支持部55の内側(突出方向とは反対側)に端子5が配置されるようにして、電極6,7の挿入部53に端子5を挿入することにより行われる。このとき、端子5の外面は各支持部55の突出面とは反対側の面に沿って配置されて各支持部55にて支持される。この状態で、端子5と挿入部53との間に電気溶接等を施すことにより、端子5と電極6,7とが機械的及び電気的に確実に接続される。
【0050】
このようにして電極6,7と端子5とを接続すると、端子5の中心軸は電極6,7の厚み方向の中心に対して、対向面側(すなわち他の電極6,7が配置されている側)とは反対側に配置され、これにより、電極6,7の対向面側への端子5の突出寸法を、電極6,7の対向面とは反対側への端子5の突出寸法よりも小さく形成される。
【0051】
図6に示す例では、図5に示す場合と同様に電極6,7に複数の支持部55からなる挿入部53を設ける。そして、これらの一列に形成された複数の支持部55のうち、一つおきの支持部55cを対向面側とは反対側に突出するように弧状に屈曲すると共に、残りの支持部55dには屈曲成形を施さないようにして他の電極6,7との対向面に向けて突出しないようにし、これにより挿入部53が形成される。図中では、一列に形成された三個の支持部55のうち両側の二つの支持部55cが対向面側とは反対側に突出し、この支持部55cに挟まれた一つの支持部55dには屈曲成形を施さないようにしている。
【0052】
電極6,7と端子5との接続は、各支持部55の内側(突出方向とは反対側)に端子5が配置されるようにして、電極6,7の挿入部53に端子5を挿入することにより行われる。このとき端子5の外面は支持部55cの突出面とは反対側の面に沿って配置されると共に、支持部55dの、他の電極6,7との対向面の反対側の面に沿って配置されて、各支持部55にて支持される。この状態で端子5と電極6,7との間に電気溶接等を施すことにより、端子5と電極6,7とが機械的及び電気的に確実に接続される。
【0053】
これにより、電極6,7に接続された端子5は、対向面とは反対側に突出すると共に、対向面側には突出しないように形成されるものである。
【0054】
ところで、上記に示した実施形態においては、流入口2が形成されている側の端部において、電極6に接続された端子5が電極6の一側部に形成されて流入口2の一側方に配置されると共に電解槽ケース1の一端側の外方に向けて突出している。また電極7に接続された端子5が電極7の他側部に形成されて流入口2の他側方に配置されると共に電解槽ケース1の一端側の外方に向けて突出している。これにより流入口2から電解槽内に流入する水の流れが端子5によって阻害されないようになっている。
【0055】
端子5の位置は上記のようなものには限られないが、電解槽内における水の流れを阻害しない位置に設けることが好ましい。例えば、図7に示すものでは、流入口2が形成されている側の電極6,7の側縁部において、端子5が電極6,7の側方に突出するように設けられているものであり、また図8に示すものでは、端子5が流出口3,4側の端部において、電解槽ケース1の他端側の外方に向けて突出している。このようにして、電解槽内に流入した水の流れを阻害することがない流路構造を形成できる。
【0056】
また、上述の実施形態では、流水系の電解槽を開示したが、このような形態に限定されるものではなく、電解槽をバッチ式に形成しても良い。
【0057】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1に係る電解水生成装置は、陰極室と、陽極室と、陰極室と陽極室との間を仕切る隔膜とを備えると共に、陰極室に配設された電極と陽極室に配設された電極とが隔膜を介して対向して設けられた電解槽を具備し、各電極に棒状の給電用の端子を接続して設けると共に、この端子の中心軸を、電極の厚み方向の中心に対して電極同士の対向面とは反対側に位置させているため、電極と端子の構成を簡便化すると共に、各電極から対向する電極に向けての、端子の突出寸法を小さく形成することができ、端子の突出により電極間の距離が規制されないようにして、電極間の距離を短くし、電解効率を向上させると共に電解槽の小型化を図ることができるものである。
【0058】
また請求項2の発明は、請求項1において、端子を、端子が接続された電極の対向面側に突出しないように設けているため、端子の突出により電極間の距離が規制されることが全くなくなり、電極間の距離を更に短くし、電解効率を向上させると共に電解槽の小型化を図ることができるものである。
【0059】
また請求項3の発明は、請求項1において、端子の端部に電極の縁部を挟持するように電極に嵌合する切れ込み状の嵌合部を形成し、この嵌合部にて端子と電極とが嵌合した状態で端子と電極とが電気的及び機械的に接続されているため、電極と端子との接続構造を簡便化することができるものである。
【0060】
また請求項4の発明は、請求項1又は2において、端子の端部に電極の縁部と係合して接続位置の位置決めをする切り欠き状の係合部を形成し、この係合部にて端子と電極とが係合した状態で端子と電極とが電気的及び機械的に接続されているため、電極と端子との接続構造を簡便化することができるものである。
【0061】
また請求項5の発明は、請求項1又は2において、電極は、他の電極との対向面側とその反対側とにそれぞれ突出するように屈曲成形されてその突出面とは反対側の面において端子を支持する一列の複数の支持部からなる挿入部を有し、各支持部にて端子が支持されるようにして挿入部に端子を挿入した状態で端子と電極とが電気的及び機械的に接続されているため、電極と端子との接続構造を簡便化することができるものである。
【0062】
また請求項6の発明は、請求項2において、電極は、他の電極との対向面の反対側に突出するように屈曲成形されてその突出面とは反対側の面において端子を支持する支持部と、他の電極との対向面に向けて突出しないように形成されると共に他の電極との対向面の反対側の面にて端子を支持する支持部とが一列に複数個形成された挿入部を有し、各支持部にて端子が支持されるようにして挿入部に端子を挿入した状態で端子と電極とが電気的及び機械的に接続されているため、電極と端子との接続構造を簡便化することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】電解槽の構成を示すものであり、(a)は縦断面図、(b)は(a)のイ部分の拡大図である。
【図2】同上の電解槽の一部破断した正面図である。
【図3】電極及び端子の構成の一例を示すものであり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は端子の斜視図である。
【図4】電極及び端子の構成の他例を示すものであり、(a)は側面図、(b)は端子の斜視図である。
【図5】電極及び端子の構成の更に他例を示すものであり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。
【図6】電極及び端子の構成の更に他例を示すものであり、(a)は側面図、(b)は底面図である。
【図7】電極及び端子の構成の更に他例を示す正面図である。
【図8】電極及び端子の構成の更に他例を示す正面図である。
【図9】電解槽の組立工程を示す一部判断した概略の斜視図である。
【図10】本発明における電極と端子との配置状態を示す平面図である。
【図11】従来における電極と端子との配置状態を示すものであり、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は他の例の平面図である。
【符号の説明】
5 端子
6 電極
7 電極
8 隔膜
9 陰極室
10 陽極室
51 嵌合部
52 係合部
53 挿入部
55 支持部

Claims (6)

  1. 陰極室と、陽極室と、陰極室と陽極室との間を仕切る隔膜とを備えると共に、陰極室に配設された電極と陽極室に配設された電極とが隔膜を介して対向して設けられた電解槽を具備し、各電極に棒状の給電用の端子を接続して設けると共に、この端子の中心軸を、電極の厚み方向の中心に対して電極同士の対向面とは反対側に位置させて成ることを特徴とする電解水生成装置。
  2. 端子を、端子が接続された電極の対向面側に突出しないように設けて成ることを特徴とする請求項1記載の電解水生成装置。
  3. 端子の端部に電極の縁部を挟持するように電極に嵌合する切れ込み状の嵌合部を形成し、この嵌合部にて端子と電極とが嵌合した状態で端子と電極とが電気的及び機械的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の電解水生成装置。
  4. 端子の端部に電極の縁部と係合して接続位置の位置決めをする切り欠き状の係合部を形成し、この係合部にて端子と電極とが係合した状態で端子と電極とが電気的及び機械的に接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電解水生成装置。
  5. 電極は、他の電極との対向面側とその反対側とにそれぞれ突出するように屈曲成形されてその突出面とは反対側の面において端子を支持する一列の複数の支持部からなる挿入部を有し、各支持部にて端子が支持されるようにして挿入部に端子を挿入した状態で端子と電極とが電気的及び機械的に接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電解水生成装置。
  6. 電極は、他の電極との対向面の反対側に突出するように屈曲成形されてその突出面とは反対側の面において端子を支持する支持部と、他の電極との対向面に向けて突出しないように形成されると共に他の電極との対向面の反対側の面にて端子を支持する支持部とが一列に複数個形成された挿入部を有し、各支持部にて端子が支持されるようにして挿入部に端子を挿入した状態で端子と電極とが電気的及び機械的に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の電解水生成装置。
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