JP3846009B2 - ディジタルvtrの磁気記録再生装置及び磁気記録再生方法 - Google Patents

ディジタルvtrの磁気記録再生装置及び磁気記録再生方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はディジタルVTRの磁気記録再生装置及び磁気記録再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、逆アジマス記録再生方式により磁気テープにディジタル磁気記録再生する磁気記録再生装置は、図8及び図9に示す磁気ヘッドの配置を有していた。つまり、回転ドラム1の180度相対する位置に記録用先行ヘッドV1;V3それぞれと記録用後行ヘッドV2;V4それぞれをペアにして設け、またこれらの記録用ペアヘッドV1,V2;V3,V4それぞれに対して90度回転した位置それぞれに再生用ペアヘッドV5,V6;V7,V8を設け、さらに記録用ペアヘッドV1,V2;V3,V4それぞれに対して所定角度だけ先行する回転位置に消去ヘッドFE1,FE2を設けている。
【0003】
そして図9の回転ドラム1の展開図及び図10に示すように、各記録用ペアヘッドにおける記録用ヘッドV1,V2,V3,V4それぞれは、磁気テープ2に記録すべきトラック幅w0(=17μm)と厳密に一致したヘッド幅w1〜w4(=w0)を有し、かつ各記録用ペアヘッドにおける先行ヘッドV1,V3の上端に後行ヘッドV2,V4の下端が厳密に一致するように配置していた。また再生用ペアヘッドV5,V6;V7,V8についてはw5〜w8(>w0)の幅広ヘッド(=27.5μm)を用い、かつ各幅広ヘッドV5,V6,V7,V8のヘッド幅中心の位置が記録用ヘッドV1,V2,V3,V4それぞれのヘッド幅中心の位置に一致するように配置していた。
【0004】
回転ドラム1に対するこれらの記録用ヘッドV1,V2,V3,V4と再生ヘッドV5,V6,V7,V8と消去ヘッドFE1,FE2の取付寸法関係は次のような設定である。図9に示すように、記録用後行ヘッドV2;V4それぞれの下端から記録用先行ヘッドV1;V3それぞれの下端までの高さをH1とすると、
【数1】
H1=17−((φπ/360°)*α1*tan(θ−θo )) [μm]
ここで、
φ:ドラム径
α1:V2;V4ヘッドとV1;V3ヘッドの回転ドラム1上の取付角度差
θ:テープ走行時のトラック傾斜角
θo :テープ停止時のトラック傾斜角
となる。
【0005】
また、消去ヘッドFE1,FE2は記録用後行ヘッドV2,V4の下端が記録用先行ヘッドV1,V3と記録用後行ヘッドV2,V4で記録される記録トラックの中心となるので、この中心と消去ヘッドFE1,FE2の中心が一致するように記録用後行ヘッドV2,V4の下端より消去ヘッドFE1,FE2の下端までの高さをH2とすると、
【数2】
H2=41.5/2−((φπ/360°)*α2*tan(θ−θo )) [μm]
ここで、
α2:V2;V4ヘッドとFE1,FE2ヘッドとの回転ドラム1上の取付角度差
となる。
【0006】
そしてディジタル磁気記録の際には、ヘッド幅41.5μmの消去ヘッドFE1によって磁気テープ2の記録を消去し、その上に記録用ペアヘッドV1,V2における先行ヘッドV1と後行ヘッドV2によってそれぞれトラック幅w1,w2(=w0)に逆アジマス方式でディジタル記録を行い(記録チャンネルREC1CH)、次に消去ヘッドFE2でガードバンドG(=3μm)を含むペアトラック幅の消去を行い、その上に記録用ペアヘッドV3,V4における先行ヘッドV3と後行ヘッドV4によって記録チャンネルREC1CHとは3μmのガードバンドGを設けて、それぞれトラック幅w3,w4(=w0)に逆アジマス方式でディジタル記録を行っていく(記録チャンネルREC2CH)。これによって、図11に示すように各記録ヘッドの記録トラック幅17μm、ガードバンド3μm、トラックピッチ20μmでディジタル磁気記録が行える。
【0007】
またディジタル磁気再生の際には、図12に示すように、各記録チャンネルの各記録トラックのトラック幅w0の中心位置に再生用ペアヘッドの各再生用ヘッドV5,V6,V7,V8のヘッド幅の中心位置が一致するように位置調整しながら記録情報を再生していく。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のディジタルVTRの磁気記録再生装置では、次のような問題点があった。すなわち、回転ドラムに対して再生用ペアヘッドと消去ヘッドと共に、記録用ペアヘッドを取付ける必要があり、ヘッド数が多数に上り、かつ記録用ペアヘッドの個々の記録用ヘッドはそのヘッド幅を記録トラック幅と厳密に一致させる必要があり、製造において部品点数が多くなると共に製造精度が厳しくて製造に手数もかかり、コストがかかる問題点があった。そしてこれは、記録用ペアヘッドを構成するヘッドの数が2個から4個に増加する場合、さらに顕著なものとなっていた。
【0009】
本発明はこのような従来の問題点に鑑みてなされたもので、従来から用いられている再生専用の幅広ヘッドを記録再生兼用ヘッドとして用い、ヘッド数を削減し、かつ製造精度も緩やかにでき、製造コストの低減が可能なディジタルVTRの磁気記録再生装置を提供することを目的とする。
【0010】
本発明はまた、かかる製造コストがかからないディジタルVTRの磁気記録再生装置を用いることができるディジタルVTRの磁気記録再生方法を提供することを目的とする。
【0011】
なお、特開平7−153004号公報には通常、3倍速それぞれで記録した記録トラックの上縁部を消去ヘッドによって消去し、記録トラック幅を通常、3倍速それぞれの正規の記録トラック幅に規制する技術が開示されている。しかしながら、この公報に開示されている技術はアナログ磁気記録方式に関するものであり、デジタル磁気記録に関するものではなく、デジタル磁気記録再生に必須のペアヘッドについては全く記載がない。また磁気記録と再生を同じ幅広ヘッドによって兼用させることによってヘッド数を少なくする技術思想についても全く開示がなく、本発明とは技術的に異なっている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明のディジタルVTRの磁気記録再生装置は、回転ドラムの180度相対する位置それぞれに取付けられた互いにアジマス角の異なる幅広記録再生兼用ペアヘッドと、これら幅広記録再生兼用ペアヘッドの各取付位置から回転前方に所定角度をもってそれぞれ取付けられた消去ヘッドとを備え、前記各幅広記録再生兼用ペアヘッドの回転前方側の幅広記録再生兼用ヘッドに対して、その正規の記録トラック幅を超える上縁部に、直後の回転後方側の幅広記録再生兼用ヘッドをその下端部が重複するように配置すると共に、前記各消去ヘッドが、前記各幅広記録再生兼用ペアヘッドにおける最後尾の回転後方側の幅広記録再生兼用ヘッドに対するその正規の記録トラック幅を超える上縁部と、これに隣接して形成されるべきガードバンドに相当する幅と、当該消去ヘッドの回転後方側の幅広記録再生兼用ペアヘッドにより形成されるべき記録トラックに相当する幅とを共にカバーするヘッド幅を有するよう構成したものである。
【0013】
請求項1の発明のディジタルVTRの磁気記録再生装置では、各幅広ペアヘッドによって磁気テープに逆アジマス方式でディジタル記録するが、この際に、先行幅広ヘッドによって記録された記録帯のうち、正規の記録トラック幅を超える上縁部を後行幅広ヘッドの下部によって上書きし、最後尾の幅広ヘッドによって記録された記録帯のうち、正規の記録トラック幅を超える上縁部とこれに隣接して形成すべきガードバンドの幅を消去ヘッドによって消去する方法でディジタル記録する。これによって、個々の記録用ヘッドとして利用する記録再生兼用ヘッドが幅広であるにもかかわらず、従来と同様に記録チャンネルごとに正規の記録トラック幅の情報記録ができる。
【0014】
したがって、従来のように再生用ヘッドとは別に記録用ヘッドを用意する必要が無くて回転ドラム上に取付ける磁気ヘッド数を削減することができ、しかも回転ドラムに取付ける磁気ヘッドの幅を記録トラック幅に厳密に一致したものとする必要がなく、製造精度の要求が緩やかになり、全体として磁気記録再生装置の製造コストが低減できる。
【0015】
請求項2の発明は、回転ドラムの180度相対する位置それぞれに取付けられた互いにアジマス角の異なる幅広記録再生兼用ペアヘッドと、これらの幅広記録再生兼用ペアヘッドの各取付位置から回転前方に所定角度をもってそれぞれ取付けられた消去ヘッドとによって、逆アジマス記録再生方式によりディジタル磁気記録再生するディジタルVTRの磁気記録再生方法において、前記各幅広記録再生兼用ペアヘッドの回転前方側の幅広記録再生兼用ヘッドによってテープに記録された記録帯のうち、正規の記録トラック幅を超える上縁部を直後の回転後方側の幅広記録再生兼用ヘッドの下端部によって上書き記録し、前記各消去ヘッドが、前記各幅広記録再生兼用ペアヘッドにおける最後尾の回転後方側の幅広記録再生兼用ヘッドによって記録された記録帯のうち、正規の記録トラック幅を超える上縁部と、これに隣接して形成されるべきガードバンドに相当する幅と、当該消去ヘッドの回転後方側の幅広記録再生兼用ペアヘッドにより形成されるべき記録トラックに相当する幅とを共にカバーする幅を有して消去するようにしたものである。
【0016】
請求項2の発明のディジタルVTRの磁気記録再生方法では、その実施に請求項1の発明の磁気記録再生装置を用いることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて詳説する。図1は本発明の1つの実施の形態の回転ドラム10の平面図を示し、図2はその展開図を示している。回転ドラム10はディジタルVTR用としては通常の62mmφのもので、その180度回転した2位置それぞれに、従来から再生専用の磁気ヘッドとして使用されてきた幅広ヘッドV11,V12,V13,V14が記録再生兼用ヘッドとして2個ずつペア(V11,V12のペアとV13,V14のペア)にして取付けられている。そして、これらの互いにアジマス角が異なる幅広ペアヘッドV11,V12;V13,V14から所定角度だけ回転した先行位置それぞれに従来と同様の消去ヘッドFE1,FE2が取付けられている。
【0018】
幅広ヘッドV11〜V14のヘッド幅w11〜w14はいずれも従来の再生用ヘッドと同じく27.5μm、消去ヘッドFE1,FE2はいずれも従来と同様に41.5μm幅である。また各ペアヘッドにおける幅広先行ヘッドV11;V13と幅広後行ヘッドV12;V14との回転ドラム10上での角度差α1は従来と同じである。さらにペアヘッドV11,V12における後行幅広ヘッドV12の中心位置から消去ヘッドFE1の中心位置までの角度、同じくペアヘッドV13,V14における後行幅広ヘッドV14の中心位置から消去ヘッドFE2の中心位置までの角度は共にα2に設定してある。
【0019】
そして各幅広ヘッドV11,V12,V13,V14の下端の取付高さ、消去ヘッドFE1,FE2の下端の取付高さは次の通りに設定している。図2に示すように、従来と同様に各記録再生兼用ペアヘッドにおける幅広後行ヘッドV12;V14の下端が下ドラム(図示せず)からの絶対高さがH0となるように回転ドラム10上に取付けられ、さらに幅広後行ヘッドV12;V14の下端に対して、従来と同様に数1式で示した高さH1だけ下がった位置に幅広先行ヘッドV11;V13の下端が位置するように取付けられている。また、消去ヘッドFE1,FE2は、図3に併せて示すようにその下端の高さが直前の幅広後行ヘッドV12;V14の記録トラック(当該ヘッドの記録帯の上端ではない)の上端と一致させるために、次の式に示すH3だけ各幅広後行ヘッドV12;V14の下端より下がった位置に取付けられている。
【0020】
【数3】
Figure 0003846009
ここで、
φ:回転ドラム10の径=62mm
α2:V12;V14ヘッドとFE1,FE2ヘッドとの回転ドラム10上の取付角度差
トラックピッチ:20μm
ガードバンド:3μm
この回転ドラム10による磁気テープ2に対するディジタル磁気記録は、次の通りである。磁気テープ2を所定速度で走行させ、これを回転ドラム10に傾斜角度θに傾けた状態で巻付け、ペアヘッドV11,V12;V13,V14によってこの磁気テープ2に逆アジマス方式でディジタル記録していく。
【0021】
この磁気記録の際には、いま、1つのペアヘッドV11,V12に注目してみると、その直前の消去ヘッドFE1によってそのヘッド幅41.5μmの幅で消去された部分に対して、先行幅広ヘッドV11がそのヘッド幅w11(>w0:正規の記録トラック幅=17μm)でディジタル記録し、これに対して後行幅広ヘッドV12が先行幅広ヘッド11が記録した幅w11の記録帯の上縁部16に(w11−w0)の幅だけ重複した位置を下端にしてそのヘッド幅w12(>w0)で上書きする形でディジタル記録していく。そしてこの後行幅広ヘッドV12の直後の消去ヘッドFE2が、後行幅広ヘッドV12が記録した幅w12の記録帯の上縁部17に(w12−w0)の幅だけ重複した位置を下端にして幅41.5μmでガードバンドGと次のペアヘッドV13,V14によるディジタル記録のためのペアトラック幅分を消去していく。これによって従来と同様に、記録トラック幅w0×2のペアトラックとガードバンドGとを幅広ペアヘッドV11,V12;V13,V14によって逆アジマス方式でディジタル記録していく。
【0022】
次に、磁気再生動作について説明する。図4に示すように、磁気テープ2上にガードバンドGを介して記録されているペアトラック18,19それぞれの記録トラックの中心C1,C2に幅広ヘッドV11〜V14それぞれの中心が一致するように図5に示すトラックキング制御回路によってテープ駆動用キャプスタンモータ(図示せず)を制御する。この制御回路の構成について説明すると、磁気テープに対する記録動作時には、図5及び図6に示すように30Hzの基準信号21を遅延回路22によってT0だけ遅延させて記録コントロール信号23を生成し、これをコントロールヘッド(図示せず)によって磁気テープ上のコントロールトラックに書込む。
【0023】
そして再生時には、同じコントロールヘッドによって磁気テープのコントロールトラックから再生コントロール信号25を読出し、これに記録再生兼用の幅広ヘッドV11,V12;V13,V14それぞれの中心位置を磁気テープ2上に書込まれた記録トラックそれぞれの中心位置に一致させるために遅延回路26によって必要な遅延時間だけ一律に遅延をかけ、位相比較器27においてこの信号aと従来と同様の基準信号bとの位相比較を行い、トラッキングエラー検出回路28によって位相差に対応するトラッキングエラーを求め、これをキャプスタンサーボ回路29に与え、キャプスタンモータ30の速度制御を行う。
【0024】
つまり、図6及び図7に示すように、従来では、遅延量T0で記録したところに再生コントロール信号25が来るように記録ヘッド下端と記録トラック下端とを一致させてタイミングを合わせるようにしていたが、本発明の場合には、従来のままでは、
記録トラック中心:17/2=8.5μm
幅広ヘッド中心: 27.5/2=13.75μm
であって、中心間に(13.75−8.5)=5.25μm(ΔH)のずれが始めから生じているの、記録トラック中心と幅広ヘッド中心が一致するように、遅延回路26によってこのΔHに相当する時間差分T1だけあらかじめ一律に遅延させ、この信号aと基準信号bとの位相比較を行ってトラッキングエラーを求め、キャプスタンモータを制御するのである。これによって、幅広ヘッドをΔH=5.25μm下方へずらしてトラッキングすることにより、記録トラックと幅広ヘッドのトラック中心を一致させたトラッキング制御ができることになる。なお、その他の構成要素については従来から実施されている回路要素と全く同様である。
【0025】
上記の実施の形態のディジタルVTRの磁気記録再生装置及び磁気記録再生方法によれば、従来、再生専用ヘッドとして用いられていた幅広磁気ヘッドを記録再生兼用のペアヘッドとして採用し、これによって磁気テープに対してデジタル磁気記録し、またその再生を行うので、回転ドラムに取付ける磁気ヘッドの数を従来の記録用ヘッドの数だけ削減し、同時にこれらの磁気ヘッドに対するロータリトランスもその数だけ削減することができ、また従来、記録用ヘッドにはテープ上の記録トラック幅と厳密に一致したヘッド幅を有する記録用ヘッドを製作して回転ドラムに取付ける必要があったが、各幅広ヘッドの下端の取付位置だけ厳密に調整するならば、特にその磁気ヘッドの幅については厳しい寸法精度を要求することがなく、これらの結果として部品点数の大幅な削減と共に寸法精度の緩和によって製造コストを低減することができる。
【0026】
また再生時には記録トラック幅に対して幅広である幅広磁気ヘッドで再生できるので、互換再生時の記録トラック幅のばらつきや記録トラック曲がりなどに対してガードバンドにより従来通りの性能(具体的にはC/N、エラーレートなどを指す)が確保できる。
【0027】
なお、上記の実施の形態では回転ドラム10に対して180度相対する位置に2個ずつのペアにして幅広ヘッドを取付け、これによって記録再生兼用ヘッドとしてディジタル磁気記録を行うようにしたが、ペアヘッドを構成する幅広磁気ヘッドの数は偶数個ずつであればよい。そしてその場合にも、各先行側幅広ヘッドの下端位置から上に正規の記録トラック幅だけ残し、その上端部を各後行側幅広ヘッドの下端部によって上書きする配置となるように取付位置を設定し、さらに最後尾の位置の幅広ヘッドの上端部に対して、それに隣接する消去ヘッドの下端部が上書きする配置となるように取付位置を設定することになる。
【0028】
【発明の効果】
以上のように請求項1の発明のディジタルVTRの磁気記録再生装置によれば、各幅広ペアヘッドによって磁気テープに逆アジマス方式でディジタル記録する際に、先行幅広ヘッドによって記録された記録帯のうち、正規の記録トラック幅を超える上縁部を後行幅広ヘッドの下部によって上書きし、最後尾の幅広ヘッドによって記録された記録帯のうち、正規の記録トラック幅を超える上縁部とこれに隣接して形成すべきガードバンドの幅を消去ヘッドによって消去する方法でディジタル記録することができ、個々の記録用ヘッドとして利用する記録再生兼用ヘッドが幅広であるにもかかわらず、従来と同様に記録チャンネルごとに正規の記録トラック幅の情報記録ができ、この結果、従来のように再生用ヘッドとは別に記録用ヘッドを用意する必要が無くて回転ドラム上に取付ける磁気ヘッド数とこれらを励磁するロータリトランスの数を削減することができ、しかも回転ドラムに取付ける磁気ヘッドの幅を記録トラック幅に厳密に一致したものとする必要がなく、製造精度の要求が緩やかになり、全体として製造コストが低減できる。
【0029】
請求項2の発明のディジタルVTRの磁気記録再生方法では、製造コストのかからない請求項1の発明の磁気記録再生装置を用いてディジタル磁気記録再生ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディジタルVTRの磁気記録再生装置の1つの実施の形態の回転ドラムの平面図。
【図2】上記の回転ドラムの展開図。
【図3】上記の実施の形態によるディジタル磁気記録動作の説明図。
【図4】上記の実施の形態による再生動作の説明図。
【図5】上記の実施の形態に採用されるトラッキング制御回路のブロック図。
【図6】上記のトラッキング制御回路の動作を示すタイミングチャート。
【図7】上記のトラッキング制御回路における遅延回路の動作特性の説明図。
【図8】従来例の回転ドラムの平面図。
【図9】従来例の回転ドラムの展開図。
【図10】従来例のディジタル磁気記録動作の説明図。
【図11】一般的なペアヘッドによる逆アジマス方式のディジタル記録トラックの寸法関係を示す説明図。
【図12】従来例の再生動作の説明図。
【符号の説明】
2 磁気テープ
10 回転ドラム
16 上縁部
17 上縁部
18 ペアトラック
19 ペアトラック
21 基準信号
22 遅延回路
23 記録コントロール信号
25 再生コントロール信号
26 遅延回路
27 位相比較器
28 トラッキングエラー検出回路
29 サーボ回路
30 キャプスタンモータ
V11,V13 先行幅広ヘッド
V12,V14 後行幅広ヘッド
FE1,FE2 消去ヘッド

Claims (2)

  1. 回転ドラムの180度相対する位置それぞれに取付けられた互いにアジマス角の異なる幅広記録再生兼用ペアヘッドと、これら幅広記録再生兼用ペアヘッドの各取付位置から回転前方に所定角度をもってそれぞれ取付けられた消去ヘッドとを備え、
    前記各幅広記録再生兼用ペアヘッドの回転前方側の幅広記録再生兼用ヘッドに対して、その正規の記録トラック幅を超える上縁部に、直後の回転後方側の幅広記録再生兼用ヘッドをその下端部が重複するように配置すると共に、
    前記各消去ヘッドが、前記各幅広記録再生兼用ペアヘッドにおける最後尾の回転後方側の幅広記録再生兼用ヘッドに対するその正規の記録トラック幅を超える上縁部と、これに隣接して形成されるべきガードバンドに相当する幅と、当該消去ヘッドの回転後方側の幅広記録再生兼用ペアヘッドにより形成されるべき記録トラックに相当する幅とを共にカバーするヘッド幅を有するよう構成したことを特徴とするディジタルVTRの磁気記録再生装置。
  2. 回転ドラムの180度相対する位置それぞれに取付けられた互いにアジマス角の異なる幅広記録再生兼用ペアヘッドと、これらの幅広記録再生兼用ペアヘッドの各取付位置から回転前方に所定角度をもってそれぞれ取付けられた消去ヘッドとによって、逆アジマス記録再生方式によりディジタル磁気記録再生するディジタルVTRの磁気記録再生方法において、
    前記各幅広記録再生兼用ペアヘッドの回転前方側の幅広記録再生兼用ヘッドによってテープに記録された記録帯のうち、正規の記録トラック幅を超える上縁部を直後の回転後方側の幅広記録再生兼用ヘッドの下端部によって上書き記録し、
    前記各消去ヘッドが、前記各幅広記録再生兼用ペアヘッドにおける最後尾の回転後方側の幅広記録再生兼用ヘッドによって記録された記録帯のうち、正規の記録トラック幅を超える上縁部と、これに隣接して形成されるべきガードバンドに相当する幅と、当該消去ヘッドの回転後方側の幅広記録再生兼用ペアヘッドにより形成されるべき記録トラックに相当する幅とを共にカバーする幅を有して消去するようにしたことを特徴とするディジタルVTRの磁気記録再生方法。
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