JP3848911B2 - 放射線照射装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放射線照射装置に関し、特に、放射線検出装置と同期して使用される放射線照射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
放射線を照射する放射線照射装置が知られている。放射線照射装置は、例えば、放射線の1つであるX線を被検体としての患者へ照射し、透過したX線により断層写真を取得するX線CT装置のような医療装置に用いられている。
【0003】
X線CT装置においては、放射線照射装置のX線源を、患者の周りに高速で複数回回転(0.5秒/周)させて撮影を行う。その場合、放射線検出装置も同様に高速で回転する。計測の間、X線は連続的に患者に照射されている。ただし、放射線検出装置は、所定の周期毎に、X線の検出を中断し、検出したデータ(検出データ)をデータ処理部へ出力する処理を行っている。また、放射線検出装置の移動の際にも同様に、X線の検出を中断する。
【0004】
すなわち、データ処理部へ検出データを出力している間や放射線検出装置の移動の間、X線源は、X線を無駄に照射し続けている。そのため、患者は、余計なX線を照射されている。また、X線照射のエネルギが、無駄に消費されている。
【0005】
放射線検出装置による検出データの出力や、放射線検出装置の移動のようなX線の検出が行えない場合において、X線を無駄しない技術が望まれている。患者に対して、余計なX線を被曝させない技術が求められている。
【0006】
関連する技術として、実公平7−43642号公報(特許文献1参照)に、X線回折装置の技術が開示されている。この技術のX線回折装置は、試料にX線を照射し、試料で回折されたX線をX線検出器で検出する装置である。そして、断続手段と、タイミングパルス発生手段と、切換回路と、記憶手段と、引算回路とを備えることを特徴としている。
ここで、断続手段は、試料に照射されるX線を時分割で断続する。タイミングパルス発生手段は、断続手段の断続タイミングを規制するタイミングパルスを出力する。切換回路は、タイミングパルスに同期してX線検出器の出力を切り換える。記憶手段は、切換回路からの各検出信号をそれぞれ個別に格納する。引算回路は、記憶手段に記憶された両信号を引算する。
この技術は、放射性物質の試料を分析する場合、ゴニオメータの精度を低下させることなく、試料からのβ線、γ線の影響を有効に取り除き、良好なS/N比の非線回折結果が得られるようにすることを目的としている。
【0007】
【特許文献1】
実公平7−43642号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、放射線検出装置が放射線の検出を行わない場合に、放射線を無駄にすることのない放射線照射装置を提供することである。
また、本発明の他の目的は、患者を被検体とする放射線医療において、患者に対して余計な放射線を被曝させない放射線照射装置を提供することである。
本発明の更に他の目的は、低コストで、上記目的を達成することが可能な放射線照射装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0010】
従って、上記課題を解決するために、本発明の放射線照射装置は、放射線源(1)と、制御部(4)とを具備する。
ここで、放射線源(1)は、被検体(14)へ放射線の照射を行う。制御部(4)は、検出期間と照射期間とが同期するようにその照射を制御する。ただし、検出期間は、透過放射線の検出を行う検出装置(3)がその検出を行う期間である。照射期間は、その照射を行う期間である。その透過放射線は、被検体(14)を透過したその放射線である。
検出期間と照射期間とが同期しているので、検出に使用されない余計なX線を照射することが無く、X線の電力コストを低減し、被検体(14)としての患者のX線被曝量を低減することが可能となる。ただし、放射線は、X線やγ線を含む。
【0011】
また、本発明の放射線照射装置は、放射線源(1)が、被検体(14)の手前で、その放射線を遮断するシャッター(2)を備える。
そして、制御部(4)は、その検出期間とその照射期間とが同期するようにシャッター(2)の動作を制御する。
シャッター(2)のような簡易的な機構を用いることで、容易に放射線の照射と停止を繰り返すことが出来る。そして、低コストでパルス状の放射線を出力することが可能となる。
【0012】
また、本発明の放射線照射装置は、放射線源(1)が、陰極(6)と、陽極(5)と、格子(7)と、格子用電源(10)とを備える。
ここで、陰極(6)は、電子を発生する。陽極(5)は、その電子の入射により、その放射線としてのX線を照射する。格子(7)は、陰極と(6)陽極(5)との間に設けられ、その入射を制御する。格子用電源(10)は、格子(7)に電力を供給する
そして、制御部(4)は、その検出期間とその照射期間とが同期するように格子用電源(10)の出力を制御する。
格子(グリット)(7)のような簡易的な機構を用いることで、容易に電子の入射と遮断を繰り返すことができ、低コストでパルス状の放射線を出力することが可能となる。
【0013】
また、本発明の放射線照射装置は、格子(7)へ電力を供給する電線の途中に設けられた第1スイッチ(SW1)を更に具備する。
そして、制御部(4)は、格子用電源(7)の出力を、第1スイッチ(SW1)の動作により制御する。
スイッチという簡易的な機構を用いることで、容易に電子の入射と遮断を繰り返すことができ、低コストでパルス状の放射線を出力することが可能となる。ここで、スイッチは、リレーのような機械的なスイッチや、トランジスタ、ダイオードのような電子的なスイッチを含む。
【0014】
また、本発明の放射線照射装置は、放射線源(1)が、陰極(6)と、陽極(5)と、陽極用電源(8)とを備える。
ここで、陰極(6)は、電子を発生する。陽極(5)は、その電子の入射により、その放射線としてのX線を照射する。陽極用電源(8)は、陽極(5)に電力を供給する。
そして、制御部(4)は、その検出期間とその照射期間とが同期するように陽極用電源(8)の出力を制御する。
陽極用電源(8)の出力のオン/オフにより、容易に電子の入射と遮断を繰り返すことができ、低コストでパルス状の放射線を出力することが可能となる。
【0015】
更に、本発明の放射線照射装置は、陽極(5)へ電力を供給する電線の途中に設けられた第2スイッチ(SW2)を更に具備する。
そして、制御部(4)は、陽極用電源(8)の出力を、第2スイッチ(SW2)の動作により制御する。
スイッチという簡易的な機構を用いることで、容易に電子の入射と遮断を繰り返すことができ、低コストでパルス状の放射線を出力することが可能となる。
【0016】
更に、本発明の放射線照射装置は、放射線源(1)が、陰極(6)と、陽極(5)と、陰極用電源(9)とを備えている。
ここで、陰極(6)は、電子を発生する。陽極(5)は、その電子の入射により、その放射線としてのX線を照射する。陰極用電源(9)は、陰極(6)に電力を供給する。
そして、制御部(4)は、その検出期間とその照射期間とが同期するように陰極用電源(9)の出力を制御する。
陰極用電源(9)の出力のオン/オフにより、容易に電子の入射と遮断を繰り返すことができ、低コストでパルス状の放射線を出力することが可能となる。
【0017】
更に、本発明の放射線照射装置は、陰極(6)へ電力を供給する電線の途中に設けられた第3スイッチ(SW3)を更に具備する。
そして、制御部(4)は、陰極用電源(9)の出力を、第3スイッチ(SW3)の動作により制御する。
スイッチという簡易的な機構を用いることで、容易に電子の入射と遮断を繰り返すことができ、低コストでパルス状の放射線を出力することが可能となる。
【0018】
更に、本発明の放射線照射装置は、放射線源(1)が、その放射線をパルス状に照射する。
パルスとパルスとの間の期間に、放射線の検出装置(3)は、検出結果をデータ処理することが出来る。また、データ処理の間、放射線の無駄な照射をしないで済む。
【0019】
更に、本発明の放射線照射装置は、制御部(4)が、更に、その検出を行わない期間としての非検出期間において、その検出装置がその検出の結果としての検出データをデータ処理するように検出装置(3)を制御する。
非検出期間にデータ処理を行うので、全ての検出データを用いることが出来る。すなわち、検出データを無駄にすることが無く、効率的に放射線の検出を行うことが出来る。
ただし、検出装置(3)が放射線の検出を行わない期間とは、放射線源(1)からの放射線の照射が停止した場合(シャッター(2)等での放射線の遮断を含む)や、被検体を透過した透過放射線を検出装置(3)の手前のシャッターで遮断した場合、放射線源(1)の放射線の照射方向が変わり、透過放射線が検出装置(3)に入射しなくなった場合などに例示される。
【0020】
上記課題を解決するために、本発明の放射線医療装置は、放射線検出装置(3)と、上記各項のいずれか一項に記載の放射線照射装置とを具備する。
上記各項のいずれか一項に記載の放射線照射装置を用いることで、検出に使用されない余計なX線を照射することが無く、X線の電力コストを低減し、被検体(14)としての患者のX線被曝量を低減することが可能となるここで、放射線医療装置は、X線CT(Computed Tomography)や、放射線を利用したイメージング装置に例示される。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明である放射線照射装置の実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。
本実施例において、X線CT(Computed Tomography)装置に使用される放射線照射装置を例に示して説明する。ただし、他の用途に使用しされる放射線照射装置についても同様に適用可能である。
なお、各実施の形態において同一又は相当部分には同一の符号を付して説明する。
【0022】
(実施例1)
本発明である放射線照射装置の第1の実施の形態について説明する。まず、本発明である放射線照射装置の第1の実施の形態における構成について説明する。図1は、本発明である放射線照射装置の第1の実施の形態における構成を示す図である。図1(a)はX線非発生時の状態、図1(b)はX線発生時の状態をそれぞれ示す。放射線照射装置は、X線発生装置27と、制御部4と、電源15とを備える。そして、X線発生装置27から対象物14へ照射されたX線は、対象物14を透過した後、透過X線として放射線検出器3へ入射する。
【0023】
X線発生装置27は、放射線検出器3の手前に置かれた対象物14へ放射線としてのX線を照射する。X線源1、スイッチSW1を備える。
X線源1は、X線を発生し、所定の方向へ出力(照射)する。本実施例では、所定の周期を有するパルス状のX線を照射する。照射のタイミングや照射線量は、制御部4に制御される。X線源1は、陽極5、陰極6(電子銃29)、格子(グリッド)7を含む。
ここで、陰極6は、コイル状に巻かれたものを線状に張った電子銃29としてのフィラメントを有する。このフィラメントは、陰極電源9に接続され、通電による加熱により熱電子を放出する。陽極5は、高電圧電源8に接続され、陰極6と陽極5と間に印加された高電圧によりフィラメントから放出された電子を吸引する。そして、加速された電子が衝突するターゲット30を備え、衝突によりX線を発生させる。陽極5は、例えば銅等の熱伝導の良い物質で作られている。陽極5の先端にはターゲットとしてタングステン板が埋め込まれており、ターゲット上に収束された電子が衝突する面が焦点となる。格子7は、グリッド電源10に接続され、加速された電子の進路を電気的に開閉する。
スイッチSW1は、格子7とグリッド電源10との間に設けられ、グリッド電源10から格子7へ供給する電力を、その開閉(オフ/オン)により制御する。
【0024】
高速度の電子が、そのターゲット原子内部に突入して運動を阻止されることにより、その運動エネルギーの一部がX線として放出される。すなわち、X線発生時には、陰極6から陽極5に向けて照射された電子ビームが、陽極5に当たると、陽極5からその表面の角度に応じて反射する方向に扇状X線が照射されるようになっている。それが、対象物14へ照射される。
【0025】
X線源1では、陰極6と陽極5との間に格子7を配置することで、電子ビームの陰極6から陽極5への射出を制御している。すなわち、図1(a)に示すように、ターゲット30からX線を発生させない場合、電子ビームをゲートである格子7にて通過させないよう、スイッチSW1をオン(閉状態)とし、格子7にグリッド電源10から負のバイアス電圧Vb0を印加する。又、図13(b)に示すように、ターゲット30からX線を発生させる場合、電子ビームを格子7にて通過させるよう、スイッチSW1をオフ(開状態)とし、負のバイアス電圧が除去される。なお、負のバイアス電圧を除去するのではなく、その大きさを適性な大きさVb(<Vb0)にすることにより、格子7は電子ビームを絞ることができ、フォーカルスポットサイズを小型化することが出来る。
【0026】
電源15は、X線発生装置27へ電力を供給する。陽極5用の高電圧電源8、陰極6用の陰極電源9及び格子7用のグリッド電源10を有する。これらは、その出力の大きさ及びタイミングを、制御部4に制御される。
【0027】
放射線検出器3は、X線発生装置27から照射され、対象物14(患者のような被検体)を透過したX線(以下、「透過X線」という)に入射される。そして、入射された透過X線に対応した電気信号を出力する。放射線検出器3は、CdTe検出器や、CdZnTe検出器、Si検出器、HgI検出器、PbI検出器に例示される。放射線の検出、検出した結果としての検出データの出力のタイミングは、制御部4に制御される。
【0028】
制御部4は、透過X線の検出を行う放射線検出器3が検出を行う期間としての検出期間と、X線源1がX線の対象物14への照射を行う期間としての照射期間とが同期するように、X線源1でのX線の照射を制御する。
すなわち、制御部4は、グリッド電源10の出力の調整(スイッチSW1のオフ又はオン)により、X線発生装置27(X線源1)からのX線の出力又は停止を制御する。また、グリッド電源10の出力の調整により、X線源1から出力するX線の強度を制御する。そして、X線源1にX線の照射を行わせている間、放射線検出器3に透過X線の検出を行わせる。また、X線源1からのX線の照射を停止している期間(以下、「停止期間」という)を、透過X線の検出を行わない期間(以下、「非検出期間」という)として、放射線検出器3に検出の結果としての検出データをデータ処理させる。
【0029】
次に、本発明である放射線照射装置の第1の実施の形態の動作について、図1を参照して説明する。
図1において、制御部4は、パルス状のX線をX線発生装置27(X線源1)から照射するために、以下のように制御する。
(1)パルスX線の出力ゼロの期間:
制御部4は、高電圧電源8により、陽極5へ正の高電圧を印加させている。また、陰極電源9により、陰極6へ負のバイアス電圧を印加させ、電流を流させている。陰極6は、加熱され電子ビームを出力可能な状態になっている。
そして、スイッチSW1をオン(閉状態)として、グリッド電源10により、格子7へ負のバイアス電圧を印加させている。陰極6は、負のバイアス電圧により、電子ビームを出力できない。すなわち、陽極5へ電子ビームが到達していないので、対象物14(及び放射線検出器3)へX線は照射されていない。
このとき、既に放射線検出器3が検出データを有していれば、制御部4は、放射線検出器3の非検出期間として、放射線検出器3に検出の結果としての検出データを、データ処理を行うデータ処理部(図示されず)へ出力させる。
(2)パルスX線の出力有りの期間:
陽極5の正の高電圧、陰極6の負のバイアス電圧の状態は、上記(1)と同様である。
制御部4は、スイッチSW1をオフ(開状態)として、グリッド電源10による負のバイアス電圧を、格子7へ印加させない。陰極6は、負のバイアス電圧がゼロになるため、陽極5へ電子ビームを出力する。陽極5は、電子ビームが照射されるので、電子ビームの強度やフォーカルスポットサイズに対応したX線を対象物14及び放射線検出器3へ照射する。すなわち、X線源1がX線を照射する。
制御部4は、X線源1がX線の対象物14への照射を行う期間に同期するように、放射線検出器3により透過X線の検出を行わせる。
【0030】
なお、(2)において、陰極6から陽極5へ電子ビームを出力させる場合、スイッチSW1をオン(閉状態)のままとし、バイアス電源10から出力される負のバイアス電圧を所定の値以下に小さくすることで対応していも良い。所定の値は、陰極6から陽極5へ電子ビームが到達し、かつ、陽極5から所定の大きさのX線が照射される程度である。
【0031】
制御部4は、パルス状のX線を照射する間、上記(1)及び(2)のプロセスについて、連続的に繰り返す。
【0032】
本実施例の放射線照射装置では、放射線検出器3がX線(放射線)の検出を行わない場合に、グリッド電源10の出力の調整により、X線源1から照射されるX線を同期して停止することが出来る。それにより、検出に使用されない余計なX線の照射を無くし、電力コストを低減することが出来る。
【0033】
また、本実施例の放射線照射装置では、患者を被検体とする放射線医療において、余計なX線の照射をなくすことにより、患者に対して余計な放射線を被曝させないようにすることができ、患者の負担を低減することが可能となる。
【0034】
また、グリッド電源10の操作だけでX線の照射/停止に対応できるので、短い周期のパルス状のX線の照射を行う場合でも、容易に制御することが出来る。そして、非常に低いコストで実施することが出来る。
【0035】
図1の実施例では、X線源1におけるX線の照射/停止をグリッド電源10及びスイッチSW1を用いて達成している。ただし、陽極5への電力供給のオン/オフ、あるいは、陰極6への電力供給のオン/オフにより、X線の照射/停止を行うことも可能である。それを示したのが図2及び図3である。
【0036】
図2は、本発明である放射線照射装置の第1の実施の形態における他の構成を示す図である。図2(a)はX線非発生時の状態、図2(b)はX線発生時の状態をそれぞれ示す。放射線照射装置は、X線発生装置27と、制御部4と、電源15とを備える。そして、X線発生装置27から対象物14へ照射されたX線は、対象物14を透過した後、透過X線として放射線検出器3へ入射する。
【0037】
図2の場合、陽極5及び陰極6へ同時に電力が供給されていれば、X線は照射される。そして、X線の停止/照射は、スイッチSW2の開閉(オフ/オン)による高電圧電源8の陽極5への電力供給のオフ/オンにより実施する。
その他は、図1の実施例と同様であるので、その説明を省略する。
【0038】
図3は、本発明である放射線照射装置の第1の実施の形態における更に他の構成を示す図である。図3(a)はX線非発生時の状態、図3(b)はX線発生時の状態をそれぞれ示す。放射線照射装置は、X線発生装置27と、制御部4と、電源15とを備える。そして、X線発生装置27から対象物14へ照射されたX線は、対象物14を透過した後、透過X線として放射線検出器3へ入射する。
【0039】
図3の場合、陽極5及び陰極6へ同時に電力が供給されていれば、X線は照射される。そして、X線の停止/照射は、スイッチSW3の開閉(オフ/オン)による陰極電源9の陰極6への電力供給のオフ/オンにより実施する。
その他は、図1の実施例と同様であるので、その説明を省略する。
【0040】
図2や図3の場合でも、図1の実施例と同様の効果を得ることが可能となる。
【0041】
ここで、本発明の放射線照射装置が適用されるX線CT装置の実施の形態について、医療診断分野に適用した場合を一例に、図5〜図8を参照して説明する。図5は、X線CT装置の構成を示す図である。X線CT装置21は、被計測体である患者22を水平に寝かせるベッド23と、患者22を乗せたベッド23が通過可能に開口した測定装置本体24を備えている。ベッド23は、患者22の頭部から足先を通る軸線Pが延びる方向に移動するようにスライド25に取り付けられており、駆動装置26により往復運動する。
【0042】
ここで、測定装置本体24について、図6及び図7を参照して説明する。
図6は、図5におけるF2−F2断面に沿って示す測定装置本体24の構成を示す図である。測定装置本体24は、X線発生装置27と検出器28とを備えている。X線発生装置27は、患者22の軸線Pを中心とする同心円の周方向に稠密に多数配置されている。個々のX線発生装置27は、電子銃29と、この電子銃29から照射された電子ビームを受けてX線100を発生させるターゲット30(図5参照)を備えている。検出器28は、このX線発生装置27から照射されて患者22を透過したX線100を検出する。そして、全てのX線発生装置27は、それらの外側を覆うように環状に形成された真空チャンバ31に収容されている。
【0043】
図7は、X線発生装置27と検出器28との位置関係を示す図である。検出器28は、軸線Pを中心に円筒形状となるように形成したセンサアレイホルダ用のリング28aの内面に、X線100を検出する多数のセンサアレイ28Lθを、互いにそれぞれ絶縁して軸線Pに沿う方向L及び周方向θへ、稠密にかつ整列的に配置した、いわゆるセンサアレイ28Lθの集合体である。検出器28が、ベッド23の移動方向に所定幅を有した円筒形状に形成されていることから、X線発生装置27は、リング28aの外側から検出器28の内面のセンサアレイ28Lθに向かってX線100の照射を可能とするために、検出器28に対して軸線Pに沿う方向に、相対的にずれた位置に配置される。
【0044】
なお、具体的にこの検出器28は、例えばセラミックスなどの絶縁体に、カドミウム−テルル(Cd−Te)系の合金を蒸着やメッキなどで付着させた後、エッチングあるいはレーザ加工などにより、個々のセンサアレイに分割することで、製造することが出来る。このとき、各センサアレイ28Lθを内面から見た形状は、矩形であっても良いし、六角形であっても良い。なお、検出器28の形態は、X線を効率よくかつ緻密に検出できるものであれば良いので、前述の材料や製造方法に限定されるものではない。
なお、CdTeZn、Si、HgI、PbIを用いた検出器でも良い。
【0045】
また、図5を参照して、電子銃29には、電子ビームの出射を制御する電子銃ドライブ回路32が各々接続されている。各々の電子銃ドライブ回路32は、X線発生制御装置33によって、電子ビームを出射するタイミング、すなわちX線100が照射されるタイミングが制御される。
【0046】
X線発生装置27の詳細は、図1(〜図3)において説明した通りであるので、その説明を省略する。
【0047】
検出器28には、画像信号ディジタイザ34が接続されている。
画像信号ディジタイザ34は、任意のX線発生装置27からX線100を照射したときに、検出器28で検出されるX線100の座標情報を出力する。なお、この画像信号ディジタイザ34は、検出器28のある領域毎に複数の画像信号ディジタイザ34を設けても良いし、一つの画像信号ディジタイザ34で検出器28全体を受け持つように構成されていても良い。
測定制御装置35は、画像信号ディジタイザ34から出力されたX線100の座標情報を、どのX線発生装置27から照射されたX線100によるものか特定する。そして、それらの情報をデータ収録装置36に収録される。
データ処理装置37は、データ収録装置36に1断層分の画像の情報が収録さる毎に、断層画像を構成する。また、データ処理装置37には、モニタ50が接続されており、構成された断層画像などの情報を見ることが出来る。
【0048】
検出器28は、軸線Pに沿う方向に幅を有した円筒形状に形成されており、センサアレイ28Lθが軸線Pに沿う方向L及び周方向θに多数配列されているので、X線発生装置27からの一度のX線照射で、検出器28の円筒面の内面に沿って広がる範囲にX線の検出情報が得られる。すなわち、一週分の撮像動作によって複数の断層画像を得ることが出来る。また、任意のX線発生装置27から一回X線を患者22に照射した、いわゆるX線透過画像も得ることが出来る。
このとき、あるX線発生装置27がパルス状に照射される場合、X線が照射されるタイミングに同期して、検出器28がX線を検出する。
【0049】
さらに、被計測体の周りから線状のX線を照射して得られた線状の透過X線の検出位置の情報をもとに、2次元平面である断層画像を構成する方法と同様に、被計測体の周りからある面積範囲にX線を照射して得られた平面状の透過X線の検出位置の情報をもとに3次元の立体像を構成することが出来るので、データ収録装置36に収録された情報をもとに3次元の像を構成することができる。
【0050】
次に、X線発生装置の制御系統について説明する。
図8は、X線発生装置の制御系統を示す構成図である。
モード設定指示手段としてのモード設定指示器38は、測定制御装置35とX線発生制御装置33との間に設けられている。このモード設定指示器38は、X線発生制御装置33に対して、どのX線源1を用いるかの指示を出す。
X線発生制御装置33は、モード設定指示器38からの指示に応じたX線源1と電子銃ドライブ回路32につながるスイッチ装置39のスイッチ素子が開閉される。
スイッチ装置39は、各電子銃ドライブ回路32〜32に個別に対応して、これらに直列に接続されたスイッチ素子39〜39を有している。スイッチ素子39〜39の開閉で、対応するX線源1〜1への電力の供給が制御される。
各電子銃ドライブ回路32〜32は、対応するスイッチ素子39〜39の接続(閉状態)により、電力を供給される。そして、対応するX線源1〜1の陽極5、陰極6、格子7の電力を制御する。本実施例の場合、陽極5及び陰極6に対して予め電源40から直接電力を供給し、格子7の電力だけ電子銃ドライブ回路32に制御させるようにしても良い。
【0051】
そして、X線発生制御装置33とスイッチ装置39とを有して各X線発生装置27の使用の有無を選択するX線発生制御手段が形成されている。そのため、例えばスイッチ素子39を接続(閉状態)とすることで、電源40から電力が供給され、電子銃ドライブ回路32にX線源1が制御されて電子ビームを出射する。
【0052】
モード設定指示器38は、どのスイッチ素子をどういった順番で接続するかという指示をX線発生制御装置33に出すことで、シリアルスライスモード、シングルスライスモード、セクタースライスモード及びシングルスライスモードなどの選択が出来るとともに、これらの各モードにおいて単線源撮像モード又は多線源同期撮像モードをそれぞれ選択できる。
【0053】
シリアルスライスモードは、このX線CT装置21のベッド23の移動速度とX線発生装置27によるX線100の出射位置を同期させ、患者22に対してX線100を出射位置が螺旋状に移行するように撮像するモードである。従って、このシリアルスライスモードでは、体積検査するための複数の断層画像(シリアルスライス)や3次元の立体像を構成するための情報を得ることが出来る。
【0054】
シングルスライスモードは、患者22の軸線Pの方向の任意の位置に対して、X線100の出射位置を順次切り換えて一周分撮像するモードである。従って、このシングルスライスモードでは、検出器28が円筒形状をしているので、所望する位置とそれに隣接する位置の断層画像、あるいは検出器28の幅分の3次元の立体像を構成するための情報を得ることが出来る。
【0055】
セクタースライスモードは、撮影者が指定する任意の角度範囲内にあるX線発生装置27を順次切り換えて患者22の任意の部位を撮像するモードである。このとき、ベッド23を同期させて移動させても良い。従って、このセクタースライスモードでは、例えば、頭の一部分や、心臓や胃などの臓器など必要な部分の断層画像、あるいは検出器28の幅分の3次元の立体像を得ることが出来る。また、ベッド23を同期させて移動させることで、任意の部位の体積検査に必要な断層画像やその部位の3次元の立体像を構成するための情報を得ることが出来る。
【0056】
シングルショットモードは、撮影者が指定する任意の角度のX線発生装置27から患者22に対して一回だけX線を照射するモードである。本実施の形態のX線CT装置21の検出器28は円筒形状であるので、このシングルショットモードで、いわゆるX線透過撮像装置と同様の撮影を任意の角度で行うことが可能である。
【0057】
そして、上記のモード設定指示器38で、各モードの内から単線源撮像モードを選択するとき、各モードで同時にX線100を出射するX線発生装置27が一つ選択され、多線源同期撮像モードを選択すると、各モードで同時にX線100を出射するX線発生装置7が複数選択される。
【0058】
同様に、シリアルスライスモードやシングルスライスモードにおいて、多線源同期撮像モードを選択すると、ある間隔を置いて離れたX線発生装置27、好ましくは図6に示される検出器28において、複数のX線発生装置27a、27bから照射されたX線100a、100bが重ならない位置関係のX線発生装置27、具体的な例を挙げると、線源を3つに設定したときは120°、線源を4つに設定したときは90°、線源を5つに設定したときは72°など、等間隔に離れたX線発生装置27から、同時にX線100が照射される。そして、これらのX線発生装置27を同時に順次切り換えて撮像して得られた情報をもとに断層画像や3次元の立体像が構成される。
【0059】
また、セクタースライスモードにおいて、多線源同期撮像モードを選択すると、撮影者が指定した複数の部位について指定した角度分だけ同時に撮像する。一例として、左右の腎臓を同時に撮像する場合などが挙げられる。
【0060】
以上のように構成されていることで、このX線CT装置21は、例えば、患者22に対して多線源同期撮像のシリアルスライスモードですばやく体積検査をした後、精密検査が必要な部位については、そのまま患者22を動かすことなく、引き続いて単線源撮像のセクタースライスモードやシングルショットモードで直ぐに検査するといった使用方法が出来る。この場合、精密検査が必要な部位を特定するための断層画像を得るために照射されるX線の被曝線量は、X線透過画像を得るために照射されるX線の被曝線量よりも低い被曝線量で行うことが出来るので、患者22に対する総被曝線量を低減できる。
【0061】
また、このX線CT装置21は、円筒形状の検出器28を備えているので、一度の撮像でより多くの断層画像を構成することが出来るとともに、検出されたX線の情報をもとに3次元の立体像を構成することが出来る。さらに、同じ箇所を繰返し撮像した情報を得ることで、3次元の動きのある立体像を構成することが出来るため、より詳しい検査をすることが出来る。
【0062】
さらに、シリアルスライスモード、シングルスライスモードで撮像したときに得た各X線発生装置7毎の情報が、シングルショットモードで撮像することで得られる情報と同等である場合は、所望する角度のX線透過画像をシリアルスライスモードやシングルスライスモードで撮像したときの情報から得ることが可能であるため、患者22に対する総被曝線量を低減できる。
【0063】
従って、このX線CT装置21は、患者22の断層画像及び、それに基づく必要なX線透過画像を一度の検査で得ることが出来るとともに、患者22に必要以上の被曝線量を与えない。すなわち、このX線CT装置21は、最小限の被曝線量で、必要な検査情報を得ることが出来る。
【0064】
上記X線CT装置21において、図1の放射線検出器3は、図5における測定装置本体24の検出器28に対応する。また、図1の制御部4は、図5における測定制御装置35(一部)、モード設定指示器38、X線発生制御装置33、スイッチ装置39(図8)に対応する。図1の電源15は、図5における電源40に対応する。図1のスイッチSW1は、図5における電子銃ドライブ回路32に含まれる。
【0065】
本発明の放射線照射装置が適用されるX線CT装置は、検出期間と照射期間とを同期させているので、X線の照射に無駄が無く、電力コストを低減することが出来る。また、余計なX線の照射がないので、患者は余計な放射線を被曝せず、その負担が低減される。
【0066】
(実施例2)
本発明である放射線照射装置の第2の実施の形態について説明する。まず、本発明である放射線照射装置の第2の実施の形態における構成について説明する。図4は、本発明である放射線照射装置の第2の実施の形態における構成を示す図である。放射線照射装置は、X線発生装置27と、制御部4と、電源15とを備える。そして、X線発生装置27から対象物14へ照射されたX線は、対象物14を透過した後、透過X線として放射線検出器3へ入射する。
【0067】
X線発生装置27は、制御部4の制御に基づいて、放射線検出器3の手前に置かれた対象物へX線を照射する。X線源1及びシャッター2を備える。
X線源1は、X線を発生し、所定の方向へ出力(照射)する。本実施例では、所定の周期を有するパルス状のX線を照射する。照射のタイミングや照射線量は、制御部4に制御される。X線源1は、他の放射線を照射する放射線源でも良い。ここで、放射線は、放射線医療に用いられる粒子線や電磁波である。放射線は、X線やγ線に例示される。
シャッター2は、X線源1から出力されるX線を遮断する、又は、通過させる。シャッター2は、中心軸を回転する円盤状である。その中心と円周との間の領域において、その一部に、X線通過用の貫通穴を有する。駆動部(図示されず)と回転角度センサ(図示されず)を含み、回転角度センサ(図示されず)の信号を制御部へ出力している。そして、制御部4は、シャッター2(円盤)の回転角度に基づいて、X線の遮断(シャッター2を閉止)、又は、通過(シャッター2を開放)するように駆動部(図示されず)を制御する。シャッター2は、X線を遮断可能な金属で形成されている。そのような金属は、タングステン(W)のような従金属に例示される。厚みは、遮断するX線のエネルギやシャッターの金属の種類等により決定する。
なお、本発明におけるシャッター2の形状、開閉方法は、上記のものに制限されるものではなく、従来知られた他の形状、開閉方法を用いることが出来る。
【0068】
制御部4は、透過X線の検出を行う放射線検出器3が検出を行う期間としての検出期間と、X線源1がX線の対象物14への照射を行う期間としての照射期間とが同期するように、X線源1でのX線の照射を制御する。すなわち、制御部4は、シャッター2の回転角度を参照して、X線発生装置27からX線を出力又は停止するようにシャッター2を駆動する。X線発生装置27にX線の照射を行わせている間は、放射線検出器3に透過X線の検出を行わせる。
また、X線源1からのX線の照射を停止している停止期間を、透過X線の検出を行わない非検出期間として、放射線検出器3に検出の結果としての検出データをデータ処理させる。
【0069】
放射線検出器3は、実施例1と同様であるのでその説明を省略する。
【0070】
次に、本発明である放射線照射装置の第2の実施の形態の動作について、図4を参照して説明する。
図4において、制御部4は、パルス状のX線をX線発生装置27から照射するために、以下のように制御する。
(1)パルスX線の出力ゼロの期間:
制御部4は、X線源1によりX線の照射を行わせている。また、シャッター2により、そのX線を遮断し、対象物14(及び放射線検出器3)へX線は照射されていない。
このとき、既に放射線検出器3が検出データを有していれば、制御部4は、放射線検出器3の非検出期間として、放射線検出器3に検出の結果としての検出データを、データ処理を行うデータ処理部(図示されず)出力させる。
(2)パルスX線の出力有りの期間:
制御部4は、X線源1によりX線の照射を行わせている。そして、シャッター2を回転し、シャッター2の開口部の位置を、X線源1のX線を照射する位置と対向させる。それにより、そのX線を通過させ、対象物14(及び放射線検出器3)へX線が照射される。すなわち、X線源1(X線発生装置25)がX線を照射する。
制御部4は、X線源1がX線の対象物14への照射を行う期間に同期するように、放射線検出器3により透過X線の検出を行わせる。
【0071】
制御部4は、パルス状のX線を照射する間、上記(1)及び(2)のプロセスについて、連続的に繰り返す。
【0072】
本実施例の放射線照射装置では、放射線検出器3がX線(放射線)の検出を行わない場合に、シャッター2の動作により、X線発生装置25(X線源1)から照射されるX線を同期させて、その外部へ照射しないようにすることが出来る。それにより、検出に使用されない余計なX線を対象物14へ照射しないようにすることが出来る。すなわち、患者を被検体とする放射線医療において、余計なX線の照射をなくすことにより、患者に対して余計な放射線を被曝させないようにすることができ、患者の負担を低減することが可能となる。
【0073】
また、シャッター2の操作だけでX線の照射/停止に対応できるので、短い周期のパルス状のX線の照射を行う場合でも、容易に制御することが出来る。そして、非常に低いコストで実施することが出来る。
【0074】
なお、本発明の放射線照射装置が適用されるX線CT装置の実施の形態については、実施例1と同様であるので、その説明を省略する。
【0075】
本発明の放射線照射装置が適用されるX線CT装置は、検出期間と照射期間とを同期させているので、X線の照射に無駄が無く、電力コストを低減することが出来る。また、余計なX線の照射がないので、患者は余計な放射線を被曝せず、その負担が低減される。
【0076】
【発明の効果】
本発明により、放射線検出装置による放射線の検出の際、検出に使用されない余計な放射線の照射を停止することが出来る。また、放射線医療において、余計な放射線を患者に照射させず、患者に対する負担を大幅に軽減することが可能となる。対して余計な放射線を被曝させないようにすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明である放射線照射装置の第1の実施の形態における構成を示す図である。(a)X線非発生時の状態を示す。(b)X線発生時の状態を示す。
【図2】本発明である放射線照射装置の第1の実施の形態における他の構成を示す図である。(a)X線非発生時の状態を示す。(b)X線発生時の状態を示す。
【図3】本発明である放射線照射装置の第1の実施の形態における更に他の構成を示す図である。(a)X線非発生時の状態を示す。(b)X線発生時の状態を示す。
【図4】本発明である放射線検出装置の第2の実施の形態における構成を示す図である。
【図5】X線CT装置の構成を示す図である。
【図6】図5におけるF2−F2断面に沿って示す測定装置本体の構成を示す図である。
【図7】X線発生装置と検出器との位置関係を示す図である。
【図8】X線発生装置の制御系統を示す構成図である。
【符号の説明】
1、1〜1〜1 X線源
2 シャッター
3 放射線検出器
4 制御部
5 陽極
6 陰極
7 格子
8 高電圧電源
9 陰極電源
10 グリッド電源
14 対象物
15 電源
21 X線CT装置
22 患者
23 ベッド
24 測定装置本体
25 スライド
26 駆動装置
27(a、b) X線発生装置
28 検出器
28a リング
28Lθ センサアレイ
29 電子銃
30 ターゲット
31 真空チャンバ
32、32〜32〜32 電子銃ドライブ回路
33 X線発生制御装置
34 画像信号ディジタイザ
35 測定制御装置
36 データ収録装置
37 データ処理装置
38 モード設定指示器
39 スイッチ装置
39〜39〜39 スイッチ素子
44 電子ビーム
50 モニタ
SW1、SW2、SW3 スイッチ
P 軸線
L 軸線Pに沿う方向
θ 周方向

Claims (7)

  1. 被検体へ放射線の照射を行う放射線源と、
    透過放射線の検出を行う検出装置が前記検出を行う期間としての検出期間と、前記照射を行う期間としての照射期間とが同期するように前記照射を制御する制御部と、
    を具備し、
    前記放射線源は、
    電子を発生する陰極と、
    前記電子の入射により、前記放射線としてのX線を照射する陽極と、
    前記陽極に電力を供給する陽極用電源と、
    を備え、
    前記制御部は、前記検出期間と前記照射期間とが同期するように前記陽極用電源の出力を制御し、
    前記透過放射線は、前記被検体を透過した前記放射線である、
    放射線照射装置。
  2. 前記陽極へ電力を供給する電線の途中に設けられた第2スイッチを更に具備し、
    前記制御部は、前記陽極用電源の出力を、前記第2スイッチの動作により制御する、
    請求項に記載の放射線照射装置。
  3. 被検体へ放射線の照射を行う放射線源と、
    透過放射線の検出を行う検出装置が前記検出を行う期間としての検出期間と、前記照射を行う期間としての照射期間とが同期するように前記照射を制御する制御部と、
    を具備し、
    前記放射線源は、
    電子を発生する陰極と、
    前記電子の入射により、前記放射線としてのX線を照射する陽極と、
    前記陰極に電力を供給する陰極用電源と、
    を備え、
    前記制御部は、前記検出期間と前記照射期間とが同期するように前記陰極用電源の出力を制御し
    前記透過放射線は、前記被検体を透過した前記放射線である、
    放射線照射装置。
  4. 前記陰極へ電力を供給する電線の途中に設けられた第3スイッチを更に具備し、
    前記制御部は、前記陰極用電源の出力を、前記第3スイッチの動作により制御する、
    請求項に記載の放射線照射装置。
  5. 前記放射線源は、前記放射線をパルス状に照射する、
    請求項1乃至のいずれか一項に記載の放射線照射装置。
  6. 前記制御部は、更に、前記検出を行わない期間としての非検出期間において、前記検出装置が前記検出の結果としての検出データをデータ処理するように前記検出装置を制御する、
    請求項1乃至のいずれか一項に記載の放射線照射装置。
  7. 放射線検出装置と、
    請求項1乃至のいずれか一項に記載の放射線照射装置と、
    を具備する、
    放射線医療装置。
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