JP3845747B2 - 往復動ポンプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダイヤフラムを用いた小型ポンプ(往復動ポンプ)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の小型ポンプは、例えば、特開昭62−291484号公報に記載されたもので、その構成の概要は図4に示す通りである。
【0003】
この従来の小型ポンプは、図4に示すように、モーター31の出力軸32に固定されているクランク台33に所定の角度傾斜させて取り付けた駆動軸34に円板状の駆動板35が取り付けられている。この円板状の駆動板35の外周部分に、上方に開口を有するカップ状のダイヤフラム部36が一つ又は複数個取り付けられている。尚ダイヤフラム部36が複数設けられたポンプの場合、それらダイヤフラム部は円周上に等間隔に並び配置される。又37は、例えばダイヤフラム部36と一体に構成された円筒状のバルブ、38は他のバルブ、39は吸入口、40は排出口である。
【0004】
このような小型ポンプは、モーター31を駆動してその出力軸32を回転させることによりクランク台33を回転させ駆動軸34を介しての駆動板35の皿まわし動によりダイヤフラム部36の根元の駆動部36aを上下動させる。これにより、例えば、図4において左側に位置するカップ状のダイヤフラム36は、その根元部分(駆動部)36aが下降した状態より上昇し、逆右側に位置するダイヤフラム36は、その根元部(駆動部)36aが上昇した状態から下降するように運動する。
【0005】
このダイヤフラム部36の根元部分の上下動により、各ダイヤフラムは、それぞれ一定時間隔をおいて流体の流入や排出を行ないポンプ作用が行なわれる。以上述べた従来の小型ポンプは、ダイヤフラム36に理想的な往復運動をさせるために、駆動板35のダイヤフラム部36の中心Gが出力軸の固定中心と一致するようにしなければならない。つまり、中心Gが出力軸32の延長線上に位置するようにしなければならない。そのためには、駆動軸34の軸受部が必要になり、駆動板35が長くなりポンプ全体が大型になる。
【0006】
また出力軸32の一回転によって、ダイヤフラム36の駆動部が一往復するために、モーターの回転数を上げると、出力軸の回転を速くすると、ダイヤフラム部36が異常変形を起し、ダイヤフラムの寿命が極度に低下する。そのために大型で強力なモーターが必要になる。
【0007】
以上述べたような図4に示す従来例の欠点を解消するために本出願人が提案した特開平11−230046号に記載するポンプがある。
【0008】
この往復動ポンプは図5に示すような構成である。
【0009】
この図5において、1はモーター、2はモーター1の出力軸、3は出力軸2に固定されている円板状の回転板で、この回転板3には断面形状が円弧状の溝3aが出力軸2を中心とした円周上に沿って形成されている。5は例えばほぼ円板状の駆動板であって、回転板3と同様に断面形状が円弧状であってこの駆動板5の中心を中心とした円周上に形成されている溝5aを有している。このように互いに相対して形成された回転板3の溝3aと駆動板5の溝5aの間にボール4が配置されている。また6はシリンダー、7はその駆動部7bが駆動板5に固定されているダイヤフラム、8はバルブハウジング(蓋体)で、このバルブハウジング8とシリンダー6とによりダイヤフラム7を挟みシリンダー部6にビス13により締め付け固定することにより、密閉してポンプ室12を形成している。図5にはダイヤフラム7のダイヤフラム部に形成されるポンプ室12は一つのみ示してあるが、このダイヤフラム7(ポンプ室12)は、二つ又はそれ以上の複数形成してもよく、これにより多気筒のポンプを構成し得る。
【0010】
又、バルブハウジング8にはこれと一体に弁室9およびこの弁室9に通ずる排出口10とが形成され、弁室9内には、ダイヤフラム7と一体に形成されている弁7aが配置されている。又14は逆止弁、15は吸入口である。
【0011】
以上述べたポンプにおいて、回転板3と駆動板5を押し上げて上面中心がシリンダー6の中心に設けたストッパーピン6aに当たり、駆動板5を傾斜させるようにセットされる。この傾斜角の大きさ等により、ダイヤフラム7に一体に形成されている駆動部7bを往復動させるストロークが決まる。又、20はボールに対する負荷が少ない時にボールに負荷を与えて適宜な摩擦を与えるためのバイヤススプリングである。したがって、負荷との関係によりボール4に適宜な摩擦が与えられている場合には、このバイヤススプリング20は用いなくともよい。
【0012】
この往復動ポンプは、モーター1の駆動により出力軸2が回転すると、これに固定してある回転板3が回転する。この回転板3の回転によりバイアススプリング16等による駆動板5により押し付けられているボール4は自転しながら出力軸2のまわりを回転板2の回転方向と同じ方向にころがりながら移動する。ここで断面円弧状をした回転板3の溝3aと駆動板5の溝5aの半径は、ほぼ等しく(一般的には駆動板5の溝5aの半径の方が若干小である)してあるので、ボール4の進む速度は、回転板3の速度の約半分であって、したがって回転板3が2回転すると、ボール4は出力軸2のまわりをほぼ一周することになる。
【0013】
したがって、図示する位置から回転板3が1回転するとボール4は半周して出力軸2の右側にあったボール4は、出力軸2の左側に移動し、これにより駆動板は、上方位置にあるダイヤフラム7の駆動部7bの部分が下方位置に移動する。このように、回転板3の回転により駆動部7bは上下動し、したがってポンプ作用が行なわれる。つまり駆動部7bが図示する位置より下降することによってポンプ室12の容積は増加し、弁14を開いて吸入口より流体が流入する。又、駆動体7bが再び上昇することによって、ポンプ室12の容積は減少し、ポンプ室内の気体は加圧されて弁7aを開き弁室9を通って排出口10より排出される。
【0014】
以上の運動を繰り返すことにより、流体は吸入口15より吸引され、排出口10より排出されてポンプ作用が行なわれる。
【0015】
この従来の往復動ポンプは、バイヤススプリングを用いない場合、駆動中に駆動板15が浮き、そのために回転板3の回転がボール4を介しての伝達が十分ではなく、したがって正確なスピードや時間間隔でのダイヤフラム部の往復運動ができず、流体の安定した供給や吸引ができない。また駆動板15とボール4等の間が接触したり離れたりを繰り返すために騒音を発することがある。
【0016】
この欠点を解消するために、前記従来例図5に示すようにバイヤススプリング20を設け、これによって駆動板5がボール4に接するようにすることが考えられる。
【0017】
この方法は、バイヤススプリング20の力が弱いと効果が得られずバイヤススプリングを設けない場合と同じである。またバイヤススプリング20の力が強いと駆動板5の傾きが大になる。その理由は、図より明らかなように駆動板5がボール4を支点としてバイヤススプリング20の力が働く側(図5において左側)が押し下げられるために駆動板5の図5における左側が下がり傾斜角が大になる。その結果、ストッパーピン6aの先端から駆動板5が離れ、そのため駆動板5の傾きの変化が安定せず、ダイヤフラム7の上下動(往復動)が安定しない。またバイヤススプリング20の力が更に強すぎると傾き角が一層大になり駆動板5と回転板3とが接触し、回転板3の回転が安定せず、更に騒音が発する等の問題が生ずる。
【0018】
このように、図5に示す従来例のポンプは、スプリングの力が弱くとも逆に強くとも問題があり、スプリングの適切な力の設定の幅が狭く、極めて小さい範囲のスプリングの力においてのみ良好な作動をする。そのために、バイヤススプリング20や回転板3、ボール4、駆動板5等の部品の精度を極めて高くする必要がありコスト高になる。
【0019】
スプリングの力を適切な範囲内に設定し、部品の精度を高くしても、使用中の部品の摩耗やバイヤススプリングの劣化等により力が弱くなること等から前述のような問題が発生することがあり、製品の耐久性にも問題がある。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、安定した駆動が得られ安価でしかも耐久性に富んだ小型ポンプを提供するものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明の往復動ポンプは、逆止弁を介して吸入口に、又逆止弁を介して排出口に夫々接続するポンプ室を有するダイヤフラムと往復動によりポンプ室内の容積の増減を行なう前記ダイヤフラムに設けられた駆動部とを有し前記駆動部の往復動によるポンプ室の容積の増加により吸入口より流体を流入させ又ポンプ室の容積の減少によりポンプ室より排出口を通じ流体を排出させてポンプ作用を行なう往復動ポンプにおいて、前記駆動部を固定した駆動板とモーターの出力軸に固定した回転板とを出力軸より離れた位置にてボールを挟んだ構成で、ボールを挟むことにより駆動板のボールが位置する側が高くなるように傾斜するようにし、前記出力軸の回転に伴う回転板の回転によるボールの自転によって駆動板の傾斜を連続的に変化させて駆動板に固定した駆動部が往復動を行なってポンプ作用を行なうもので、前記駆動板の中央に形成された支持軸を支持する支持軸受け部と、前記駆動板の回転板側の面に押圧力を作用させるスプリングとを備え、前記スプリングにより前記駆動板の前記支持軸を前記支持軸受け部に押圧すると共に、前記駆動板の支持軸に関して前記ボールと反対側において上方に向かう力が加わるようにしたことを特徴とする。
【0022】
このような駆動板が水平方向に向かう力により駆動板がボールに常に押圧されるようになり、ボールの移動が確実になる。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に本発明の往復動ポンプの実施の形態を図面をもとに説明する。
【0024】
図1は本発明の第1の実施の形態を示す図で、1は駆動モーター、2はモーター1の出力軸、3はモーターの出力軸2に固定された円板状の回転板、4は回転板3に形成されているモーターの出力軸2の回りに円周状に形成されている凹溝3a上に配置されているボール、5は駆動板で、その下面の回転板3の凹溝3aに対応する位置に円周状に形成された凹溝5aを有しまた中央には支持軸5bを有する駆動板で、回転板3の凹溝3aと駆動板5の凹溝5aとの間にボール4が配置されている。また6はシリンダー、7はダイヤフラム、16はリテーナーでダイヤフラム7を駆動板5とこのりテーナー16とにて挟んだ上でねじ16aにより駆動板5に固定され、このリテーナー16とねじ16a等の部分がピストンと同様の作用をする。またシリンダー6の中央部分には駆動板5に設けられた支持軸5bを受ける支持軸受け6bが設けられている。更に8は蓋体、9は弁室、10は排出口、11はケース、12はポンプ室、14は吸入弁、15は吸入口である。なお図1にはポンプ室12は二つ図示されているが、三つ以上でもよくまた一つでもよい。尚7aはダイヤフラム7に一体に形成されている排出弁、9は弁室である。
【0025】
また、この実施の形態のポンプは、スプリング17が駆動板5の支持軸5bと反対側の回転板3との間に配置されている。このスプリング17が、回転板3の回転により影響を受けることがないように、この実施の形態のポンプは、ポンプ1の出力軸2にボールベアリング18を介して取り付けられているスプリング受19を設け、このスプリング受19と駆動板5との間にスプリング17を設けるようにしてある。
【0026】
この実施の形態の往復動ポンプは、駆動モーター1の駆動によるその出力軸2の回転により回転板3が回転する。この回転板3の回転によりボール4は出力軸2のまわりを凹溝3a、5aに沿って移動する。このボール4の移動により駆動板5の傾く方向が順次連続して変化する。例えば、図1に示す状態の場合、ボール4は最も右側に位置し、駆動板5は右側が最も高く左側が最も低くなるように傾斜する。この駆動板5の傾斜により右側のポンプ室ではピストンの作用を行なうリテーナー16が押し込まれポンプ室12の容積は減少し、一方左側のポンプ室ではピストンの作用を行なうリテーナー16が押し下げられてポンプ室12の容積は増大する。
【0027】
続いて、ボール4が溝3a、4aに沿って回動して左側に位置するようになると駆動板5は逆方向に傾斜し、これにより右側のポンプ室12ではピストンの作用を行なうリテーナー16が下降して容積が大になり、逆に左側のポンプ室では、ピストンの作用を行なうリテーナー16が上昇し容積は減少する。
【0028】
この駆動板5の傾斜の変化が支点(支持軸)5aを中心として360°連続して行なわれ、それを繰り返すことによりポンプ作用が連続して行なわれる。
【0029】
ここでこの実施の形態の往復動ポンプは、駆動板5とスプリング受け19との間にスプリング17が設けられ、このスプリング17により駆動板5をその中央に形成された支持軸5bの近傍にて押しあげるように構成されている。このスプリング17による駆動板5の付近での押しあげる力により支持軸5bは支持軸受け6bに押されまたボール4と溝5aとの接触部分では駆動板5にはボール側を押し下げるような力が働く。つまり、支持軸5b付近でのスプリング17による上向きの力により支持軸5bと支持軸受け6bとを密着させると同時に、ボール4による駆動板5の傾斜(ボール4の側が高くなる)により、図示するようにスプリングがボール側Bが伸びた状態になり、スプリングのボール4と反対側Aにおける上向きの力がボール4の側Bにおける上向きの力より大になり、その結果、常に駆動板5がボール4を押圧する力が働くことになる。これによりスプリング17により傾斜した駆動板5が水平になる方向に働く。
【0030】
このように、本発明の第1の実施の形態の往復動ポンプは、スプリング17による力により駆動板5がボール4による傾斜を戻す方向に作用し、それにより駆動板5はボール4に常に接触するようになる。その結果、駆動板5は、一定の速度でその傾斜方向が連続して変化し、回転板3の回転によるボール4の移動は滑ることなしに確実に行なわれ、したがって、各ポンプ室が互いに一定の位相差(時間差)による連続したポンプ作用を行なうことができる。
【0031】
また、スプリング17による駆動板5に加わる力は、駆動板5の傾斜角が小になるように作用するためボール4と反対側の部分(回転板3に最も近くなる部分)でさえ、駆動板5が回転板3に接触するおそれはなく、良好な駆動が可能であり、良好なポンプ作用が行なわれる。また、スプリング17の力は一定の力以上であれば良いので、使用によりスプリングの力が多少弱くなっても問題がなく、長い期間使用しても問題が生ずることはない。
【0032】
図2は本発明の第2の実施の形態の往復動ポンプを示す図である。
【0033】
図2において、1は駆動モーター、2はモーター1の出力軸、3は凹溝3aを有する回転板、4はボール、5は凹溝5aを有する駆動板、6はシリンダー、7はダイヤフラム、10は排出口、11はケース、12はポンプ室、14は吸入弁、15は吸入口、16はリテーナーで、これらの構成は図1の第1の実施の形態と実質上同じである。
【0034】
17はケースと駆動板5との間に配置されたスプリングで、回転板3の外側に位置するようにケースの下端部の空隙を利用して配置されている。
【0035】
このように、この第2の実施の形態のポンプは、スプリング17の配置位置において第1の実施の形態のポンプと相違する。
【0036】
この第2の実施の形態の往復動ポンプは駆動モーター1の駆動による出力軸2が回転しそれに伴い回転板3が回転する。それにより回転板3と駆動板5の間に配置されたボール4が凹溝3a、5aに沿って回転しながら移動し、このボール4の移動により駆動板5の傾く方向が順次連続して変化する。これによって、駆動板5に取り付けられているピストンと同じ作用をするリテーナー16が上下動(往復動)してポンプ作用を行なう。
【0037】
このように、この本発明の第2の実施の形態のポンプは、第1の実施の形態のポンプ作用と同様のポンプ作用を行なう。
【0038】
しかし、第2の実施の形態は、スプリング17をケース内で駆動板5の周辺の部分の下側で回転板3の外側の空隙に配置した点で第1の実施の形態と相違する。
【0039】
このようにスプリングをケースの周辺部の空隙中に配置するためスプリングの配置が容易であり、第1の実施の形態のようにスプリングは一部分を特殊な構成にする必要がなく、つまり出力軸2に対しボールベアリング18を介して取り付けたスプリング受け19を設けることがなく、構造が簡単になり、コスト面でも有利である。
【0040】
また、スプリングを駆動板の周辺部に配置することにより比較的弱いスプリングの力でもボール4が駆動板5に確実に接した状態を保ち得る。
【0041】
この第2の実施の形態においては、図2における左側のスプリングの駆動板5の周辺部を上方へ押しあげる力により駆動板5の中心部分の支持軸5bが支持軸受け6bに密着するように押しあげると共にこの支持軸5bを支点としてボール4に圧着する力が働く。そして図面左側のスプリングから支点である支持軸までの距離が長いために弱いスプリングの力で十分大きな力により駆動板がボール4を押すことになる。具体的には、圧縮されたスプリング(図2における左側のスプリング)が駆動板5を押しあげることによってボール4に作用する押し下げる力と、比較的伸びたスプリング(図2における右側のスプリング)が駆動板5を押し上げようとする力との差によって働く駆動板5によるボール4を押す力によりボール4の移動が確実に行なわれる。
【0042】
また、本発明の第1、第2の実施の形態は、図5に示す従来の往復動ポンプとポンプ室を形成するダイヤフラム等の構成が異なる点も特徴である。
【0043】
即ちこれら実施の形態のポンプのポンプ室は、ほぼ円錐台状で(断面形状がほぼ台形)で駆動板5の周辺部分にリテーナー16により挟持し、このリテーナー16をねじ16aにより駆動板5に固定することによってダイヤフラム部 7を駆動板5に取り付けたものである。
【0044】
このダイヤフラムは、図3に示すような構成で、このダイヤフラムを図1又は図2に示すようにシリンダーと蓋体8とによって挟んで固定する。又、前記のように駆動板5にリテーナー16をねじ止めすることにより固定する。尚図3は図1又は図2におけるダイヤフラムの向きを90°回転させて示してある。
【0045】
このダイヤフラムは、図3におけるCの部分とDの部分が断面形状が直線状であり、Cの部分は傾斜がきつくまたDの部分は傾斜が緩くなっている。
【0046】
ダイヤフラムの断面形状が、前記のように直線であり、図1、または図2のように形状の変化が少なく、したがって、ダイヤフラムの耐久性が大である。また、図5に示すダイヤフラムの場合、駆動部が一体に形成されており、駆動板に形成されている取り付け孔に駆動部に形成された取り付け部を圧入してダイヤフラムを駆動板に取り付ける。このような構造の場合、ポンプを駆動した時に駆動部の取り付け部と駆動板とが接触する部分(駆動板の取り付け孔の部分)が擦れて摩耗する等の問題がある。
【0047】
しかし、本発明の往復動ポンプは、図1、図2に示すような構成であるため前記従来例のような問題は全く生じない。
【0048】
このように本発明の前記実施の形態の往復動ポンプは、ダイヤフラムの耐久性が優れている。
【0049】
【発明の効果】
本発明の往復動ポンプは、ポンプ室の容積を変化させてポンプ作用を行なう駆動体の下にスプリングを設けることにより駆動体が常にボールを押圧するようにして、ボールの移動がほぼ一定の速度になり良好なポンプ作用を行ない得るようにした。また、ダイヤフラムを断面がほぼ直線状になるようにして耐久性が増大するようにした。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す図
【図2】 本発明の第2の実施の形態の構成を示す図
【図3】 本発明の第1、第2の実施の形態の往復動ポンプで用いられるダイヤフラム
【図4】 従来の往復動ポンプの構成を示す図
【図5】 他の従来の往復動ポンプの構成を示す図
【符号の説明】
3 回転板
4 ボール
5 駆動板
3a、5a 溝
5b 支持軸
6 シリンダー
6a 支持軸受け
7 ダイヤフラム
12 ポンプ室
16 リテーナー
16a ねじ
17 スプリング
Claims (4)
- 逆止弁を介して吸入口に、又逆止弁を介して排出口に夫々接続するポンプ室を有するダイヤフラムと往復動によりポンプ室内の容積の増減を行なう前記ダイヤフラムに設けられた駆動部とを有し前記駆動部の往復動によるポンプ室の容積の増加により吸入口より流体を流入させ又ポンプ室の容積の減少によりポンプ室より排出口を通じ流体を排出させてポンプ作用を行なう往復動ポンプにおいて、前記駆動部を固定した駆動板とモーターの出力軸に固定した回転板とを出力軸より離れた位置にてボールを挟んだ構成で、ボールを挟むことにより駆動板のボールが位置する側が高くなるように傾斜するようにし、前記出力軸の回転に伴う回転板の回転によるボールの自転によって駆動板の傾斜を連続的に変化させて駆動板に固定した駆動部が往復動を行なってポンプ作用を行なうもので、前記駆動板の中央に形成された支持軸を支持する支持軸受け部と、前記駆動板の回転板側の面に押圧力を作用させるスプリングとを備え、前記スプリングにより前記駆動板の前記支持軸を前記支持軸受け部に押圧すると共に、前記駆動板の支持軸に関して前記ボールと反対側において上方に向かう力が加わるようにした往復動ポンプ。
- 前記スプリングが前記駆動板の支持軸受け部と反対側に位置する前記回転板との間に配置されていることを特徴とする請求項1の往復動ポンプ。
- 前記スプリングが前記駆動板の前記回転板側の面の中心部付近に配置されていることを特徴とする請求項2の往復動ポンプ。
- 前記スプリングが前記駆動板の周辺部のモーター側の面で前記回転板の外側に位置するように複数配置されたことを特徴とする請求項1の往復動ポンプ。
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