JP2002130136A - 往復動ポンプ - Google Patents

往復動ポンプ

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JP2002130136A JP2000326645A JP2000326645A JP2002130136A JP 2002130136 A JP2002130136 A JP 2002130136A JP 2000326645 A JP2000326645 A JP 2000326645A JP 2000326645 A JP2000326645 A JP 2000326645A JP 2002130136 A JP2002130136 A JP 2002130136A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定した駆動が可能で耐久性に富む安価な
小型ポンプを提供する。 【解決手段】 ポンプを形成するダイヤフラムと、駆
動部を有する駆動板と、モーターにて回転される回転板
と、駆動板と回転板にて挟持されたボールとにて構成
し、回転板の回転によりボールを回動させて駆動板の傾
斜方向を連続的に変化させて駆動部を往復動させポンプ
作用を行なうもので、駆動板の回転板側にスプリングを
設けることによりボールの回動を安定なものにして安定
したポンプ作用を行なうようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイヤフラムを用
いた小型ポンプ(往復動ポンプ)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の小型ポンプは、例えば、
特開昭62−291484号公報に記載されたもので、
その構成の概要は図4に示す通りである。
【0003】この従来の小型ポンプは、図4に示すよう
に、モーター31の出力軸32に固定されているクラン
ク台33に所定の角度傾斜させて取り付けた駆動軸34
に円板状の駆動板35が取り付けられている。この円板
状の駆動板35の外周部分に、上方に開口を有するカッ
プ状のダイヤフラム部36が一つ又は複数個取り付けら
れている。尚ダイヤフラム部36が複数設けられたポン
プの場合、それらダイヤフラム部は円周上に等間隔に並
び配置される。又37は、例えばダイヤフラム部36と
一体に構成された円筒状のバルブ、38は他のバルブ、
39は吸入口、40は排出口である。
【0004】このような小型ポンプは、モーター31を
駆動してその出力軸32を回転させることによりクラン
ク台33を回転させ駆動軸34を介しての駆動板35の
皿まわし動によりダイヤフラム部36の根元の駆動部3
6aを上下動させる。これにより、例えば、図4におい
て左側に位置するカップ状のダイヤフラム36は、その
根元部分(駆動部)36aが下降した状態より上昇し、
逆右側に位置するダイヤフラム36は、その根元部(駆
動部)36aが上昇した状態から下降するように運動す
る。
【0005】このダイヤフラム部36の根元部分の上下
動により、各ダイヤフラムは、それぞれ一定時間隔をお
いて流体の流入や排出を行ないポンプ作用が行なわれ
る。以上述べた従来の小型ポンプは、ダイヤフラム36
に理想的な往復運動をさせるために、駆動板35のダイ
ヤフラム部36の中心Gが出力軸の固定中心と一致する
ようにしなければならない。つまり、中心Gが出力軸3
2の延長線上に位置するようにしなければならない。そ
のためには、駆動軸34の軸受部が必要になり、駆動板
35が長くなりポンプ全体が大型になる。
【0006】また出力軸32の一回転によって、ダイヤ
フラム36の駆動部が一往復するために、モーターの回
転数を上げると、出力軸の回転を速くすると、ダイヤフ
ラム部36が異常変形を起し、ダイヤフラムの寿命が極
度に低下する。そのために大型で強力なモーターが必要
になる。
【0007】以上述べたような図4に示す従来例の欠点
を解消するために本出願人が提案した特開平11−23
0046号に記載するポンプがある。
【0008】この往復動ポンプは図5に示すような構成
である。
【0009】この図5において、1はモーター、2はモ
ーター1の出力軸、3は出力軸2に固定されている円板
状の回転板で、この回転板3には断面形状が円弧状の溝
3aが出力軸2を中心とした円周上に沿って形成されて
いる。5は例えばほぼ円板状の駆動板であって、回転板
3と同様に断面形状が円弧状であってこの駆動板5の中
心を中心とした円周上に形成されている溝5aを有して
いる。このように互いに相対して形成された回転板3の
溝3aと駆動板5の溝5aの間にボール4が配置されて
いる。また6はシリンダー、7はその駆動部7bが駆動
板5に固定されているダイヤフラム、8はバルブハウジ
ング(蓋体)で、このバルブハウジング8とシリンダー
6とによりダイヤフラム7を挟みシリンダー部6にビス
13により締め付け固定することにより、密閉してポン
プ室12を形成している。図5にはダイヤフラム7のダ
イヤフラム部に形成されるポンプ室12は一つのみ示し
てあるが、このダイヤフラム7(ポンプ室12)は、二
つ又はそれ以上の複数形成してもよく、これにより多気
筒のポンプを構成し得る。
【0010】又、バルブハウジング8にはこれと一体に
弁室9およびこの弁室9に通ずる排出口10とが形成さ
れ、弁室9内には、ダイヤフラム7と一体に形成されて
いる弁7aが配置されている。又14は逆止弁、15は
吸入口である。
【0011】以上述べたポンプにおいて、回転板3と駆
動板5を押し上げて上面中心がシリンダー6の中心に設
けたストッパーピン6aに当たり、駆動板5を傾斜させ
るようにセットされる。この傾斜角の大きさ等により、
ダイヤフラム7に一体に形成されている駆動部7bを往
復動させるストロークが決まる。又、20はボールに対
する負荷が少ない時にボールに負荷を与えて適宜な摩擦
を与えるためのバイヤススプリングである。したがっ
て、負荷との関係によりボール4に適宜な摩擦が与えら
れている場合には、このバイヤススプリング20は用い
なくともよい。
【0012】この往復動ポンプは、モーター1の駆動に
より出力軸2が回転すると、これに固定してある回転板
3が回転する。この回転板3の回転によりバイアススプ
リング16等による駆動板5により押し付けられている
ボール4は自転しながら出力軸2のまわりを回転板2の
回転方向と同じ方向にころがりながら移動する。ここで
断面円弧状をした回転板3の溝3aと駆動板5の溝5a
の半径は、ほぼ等しく(一般的には駆動板5の溝5aの
半径の方が若干小である)してあるので、ボール4の進
む速度は、回転板3の速度の約半分であって、したがっ
て回転板3が2回転すると、ボール4は出力軸2のまわ
りをほぼ一周することになる。
【0013】したがって、図示する位置から回転板3が
1回転するとボール4は半周して出力軸2の右側にあっ
たボール4は、出力軸2の左側に移動し、これにより駆
動板は、上方位置にあるダイヤフラム7の駆動部7bの
部分が下方位置に移動する。このように、回転板3の回
転により駆動部7bは上下動し、したがってポンプ作用
が行なわれる。つまり駆動部7bが図示する位置より下
降することによってポンプ室12の容積は増加し、弁1
4を開いて吸入口より流体が流入する。又、駆動体7b
が再び上昇することによって、ポンプ室12の容積は減
少し、ポンプ室内の気体は加圧されて弁7aを開き弁室
9を通って排出口10より排出される。
【0014】以上の運動を繰り返すことにより、流体は
吸入口15より吸引され、排出口10より排出されてポ
ンプ作用が行なわれる。
【0015】この従来の往復動ポンプは、バイヤススプ
リングを用いない場合、駆動中に駆動板15が浮き、そ
のために回転板3の回転がボール4を介しての伝達が十
分ではなく、したがって正確なスピードや時間間隔での
ダイヤフラム部の往復運動ができず、流体の安定した供
給や吸引ができない。また駆動板15とボール4等の間
が接触したり離れたりを繰り返すために騒音を発するこ
とがある。
【0016】この欠点を解消するために、前記従来例図
5に示すようにバイヤススプリング20を設け、これに
よって駆動板5がボール4に接するようにすることが考
えられる。
【0017】この方法は、バイヤススプリング20の力
が弱いと効果が得られずバイヤススプリングを設けない
場合と同じである。またバイヤススプリング20の力が
強いと駆動板5の傾きが大になる。その理由は、図より
明らかなように駆動板5がボール4を支点としてバイヤ
ススプリング20の力が働く側(図5において左側)が
押し下げられるために駆動板5の図5における左側が下
がり傾斜角が大になる。その結果、ストッパーピン6a
の先端から駆動板5が離れ、そのため駆動板5の傾きの
変化が安定せず、ダイヤフラム7の上下動(往復動)が
安定しない。またバイヤススプリング20の力が更に強
すぎると傾き角が一層大になり駆動板5と回転板3とが
接触し、回転板3の回転が安定せず、更に騒音が発する
等の問題が生ずる。
【0018】このように、図5に示す従来例のポンプ
は、スプリングの力が弱くとも逆に強くとも問題があ
り、スプリングの適切な力の設定の幅が狭く、極めて小
さい範囲のスプリングの力においてのみ良好な作動をす
る。そのために、バイヤススプリング20や回転板3、
ボール4、駆動板5等の部品の精度を極めて高くする必
要がありコスト高になる。
【0019】スプリングの力を適切な範囲内に設定し、
部品の精度を高くしても、使用中の部品の摩耗やバイヤ
ススプリングの劣化等により力が弱くなること等から前
述のような問題が発生することがあり、製品の耐久性に
も問題がある。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、安定した駆
動が得られ安価でしかも耐久性に富んだ小型ポンプを提
供するものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の往復動ポンプ
は、逆止弁を介して吸入口に、又逆止弁を介して排出口
に夫々接続するポンプ室を有するダイヤフラムと往復動
によりポンプ室内の容積の増減を行なう前記ダイヤフラ
ムに設けられた駆動部とを有し前記駆動部の往復動によ
るポンプ室の容積の増加により吸入口よりの流体の流入
を又ポンプ室の容積の減少によりポンプ室より排出口を
通じ流体の排出を行なってポンプ作用を行なう往復動ポ
ンプにおいて、前記駆動部を固定した駆動板とモーター
の出力軸に固定した回転板とを出力軸より離れた位置に
てボールを挟んだ構成で、ボールを挟むことにより駆動
板のボールが位置する側が保持部よりも高くなるように
傾斜するようにし、前記出力軸の回転に伴う回転板の回
転によるボールの自転によって駆動板の傾斜を連続的に
変化させて駆動板に固定した駆動体が往復動を行なって
ポンプ作用を行なうもので、前記駆動板の中央に形成さ
れた支持軸を支持する支持軸受け部と、前記駆動板の支
持軸受け部と反対側に位置する前記回転板との間に配置
されたスプリングとを更に備え、前記スプリングにより
前記駆動板の前記支持軸を前記支持受け部分に押圧する
と共に、前記駆動板の支持軸に関して前記ボールと反対
側において上方に向かう力つまり駆動板が水平になる方
向への力が加わるようにしたことを特徴とする。
【0022】このような駆動板が水平方向に向かう力に
より駆動板がボールに常に押圧されるようになり、ボー
ルの移動が確実になる。
【0023】
【発明の実施の形態】次に本発明の往復動ポンプの実施
の形態を図面をもとに説明する。
【0024】図1は本発明の第1の実施の形態を示す図
で、1は駆動モーター、2はモーター1の出力軸、3は
モーターの出力軸2に固定された円板状の回転板、4は
回転板3に形成されているモーターの出力軸2の回りに
円周状に形成されている凹溝3a上に配置されているボ
ール、5は駆動板で、その下面の回転板3の凹溝3aに
対応する位置に円周状に形成された凹溝5aを有しまた
中央には支持軸5bを有する駆動板で、回転板3の凹溝
3aと駆動板5の凹溝5aとの間にボール4が配置され
ている。また6はシリンダー、7はダイヤフラム、16
はリテーナーでダイヤフラム7を駆動板5とこのりテー
ナー16とにて挟んだ上でねじ16aにより駆動板5に
固定され、このリテーナー16とねじ16a等の部分が
ピストンと同様の作用をする。またシリンダー6の中央
部分には駆動板5に設けられた支持軸5bを受ける支持
軸受け6bが設けられている。更に8は蓋体、9は弁
室、10は排出口、11はケース、12はポンプ室、1
4は吸入弁、15は吸入口である。なお図1にはポンプ
室12は二つ図示されているが、三つ以上でもよくまた
一つでもよい。尚7aはダイヤフラム7に一体に形成さ
れている排出弁、9は弁室である。
【0025】また、この実施の形態のポンプは、スプリ
ング17が駆動板5の支持軸5bと反対側の回転板3と
の間に配置されている。このスプリング17が、回転板
3の回転により影響を受けることがないように、この実
施の形態のポンプは、ポンプ1の出力軸2にボールベア
リング18を介して取り付けられているスプリング受1
9を設け、このスプリング受19と駆動板5との間にス
プリング17を設けるようにしてある。
【0026】この実施の形態の往復動ポンプは、駆動モ
ーター1の駆動によるその出力軸2の回転により回転板
3が回転する。この回転板3の回転によりボール4は出
力軸2のまわりを凹溝3a、5aに沿って移動する。こ
のボール4の移動により駆動板5の傾く方向が順次連続
して変化する。例えば、図1に示す状態の場合、ボール
4は最も右側に位置し、駆動板5は右側が最も高く左側
が最も低くなるように傾斜する。この駆動板5の傾斜に
より右側のポンプ室ではピストンの作用を行なうリテー
ナー16が押し込まれポンプ室12の容積は減少し、一
方左側のポンプ室ではピストンの作用を行なうリテーナ
ー16が押し下げられてポンプ室12の容積は増大す
る。
【0027】続いて、ボール4が溝3a、4aに沿って
回動して左側に位置するようになると駆動板5は逆方向
に傾斜し、これにより右側のポンプ室12ではピストン
の作用を行なうリテーナー16が下降して容積が大にな
り、逆に左側のポンプ室では、ピストンの作用を行なう
リテーナー16が上昇し容積は減少する。
【0028】この駆動板5の傾斜の変化が支点(支持
軸)5aを中心として360°連続して行なわれ、それ
を繰り返すことによりポンプ作用が連続して行なわれ
る。
【0029】ここでこの実施の形態の往復動ポンプは、
駆動板5とスプリング受け19との間にスプリング17
が設けられ、このスプリング17により駆動板5をその
中央に形成された支持軸5bの近傍にて押しあげるよう
に構成されている。このスプリング17による駆動板5
の付近での押しあげる力により支持軸5bは支持軸受け
6bに押されまたボール4と溝5aとの接触部分では駆
動板5にはボール側を押し下げるような力が働く。つま
り、支持軸5b付近でのスプリング17による上向きの
力により支持軸5bと支持軸受け6bとを密着させると
同時に、ボール4による駆動板5の傾斜(ボール4の側
が高くなる)により、図示するようにスプリングがボー
ル側Bが伸びた状態になり、スプリングのボール4と反
対側Aにおける上向きの力がボール4の側Bにおける上
向きの力より大になり、その結果、常に駆動板5がボー
ル4を押圧する力が働くことになる。これによりスプリ
ング17により傾斜した駆動板5が水平になる方向に働
く。
【0030】このように、本発明の第1の実施の形態の
往復動ポンプは、スプリング17による力により駆動板
5がボール4による傾斜を戻す方向に作用し、それによ
り駆動板5はボール4に常に接触するようになる。その
結果、駆動板5は、一定の速度でその傾斜方向が連続し
て変化し、回転板3の回転によるボール4の移動は滑る
ことなしに確実に行なわれ、したがって、各ポンプ室が
互いに一定の位相差(時間差)による連続したポンプ作
用を行なうことができる。
【0031】また、スプリング17による駆動板5に加
わる力は、駆動板5の傾斜角が小になるように作用する
ためボール4と反対側の部分(回転板3に最も近くなる
部分)でさえ、駆動板5が回転板3に接触するおそれは
なく、良好な駆動が可能であり、良好なポンプ作用が行
なわれる。また、スプリング17の力は一定の力以上で
あれば良いので、使用によりスプリングの力が多少弱く
なっても問題がなく、長い期間使用しても問題が生ずる
ことはない。
【0032】図2は本発明の第2の実施の形態の往復動
ポンプを示す図である。
【0033】図2において、1は駆動モーター、2はモ
ーター1の出力軸、3は凹溝3aを有する回転板、4は
ボール、5は凹溝5aを有する駆動板、6はシリンダ
ー、7はダイヤフラム、10は排出口、11はケース、
12はポンプ室、14は吸入弁、15は吸入口、16は
リテーナーで、これらの構成は図1の第1の実施の形態
と実質上同じである。
【0034】17はケースと駆動板5との間に配置され
たスプリングで、回転板3の外側に位置するようにケー
スの下端部の空隙を利用して配置されている。
【0035】このように、この第2の実施の形態のポン
プは、スプリング17の配置位置において第1の実施の
形態のポンプと相違する。
【0036】この第2の実施の形態の往復動ポンプは駆
動モーター1の駆動による出力軸2が回転しそれに伴い
回転板3が回転する。それにより回転板3と駆動板5の
間に配置されたボール4が凹溝3a、5aに沿って回転
しながら移動し、このボール4の移動により駆動板5の
傾く方向が順次連続して変化する。これによって、駆動
板5に取り付けられているピストンと同じ作用をするリ
テーナー16が上下動(往復動)してポンプ作用を行な
う。
【0037】このように、この本発明の第2の実施の形
態のポンプは、第1の実施の形態のポンプ作用と同様の
ポンプ作用を行なう。
【0038】しかし、第2の実施の形態は、スプリング
17をケース内で駆動板5の周辺の部分の下側で回転板
3の外側の空隙に配置した点で第1の実施の形態と相違
する。
【0039】このようにスプリングをケースの周辺部の
空隙中に配置するためスプリングの配置が容易であり、
第1の実施の形態のようにスプリングは一部分を特殊な
構成にする必要がなく、つまり出力軸2に対しボールベ
アリング18を介して取り付けたスプリング受け19を
設けることがなく、構造が簡単になり、コスト面でも有
利である。
【0040】また、スプリングを駆動板の周辺部に配置
することにより比較的弱いスプリングの力でもボール4
が駆動板5に確実に接した状態を保ち得る。
【0041】この第2の実施の形態においては、図2に
おける左側のスプリングの駆動板5の周辺部を上方へ押
しあげる力により駆動板5の中心部分の支持軸5bが支
持軸受け6bに密着するように押しあげると共にこの支
持軸5bを支点としてボール4に圧着する力が働く。そ
して図面左側のスプリングから支点である支持軸までの
距離が長いために弱いスプリングの力で十分大きな力に
より駆動板がボール4を押すことになる。具体的には、
圧縮されたスプリング(図2における左側のスプリン
グ)が駆動板5を押しあげることによってボール4に作
用する押し下げる力と、比較的伸びたスプリング(図2
における右側のスプリング)が駆動板5を押し上げよう
とする力との差によって働く駆動板5によるボール4を
押す力によりボール4の移動が確実に行なわれる。
【0042】また、本発明の第1、第2の実施の形態
は、図5に示す従来の往復動ポンプとポンプ室を形成す
るダイヤフラム等の構成が異なる点も特徴である。
【0043】即ちこれら実施の形態のポンプのポンプ室
は、ほぼ円錐台状で(断面形状がほぼ台形)で駆動板5
の周辺部分にリテーナー16により挟持し、このリテー
ナー16をねじ16aにより駆動板5に固定することに
よってダイヤフラム部 7を駆動板5に取り付けたもの
である。
【0044】このダイヤフラムは、図3に示すような構
成で、このダイヤフラムを図1又は図2に示すようにシ
リンダーと蓋体8とによって挟んで固定する。又、前記
のように駆動板5にリテーナー16をねじ止めすること
により固定する。尚図3は図1又は図2におけるダイヤ
フラムの向きを90°回転させて示してある。
【0045】このダイヤフラムは、図3におけるCの部
分とDの部分が断面形状が直線状であり、Cの部分は傾
斜がきつくまたDの部分は傾斜が緩くなっている。
【0046】ダイヤフラムの断面形状が、前記のように
直線であり、図1、または図2のように形状の変化が少
なく、したがって、ダイヤフラムの耐久性が大である。
また、図5に示すダイヤフラムの場合、駆動部が一体に
形成されており、駆動板に形成されている取り付け孔に
駆動部に形成された取り付け部を圧入してダイヤフラム
を駆動板に取り付ける。このような構造の場合、ポンプ
を駆動した時に駆動部の取り付け部と駆動板とが接触す
る部分(駆動板の取り付け孔の部分)が擦れて摩耗する
等の問題がある。
【0047】しかし、本発明の往復動ポンプは、図1、
図2に示すような構成であるため前記従来例のような問
題は全く生じない。
【0048】このように本発明の前記実施の形態の往復
動ポンプは、ダイヤフラムの耐久性が優れている。
【0049】
【発明の効果】本発明の往復動ポンプは、ポンプ室の容
積を変化させてポンプ作用を行なう駆動体の下にスプリ
ングを設けることにより駆動体が常にボールを押圧する
ようにして、ボールの移動がほぼ一定の速度になり良好
なポンプ作用を行ない得るようにした。また、ダイヤフ
ラムを断面がほぼ直線状になるようにして耐久性が増大
するようにした。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す図
【図2】 本発明の第2の実施の形態の構成を示す図
【図3】 本発明の第1、第2の実施の形態の往復動ポ
ンプで用いられるダイヤフラム
【図4】 従来の往復動ポンプの構成を示す図
【図5】 他の従来の往復動ポンプの構成を示す図
【符号の説明】
3 回転板 4 ボール 5 駆動板 3a、5a 溝 5b 支持軸 6 シリンダー 6a 支持軸受け 7 ダイヤフラム 12 ポンプ室 16 リテーナー 16a ねじ 17 スプリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 逆止弁を介して吸入口に、又逆止弁を
    介して排出口に夫々接続するポンプ室を有するダイヤフ
    ラムと往復動によりポンプ室内の容積の増減を行なう前
    記ダイヤフラムに設けられた駆動部とを有し前記駆動部
    の往復動によるポンプ室の容積の増加により吸入口より
    流体を流入させ又ポンプ室の容積の減少によりポンプ室
    より排出口を通じ流体を排出させてポンプ作用を行なう
    往復動ポンプにおいて、前記駆動部を固定した駆動板と
    モーターの出力軸に固定した回転板とを出力軸より離れ
    た位置にてボールを挟んだ構成で、ボールを挟むことに
    より駆動板のボールが位置する側が高くなるように傾斜
    するようにし、前記出力軸の回転に伴う回転板の回転に
    よるボールの自転によって駆動板の傾斜を連続的に変化
    させて駆動板に固定した駆動体が往復動を行なってポン
    プ作用を行なうもので、前記駆動板の中央に形成された
    支持軸を支持する支持軸受けと、前記駆動板の支持軸受
    けと反対側に位置する前記回転板との間に配置されたス
    プリングとを更に備え、前記スプリングにより前記駆動
    板の前記支持軸を前記支持受け部分に押圧すると共に、
    前記駆動板の支持軸に関して前記ボールと反対側におい
    て上方に向かう力が加わるようにした往復動ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記スプリングが前記駆動板の前記回転
    板側の面の中心部付近に配置されていることを特徴とす
    る請求項1の往復動ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記スプリングが前記駆動板の周辺部の
    モーター側の面で前記回転板の外側に位置するように複
    数配置されたことを特徴とする請求項1の往復動ポン
    プ。
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CN105756898A (zh) * 2016-04-28 2016-07-13 上海肇民动力科技有限公司 真空泵
CN114576160A (zh) * 2020-12-02 2022-06-03 浙江福爱电子有限公司 一种摆盘结构变容泵

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